JP2001070894A - 基板固定装置 - Google Patents

基板固定装置

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JP2001070894A
JP2001070894A JP25328599A JP25328599A JP2001070894A JP 2001070894 A JP2001070894 A JP 2001070894A JP 25328599 A JP25328599 A JP 25328599A JP 25328599 A JP25328599 A JP 25328599A JP 2001070894 A JP2001070894 A JP 2001070894A
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stage
substrate
fixing
wafer
claw
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JP25328599A
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Tatsunobu Kobayashi
達宜 小林
Makoto Shimizu
信 清水
Hiroshi Sato
弘 佐藤
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Tamagawa Machinery Co Ltd
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Tamagawa Machinery Co Ltd
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転される基板を効果的に固定すること
ができる基板固定装置を提供する。 【解決手段】 基板固定装置1を、ウェーハW(基板)
が載置されて駆動装置によって回転駆動されるステージ
5と、ステージ5に、その回転中心を中心とする円上に
設けられて、ウェーハWの周縁部を押さえてステージ5
上に固定する固定爪8と、固定爪8を操作してウェーハ
Wの固定の解除を行う固定解除装置9とによって構成す
る。固定爪8をステージ5の回転軸線Oを通る略鉛直面
上を揺動可能に設ける。固定爪8の揺動される上端にウ
ェーハWの周縁部と係合してこれを固定する係合部19
を設ける。固定爪8を、その重心Gが、揺動される下端
において揺動中心Cから下ろした鉛直線Vよりも前記ス
テージ5の回転中心側に位置するよう重量配分する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハな
ど、高度な清浄度が要求される基板の洗浄またはスピン
乾燥を行う際の基板の固定に用いる基板固定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化が進む
につれて半導体基板上の回路の配線が微細化し、配線間
の距離もより狭くなっている。しかし、半導体デバイス
の製造過程において、半導体デバイスの基板となる半導
体ウェーハには、例えば半導体ウェーハの表面を研磨す
る際に用いた砥粒剤や半導体ウェーハの研磨屑、または
塵埃等のパーティクルが付着する。ここで、半導体デバ
イス上の複数の配線をまたぐようにしてパーティクルが
付着した場合には、配線がショートするなどの不具合が
生じるため、半導体デバイスの製造過程では、半導体ウ
ェーハ上の微細なパーティクルを極力排除する必要があ
る。このような事情は、半導体ウェーハに限らず、ウェ
ーハのフォトエッチング加工のマスクとして用いるガラ
ス基板や、液晶パネル等、その他高度な清浄度が求めら
れる基板についても同様である。
【0003】従来の洗浄装置、例えば半導体ウェーハ
(以下、ウェーハと呼ぶ)を洗浄する洗浄装置は、ウェ
ーハをその面に平行な面内で回転させ、この状態でウェ
ーハ上に洗浄液(酸性溶液、塩基性溶液、または超純水
など)を供給しながら、洗浄部材によってウェーハ上の
パーティクルをこすり取ることでウェーハの洗浄を行っ
ている。そして、ウェーハの洗浄を終えた後は、ウェー
ハを高速回転させてウェーハ上の洗浄液等の水分を振り
落とし、またこの時に生じる気流によってウェーハを乾
燥させている。このように、ウェーハの洗浄(ウェーハ
の乾燥も含む)には、ウェーハを高速で回転させる操作
が必要不可欠である。そして、ウェーハの洗浄をより効
果的に行うには、ウェーハはより高速で回転されること
が望ましい。このため、ウェーハを高速で回転させるこ
とができるよう、ウェーハを確実に固定することができ
る基板固定装置が望まれている。
【0004】従来、この種の基板固定装置としては、ウ
ェーハが略水平にして載置されて、駆動装置によってウ
ェーハとともに略水平面上で回転駆動されるステージ
と、ステージの周縁に設けられて、ウェーハの周縁部を
押さえてステージ上に固定する固定爪とを備える基板固
定装置が知られている。また、固定爪によるウェーハの
固定を確実にするため、固定爪にスプリング等の付勢手
段を設けて、この付勢手段の付勢力を利用してウェーハ
を押圧固定するものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の基板固定装置に
おいて、固定爪に付勢手段を用いるものは、付勢手段が
金属製であるために、固定爪を動作させた際の摩擦など
によって付勢手段から金属粒子が排出されてしまう。ま
た、ウェーハの洗浄に酸性の洗浄液を用いた場合には、
付勢手段を構成する金属が溶け出して、やはり金属粒子
が排出されてしまう。このようにして付勢手段から排出
された金属粒子は、ウェーハ表面を汚染する原因とな
る。また、酸性の洗浄液を用いる場合には、この酸によ
って付勢手段が腐蝕して劣化するので、付勢手段のメン
テナンスを頻繁に行う必要があった。このように、固定
爪に付勢手段を用いると、様々な不都合が生じてしまう
という問題があった。しかし、基板固定装置において固
定爪に付勢手段を用いないもの、すなわち固定爪をウェ
ーハの周縁部に当接させることによってウェーハを固定
する基板固定装置においては次のような問題があった。
ウェーハを回転させる際にステージも遠心力を受けるた
め、遠心力によってステージにたわみが生じると、ステ
ージに設けられる固定爪も適正位置からずれてしまう。
そのため、固定爪によるウェーハの固定が不十分になっ
てしまうという問題があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、高速回転される基板を効果的に固定すること
ができる基板固定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の基板固定装置においては、基板が
略水平にして載置されて、駆動装置によって前記基板と
ともに略水平面上で回転駆動されるステージと、該ステ
ージに、その回転中心を中心とする円上に設けられて、
前記基板の周縁部を押さえて前記ステージ上に固定する
固定爪と、該固定爪を操作して前記基板の固定の解除を
行う固定解除装置とを備え、前記固定爪は、前記ステー
ジによって該ステージの回転軸線を通る略鉛直面上を揺
動可能にして支持され、その揺動される上端には前記基
板の周縁部と係合される係合部が設けられており、その
重心が、前記係合部が前記基板と係合している状態にお
いて、揺動される下端側で、揺動中心から下ろされる鉛
直線よりも前記ステージの回転中心側に位置するよう重
量配分されていることを特徴とする。
【0008】このように構成される基板固定装置におい
ては、固定爪がステージの回転軸線を通る略鉛直面上を
揺動可能に設けられており、またその重心が、係合部が
基板と係合している状態において、係合部が形成される
側とは反対側で揺動される下端側で、揺動中心から下ろ
される鉛直線よりもステージの回転中心側に位置してい
る。このため、ステージが静止状態にある場合には、固
定爪は、釣り合いをとるために重心を揺動中心の鉛直下
方に位置させるように揺動する。これによって、固定爪
の係合部がステージの回転中心側に移動されて基板の周
縁部と係合する。この状態でも固定爪の重心は揺動中心
の鉛直下方まで達していないので、固定爪は、さらに釣
り合い位置に向けて揺動しようとし、この揺動しようと
する力によって基板の周縁部を押さえつける。そして、
ステージが回転駆動されると、固定爪に遠心力が作用す
る。この遠心力を受けることで、固定爪は、重心を揺動
中心の鉛直方向下方よりもステージから離間する方向に
位置させるように揺動しようとする。このため、ステー
ジが静止状態にある場合において加わっていた力にこの
遠心力によって生じる揺動方向の力が加わり、固定爪の
係合部がより強い力で基板の周縁部を押さえつける。そ
して、この揺動方向の力は遠心力に由来するので、その
大きさは、ステージの回転速度が高くなるにつれて大き
くなる。
【0009】請求項2に記載の基板固定装置において
は、請求項1記載の基板固定装置において、略筒形状の
飛散防止カバーが、前記ステージの周囲で、前記ステー
ジを収容する上限位置から前記ステージを露出させる下
限位置まで昇降移動可能にして設けられ、前記固定解除
装置が、前記ステージの周縁部よりも外周側に位置して
設けられて、前記飛散防止カバーの下降動作によって前
記固定爪の下端を前記回転中心側に向けて押圧して、該
固定爪を前記基板の固定を解除する向きに揺動させる押
圧機構から構成されていることを特徴とする。このよう
に構成される基板固定装置においては、飛散防止カバー
を下降させることで、飛散防止カバーの下降動作によっ
て押圧機構が固定爪の下端を回転中心側に向けて押圧し
て、固定爪を基板の固定を解除する向きに揺動させる。
すなわち、ステージへの基板の載置または取り外しを行
うためにステージを露出させるよう飛散防止カバーを下
降させた状態では、固定爪による基板の固定が解除さ
れ、基板の洗浄またはその他の処理を行うためにステー
ジを覆うよう飛散防止カバーを上昇させた状態では固定
爪による基板の固定が行われる。また、固定解除装置
が、駆動装置によって回転駆動される回転体部分である
ステージや固定爪とは分離されているので、回転体部分
の質量を低減させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
基板固定装置について、図1から図6を用いて説明す
る。本発明の基板固定装置1は、図1の側断面図に示す
洗浄装置2に用いられるものであって、洗浄装置2の一
部を構成している。ここで、まず洗浄装置2について説
明する。洗浄装置2は、上部が開口される有底円筒形状
の装置底部3と、装置底部3内の底面中央に略垂直に立
設されて、図示せぬ駆動装置によって回転駆動される中
空の回転軸4とを備えている。回転軸4の上端には、ウ
ェーハW(基板)が略水平にして載置されるステージ5
が設けられ、ステージ5の周囲には、ウェーハWからの
洗浄液等の飛沫、またはパーティクル等の飛散を防止す
る略円筒形状の飛散防止カバー6が設けられている。ま
た、装置底部3の下部側方及び回転軸4の下端には、こ
れら装置底部3及び回転軸4を通じて洗浄装置2内の空
気を吸引する吸引装置7が接続されている。吸引装置7
は、洗浄装置2内の空気を吸引することで、ウェーハW
から洗浄装置2内に飛散したパーティクルや洗浄液の飛
沫等を回収して洗浄装置2内の雰囲気を清浄に保つもの
である。また、回転軸4を回転駆動する駆動装置として
は、サーボモータ等、回転軸を所定の位置で停止させる
ことのできるものが用いられる。以下より、回転軸4の
回転中心側を内周側とし、装置底部3の外方を外周側と
する。
【0011】基板固定装置1は、前記したステージ5及
び飛散防止カバー6と、ステージ5に、その回転中心を
中心とする円上に設けられて、ウェーハWの周縁部を押
さえてステージ5上に固定する固定爪8と、固定爪8を
操作して、ウェーハWの固定の解除を行う固定解除装置
9とによって構成されている。ここで、基板固定装置1
においては、ウェーハWの金属汚染を防止するために、
固定解除装置9のスプリング24(後述)を除く全ての
部材に樹脂製の部材を用いている。
【0012】ステージ5は、回転軸4を介して図示せぬ
駆動装置に接続されて、回転軸4の回転軸線Oを軸とし
てウェーハWとともに略水平面上で回転駆動されるもの
である。ステージ5は、図2の平断面図に示すように、
回転軸4の上端に略水平かつ同軸にして取り付けられる
円盤11と、円盤11にその回転中心から外周側に向け
て放射状に取り付けられる複数本のアーム12とによっ
て構成されている。ここで、本実施の形態では、円盤1
1の回転中心を中心として6本のアーム12を等間隔に
配置している。アーム12は、外周側の端部が平面視二
股形状に形成されており、この二股に分かれる外周側の
端部上面には、図3の拡大斜視図に示すようにそれぞれ
台座部13が形成されている。
【0013】台座部13は、図3に示すようにステージ
5の径方向に沿って幅広に形成される略平板形状の部材
であって、その上部には段差が設けられて、外周側が内
周側に対して上方に突出された形状に形成されている。
台座部13の内周側の上端面は、略水平に設けられてお
り、ウェーハWの周縁部が載置されてこれを支持する基
板載置座14を構成している。また、台座部13の外周
側の上端、すなわち基板載置座14よりも上方に突出さ
れる部分は、基板載置座14に載置されるウェーハWの
外周縁を案内して、ウェーハWの外周側への移動を規制
するストッパー15を構成している。また、台座部13
には、ステージ5の周方向に連通される台座側ピン挿通
孔16が形成されていて、前記固定爪8を両台座部13
間で揺動可能に支持する支持ピン17が挿通されるよう
になっている。
【0014】前記固定爪8は、図3に示すように大略長
方平板形状をなしており、前記支持ピン17が挿通され
る固定爪側ピン挿通孔18が形成されている。そして、
固定爪8は、固定爪側ピン挿通孔18に挿通される支持
ピン17の両端を前記台座部13の台座側ピン挿通孔1
6に挿通されることで、支持ピン17の軸心を揺動中心
Cとして、ステージ5の回転軸線Oを通る略鉛直面上を
揺動可能に設けられている。固定爪8の揺動される上端
には、ウェーハWの周縁部と係合してこれを固定するた
めに、内周側に向けて形成される切り欠きからなる係合
部19が設けられている。
【0015】固定爪8は、図4の側面図に示すように、
その重心Gが、係合部19がウェーハWと係合している
状態において、揺動される下端側で揺動中心Cから下ろ
した鉛直線Vよりも前記ステージ5の回転中心側に位置
するよう重量配分されている。また、揺動中心Cは、ウ
ェーハWの固定を解除した際にウェーハWと係合部19
との間に十分な間隔を確保して固定が確実に解除される
ように、固定爪8の係合部19が設けられる側の端部の
揺動範囲が十分大きくなるよう、係合部19から所定距
離離間された位置に設けられている。ここで、固定爪8
は、例えば樹脂製の本体に鉛等の重りを埋め込んだり、
下端部の形状を工夫することにより、重心Gの位置と揺
動中心Cとの間の距離及び相対的な位置を変えて、重力
または遠心力を受けることで固定爪8の揺動中心C回り
に発生する揺動する向きの力の大きさを調節している。
この力は、後述するように係合部19がウェーハWを押
圧する力となるものである。
【0016】固定解除装置9は、図1に示すように、ス
テージ5の周縁部よりも外周側に位置するよう、洗浄装
置2の装置底部3の内底面に、装置底部3の外周近傍に
位置して設けられる軸受21と、上端を固定爪8の下端
と飛散防止カバー5の内面に設けられるローラ25(後
述)との間に位置させた状態でピン22によって下端を
軸受21にピン結合されて、このピン22を揺動中心と
してステージ5の回転軸線Oを通る略鉛直面上を揺動可
能に配されるレバー23と、レバー23の下端近傍と装
置底部3の内壁面との間に懸架されてレバー23を装置
底部3の内壁面に近接する向きに付勢するスプリング2
4と、飛散防止カバー6の内面に設けられてレバー23
の外周側の面を押圧して固定爪8側に押圧操作するロー
ラ25とによって構成されている。これらは、飛散防止
カバー6の下降動作によって固定爪8の下端をステージ
5の回転中心側に向けて押圧して、固定爪8をウェーハ
Wの固定を解除する向きに揺動させる押圧機構27を構
成している。ここで、軸受21は、ローラ25の内周側
の端部よりも外周側に位置しており、これによってレバ
ー23は、常に上端が下端よりも内周側に位置するよう
に傾けられた状態に保たれている。
【0017】前記飛散防止カバー6は、図1に示すよう
に、装置底部3の内径よりも外径の小さい略円筒形状に
形成されており、装置底部3内で装置底部3と同軸に、
かつ一部を装置底部3と重複させた状態で、図示せぬ昇
降装置によって昇降操作されるものである。そして、飛
散防止カバー6は、ステージ5を収容する上限位置(図
1で実線で示す位置)からステージ5を露出させる下限
位置(図1で二点鎖線で示す位置)まで昇降移動可能に
して設けられている。飛散防止カバー6の下部内面に
は、ステー26を介して、固定解除装置9の構成部材で
あるローラ25が、ステージ5の回転軸線Oを通る略鉛
直面上を回転可能にして設けられている。ここで、飛散
防止カバー6の上部は、上端に向けて径が狭められるテ
ーパー形状に形成され、またその上端には、上部の開口
からステージ5を露出させることができる程度で極力開
口面積を小さくするよう、ステージ5の外径よりも大と
される内フランジ6aが形成されている。これは、飛散
防止カバー2の開口を絞ることでこの部分に吸気抵抗を
生じさせて、吸引装置7により内部の空気を吸引される
前記洗浄装置2内の気圧を外気圧よりも下げるためのも
のである。これによって、洗浄装置2内からの外部への
空気の逆流を防止し、洗浄装置2内のパーティクルや洗
浄液の飛沫等がスムーズに前記吸引装置7に吸引される
よう図っている。
【0018】このように構成される基板固定装置1の動
作について説明する。以下より、基板固定装置1による
ウェーハWの固定動作について説明する。ここで、初期
状態においては、ステージ5は、ステージ5に設けられ
る固定爪8と飛散防止カバー6の内面に設けられるロー
ラ25とが回転軸線Oに対して同位相となる位置で停止
しているものとする(図2参照)。
【0019】まず、ウェーハWをステージ5に載置する
ために、ステージ5を飛散防止カバー6の上端から露出
させるよう、飛散防止カバー6を下降させる。これによ
り、飛散防止カバー6の内面に設けられるローラ25
が、固定解除装置9のレバー23の外周側の面を押圧し
ながら下方に移動される。ここで、レバー23がピン結
合される軸受21はローラ25の内周側の端部よりも外
周側に位置しており、レバー23は、上端が固定爪8の
下端と飛散防止カバー5の内面に設けられるローラ25
との間に位置し、また常に上端が下端よりも内周側に位
置するように傾けられた状態に保たれている。そして、
ローラ25は、下方に移動されることで滑らかに回転し
ながらレバー23を内周側に押圧するので、ローラ25
がレバー23の下端に近づくにつれて、レバー23が、
スプリング24の付勢力に逆らってピン22を揺動中心
として内周側に揺動し、固定爪8の下端外周側を押圧す
る。
【0020】このように、飛散防止カバー6を下降させ
ることで、固定解除装置9によって固定爪8が揺動され
て固定爪8の係合部19が外周側に移動し、固定爪8が
ウェーハWの固定を解除した状態、すなわち図1の二点
鎖線で示す状態になる。そして、この状態でウェーハW
をステージ5に載置し、飛散防止カバー6を上昇させ
る。ここで、ウェーハWは、その周縁部を、ステージ5
を構成するアーム12に設けられる台座部13の基板載
置座14上に載置される。
【0021】飛散防止カバー6を上昇させることで、飛
散防止カバー6に設けられるローラ25も上方に移動す
る。これによって、固定解除装置9のレバー23は、ロ
ーラ25によるスプリング24の付勢力を受けて外周側
に向けて揺動し、固定爪8の下端の押圧を解除する。こ
のように固定爪8がレバー23による押圧を解除される
と、固定爪8は、釣り合いをとるために、重心Gを揺動
中心Cの鉛直下方に位置させるように揺動する。ここ
で、固定爪8の重心Gは、係合部19が形成される側と
は反対側で揺動される下端側の、揺動中心Cから下ろし
た鉛直線Vよりもステージ5の回転中心側に位置してい
る。このため、図5に示すように、固定爪8の係合部1
9がステージ5の回転中心側に移動されてウェーハWの
周縁部と係合する。この状態でも固定爪8の重心Gは揺
動中心Cの鉛直下方まで達していないので、固定爪8は
さらに釣り合い位置に向けて揺動しようとし、この揺動
しようとする力によってウェーハWの周縁部を押さえつ
ける。このようにして、固定爪8によってウェーハWを
ステージ5上に固定する。
【0022】次に、ウェーハWを固定した後、洗浄装置
2によるウェーハWの洗浄または乾燥等の処理を行うた
めに、ウェーハWを回転駆動する。ウェーハWの回転駆
動は、図示せぬ駆動装置によって回転軸4を回転駆動
し、回転軸4に設けられるステージ5をウェーハWごと
回転駆動することで行う。ステージ5が回転駆動される
と、固定爪8には遠心力が作用し、これによって固定爪
8は、重心Gを揺動中心Cの鉛直下方よりもステージ5
から離間する方向に位置させるように揺動しようとす
る。このため、ステージ5が静止状態にある場合におい
て加わっていた力に、この遠心力によって生じる揺動方
向の力が加わり、固定爪8の係合部19がより強い力で
ウェーハWの周縁部を押さえつける。そして、この揺動
方向の力は遠心力に由来するので、その大きさは、ステ
ージ5の回転速度が高くなるにつれて大きくなる。
【0023】このように構成される基板固定装置1によ
れば、ステージ5が静止状態にある場合には、固定爪8
の係合部19がウェーハWの周縁部と係合してこれを押
さえつける。そして、ステージ5が回転駆動されると、
さらに遠心力に由来する力が加わるので、より強い力で
固定爪8の係合部19がウェーハWの周縁部を押さえつ
ける。これによって、ステージ5が静止状態にある場合
も含めてウェーハWの固定が行われ、その固定する力は
ステージ5の回転速度が速くなるにつれて大きくなるの
で、ウェーハWを高速で回転させても、ウェーハWに働
く遠心力に打ち勝ってウェーハWを固定することができ
る。そして、固定爪8に付勢手段を用いないので、ウェ
ーハWの金属汚染を引き起こす恐れを低減することがで
きる。また、固定爪8の係合部19は遠心力によって常
にウェーハWを押圧する向きに揺動されるので、ステー
ジ5が遠心力によってたわんでも、ウェーハWの固定を
安定して行うことができる。
【0024】そして、ウェーハWの洗浄またはその他の
処理に伴う飛散防止カバー6の昇降動作に連動させて自
動的にウェーハWの固定及び固定解除動作を行うことが
できるので、ウェーハWの洗浄またはその他の処理の作
業能率を上げることができる。また、固定解除装置9
が、駆動装置(図示せず)によって回転駆動される回転
体部分であるステージ5や固定爪8とは分離されている
ので、回転体部分の質量を低減させることができる。
【0025】なお、上記実施の形態では、固定解除装置
9を、軸受21、ピン22、レバー23、ローラ25に
よって構成した例を用いたが、これに限られることな
く、図6の拡大正断面図に示すように、固定爪8として
固定爪8aを用い、固定解除装置9において、軸受2
1、ピン22、レバー23を省略し、ローラ25を、飛
散防止カバー6の上端内面に設けた構成としても構わな
い。固定爪8aは、係合部19が形成される側とは反対
側の端部、すなわち図6における下端に、下端に行くほ
ど外周側に向けて突出する傾斜突部Tを有し、かつ固定
爪8と同様、重心G1が下端において揺動中心Cから下
ろした鉛直線Vよりも前記ステージ5の回転中心側に位
置するよう重量配分されている。ここで、固定爪8aの
傾斜突部Tは、固定解除装置9を兼ねており、ローラ2
5は、飛散防止カバー6の下降動作によって固定爪8の
下端をステージ5の回転中心側に向けて押圧して、固定
爪8をウェーハWの固定を解除する向きに揺動させる押
圧機構27を構成している。この構成では、図6(a)
に示すように、飛散防止カバー6が上限位置にある場合
には、固定爪8aは、釣り合いをとるために重心G1を
揺動中心Cの鉛直下方に位置させるよう揺動しようとす
るので、固定爪8と同様、固定爪8aが釣り合い位置に
向けて揺動する力によってウェーハWの周縁部を押さえ
つける。そして、ステージ5を露出させるよう飛散防止
カバー6を下降させることで、図6(b)に示すよう
に、ローラ25によって直接固定爪8aの傾斜突部Tが
押圧されてウェーハWの固定を解除する向きに揺動す
る。そして、飛散防止カバー6が下限位置に達すると、
図6(c)に示すように、ローラ25によって傾斜突部
Tが支持されて、固定爪8aがウェーハWの固定を解除
した状態で保持される。
【0026】
【発明の効果】本発明の基板固定装置は、以下のような
効果を有するものである。請求項1に記載の基板固定装
置によれば、ステージが静止状態にある場合には、固定
爪の係合部が基板の周縁部と係合してこれを押さえつけ
る。そして、ステージが回転駆動されると、さらに遠心
力に由来する力が加わって、より強い力で固定爪の係合
部が基板の周縁部を押さえつける。これによって、ステ
ージが静止状態にある場合も含めて基板の固定が行わ
れ、その固定する力はステージの回転速度が速くなるに
つれて大きくなるので、基板を高速で回転させても、基
板に働く遠心力に打ち勝って基板を固定することができ
る。そして、固定爪に付勢手段を用いないので、基板を
汚染する恐れを低減することができる。また、固定爪の
係合部は遠心力によって常に基板を押圧する向きに揺動
されるので、ステージが遠心力によってたわんでも、基
板の固定を安定して行うことができる。
【0027】請求項2に記載の基板固定装置によれば、
基板の洗浄またはその他の処理に伴う動作に連動させて
自動的に基板の固定及び固定解除動作を行うことができ
るので、基板の洗浄またはその他の処理の作業能率を上
げることができる。また、固定解除装置が、駆動装置に
よって回転駆動される回転体部分であるステージや固定
爪とは分離されているので、回転体部分の質量を低減さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における基板固定装置の
構成及び構造を示す正断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態における基板固定装置の
構成及び構造を示す平断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態における基板固定装置の
要部を示す図であって、ステージへの固定爪の取付構造
を示す拡大斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態における基板固定装置の
固定爪の形状を示す正面図である。
【図5】 本発明の実施の形態における基板固定装置に
よってウェーハ(基板)を固定した状態を示す拡大正断
面図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態における基板固定装
置に用いられる固定爪及び固定解除装置の構成及び動作
を拡大正断面図であって、図6(a)は固定爪によりウ
ェーハ(基板)が固定されている状態を示し、図6
(b)は固定爪によるウェーハの固定解除動作の過程を
示し、図6(c)は固定爪によるウェーハの固定解除が
完了した状態を示している。
【符号の説明】
5 ステージ 6 飛散防止カバー 8 固定爪 9 固定解除装置 19 係合部 27 押圧機構 C 揺動中心 G 重心 O 回転軸線 V 鉛直線 W ウェーハ(基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 信 新潟県長岡市城岡2−4−1 玉川マシナ リー株式会社内長岡工場内 (72)発明者 佐藤 弘 新潟県長岡市城岡2−4−1 玉川マシナ リー株式会社内長岡工場内 Fターム(参考) 3B116 AA03 AB01 AB34 AB44 BA01 BB21 BB62 BB71 CC03 CD33 3B201 AA03 AB01 AB34 AB44 BA01 BB21 BB62 BB71 CC13 CD33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板が略水平にして載置されて、駆動装
    置によって前記基板とともに略水平面上で回転駆動され
    るステージと、 該ステージに、その回転中心を中心とする円上に設けら
    れて、前記基板の周縁部を押さえて前記ステージ上に固
    定する固定爪と、 該固定爪を操作して前記基板の固定の解除を行う固定解
    除装置とを備え、 前記固定爪は、前記ステージによって該ステージの回転
    軸線を通る略鉛直面上を揺動可能にして支持され、その
    揺動される上端には前記基板の周縁部と係合される係合
    部が設けられており、その重心が、前記係合部が前記基
    板と係合している状態において、揺動される下端側で、
    揺動中心から下ろされる鉛直線よりも前記ステージの回
    転中心側に位置するよう重量配分されていることを特徴
    とする基板固定装置。
  2. 【請求項2】 略筒形状の飛散防止カバーが、前記ステ
    ージの周囲で、前記ステージを収容する上限位置から前
    記ステージを露出させる下限位置まで昇降移動可能にし
    て設けられ、 前記固定解除装置が、前記ステージの周縁部よりも外周
    側に位置して設けられて、前記飛散防止カバーの下降動
    作によって前記固定爪の下端を前記回転中心側に向けて
    押圧して、該固定爪を前記基板の固定を解除する向きに
    揺動させる押圧機構から構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の基板固定装置。
JP25328599A 1999-09-07 1999-09-07 基板固定装置 Withdrawn JP2001070894A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007049005A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Speedfam Co Ltd スピン乾燥機のためのワーク把持装置
JP2009094514A (ja) * 2007-10-08 2009-04-30 Semes Co Ltd スピンヘッド及びこれに使用されるチャックピン並びに基板処理方法
US8394234B2 (en) 2008-11-26 2013-03-12 Semes Co., Ltd. Spin head and method of chucking substrate using the same
JP2015201561A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 株式会社ディスコ 洗浄装置

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