JP2001072488A - 固溶体単結晶の製造方法 - Google Patents

固溶体単結晶の製造方法

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JP2001072488A JP24652199A JP24652199A JP2001072488A JP 2001072488 A JP2001072488 A JP 2001072488A JP 24652199 A JP24652199 A JP 24652199A JP 24652199 A JP24652199 A JP 24652199A JP 2001072488 A JP2001072488 A JP 2001072488A
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恭一 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長尺で均一な組成の単結晶の取得を可能にす
る新しい固溶体単結晶の製造方法を提供する。 【解決手段】 固溶体Ax1-xの単結晶を製造するに当
たって、原料として、長手軸方向にn等分(n≧2)し
た各分割領域に含まれるA成分の平均モル分率x1
2,…,xn-1,xnが先端から後端に向かってx1>x
2,…xn-1>xnとなるように調製した長手形状の多結
晶原料を用い、この多結晶原料を容器内で溶融し、低融
点成分濃度が高い端面から低融点成分の少ない他の一端
へ向けて融液を順次固化させて一方向凝固を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺で均一な組成
の固溶体(混晶)単結晶を製造する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、均一組成の固溶体(混晶)を育成
する試みは数多くなされてきたが、まだ良い方法は見つ
かっていない。従来法のいくつかを、InAsとGaA
sの混晶であるInxGa1-xAsを例にとって、説明す
る。最も簡便な結晶成長の方法の1つとして、一方向凝
固法は、従来から数多くの結晶育成に用いられてきてい
る。この一方向凝固法を、前述の混晶InxGa1-xAs
(x=0.3)に適用し、得られた結晶の成長軸方向に
沿うInAs濃度を、図1に示した。この軸方向(横
軸)に沿うInAs濃度は、結晶成長とともに漸次増加
し、結晶のどの部分を取っても均一な場所がないことが
わかる。これは、図2に示した同結晶のInAs−Ga
As擬似2元系の相図からも明らかなように、液相線と
固相線が大きく乖離している。そして、成長する結晶の
組成が、それと平衡な融液組成と一致しない(偏析)。
さらに、融液内の対流が、析出により固液界面の融液側
に排出されたInAsを、残余の融液と混ぜあわせてし
まう。これらの現象により、前述した結晶における不均
一性が生じる。
【0003】前記融液内対流を抑制する方法として、従
来、溶融域を狭くする部分溶融法が用いられてきた(例
えば、『三元基板を用いた温度特性の優れた1.3μm
帯ひずみ量子井戸レーザー』 石川浩、中嶋一雄、応用
物理 第68巻 第3号(1999年)、第294〜2
98頁を参照されたい。)。
【0004】この従来の部分溶融法の概略を以下に説明
する。まず、GaAsを種結晶としてInGaAsメル
トを石英管の中で徐冷する一方向凝固育成単結晶法で結
晶成長を行って、InGaAs単結晶を得る。次に、図
3(A)に示すように、石英管1内に、溶融ゾーンを形
成するためのInAs(不図示)と、原料のGaAs2
と、前述の一方向凝固法により育成した単結晶3とを、
仕込む。すなわち、石英管1内の上部に、前記単結晶3
を種結晶として配置し、下部にメルトとなるInAs
と、さらにその下部にGaAs原料2を配置する。温度
を上げると、InAsは溶けて原料2からGaAsを取
り込み、InGaAsメルト4となる。炉の温度分布
は、図3(B)に示すように、GaAs原料2側を高
く、単結晶3側を低く設定している。
【0005】前述の一方向凝固法により育成した単結晶
3は、軸方向にInAsの濃度分布を有するが、InA
sを0.3モル以上含むところまで成長させたものを使
用する。この一方向凝固法で育成した単結晶3の後端と
不図示のInAsの接する領域の温度を、目的のInG
aAs結晶の組成の固相線温度(例えば、x=0.3の
In0.3Ga0.7As結晶を得ようとするならば、101
8℃)と一致するように、加熱する。すると、InAs
の融点は960℃であるので、InAsは溶融される。
この状態で、十分長時間保持すると、GaAsがInA
sに溶け込み、In0.83Ga0.17As近傍組成の融液帯
(InGaAsメルト)4が結晶3に接して形成され
て、平衡状態に達する。
【0006】この状態から結晶成長用容器(石英管)1
を0.1mm/h程度の速度で低温側へ移動させていく
と、融液4のうち単結晶3と接した部分が、冷やされて
固化し、該単結晶3の方位を引き継いだIn0.3Ga0.7
As単結晶(ゾーン結晶)5が成長してくる。しかし、
この方法では、InGaAsメルト4となるInAsの
仕込み量が限られることになる。そのために、InGa
Asゾーン結晶5の成長とともに、InAsは減少し
て、やがて枯渇する。その結果、ゾーン結晶5は、5〜
7mmに達したところで、その成長は停止してしまう。
なお、図3(A)において、符号6は単結晶3を得るた
めに用いたGaAs種結晶、7は石英管の最上部に設け
たB23層である。
【0007】このようにして成長させた単結晶の成長方
向の組成分布を示すと、図4のようになる。図に示すよ
うに、ゾーン結晶5は均一組成となるが、長尺な結晶と
することはできない。
【0008】前述のように、従来の部分溶融法による結
晶の成長では、溶融帯の幅に合わせてInAsの仕込み
量を調整するために、InAsの仕込み量に限界があ
り、目的とするIn0.3Ga0.7As組成の結晶は5〜7
mm長が長さの限界であるという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事情に
鑑みてなされたもので、長尺で均一な組成の単結晶の取
得を可能にする新しい固溶体単結晶の製造方法を提供す
ることを、課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明にかかる固溶体単結晶の製造方法は、モル分
率xの融点の低い元素あるいは化合物Aと、モル分率1
−xの融点の高い元素あるいは化合物Bとが固溶しあっ
て出来た固溶体Ax1-xの単結晶の製造方法であって、
原料として、長手軸方向にn等分(n≧2)した各分割
領域に含まれるA成分の平均モル分率x1,x2,…,x
n-1,xnが先端から後端に向かってx1>x2,…xn-1
>xnとなるように調製した長手形状の多結晶原料を用
い、この多結晶原料を容器内で溶融し、低融点成分濃度
が高い端面から低融点成分の少ない他の一端へ向けて融
液を順次固化させて一方向凝固を行うことによって単結
晶を得ることを特徴とする。
【0011】このように、本発明では、固溶体を形成す
る複数成分を長手軸方向に予め制御した濃度分布となる
ようにして仕込んであるので、結晶成長に伴って原料成
分の1つが枯渇することがなく長尺の単結晶を得ること
が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】前記構成の本発明にかかる固溶体
単結晶の製造方法において、前記融液を低融点成分濃度
が高い端面から低融点成分の少ない他の一端へ向けて一
方向に凝固を行う際に、原料融液内の対流を抑制するた
めに、該原料を、比重の高い部分が下部になり比重の低
い部分が上部にくるように、また、径方向の温度分布が
軸対称となるように、炉内に配置して、前記原料を加熱
して溶融することが、好ましい。
【0013】このように、原料に比重差が連続して付与
されて、かつ比重の高い部分が下に、比重の低い部分が
上になるように配置すれば、熱的に安定で、融液中の対
流が抑制され、その結果、均一な組成の固溶体が得られ
る。
【0014】また、本発明方法において、前記融液を低
融点成分濃度が高い端面から低融点成分の少ない他の一
端へ向けて一方向に凝固を行う際に、電気炉内に磁場を
印加して、さらに融液中の対流を抑制しても良い。
【0015】また、本発明方法において、前記原料の先
端部に種結晶を隣接して配置し、該原料を溶融する際に
同時に前記種結晶の一部を溶融させた後、前記種結晶の
溶け残った部分から原料側方向へ向けて一方向に凝固さ
せても良い。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明をさら
に詳しく説明する。
【0017】(実施例1)それぞれ純度99.9999
%のIn,Ga,Asを使用して、In0.3Ga0.7As
の組成となるように、In,Ga,Asを秤量した。秤
量したこれらの混合物を、石英管に真空封入した。この
石英管を電気炉内で約1200℃にまで加熱してIn
0.3Ga0.7As組成の融液を作製した後、この石英管を
電気炉より取り出し、水中に浸して急冷し、In0.3
0.7As組成の多結晶体を合成した。その後、前記多
結晶体を、別な石英管に真空封入し直し、温度勾配炉中
で高温部を約1200℃、低温部を約800℃に加熱し
て形成した温度勾配を利用して、約1mm/hの固化速
度で一方向凝固させた。得られた結晶中のInAs濃度
分布は、図1に示す通りであった。すなわち、InAs
は、結晶成長の初期段階では約0.06モルの比較的均
一な濃度となったが、目的のIn0.3Ga0.7As組成よ
りも低濃度であり、In0.3Ga0.7As組成近傍ではI
nAs濃度は結晶成長軸方向に漸次増加し、均一組成領
域はどこにも見当たらない。
【0018】次に、前述のようにして作製した結晶試料
を、原料として、さらに別な結晶成長用容器内に真空封
入し直し、結晶成長を行った。図5は、この後工程段階
において用いた結晶成長用容器の断面図である。
【0019】結晶成長用容器11は、黒鉛製のルツボ1
2と、単結晶化を助長するヒートシンク13、およびこ
れらの外側から囲むように配置されて真空封入の役目を
する石英容器14とから構成されている。黒鉛製のルツ
ボ12は、先端がコニカル状に加工されている。このコ
ニカル部15の形成は、ルツボ12内の融液に1つの結
晶核だけを生成させて、融液を単結晶化するための手段
である。予め、前述のように一方向凝固させて調製した
原料16は、InAs濃度が一方の端面17から他方の
端面18に向かって減少しており、InAs濃度が高い
方の端面17がコニカル部15に向くように、ルツボ2
内に挿入されている。すなわち、前記工程で作製した結
晶試料(原料16)は、その前後を入れ替えてルツボ2
内に挿入されており、その結果、図6に示すように、図
1とは長さ方向に沿って逆の濃度分布となっている。
【0020】図7は、この後段階における結晶成長の概
要を示すグラフであり、炉内温度分布を示す曲線19
と、結晶成長用容器内の黒鉛製ルツボ12の配置関係と
を併せて示したものである。すなわち、電気炉は、縦型
炉で下部が低温領域、上部が高温領域となるよう加熱さ
れ、温度勾配は、結晶成長用容器の長手軸方向に40〜
100℃/cmになるように、そして、結晶成長開始の
段階では、コニカル部15がIn0.3Ga0.7Asの固相
線温度である1018℃となるように、炉内温度分布1
9とルツボ12の炉内における設置位置が調節されてい
る。この温度分布では、低温の比重の高い融液が下部へ
来ることになり、熱的に安定な配置であるが、本実施例
においては、さらに熱的に安定な状態で加熱されるよう
に、次の工夫がなされている。すなわち、本発明では、
溶融前の固体原料の段階から原料に比重差が付与されて
おり、かつ原料の下部の比重が高くなるように配置され
ているので、加熱時の熱的不安定性による対流の発生も
抑制される。また、対流を抑制するために、さらに径方
向の温度分布の対称性が高くなるように注意を払い、石
英容器14が炉心管の中央部にくるように、特別に注意
して配置した。本実施例では、内径50mmの炉心管の
中心と直径20mmの石英容器14の中心との誤差は、
2mm以内であった。
【0021】以上のように加熱して一定時間保持する
と、InAsとGaAsの相互拡散によりInAsは、
結晶後端のGaAs高濃度部へ輸送されていく。それに
伴い、コニカル部15のInAs濃度がだんだん低くな
り、そのモル分率が0.83となったところで、融液2
0が固化し始め、In0.3Ga0.7As組成の結晶核21
が成長してくる。この状況は、前述の図2の平衡状態図
に示したとおりである。融液20が形成されてから結晶
成長が始まるまでの時間は、仕込んだ結晶試料(原料)
16のInAs温度分布と炉内温度分布によって変化す
るが、図6に示す濃度分布の結晶試料を、図7に示した
温度分布下で溶融した場合では、約1時間で結晶成長が
始まった。
【0022】次に、ルツボ12を一定速度で炉内を下方
へ移動させていくと、ルツボ12はコニカル部15の先
端から徐冷される。それに伴って、コニカル部15に形
成された結晶核11がだんだん大きな単結晶となり、ル
ツボ12内に一杯に成長するとともに、ルツボ12の後
端方向(図7では上部方向)へ順次結晶化が進み、つい
には原料融液20全体が固化されて単結晶となる。この
場合、ルツボ12の下方への移動速度をInAsとGa
Asの相互拡散速度に合わせて決定することが、均一性
の高い結晶を得る上で重要である。すなわち、融液20
を一方向凝固させる時に固液界面の融液側には偏析によ
って結晶中に取り込まれなかったInAsが排出される
が、このInAsがGaAsとの相互拡散により融液の
後端方向(図7では上部方向)へ輸送される。したがっ
て、その輸送速度に合わせて結晶を成長させると、組成
均一性が向上する。実験的に求めたルツボ12の炉内で
の最適移動速度は、約1mm/hであった。
【0023】上述の方法により得られた単結晶の軸方向
InAs濃度分布を、図8に示した。この図から明らか
なように、結晶成長の初期から、InAsモル分率は目
標の0.3に近い0.25近傍であり、しかも、その一
定組成が成長結晶の8割以上の長さにわたって維持され
ていることがわかる。
【0024】(実施例2)図9は、本発明の第2の実施
例において育成したInxGa1-xAs単結晶の軸方向の
InAs濃度分布を示したものである。最初に平均組成
In0.4Ga0.6Asの多結晶体を合成し、その後は、前
記第1の実施例と同様な手法で結晶成長させたが、後工
程の融液の一方向凝固による結晶成長の際に2000ガ
ウスの磁場を結晶成長軸に垂直な方向に印加して、融液
帯内の対流をさらに抑制した点が異なる。この図9から
明らかなように、成長した結晶のInAs濃度分布の均
一性がさらに高まっている。また、平均組成In0.4
0.6Asの原料から出発した方が目標のIn0.3Ga
0.7As組成に近い単結晶が得られることが判明した。
この理由は、結晶成長終端部ではInAsが蓄積され高
濃度となることが避けられないからである。
【0025】(実施例3)図10は、本発明の第3の実
施の形態における結晶成長用容器の断面図である。石英
容器22内の黒鉛製ルツボ23の先端には、種子結晶ホ
ルダー部24が設けられ、それに続いて、コニカル部2
5、直胴部26が形成されている。ヒートシンク27
が、種子結晶部24とコニカル部25とを囲むように配
置されている。種子結晶28には、予め別な方法で作製
されたIn0.3Ga0.7As組成に近い単結晶が使われて
いる。原料29の組成分布は、種子結晶28に接した端
面においてInAsが高濃度となるように調整されてい
る。その理由は、前述の第1の実施例と同じである。こ
のような構成において、種子結晶の後端部が約1018
℃となるよう温度勾配炉を加熱すると、原料29全体が
溶融されるとともに、種子結晶28の一部も溶融され
る。この状態を約3時間保った後、結晶成長用容器を炉
内の低温側へ0.5mm/hの速度で移動させると、溶
け残った種子結晶から融液側へ向かって固化が進み、や
がて全体が大きな単結晶へと成長した。
【0026】以上、本発明の実施例を説明した。これら
実施例においては、III−V族化合物半導体のInAs
とGaAsの固溶体(混晶)を例に取って説明したが、
本発明の方法は、上記物質に限らず、SiとGeのよう
な元素同士の固溶体単結晶や、II−V族化合物半導体の
CdTe−HgTeの固溶体単結晶、あるいはIV−VI族
化合物半導体のPbTe−SnTe固溶体単結晶の製造
に適用できることは自明である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、固溶体を形成する複数成分を長手軸方向に予め制
御した濃度分布となるようにして仕込んであるので、偏
析による結晶成長中の組成変動を相殺して均一組成の結
晶が成長するばかりでなく、結晶成長に伴って原料成分
の1つが枯渇することがない。その結果、長尺の目的組
成の単結晶が製造できる利点を有する。また、原料の段
階から比重差が付与されており、その原料を熱的に安定
な条件下で加熱して溶融するので、融液中の対流が抑制
され、組成の均一性が向上した高品質固溶体単結晶が得
られるという利点がある。
【0028】本発明の方法は、特定の材料に限定される
ものではなく、広く一般の固溶体の単結晶製造に応用で
きる。様々な固溶体のうち、特にInAs−GaAsや
PbTe−SnTeなどの化合物半導体の固溶体は、レ
ーザダイオードの作製用基板として高品質化や組成均一
化が要求されるので、本発明の有望な応用分野である。
【図面の簡単な説明】
【図1】In0.3Ga0.7Asの均一組成多結晶原料を出
発原料として一方向凝固させた場合のInAsの成長軸
方向濃度分布を示すグラフである。
【図2】InAs−GaAs擬似二元系状態図である。
【図3】従来の部分溶融法の概略を示す模式図である。
【図4】従来の方法で製造されたInxGax-1As結晶
の成長軸方向のInAs濃度分布を示すグラフである。
【図5】本発明にかかる固溶体単結晶の製造方法の第1
の実施例において用いた結晶成長用容器の断面構成図で
ある。
【図6】本発明方法の後工程において結晶成長用容器内
に仕込まれた結晶試料の軸方向InAs濃度分布を示す
グラフである。
【図7】本発明の第1の実施例における単結晶製造方法
を説明するための図であり、結晶成長中の試料への印加
温度の分布を示すグラフである。
【図8】本発明の第1の実施例における単結晶の成長軸
方向に沿うInAs濃度分布を示すグラフである。
【図9】本発明の第2の実施例における単結晶の成長軸
方向に沿うInAs濃度分布を示すグラフである。
【図10】本発明の第3の実施例において用いた結晶成
長用容器の断面構成図である。
【符号の説明】
11 結晶成長用容器 12 ルツボ 13 ヒートシンク 14 石英容器 15 コニカル部 16 原料 17 原料のInAs濃度が高い端面 18 原料のInAs濃度が低い端面 19 電気炉内温度分布を示す曲線 20 融液 21 成長単結晶 22 石英容器 23 ルツボ 24 種子結晶ホルダー 25 コニカル部 26 直胴部 27 ヒートシンク 28 種子結晶 29 原料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モル分率xの融点の低い元素あるいは化
    合物Aと、モル分率1−xの融点の高い元素あるいは化
    合物Bとが固溶しあって出来た固溶体Ax1-xの単結晶
    の製造方法であって、 原料として、長手軸方向にn等分(n≧2)した各分割
    領域に含まれるA成分の平均モル分率x1,x2,…,x
    n-1,xnが先端から後端に向かってx1>x2,…xn-1
    >xnとなるように調製した長手形状の多結晶原料を用
    い、この多結晶原料を容器内で溶融し、低融点成分濃度
    が高い端面から低融点成分の少ない他の一端へ向けて融
    液を順次固化させて一方向凝固を行うことによって単結
    晶を得ることを特徴とする固溶体単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記融液を低融点成分濃度が高い端面か
    ら低融点成分の少ない他の一端へ向けて一方向に凝固を
    行う際に、原料融液内の対流を抑制するために、該原料
    を、比重の高い部分が下部になり比重の低い部分が上部
    にくるように、また、径方向の温度分布が軸対称となる
    ように、炉内に配置して、前記原料を加熱して溶融する
    ことを特徴とする請求項1に記載の固溶体単結晶の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記融液を低融点成分濃度が高い端面か
    ら低融点成分の少ない他の一端へ向けて一方向に凝固を
    行う際に、電気炉内に磁場を印加することを特徴とする
    請求項1または2に記載の固溶体単結晶の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記原料の先端部に種結晶を隣接して配
    置し、該原料を溶融する際に同時に前記種結晶の一部を
    溶融させた後、前記種結晶の溶け残った部分から原料側
    方向へ向けて一方向に凝固させることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の固溶体単結晶の製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004137096A (ja) * 2002-10-16 2004-05-13 Dowa Mining Co Ltd 化合物原料及び化合物単結晶とその製造方法
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