JP2010260629A - 送液システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溶存ガスを含む処理対象液aを、昇圧するとともに昇温する第一処理機構101と、昇圧・昇温状態にある処理対象液aを、降温する第二処理機構102とを備え、第二処理機構102により処理された処理対象液aを、弁機構6aを介して常圧に戻して取り出し可能に構成するに、弁機構6aから処理対象液aを受入れる気液分離液体サイクロン7と、気液分離液体サイクロン7から送り出される液体分及び気体分を受入れる気液分離タンク8とを備え、気液分離タンク8から液体分を取り出す。
【選択図】図1
Description
この充填装置は、同明細書に添付の図に示されるように、充填機6の上流側に、上流側から順に、調合設備1、高温殺菌機(殺菌装置)2、微加圧タンク3、送液ポンプ(送液手段)4、加圧タンク5を備えて構成されている。
この先行技術には、高温殺菌機の詳細構成は記載されていないため、その詳細は不明であるが、一般に、高温殺菌機は処理対象液を高温に維持して殺菌を行うため、その部位の処理対象液は高温且つ高圧状態となる。従って、高温殺菌機2から微加圧タンク3へ処理対象液を送る場合、処理対象液を常圧近傍まで減圧する必要が生じる。
図3(a)に示す本件の構造と、特許文献1に記載の構造との対比を、簡単に説明すると、特許文献1の調合設備1は本願の調合タンク5に相当し、特許文献1の高温殺菌機2は第一処理機構101に対応し、特許文献1の微加圧タンク3が本願の気液分離タンク8に相当する。
溶存ガスを含む処理対象液を、昇圧するとともに昇温する第一処理機構と、前記第一処理機構により処理済みの昇圧・昇温状態にある処理対象液を、降温する第二処理機構とを備え、前記第二処理機構により処理された処理対象液を、弁機構を介して常圧に戻して取り出し可能に構成される送液システムの第1特徴構成は、前記弁機構を介して取り出される処理対象液を受入れる気液分離液体サイクロンと、前記気液分離液体サイクロンから送り出される液体分を主とする第一成分と気体分を主とする第二成分との両方を受入れる気液分離タンクとを備え、前記気液分離タンクから当該気液分離タンク内の液体分を取り出し可能に構成してあることにある。
本願に係る処理対象液は、第一処理機構に入る前まで、常温のタンク内に貯留されるため、実質的に、常温で飽和状態まで溶存ガスを含む。この状態の処理対象液が第一処理機構では昇圧・昇温される。このような昇温・昇圧状態では、処理対象液は過飽和状態となる。そして、この処理対象液が弁機構を通過すると、処理対象液内はマイクロバブル状の気泡を多く含む液となると考えられる。このような高い分散状態にあり、極めて微小なマイクロバブルは、それゆえ、気液分離タンク内で気泡として液面まで浮きにくく、結果として、充分な脱泡がされないまま取り出され、例えば、充填装置へと処理対象液が送液され、充填操作を受けた場合に発泡の問題が生じるものと考えられる。
前記第一処理機構に前記昇圧ポンプ及び前記昇温保持機構を含み、第二処理機構に前記降温機構を含む点にある。
点にある。この構成を採用すると、処理対象液からの気泡の放出を促進させることができる。
前記第一流路と前記第二流路とを流れる処理対象液の割合を調節する調節弁を備えた点にある。
この構成を採用することにより、第一処理機構において処理対象物に与える熱を、第二流路を流れる処理対象物の予熱に有効に利用でき、熱効率の良い送液システムを実現できる。
前記送り流路と前記戻り流路とに処理対象液の流路を切替える切替弁を備えるとともに、前記戻り流路に背圧弁を備えた点にある。
この送液システムは、弁機構に処理対象液を送る送り流路に加えて、戻り流路を備えることで、例えば、処理対象液の温度が低く、昇温・保持できる温度が低い場合に、戻り流路を使用して、バランスタンクと第一処理機構との間で、処理対象液を循環させて、処理系の状態、処理対象液の状態を安定化できる。また、気液分離タンクが満杯となった状態でも、この戻り流路を介して、送液システムの運転状態を維持した状態で、気液分離タンクより液体分が取り出されるのをまって、システムの運転を継続することができる。
この気液分離タンク8は、内部圧が大気圧よりわずかに高い圧力(絶対圧で0.108MPa程度)となるように無菌エアを給排して調整される微加圧タンクとして構成され、外気の流入は防止しながら充填対象液aからの気体の放出は許可するようになっている。また、サージタンク10は、内部圧が気液分離タンク8よりも高い所定圧力(絶対圧で0.137〜0.177MPa程度)に維持される加圧タンクとして構成され、供給圧の変動を抑えてほぼ一定の圧力で充填機3に充填対象液aを供給するようになっている。
処理対象液aは常圧・常温の状態で調合タンク4より殺菌機バランスタンク5に供給され、殺菌機バランスタンク5から送液ポンプ14によりプレート式熱交換器17の液液熱交換部である低温側熱交換部17cに処理対象液aの一部が送液され、予熱され、その後、昇圧ポンプ11に入る。
一方、低温側熱交換部17cに入らない処理対象液aは、そのまま昇圧ポンプ11に送液される。昇圧ポンプ11により送液された処理対象液aは、高温側熱交換部17aにて100℃を超える温度に加熱され、ホールディングチューブ18にて、その加熱温度で一定時間保持され、降温機構13で冷却温度90℃まで冷却され、通常の運転時は充填機3側に送液される。
これら気液分離液体サイクロン7の出口7a、7bのからの配管は、給液クッションタンク8の液面よりも高い位置に接続されており、処理対象液aは液面より上の空間に開放されて液面に落下するため、空間への開放時や液面との衝突によっても気泡が放出される。
このような構成を採用することで、本願に係る殺菌・充填システム1で、充填機3へ殺菌済みの処理対象液aを送ることができる。
2 容器
3 充填機
5 バランスタンク(給液バランスタンク)
6a 弁機構(背圧弁)
6b 背圧弁
7 気液分離液体サイクロン
8 気液分離タンク(給液クッションタンク)
10 サージタンク
11 昇圧ポンプ(サージポンプ)
13 降温機構
15a 第一流路
15b 第二流路
16 調節弁
17 プレート式熱交換器
17a 高温側熱交換部
17c 低温側熱交換部
19a 送り流路
19b 戻り流路
101 第一処理機構
102 第二処理機構
a 処理対象液
Claims (8)
- 溶存ガスを含む処理対象液を、昇圧するとともに昇温する第一処理機構と、前記第一処理機構により処理済みの昇圧・昇温状態にある処理対象液を、降温する第二処理機構とを備え、前記第二処理機構により処理された処理対象液を、弁機構を介して常圧に戻して取り出し可能に構成される送液システムであって、
前記弁機構を介して取り出される処理対象液を受入れる気液分離液体サイクロンと、前記気液分離液体サイクロンから送り出される液体分を主とする第一成分と気体分を主とする第二成分との両方を受入れる気液分離タンクとを備え、
前記気液分離タンクから当該気液分離タンク内の液体分を取り出し可能に構成してある送液システム。 - 前記第一処理機構による処理により、前記処理対象液が殺菌される請求項1記載の送液システム。
- 前記処理対象液を貯留するバランスタンクと、前記バランスタンクから取り出される処理対象液を昇圧する昇圧ポンプと、前記昇圧ポンプにより昇圧された処理対象液を液内の菌が殺菌される殺菌温度に昇温保持する昇温保持機構と、前記昇温保持機構において殺菌された処理対象液を降温して前記弁機構に送る降温機構とを備え、
前記第一処理機構に前記昇圧ポンプ及び前記昇温保持機構を含み、第二処理機構に前記降温機構を含む請求項2記載の送液システム。 - 前記気液分離タンクから取り出される液体分が、充填機により容器に充填される充填対象液であり、前記気液分離タンクは内圧が大気圧よりもわずかに高くなるように加圧されるとともに、当該気液分離タンクと前記充填機の間に、気液分離タンク側から送液ポンプと前記気液分離タンクの内圧よりも高い所定圧力に内圧が維持されるサージタンクを備えた請求項1〜3のいずれか一項記載の送液システム。
- 前記気液分離液体サイクロンからの配管を前記気液分離タンクの液面より高い位置に接続した請求項4記載の送液システム。
- 前記バランスタンクから前記昇圧ポンプに至る処理対象液の流路が、流路内の処理対象液をそのまま前記昇圧ポンプに送る第一流路と、流路内の処理対象液を予熱して前記昇圧ポンプに送る第二流路とを備え、
前記第一流路と前記第二流路とを流れる処理対象液の割合を調節する調節弁を備えた請求項3記載の送液システム。 - 前記第二流路を流れる処理対象液の予熱が、前記第一処理機構で処理済みの処理対象液が保有する熱により実行される請求項6記載の送液システム。
- 前記第二処理機構から前記弁機構に至る処理対象液の送り流路から分岐し、流路内の処理対象液を前記バランスタンクに戻す戻り流路を備え、
前記送り流路と前記戻り流路とに処理対象液の流路を切替える切替弁を備えるとともに、前記戻り流路に背圧弁を備えた請求項3記載の送液システム。
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