JP2001068332A - 可撓性樹脂磁石組成物 - Google Patents

可撓性樹脂磁石組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】十分な磁力、可撓性、耐油性をそなえており、
また高温下での劣化も少なく、熱安定性があり、繰り返
して再生加工できる樹脂磁石組成物を提供すること。 【解決手段】少なくとも結合材と磁性体粉末を含む樹脂
磁石組成物であって、該結合材が特定比のエチレン−エ
チルアクリレート共重合体および/またはエチレン−酢
酸ビニル共重合体とスチレン系熱可塑性エラストマーを
含むことを特徴とする可撓性樹脂磁石組成物とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結合材により磁性
体粉末を結合したボンド磁石に関わり、特に繰り返して
再生加工できるシート状、ベルト状、コード状等の形状
を為す柔軟な可撓性樹脂磁石組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂磁石の結合材としてエチレン
−エチルアクリレート共重合体やエチレン−酢酸ビニル
共重合体を用いることは特開平3−283402号公報
や特公平6−18128号公報などによって知られてい
る。しかしながら、それらは複写機用マグネットロール
など金属との一体成型時の加工性、耐ヒートショック性
等の課題を解決するためになされたものであり、シート
状、ベルト状、コード状等の可撓性の形状を考慮したも
のではなく、柔軟なゴム様の樹脂磁石にはなり得なかっ
た。
【0003】特公平5−8940号公報には、柔軟なゴ
ム様の樹脂磁石の結合材として塩素化ポリエチレンを用
いるものがあるが、これらの含塩素樹脂は熱安定性に欠
けるものであり、通常種々の安定剤を添加して防止する
ものの、加工時の高温下における脱塩素反応による物性
劣化は避けられず、繰り返して再生利用するのには適さ
なかった。
【0004】また、特開昭51−62396号公報に
は、熱可塑性エラストマーを結合材とする提案もなされ
ているが、結合材の耐油性が不十分であるため有用なも
のではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの樹
脂磁石に欠けている諸課題を解決し、屈曲しても折れ欠
けのないゴム様の磁石を実現するためになされたもので
ある。すなわち、実用として十分な磁力、熱安定性、耐
油性を有した柔軟な磁石を提供することを課題とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明者らは、従来、硬質な樹脂磁石しかできなか
ったエチレン−エチルアクリレート共重合体やエチレン
−酢酸ビニル共重合体樹脂をゴム弾性をもつエラストマ
ーで改質することが有効であると考え検討を重ねた結
果、少なくとも結合材と磁性体粉末を含む樹脂磁石組成
物であって、該結合材が特定比のエチレン−エチルアク
リレート共重合体および/またはエチレン−酢酸ビニル
共重合体とスチレン系熱可塑性エラストマーを含む樹脂
磁石組成物とすることによって、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち、本発明は、 「1.少なくとも結合材と磁性体粉末を含む樹脂磁石組
成物であって、該結合材がエチレン−エチルアクリレー
ト共重合体および/またはエチレン−酢酸ビニル共重合
体とスチレン系熱可塑性エラストマーを含み、かつそれ
らの重量比が9:1〜4:6であることを特徴とする可
撓性樹脂磁石組成物。 2.エチレン−エチルアクリレート共重合体および/ま
たはエチレン−酢酸ビニル共重合体中のエチルアクリレ
ートまたは酢酸ビニルの重量比率が10〜35%である
第1項に記載の可撓性樹脂磁石組成物。 3.スチレン系熱可塑性エラストマーがポリスチレン−
ポリエチレン・ブチレン−ポリスチレン共重合体、ポリ
スチレン−ポリエチレン・プロピレン−ポリスチレン共
重合体より選ばれた1以上である第1項または第2項の
何れかに記載の可撓性樹脂磁石組成物。」である。
【0008】上記構成によれば、実用として十分な磁
力、熱安定性、耐油性を有し、屈曲しても折れ欠けのな
いゴム様の柔軟な可撓性樹脂磁石組成物を得ることがで
きるものである。
【0009】ここで、結合材はエチレン−エチルアクリ
レート共重合体および/またはエチレン−酢酸ビニル共
重合体とスチレン系熱可塑性エラストマーを含むが、そ
れらの重量比は、エチレン−エチルアクリレート共重合
体および/またはエチレン−酢酸ビニル共重合体:スチ
レン系熱可塑性エラストマーで9:1〜4:6であるこ
とが必要である。エチレン−エチルアクリレート共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の配合比がこの範囲
より高くなりすぎると、スチレン系熱可塑性エラストマ
ーの改質効果が不足し所望の可撓性が得られず、屈曲し
たときに折れ欠けを生じてしまう。逆にスチレン系熱可
塑性エラストマーの配合比がこの範囲より高くなりすぎ
ると、耐油性の面で、所望の性能を達成できないので、
好ましくない。さらに、エチレン−エチルアクリレート
共重合体および/またはエチレン−酢酸ビニル共重合
体:スチレン系熱可塑性エラストマーの重合比が9:1
〜5:5であればなおよい。
【0010】エチレン−エチルアクリレート共重合体お
よび/またはエチレン−酢酸ビニル共重合体は結合材を
100重量部としたときに90〜50重量部配合すると
よい。この範囲より下回ると耐油性が得られにくくな
り、上回ると十分な撓み性を達成できなくなる傾向があ
るので好ましくない。合計が上記範囲内であれば混合し
て使用してもかまわない。
【0011】また、エチレン−エチルアクリレート共重
合体および/またはエチレン−酢酸ビニル共重合体中の
エチルアクリレートまたは酢酸ビニルの重量比率は10
〜35%がよく、DSC法による融点が60℃以上好ま
しくは70℃以上のものが好ましい。エチルアクリレー
トや酢酸ビニルの比率が大きくまた融点が低いほど可撓
性に優れるが、強度が不足し、熱ブロッキングをおこし
やすいので上記範囲が好ましい。
【0012】本発明に使用されるスチレン系熱可塑性エ
ラストマーはポリスチレン部をハードセグメントとしポ
リジエンやポリオレフィンをソフトセグメントとしたブ
ロック共重合体であり、常温で加硫ゴムの性質を示し高
温では可塑性を示すものである。ポリスチレン−ポリブ
タジエン−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ポリ
イソプレン−ポリスチレン共重合体、ポリスチレン−ポ
リエチレン・ブチレン−ポリスチレン共重合体、ポリス
チレン−ポリエチレン・プロピレン−ポリスチレン共重
合体等が挙げられる。
【0013】さらに、スチレン系熱可塑性エラストマー
として、ポリスチレン−ポリエチレン・ブチレン−ポリ
スチレン共重合体、ポリスチレン−ポリエチレン・プロ
ピレン−ポリスチレン共重合体など水素添加型を用いる
と組成物の耐候性が向上するので好ましい。
【0014】上記スチレン系熱可塑性エラストマーは結
合材を100重量部としたときに10〜60重量部、さ
らには10〜50重量部配合するとよい。この範囲より
下回るとスチレン系熱可塑性エラストマーの改質効果が
不足し所望の可撓性が得られにくくなり、上回るとスチ
レン系熱可塑性エラストマーの悪い性質である耐油性の
低さが、可撓性樹脂磁石組成物全体の性能に影響を与え
てしまい、所望の耐油性を達成できにくくなるので好ま
しくない。
【0015】本発明に使用される磁性体粉末は、結合材
を100重量部としたときに500部〜950部配合す
るとよい。この範囲を下回ると十分な磁力が得られにく
くなり、上回ると十分な強度、可撓性が得られにくくな
るので、ともに好ましくない。
【0016】磁性体粉末としては、バリウムフェライ
ト、ストロンチウムフェライトの他サマリウム・コバル
ト、ネオジウム−鉄−ボロンのような希土類磁性粉末、
アルニコ系磁性粉末などが使用できる。
【0017】本発明の樹脂磁石組成物は、所望の可撓性
と耐油性などを兼ね備えたものであり、また組成中に含
塩素樹脂を含まないので、混錬や成形加工時など高温下
での脱塩素反応による樹脂の熱分解や腐食性ガス発生の
おそれがなく、熱安定性にも優れている。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂磁石組成物は熱可塑
性であるので、樹脂と磁性体粉末の混合はニーダーやロ
ール、連続混練機等の混練機で混合できる。その際、混
練性をよくするためにシラン系あるいはチタネート系カ
ップリング剤で磁性体粉末を表面処理したり、分散剤を
併用して混練しても構わない。また成形性や安定性の向
上のため滑剤、酸化防止剤のような樹脂加工において用
いられる添加剤を添加することもできる。
【0019】さらに本発明の趣旨を損なわない範囲、す
なわちエチレン−エチルアクリレート共重合体および/
またはエチレン−酢酸ビニル共重合体とスチレン系熱可
塑性エラストマーの合計量に対して10重量%以下の範
囲で他種の樹脂を配合してもかまわない。
【0020】このようにして得られた混合物は通常の熱
可塑性樹脂のように加工でき、熱安定性にも優れている
のでスクラップを再生利用して成形することも可能であ
る。また樹脂類と磁性体粉末を混合後、多軸押出機等で
混練と成形を同時におこなうこともできる。
【0021】また、比較的低融点の結合材を用いたり、
高度な耐熱ブロッキング性が求められる場合には、組成
物表面に耐熱ブロッキング層を塗工したり積層すること
が可能である。さらに、用途により表面に加飾層を設け
ることもできる。
【0022】本発明の可撓性樹脂磁石組成物は、厚さ
0.1〜2.0mm程度のシート状に仕立てると、本件
特許発明の可撓性の効果が発揮されやすく、より好まし
いものである。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例によって限定されるものでは
ない。なお、以下実施例及び比較例中の「部」は、特に
ことわらない限り全て重量による。
【0024】実施例1 エチレン−エチルアクリレート共重合体(三井デュポン
ポリケミカル(株)社製、エバフレックスEEA A7
10 EA比15%、メルトフローレート(以下MF
R)0.5(190℃))50部、ポリスチレン−ポリ
エチレン・ブチレン−ポリスチレン共重合体(シェルジ
ャパン(株)社製、クレイトンG1652スチレン比2
9%、MFR10(200℃))50部、ジブチルヒド
ロキシトルエン(酸化防止剤、吉富製薬(株)社製、ヨ
シノックスBHT)0.2部を180℃のニーダーで1
0分溶融混練し、これにバリウムフェライト(戸田工業
(株)社製、フェロトップGP−500)700部を加
えて、更に20分混練して混合物を得た。これを3mm
のペレットに造粒後、180℃の押出機にて押出成形
し、厚さ約1mmのシートにした。これを2.5mm間
隔でストライプ状に多極着磁して可撓性樹脂磁石組成物
としてのシート状磁石を得た。
【0025】実施例2 エチレン−エチルアクリレート共重合体(三井デュポン
ポリケミカル(株)社製、エバフレックスEEA A7
14 EA比25%、MFR0.5(190℃))90
部、ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン共重
合体(シェルジャパン(株)社製、クレイトンD110
7CP スチレン比15% MFR9(200℃))10
部、ジブチルヒドロキシトルエン(前出)0.2部、ス
トロンチウムフェライト(戸田工業(株)社製、フェロ
トップFS−317)600部を混錬・押出温度を13
0℃にしたほかは実施例1と同様にして厚さ約1mmの
シート状磁石を得た。
【0026】実施例3 エチレン−エチルアクリレート共重合体(エバフレック
スEEA A714、前出)70部、ポリスチレン−ポ
リブチレン−ポリスチレン共重合体(シェルジャパン
(株)社製、クレイトンD1102JS スチレン比3
0% MFR6(200℃))30部、ポリエチレン
(日本ポリケム(株)社製、ノバテックLLUE320
MFR0.7(190℃)10部、ジブチルヒドロキ
シトルエン(前出)0.2部、バリウムフェライト75
0部を混錬・押出温度を130℃にしたほかは実施例1
と同様にして厚さ約1mmのシート状磁石を得た。
【0027】実施例4 エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミ
カル(株)社製、エバフレックス450 VA比19
%,MFR15(190℃))70部、ポリスチレン−
ポリエチレン・ブチレン−ポリスチレン共重合体(シェ
ルジャパン(株)社製、クレイトンG1657 スチレン
比13% MFR8(200℃))30部、ジブチルヒ
ドロキシトルエン(前出)0.2部、ストロンチウムフ
ェライト600部を混錬・押出温度を130℃にしたほ
かは実施例1と同様にして厚さ約1mmのシート状磁石
を得た。
【0028】比較例1 エチレン−エチルアクリレート共重合体(エバフレック
スEEA A710、前出)100部、ジブチルヒドロ
キシトルエン(前出)0.2部、バリウムフェライト7
00部を混錬・押出温度を130℃にしたほかは実施例
1と同様にして厚さ約1mmのシート状磁石を得た。
【0029】比較例2 ポリスチレン−ポリエチレン・ブチレン−ポリスチレン
共重合体(クレイトンG1652、前出)100部、ジ
ブチルヒドロキシトルエン(前出)0.2部、バリウム
フェライト700部を混錬・押出温度を190℃にした
ほかは実施例1と同様にして厚さ約1mmのシート状磁
石を得た。
【0030】比較例3 エチレン−エチルアクリレート共重合体(エバフレック
スEEA A710、前出)30部、ポリスチレン−ポ
リエチレン・ブチレン−ポリスチレン共重合体(クレイ
トンG1652、前出)70部、ジブチルヒドロキシト
ルエン(前出)0.2部、バリウムフェライト700部
を混錬・押出温度を190℃にしたほかは実施例1と同
様にして厚さ約1mmのシート状磁石を得た。
【0031】比較例4 塩素化ポリエチレン(昭和電工(株)社製、エラスレン
301A 塩素含有量32% MFR1.6(180
℃))100部、ステアリン酸カルシウム(熱安定剤、
日本油脂(株)社製、カルシウムステアレートG)2
部、エポキシ化大豆油(可塑剤兼安定剤、花王(株)社
製、カポックスS−6)2部、ジブチルヒドロキシトル
エン(前出)0.2部、バリウムフェライト700部を
混錬・押出温度を130℃にしたほかは実施例1と同様
にして厚さ約1mmのシート状磁石を得た。
【0032】実施例1はスチレン系熱可塑性エラストマ
ーの比が多い例、実施例2はスチレン系熱可塑性エラス
トマーの比が少ない例、実施例3は他の樹脂を混合した
例、実施例4はエチレン−酢酸ビニル共重合体とスチレ
ン系熱可塑性エラストマーの配合例である。
【0033】比較例1、2は結合材が単独の樹脂である
例、比較例3はスチレン系熱可塑性エラストマーがエチ
レン−エチルアクリレート共重合体に対し過大である
例、比較例4は結合材が含塩素系樹脂である例である。
【0034】可撓性の評価は、厚さ1mmの試料を直径
6mmの棒に常温で180度巻きつけて亀裂が発生しな
い場合を○、破断した場合を×とした。
【0035】耐油性の評価は、灯油(出光興産(株)社
製、白灯油)および工業用潤滑油(出光興産(株)社
製、ダフニースーパーマルチ10)に厚さ1mmの試料
をそれぞれ常温で3日浸漬し、厚さ方向の膨潤の程度を
%で示し、特に良好なものは◎、良好なものは○、著し
く膨潤したり、溶解した場合は特記し×とした。
【0036】引張強度の評価は、厚さ1mmのシートを
JIS2号型試験片(K7113)型に打ち抜きSV−
301型引張圧縮試験機(今田製作所)にて測定した。
【0037】表面磁束密度の評価は、GM−4000型
ガウスメータとA−401型プローブ(電子磁気工業
(株)社製)を用いて測定した。
【0038】熱安定性の評価は、160℃のオーブンに
3時間放置し、外観を観察したほか可撓性、引張強度を
再度測定し、評価した。
【0039】各例の評価結果を表1に示す。なお、表1
から見てもわかるように実施例1〜4は、優秀な成績を
示し、非常に有用なものであることがわかる。また、比
較例1は加熱前においても後においても可撓性が不十分
であり、比較例2、3は、耐油性が不十分であった。比
較例4は耐熱性が劣り、加熱後引張強度は上昇している
が、著しく柔軟性を失って脆くなってしまった。これは
結合材が熱分解したためと思われる。ここで、使用され
ている結合材は、含塩素系の樹脂であるため、熱分解時
に塩素を生じ、大気汚染上も好ましくないものであっ
た。
【0040】
【表1】
【0041】表に示した評価結果により、本実施例は十
分な磁力、可撓性、耐油性をそなえており、また高温下
での劣化も少なく、熱安定性のある可撓性樹脂磁石組成
物であることがわかる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば良好な可撓性を有し、十
分な磁力、熱安定性、耐油性があり、繰り返して再生加
工できる樹脂磁石組成物が得られるので、シート、ベル
ト、コード状に成形したゴム様の磁石として有用であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも結合材と磁性体粉末を含む樹脂
    磁石組成物であって、該結合材がエチレン−エチルアク
    リレート共重合体および/またはエチレン−酢酸ビニル
    共重合体とスチレン系熱可塑性エラストマーを含み、か
    つそれらの重量比が9:1〜4:6であることを特徴と
    する可撓性樹脂磁石組成物。
  2. 【請求項2】エチレン−エチルアクリレート共重合体お
    よび/またはエチレン−酢酸ビニル共重合体中のエチル
    アクリレートまたは酢酸ビニルの重量比率が10〜35
    %である請求項1に記載の可撓性樹脂磁石組成物。
  3. 【請求項3】スチレン系熱可塑性エラストマーがポリス
    チレン−ポリエチレン・ブチレン−ポリスチレン共重合
    体、ポリスチレン−ポリエチレン・プロピレン−ポリス
    チレン共重合体より選ばれた1以上である請求項1また
    は2の何れかに記載の可撓性樹脂磁石組成物。
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