JP2001070998A - 泥土固化処理装置 - Google Patents
泥土固化処理装置Info
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- JP2001070998A JP2001070998A JP24790799A JP24790799A JP2001070998A JP 2001070998 A JP2001070998 A JP 2001070998A JP 24790799 A JP24790799 A JP 24790799A JP 24790799 A JP24790799 A JP 24790799A JP 2001070998 A JP2001070998 A JP 2001070998A
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Abstract
を固化することができる固化処理装置を提供する。 【解決手段】 建設工事で発生する泥土を搬入して固化
し、固化した泥土を搬出する回転ドラム1を備えた泥土
固化処理装置において、回転ドラム1の回転に伴って泥
土を上昇、落下させて破砕、撹拌する掻き上げ翼5aと
泥土を搬出側へ搬送する搬送翼6と固化済み泥土を上
昇、落下させる掻き上げ翼5bとを回転ドラム1内に設
け、回転ドラム1内への外気の侵入を阻止しながら泥土
の搬送が行える泥土搬入装置16及び泥土搬出装置17
と回転ドラム1内の圧力を減圧する真空ポンプ14とを
設け、回転ドラム1で泥土を破砕、撹拌することにより
泥土の水分蒸発面を増加させながら真空ポンプ14で泥
土の脱水を行って、脱水処理材を用いないで泥土を固化
し、かつ、こうした処理を連続運転で行うようにする。
Description
ド工事、基礎工事、浚渫工事等の建設工事で発生する泥
土を固化する泥土固化処理装置に関する。
による推進工事、シールド工事、浚渫工事等の建設工事
で発生する軟弱な泥土は、建設汚泥と呼ばれ、産業廃棄
物として脱水処理した後、最終処分地に埋立て処分され
ている。この建設汚泥と呼ばれる泥土は、微粒子分を多
く含む含水比の高い泥水状や塑性状の土砂であり、一般
の建設残土とは異なり、有害物質の有無にかかわりなく
産業廃棄物として取り扱われて、所定の最終処分地で処
分するように定められている。しかしながら、最近は、
産業廃棄物の最終処分地の立地難が深刻化し、こうした
ことを背景にして建設副産物のリサイクルの促進が要請
されている。
かった泥土について、施工業者自らが泥土の発生現場や
その近辺でセメント系や石灰系等の脱水処理剤を混合し
て泥土に脱水処理を施すことにより、これを強度の高い
一般建設残土と同等の土砂に改質して利用価値を創出
し、改質処理現場から再利用先へと直接搬送して、路盤
材、埋め戻し土、宅地造成土、土手の盛土等の種々の用
途に再利用する技術の開発が進められている。泥土に脱
水処理を施す装置として、従来、回転ドラムにより泥土
を固化する泥土固化処理装置が知られている。この泥土
固化処理装置は、回転ドラムとこれを回転駆動する回転
駆動装置とを備え、建設工事で発生する泥土と脱水処理
剤を回転ドラムの一端側から搬入し、回転ドラムを回転
駆動装置で回転駆動してそれらの泥土と脱水処理剤とを
混合することにより、回転ドラム内で泥土に脱水処理を
施して泥土を固化し、固化した泥土を回転ドラムの他端
側から搬出するようにした装置である。
来の装置は、泥土を固化するのに、脱水処理剤を使用し
なければならないことから、特に含水比の高い泥土を固
化する場合にランニングコストが高くなるという問題が
あった。
消するために創作されたものであって、その技術課題
は、脱水処理剤を使用しないで含水比の高い泥土を固化
することができる泥土固化処理装置を提供することにあ
る。
題は、建設工事で発生する泥土を一端側から搬入して固
化し、固化した泥土を他端側から搬出する回転ドラム
と、回転ドラムを回転駆動する回転駆動装置とを備えた
泥土固化処理装置において、「回転ドラムの回転に伴っ
て泥土を上昇、落下させて破砕、撹拌する泥土昇降部材
と、泥土を他端側へ搬送する泥土搬送部材とを回転ドラ
ム内に設け、泥土取り込み口及び泥土取り出し口を有し
両者間を気密に遮断しながら泥土取り込み口から取り込
んだ泥土を泥土取り出し口に送って回転ドラム内に搬入
することができる泥土搬入装置と泥土取り込み口及び泥
土取り出し口を有し両者間を気密に遮断しながら泥土取
り込み口から取り込んだ泥土を泥土取り出し口に送って
回転ドラム外に搬出することができる泥土搬出装置とを
それぞれ回転ドラムの一端側と他端側とに設けるととも
に、回転ドラム内の圧力を減圧して泥土の脱水を行う減
圧装置を回転ドラムに接続し、回転ドラムを回転駆動し
て泥土を破砕、撹拌することにより泥土の水分蒸発面を
増加させながら減圧装置で泥土の脱水を行って、脱水処
理材を用いないで泥土を固化するように構成したこと」
により達成される。
理装置を用いて泥土を固化するときには、泥土を回転ド
ラム内に一端側から泥土搬入装置で搬入するとともに、
減圧装置で回転ドラム内の圧力を減圧しながら回転ドラ
ムを回転駆動装置で回転駆動する。その場合、泥土搬入
装置は、泥土取り込み口と泥土取り出し口との間を気密
に遮断しながら、泥土取り込み口から取り込んだ泥土を
泥土取り出し口に送るため、回転ドラム内の圧力を減圧
装置で減圧していても、泥土取り込み口側から回転ドラ
ム内へ外気が侵入するのを阻止しながら回転ドラム内に
泥土を搬入することができる。こうして泥土を回転ドラ
ム内に搬入すると、回転ドラムの回転に伴って泥土を泥
土昇降部材で上昇、落下させて、泥土を落下時に回転ド
ラムの底部等に衝突させて泥土の塊を破砕する。そし
て、回転ドラムを回転させてこうした動作を繰り返すこ
とにより、泥土を漸次細分化しながら撹拌し、この間、
泥土は、泥土搬送部材で回転ドラムの他端側へ搬送され
て行く。
ことにより泥土を細分化すると、単位体積当たりの泥土
の表面積を増やすことができ、また、その動作を繰り返
すことにより細分化された泥土を撹拌すると、泥土の表
面が回転ドラム内の減圧された雰囲気にさらされる機会
を多くすることができて、泥土内の水分を蒸発させるの
に有効な泥土の表面を増やすことができる。このよう
に、本発明の泥土固化処理装置では、回転ドラムの回転
駆動により泥土を破砕、撹拌して泥土の水分蒸発面を増
加するため、減圧装置による泥土の脱水を促進するとと
もに均一に行うことができて、含水比の高い泥土を、脱
水処理剤を使用しないで固化することができる。
により回転ドラム外に他端側から搬出されるが、その場
合、回転ドラム内の圧力を減圧装置で減圧していても、
泥土搬出装置は、泥土搬入装置と同様の作用により、泥
土取り出し口側から回転ドラム内へ外気が侵入するのを
阻止しながら回転ドラム外に泥土を搬出することができ
る。そのため、本発明の泥土固化処理装置では、こうし
た泥土搬入装置と泥土搬出装置を設けたことにより、減
圧装置による泥土の固化処理をバッチ処理によることな
く連続運転で行うことができる。以上のように、本発明
の泥土固化処理装置では、回転ドラムによる泥土の破
砕、撹拌作用を特に泥土の水分蒸発面を増加させるため
に働かせて、この泥土の水分蒸発面の増加により、含水
比の高い泥土を、脱水処理剤を使用しないで減圧装置に
より脱水して固化できるようにしており、この点に前述
の従来の技術にはみられない独自の発想がある。また、
こうした減圧装置による泥土の固化処理を、泥土搬入装
置及び泥土搬出装置を設けて連続運転で行えるようにし
ており、この点にも独自の工夫がある。
具体化されるのかを示す具体化例を図1に基づいて説明
することにより、本発明の実施の形態を明らかにする。
図1は、本発明の具体化例の泥土固化処理装置を示す縦
断面図で、回転羽根を垂直方向に回転させるように設置
した場合の図、図2は、図1の泥土固化処理装置のa−
a線断面図、図3は、図1の泥土固化処理装置のb−b
線断面図、図4は、図2のア部の拡大詳細図、図5は、
図1のイ部の拡大詳細図、図6は、図5の矢印c−c方
向の矢視図、図7は、本発明の他の具体化例の泥土固化
処理装置を示す縦断面図で、回転羽根を水平方向に回転
させるように設置した場合の図、図8は、図7の泥土固
化処理装置のd−d線断面図である。本発明の泥土固化
処理装置は、前述の従来の泥土固化処理装置と同様、建
設工事で発生する泥土を一端側から搬入して固化し、固
化した泥土を他端側から搬出する回転ドラムと、回転ド
ラムを回転駆動する回転駆動装置とを備えているが、従
来の装置とは異なり、脱水処理剤を使用しないで泥土を
固化しようとするものである。
土を後端側から搬入して固化し、固化した泥土を前端側
から搬出する回転ドラム、1aは泥土固化処理装置を設
置するための基台、2はこの回転ドラム1を回転自在に
支持するための支持ローラ、2aはこの支持ローラ2を
軸着して基台1aに回転自在に取付けるためのブラケッ
ト、3は回転ドラム1の外周にリング状に固着した旋回
ギヤ、4はこの旋回ギヤ3に噛み合って駆動モータ(図
示せず。)の回転力を旋回ギヤ3に伝達する駆動ギヤで
ある。支持ローラ2及びブラケット1aは、図1に示す
ように回転ドラム1の前後に一対ずつ設けられている。
回転ドラム1を回転駆動するための回転駆動装置は、旋
回ギヤ3、駆動ギヤ4及び図示しない駆動モータとによ
り構成して回転ドラム1を減速回転できるようにしてい
る。
昇、落下させる泥土昇降部材としての後方の掻き上げ
翼、5bはその前方に取付けられ回転ドラムの回転に伴
って固化済みの泥土を上昇、落下させる同様の前方の掻
き上げ翼、6は泥土を他端側へ搬送する泥土搬送部材と
しての搬送翼である。後方の掻き上げ翼5aは、長尺の
矩形板状をなし、回転ドラム1の内周面に長手方向に向
けて取付けられ、前方の掻き上げ翼5bも、この後方の
掻き上げ翼5aの前方に同様にして取付けられている
が、後方の掻き上げ翼5aよりも短い矩形板状をなして
いる。これら後方の掻き上げ翼5a及び前方の掻き上げ
翼5bは、回転ドラム1の周方向に等間隔で放射状に多
数取付けられている。また、搬送翼6は、前方の掻き上
げ翼5bよりも更に短い矩形板状をなしていて、後方の
掻き上げ翼5aの前部付近から前方に向けて回転ドラム
1の内周面に多数取付けられている。その場合、回転ド
ラム1の軸方向に位相をずらしてその周方向に等間隔で
取付けられ、かつ、前方に向かって下方に傾斜するよう
に取付けられている。
入装置16により回転ドラム1内に搬入した泥土を回転
ドラム1の回転に伴って掻き上げるがごとく上昇させ、
回転ドラム1の上半部に上昇させたときに自重により落
下させる作用をする。その結果、泥土の塊を、その落下
時に回転ドラムの底部や他の泥土と衝突させて破砕する
ことができる。回転ドラム1を回転駆動して泥土を後方
の掻き上げ翼5aで上昇、落下させる動作を繰り返すこ
とにより、泥土を漸次細かく破砕して行きながら撹拌す
る。前方の掻き上げ翼5bは、固化済み泥土を、後方の
掻き上げ翼5aと同様、掻き上げるがごとく上昇させ、
回転ドラム1の上半部に上昇させたときに自重により落
下させて、後述する泥土搬出装置17におけるケーシン
グ20の泥土取り込み口20eに送り込む作用をする。
多数の搬送翼6は、回転ドラム1の内周面に前方に向か
って下方に傾斜するように取付けられているため、泥土
をとらえて漸次前方に移動させることができる。
れ回転ドラム1の後端部側面を気密に遮蔽する後部隔
壁、8は基台1aに同様に固定的に設置され回転ドラム
1の前端部側面を気密に遮蔽する前部隔壁、9は後部隔
壁7と回転ドラム1の間をシールするシール部材、10
は前部隔壁8と回転ドラム1の間をシールするシール部
材、11は回転ドラム1の後方に設置され建設工事で発
生する泥土を投入する泥土投入ホッパである。回転ドラ
ム1の後端部側面及び前端部側面には、回転ドラム1の
回転軸心を中心とする円孔を設けている。後部隔壁7及
び前部隔壁8は、それぞれ、その後端部側面及び前端部
側面に設けた各円孔よりも若干小径の円盤状の壁体であ
り、回転ドラム1の回転を可能にするように、それらの
各円孔に嵌入している。その場合、これらの後部隔壁7
及び前部隔壁8の外周面と後端部側面及び前端部側面の
円孔の内周面との間をそれぞれシール部材9及びシール
部材10により摺動可能にシールしている。なお、泥土
投入ホッパ11は、基台1aに適宜の方法で支持される
ようにしている。
土の脱水を行うための減圧装置としての真空ポンプ、1
4aはこの真空ポンプ14の吸入側の管路となる排気ダ
クトである。真空ポンプ14は、基台1aに設置して排
気ダクト14aを前部隔壁8に嵌挿することにより、排
気ダクト14aを介して回転ドラム1に取り付けてい
る。真空ポンプ14を回転ドラム1に取り付ける場合、
このように前部隔壁8に取り付けることにより、回転し
ない部材に取り付けることができるため、真空ポンプ1
4を複雑な構造を要することなく回転ドラム1に取り付
けることができて真空ポンプ14の取付け費用を低減す
ることができる。真空ポンプ14には、ダストに強い水
封ポンプを使用することが望ましい。
ラム、15aは回転ドラム1の外周面と固定ドラム15
の内周面との間に形成され加熱された熱水等の熱媒体が
供給される加熱媒体供給室、15bはこの加熱媒体供給
室15aに加熱された熱媒体である加熱媒体を供給する
ための加熱媒体供給口、15cは加熱媒体供給室15a
内の熱交換を済ませた加熱媒体を排出するための加熱媒
体排出口である。図示はしていないが、この泥土固化処
理装置においては、熱媒体を加熱するための熱媒体加熱
装置が設置されていて、この熱媒体加熱装置から加熱媒
体供給口15bへ加熱媒体を送り、加熱媒体供給室15
aで熱交換を済ませた加熱媒体を、加熱媒体排出口15
cから熱媒体加熱装置へ戻して再加熱することができる
ように構成されている。
リング状の縁部15dを設けて円筒状に形成されてお
り、基台1a上に固定して設置されている。この固定ド
ラム15は、前後の縁部15dをシール部材18を介し
て回転ドラム1の外周面に当接させて、その外周面を間
隙を設けるように覆うことにより、固定ドラム15の内
周面と回転ドラム1の外周面との間に加熱媒体供給室1
5aを形成するようにしている。その場合、回転ドラム
1の回転を可能にするようにシール部材18でシールす
る。ここに示す例では、このように回転ドラム1の外周
面を固定ドラム15で覆って加熱媒体供給室15aを形
成し、この加熱媒体供給室15aに加熱媒体を供給し得
るようにすることにより、回転ドラム1内の泥土を加熱
する泥土加熱装置を構成しているが、泥土加熱装置を他
の加熱手段で構成してもよい。こうした泥土加熱装置
は、泥土中の水分の蒸発速度を上げるために設けた付加
的な構成であるから、必ずしも不可欠なものではない。
パ11に投入された泥土を取り込んで回転ドラム1内に
搬入する泥土搬入装置、17は前部隔壁8に設けられ泥
土の脱水により生成された固化済みの泥土を取り込んで
回転ドラム1外に搬出する泥土搬出装置である。これら
の泥土搬入装置16及び泥土搬出装置17は、真空ポン
プ14を作動させて回転ドラム1内の圧力を減圧した
際、回転ドラム1内への外気の侵入を阻止しながら泥土
を回転ドラム1内に搬入したり回転ドラム1外に搬出し
たりすることができるようにする働きをする。次に、こ
れら泥土搬入装置16及び泥土搬出装置17の構造につ
いて述べる。
造は基本的に差はないので、両者を代表して泥土搬入装
置16について詳述する。12はケーシング19の内部
空間を複数の泥土収容室19dに放射状に仕切る仕切用
回転体としての回転羽根、12aはケーシング19に回
転可能に取り付けられる回転軸、12bはこの回転軸1
2aに取り付けられて回転中心に対して放射状に配設さ
れた仕切部材としての羽根、19は泥土投入ホッパ11
内の泥土を取り込むケーシング、19aはケーシング1
9の周面を構成する円筒状の周壁、19b,19cはこ
の円筒状の周壁19aの各端部を塞いでケーシング19
の側面を構成する側壁である。
両端部を側壁19b,19cで塞いで形成されるが、そ
の場合、気密に塞ぐことができるようにするため、図4
に示すように、周壁19aの両端部内周面にリング状の
シール部材21を複数列埋設するとともにこれらのシー
ル部材21に側壁19b,19cの周縁のフランジ部を
押し当てるようにしている。なお、図4には、こうした
泥土搬入装置16のケーシング19のシール構造を、引
出線の上側に符号を付けて示すほか、これと同様の構造
をしている泥土搬出装置17のケーシング20のシール
構造も、引出線の下側に符号を付けて示している。ケー
シング19には、泥土取り込み口19e及び泥土取り出
し口19fが形成され、ここに示す例では、泥土取り込
み口19e及び泥土取り出し口19fをケーシング19
の周壁19aの上部及び下部に対称的に形成している。
泥土取り込み口19eは、泥土投入ホッパ11に接続さ
れて泥土を取り込み、泥土取り出し口19fは、回転ド
ラム1内に開口して泥土を取り出す。回転羽根12は、
こうして形成されたケーシング19内に回転可能に設置
され、その回転時に、各羽根12bがケーシング19の
周壁19a及び側壁19b,19cに密着した状態で摺
動して泥土取り込み口19eと泥土取り出し口19fと
の間を気密に遮断するようにシールが施されている。
て説明する。両図には、泥土搬入装置16の羽根12b
のシールの構造のほか、泥土搬出装置17の羽根13b
のシールの構造も、図4と同様の手法で示している。図
において、23は回転羽根12の各羽根12aの先端部
に埋設され各羽根12aの先端面とケーシング19の周
壁19aの間を気密にシールするための可動のシール部
材、25は回転羽根12の各羽根12aの両側面部にそ
れぞれ埋設され各羽根12aの両側面とケーシング19
の側壁19b,19cの間をそれぞれ気密にシールする
ための可動のシール部材である。シール部材23及びシ
ール部材25をそれぞれ羽根12aの先端部及び両側面
部に埋設する場合、図5及び図6に示すように、羽根1
2aの先端部及び両側面部にシール部材23及びシール
部材25を出没可能に嵌入する溝をそれぞれ形成し、各
溝に嵌入したシール部材23及びシール部材25を、そ
れぞれ、溝奥に設けたバネ23a及びバネ25aで突出
させるように弾性的に付勢することにより、回転羽根1
2とケーシング19との間のシールを確実に達成できる
だけでなく、回転羽根12の円滑な回転も達成できるよ
うにしている。
ているので、泥土投入ホッパ11に投入された泥土を泥
土取り込み口19eから取り込んで羽根12a間の泥土
収容室19dに収容する。そうすると、回転羽根12
は、その泥土収容室19d内の泥土の自重により図1の
矢印方向に回転し、泥土投入ホッパ11内の泥土は、そ
の回転羽根12の回転に伴って各泥土収容室19dに順
次収容されて行き、やがて泥土取り出し口19fに送ら
れて泥土取り出し口19fから取り出され、回転ドラム
1内に搬入される。この間、各羽根12aは、その先端
部のシール部材23及び両側面部のシール部材25によ
りケーシング19との間をシールして泥土取り込み口1
9eと泥土取り出し口19fとの間を気密に遮断する。
そのため、この泥土搬入装置16を用いると、回転ドラ
ム1内の圧力を真空ポンプ14で減圧したときに、泥土
投入ホッパ11から回転ドラム1内へ外気が侵入するの
を阻止しながら回転ドラム1内に泥土を搬入することが
できる。
9と同様のケーシング20と、回転羽根12と同様の回
転羽根13とで構成されていて、これらの構造も泥土搬
入装置16と基本的に変わらない。すなわち、ケーシン
グ20は、シール部材21と同様のシール部材22を埋
設した円筒状の周壁20aとその両端部を塞ぐ側壁20
b,20cとで形成され、泥土取り込み口20e及び泥
土取り出し口20fを備えている。また、回転羽根13
は、回転羽根12と同様、回転軸13aとこの回転軸1
3aに取り付けられて回転中心に対して放射状に配設さ
れた複数の羽根13bとで形成され、ケーシング20内
に回転可能に設置してケーシング20内を複数の泥土収
容室20dに仕切るように構成されている。この回転羽
根13の各羽根13bの先端部及び両側面部には、羽根
12bと同様、溝を形成し、可動のシール部材24及び
シール部材26をその溝に出没可能に嵌入してバネ24
a及びバネ26aで弾性的に付勢することにより、回転
羽根13とケーシング20との間をシールするようにし
ている。
ているので、前方の掻き上げ翼5bで押し上げられて落
下する固化済みの泥土を泥土取り込み口20eから取り
込んで泥土収容室20dに収容する。そうすると、回転
羽根13は、その泥土収容室20d内の泥土の自重によ
り図1の矢印方向に回転し、その回転に伴って、前方の
掻き上げ翼5bから落下する泥土を各泥土収容室20d
に順次収容して泥土取り出し口20fへ送り回転ドラム
1外に搬出する。この間、各羽根13aは、その先端部
のシール部材24及び両側面部のシール部材26により
ケーシング20との間をシールして泥土取り込み口20
eと泥土取り出し口20fとの間を気密に遮断するた
め、泥土取り出し口20f側から回転ドラム1内へ外気
が侵入するのを阻止しながら回転ドラム1外に泥土を搬
出することができる。
置17は、回転ドラム1内への外気の侵入を阻止しなが
ら泥土を送れるという前記の機能を有することに加え、
泥土を送るとき、泥土を泥土収容室19dに収容した状
態のまま泥土収容室19dを移動させることにより送れ
るため、粘性や粒度等泥土の性状にかかわりなく泥土を
確実に送ることができて、スクリュコンベアにはみられ
ない優れた泥土搬送機能を備えている。以上述べた例で
は、回転羽根12,13を泥土の自重により回転させる
ようにしているが、これらを原動機で回転させるように
すると、泥土を間断なく一層確実に回転ドラム1の内外
に搬送することができる。
土を固化するときには、まず、加熱媒体供給室15aに
加熱媒体を供給して回転ドラム1を加熱しておく。次い
で、泥土を泥土投入ホッパ11に投入して泥土搬入装置
16で回転ドラム1内にその後端側から搬入するととも
に、真空ポンプ14を作動させて回転ドラム1内の圧力
を減圧しながら回転ドラム1を回転駆動装置で回転駆動
する。その場合、泥土搬入装置19は、泥土取り込み口
19eと泥土取り出し口19fとの間を各羽根12aに
より気密に遮断しながら、泥土取り込み口19eから取
り込んだ泥土を泥土取り出し口19fに送るため、回転
ドラム1内の圧力を真空ポンプ14で減圧していても、
泥土取り込み口19e側から回転ドラム1内へ外気を侵
入させないで回転ドラム1内に泥土を搬入することがで
きる。こうして泥土を回転ドラム1に搬入すると、泥土
固化処理装置は、回転ドラム1の回転に伴って泥土を後
方の掻き上げ翼5aで上昇、落下させて、泥土を、落下
時に回転ドラム1の底部や他の泥土の塊に衝突させて泥
土の塊を破砕する。そして、回転ドラム1を回転させて
こうした動作を繰り返すことにより、泥土を漸次細分化
しながら撹拌する。この間、泥土は、真空ポンプ14に
よる減圧作用や加熱媒体供給室15aによる加熱作用に
より含有水分が蒸発して脱水されるとともに、搬送翼6
でとらえられて、その傾斜により回転ドラム1の前端側
へ漸次搬送されて行く。
ことによって泥土を細分化すると、単位体積当たりの泥
土の表面積を増やすことができ、また、その動作を繰り
返すことによって細分化された泥土を撹拌すると、泥土
が飛散して回転ドラム1内の減圧された雰囲気にさらさ
れる泥土面が増加したり、その雰囲気にさらされる泥土
面が入れ代わったりすることにより、泥土の表面が回転
ドラム1内の雰囲気にさらされる機会を多くすることが
できて、泥土内の水分を蒸発させるのに有効な泥土の表
面を増やすことができる。このように、この泥土固化処
理装置では、回転ドラム1を回転駆動して泥土を破砕、
撹拌して泥土の水分蒸発面を増加するため、真空ポンプ
14による泥土の脱水を促進するとともに均一に行うこ
とができる。その結果、含水比の高い泥土であっても、
脱水処理剤を使用しないで固化することができる。
した真空ポンプ14に加え、加熱媒体供給室15aを形
成することにより泥土加熱装置を付設しているので、泥
土中の水分を真空ポンプ14により蒸発させることがで
きるだけではなく、この真空ポンプ14による蒸発作用
を加熱媒体供給室15aによる加熱により加速すること
ができる。その場合、回転ドラム1による泥土の破砕、
撹拌は、泥土の水分蒸発面を増加させるだけでなく泥土
の加熱面も増加させて二重の効果をもたらし、その結
果、泥土中の水分の蒸発を真空ポンプ14及び加熱媒体
供給室15aの双方により促進するとともに均一に行う
ことができて、含水比の高い泥土を一層効率的に固化す
ることができる。
は、前方の掻き上げ翼5bの働きより上昇、落下の動作
を繰り返して、落下時に泥土搬出装置17の泥土取り込
み口20eに逐次取り込まれて行くことになる。泥土取
り込み口20eに取り込まれた泥土は、泥土搬出装置1
7により回転ドラム1の後端部側から外部に搬出される
が、その場合、泥土搬出装置は、泥土取り込み口20e
と泥土取り出し口20fとの間を各羽根13aにより気
密に遮断しながら泥土を泥土取り出し口20fに送るた
め、回転ドラム1内の圧力を真空ポンプ14で減圧して
いても、泥土取り出し口20f側から回転ドラム1内へ
外気を侵入させないで回転ドラム1外に泥土を搬出する
ことができる。この泥土固化処理装置では、泥土の搬
入、搬出をする場合に、こうした外気の浸入を阻止する
泥土搬入装置16と泥土搬出装置17とを回転ドラム1
に設けているため、以上のような真空ポンプ14による
泥土の固化処理をバッチ処理によることなく連続運転で
行うことができる。
19a,20aと側壁19b・19c,20b・20c
とで形成され泥土取り込み口19e,20e及び泥土取
り出し口19f,20fを有するケーシング19,20
と、ケーシング19,20内に回転可能に設置され回転
中心に対して放射状に設けられてケーシング19,20
内を複数の泥土収容室19d,20dに仕切る複数の羽
根12b,13bをもつ回転羽根12,13とで泥土搬
入装置16及び泥土搬出装置17を構成しているので、
泥土を送るとき、羽根12b,13bを回転させること
により、泥土を泥土収容室19d,20dに収容した状
態のまま泥土収容室19d,20dを移動させて、あた
かも泥土をバケツで移送するようにして送ることがで
き、そのため、粘性や粒度等泥土の性状にかかわりなく
泥土を確実に送ることができるとともに泥土が移送経路
に詰まるようなこともなく、トラブルが生じにくい。し
たがって、泥土の搬入、搬出時に回転ドラム1内への外
気の侵入を阻止する前記の効果とこうした効果とが相俟
って、真空ポンプ14による泥土の固化処理を連続運転
により良好な状態で実施することができる。
回転ドラム1の外周面と固定ドラム15の内周面との間
に加熱媒体供給室15aを形成することにより、泥土加
熱装置を構成しているので、泥土が接触する機会のきわ
めて多い回転ドラム1を、加熱媒体供給室15a内の加
熱媒体により直接加熱することができて、回転ドラム1
内の泥土を効果的に加熱することができる。ここでは、
泥土加熱装置の例として、固定ドラム15を用いて加熱
媒体供給室15aを形成した例を示したが、泥土をマイ
クロ波加熱により加熱する加熱装置で泥土加熱装置を構
成してもよい。こうしたマイクロ波加熱による加熱装置
を用いると、固定ドラム15により加熱媒体供給室15
aを形成する場合に比べて、泥土加熱装置を小型化する
ことができて泥土固化処理装置をコンパクトに形成する
ことができる。
化例を図7及び図8に基づいて説明する。泥土搬入装置
16及び泥土搬出装置17を回転ドラム1に設置する場
合、前記の例では、回転羽根12,13を垂直方向に回
転させるように立てた状態で設置したのに対し、ここに
示す例では、回転羽根12,13を水平方向に回転させ
るように横向きに設置するように変更を加えていて、両
者は、この点で相違するが、その他の点では差異がな
い。ここに示す例では、こうした変更に伴って、泥土搬
入装置16及び泥土搬出装置17に若干の設計変更を加
えているので、以下、この点を中心に説明する。
関する構造は、ここに示す例も前記の例も基本的に変わ
らないが、泥土取り込み口19e,20e及び泥土取り
出し口19f,20fを設けたケーシング19,20の
個所について、両者に差がある。すなわち、泥土取り込
み口19e,20eはケーシング19,20の上部に設
け、泥土取り出し口19f,20fはケーシング19,
20の下部に設ける必要があるが、その場合、前記の例
では、泥土取り込み口19e,20e及び泥土取り出し
口19f,20fをそれぞれケーシング19,20の周
壁19a,20aの上部及び下部に設けているのに対し
て、ここに示す例では、回転羽根12,13を横向きに
設置したことに伴って、泥土取り込み口19e,20e
及び泥土取り出し口19f,20fをそれぞれケーシン
グ19,20の側壁19b・19c,20b・20cの
上部及び下部に設けている。
2,13は、立てた状態で設置していたため、泥土収容
室19d,20dに泥土が収容されると、その泥土の自
重により回転させることができたが、ここに示す泥土固
化処理装置では、回転羽根12,13は、横向きに設置
している関係上、泥土収容室19d,20d内の泥土の
自重により回転させることができないので、回転羽根1
2,13を回転させるための回転駆動装置を設ける。し
たがって、この泥土固化処理装置は、前述の泥土固化処
理装置と同様の効果を奏することに加え、回転羽根1
2,13を回転駆動装置で回転させるようにしているの
で、泥土の固化処理を連続運転で行うときに、泥土搬入
装置16による回転ドラム1内への泥土の搬入や泥土搬
出装置17による回転ドラム1外への泥土の搬出を、泥
土収容室19d,20d内の泥土量の変動に影響される
ことなく行うことができて間断なく行うことができ、連
続運転による泥土の固化処理を円滑に行うことができ
る。
は、「建設工事で発生する泥土を一端側から搬入して固
化し、固化した泥土を他端側から搬出する回転ドラム
と、回転ドラムを回転駆動する回転駆動装置とを備えた
泥土固化処理装置において、回転ドラムの回転に伴って
泥土を上昇、落下させて破砕、撹拌する泥土昇降部材
と、泥土を他端側へ搬送する泥土搬送部材とを回転ドラ
ム内に設けるとともに、回転ドラム内の圧力を減圧して
泥土の脱水を行う減圧装置を回転ドラムに接続し、回転
ドラムを回転駆動して泥土を破砕、撹拌することにより
泥土の水分蒸発面を増加させながら減圧装置で泥土の脱
水を行って、脱水処理材を用いないで泥土を固化するよ
うに構成した」ので、本発明によれば、脱水処理剤を使
用しないで含水比の高い泥土を固化することができる泥
土固化処理装置が得られる。
口を有し両者間を気密に遮断しながら泥土取り込み口か
ら取り込んだ泥土を泥土取り出し口に送って回転ドラム
内に搬入することができる泥土搬入装置と泥土取り込み
口及び泥土取り出し口を有し両者間を気密に遮断しなが
ら泥土取り込み口から取り込んだ泥土を泥土取り出し口
に送って回転ドラム外に搬出することができる泥土搬出
装置とをそれぞれ回転ドラムの一端側と他端側とに設け
ている」ので、泥土の搬入、搬出時に外気が回転ドラム
内に侵入するのを阻止することができ、そのため、減圧
装置による泥土の固化処理をバッチ処理によることなく
連続運転で行うことができて、効率的な泥土の固化処理
を行うことができる。
の範囲の請求項2に記載のように具体化すれば、これら
の効果を発揮することに加え、泥土を送るとき、仕切部
材を回転させることにより、泥土を泥土収容室に収容し
た状態のまま泥土収容室を移動させて送れるため、粘性
や粒度等泥土の性状にかかわりなく泥土を確実に送るこ
とができるとともに泥土が移送経路に詰まるようなこと
もなく、トラブルが生じにくい。したがって、泥土の搬
入、搬出時に回転ドラム内への外気の侵入を阻止する前
記の効果とこうした効果とが相俟って、減圧装置による
泥土の固化処理を連続運転により良好な状態で実施する
ことができる。
断面図で、回転羽根を垂直方向に回転させるように設置
した場合の図である。
る。
る。
す縦断面図で、回転羽根を水平方向に回転させるように
設置した場合の図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 建設工事で発生する泥土を一端側から搬
入して固化し、固化した泥土を他端側から搬出する回転
ドラムと、回転ドラムを回転駆動する回転駆動装置とを
備えた泥土固化処理装置において、回転ドラムの回転に
伴って泥土を上昇、落下させて破砕、撹拌する泥土昇降
部材と、泥土を他端側へ搬送する泥土搬送部材とを回転
ドラム内に設け、泥土取り込み口及び泥土取り出し口を
有し両者間を気密に遮断しながら泥土取り込み口から取
り込んだ泥土を泥土取り出し口に送って回転ドラム内に
搬入することができる泥土搬入装置と泥土取り込み口及
び泥土取り出し口を有し両者間を気密に遮断しながら泥
土取り込み口から取り込んだ泥土を泥土取り出し口に送
って回転ドラム外に搬出することができる泥土搬出装置
とをそれぞれ回転ドラムの一端側と他端側とに設けると
ともに、回転ドラム内の圧力を減圧して泥土の脱水を行
う減圧装置を回転ドラムに接続し、回転ドラムを回転駆
動して泥土を破砕、撹拌することにより泥土の水分蒸発
面を増加させながら減圧装置で泥土の脱水を行って、脱
水処理材を用いないで泥土を固化するように構成したこ
とを特徴とする泥土固化処理装置。 - 【請求項2】 泥土搬入装置及び泥土搬出装置を、円筒
状の周壁とその両端部を塞ぐ側壁とで形成され泥土取り
込み口及び泥土取り出し口を有するケーシングと、ケー
シング内に回転可能に設置され回転中心に対して放射状
に設けられてケーシング内を複数の泥土収容室に仕切る
複数の仕切部材とで構成し、仕切部材を回転させること
により、泥土取り込み口から取り込んだ泥土を泥土収容
室に収容して泥土取り込み口と泥土取り出し口との間を
気密に遮断しながら泥土取り出し口に送ることができる
ように構成したことを特徴とする請求項1に記載の泥土
固化処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24790799A JP3765462B2 (ja) | 1999-09-01 | 1999-09-01 | 泥土固化処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001070998A true JP2001070998A (ja) | 2001-03-21 |
JP3765462B2 JP3765462B2 (ja) | 2006-04-12 |
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JP (1) | JP3765462B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019073673A1 (ja) * | 2017-10-11 | 2019-04-18 | TakedaWorks株式会社 | 撹拌装置およびそれを用いた有機廃棄物の処理方法 |
CN111412734A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-07-14 | 岳超然 | 一种安全高效的谷物干燥机 |
-
1999
- 1999-09-01 JP JP24790799A patent/JP3765462B2/ja not_active Expired - Fee Related
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