JP2001072189A - 飲料製造ライン - Google Patents

飲料製造ライン

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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】飲料製造ラインが長時間停止した場合にも、充
填液のロスを少なくする。 【解決手段】製品液を貯留するクッションタンク4と、
製品液を加熱殺菌する加熱殺菌装置8と、加熱殺菌装置
8から送られた製品液を貯留するとともに、レベルセン
サが設けられた微加圧タンク12と、フィラ24に加圧
して送液する加圧タンク22と、加熱殺菌装置8と微加
圧タンク12との間に設けられた第1切換バルブ14
と、第1切換バルブ14とクッションタンク4とを接続
する第1戻り通路15とを備えており、レベルセンサか
らの信号により第1切換バルブ14を切り換える。さら
に、加圧タンク22とフィラ24との間に第2切換バル
ブ30を設けるとともに、この第2切換バルブ30と前
記クッションタンク4とを接続する第2戻り通路32を
設け、フィラ24が所定時間以上停止した場合に、第2
切換バルブ30を第2戻り通路32側へ切り換えて液体
を回収するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は飲料製造ラインに係
り、特に、液体を高温に加熱して殺菌した後容器内に充
填し、その高温の液体を一定時間接触させることによっ
て容器およびキャップの内面を殺菌するホットパック充
填を行う飲料製造ラインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲料水等の製造ラインでは、高度の品質
管理が要求されており、充填される液体および容器やキ
ャップ等を完全に殺菌しなければならない。そこで、加
熱した高温の液体を容器内に充填するホットパック充填
が広く行われている。ホットパック充填は、容器内に充
填される液体の温度を、例えば80℃ないし87℃の範
囲に維持するように温度管理を行い、この高温の液体
を、充填ノズルを介して容器内に充填し、キャッピング
を行った後、この容器を転倒させることにより高温の充
填液をキャップの内面や容器の上部内面に所定時間接触
させてこれらの部分の殺菌を行うようになっている。
【0003】前記のように充填される液体の温度が80
℃ないし87℃になるように加熱しても、ラインの停止
等により充填液の温度が低下して前記基準温度以下にな
ってしまう場合がある。このように充填液の温度が基準
より低くなると、殺菌効果が低下してしまう。そのため
充填液の温度が基準温度を下回らないようにさらに高温
に加熱して充填することも可能であるが、最近飲料水等
の充填容器として広く用いられているペットボトルは、
耐熱性が低く、上限が87℃までの液温の充填液しか充
填することが出来ない。従って、充填容器がペットボト
ルの場合には、充填液の温度を十分に高くして充填する
ことは不可能であり、前記基準温度内で充填するように
している。
【0004】ところで、前記のようなホットパック充填
では、通常、充填する液体を調合タンクで調合した後、
クッションタンクに送って貯留し、さらに、加熱殺菌装
置において加熱をした後加圧タンクに送り、この加圧タ
ンクからフィラ(充填機)へ送液して、容器内に充填す
るようになっている。
【0005】前記送液ラインには、ディバージョン回
路、すなわち、加熱殺菌装置から加圧タンクへの途中に
設けられた切換バルブを介して加熱殺菌された充填液を
クーラーで冷却した後クッションタンクへ戻す回路が設
けられており、ライン停止時等のように充填液の供給が
必要なくなった場合には、加圧タンクに設けられたレベ
ルセンサの信号によって、前記切換バルブを切換えてデ
ィバージョン回路からクッションタンクへ充填液を戻
し、加圧タンク以降の充填液はブローするようにしてい
る(特公平2−27236号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のようにライン停
止時等には、加圧タンクよりも上流側の液をディバージ
ョン回路を介してクッションタンクに戻し、加圧タンク
以降の液はブローするようにしているが、この加圧タン
ク以降の液量が多いため、ライン停止時等の温度低下時
には充填液のロスが大きいという問題があった。
【0007】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、ライン停止等による液温の低下時にも充填液
のロスを少なくすることができる飲料製造ラインを提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る飲料製造ラ
インは、製品液を貯留するクッションタンクと、クッシ
ョンタンクから送液された製品液を加熱殺菌する加熱殺
菌手段と、加熱殺菌された製品液を貯留するとともに、
充填機に送液する加圧タンクと、加圧タンクに設けら
れ、貯留される製品液のレベルを検出するレベルセンサ
と、前記加熱殺菌手段と加圧タンクとの間に設けられた
第1切換バルブと、第1切換バルブとクッションタンク
とを接続する第1戻り通路とを備え、前記加圧タンク内
の製品液の液量が所定量を越えたときに、レベルセンサ
からの信号により前記第1切換バルブを第1戻り通路側
に切り換えるようにしたものであって、さらに、前記加
圧タンクと充填機との間に第2切換バルブを設けるとと
もに、この第2切換バルブと前記クッションタンクとを
接続する第2戻り通路を設け、充填機が所定時間以上停
止したときに、第2切換バルブを第2戻り通路側へ切り
換えるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態により
本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る
飲料製造ラインの構成を簡略化して示す構成図であり、
充填される液体(製品液である飲料)は、調合タンク2
内で調合されクッションタンク4に送られて貯留され
る。この時点では、液体は常温である。
【0010】前記クッションタンク4に貯留された液体
は、ポンプ6によって超高温による加熱殺菌装置(UH
T)8に送られ、所定の温度に加熱されて殺菌された
後、配管10を通って加圧された無菌エアーにより微加
圧タンク12に送られる。この加熱殺菌装置8から微加
圧タンク12への配管10中に、第1切換バルブ14が
設けられており、この切換バルブ14からの分岐管(第
1戻り通路)15がクーラ16を介して前記クッション
タンク4に接続されて第1ディバージョン回路が構成さ
れている。前記微加圧タンク12内には、レベルセンサ
(図示せず)が設けられており、この微加圧タンク12
の貯留液量が所定値を越えると、レベルセンサからの信
号により第1切換バルブ14が切り換えられ、加熱殺菌
装置8で加熱殺菌された液体は、第1戻り通路15から
クーラー16に送られて冷却された後クッションタンク
4に戻される。
【0011】微加圧タンク12内に貯留された液体は、
ポンプ18により吐出されストレーナ20を介して加圧
タンク22に送られる。さらに加圧タンク22で加圧さ
れた液体は、配管27を介してフィラ(充填機)24に
供給され、フィラ24の外周寄りに円周方向等間隔で設
けられた充填ノズル26から容器28(図2参照)内に
充填される。
【0012】前記加圧タンク22からフィラ24への配
管27内に第2の切換バルブ30が設けられており、こ
の第2切換バルブ30からの分岐管(第2戻り通路)3
2が回収タンク34に接続されている。この回収タンク
34に回収された液体は、ポンプ36により前記クーラ
ー16に送られ、第1切換バルブ14からの還流液と同
様に、クーラー16で冷却された後クッションタンク4
に戻される。これら第2切換バルブ以降の第2戻り通路
32、回収タンク34およびクーラ16等により第2デ
ィバージョン回路が構成されている。なお、この回収タ
ンク34を省略して、第2切換バルブ30に接続された
第2戻り通路32からの回収液を直接クーラー16に送
るようにしても良い。
【0013】前記フィラ24には、図2に示すように、
容器供給コンベヤ38によって搬送されてきた容器28
が、インフィードスクリュー40によって所定の間隔に
切り離された後、入口スターホイール42を介して供給
される。フィラ24に供給された容器28は、図示しな
い容器保持手段等によって保持されて回転搬送される間
に、前記図1に示す給液ラインから供給された液体が充
填ノズル26を介して充填される。液体が充填された容
器28は、出口スターホイール44を介して搬送コンベ
ヤ46上に排出されて次の工程に送られる。前記容器供
給コンベヤ38の側部には、供給コンベヤ38上に向か
って進退動する容器導入ストッパ48が設けられてお
り、供給コンベヤ38上に出没して容器28の供給およ
び供給の停止を行うことができる。このストッパ48の
作動は、後に説明する制御装置50によって制御され
る。なお、この実施の形態では、容器供給コンベヤ38
として、搬送面上に容器28を載せて搬送する通常のコ
ンベヤを用いているが、エア搬送コンベヤ等その他のコ
ンベヤを用いることもできる。
【0014】フィラ24の外周側には、所定の長さに亘
って円弧状の樋(液受け手段)52が配設されている。
この樋52は、前記制御装置50によって作動を制御さ
れるシリンダ54によって進退動されるようになってお
り、前記充填ノズル26の下方に進出して充填ノズル2
6から吐出される液体を受ける位置と、後退して充填時
の容器28と干渉しない位置との間を進退動する。ま
た、充填液を容器28内に充填せずに放出する場合に
は、この樋52を前進させるとともに、図示しない液バ
ルブ開放手段を移動させるシリンダ66(図3参照)の
作動によってこの樋52の設けられている区間だけ充填
ノズル26の液バルブ(図示せず)を開放して、液体を
充填ノズル26から樋52内に放出するようになってい
る。なお、この樋52が設置されている区間は、エンコ
ーダ56の信号によって認識される。さらに、この樋5
2には、充填ノズル26から吐出された液体の温度を測
定する温度センサ58が設けられている。
【0015】制御装置50は、図3に示すように、予め
設定された充填液の液温を記憶する記憶部60と、前記
温度センサ58によって測定された温度とこの記憶部6
0に記憶されている設定温度とを比較する比較部62と
を備えており、この比較部62からの信号により指令部
64が、前記容器導入ストッパ48、樋進退動用シリン
ダ54および充填ノズル26の液バルブ開放用シリンダ
66の作動指令を出力する。
【0016】以上の構成に係る飲料製造ラインの作動に
ついて説明する。充填される液体(飲料)は、調合タン
ク2内で調合され、クッションタンク4に送られて貯留
される。液体はこの時点では常温である。クッションタ
ンク4内に貯留された液体は、ポンプ6によって吐出さ
れ、加熱殺菌装置8に送られて所定の温度まで加熱さ
れ、加圧された無菌エアーにより下流側の微加圧タンク
12に送られる。
【0017】加熱殺菌装置8から微加圧タンク12への
配管10に設けられている第1切換バルブ14は、微加
圧タンク12内に設けられているレベルセンサからの信
号により、微加圧タンク12側と第1戻り通路(分岐
管)15側とを切り換えられるようになっており、微加
圧タンク12内の液量が所定のレベルに達すると、第1
戻り通路15側に切り換えて、余剰の液体を第1ディバ
ージョン回路を介してクッションタンク4に還流させ
る。なお、超高温による加熱殺菌装置(UHT)8は調
整が非常にデリケートであり、流量、温度等を常に一定
の条件で運転しなければならないので、運転が開始した
後は、フィラ24等の下流側の装置が停止した場合でも
常に同量送液している。しかも液量は、フィラ24の消
費量よりも多く設定されている。従って、微加圧タンク
12のレベルセンサにより液量を検出して余剰流量を適
宜第1戻り通路15から還流させるようになっている。
【0018】微加圧タンク12内に貯留された液は、さ
らに、ポンプ18によって吐出され、ストレーナ20を
介して加圧タンク22に送られる。加圧タンク22で
は、この液体を一定の圧力でフィラ24に送液してい
る。通常の生産運転時には、第2切換バルブ30はフィ
ラ24側に切り換えられている。また、液受け用の樋5
2は、後退位置にあることはいうまでもない。なお、こ
の実施の形態では、微加圧タンク12と加圧タンク22
とを備えているが、微加圧タンク12を省略することも
できる。この場合には、加圧タンク22内に設けたレベ
ルセンサによって余剰液量を検出し第1ディバージョン
回路から還流させる。
【0019】前述のように生産運転が行われているとき
には、第2切換バルブ30はフィラ24側に切り換えら
れ、第1切換バルブ14は、通常は微加圧タンク12側
に接続され、微加圧タンク12内の液量が過剰になった
ときには、切り換えられて第1戻し通路15からクーラ
ー16を介して余剰流量をクッションタンク4に還流さ
せるようになっているが、ライン停止時(充填ノズル2
6の液バルブが開放されない状態の時)には以下のよう
に作動する。
【0020】ラインの停止時間が1分未満の場合には、
給液ライン内に滞留している液体の温度があまり低下し
ないので、生産モードのままで、フィラ24の運転再開
後そのまま容器28内への充填が行われる。1分以上停
止した場合には、第2切換バルブ30からフィラ24ま
での間に滞留している液は温度が低下してしまうため充
填することはできないが、この間の液を直ちにブローせ
ず、液通路内の温度低下を防止するために保持してお
く。なお、フィラ24が停止すると、容器供給コンベヤ
38のストッパ48が作動して供給コンベヤ38上の容
器28を停止させる。また、フィラ24内で充填途中の
容器28は払い出される。
【0021】前記のような停止状態から20分以内にフ
ィラ24の運転が再開されたときには、フィラ24を昇
温モードに切り換える。この実施の形態では、オペレー
タが操作盤の昇温スイッチを押す。昇温モードでは、樋
52を充填ノズル26の下方へ前進させるとともに、フ
ィラ24を回転させ、充填ノズル26の液バルブを樋5
2の設けられている区間だけ開放して樋52内に液を放
出する。なお、樋52の設けられている区間はエンコー
ダ56によって識別している。
【0022】第2切換バルブ30以降のフィラ24側に
滞留していた液が、充填ノズル26から樋52に放出さ
れるのに続いて、さらに、第1切換バルブ14から第2
切換バルブ30の間の区間に滞留していた液体も、フィ
ラ24に送られ、充填ノズル26から樋52内に吐出さ
れてフィラ24の昇温作業に使用される。樋52内に吐
出された液体は、温度センサ58によって液温が測定さ
れている。この温度センサ58からの信号が制御装置5
0の比較部62に送られており、記憶部60に記憶され
ている設定温度と比較され、温度センサ58が測定した
温度が設定温度に達すると、指令部64がフィラ24を
生産モードに切り換える。
【0023】生産モードに切り換えられると、液受け用
の樋52がシリンダ54の作動により後退するととも
に、樋52の区間で充填ノズル26の液バルブを開放し
ていたバルブ開放手段をシリンダ66によってバルブを
開放しない位置に後退させる。さらに、容器導入ストッ
パ48を容器供給コンベヤ38上から後退させて容器2
8の供給を再開する。フィラ24内に供給された容器2
8には、充填ノズル26から設定温度に加熱された液体
が充填される。
【0024】ラインの停止が20分以上になった場合に
は、第1切換バルブ14から第2切換バルブ30までの
間に滞留している液体は製品として充填できないと判断
されるが、液通路の温度低下を防止するために直ちに第
2切換バルブ30を切り換えて第2戻り通路32に送液
することはしない。その後、運転が再開されたときにオ
ペレータが操作盤の昇温スイッチを押して昇温モードに
切り換える。すると、樋52が前進するとともに、フィ
ラ24が回転し、樋52の区間だけ液バルブを開放して
第2切換バルブ30よりも下流側に滞留していた液を樋
52内に放出する。さらに、第2切換バルブ30をフィ
ラ24側から第2戻り通路32側に切り換えて、第1切
換バルブ14から第2切換バルブ30の間に滞留してい
た液を、第2戻り通路32の回収タンク34、クーラー
16等を介してクッションタンク4に還流させる。
【0025】この実施の形態では、長時間にわたりライ
ンが停止した場合には、運転再開後に第2切換バルブ3
0をフィラ24側から第2戻り通路32側に切り換え
て、第1切換バルブ14から第2切換バルブ30の間に
滞留していた液をクッションタンク4に還流させ、その
他の場合には、第2切換バルブ30をフィラ24側に接
続し、第2戻り通路32側を遮断しているが、この遮断
時にも第2戻り通路32側に僅かの液を流すようにして
いる。回収タンク34が密閉型であればその必要はない
が、この実施の形態では、回収タンク34が半密閉型で
あるため、サニタリー性を確保するために第2戻り通路
32の第2切換バルブ30から回収タンク34までの間
の部分には常時液を満たしておくようにしている。従っ
て、回収タンク34内の液面レベルは、絶えず第2戻り
通路32の回収タンク34内への開口部よりも上のレベ
ルになっている。そして、回収タンク34内に徐々に流
れ込む液は、定期的、定量的に第2戻り通路32の下流
部分を介して、クーラー16を通りクッションタンク4
に戻されるようになっている。
【0026】なお、クッションタンク4に戻される液
は、クーラー16を通して冷却されるようになってい
る。たとえ、ライン停止が長時間に及んで送液ライン中
に滞留していた液の温度が低下したとしても、クッショ
ンタンク4内の常温の液体よりは遙かに高温であり、こ
の高温の液をクッションタンク4に戻すとクッションタ
ンク4内の液温が変動してしまう。このような温度差の
大きい液体を加熱殺菌装置8に供給して加熱すると、加
熱殺菌装置8から排出される液体の温度がばらついてし
まうからである。
【0027】その後、第2切換バルブ30を切り換えて
フィラ24側に接続し、加熱殺菌装置8によって加熱さ
れた液を、微加圧タンク12および加圧タンク22等を
介してフィラ24に供給する。加熱された液体が給液ラ
インを通過して液通路内を昇温しつつ、充填ノズル26
から樋52内に放出される。樋52内に放出された液
は、温度センサ58によって液温を測定されており、そ
の検出信号が制御装置50の比較部62に入力される。
比較部62では、記憶部60に記憶されている設定温度
とこの測定された温度とを比較し、設定温度に達する
と、指令部64がフィラ24を生産モードに切り換え、
樋52を後退させるとともに、液体を樋52に放出する
際に充填ノズル26の液バルブを開放するバルブ開放手
段をシリンダ66によって後退させる。さらに、容器導
入ストッパ48を後退させて容器28の供給を開始す
る。フィラ24内に供給された容器28には、充填ノズ
ル26から設定温度に加熱された液体が充填される。
【0028】なお、温度センサは各種の構成のものを使
用することができ、接触式および非接触式のいずれも使
用可能である。例えば、非接触式であれば、前記のよう
に、樋52にブラケットを介して取付け、あるいは、充
填ノズル26の表面温度を検出するようにしても良く、
また、オペレータがハンディタイプのセンサを持って検
出することもできる。接触式の場合には、樋52内の液
が吐出される位置に熱電対を配置するようにしても良
い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、製
品液を貯留するクッションタンクと、クッションタンク
から送液された製品液を加熱殺菌する加熱殺菌手段と、
加熱殺菌された製品液を貯留するとともに、充填機に送
液する加圧タンクと、加圧タンクに設けられ、貯留され
る製品液のレベルを検出するレベルセンサと、前記加熱
殺菌手段と加圧タンクとの間に設けられた第1切換バル
ブと、第1切換バルブとクッションタンクとを接続する
第1戻り通路とを備え、前記加圧タンク内の製品液の液
量が所定量を越えたときに、レベルセンサからの信号に
より前記第1切換バルブを第1戻り通路側に切り換える
飲料製造ラインにおいて、前記加圧タンクと充填機との
間に第2切換バルブを設けるとともに、この第2切換バ
ルブと前記クッションタンクとを接続する第2戻り通路
を設け、充填機が所定時間以上停止したときに、第2切
換バルブを第2戻り通路側へ切り換えるようにしたこと
により、加圧タンク以降の液もクッションタンクに戻す
ことができるので、充填液の温度低下に伴ってロスする
液の量を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る飲料製造ラインの
全体の構成を簡略化して示す図である。
【図2】前記飲料製造ラインに設けられたフィラ(充填
機)の構成図である。
【図3】前記フィラに設けられた液受け用樋および容器
導入ストッパの作動を制御する制御装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
4 クッションタンク 8 加熱殺菌手段 12 加圧タンク(微加圧タンク) 14 第1切換バルブ 15 第1戻り通路 24 充填機(フィラ) 30 第2切換バルブ 32 第2戻り通路 52 液受け手段(樋)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 仁士 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内 Fターム(参考) 3E079 AA04 BB05 DE18 FG10 GG02 4B021 LA33 LP01 LP07 LT01 LT06 LW06 MQ01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品液を貯留するクッションタンクと、
    クッションタンクから送液された製品液を加熱殺菌する
    加熱殺菌手段と、加熱殺菌された製品液を貯留するとと
    もに、充填機に送液する加圧タンクと、加圧タンクに設
    けられ、貯留される製品液のレベルを検出するレベルセ
    ンサと、前記加熱殺菌手段と加圧タンクとの間に設けら
    れた第1切換バルブと、第1切換バルブとクッションタ
    ンクとを接続する第1戻り通路とを備え、前記加圧タン
    ク内の製品液の液量が所定量を越えたときに、レベルセ
    ンサからの信号により前記第1切換バルブを第1戻り通
    路側に切り換える飲料製造ラインにおいて、 前記加圧タンクと充填機との間に第2切換バルブを設け
    るとともに、この第2切換バルブと前記クッションタン
    クとを接続する第2戻り通路を設け、充填機が所定時間
    以上停止したときに、第2切換バルブを第2戻り通路側
    へ切り換えることを特徴とする飲料製造ライン。
  2. 【請求項2】 前記充填機に進退動可能な液受け手段を
    設け、この液受け手段を外部からの信号により充填ノズ
    ルの下方へ前進しさせた後、前記第2切換バルブから充
    填機内の間に滞留する製品液を、充填ノズルから前記液
    受け手段内に吐出することを特徴とする請求項1に記載
    の飲料製造ライン。
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