JP2001069353A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001069353A
JP2001069353A JP23757499A JP23757499A JP2001069353A JP 2001069353 A JP2001069353 A JP 2001069353A JP 23757499 A JP23757499 A JP 23757499A JP 23757499 A JP23757499 A JP 23757499A JP 2001069353 A JP2001069353 A JP 2001069353A
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target pixel
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JP23757499A
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Yasuhiro Tsutamori
康浩 蔦森
Masato Some
真人 染
Takumi Suzuki
匠 鈴木
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration using local operators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ディジタル画像データに基づいて、生成され
た画像中に生じる斑点状の特異的な黒い画素や白い画素
を、画像全体に悪影響を及ぼすことなく除去する。 【解決手段】 A/D変換して得たディジタル画像デー
タ記憶手段に記憶されたディジタル画像データを二次元
的に展開して、記憶するウインドメモリ60と、ウイン
ドメモリに記憶されたディジタル画像データの各画素を
注目画素として、注目画素の近傍の画素の濃度信号レベ
ルとともに読取り、注目画素の濃度信号レベルを注目画
素の近傍の画素の濃度信号レベルと比較して、注目画素
の濃度信号レベルとの近傍の画素の濃度信号レベルの差
が所定レベルよりも大きいときに、注目画素を異常画素
と判定する異常画素判定手段82と、異常画素判定手段
によって異常画素と判定されたときに、注目画素の濃度
信号レベルを、注目画素の近傍の画素の濃度信号レベル
に基づいて、補正する異常画素補正手段83を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
するものであり、さらに詳細には、CCDを用いて生成
したアナログ画像データをディジタル化して得たディジ
タル画像データに基づいて、生成された画像中に生じる
斑点状の特異的な黒い画素や白い画素を、画像全体に悪
影響を及ぼすことなく、除去して、画像を補正すること
のできる画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蛋白質、核酸配列などの固定された高分
子を、化学発光物質と接触して、化学発光を生じさせる
標識物質により、選択的に標識し、標識物質によって選
択的に標識された高分子と、化学発光物質とを接触させ
て、化学発光物質と標識物質との接触によって生ずる可
視光波長域の化学発光を、光電的に検出して、ディジタ
ル画像信号を生成し、画像処理を施して、CRTなどの
表示手段あるいは写真フイルムなどの記録材料上に、化
学発光画像を再生して、遺伝子情報などの高分子に関す
る情報を得るようにした化学発光検出システムが知られ
ている。
【0003】また、蛍光物質を標識物質として使用した
蛍光検出(fluorescence) システムが知られている。こ
の蛍光検出システムによれば、蛍光画像を読み取ること
により、遺伝子配列、遺伝子の発現レベル、蛋白質の分
離、同定、あるいは、分子量、特性の評価などをおこな
うことができ、たとえば、電気泳動させるべき複数のD
NA断片を含む溶液中に、蛍光色素を加えた後に、複数
のDNA断片をゲル支持体上で電気泳動させ、あるい
は、蛍光色素を含有させたゲル支持体上で、複数のDN
A断片を電気泳動させ、あるいは、複数のDNA断片
を、ゲル支持体上で、電気泳動させた後に、ゲル支持体
を蛍光色素を含んだ溶液に浸すなどして、電気泳動され
たDNA断片を標識し、励起光によって、蛍光色素を励
起して、生じた蛍光を検出することによって、画像を生
成し、ゲル支持体上のDNAを分布を検出したり、ある
いは、複数のDNA断片を、ゲル支持体上で、電気泳動
させた後に、DNAを変性(denaturation) し、次い
で、サザン・ブロッティング法により、ニトロセルロー
スなどの転写支持体上に、変性DNA断片の少なくとも
一部を転写し、目的とするDNAと相補的なDNAもし
くはRNAを蛍光色素で標識して調製したプローブと変
性DNA断片とをハイブリダイズさせ、プローブDNA
もしくはプローブRNAと相補的なDNA断片のみを選
択的に標識し、励起光によって、蛍光色素を励起して、
生じた蛍光を検出することにより、画像を生成し、転写
支持体上の目的とするDNAを分布を検出したりするこ
とができる。さらに、標識物質により標識した目的とす
る遺伝子を含むDNAと相補的なDNAプローブを調製
して、転写支持体上のDNAとハイブリダイズさせ、酵
素を、標識物質により標識された相補的なDNAと結合
させた後、蛍光基質と接触させて、蛍光基質を蛍光を発
する蛍光物質に変化させ、励起光により、生成された蛍
光物質を励起して、生じた蛍光を検出することにより、
画像を生成し、転写支持体上の目的とするDNAの分布
を検出したりすることもできる。この蛍光検出システム
は、オートラジオグラフィのように、放射性物質を使用
することなく、簡易に、遺伝子配列などを検出すること
ができるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような化学発光検
出システムや蛍光システムにおいては、化学発光や蛍光
を、CCDカメラ、とくに、冷却CCDカメラによって
検出して、化学発光画像や蛍光画像を生成するのが一般
的である。このようにして、画像を、CCDカメラによ
って光電的に検出して、ディジタル画像データを生成
し、得られたディジタル画像データに基づいて、画像を
生成する場合、しばしば、特異的な黒い画素や白い画素
が斑点状に生じることが知られており、従来は、メディ
アンフィルタなどの平滑化フィルタを用いて、ディジタ
ル画像データを補正し、これらの斑点状の画素を除去す
るのが一般であった。
【0005】しかしながら、平滑化フィルタを用いて、
ディジタル画像データを補正する場合には、特異的な黒
い画素や白い画素以外の画素に対しても、必然的に、平
滑化処理がなされるため、斑点状の画素は除去されるも
のの、画像のエッジが不鮮明になるなど、画像全体に悪
影響を及ぼすという問題があった。ことに、画像中に、
関心領域を設定して、定量解析を実行することが要求さ
れる化学発光検出システムや蛍光検出システムにあって
は、平滑化フィルタを用いて、ディジタル蛍光画像デー
タを補正すると、定量解析を実行すべき関心領域内の画
素の濃度値が変化してしまうなど、深刻な問題を生じて
いた。
【0006】したがって、本発明は、CCDを用いて生
成したアナログ画像データをディジタル化して得たディ
ジタル画像データに基づいて、生成された画像中に生じ
る斑点状の特異的な黒い画素や白い画素を、画像全体に
悪影響を及ぼすことなく、除去して、画像を補正するこ
とのできる画像処理装置を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
光を、CCDによって光電的に検出し、A/D変換して
得たディジタル画像データを記憶する画像データ記憶手
段と、前記画像データ記憶手段に記憶されたディジタル
画像データを二次元的に展開して、記憶するメモリ手段
と、前記メモリ手段に記憶されたディジタル画像データ
の各画素を注目画素として、前記注目画素の近傍の画素
の濃度信号レベルとともに読取り、前記注目画素の濃度
信号レベルを前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レベ
ルと比較して、前記注目画素の濃度信号レベルと前記注
目画素の近傍の画素の濃度信号レベルとの差が所定レベ
ルよりも大きいときに、前記注目画素を異常画素と判定
する異常画素判定手段を備えた画像処理装置によって達
成される。
【0008】本発明によれば、メモリ手段に記憶された
ディジタル画像データの各画素を注目画素として、注目
画素の近傍の画素の濃度信号レベルとともに読取り、異
常画素判定手段によって、注目画素の濃度信号レベルを
注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルと比較して、注
目画素の濃度信号レベルと注目画素の近傍の画素の濃度
信号レベルとの差が所定レベルよりも大きいときに、注
目画素を異常画素と判定する異常画素判定手段を備えて
いる。したがって、光をCCDカメラによって光電的に
検出して、ディジタル画像データを生成し、ディジタル
画像データに基づいて、画像を生成した際、画像中に、
特異的な黒い画素や白い画素が斑点状に生じた場合に
も、各画素毎に、特異的な黒い画素あるいは白い画素か
否かを判定し、その画素が特異的な黒い画素あるいは白
い画素であって、異常画素であると判定したときに、そ
の画素の濃度信号レベルを、個別に、所望のように、補
正することが可能となり、従来のように、メディアンフ
ィルタなどの平滑化フィルタを用いて、ディジタル画像
データを補正し、これらの斑点状の特異的な黒い画素な
いし白い画素を除去する場合と異なって、画像のエッジ
が不鮮明になったりすることがなく、画像中に、関心領
域を設定して、定量解析を実行することが要求される化
学発光検出システムや蛍光検出システムにあっては、定
量解析を実行すべき関心領域内の画素の濃度値が変化し
てしまうことを確実に防止して、画像から、斑点状の特
異的な黒い画素あるいは白い画素を除去することが可能
となる。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、画
像処理装置は、さらに、前記異常画素判定手段によっ
て、異常画素と判定されたときに、前記注目画素の濃度
信号レベルを、前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レ
ベルに基づいて、補正する異常画素補正手段を備えてい
る。本発明の好ましい実施態様によれば、メモリ手段に
記憶されたディジタル画像データの各画素を注目画素と
して、注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルとともに
読取り、異常画素判定手段によって、注目画素の濃度信
号レベルを注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルと比
較して、注目画素の濃度信号レベルと注目画素の近傍の
画素の濃度信号レベルとの差が所定レベルよりも大きい
ときに、注目画素を異常画素と判定し、異常画素補正手
段によって、注目画素の濃度信号レベルを、注目画素の
近傍の画素の濃度信号レベルに基づいて、補正するよう
に構成されている。したがって、光をCCDカメラによ
って光電的に検出して、ディジタル画像データを生成
し、ディジタル画像データに基づいて、画像を生成した
際、画像中に、特異的な黒い画素や白い画素が斑点状に
生じた場合にも、各画素毎に、特異的な黒い画素あるい
は白い画素か否かを判定し、その画素が特異的な黒い画
素あるいは白い画素であって、異常画素であると判定し
たときに、その画素の濃度信号レベルを、その画素の近
傍の画素の濃度信号レベルに基づいて、補正しているの
で、従来のように、メディアンフィルタなどの平滑化フ
ィルタを用いて、ディジタル画像データを補正し、これ
らの斑点状の特異的な黒い画素ないし白い画素を除去す
る場合と異なって、画像のエッジが不鮮明になったりす
ることがなく、画像中に、関心領域を設定して、定量解
析を実行することが要求される化学発光検出システムや
蛍光検出システムにあっては、定量解析を実行すべき関
心領域内の画素の濃度値が変化してしまうことを確実に
防止して、画像から、斑点状の特異的な黒い画素あるい
は白い画素を除去することが可能となる。
【0010】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記異常画素判定手段が、前記注目画素の濃度信号
レベルが、前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レベル
の最大値よりも高いか否かおよび前記注目画素の近傍の
画素の濃度信号レベルの最小値よりも低いか否かを判定
し、前記注目画素の濃度信号レベルが、前記注目画素の
近傍の画素の濃度信号レベルの最大値よりも高いときお
よび前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルの最小
値よりも低いときに、前記注目画素の濃度信号レベルと
前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルとの差が所
定レベルよりも大きいか否かを判定するように構成され
ている。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、異
常画素判定手段によって、注目画素の濃度信号レベル
が、注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルの最大値よ
りも高いとき、あるいは、注目画素の濃度信号レベル
が、注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルの最小値よ
りも低いときに限って、異常画素判定手段によって、注
目画素の濃度信号レベルと注目画素の近傍の画素の濃度
信号レベルとの差が所定レベルよりも大きいか否かが判
定されているので、演算処理を効率化することが可能に
なる。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記異常画素判定手段が、前記注目画素の近傍の画
素の濃度信号レベルの平均値A、最大値MAXおよび最
小値MINを算出し、nを正の定数として、前記注目画
素の濃度信号レベルxが、x>A+(MAX−MIN)
×n、または、x<A+(MAX−MIN)×nを充足
するときに、前記注目画素の濃度信号レベルと前記注目
画素の近傍の画素の濃度信号レベルとの差が前記所定レ
ベルよりも大きいと判定するように構成されている。本
発明のさらに好ましい実施態様によれば、注目画素は、
単に、濃度信号レベルが近傍の画素の濃度信号レベルよ
りも高いか、低いだけで、特異的な黒い画素あるいは白
い画素に該当するものでないにもかかわらず、特異的な
黒い画素あるいは白い画素に該当する異常画素と判定す
ることを防止して、特異的な黒い画素あるいは白い画素
に該当する注目画素のみを、確実に、異常画素と判定す
ることが可能になる。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記正の定数nが1以上、2以下に設定されてい
る。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、nが大
きすぎて、注目画素が、特異的な黒い画素あるいは白い
画素に該当する異常画素であるにもかかわらず、異常画
素ではないと判定し、また、nが小さすぎて、注目画素
が、特異的な黒い画素あるいは白い画素に該当する異常
画素でないにもかかわらず、異常画素である判定するこ
とを防止して、特異的な黒い画素あるいは白い画素に該
当する注目画素のみを、より確実に、異常画素と判定す
ることが可能になる。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記異常画素補正手段が、前記注目画素の近傍の画
素の濃度信号レベルの前記最大値および最小値を除く前
記注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルの平均値と前
記注目画素の濃度信号レベルが等しくなるように、前記
注目画素の濃度信号レベルを補正するように構成されて
いる。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、注目
画素の近傍の画素中に、近傍の画素の濃度信号レベルに
比して、濃度信号レベルが異常に高いか、低い斑点状の
特異的な黒い画素あるいは白い画素に該当する異常画素
が存在した場合に、異常画素と判定した注目画素の濃度
信号レベルが、その注目画素の近傍の異常画素の影響を
受けて、不適切に補正されることを、確実に、防止する
ことが可能となる。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記注目画素の近傍の画素が、前記注目画素を中心
とした3×3の画素から、前記注目画素を除いた画素に
よって構成されている。本発明のさらに好ましい実施態
様によれば、簡易な演算処理で、注目画素が異常画素か
否かを判定し、注目画素が異常画素と判定された場合
に、注目画素の濃度信号レベルを補正することが可能に
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加え
る。図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画像処
理装置によって、処理されるべき蛍光画像を生成する画
像生成装置の略正面図である。画像生成装置は、蛍光物
質の画像を担持している画像担体からの蛍光および化学
発光物質と標識物質との接触によって生ずる化学発光を
検出し、可視画像を生成可能に構成されている。図1に
おいて、画像生成装置は、冷却CCDカメラ1、暗箱2
およびパーソナルコンピュータ3とを有している。図1
に示されるように、パーソナルコンピュータ3は、CR
T4とキーボード5を備えている。
【0016】図2は、冷却CCDカメラ1の略縦断面図
である。図2に示されるように、冷却CCDカメラ1
は、CCD6と、アルミニウムなどの金属により作られ
た伝熱板7と、CCD6を冷却するためのペルチエ素子
8と、CCD6の前面に配置されたシャッタ9と、CC
D6が生成したアナログ画像データをディジタル画像デ
ータに変換するA/D変換器10と、A/D変換器10
によってディジタル化された画像データを一時的に記憶
する画像データバッファ11と、冷却CCDカメラ1の
動作を制御するカメラ制御回路12とを備えている。暗
箱2との間に形成された開口部は、ガラス板15によっ
て閉じられており、冷却CCDカメラ1の周囲には、ペ
ルチエ素子8が発する熱を放熱するための放熱フィン1
6が長手方向のほぼ全面にわたって形成されている。ガ
ラス板15の前面の暗箱2内には、レンズフォーカス調
整機能を有するカメラレンズ17が取付けられている。
【0017】図3は、暗箱2の略縦断面図である。図3
に示されるように、暗箱2内には、発光波長中心が45
0nmの励起光を発する第一の青色LED光源21が設
けられており、第一の青色LED光源21の斜め上方に
は、発光波長中心が450nmの励起光を発する第二の
青色LED光源22および第三の青色LED光源23が
設けられている。第一の青色LED光源21の上面に
は、フィルタ24が貼着され、第二の青色LED光源2
2および第三の青色LED光源23の前面には、それぞ
れ、フィルタ25およびフィルタ26が貼着されてい
る。フィルタ24、25、26は、450nm近傍の波
長以外の蛍光物質の励起に有害な光をカットし、450
nm近傍の波長の光のみを透過する性質を有している。
カメラレンズ17の前面には、450nm近傍の励起光
をカットするフィルタ27が、取り外し可能に設けられ
ている。
【0018】図4は、パーソナルコンピュータ3の周辺
のブロックダイアグラムである。図4に示されるよう
に、パーソナルコンピュータ3は、冷却CCDカメラ1
の露出を制御するCPU30と、冷却CCDカメラ1の
生成した画像データを画像データバッファ11から読み
出す画像データ転送手段31と、画像データを記憶する
画像データ記憶手段32と、画像データ記憶手段32に
記憶された画像データに画像処理を施す画像処理装置3
3と、画像データ記憶手段32に記憶された画像データ
に基づき、CRT4の画面上に可視画像を表示する画像
表示手段34とを備えている。第一の青色LED光源2
1、第二の青色LED光源22および第三の青色LED
光源23は光源制御手段35によって制御されており、
光源制御手段35には、キーボード5から、CPU30
を介して、指示信号が入力されるように構成されてい
る。CPU30は、冷却CCDカメラ1のカメラ制御回
路12に種々の信号を出力可能に構成されている。
【0019】図5は、CCD6の周辺のブロックダイア
グラムである。図5に示されるように、CCD6は、光
電センサ40と出力増幅器42を備えており、光電セン
サ40に蓄積された電荷は、電荷転送路44を介して、
出力増幅器42に送られて、出力されるように構成され
ている。電荷転送路44からの電荷の転送は、読み出し
制御回路46によって制御され、読み出し制御回路46
は、カメラ制御回路14により制御されている。
【0020】図1ないし図5に示された冷却CCDカメ
ラ1を備えた画像生成装置は、蛍光物質の画像を担持し
ている画像担体からの蛍光および化学発光物質と標識物
質との接触により生ずる化学発光を検出し、蛍光画像お
よび化学発光画像を生成可能に構成されており、蛍光画
像を生成する場合には、以下のようにして、蛍光物質の
画像を担持している画像担体からの蛍光を検出し、可視
画像を生成する。ここに、画像担体が蛍光物質の画像を
担持しているとは、蛍光色素によって標識された試料の
画像を担持している場合と、酵素を標識された試料と結
合させた後に、酵素を蛍光基質と接触させて、蛍光基質
を蛍光を発する蛍光物質に変化させ、得られた蛍光物質
の画像を担持している場合とを包含している。
【0021】まず、ユーザーにより、第一の青色LED
光源21あるいは第二の青色LED光源22および第三
の青色LED光源23がオンされ、カメラレンズ17を
用いて、レンズフォーカス合わせがなされる。次いで、
蛍光画像を担持している画像担体(図示せず)がフィル
タ24上に載置されて、暗箱2が閉じられる。その後、
ユーザーがキーボード5に露出開始信号を入力すると、
光源制御手段35により、第一の青色LED光源21あ
るいは第二の青色LED光源22および第三の青色LE
D光源23がオンされて、画像担体に向けて、励起光が
発せられる。同時に、露出開始信号は、CPU30を介
して、冷却CCDカメラ1のカメラ制御回路12に入力
され、カメラ制御回路12によって、シャッタ9が開か
れ、CCD6の露出が開始される。第一の青色LED光
源21あるいは第二の青色LED光源22および第三の
青色LED光源23から発せられた励起光は、フィルタ
24、25、26により、450nm近傍の波長の光以
外の波長成分がカットされ、その結果、450nm近傍
の波長の光によって、画像担体中の蛍光物質が励起され
て、蛍光が発せられる。
【0022】画像担体中の蛍光物質から発せられた蛍光
は、フィルタ27およびカメラレンズ17を介して、冷
却CCDカメラ1のCCD6の光電面に入射し、光電面
に画像を形成する。CCD6の光電センサ40は、こう
して、光電面に形成された画像の光を受け、これを電荷
の形で蓄積する。フィルタ27によって、励起光である
450nm近傍の波長の光がカットされるため、画像担
体18中の蛍光物質から発せられた蛍光のみが、CCD
6の光電センサ40によって受光される。所定の露出時
間が経過すると、CPU30は、冷却CCDカメラ1の
カメラ制御回路12に露出完了信号を出力する。カメラ
制御回路12は、CPU30から露出完了信号を受ける
と、読み出し制御回路46を駆動して、CCD6の光電
センサ40が電荷の形で蓄積したアナログ画像データ
を、電荷転送路44を介して、10フレーム/sec 未満
の低速で、出力増幅器42に送り、さらに、A/D変換
器10に転送させて、ディジタル化し、画像データバッ
ファ11に一時的に記憶させる。
【0023】カメラ制御回路12に露出完了信号を出力
するのと同時に、CPU30は、画像データ転送手段3
1にデータ転送信号を出力して、冷却CCDカメラ1の
画像データバッファ11から画像データを読み出させ、
画像データ記憶手段32に記憶させる。その後、ユーザ
ーがキーボード5に画像生成信号を入力すると、画像表
示手段35により、データ記憶手段33に記憶された画
像データが読み出され、必要に応じて、画像処理装置3
3によって、画像処理が施され、画像処理が施された画
像データに基づいて、CRT4の画面上に、蛍光画像が
表示される。
【0024】他方、化学発光画像を生成する場合には、
フィルタ27を取り除き、第一の青色LED光源21、
第二の青色LED光源22および第三の青色LED光源
23をいずれもオフ状態に保持し、フィルタ24上に、
化学発光を発するサンプルである画像担体(図示せず)
を載置して、画像担体から発せられる化学発光を検出す
る以外は、蛍光画像を生成する場合と全く同様にして、
画像担体から発せられる化学発光を、CCD6によって
光電的に検出させ、所定の露出時間が経過すると、CP
U30から、冷却CCDカメラ1のカメラ制御回路12
に露出終了信号が出力され、冷却CCDカメラ1による
化学発光画像の生成が完了する。得られた化学発光画像
データは、蛍光画像データと全く同様にして、画像デー
タ記憶手段32に記憶される。
【0025】図6は、画像処理装置33のブロックダイ
アグラムである。図6に示されるように、画像処理装置
33は、画像処理を実行するデータ処理部50および画
像データ記憶手段32に記憶された画像データを一時的
に記憶する一時メモリ51を備えている。一時メモリ5
1は、画像データを、二次元的に展開して、一時的に記
憶するように構成されている。
【0026】画像処理装置33は、さらに、一時メモリ
51に一時的に記憶された画像データの中から、画像デ
ータの一部を選択する画像データ選択部52と、画像デ
ータ選択部52により選択された画像データを拡大ある
いは縮小する画像データ拡大/縮小部53と、画像デー
タ拡大/縮小部53により拡大あるいは縮小された画像
データを、二次元的に展開して、一時的に記憶する拡大
/縮小画像データ記憶部54と、CRT4の画面上に表
示すべき種々の図形データを記憶する図形データ記憶部
55と、図形データ記憶部55に記憶された図形データ
の中から、所定の図形データを選択し、拡大/縮小画像
データ記憶部54に二次元的に展開されて、一時的に記
憶された画像データに重ね合わせるために、位置および
サイズを指定する図形データ設定部56と、拡大/縮小
画像データ記憶部54に一時的に記憶された画像データ
と、図形データ設定部56によって選択され、CRT4
の画面上に表示すべき図形データとを合成するデータ合
成部57と、データ合成部57によって合成された画像
データおよび図形データを、二次元的に展開して、一時
的に記憶する合成データ記憶部58と、合成データ記憶
部58に一時的に記憶された画像データおよび図形デー
タの中から、所定のデータ領域を選択するデータ領域選
択部59と、データ領域選択部59によって選択された
画像データおよび図形データのデータ領域内のデータ
を、二次元的に展開して、一時的に記憶するウインドメ
モリ60と、ウインドメモリ60内に、二次元的に展開
されて、一時的に記憶された画像データを補正する画像
データ補正部61と、ウインドメモリ84に記憶された
画像データおよび図形データを、CRT4の画面上に表
示する画像表示部62を備えている。
【0027】画像データ選択部52には、選択画像デー
タ決定手段70からの画像データ選択信号が入力され、
画像データ拡大/縮小部53には、画像データ倍率決定
手段71からの拡大/縮小信号が入力される。さらに、
図形データ設定部56には、図形データ表示手段72か
らの図形データ表示信号が入力され、データ合成部57
には、データ合成指示手段73から、どの図形データを
選択し、どのように、画像データと図形データを合成し
て、CRT4の画面上に表示するかを決定するデータ合
成信号が入力される。また、データ領域選択部59に
は、データ領域指定手段74からのデータ領域指定信号
が入力される。さらに、画像データ補正部61には、画
像データ補正指示手段75からの画像データ補正信号が
入力され、画像表示部62には、画像表示指示手段76
からの画像表示指示信号が入力される。ここに、本実施
態様においては、選択画像データ決定手段70、画像デ
ータ倍率決定手段71、図形データ表示手段72、デー
タ合成指示手段73、データ領域指定手段74、画像デ
ータ補正指示手段75および画像表示指示手段76は、
マウス(図示せず)によって操作可能に構成されてい
る。
【0028】図7は、画像データ補正部61のブロック
ダイアグラムである。図7に示されるように、画像デー
タ補正部61は、ウインドメモリ60内に、二次元的に
展開されて、一時的に記憶された画像データを、読み出
して、記憶する画像データメモリ80と、ウインドメモ
リ60内に、二次元的に展開されて、一時的に記憶され
た画像データを、画素毎に、順次、走査し、走査する画
素(本明細書においては、「注目画素」という。)を中
心とした3×3の画素の画素データを読み出す画素デー
タ読出し部81と、画素データ読出し部81によって読
み出された画素データに基づいて、注目画素が、CCD
6による読取りに起因して、特異的に、CRT4の画面
上に、黒い画素あるいは白い画素として表示された異常
画素であるか否かを判定する異常画素判定部82と、異
常画素判定部82によって、異常画素と判定された画素
の濃度信号レベルを補正し、画像データメモリ80に記
憶された画像データ中の画素の濃度信号レベルを書き換
える異常画素補正部83を備えている。
【0029】以上のように構成された本発明の実施態様
にかかる画像処理装置33は、以下のようにして、画像
データ記憶手段32に記憶された画像データに基づい
て、化学発光画像または蛍光画像を、CRT4の画面上
に表示する。まず、画像データ記憶手段32に記憶され
た画像データが読み出され、一時メモリ51に、二次元
的に展開されて、記憶される。次いで、選択画像データ
決定手段70が操作されて、一時メモリ51に二次元的
に展開されて、記憶された画像データの一部が選択さ
れ、画像データ選択部52に、二次元的に展開されて、
記憶される。その後、画像データ選択部52に、二次元
的に展開されて、記憶された画像データは、拡大も縮小
もされることなく、拡大/縮小画像データ記憶部54
に、二次元的に展開されて、記憶され、さらに、図形デ
ータが合成されることなく、合成データ記憶部58に、
二次元的に展開されて、記憶される。合成データ記憶部
58に二次元的に展開されて、記憶された画像データ
は、ウインドメモリ60に、二次元的に展開されて、記
憶され、画像表示指示手段76が操作されることによっ
て、CRT4の画面上に、画像として表示される。
【0030】ユーザーは、CRT4の画面上に表示され
た画像を観察し、必要に応じて、画像データ倍率決定手
段71を操作して、画像データ拡大/縮小部53によ
り、画像データ選択部52に二次元的に展開されて、記
憶された画像データが拡大あるいは縮小し、画像データ
を、拡大/縮小画像データ記憶部54に、二次元的に展
開して、記憶させる。次いで、拡大/縮小画像データ記
憶部54に二次元的に展開されて、記憶された画像デー
タは、データ合成部57によって読み出され、合成デー
タ記憶部58に、二次元的に展開されて、記憶される。
その後、ユーザーが、データ領域指定手段74を操作し
て、合成データ記憶部58に二次元的に展開されて、記
憶された画像データの一部の領域を指定すると、指定さ
れた画像データが、ウインドメモリ60に送られて、二
次元的に展開されて、記憶され、画像表示指示手段76
が操作されると、画像表示部62により、CRT4の画
面上に、画像として表示される。
【0031】こうして、CRT4の画面上に表示された
画像は、画像担体から発せられた光が、CCD6によっ
て、光電的に検出され、A/D変換器10によって、デ
ィジタル化されて、得られたディジタル画像データに基
づくものであることに起因して、しばしば、特異的に、
斑点状の黒い画素および白い画素を含んでいる。このよ
うな場合、従来は、メディアンフィルタなどの平滑化フ
ィルタを用いて、画像データを補正して、斑点状の特異
的な黒い画素および白い画素を除去していた。しかしな
がら、平滑化フィルタを用いて、画像データを補正する
場合には、特異的な黒い画素や白い画素以外の画素に対
しても、必然的に、平滑化処理がなされるため、斑点状
の画素は除去されるものの、画像のエッジが不鮮明にな
ったり、化学発光検出システムや蛍光検出システムにあ
っては、定量解析を実行すべき関心領域内の画素の濃度
値が変化してしまうなど、画像全体に悪影響を及ぼすと
いう欠陥があった。
【0032】そこで、本実施態様にかかる画像処理装置
33おいては、CRT4の画面上に表示された画像を観
察した結果、ユーザーが、斑点状の特異的な黒い画素お
よび白い画素が画像に含まれていると判定し、それらを
除去しようとするときは、画像データ補正部61によっ
て、以下のようにして、画像データを補正して、斑点状
の黒い画素および白い画素を、CRT4の画面上に表示
されている画像から、除去するように構成されている。
ユーザーが、CRT4の画面中に表示された異常画素除
去ボタンをクリックすると、画像データ補正指示手段7
5が操作され、画像データ補正指示信号が、画像データ
補正部61に入力される。画像データ補正指示信号を受
けると、画像データ補正部61は、まず、画像データメ
モリ80に、ウインドメモリ60内に、二次元的に展開
されて、記憶されている画像データが記憶させる。
【0033】次いで、画素データ読出し部81は、CR
T4の画面上に表示されている蛍光画像の左上から右下
への走査に対応するように、ウインドメモリ60内に、
二次元的に展開されて、記憶されている画像データ中の
画素のデータを、順次、読み出す。画素データの読出し
に際し、画素データ読出し部81は、画素データを読み
出す注目画素のみならず、注目画素の近傍の画素の画素
データ、具体的には、注目画素を中心とする3×3の画
素の濃度信号レベルデータを読み出すように構成されて
いる。画素データ読出し部81により、読み出された注
目画素を中心とする3×3の画素の濃度信号レベルデー
タは、異常画素判定部82および異常画素補正部83に
出力される。
【0034】図8は、異常画素判定部82に送られた注
目画素を中心とする3×3の画素のデータを概念的に示
す図面である。注目画素Cを中心とする3×3の画素
は、たとえば、図8に示されるような種々の濃度信号レ
ベルを有している。画像担体から発せられた光が、CC
D6によって、光電的に検出され、A/D変換器10に
よって、ディジタル化されて得られたディジタル画像デ
ータに基づいて、CRT4の画面上に、画像が生成され
たことに起因する斑点状の特異的な黒い画素または白い
画素は、一般に、近傍の画素に比して、異常に高い濃度
信号レベルを有するかあるいは異常に低い濃度信号レベ
ルを有している。
【0035】そこで、異常画素判定部82は、まず、注
目画素Cの濃度信号レベルが、3×3の画素中の濃度信
号レベルの中で、最大かあるいは最小かを判定する。そ
の結果、注目画素Cの濃度信号レベルが、3×3の画素
中の濃度信号レベルの中で、最大であるときは、その画
素は、斑点状の特異的な黒い画素である可能性がある
が、3×3の画素中で、濃度信号レベルが最大でも、他
の画素の濃度信号レベルに比し、異常に高いというわけ
ではない場合には、それが、画像担体から発せられた光
が、CCD6によって、光電的に検出され、A/D変換
器10によって、ディジタル化されて得られたディジタ
ル画像データに基づいて、CRT4の画面上に、画像が
生成されたことに起因する特異的なものではないと考え
られるので、異常画素判定部82は、さらに、3×3の
画素中の注目画素Cを除く画素の濃度信号レベルの平均
値A、最大値MAXおよび最小値MINを算出し、注目
画素Cの濃度信号レベルxが次式を充足するか否かを判
定する。 x>A+(MAX−MIN)×n ここに、nは正の定数であり、本実施態様においては、
1ないし2の範囲に設定されている。
【0036】その結果、YESのときは、注目画素Cの
濃度信号レベルxは、注目画素Cを中心とする3×3の
画素の濃度信号レベルの中で、異常に高く、画像担体か
ら発せられた光が、CCD6によって、光電的に検出さ
れ、A/D変換器10によって、ディジタル化されて得
られたディジタル画像データに基づいて、CRT4の画
面上に、画像が生成されたことに起因する斑点状の特異
的な黒い画素であると判定されるから、異常画素判定部
82は、注目画素Cを、斑点状の特異的な黒い画素であ
って、異常画素であると判定し、補正信号を、異常画素
補正部83に出力する。これに対して、NOのときは、
異常画素判定部81は、注目画素Cは、斑点状の特異的
な黒い画素ではないと判定し、非補正信号を、異常画素
補正部83に出力する。
【0037】これに対して、注目画素Cの濃度信号レベ
ルが、3×3の画素中の濃度信号レベルの中で、最小で
あるときは、その画素は、斑点状の特異的な白い画素で
ある可能性があるが、3×3の画素中で、濃度信号レベ
ルが最小でも、他の画素の濃度信号レベルに比し、異常
に低いというわけではない場合には、それが、画像担体
から発せられた光が、CCD6により、光電的に検出さ
れ、A/D変換器10によって、ディジタル化されて得
られたディジタル画像データに基づいて、CRT4の画
面上に、画像が生成されたことに起因する特異的なもの
ではないと考えられるので、異常画素判定部82は、さ
らに、3×3の画素中の濃度信号レベルの平均値A、最
大値MAXおよび最小値MINを算出し、注目画素Cの
濃度信号レベルxが次式を充足するか否かを判定する。 x<A+(MAX−MIN)×n ここに、nは定数であり、通常は、1ないし2の範囲に
設定される。
【0038】その結果、YESのときは、注目画素Cの
濃度信号レベルxは、注目画素Cを中心とする3×3の
画素の濃度信号レベルの中で、異常に低く、画像担体か
ら発せられた光が、CCD6によって、光電的に検出さ
れ、A/D変換器10によって、ディジタル化されて得
られたディジタル画像データに基づいて、CRT4の画
面上に、画像が生成されたことに起因する斑点状の特異
的な白い画素であると判定されるから、異常画素判定部
82は、注目画素Cを、斑点状の特異的な白い画素であ
って、異常画素であると判定し、補正信号を、異常画素
補正部83に出力する。これに対して、NOのときは、
異常画素判定部82は、注目画素Cは、斑点状の特異的
な白い画素ではないと判定し、非補正信号を、異常画素
補正部83に出力する。
【0039】これに対して、注目画素Cの濃度信号レベ
ルが、3×3の画素の濃度信号レベル中で、最大でも、
最小でもないときは、その画素は、斑点状の特異的な黒
い画素でも、白い画素でもないと判定されるから、異常
画素判定部82は、非補正信号を、異常画素補正部83
に出力する。異常画素補正部83は、異常画素判定部8
2から補正信号を受けると、画素データ読出し部81か
ら入力された注目画素Cを中心とする3×3の画素の濃
度信号レベルデータに基づき、注目画素Cならびに3×
3の画素中の注目画素Cを除いた画素の濃度信号レベル
の最大値MAXおよび最小値MINを与える画素を除
く、6つの画素の濃度信号レベルの平均値を算出し、注
目画素Cの濃度信号レベルxに、この平均値を割り当
て、画像データメモリ80中に、二次元的に展開され
て、記憶された画像データ中の注目画素Cの濃度信号レ
ベルxを書き換え、画素データ読み出し部81に、画素
データ読み出し指示信号を出力する。
【0040】他方、異常画素判定部82から補正信号を
受けたときは、異常画素補正部83は、画像データメモ
リ80中に、二次元的に展開されて、記憶された画像デ
ータ中の注目画素Cの濃度信号レベルxを書き換えるこ
となく、画素データ読み出し部81に、画素データ読み
出し指示信号を出力する。画素データ読み出し部81
は、異常画素補正部83から画素データ読み出し指示信
号を受けると、ウインドメモリ60から、注目画素Cに
隣接する画素を注目画素として、その画素を中心とした
3×3の画素の濃度信号レベルデータを読み出し、同様
にして、注目画素が異常画素か否かを判定し、異常画素
と判定したときは、注目画素の濃度信号レベルの書き換
えを実行する。
【0041】こうして、画素データ読出し部81が、C
RT4の画面上に表示されている画像の左上から右下へ
の走査に対応するように、ウインドメモリ60内に、二
次元的に展開されて、記憶されている画像データ中の画
素のデータを、順次、読み出して、注目画素が異常画素
か否かを判定し、異常画素と判定したときは、注目画素
の濃度信号レベルの書き換えを実行し、CRT4の画面
上に表示されている画像の右下の画素に対応する画素を
注目画素として、異常画素か否かの判定および濃度信号
レベルの書き換えが完了すると、異常画素補正部83
は、画像データメモリ80に記憶され、異常画素の濃度
信号レベルの書き換えが完了した画像データをウインド
メモリ60に出力し、ウインドメモリ60内に、二次元
的に展開されて、記憶されている画像データを上書きす
る。その結果、異常画素の濃度信号レベルが補正された
画像データに基づいて、画像担体から発せられた光が、
CCD6によって、光電的に検出され、A/D変換器1
0によって、ディジタル化されて得られたディジタル画
像データに基づいて、CRT4の画面上に、画像が生成
されたことに起因する斑点状の特異的な黒い画素および
白い画素が除去された蛍光画像が、CRT4の画面上に
表示される。
【0042】本実施態様によれば、画像データ補正部6
1の画素データ読出し部81が、CRT4の画面上に表
示されている画像の左上から右下への走査に対応するよ
うに、ウインドメモリ60内に、二次元的に展開され
て、記憶されている画像データ中の画素のデータを、順
次、読み出して異常画素判定部82が、注目画素Cを中
心とする3×3の画素の濃度信号レベルに基づき、注目
画素Cの濃度信号レベルが、3×3の画素の濃度信号レ
ベル中で、最大か否かを判定し、最大のときは、注目画
素Cの濃度信号レベルを、注目画素Cを除く3×3の画
素の濃度信号レベルの平均値、最大値および最小値と比
較して、注目画素Cの濃度信号レベルが、近傍の3×3
の画素の濃度信号レベル中で、異常に高いか否かを判定
して、注目画素Cが斑点状の特異的な黒い画素に該当す
る異常画素か否かを判定し、また、注目画素Cの濃度信
号レベルが、3×3の画素の濃度信号レベル中で、最小
か否かを判定し、最小のときは、注目画素Cの濃度信号
レベルを、注目画素Cを除く3×3の画素の濃度信号レ
ベルの平均値、最大値および最小値と比較して、注目画
素Cの濃度信号レベルが、近傍の3×3の画素の濃度信
号レベル中で、異常に低いか否かを判定して、注目画素
Cが斑点状の特異的な白い画素に該当する異常画素か否
かを判定し、注目画素が、斑点状の特異的な黒い画素あ
るいは白い画素に該当する異常画素であると判定したと
きは、異常画素補正部83が、画像データメモリ80内
に、二次元的に展開されて、記憶されている画像データ
中の注目画素Cの濃度信号レベルが、注目画素Cならび
に注目画素Cを除く3×3の画素のうち、最大値および
最小値を与える画素を除いた6つの画素の濃度信号レベ
ルと等しくなるように、注目画素Cの濃度信号レベルを
書き換える処理を、ウインドメモリ60内に、二次元的
に展開されて、記憶されている画像データ中のすべての
画素に対して、個々に、実行している。したがって、従
来のように、画像データ全体に対して、平滑化処理を施
す場合のように、画像のエッジが不鮮明になったりする
こと防止することができ、化学発光検出システムや蛍光
検出システムにあっては、関心領域を画定して、定量解
析を実行する場合に、関心領域内の画素の濃度信号レベ
ルが変化することを防止することができ、所望のよう
に、鮮明な画像をCRT4の画面上に生成し、関心領域
を画定して、定量解析を実行することが可能になる。
【0043】さらに、本実施態様によれば、注目画素C
を中心とする3×3の画素の濃度信号レベルに基づき、
まず、注目画素Cの濃度信号レベルが、3×3の画素の
濃度信号レベル中で、最大か否かを判定し、最大でない
と判定したときは、注目画素Cは、斑点状の特異的な黒
い画素に該当する異常画素ではないと判定し、また、ま
ず、注目画素Cの濃度信号レベルが、3×3の画素の濃
度信号レベル中で、最小か否かを判定し、最小でないと
判定したときは、注目画素Cは、斑点状の特異的な白い
画素に該当する異常画素ではないと判定している。した
がって、注目画素Cの濃度信号レベルが、3×3の画素
の濃度信号レベル中で、最大でも、最小でもないとき
は、注目画素Cは、斑点状の特異的な黒い画素あるいは
白い画素に該当する異常画素ではないと判定して、さら
に、演算を行わないように構成されているから、演算効
率を向上させることが可能となる。
【0044】また、本実施態様によれば、異常画素補正
部83は、画像データメモリ80内に、二次元的に展開
されて、記憶されている画像データ中の注目画素Cの濃
度信号レベルが、注目画素Cならびに注目画素Cを除く
3×3の画素のうち、最大値および最小値を与える画素
を除いた6つの画素の濃度信号レベルと等しくなるよう
に、注目画素Cの濃度信号レベルを書き換えているの
で、注目画素Cを除く3×3の画素の中に、斑点状の特
異的な黒い画素あるいは白い画素に該当する異常画素が
存在する場合にも、異常画素の影響を受けることなく、
斑点状の特異的な黒い画素あるいは白い画素に該当する
異常画素と判定された注目画素Cの濃度信号レベルを適
切に補正することが可能となる。
【0045】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。たとえば、前
記実施態様においては、化学発光画像および蛍光画像
を、CCD6によって検出して得た画像データを処理す
る場合につき、説明を加えたが、本発明は、化学発光画
像および蛍光画像を、CCD6によって検出して得た画
像データを処理する場合に限定されることなく、CCD
を用いて生成したアナログ画像データをディジタル化し
て得たディジタル画像データに基づいて、生成された画
像から、斑点状の特異的な黒い画素あるいは白い画素を
除去し、画像データを補正する場合に、広く、適用する
ことができる。
【0046】また、前記実施態様においては、注目画素
Cを中心とする3×3の画素の濃度信号レベルに基づい
て、注目画素Cが、斑点状の特異的な黒い画素あるいは
白い画素かを判定しているが、注目画素Cを中心とする
3×3の画素の濃度信号レベルに基づくことは必ずしも
必要でなく、たとえば、注目画素Cを中心とする5×5
の画素の濃度信号レベルあるいは注目画素Cを中心とす
る7×7に基づいて、注目画素Cが、斑点状の特異的な
黒い画素あるいは白い画素かを判定することもできる。
【0047】さらに、前記実施態様においては、まず、
注目画素Cの濃度信号レベルが、3×3の画素の濃度信
号レベル中で、最大であるか否かを判定し、次いで、最
大のときは、注目画素Cの濃度信号レベルを、注目画素
Cを除く3×3の画素の濃度信号レベルの平均値、最大
値および最小値と比較して、注目画素Cの濃度信号レベ
ルが、近傍の3×3の画素の濃度信号レベル中で、異常
に高いか否かを判定して、注目画素Cが斑点状の特異的
な黒い画素か否かを判定し、また、まず、注目画素Cの
濃度信号レベルが、3×3の画素の濃度信号レベル中
で、最小であるか否かを判定し、次いで、最小のとき
は、注目画素Cの濃度信号レベルを、注目画素Cを除く
3×3の画素の濃度信号レベルの平均値、最大値および
最小値と比較して、注目画素Cの濃度信号レベルが、近
傍の3×3の画素の濃度信号レベル中で、異常に低いか
否かを判定して、注目画素Cが斑点状の特異的な白い画
素か否かを判定しているが、注目画素Cの濃度信号レベ
ルが、近傍の画素の濃度信号レベルに比して、異常に高
いか否かおよび異常に低いか否かを判定することによっ
て、注目画素Cが、斑点状の特異的な黒い画素あるいは
白い画素かを判定すればよく、注目画素Cの濃度信号レ
ベルが、近傍の画素の濃度信号レベルの中で、最大か否
かおよび最小か否かを判定し、次いで、注目画素Cの濃
度信号レベルが、近傍の画素の濃度信号レベルに比し
て、どの程度、高いか否かおよびどの程度、低いか否か
を判定することは、必ずしも必要がない。
【0048】また、前記実施態様においては、注目画素
Cが、斑点状の特異的な黒い画素あるいは白い画素であ
ると判定したときは、異常画素補正部83によって、注
目画素Cの濃度信号レベルが、注目画素Cならびに注目
画素Cを除く3×3の画素のうち、最大値および最小値
を与える画素を除いた6つの画素の濃度信号レベルと等
しくなるように、注目画素Cの濃度信号レベルを書き換
えて、注目画素Cの濃度信号レベルを補正しているが、
注目画素Cを除く3×3の画素の濃度信号レベルの最大
値および/または最小値が、注目画素Cを除く3×3の
画素の濃度信号レベルの平均値と大きく異なるものでな
い場合には、注目画素Cの濃度信号レベルが、最大値お
よび最小値を与える画素を含めて、注目画素Cを除く3
×3の画素の濃度信号レベルの平均値に等しくなるよう
に、注目画素Cの濃度信号レベルを書き換えて、注目画
素Cの濃度信号レベルを補正してもよい。
【0049】さらに、前記実施態様においては、正の定
数nは、1ないし2の範囲に設定されているが、正の定
数nを、1ないし2の範囲に設定することは、必ずしも
必要でない。正の定数nの値が小さいほど、注目画素C
が、斑点状の特異的な黒い画素あるいは白い画素に該当
する異常画素であると判定される確率が高くなり、斑点
状の特異的な黒い画素あるいは白い画素に該当する異常
画素でないにもかかわらず、注目画素Cが異常画素であ
ると誤って判定される虞が高く、他方、正の定数nの値
が小さいほど、注目画素Cが、斑点状の特異的な黒い画
素あるいは白い画素に該当する異常画素ではないと判定
される確率が高くなり、逆に、斑点状の特異的な黒い画
素あるいは白い画素に該当する異常画素であるにもかか
わらず、注目画素Cが異常画素ではないと誤って判定さ
れる虞が高くなるので、正の定数nの値は、得られた蛍
光画像に応じて、ことに、定量解析の対象となる関心領
域内の蛍光画像の濃度値に応じて、決定することが望ま
しい。
【0050】また、前記実施態様においては、冷却CC
Dカメラ1を用いているが、蛍光物質が発する蛍光の強
度によっては、冷却手段を備えないCCDカメラを用い
ることもできる。さらに、前記実施態様においては、暗
箱2内に、第一の青色LED光源21、第二の青色LE
D光源22および第三の青色LED光源23を設けてい
るが、第一の青色LED光源21のみ、あるいは、第二
の青色LED光源22および第三の青色LED光源23
のみを設けるようにしてもよい。また、前記実施態様に
おいては、発光波長中心が450nmの励起光を発する
青色LED光源21、22、23を用いているが、蛍光
物質の種類に応じて、発光波長中心が400nmないし
700nmの波長の励起光を発するLED光源を選択し
て、使用することができる。
【0051】さらに、前記実施態様においては、キーボ
ード5に、露出開始信号を入力すると、光源制御手段3
6により、第一の青色LED光源21あるいは第二の青
色LED光源22および第三の青色LED光源23がオ
ンされるように構成されているが、光源制御手段36を
パーソナルコンピュータ3により制御されように構成す
ることは必ずしも必要がなく、光源制御手段36をマニ
ュアルで操作するようにしてもよい。また、前記実施態
様においては、画像生成装置は、450nm近傍の励起
光をカットするフィルタ27が取り外し可能に構成され
ており、フィルタ27を取り外すことによって、きわめ
て微弱な化学発光を検出して、化学発光画像をも生成可
能に構成されているが、フィルタ27をカメラレンズ1
6の前面に固定的に設け、蛍光検出システムにおける蛍
光画像のみを生成するように構成されていてもよい。
【0052】さらに、前記実施態様においては、第一の
青色LED光源21、第二の青色LED光源22および
第三の青色LED光源23を備えているが、化学発光を
検出して、化学発光画像のみを生成する画像生成装置と
して使用する場合には、第一の青色LED光源21、第
二の青色LED光源22および第三の青色LED光源2
3は不要であり、また、フィルタ24、25、26、2
7も必要がない。また、前記実施態様においては、CC
Dカメラ1の周囲に、ペルチエ素子8が発する熱を放熱
するための放熱フィン14が、長手方向のほぼ1/2に
わたって形成されているが、長手方向のすべてにわたっ
て、放熱フィン14を設けてもよく、CCDカメラ1の
周囲に、どの程度、放熱フィン14を設けるかは、任意
に決定することができる。さらに、本発明において、手
段とは、必ずしも物理的手段を意味するものではなく、
各手段の機能がソフトウエアによって実現される場合も
包含する。また、一つの手段の機能が二以上の物理的手
段により実現されても、二以上の手段の機能が一つの物
理的手段により実現されてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、CCDを用いて生成し
たアナログ画像データをディジタル化して得たディジタ
ル画像データに基づいて、生成された画像中に生じる斑
点状の特異的な黒い画素や白い画素を、画像全体に悪影
響を及ぼすことなく、除去して、画像を補正することの
できる画像処理装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる画
像処理装置によって、処理されるべき蛍光画像を生成す
る画像生成装置の略正面図である。
【図2】図2は、冷却CCDカメラと暗箱の略縦断面図
である。
【図3】図3は、暗箱の略縦断面図である。
【図4】図4は、パーソナルコンピュータの周辺のブロ
ックダイアグラムである。
【図5】図5は、CCDの周辺のブロックダイアグラム
である。
【図6】図6は、画像処理装置のブロックダイアグラム
である。
【図7】図7は、画像データ補正部のブロックダイアグ
ラムである。
【図8】図8は、異常画素判定部に送られた注目画素を
中心とする3×3の画素のデータを概念的に示す図面で
ある。
【符号の説明】
1 冷却CCDカメラ 2 暗箱 3 パーソナルコンピュータ 4 CRT 5 キーボード 6 CCD 7 伝熱板 8 ペルチエ素子 9 シャッタ 10 A/D変換器 11 画像データバッファ 12 カメラ制御回路 15 ガラス板 16 放熱フィン 17 カメラレンズ 21 第一の青色LED光源 22 第二の青色LED光源 23 第三の青色LED光源 24 フィルタ 25 フィルタ 26 フィルタ 27 フィルタ 30 CPU 31 画像データ転送手段 32 画像データ記憶手段 33 画像処理装置 34 画像表示手段 35 光源制御手段 40 光電センサ 42 出力増幅器 44 電荷転送路 46 読み出し制御回路 50 データ処理部 51 一時メモリ 52 画像データ選択部 53 画像データ拡大/縮小部 54 拡大/縮小画像データ記憶部 55 図形データ記憶部 56 図形データ設定部 57 データ合成部 58 合成データ記憶部 59 データ領域選択部 60 ウインドメモリ 61 画像データ補正部 62 画像表示部 70 選択画像データ決定手段 71 画像データ倍率決定手段 72 図形データ表示手段 73 データ合成指示手段 74 データ領域指定手段 75 画像データ補正指示手段 76 画像表示指示手段 80 画像データメモリ 81 画素データ読出し部 82 異常画素判定部 83 異常画素補正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 匠 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA20 BA11 BA30 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC03 CE02 CH11 DC22 DC31 5C077 LL02 MM03 MP01 NP01 PP10 PP42 PP43 PP45 PP46 PP47 PP54 PP68 PQ22 RR01 RR14 SS06 TT09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を、CCDによって光電的に検出し、
    A/D変換して得たディジタル画像データを記憶する画
    像データ記憶手段と、前記画像データ記憶手段に記憶さ
    れたディジタル画像データを二次元的に展開して、記憶
    するメモリ手段と、前記メモリ手段に記憶されたディジ
    タル画像データの各画素を注目画素として、前記注目画
    素の近傍の画素の濃度信号レベルとともに読取り、前記
    注目画素の濃度信号レベルを前記注目画素の近傍の画素
    の濃度信号レベルと比較して、前記注目画素の濃度信号
    レベルと前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルと
    の差が所定レベルよりも大きいときに、前記注目画素を
    異常画素と判定する異常画素判定手段を備えたことを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記異常画素判定手段によっ
    て、異常画素と判定されたときに、前記注目画素の濃度
    信号レベルを、前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レ
    ベルに基づいて、補正する異常画素補正手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記異常画素判定手段が、前記注目画素
    の濃度信号レベルが、前記注目画素の近傍の画素の濃度
    信号レベルの最大値よりも高いか否かおよび前記注目画
    素の近傍の画素の濃度信号レベルの最小値よりも低いか
    否かを判定し、前記注目画素の濃度信号レベルが、前記
    注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルの最大値よりも
    高いときおよび前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レ
    ベルの最小値よりも低いときに、前記注目画素の濃度信
    号レベルと前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レベル
    との差が所定レベルよりも大きいか否かを判定するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載
    の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記異常画素判定手段が、前記注目画素
    の近傍の画素の濃度信号レベルの平均値A、最大値MA
    Xおよび最小値MINを算出し、nを正の定数として、
    前記注目画素の濃度信号レベルxが、 x>A+(MAX−MIN)×n または、 x<A+(MAX−MIN)×n を充足するときに、前記注目画素の濃度信号レベルと前
    記注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルとの差が前記
    所定レベルよりも大きいと判定するように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記正の定数nが1以上、2以下である
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記異常画素補正手段が、前記注目画素
    の近傍の画素の濃度信号レベルの前記最大値および最小
    値を除く前記注目画素の近傍の画素の濃度信号レベルの
    平均値と前記注目画素の濃度信号レベルが等しくなるよ
    うに、前記注目画素の濃度信号レベルを補正するように
    構成されたことを特徴とする請求項2ないし5のいずれ
    か1項に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記注目画素の近傍の画素が、前記注目
    画素を中心とした3×3の画素から、前記注目画素を除
    いた画素によって構成されたことを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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