JP2001070215A - スポンジ様洗浄用シート - Google Patents

スポンジ様洗浄用シート

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JP2001070215A
JP2001070215A JP2000118606A JP2000118606A JP2001070215A JP 2001070215 A JP2001070215 A JP 2001070215A JP 2000118606 A JP2000118606 A JP 2000118606A JP 2000118606 A JP2000118606 A JP 2000118606A JP 2001070215 A JP2001070215 A JP 2001070215A
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JP
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fibers
fiber
sponge
heat
nonwoven fabric
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Application number
JP2000118606A
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English (en)
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Kazuo Mori
一雄 森
Michihide Yamauchi
通秀 山内
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手で自在にカットでき使い勝手に優れ、且つ
洗剤の泡立ち性及び汚れの掻き取り性を兼備し、また洗
浄対象面への追従性の良好なスポンジ様洗浄用シートを
提供すること。 【解決手段】 繊維長2〜10mm、繊度3〜100デ
ニールの繊維を用いてエアレイ法によりウエブを形成
し、該ウエブにおける前記繊維同士の交点を熱融着性繊
維又は熱融着性パウダーにより熱融着して形成された不
織布であって、坪量が30〜200g/m2 、厚みが
0.5〜5mm、引き裂き強度が0.1〜3Nでカット
性を有する不織布からなるスポンジ様洗浄用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自在にカットでき
る特定の不織布からなるスポンジ様洗浄用シートに関す
る。更に詳しくは、本発明は、キッチン、車、洗面所、
浴槽等の対物用、対人用、ペット用等に特に好適に用い
られるスポンジ様洗浄用シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】洗浄用
シートには、汚れを拭き取るワイパー類がある。ワイパ
ー類は、洗浄対象面への追従性が良好なので、湾曲した
部分や隙間の洗浄が容易である。紙製である場合には、
手で自在にカットできることから使い勝手に優れてい
る。しかし、ワイパー類は、洗剤の泡立ち性や汚れの掻
き取り性が不十分である。
【0003】ワイパー類とは別に、シートではないが一
般にスポンジと呼ばれる海綿や多孔質構造ブロック体か
らなる洗浄用物品も知られている。また、掻き取り性を
良くするために、不織布に研磨材入りの樹脂を塗布して
硬化させたスポンジも知られている。スポンジは、洗剤
の泡立ち性が良いが、隙間等の狭い部分の洗浄には適し
ていない。また、不織布に研磨材入りの樹脂を塗布して
硬化させたスポンジは、シート状なので隙間等の狭い部
分にある汚れの掻き取りには適しているが、樹脂の硬化
によって硬さが増しており、湾曲した部分への追従性が
不十分である。また、紙製のワイパーと異なり、手で自
在にカットできないことから、使い勝手があまり良くな
い。
【0004】従って本発明は、手で自在にカットでき使
い勝手に優れ、且つ洗剤の泡立ち性及び汚れの掻き取り
性を兼備するスポンジ様洗浄用シートを提供することを
目的とする。また本発明は、洗浄対象面への追従性の良
好なスポンジ様洗浄用シートを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維長2〜1
0mm、繊度3〜100デニールの繊維を用いてエアレ
イ法によりウエブを形成し、該ウエブにおける前記繊維
同士の交点を熱融着性繊維又は熱融着性パウダーにより
熱融着して形成された不織布であって、坪量が30〜2
00g/m2 、厚みが0.5〜5mm、引き裂き強度が
0.1〜3Nでカット性を有する不織布からなるスポン
ジ様洗浄用シートを提供することにより前記目的を達成
したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスポンジ様洗浄用
シートの好ましい実施形態について説明する。
【0007】本発明のスポンジ様洗浄用シートは特定の
不織布からなる。該特定の不織布は、繊維長2〜10m
m、繊度3〜100デニールの繊維を解繊して空気の流
れにのせて搬送し、金網又は細孔を有するスクリーンを
通過させた後、ワイヤーメッシュ上に落下堆積させるエ
アレイ法によりウエブを形成し、該ウエブにおける前記
繊維同士の交点を熱融着性繊維又は熱融着性パウダーに
より熱融着して形成されたものである。流れ方向に繊維
が配向し易いカード法等で製造された不織布と異なり、
エアレイ法で製造された不織布は、不織布の流れ方向、
幅方向及び厚み方向への繊維をランダムに三次元配向さ
せることが可能である。そのため、該不織布からなる本
発明のスポンジ様洗浄用シートは、嵩高で弾性が大き
い。また大きな繊維間距離が確保され、シート内に多量
の空気を保持し得る空隙ができる。その結果、本発明の
スポンジ様洗浄用シートに洗剤を含浸させた場合、洗剤
と空気とが混ざり易くなり、優れた泡立ち性が得られ
る。更に本発明のスポンジ様洗浄用シートでは、繊維が
厚み方向に配向し易いので、汚れの掻き取り性が高くな
る。特に、剛性の高い繊維及び/又は太い繊維を用いる
ことにより、汚れの掻き取り性が一層高くなる。
【0008】本発明において、スポンジとは、海綿や多
孔質構造体から構成されており、汚れ自体を拭き取るも
のではなく、汚れを水で流し易くする機能を有する材料
をいう。また、スポンジ様とは、海綿や多孔質構造体以
外の材料から構成されており、前記機能を有する材料を
いう。
【0009】本発明のスポンジ様洗浄用シートにおける
繊維間距離は、該シートに前記範囲の繊維長及び繊度を
有する繊維が用いられ、且つ該シートがエアレイ法で形
成されていることから、好ましくは50〜1000μ
m、更に好ましくは90〜500μmとなる。同様の理
由によって、本発明のスポンジ様洗浄用シートの比容積
は、好ましくは20〜60cm3 /g、更に好ましくは
20〜40cm3 /gとなり、スポンジと同様に広い空
隙を有する構造となる。
【0010】前記繊維間距離(μm)は、次式により算
出される。
【0011】
【数1】
【0012】比容積(cm3 /g)は、次式により算出
される。
【0013】
【数2】
【0014】本発明のスポンジ様洗浄用シートに用いら
れる繊維は、前述の通り繊維長が2〜10mmである。
繊維長が2mm未満であるとシートからの繊維の脱落等
が起きやすい。繊維長が10mmを超えるとウエブ形成
時のスクリーン通過前に繊維同士が絡み、均一なウエブ
の作製が困難である。前記繊維長が3〜8mm、特に4
〜6mmであると、シートからの繊維の脱落等を一層防
止でき、また一層均一なウエブを形成することができる
ので好ましい。
【0015】前記繊維の繊度は3〜100デニールであ
る。繊度が3デニール未満であると、繊維の解繊性が悪
化し、ウエブ形成時にスクリーン内で繊維が絡むので、
均一なウエブ作製が困難である。繊度が100デニール
を超えると均一な不織布を得ることが難しくなり、また
高坪量を必要とすることから製造経費が高くなる。繊度
は、大きい方がシートが硬くなりその研磨性が向上する
点から有利であるが、大きくなり過ぎると、それに伴い
繊維間距離も大きくなり過ぎることから、シートに洗剤
を含浸、馴染ませ難くなる場合がある。また、シートが
硬くなると揉むことが困難になり洗剤の泡立ち性が低下
する場合がある。このため前記繊度は3〜65デニール
であることが好ましい。
【0016】前記繊度は、本発明のスポンジ様洗浄用シ
ートの具体的な用途により個々に調整される。例えば、
食器や調理器具の洗浄等のキッチン用洗浄用シートとし
て用いる場合、3〜65デニールが好ましい。特に、シ
ートに食器用洗剤を含浸させての泡立ちを良好にする観
点からは、前記繊度は3〜32デニールが好ましく、汚
れの掻き取り性を向上させる観点からは、10〜65デ
ニールが好ましい。また人体の洗浄用シートとして用い
る場合、洗剤の泡立ち性及び皮膚への傷付け防止の観点
から3〜10デニールが好ましい。車の洗浄用シートと
して用いる場合、車体への傷付け防止の観点から3〜6
5デニールが好ましい。
【0017】前記繊維は捲縮していても、していなくて
もよく、またストランドチョップであってもよい。捲縮
している場合、ジグザグ型等の二次元捲縮繊維及びスパ
イラル型やオーム型等の三次元(立体)捲縮繊維の何れ
も使用できる。
【0018】エアレイ法により形成されたウエブにおけ
る繊維同士の交点は、所定の手段により熱融着される。
熱融着は、熱可塑性繊維からなる熱融着繊維又は熱可塑
性樹脂若しくは熱硬化性樹脂からなる熱融着性パウダー
による。熱融着性繊維又は熱融着性パウダーによる熱融
着の具体的方法に特に制限はなく、例えば加圧下あるい
は無加圧下にトンネル炉、通風乾燥機、熱シリンダ、赤
外線、加熱エンボス、余熱エンボス等を用いて行うこと
ができる。
【0019】エアレイ法によれば、ウエブの流れ方向、
幅方向及び厚み方向へ繊維をランダムに三次元配向させ
ることが可能であることから、この方法で形成されたウ
エブには異方性が少ない。更に繊維長が2〜10mmの
短繊維を用いてウエブを形成し、繊維同士の交点を前述
の手段によって熱融着させているので、不織布のいかな
る方向においても幅10mm以内に必ず繊維同士の熱融
着部分が存在する。従って熱融着部分での熱融着性をコ
ントロールすることにより、該熱融着部分での繊維間の
剥離や分離等の程度がコントロールされて、本発明のス
ポンジ様洗浄用シートを手で自在に引き裂いてカットす
ることが可能となる。
【0020】本発明のスポンジ様洗浄用シートを構成す
る繊維は、前記不織布を形成する熱融着様式に応じて適
切なものが選択される。熱融着が熱融着性繊維による場
合は、熱可塑性樹脂等の単独または2種類以上の混合物
からなる熱融着性繊維や、熱融着性複合繊維を使用でき
る。
【0021】熱可塑性樹脂等の単独または2種類以上の
混合物からなる前記熱融着性繊維を構成する熱可塑性樹
脂としては、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレン、プロピレンとαオレフィンとからなる結晶
性プロピレン共重合体等のポリオレフィン類;ポリアミ
ド類;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ジオールとテレフタル酸/イソフタル酸等
とを共重合した低融点ポリエステル、ポリエステルエラ
ストマー等のポリエステル類、フッ素樹脂等が例示でき
る。
【0022】前記熱融着性複合繊維は、融点の異なる低
融点樹脂と高融点樹脂とからなり且つ該低融点樹脂が繊
維表面の少なくとも一部を形成しているものである。低
融点樹脂/高融点樹脂の組み合わせとしては、高密度ポ
リエチレン/ポリプロピレン、低密度ポリエチレン/ポ
リプロピレン、ポリプロピレン・エチレン・ブテン−1
結晶性共重合体、高密度ポリエチレン/ポリエチレンテ
レフタレート、ナイロン−6/ナイロン−66、低融点
ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン/ポリエチレンテレフタレート、低融点ポリエチ
レンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレート等が
例示できる。
【0023】前記熱融着性複合繊維の形態は、並列型、
鞘芯型、偏心鞘芯型、三層以上の多層型、中空並列型、
中空鞘芯型、異形鞘芯型、海島型等で且つ低融点樹脂が
繊維表面の少なくとも一部を形成した構造であれば良
い。前記熱融着性複合繊維のうち好ましいものは、高密
度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・
ブテン−1結晶性共重合体から選ばれる何れかの1種の
熱可塑性樹脂を低融点樹脂とし、ポリプロピレン又はポ
リエチレンテレフタレートを高融点樹脂とする並列型、
鞘芯型、偏心鞘芯型の複合繊維である。
【0024】熱融着様式が、前記熱融着性繊維や前記熱
融着性複合繊維により生じている限り、繊維長及び繊度
が前記範囲内を満たす前記熱融着性繊維及び前記熱融着
性複合繊維以外の繊維を用いることも可能である。例え
ば、パルプ等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、炭素
繊維、金属繊維、ガラス繊維、セラミック繊維を用いる
ことができる。
【0025】熱融着様式が、熱可塑性樹脂又は熱硬化性
樹脂からなる熱融着性パウダーによる熱融着である場合
(この方法は一般にパウダーボンド法と呼ばれる)、繊
維の構成材料は熱可塑性樹脂にとらわれることなく、パ
ルプ等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、炭素繊維、
金属繊維、ガラス繊維、セラミック繊維を用いることも
できる。前記熱融着性パウダーの構成材料としては、ポ
リエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノ
マー、無延伸ポリプロピレン、ナイロン、ポリブタジエ
ン、エチレン−プロピレンランダムコポリマー、接着用
フェノール樹脂、尿素樹脂等が例示できる。前記熱融着
性パウダーの使用量は、繊維重量に対して5〜30重量
%であることが好ましい。
【0026】前記パウダーボンド法において、前記繊維
及び前記樹脂を用いた場合、本発明のスポンジ様洗浄用
シートの用途によっては、掻き取りによって洗浄対象面
の汚れは落とすが、洗浄対象面自体を傷付けるおそれが
ある。従って、前記繊維及び前記樹脂の選択に当たって
は、汚れの掻き取り性能に加えて、洗浄対象面の傷付け
防止性を考慮する必要がある。
【0027】どのような熱融着様式を用いる場合であっ
ても、本発明のスポンジ様洗浄用シートを構成する繊維
として、繊維長及び繊度が前述の範囲内であれば、繊維
長及び/若しくは繊度が同一であるか又はそれらが異な
る2種類以上の繊維を用いることができる。但し、本発
明の効果を損なわない範囲において、前述の範囲外の繊
維長及び/又は繊度を有する繊維を一部混合することは
妨げられない。
【0028】2種類以上の繊維を用いる場合、本発明の
スポンジ様洗浄用シートは、それらの繊維の混合物でも
よく、或いはそれぞれの繊維からなる積層体であっても
よい。積層体を形成するには、それぞれの繊維からなる
ウエブを積層する方法、不織布上にウエブを形成させて
積層する方法、不織布同士を積層しエンボス加工等で貼
り合わせる方法等がある。
【0029】本発明のスポンジ様洗浄用シートは、その
坪量30〜200g/m2 であり、好ましくは40〜1
50g/m2 、更に好ましくは50〜130g/m2
ある。坪量が30g/m2 未満ではウエブを形成するこ
とが困難であり、200g/m2 超となると繊維同士の
熱融着点が増えて、シートが硬くなって洗剤の泡立ち性
が低下したり、シートが強固となりカット性が低下して
しまう。また、坪量が大きくなると製造経費が高くな
り、本発明のスポンジ様洗浄用シートを使い捨てとして
用いるには適さなくなる。
【0030】本発明のスポンジ様洗浄用シートは、その
厚みが0.5〜5mmであり、好ましくは1〜4mmで
ある。厚みが0.5mm未満では不織布を構成する繊維
の繊維間距離が短くなり、洗剤の泡立ち性が低下する。
また繊維間の熱融着点が増えることでシートが強固とな
りカット性が低下する。厚みが5mm超では繊維間距離
が長くなり、繊維間の熱融着点が減りすぎてシートが弱
くなってしまう。シートの厚み測定時の荷重は、980
Pa(10gf/cm2 )である。
【0031】本発明のスポンジ様洗浄用シートは、使い
勝手や経済性の観点から、自由な大きさに手で自在にカ
ットできる。手で自在にカットできるためには、本発明
のスポンジ様洗浄用シートは、シートの何れかの方向に
関して測定された引裂強度が0.1〜3Nであり、好ま
しくは1〜2.5Nである。引裂強度が0.1N未満で
はシートの強度が弱くなってしまう。引裂強度が3N超
では手で簡単にカットできなくなってしまう。特に、シ
ートのすべての方向に関して測定された引裂強度が前記
範囲内であることが好ましい。引裂強度は、JIS P
8116又はK7128−2に準拠したエルメンドルフ
引裂法により測定する。即ち、本発明のスポンジ様洗浄
用シートを75±0.5mm×63±0.5mmの長方
形に切り出しこれを試験片とする。試験片をエルメンド
ルフ引裂き試験機にセットし、長辺中央部に端から20
±0.5mmのスリットを入れて引裂き試験を行う。引
裂き試験は、シートの流れ方向と幅方向に対してそれぞ
れ行い、各5回づつ引裂き試験の平均値を算出する。引
裂強度の値が小さい場合、2枚又はそれ以上の試験片を
重ねて測定する。引裂強度は以下の式に従い算出する。
【0032】
【数3】
【0033】本発明のスポンジ様洗浄用シートに連続又
不連続パターンのエンボスを施すことで、シートを直線
的にカットし易くなる。これにより、例えば、家庭用ラ
ッピングフィルムやアルミホイル等の箱入りの巻物の様
に、必要量を出してカットする場合の直線的なカット性
が良好となる。直線的なカット性を一層良好にするため
には、直線状の連続パターンのエンボスを施すことが好
ましい。エンボス加工としては、例えば熱エンボスや超
音波エンボス等を用いることができる。
【0034】図1にはエンボス加工の一例が示されてい
る。このエンボス加工のパターンは、格子状パターンで
あり、各パターンは、シートの流れ方向及び幅方向と平
行に形成されている。この場合、エンボス加工の程度を
コントロールすることで、カット部位をコントロールす
ることができる。
【0035】例えば繊維の切断が起こらない程度に繊維
同士が強固に接合される条件下でエンボス加工を施すこ
とで、エンボス加工された部位の強度が高まり、図1
中、で示される部位、即ち、エンボスパターン間でカ
ットが起こる。この時、エンボスパターンの間隔が広過
ぎると、カット部位が蛇行して直線的にカットできない
場合がある。そのため、エンボスパターンの間隔は5〜
10mmであることが好ましい。このようなエンボスパ
ターンでエンボス加工を施すことにより、カット部位の
蛇行が抑制され一層直線的にカットできる。
【0036】また、エンボスロールの凸部分の温度を繊
維の融点以上にした状態下に、不織布にエンボス加工を
施すことで、不織布の厚み方向に向けて繊維が溶融し切
断されて、図2に示すように不織布1の厚み方向に凹陥
部2が生じる。この凹陥部2では繊維が切断されている
ことから引裂強度が低下している。従って、この凹陥部
2に沿ってカットが起こり易くなり、一層直線的にカッ
トすることができる。凹陥部2は、不織布のカット性等
に応じて連続パターンでもよく或いは不連続パターンで
もよい。この場合、カットは凹陥部2に沿って起こるこ
とから、図1に示す場合と異なり、凹陥部2間の間隔は
直線的なカット性に特に影響を与えるものではない。
【0037】不織布に形成されるエンボスパターンは図
1及び図2に示すパターンに限られず、例えば図3
(a)に示す不織布幅方向に亘る直線パターン、図3
(b)に示す不織布幅方向に亘る点線パターン、図3
(c)に示す不織布幅方向に亘る鋸歯状パターン、図3
(d)に示すドット状(水玉状)パターン、図3(e)
に示す不織布幅方向に亘る波状パターン等を用いること
もできる。
【0038】本発明のスポンジ様洗浄用シートは、手で
簡単に自在な大きさにカットできる。従って、本発明の
スポンジ様洗浄用シートを、例えば図4(a)に示すよ
うに家庭用ラッピングフィルムやアルミホイル等の箱入
り巻物の形態となし、該箱から引き出し、好みの大きさ
に簡単にカットすることができる。また図4(b)に示
すように、蛇腹に折り畳んで箱に収納し、使用時に取り
出してカットして使用することもできる。更に図4
(c)に示すように、予め一定の大きさにカットされた
枚葉状でもよい。この場合には、更に必要に応じて手で
カットして小さくして使用することもできる。
【0039】また、使用者の使いやすい大きさにカット
したり、何回か折り返すことによって厚みを調整し、使
い易い形態にすることも可能である。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0041】〔実施例1〕熱融着性繊維(偏心鞘芯複合
繊維、芯/鞘=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長
5mm、繊度3d)を用い、エアレイ法によりウエブを
形成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、繊維同士の交
点を熱融着させて坪量60g/m2 の不織布を得た。
【0042】〔実施例2〕熱融着性繊維(並列型複合繊
維、内/外=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長5
mm、繊度10d)を用い、エアレイ法によりウエブを
形成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、繊維同士の交
点を熱融着させて坪量50g/m2 の不織布を得た。
【0043】〔実施例3〕熱融着性繊維(偏心鞘芯複合
繊維、芯/鞘=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長
5mm、繊度32d)を用い、エアレイ法によりウエブ
を形成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、繊維同士の
交点を熱融着させて坪量60g/m2 の不織布を得た。
【0044】〔実施例4〕熱融着性繊維(偏心鞘芯複合
繊維、芯/鞘=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長
5mm、繊度65d)を用い、エアレイ法によりウエブ
を形成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、繊維同士の
交点を熱融着させて坪量80g/m2 の不織布を得た。
【0045】〔実施例5〕熱融着性繊維(並列型複合繊
維、内/外=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長5
mm、繊度10d)を用い、エアレイ法によりウエブを
形成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、繊維同士の交
点を熱融着させて坪量200g/m2 の不織布を得た。
【0046】〔実施例6〕実施例2で得られた不織布と
実施例3で得られた不織布とを積層し、これに格子状の
パターンの熱エンボス加工を施して坪量110g/m2
の積層不織布を得た。パターン間の距離は10mmであ
った。
【0047】〔実施例7〕熱融着性繊維(並列型複合繊
維、内/外=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長5
mm、繊度6d)と、熱融着性繊維(偏心鞘芯複合繊
維、芯/鞘=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長5
mm、繊度65d)とを50重量%づつ混綿し、エアレ
イ法によりウエブを形成し、このウエブを熱風乾燥機に
通し、繊維同士の交点を熱融着させて坪量100g/m
2 の不織布を得た。
【0048】〔実施例8〕熱融着性繊維(並列型複合繊
維、内/外=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長5
mm、繊度6d)を用い、エアレイ法によりウエブを形
成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、繊維同士の交点
を熱融着させて坪量40g/m2 の不織布を得た。この
不織布上に、熱融着性繊維(偏心鞘芯複合繊維、芯/鞘
=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長5mm、繊度
65d)をエアレイ法により堆積し、坪量80g/m2
のウエブを形成した。次いで熱風乾燥機に通し、繊維同
士の交点を熱融着させて坪量120g/m2 の積層品を
得た。
【0049】〔実施例9〕熱融着性繊維(偏心鞘芯複合
繊維、芯/鞘=ポリエチレンテレフタレート/ポリエチ
レン、繊維長5mm、繊度8d)を用い、エアレイ法に
よりウエブを形成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、
繊維同士の交点を熱融着させて坪量50g/m2 の不織
布を得た。
【0050】〔実施例10〕ポリエチレンテレフタレー
ト繊維(繊維長5mm、繊度10d)を用い、エアレイ
法によりウエブを形成した後、ポリエチレンパウダー
〔三井化学製、三井ハイワックス320MP(商品
名)〕を繊維重量に対して20重量%になるように添加
し、熱風乾燥機に通し、パウダーボンド法により繊維同
士を熱融着させて坪量60g/m2 の不織布を得た。
【0051】〔実施例11〕実施例1と実施例2で得ら
れた不織布を積層して、これに格子状パターンの熱エン
ボス加工を施して坪量100g/m2 の積層不織布を得
た。パターン間の距離は10mmであった。
【0052】〔実施例12〕熱融着性繊維(並列型複合
繊維、内/外=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長
5mm、繊度6d)と、熱融着性繊維(並列型複合繊
維、内/外=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長5
mm、繊度10d)とを50重量%づつ混綿し、エアレ
イ法によりウエブを形成し、このウエブを熱風乾燥機に
通し、繊維同士の交点を熱融着させて坪量100g/m
2 の不織布を得た。
【0053】〔比較例1〕坪量を250g/m2 とする
以外は実施例2と同様にして不織布を得た。
【0054】〔比較例2〕実施例2で得られた不織布を
2枚の金属板間に挟み込み、荷重をかけて乾燥機中で加
熱して厚みを0.4mmにした。
【0055】〔比較例3〕熱融着性繊維(並列型複合繊
維、内/外=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長2
0mm、繊度10d)を用い、エアレイ法によりウエブ
を形成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、繊維同士の
交点を熱融着させて坪量50g/m2 の不織布を得た。
【0056】〔比較例4〕熱融着性繊維(偏心鞘芯複合
繊維、芯/鞘=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長
5mm、繊度0.8d)を用い、エアレイ法によりウエ
ブを形成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、繊維同士
の交点を熱融着させて坪量60g/m2 の不織布を得
た。
【0057】〔比較例5〕ポリプロピレン製スパンボン
ド不織布〔三井化学製、シンテックスPS108(商品
名)〕を用いた。
【0058】〔比較例6〕熱融着性繊維(偏心鞘芯複合
繊維、芯/鞘=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長
50mm、繊度3d)を用い、カード法によりウエブを
形成し、このウエブを熱風乾燥機に通し、繊維同士の交
点を熱融着させて坪量40g/m2 の不織布を得た。
【0059】〔比較例7〕熱融着性繊維(偏心鞘芯複合
繊維、芯/鞘=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊維長
50mm、繊度3d)を用い、カード法によりウエブを
形成し、スパンレース法で水流交絡させ、熱風乾燥して
坪量40g/m2 の不織布を得た。
【0060】〔比較例8〕ナイロン繊維(繊維長5m
m、繊度20d)を用い、カード法によりウエブを形成
し、ニードルパンチ法にて交絡させた後、研磨材配合の
樹脂を塗布して作製したナイロンタワシ〔ホイート
(株)製〕を用いた。
【0061】〔性能評価〕実施例及び比較例の不織布
について、厚み、繊維間距離、比容積及び引裂強度を測
定し、またカット性を評価した。結果を表1に示す。引
裂強度の測定法及びカット性の評価法は以下の通りであ
る。
【0062】<引裂強度>前述した通りエルメンドルフ
引裂法により測定する。不織布によってはスリットから
の切れ目が真っ直ぐ入らず途中からスリット方向に垂直
に引裂かれてしまう場合がある。この場合は引裂き不能
とした。
【0063】<カット性評価>不織布を10cm×10
cmの大きさに切り出し、これを試験片となす。試験片
は、不織布の流れ方向(原反長手方向)及び幅方向にそ
れぞれ平行に切り出す。試験片を手で持ち引き裂いて、
カット性を官能評価した。5人のパネラーが引き裂きの
評価を行い、3段階判定(軽く引き裂くことができた/
強い力を入れると引き裂くことができた/引き裂くこと
ができなかった)を行った。全員が引き裂くことがで
き、且つ3人以上が軽く引き裂くことができた場合を
○、全員が引き裂くことができ、且つ2人以下が軽く引
き裂くことができた場合を△、1人でも引き裂くことが
できなかった場合を×とした。
【0064】〔性能評価〕実施例及び比較例で得られ
た不織布を、(1) キッチン用(実施例1〜10及び比較
例5〜8)、(2) 人体用(実施例1、2、5、9〜12
及び比較例5〜7)、及び(3) 車体用(実施例1〜10
及び比較例5〜7)の洗浄用シートとして用いた場合の
性能を評価した。キッチン用の場合には、洗剤の泡立ち
性、汚れの掻き取り性、及び使い易さについて評価し
た。人体用及び車体用の場合には、洗剤の泡立ち性、傷
付け防止性、及び使い易さについて評価した。結果を表
2〜表4に示す。評価方法は以下の通りである。
【0065】<泡立ち性>キッチン用の場合 市販食器用洗剤〔花王(株)製、ファミリーフレッシュ
1/2(商品名)〕を1.25重量%になるように水道
水に溶かし、起泡試験用洗剤液にした。洗剤液30ml
を計り取り、アクリル製シリンダー〔(株)サンプラテ
ック製、内径133mm、高さ45cm、透明アクリ
ル〕に入れた。この中に不織布を入れて洗剤液を含浸さ
せ、1分間手で揉んで洗浄液を泡立てた。その後、50
0mlの水道水を用いて手やシリンダー内壁について泡
を落とした。泡を平らにならして30秒放置した後、シ
リンダーの横からの観察で、水面から泡面部までの長さ
を測定し、この値を泡立ち性の尺度とした。不織布の大
きさは、市販のウレタンスポンジの大きさが75mm×
110mm(厚みが数mm)で使用しやすいことから、
この大きさを採用した。また150mm×110mmの
不織布を2つ折り、又は150mm×220mmの不織
布を4つ折りにして75mm×110mmの大きさにし
た不織布についても同様の測定をした。また不織布を揉
んで洗剤液を泡立てた後の形状回復性についても評価し
た。揉んだ後に不織布の形状が回復したものを○とし、
形状が回復せずに丸まってしまったものを×とした。人体用及び車体用の場合 人体用には、市販全身洗浄料〔花王(株)製、ビオレU
(商品名)〕を用い、水を湿らせた100mm×100
mmの大きさの不織布に、前記洗浄料を1g添加して手
で揉むことで泡立ち性を官能評価した。車体用には、市
販車洗浄用洗剤〔ジョンソン(株)製、ホワイトカーシ
ャンプー(商品名)〕を用い、人体用と同様に官能評価
した。官能評価は5人のパネラーによる3段階判定とし
た。その判定のうち最も人数が多かった判定を評価結果
とした。判定は以下の基準で行った。また人数が同じで
あった場合、両方を表記した。 ○;泡立ちが良い。 △;泡立ちがあまり良くなかった。 ×;泡立ちが良くなかった(不織布が丸まってしまっ
た)。
【0066】<使い易さ>キッチン用の場合 実際に食器用洗剤を不織布につけて皿やコップを洗浄し
た。その時の不織布の持ち易さ及び湾曲面への不織布の
追従性(曲がり)を官能評価した。人体用及び車体用の場合 キッチン用の場合と同様に、不織布に洗剤をつけて、皮
膚や車体を洗って、不織布持ち易さ及び湾曲面への不織
布の追従性を官能評価した。官能評価は5人のパネラー
による3段階判定とした。その判定のうち最も人数が多
かった判定を評価結果とした。判定は以下の基準で行っ
た。また人数が同じであった場合、両方を表記した。 ・持ち易さ ○;持ちやすい。 △;あまり良くなかった。 ×;良くなかった(手から不織布が滑ってしまった)。 ・追従性 ○;良く曲がる。 △;曲がりが少ない。 ×;曲がらない。
【0067】<汚れの掻き取り性>鉄(30mm×80
mm×1mm)のテストピースに菜種油/カーボンブラ
ック(重量比5/1)混合物を0.06g均一に塗布
し、150℃で50分変性させたものを作り、これを試
験片とした。試験片をウエアーテスターにセットして荷
重1kgになるように調整し、スイング部分に水を軽く
浸みこませた不織布(50mm×7.5mm)を取り付
け200回往復させる。往復させた後、試験片を水洗い
して乾燥させ、試験片の状態を視覚判定により下記の判
定基準で評価した。 ◎;ほとんど汚れが落ちた。 ○;かなり汚れが落ちた。 △;少し汚れが落ちた。 ×;ほとんど汚れが取れない。
【0068】<皮膚傷付け防止性/車体傷付け防止性>
不織布を手に持ち、皮膚や車体にあてて擦る。その時皮
膚や車体に擦り傷ができるか否かを以下の基準で視覚判
定した。 ○;傷つかない。 ×;傷つく。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】表1に示す結果から明らかなように、特定
範囲の繊維長及び繊度を有する繊維を用い、エアレイ法
によって製造され、且つ特定範囲の坪量、厚み及び引裂
強度を有する不織布から構成された各実施例の洗浄用シ
ート(本発明品)は、比較例の不織布に比して手で簡単
に引き裂くことができ、しかもカットの方向に異方性が
無いことが判る。特に、実施例11の不織布では、格子
状パターンの熱エンボス加工が施されて接着されている
ので、エンボス部分での接着が強く、エンボスパターン
間で一層直線的にカットできた。
【0074】キッチン用の洗浄用シートとして用いる場
合には、表2に示す結果から明らかなように、各実施例
の洗浄用シートは、洗剤の泡立ち性に優れ、スポンジと
しての性能を備えていることが判る。特に、シートを2
つ折りや4つ折りにして容積を増した場合、泡立ちの差
が顕著になる。また、実施例の洗浄用シートは洗剤を泡
立てた後の形状回復性にも優れており、この点からもス
ポンジとしての性能を備えていることが判る。汚れの掻
き取り性は、例えば実施例6〜8から判るように、太い
繊維になるほど汚れがよく取れる。実施例6及び8は、
シートの片面に太い繊維からなるウエブが積層されてお
り、実施例7は、太い繊維が混綿されているものであ
る。尚、比較例8の市販ナイロンタワシは、洗剤の泡立
ちや汚れの掻き取り性に優れるが、硬くて追従性に劣る
ものであり、また手でカットすることができない。ま
た、各実施例の洗浄用シートは、手で所望の大きさにカ
ットすることにより、使用者に適した大きさで食器や調
理器具を洗える。また、隅や狭い隙間の汚れに対して
も、洗浄用シートを小さく切って使用することができ、
この上なく便利である。
【0075】人体用の洗浄用シートとして用いる場合に
は、表3に示す結果から明らかなように、各実施例の洗
浄用シートは、洗剤の泡立ち性が良く、また繊度を調整
することで皮膚の傷付きを効果的に防止しつつ良好に体
を洗うことができた。比較例5〜7の不織布は、洗剤の
泡立ち性が悪く、また手から不織布が滑ってしまい持ち
にくい。また、各実施例の洗浄用シートは、自由な大き
さにカットできるので、例えば長く切ってタオルの様に
背中などを洗うのに便利である。
【0076】車体用の洗浄用シートとして用いる場合に
は、表4に示す結果から明らかなように、各実施例の洗
浄用シートは、洗剤の泡立ち性が良く、また繊度を調整
することで車体の傷付きを効果的に防止できた。比較例
5〜7の不織布は、洗剤の泡立ち性が悪く、また手から
不織布が滑ってしまい持ちにくい。また、各実施例の洗
浄用シートは、自由な大きさに手でカットできるので、
大きく切って車体の広い面積を効率良く洗浄することが
できる。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、手で自在にカットでき
使い勝手に優れ、また洗剤の泡立ち性及び汚れの掻き取
り性を兼備するスポンジ様洗浄用シートが提供される。
また本発明によれば、洗浄対象面への追従性の良好なス
ポンジ様洗浄用シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスポンジ様洗浄用シートのカットの状
態を示す模式図である。
【図2】不織布に凹状部が形成された状態を示す模式図
である。
【図3】他のエンボスパターンを示す模式図である。
【図4】本発明のスポンジ様洗浄用シートの使用形態の
例を示す図である。
【符号の説明】
1 不織布 2 凹陥部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60S 1/02 B60S 1/02 Z 1/66 1/66 D04H 1/54 D04H 1/54 B 1/60 1/60

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維長2〜10mm、繊度3〜100デ
    ニールの繊維を用いてエアレイ法によりウエブを形成
    し、該ウエブにおける前記繊維同士の交点を熱融着性繊
    維又は熱融着性パウダーにより熱融着して形成された不
    織布であって、坪量が30〜200g/m2 、厚みが
    0.5〜5mm、引き裂き強度が0.1〜3Nでカット
    性を有する不織布からなるスポンジ様洗浄用シート。
  2. 【請求項2】 連続又は不連続パターンのエンボス加工
    が施されており、該エンボス加工が施されることで、前
    記不織布の厚み方向に向けて繊維が溶融切断されて、連
    続又は不連続パターンの凹陥部が前記不織布の厚み方向
    に形成されている請求項1記載のスポンジ様洗浄用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 前記繊維の繊度が3〜65デニールであ
    り、キッチン用として用いられる請求項1記載のスポン
    ジ様洗浄用シート。
  4. 【請求項4】 前記繊維の繊度が3〜10デニールであ
    り、人体用として用いられる請求項1記載のスポンジ様
    洗浄用シート。
  5. 【請求項5】 前記繊維の繊度が3〜65デニールであ
    り、車用として用いられる請求項1記載のスポンジ様洗
    浄用シート。
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