JP2019206366A - タンク内陽圧保持方法及びタンク内陽圧保持装置 - Google Patents

タンク内陽圧保持方法及びタンク内陽圧保持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製品液を貯留するタンク及びこれらをつなぐ流路を陽圧に保持するために供給されるエア供給装置に備えられる除菌フィルタに製品液のフレーバーが残留し、前に充填した製品液のフレーバーが次に充填する製品液に移行することを防止する。【解決手段】製品液を貯留するサージタンク、炭酸ガスが添加された製品液を貯留する炭酸サージタンク、製品液を容器に充填する充填装置近傍に備えられるヘッドタンクのいずれか1以上のタンクのヘッドスペースのエアの圧力が上昇した場合、ヘッドスペースのエアを排出するエア排出装置を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、飲料等の液体充填機において、製品液を貯留するタンク内を陽圧に保持するために、タンク内のヘッドスペースにエアを供給し、ヘッドスペースの液面が上昇することによりヘッドスペースの圧力が保持すべき圧力を超える場合にヘッドスペースのエアを排気するタンク内陽圧保持方法及びタンク内陽圧保持装置に関する。
炭酸飲料、果汁飲料、お茶、コーヒー飲料及びスポーツドリンク等の飲料は、液体充填機によりボトル等の容器に充填される。飲料等の製品液には、無果汁炭酸飲料のように殺菌を必要としない炭酸無殺菌製品液、果汁入り炭酸飲料のように殺菌を必要とする炭酸殺菌製品液、及びお茶、コーヒー飲料、果汁飲料等殺菌を必要とする無炭酸殺菌製品液がある。炭酸殺菌製品液及び無炭酸殺菌製品液を容器に充填するためには、殺菌された容器に殺菌された製品液を無菌雰囲気で充填し、充填された容器を殺菌された蓋材により密封する無菌充填機が用いられる。無菌充填機では無殺菌製品液も容器に充填することができる。そこで、無菌充填機により炭酸無殺菌製品液、炭酸殺菌製品液及び無炭酸殺菌製品液が充填されている。
無菌充填機では様々な製品が充填される。飲料等の製品液には内容物に合わせた様々な異なる香料が含まれており、香料によるフレーバーが別な製品に移行しないようにしなければならない。そのため、製品液を充填し、異なる製品液の充填を開始する前に製品液供給系配管内を洗浄するCIP(Cleaning in Place)が行われる。洗浄液を製品液供給系配管内に循環させ、タンク内に洗浄液をスプレするCIPにより、製品液供給系配管を分解することなく無菌充填機で充填する製品液を交換することができる。
しかし、配管内には前の製品液のフレーバーが残留することがあり、CIPを長時間行うことやフレーバー除去に効果的な洗浄剤を洗浄液に使用しなければならないことがある。CIPを長時間行うことは無菌充填機の生産性を低下させる。また、洗浄剤によってはフレーバー除去に効果的であるが、パッキン等の部材を劣化させるおそれがある。
製品液供給系配管に使用されるパッキン等の部材にフレーバーが残留し、次に充填する製品液に、前に生産した製品液のフレーバーが移行するのを防止するために、残留フレーバー除去に効果的な洗浄剤組成物が提案されている(特許文献1、特許文献2)。また、CIPを行う際の洗浄液にオゾンを加える方法も提案されている(特許文献3)。
製品液は、複数の原材料が調合装置において混合されることにより調合され、貯留タンクに長時間貯留される。そのため、貯留タンク内部の気相、内壁及びパッキン等の部材にフレーバーが残留するとして、貯留タンクに蒸気を供給することで残留フレーバーを除去することが提案されている(特許文献4)。貯留タンクに貯留された製品液はバランスタンクに送液され、バランスタンクで貯留された後に加熱殺菌され、殺菌された製品液はサージタンクに貯留され、サージタンクから充填装置のヘッドタンクに送液され、充填装置により殺菌された容器に無菌雰囲気で充填される。充填装置が備える充填バルブは製品液を流す細い流路があり、流路は弁機構及びパッキンを有する。無菌充填機が停止状態となると、充填バルブ内に製品液が長時間滞留することとなる。その結果、流路、弁機構及びパッキン等にフレーバーが残留する。充填バルブの流路、弁機構及びパッキン等に残留するフレーバーを蒸気により除去する方法も提案されている(特許文献5)。
特開2005−206794号公報 特開2013−18862号公報 特開2007−236706号公報 特開2017−71441号公報 国際公開第2017/135449号
飲料等の製品液を殺菌後、殺菌された容器に無菌雰囲気で充填し、充填された容器を殺菌された蓋材により密封する無菌充填機の各種タンク、流路、弁機構およびパッキン等には飲料等の製品液に含まれるフレーバーが残留する。残留するフレーバーを除去するためにCIPが行われる。しかし、CIPを行っても、次に充填する製品液に前に充填した製品液のフレーバーが残留することがある。この原因を追究したところ、無菌充填機の各種タンク、流路、弁機構およびパッキン等以外にもフレーバーが残留している箇所が存在した。それは、製品液を殺菌後に貯留するサージタンク、殺菌された製品液に炭酸ガスを添加した炭酸製品液を貯留する炭酸サージタンク、充填装置に設けられるヘッドタンク及びこれらをつなぐ流路を陽圧に保持するために供給されるエア供給装置に備えられる除菌フィルタである。除菌フィルタにもフレーバーが残留し、次の製品液を充填する際に供給されるエア中に、除菌フィルタに残留する前の製品液のフレーバーが混入し、次に充填する製品液に前に充填した製品液のフレーバーが移行することがある。
除菌フィルタにフレーバーが残留するのは、タンクのフレーバーを含むヘッドスペースのエアが除菌フィルタまで逆流するためである。除菌フィルタを通した無菌エアをタンクのヘッドスペースに供給することにより、タンク内への外部からの菌等の侵入を防ぎ、添加された炭酸ガスの気散を防ぐ。また、除菌フィルタを通した無菌エアの圧力により製品液を圧送することもある。タンク内の製品液は下流に送液される量と供給される量がバランスを保っているが、ヘッドスペースの液面は上下する。液面が下がってヘッドスペースの圧力が低下する場合、ヘッドスペースの圧力は無菌エアが供給されることにより、一定に保持される。液面が上がるとヘッドスペースの容積が減少するため、ヘッドスペースの圧力は上昇する。ヘッドスペースの圧力が上昇すると、ヘッドスペースのエアが逆流して除菌フィルタまで到達する。除菌フィルタに到達するヘッドスペースのエアには製品液の飛沫やフレーバーが含まれており、除菌フィルタに製品液のフレーバーが吸着することとなる。無菌充填機では炭酸無殺菌製品液、炭酸殺菌製品液及び無炭酸殺菌製品液が充填されるため、炭酸無殺菌製品液の場合でも炭酸殺菌液と共用される炭酸サージタンクにおいて、炭酸ガスの気散を防止するために除菌フィルタを通した無菌エアが供給される。また、タンク内の製品液が除菌フィルタを通したエアによりタンクから下流に圧送されることもある。そのため、炭酸無殺菌製品液の場合でもフレーバーが除菌フィルタに吸着される。
上述の理由により、製品液を貯留するサージタンク、炭酸ガスが添加された製品液を貯留する炭酸サージタンク、充填装置に設けられるヘッドタンク及びこれらをつなぐ流路を陽圧に保持するために供給されるエア供給装置に備えられる除菌フィルタに製品液のフレーバーが残留することがなく、前に充填した製品液のフレーバーが次に充填する製品液に移行しない方法及び装置がもとめられている。製品液の種類により除菌フィルタを交換する方法はあるが、交換作業が煩雑であり、取り外した除菌フィルタの保管や管理も手数を要する。
本発明はこのような問題点を解決することができる、タンク内陽圧保持方法及びタンク内陽圧保持装置を提供することを目的とする。すなわち、本願発明は、製品液を殺菌後に貯留するサージタンク、炭酸ガスが添加された製品液を貯留する炭酸サージタンク及び充填装置に設けられるヘッドタンクの、ヘッドスペースのフレーバーを含むエアが逆流して除菌フィルタにフレーバーが吸着することを防止するタンク内陽圧保持方法及びタンク内陽圧保持装置を提供するものである。
本発明に係るタンク内陽圧保持方法は、製品液を貯留するタンクのヘッドスペースに、除菌フィルタを通したエアを供給することにより、前記タンク内の前記ヘッドスペースの圧力を所定の陽圧力とするエア供給工程と、前記ヘッドスペースの圧力が所定の陽圧力を超える場合又は超えるおそれがある場合、前記エア供給工程を停止し、前記エアを前記タンクに供給する経路と異なる経路で前記ヘッドスペースの前記エアを排出するエア排出工程とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るタンク内陽圧保持方法は、前記タンクが、充填装置の上流で前記製品液を貯留するサージタンク、炭酸ガスが添加された前記製品液を貯留する炭酸サージタンク、前記製品液を容器に充填する充填装置近傍に備えられ前記製品液を貯留するヘッドタンクのいずれか1以上であると好適である。
また、本発明に係るタンク内陽圧保持方法は、前記所定の陽圧力が0.001MPa〜0.8MPaであると好適である。
また、本発明に係るタンク内陽圧保持方法は、前記製品液が殺菌された後に前記タンクに貯留されると好適である。
本発明に係るタンク内陽圧保持装置は、製品液を貯留するタンクと、前記タンクのヘッドスペースに、除菌フィルタを通したエアを供給することにより、前記タンク内の前記ヘッドスペースの圧力を所定の陽圧力とするエア供給装置と、前記ヘッドスペースの圧力が所定の陽圧力を超える場合又は超えるおそれがある場合、前記エアの供給を停止し、前記エアを前記タンクに供給する経路と異なる経路で前記ヘッドスペースの前記エアを排出するエア排出装置とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るタンク内陽圧保持装置は、前記タンクが、充填装置の上流で前記製品液を貯留するサージタンク、炭酸ガスが添加された製品液を貯留する炭酸サージタンク、前記製品液を容器に充填する充填装置近傍に備えられ前記製品液を貯留するヘッドタンクのいずれか1以上であると好適である。
また、本発明に係るタンク内陽圧保持装置は、前記タンクの上流に製品液を殺菌する殺菌装置を備えると好適である。
本発明によれば、充填される製品液が貯留されるタンクのヘッドスペースの圧力が上昇した際に、ヘッドスペースのエアを除菌フィルタに到達させることなく排出することができる。その結果、除菌フィルタに製品液のフレーバーが吸着することがなく、前に充填された製品液のフレーバーが、次に充填される製品液に移行することを防止できる。
本発明の実施の形態に係るタンク内陽圧保持装置を備える液体充填機における、製品液の調合から充填までフローを示す。 本発明の実施の形態に係るタンク内陽圧保持装置を示す。 従来のタンク内陽圧保持装置を示す。 本発明の実施の形態に係るタンク内陽圧保持装置をCIPする場合の洗浄液の流路を示す。 本発明の実施の形態に係るタンク内陽圧保持装置をSIPする場合の蒸気の流路を示す。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
飲料等の無菌充填機では、飲料等の製品液は図1に示すようなフローに沿って、調合され、容器に充填される。無炭酸殺菌製品液は調合装置1により調合され、調合された製品液はバランスタンク2に貯留され、貯留された製品液が殺菌装置3により殺菌され、殺菌された製品液はサージタンク4に貯留され、貯留された製品液は、製品液を容器に充填する充填装置近傍に備えられるヘッドタンク7に送られ、充填装置8に備えられる充填バルブ10から容器9に充填される。
炭酸殺菌製品液は調合装置1により調合され、調合された製品液はバランスタンク2に貯留され、貯留された製品液が殺菌装置3により殺菌され、殺菌された製品液は炭酸ガス添加装置5により炭酸ガスが添加され、炭酸ガスが添加された炭酸製品液は炭酸サージタンク6に貯留され、貯留された製品液はヘッドタンク7に送られ、充填装置8に備えられる充填バルブ10から容器9に充填される。
炭酸無殺菌製品液は調合装置1により調合され、調合された製品液はバランスタンク2に貯留され、貯留された製品液は炭酸ガス添加装置5により炭酸ガスが添加され、炭酸ガスが添加された炭酸製品液は炭酸サージタンク6に貯留され、貯留された製品液はヘッドタンク7に送られ、充填装置8に備えられる充填バルブ10から容器9に充填される。
製品液は調合装置1により調合される。調合装置1では、原材料である水、果汁、コーヒー、お茶、乳製品、糖類、甘味料、安定剤、乳化剤、カフェイン、ビタミンC、香料等の所望される量が定量、投入され、製品液が調合される。フレーバー源は果汁、コーヒー、お茶等に含まれる香料と、直接投入される香料である。天然物に含まれる香料及び調合時に添加される天然物から抽出された香料若しくは人工的に製造された香料によるフレーバーが、調合装置1から充填バルブ10に至る経路に残留することで、無菌充填機において前に充填された製品液のフレーバーが次に充填される製品液に移行する。
調合された製品液はバランスタンク2に貯留される。所定量貯留された製品液は、ポンプ等の送液装置により送液されながら、殺菌装置3により殺菌される。殺菌を必要としない炭酸無殺菌製品液は殺菌装置3により殺菌されずに炭酸ガス添加装置5により炭酸ガスが添加され、炭酸ガスが添加された炭酸製品液は炭酸サージタンク6に貯留される。
殺菌装置3は、その内部に第1段加熱部、第2段加熱部、ホールディングチューブ、第1段冷却部、第2段冷却部等を備え、バランスタンク2から供給される製品液を第1段加熱部から第2段加熱部と送りながら徐々に加熱し、第2段加熱部の出口で目標温度に達し、ホールディングチューブ内で一定時間殺菌温度を保持し、その後、第1段冷却部、第2段冷却部へと送って徐々に冷却するものである。加熱部や冷却部の段数は必要に応じて増減される。なお、殺菌装置3は、自動洗浄可能なホモゲナイザーを設置した構成としても構わない。設置箇所は、製品液の温度が50℃〜70℃程度になる第1段加熱部と60℃〜150℃程度になる第2段加熱部の間か、第1段冷却部と第2段冷却部の間に設置すると好適である。前者の場合は、一般的なホモゲナイザーで問題ないが、後者の場合は無菌仕様のホモゲナイザーを設置する必要がある。殺菌装置3は、シェル&チューブ式熱交換器、プレート式熱交換器等、どのような形態でも構わない。また、これらの間接加熱法に限らず、直接加熱法を適用しても構わない。
無炭酸殺菌製品液は、殺菌装置3に製品液を送液するポンプ等の送液装置の圧力によりサージタンク4に送液される。サージタンク4に殺菌された所定量の製品液が貯留されると、製品液はサージタンク4からヘッドタンク7に送液される。サージタンク4内及びサージタンク4より下流の充填装置8までの製品液を供給する配管内は洗浄(CIP)後に殺菌(SIP=Sterilizing in Place)され、その後エア供給装置11により供給される無菌エアにより陽圧に保持される。
炭酸殺菌製品液となる製品液は、殺菌装置3に製品液を送液するポンプ等の送液装置の圧力によりサージタンク4に送液される。サージタンク4に殺菌された所定量の製品液が貯留されると、製品液はサージタンク4からポンプ等の送液装置により送液されながら炭酸ガス添加装置5により炭酸ガスが添加される。炭酸ガスが添加された炭酸殺菌製品液は炭酸サージタンク6に送液され貯留される。炭酸サージタンク6に貯留される炭酸殺菌製品液は、ヘッドタンク7に送液される。サージタンク4内、炭酸サージタンク6内、ヘッドタンク7内及びサージタンク4より下流の充填装置8までの製品液を供給する配管内は洗浄(CIP)後に殺菌(SIP)され、その後エア供給装置11により供給される無菌エアにより陽圧に保持される。
サージタンク4に貯留される殺菌された製品液はエア供給装置11により供給される無菌エアの圧力によりヘッドタンク7に送液される。ヘッドタンク7に貯留される製品液は無菌エアの圧力により充填装置8に送液され、充填バルブ10から容器9に充填される。殺菌された製品液は駆動部に蒸気シールが付いたポンプ等の送液装置を用いず、無菌エアの圧力により送液することで、殺菌後の送液機構の無菌化を容易にすることができる。また、タンク及び配管内を無菌エアで陽圧に保持することで外部からの菌等の侵入を防ぐことができる。
図2にサージタンク4内のヘッドスペースを陽圧に保持するタンク内陽圧保持装置を示す。タンク内陽圧保持装置はエア供給装置11を備える。エア供給装置11はエア加圧装置13及び除菌フィルタ12を備える。エア加圧装置13により加圧されたエアが除菌フィルタ12に送られる。除菌フィルタ12により無菌化されたエアは、サージタンク4に供給され、サージタンク4の内部を陽圧に保持する。陽圧とされる無菌エアの圧力は0.001MPa〜0.8MPaが好ましい。0.001MPa未満では外部から菌等が侵入するおそれがあり、また製品液を圧送するには不十分な圧力である。また、0.8MPaを超える圧力は、製品液を容器9に充填するに際して高過ぎ、充填速度が速く容器内から製品液が吹き出すおそれがある。
図2には、サージタンク4のタンク内陽圧保持装置を示すが、サージタンク4が、炭酸サージタンク6及びヘッドタンク7となっても、炭酸サージタンク6及びヘッドタンク7は同様なタンク内陽圧保持装置を備える。ヘッドタンク7はタンク内陽圧保持装置を備えなくても構わない。炭酸無殺菌飲料の場合、ヘッドタンク7に無菌エアを供給する必要はない。炭酸殺菌飲料の場合、充填装置8に備えられる給気コントロールバルブ及び排気コントロールバルブによりヘッドタンク7内の圧力を制御することが可能であるからである。無炭酸殺菌飲料の場合、微加圧のため、PID制御では圧力が安定せず、精密レギュレーターにより一定圧に保持することも可能であるからである。
エア加圧装置13は例えば空気圧縮機であり、モーターを連続又は間歇運転してエアを供給する。モーターが回転して大気を空気圧縮機のタンクに供給し、タンク内の圧力が上昇する。タンク内には圧力検出センサが備えられ、圧力が上限設定値に達するとモーターの回転が停止する。エアが使用されてタンク内の圧力が下降し、下限設定圧力以下の圧力を圧力センサが検出するとモーターの運転が再開され、タンク内の圧力が上昇する。実施の形態において供給されるエアの圧力は、0.001MPa〜0.8MPaである。空気圧縮機により発生するエア圧は0.8MPaを超える圧力でも構わない。減圧弁により適正圧力として除菌フィルタ12にエアを送ることができれば、元の圧力は過大でも構わない。エア加圧装置13は空気圧縮機ではなく、ブロワを使用しても構わない。
エア加圧装置13により供給されるエアには、塵埃、水分、油分、有機化学物質などが含まれている。エア加圧装置13と開閉バルブ17の間には、これらを除去するためのフィルタを設けることが好ましい。細孔が0.5μmを超えるフィルタを設けることで塵埃や油分を除去できる。さらに、繊維状又は粒状の活性炭からなるフィルタを設けて、有機化学物質を活性炭に吸着させることにより除去しても構わない。除菌フィルタ12に送られる以前に、エアから塵埃、水分、油分、有機化学物質等の不純物は除去されることが好ましい。また、エア加圧装置13により供給されるエアを冷却し、エア中の水分を凝縮させるエアドライヤーが設けられる。凝縮された水分はエアドライヤーの下部に設けられる自動ドレイン排出弁により排出される。これらの不純物が除菌フィルタ12に達すると、除菌フィルタ12の耐用期間を短縮するおそれがある。
除菌フィルタ12は、中空円筒型であって、中空円筒型フィルタは着脱自在に取り付けられたハウジングに収納され、ハウジングへの挿脱自在に取り付けられるようになっている。ハウジングに中空円筒型フィルタへ外側からエアが供給できるように、エアの流入口が形成され、中空型円筒フィルタを通ったエアが中空部を経て排出される排出口がハウジングには形成されている。ハウジングの下部にはドレイン溜まりが形成されており、ドレイン溜まりに連通するように自動ドレイントラップがハウジングに取り付けられている。
除菌フィルタ12のフィルタは細菌、カビ、胞子等を除去できるもので、0.1μm〜0.5μm程度の細孔を有しており、再生セルロース、ニトロセルロース、ポリテトラフルオロエチレン等からなる。このような細孔を有するフィルタを例えば、ポリプロピレンやセルロース類からなる不織布であるサポート材の間に挟み、得られる積層体を中空状に折り込み、折り込んだ中空の内側及び外側を網状のステンレスからなるサポートコアで固定し、上下をポリフェニルサルホンのような耐熱性プラスチックからなるエンドキャップで端部を塞いで除菌フィルタ12とする。一方のエンドキャップには中空部からのエア排出のための排出口が形成され、ハウジングの排出口にはシリコンゴムのようなOリングを使用して固定される。
エア供給装置11により供給される無菌エアは、サージタンク4内、炭酸サージタンク6内、ヘッドタンク7内及び殺菌装置3から充填バルブ10に至る配管内を陽圧に保持する。サージタンク4内はSIPされた後、無菌エアにより所定の陽圧力に保持される。殺菌装置3で製品液が殺菌され、サージタンク4に殺菌された製品液が供給されることで、所定の圧力に保持されたサージタンク4内のヘッドスペースの容積は減少する。容積の減少に伴い、ヘッドスペースの圧力は上昇する。
ヘッドスペースの圧力が上昇するとき、図3に示す従来のタンク内陽圧保持装置では、ヘッドスペース内のエアはエア供給装置11を逆流して、開閉バルブ17が閉となり、開閉バルブ19が開となり、開閉バルブ17の手前で配管系外に排出される。ヘッドスペースのエアには製品液のフレーバーや飛沫が含まれており、除菌フィルタ12に製品液のフレーバーが吸着することとなる。除菌フィルタ12には細孔を有するフィルタ、フィルタをサポートする不織布、Oリング、エンドキャップ等のプラスチック部材が使用されており製品液のフレーバーが吸着する。また、プラスチック部材及びサポートコア等のプラスチック部材以外の金属製の部材に製品液の飛沫が付着する。
サージタンク4内のヘッドスペースのエアが、エア供給装置11を逆流して除菌フィルタ12を通り、開閉バルブ17の手前で配管系外に排出されることで、サージタンク4内のヘッドスペースの圧力が所定の圧力に減少し、エアの排出は終了する。その後、エア供給装置11により無菌エアがサージタンク4のヘッドスペースに供給され、供給される無菌エアの圧力によりサージタンク4内は所定の圧力に保持される。サージタンク4に所定量の製品液が貯留されたところで、サージタンク4に貯留される製品液は、供給される無菌エアの圧力により、ヘッドタンク7に圧送される。サージタンク4内のヘッドスペースの容積の変動と共に、ヘッドスペースのエアの排出が行われ、除菌フィルタ12には製品液の飛沫が付着し、フレーバーが吸着される。
炭酸サージタンク6においてもサージタンク4と同様の除菌フィルタ12へのフレーバーの吸着を生じる。サージタンク4から送液される殺菌された製品液が炭酸ガス添加装置5により炭酸ガスが添加され、炭酸サージタンク6に流入すると、所定の圧力に保持された炭酸サージタンク6内のヘッドスペースの容積は減少する。容積の減少に伴い、ヘッドスペースの圧力は上昇する。ヘッドスペースの圧力が上昇するとき、図3に示すのと同様な従来のタンク内陽圧保持装置では、ヘッドスペース内のエアは除菌フィルタ12を通り、エア供給装置11を逆流して開閉バルブ17の手前で配管系外に排出される。ヘッドスペースのエアには製品液のフレーバーや飛沫が含まれており、除菌フィルタ12に製品液のフレーバーが吸着することとなる。
ヘッドタンク7においてもサージタンク4と同様の除菌フィルタ12へのフレーバーの吸着を生じる。サージタンク4又は炭酸サージタンク6からヘッドタンク7に製品液が流入すると、所定の圧力に保持されたヘッドタンク7内のヘッドスペースの容積は減少する。容積の減少に伴い、ヘッドスペースの圧力は上昇する。ヘッドスペースの圧力が上昇するとき、図3に示すのと同様な従来のタンク内陽圧保持装置では、ヘッドスペース内のエアはエア供給装置11を逆流して除菌フィルタ12を通り、開閉バルブ17の手前で配管系外に排出される。ヘッドスペースのエアには製品液のフレーバーや飛沫が含まれており、除菌フィルタ12に製品液のフレーバーが吸着することとなる。
充填する製品液を変更する場合、サージタンク4内に除菌フィルタ12を通ったエアがサージタンク4内に供給される。変更前の製品液の除菌フィルタ12に吸着されたフレーバーが変更後の製品液に混入することとなる。除菌フィルタ12は細孔を有しており、洗浄液を循環させてCIPすることは困難である。また、製品液により除菌フィルタ12を交換するのは煩雑である。さらに交換時に誤って他の除菌フィルタ12を装着する可能性もあり、除菌フィルタ12によるフレーバーの混入を防止する方法としては適切ではない。
上述のような、サージタンク4内のヘッドスペースの圧力上昇により排出されるヘッドスペースのエアによる除菌フィルタ12のフレーバー吸着を防止するために、図2に示すようなタンク内陽圧保持装置とする。すなわち、本願発明に係るタンク内陽圧保持装置において、エア供給装置11は従来と同様であるが、サージタンク4のヘッドスペースのエアを排出するエア排出装置14を設ける。
炭酸サージタンク6も、サージタンク4と同様なタンク内陽圧保持装置が炭酸サージタンク6に備えられる。すなわち、炭酸サージタンク6内のヘッドスペースの圧力上昇により排出されるヘッドスペースのエアによる除菌フィルタ12のフレーバー吸着を防止するために、図2に示すようなタンク内陽圧保持装置が備えられる。
充填装置8の近傍に製品液を貯留するヘッドタンク7が設けられる場合も、サージタンク4と同様なタンク内陽圧保持装置がヘッドタンク7に備えられる。すなわち、ヘッドタンク7内のヘッドスペースの圧力上昇により排出されるヘッドスペースのエアによる除菌フィルタ12のフレーバー吸着を防止するために、図2に示すようなタンク内陽圧保持装置が備えられる。
サージタンク4内のヘッドスペースの圧力上昇により排出されるヘッドスペースのエアはエア供給装置11の配管から除菌フィルタ12に達するように排出させるのではなく、エア排出装置14により排出される。エア排出装置14はサージタンク4内のヘッドスペースのエアを無菌充填機の外部に排出する配管を備え、さらに除菌フィルタ15を備えると好適である。除菌フィルタ15は、ヘッドスペースのエアを排出することにより製品液のフレーバーを吸着する。しかし、エア供給装置11により所定の圧力のエアがサージタンク4には供給されるために、除菌フィルタ15を通過するエアがサージタンク4に達することはない。除菌フィルタ15は外部から菌等がエア排出装置14の配管内に侵入することを防止するためである。除菌フィルタ12と15は図2のように1段で構わない。また、2段以上設けても構わない。
タンク内陽圧保持装置は、サージタンク4、炭酸サージタンク6、ヘッドタンク7のいずれか1以上に設けられる。サージタンク4及び炭酸サージタンク6に設けても、サージタンク4、炭酸サージタンク6、ヘッドタンク7の全てに設けても構わない。タンク内陽圧保持装置は各タンク内の圧力を所定の値に保持するように各々別個に設けられる。
エア供給装置11からサージタンク4のヘッドスペースにエアが供給されるとき、エア供給装置11の開閉バルブ16及び17は開となっている。また、エア排出装置14の開閉バルブ18は閉となっている。サージタンク4の製品液の液面上昇によりヘッドスペースの圧力が所定の圧力を超える場合又は超えるおそれがある場合、エア供給装置11の開閉バルブ16が閉となり、エア排出装置14の開閉バルブ18が開となり、サージタンク4のヘッドスペースのエアが、サージタンク4の外部に排出される。従来のように、エア供給装置11の配管を逆流して除菌フィルタ12にヘッドスペースのエアが達することはない。
ここで、ヘッドスペースの圧力が所定の圧力を超える場合又は超えるおそれがある場合とは、ヘッドスペースのエアの圧力が、所定の圧力の95%を超える場合である。95%以下では、ヘッドスペースのエアがエア供給装置11の配管を逆流するに至らない。95%を超えるとヘッドスペースのエアの圧力は所定の圧力を超えるおそれがある。制御装置に信号が届き、バルブの開閉が行われるまでにはタイムラグがあるため、超えるおそれがある場合に制御信号を発するようにしても構わない。また、100%を超える場合は、ヘッドスペースのエアがエア供給装置11の配管を逆流して、除菌フィルタ12に達するおそれがある。
サージタンク4の製品液の液面上昇によりヘッドスペースの圧力が所定の圧力を超える場合又は超えるおそれがある場合、エア排出装置14により、サージタンク4のヘッドスペースのエアがサージタンク4の外部に排出される。ヘッドスペースのエアの排出により、サージタンク4内の圧力は下降する。下降する圧力が所定の圧力未満となったとき、エア供給装置11の開閉バルブ16が開となり、エア供給装置11によりサージタンク4のヘッドスペースに無菌エアが供給され、サージタンク4のヘッドスペースの圧力は所定の圧力となり、サージタンク4内は陽圧に保持される。また、エア排出装置14の開閉バルブ18を閉として、サージタンク4のヘッドスペースのエアを排出することを停止する。
炭酸サージタンク6及び充填装置8の近傍に設けられる製品液を貯留するヘッドタンク7も、サージタンク4と同様な制御を行うことで除菌フィルタ12への製品液のフレーバーの吸着を防止することが可能である。
サージタンク4のヘッドスペースの圧力が上昇すると、エア供給装置11による無菌エアの供給が停止し、ヘッドスペースのエアはエア排出装置14により無菌充填機の外部に排出される。また、ヘッドスペースの圧力が下降するとエア排出装置14によるヘッドスペースのエアの排出が停止し、エア供給装置11による無菌エアの供給が再開される。これを繰り返すことにより、除菌フィルタ12にヘッドスペースのエアが達するのを防止し、除菌フィルタ12への製品液のフレーバーの吸着を防止することができる。
無菌充填機により製品液を充填し、次の製品液を充填する前に、タンク内陽圧保持装置を構成するエア供給装置11及びエア排出装置14の配管内を洗浄する(CIP)ことが好ましい。エア供給装置11の除菌フィルタ12まで製品液は達していないが、配管の一部については製品液の飛沫やフレーバーが付着している可能性がある。またエア排出装置14の配管はヘッドスペースのエアが通過しているため、製品液の飛沫やフレーバーが付着している。
エア供給装置11及びエア排出装置14の配管内のCIPは図4に示すように行う。洗浄液はサージタンク4に供給される。サージタンク4に供給される洗浄液はサージタンク4の下部から排出され、洗浄液循環ポンプ22によりエア供給装置11及びエア排出装置14の配管内に供給される。洗浄液循環ポンプ22により洗浄液が、エア供給装置11の除菌フィルタ12の下流に備えられる閉じられた開閉バルブ16の下流に供給され、供給された洗浄液はサージタンク4に達し、循環する。洗浄液循環ポンプ22により洗浄液はエア排出装置14の配管内にも供給される。閉となっている開閉バルブ18近傍の上流に洗浄液は供給され、サージタンク4に達し、循環する。
炭酸サージタンク6及びヘッドタンク7にタンク内陽圧保持装置が設けられる場合も、サージタンク4と同様のCIPを行う。
ヘッドタンク7の場合、洗浄液は充填バルブ10まで達し、充填バルブ10の先端の充填ノズルを閉塞するカップを設け、このカップにより充填ノズルの先端を閉塞し、洗浄液を循環させても構わない。エア供給装置11及びエア排出装置14の配管内のCIPによりタンク内陽圧保持装置の配管内の洗浄が行われる。サージタンク4、炭酸サージタンク6及びヘッドタンク7は連通する配管路によりCIPを行っても構わない。また、別な配管路によりCIPを行っても構わない。
洗浄液は水に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤及びグルコン酸ナトリウムやエチレンジアミンアトラ酢酸(EDTA)などのキレート剤(金属封鎖剤)などを混ぜたアルカリ性薬剤を添加したアルカリ性洗浄液又は水に硝酸系やリン酸系の酸性薬剤を添加した酸性洗浄液が用いられる。アルカリ性洗浄液及び酸性洗浄液を順に用いてCIPを行っても構わない。また、洗浄液は加温させることで洗浄効果が向上するため、加温することがこの好ましい。
洗浄液によるCIPの後、水又は無菌水で洗浄液を洗い流しても良い。水又は無菌水は加温されても構わない。
エア供給装置11及びエア排出装置14の配管内のCIP終了後に、タンク内陽圧保持装置を構成するエア供給装置11及びエア排出装置14の配管内はSIPされる。エア供給装置11及びエア排出装置14の配管内のSIPは図5に示すように行われる。
エア供給装置11の配管には加熱水蒸気が供給される。エア加圧装置13と除菌フィルタ12の間に供給される加熱水蒸気は、開閉バルブ17及び19が閉となっており、開閉バルブ16が開となっていることから、除菌フィルタ12を経てサージタンク4に達する。供給される加熱水蒸気の熱により、エア供給装置11の配管内及び除菌フィルタ12は殺菌される。
また、サージタンク4には直接加熱水蒸気が供給される。供給される加熱水蒸気はエア供給装置11から供給される加熱水蒸気と合わさり、エア排出装置14の配管内を開となっている開閉バルブ18を経て、除菌フィルタ15を通り排出される。供給される加熱水蒸気の熱によりエア排出装置14の配管内及び除菌フィルタ15は殺菌される。
加熱水蒸気が通る除菌フィルタ12よりも下流で、サージタンク4の手前に温度センサSを設け、除菌フィルタ12に加熱水蒸気が供給されたときに、温度センサSにより、通過する加熱水蒸気の温度を所定時間ごとに測定し、測定した温度情報をコントローラに送り、F値を演算する演算装置を備えるコントローラによりF値を演算し、F値が目標値に達したときにコントローラからの信号により加熱水蒸気の供給は停止され、除菌フィルタ12の殺菌を終了しても構わない。
また、加熱水蒸気が通る除菌フィルタ15よりも下流に温度センサSを設け、除菌フィルタ15に加熱水蒸気が供給されたときに、温度センサSにより、排出される加熱水蒸気の温度を所定時間ごとに測定し、測定した温度情報をコントローラに送り、F値を演算する演算装置を備えるコントローラによりF値を演算し、F値が目標値に達したときコントローラからの信号により加熱水蒸気の供給は停止され、除菌フィルタ15の殺菌を終了しても構わない。
除菌フィルタ12及び15のF値が目標値に達しているとするならば、除菌フィルタ12及び15への流路内も殺菌が完了していると判断できる。
温度センサSにより測定され、コントローラに送られた温度を基に以下の演算式によりF値が求められる。
Figure 2019206366
演算式のTrを121.1℃とすると、温度センサSにより測定される温度が121.1℃に達すると、コントローラが備える演算装置はF値の演算を開始する。殺菌すべき芽胞菌のZ値は7℃〜11℃であり、例えばZ値を10として演算しても構わない。Z値及び目標とするF値は、無菌充填機で充填する内容物に必要な殺菌強度に任意に合わせることができる。
また製品液のpHが4〜4.6未満のときは基準温度Tr=85℃、Z値=7.8℃とすることができ、製品液のpHが4未満のときは基準温度Tr=65℃、Z値=5℃とすることができるが、適宜変更することも可能である。pH4.6以上の場合は、基準温度Tr=121.1℃、Z値=10℃で算出することができる。
このように、温度センサSにより測定される温度からF値を演算することで、除菌フィルタ12、15及びエア供給装置11及びエア排出装置14の流路を殺菌する時間が短縮されるだけでなく、除菌フィルタ12及び15が加熱水蒸気に曝される時間も短縮でき、除菌フィルタ12及び15が加熱水蒸気に曝される温度も下げることができる。結果として、除菌フィルタ12及び15を構成するフィルタ材のサポート材、フィルタ材、Oリング、エンドキャップ等の劣化を低減することにより、除菌フィルタ12及び15の耐用期間を延ばすことができる。
加熱水蒸気は、電気又は燃料により水を加熱して水蒸気とするもので、使用される水は逆浸透膜を通して精製することもある。水を水蒸気とする缶体には清缶剤や復水処理剤等が使用されるが、食品添加グレードを使用する。また、缶体や搬送配管はステンレス製であることが好ましい。加熱水蒸気中の異物、イオン、薬剤等を除去するためにフィルタ、活性炭や限外濾過膜を通すこともある。さらに、加熱水蒸気発生手段は、加熱水蒸気を熱源として逆浸透膜を通した水と熱交換して加熱水蒸気を発生されるリボイラーであることが好ましい。
除菌フィルタ12及び15に供給される加熱水蒸気は121.1℃〜150℃である。121.1℃未満では殺菌温度としては低く、150℃を超えると除菌フィルタ12及び15の部材を劣化させるおそれがある。
炭酸サージタンク6及びヘッドタンク7にタンク内陽圧保持装置が設けられる場合も、サージタンク4と同様のSIPを行う。
本発明は以上説明したように構成されるが、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々変更可能である。ヘッドタンク7は、充填装置8の近傍に設けられるクッションタンクであり、充填装置8の上部でなく、下部に設けても構わない。また、サージタンク4、炭酸サージタンク6又はヘッドタンク7からの送液は圧送でなく、ポンプ等の送液装置を用いても構わない。
4…サージタンク
6…炭酸サージタンク
7…ヘッドタンク
11…エア供給装置
12…除菌フィルタ
13…エア加圧装置
14…エア排出装置
S…温度センサ
本発明に係るタンク内陽圧保持方法は、製品液を貯留するタンクのヘッドスペースに、除菌フィルタを通したエアを供給することにより、前記タンク内の前記ヘッドスペースの圧力を所定の陽圧力とするエア供給工程と、前記ヘッドスペースの圧力が所定の陽圧力を超える場合又は超えるおそれがある場合、前記エア供給工程を停止し、前記エアを前記タンクに供給する経路と異なる経路で前記ヘッドスペースの前記エアを除菌フィルタを通過させて排出するエア排出工程とを有することを特徴とする。
本発明に係るタンク内陽圧保持装置は、製品液を貯留するタンクと、前記タンクのヘッドスペースに、除菌フィルタを通したエアを供給することにより、前記タンク内の前記ヘッドスペースの圧力を所定の陽圧力とするエア供給装置と、前記ヘッドスペースの圧力が所定の陽圧力を超える場合又は超えるおそれがある場合、前記エアの供給を停止し、前記エアを前記タンクに供給する経路と異なる経路で前記ヘッドスペースの前記エアを除菌フィルタを通過させて排出するエア排出装置とを備えることを特徴とする。

Claims (7)

  1. 製品液を貯留するタンクのヘッドスペースに、除菌フィルタを通したエアを供給することにより、前記タンク内の前記ヘッドスペースの圧力を所定の陽圧力とするエア供給工程と、前記ヘッドスペースの圧力が所定の陽圧力を超える場合又は超えるおそれがある場合、前記エア供給工程を停止し、前記エアを前記タンクに供給する経路と異なる経路で前記ヘッドスペースの前記エアを排出するエア排出工程とを有することを特徴とするタンク内陽圧保持方法。
  2. 請求項1に記載のタンク内陽圧保持方法において、
    前記タンクが、充填装置の上流で前記製品液を貯留するサージタンク、炭酸ガスが添加された前記製品液を貯留する炭酸サージタンク、前記製品液を容器に充填する充填装置近傍に備えられ前記製品液を貯留するヘッドタンクのいずれか1以上であることを特徴とするタンク内陽圧保持方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のタンク内陽圧保持方法において、
    前記所定の陽圧力が0.001MPa〜0.8MPaであることを特徴とするタンク内陽圧保持方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のタンク内陽圧保持方法において、
    前記製品液が殺菌された後に前記タンクに貯留されることを特徴とするタンク内陽圧保持方法。
  5. 製品液を貯留するタンクと、
    前記タンクのヘッドスペースに、除菌フィルタを通したエアを供給することにより、前記タンク内の前記ヘッドスペースの圧力を所定の陽圧力とするエア供給装置と、
    前記ヘッドスペースの圧力が所定の陽圧力を超える場合又は超えるおそれがある場合、前記エアの供給を停止し、前記エアを前記タンクに供給する経路と異なる経路で前記ヘッドスペースの前記エアを排出するエア排出装置とを備えることを特徴とするタンク内陽圧保持装置。
  6. 請求項5に記載のタンク内陽圧保持装置において、
    前記タンクが、充填装置の上流で前記製品液を貯留するサージタンク、炭酸ガスが添加された前記製品液を貯留する炭酸サージタンク、前記製品液を容器に充填する充填装置近傍に備えられ前記製品液を貯留するヘッドタンクのいずれか1以上であることを特徴とするタンク内陽圧保持装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のタンク内陽圧保持装置において、
    前記タンクの上流に製品液を殺菌する殺菌装置を備えることを特徴とするタンク内陽圧保持装置。
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