JP2001066922A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
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Abstract
向上させるとともに、耐久性を向上させる。 【解決手段】電磁誘導加熱により記録媒体上にトナーを
定着する定着装置において、磁性体からなる定着ローラ
13と、該定着ローラに押圧される加圧ローラ14と、
前記定着ローラの外周に配設される磁界発生手段17と
を備え、前記磁界発生手段の中央部に通気路23を形成
した構成。
Description
る複写機、プリンタ、ファックス等の画像形成装置にお
いて、特に、記録媒体上に転写されたトナー像を電磁誘
導加熱により定着する定着装置に関する。
の像担持体上に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナ
ー像に現像した後、トナー像を記録媒体上に転写し、こ
の記録媒体上に転写されたトナー像を定着装置によりて
定着するようにしている。従来、この定着装置として電
磁誘導加熱により定着する方式が種々提案されている。
例えば、特許第2616433号公報においては、定着
ローラに加圧ローラとの接触部を除く外周に沿って円弧
状に磁界発生手段を配設する方式を提案している。
来の定着装置においては、加熱効率を上げるために、定
着ローラと磁界発生手段間のギャップを小さく設定して
いるため、加熱された定着ローラからの熱伝達により励
磁コイルが加熱され、コイルの温度上昇により磁界発生
効率が低下し、その結果、加熱効率が低下してしまうと
いう問題を有している。また、コイルの温度上昇によ
り、コイルの絶縁材とコイルの保持部材が熱劣化してし
まい耐久性が低下するという問題を有している。
であって、磁界発生手段の温度上昇を防止し、加熱効率
を向上させるとともに、耐久性を向上させることができ
る定着装置を提供することを目的とする。
装置は、電磁誘導加熱により記録媒体上にトナーを定着
する定着装置において、磁性体からなる定着ローラと、
該定着ローラに押圧される加圧ローラと、前記定着ロー
ラの外周に配設される磁界発生手段とを備え、前記磁界
発生手段の中央部に通気路を形成したことを特徴とす
る。
を参照しつつ説明する。図1は、本発明が適用される画
像形成装置の1例を示す全体構成図である。この画像形
成装置は、4色のトナーによりフルカラー画像を形成す
ることができるカラー電子写真プリンタであるが、本発
明はこれに限定されるものではなく、電子写真法を用い
る全ての画像形成装置に適用可能である。
の表面に形成された感光層とを有し、図示しない駆動手
段によって図示矢印方向に回転駆動される。この感光体
1の周囲には、その回転方向に沿って、感光体1を一様
に帯電するための帯電装置2、感光体1上に静電潜像を
形成するための露光装置3、静電潜像を現像するための
回転式現像装置4、感光体1上に形成された単色のトナ
ー像を転写するための中間転写ドラム5および一次転写
装置6が配設され、また中間転写ドラム5の外周には、
中間転写ドラム5に形成された4色フルカラー像を記録
媒体(紙等)上に転写するための二次転写装置7、記録
媒体上に転写されたトナー像を定着するための定着装置
9が配設されている。なお、10は記録媒体を収納する
給紙トレイ、11は記録媒体搬送通路である。
Y、シアン用現像器4C、マゼンタ用現像器4Mおよび
ブラック用現像器4Kが回転可能に構成されており、こ
れらの現像器4Y、4C、4M、4Kは、感光体1の1
回転毎に選択的に一つの現像器の現像ローラのみが感光
体1に当接可能にされている。なお、各現像器にはそれ
ぞれのトナーが収納されたトナー容器12(図では1つ
のタンクのみを示している)が配設されている。
いて説明する。図示しないコンピュータからの画像形成
信号が入力されると、感光体1、現像装置4の現像ロー
ラおよび中間転写ドラム5が回転駆動される。先ず、感
光体1の外周面が帯電装置2によって一様に帯電され、
一様に帯電された感光体1の外周面に、露光装置3によ
って第1色目(例えばイエロー)の画像情報に応じた選
択的な露光がなされ、イエローの静電潜像が形成され
る。
動され、その現像ローラが接触し、これによってイエロ
ーの静電潜像のトナー像が感光体1上に形成される。一
次転写装置6には上記トナーの帯電極性と逆極性の一次
転写電圧が印加され、感光体1上に形成されたトナー像
が中間転写ドラム5上に転写される。このとき、二次転
写装置7は中間転写ドラム5から離間されている。感光
体1上に残留しているトナーは感光体クリーニング装置
(図示せず)によって除去された後、感光体1の外周面
は除電手段(図示せず)により除電される。
3色目、第4色目に対応して、感光体1と中間転写ドラ
ム5の1回転による潜像形成、現像、転写が繰り返さ
れ、前記画像形成信号の内容に応じた4色のトナー像が
中間転写ドラム5上において重ね会わされて転写され
る。そして、このフルカラー画像が二次転写装置7に達
するタイミングで、記録媒体が搬送通路11から二次転
写装置7に供給され、このとき、二次転写装置7が中間
転写ドラム5に押圧されるとともに二次転写電圧が印加
され、中間転写ドラム5上のフルカラートナー像が記録
媒体上に転写される。そして、この記録媒体上に転写さ
れたトナー像は定着装置9により加熱加圧され定着され
る。
り、図2〜図5は、本発明の定着装置の1実施形態を示
し、図2は定着装置の断面図、図3は図2でケースを取
り外した状態を示す斜視図、図4は図2でX方向から見
た一部破断面を示す側面図、図5(A)は磁界発生手段
の平面図、図5(B)は図5(A)の側面図である。な
お、以下の説明において、各図面間で同一の構成には同
一番号を付けて説明を省略する場合がある。
なる円筒状の定着ローラ13を備え、この定着ローラ1
3に加圧ローラ14が接触、押圧されている。加圧ロー
ラ14は、筒状の回転軸15とその外周にシリコンゴム
等の弾性層16を備え、定着ローラ13と加圧ローラ1
4が図示矢印に示す如く回転するとき、前記弾性層16
が定着ローラ13に押圧されることによりニップ(加圧
面)Nが形成されている。定着ローラ13の外周には、
定着ローラ13と所定のギャップをもって磁界発生手段
17が配設されている。加圧ローラ14、定着ローラ1
3および磁界発生手段17は、非磁性体からなるケース
21内に収納されている。
絶縁材からなるコイル保持部材19を有し、このコイル
保持部材19は取付部材22によりケース21に固定さ
れている。コイル保持部材19は、定着ローラ13と所
定のギャップを置いて且つ互いに間隔を設けて配設され
る2つの支持体19a、19bからなり、支持体19
a、19bは複数の連結片19cにより連結されてい
る。これによりコイル保持部材19の中央部に長穴状の
通気路23が形成されている。そして、励磁コイル20
は、2つの支持体19a、19bの間でループが形成さ
れるように保持されている。
され、ケース21の上部には排気孔21bが形成され、
この排気孔21bに対向する位置に冷却ファン装置24
が取り付けられている。なお、冷却ファン装置24は設
けなくても良く、自然通気による冷却でもよい。定着ロ
ーラ13の外周には、ニップNの回転方向下流側に記録
媒体を定着ローラ13から剥がすための剥離爪25が配
設されている。なお、26は記録媒体搬送ガイド、27
は記録媒体搬送ローラである。
ローラ14は、それぞれ回転軸29、30によりケース
21に回動自在に装着されている。定着ローラ13の回
転軸29には駆動ギヤ31が固定され、駆動ギヤ31は
図示しない電動モータにより駆動される。
19上に励磁コイル20がループ状に保持されており、
磁界発生手段17は、定着ローラ13の外周面に沿って
ほぼ平行で、定着ローラ13の軸方向に長い矩形或いは
長円の外周に沿って巻かれている。これにより、コイル
形成面と垂直に交差する磁力線は定着ローラ13表面に
ほぼ垂直に捕捉され、定着ローラ13表面を周回するよ
うな渦電流が生じ、発熱することになり、また、定着ロ
ーラ13軸方向の広範囲にわたる均一な温度上昇を実現
させることができる。
的な損失を受けにくくするために、複数の被覆細線の撚
り線にすることにより、トータルで大電流を流せて小さ
なコイルでもより効率的な加熱を可能にするとともに、
撚り線にすることにより、線の剛性を高めコイルの作成
を容易にしている。
内に位置するように、定着ローラ13の半径方向に1層
に形成している。複数回巻かれているコイルのラインが
定着ローラの半径方向に重なっている場合には、ローラ
に近い側のコイルの磁力で遠い側の磁力線を打ち消して
しまうが、コイルの各周回が全てローラ表面に対峙する
ことで、そのどれもが発する磁力線をローラが受け止め
るため、発熱効率を高めることができる。また、励磁コ
イル20の各周回は、コイル同士を隙間無く密に巻き、
これにより太い線のコイルを形成したことと等価とな
り、効率の良い発熱が可能になるとともに、磁力線の打
ち消し合う部分が無くなり、コイルと対峙するローラ面
の均一な発熱が実現できる。
路32を形成できるため、励磁コイル20が冷却され、
コイル温度上昇による発熱低下を防止することができ
る。また、コイル保持部材19、ケース21、搬送ガイ
ド26等はすべて非磁性材料により構成している。磁界
発生手段17の周囲に定着ローラ13以外に磁性材料が
あると、その磁性材料に磁力が集中し部分的に高温にな
るが、磁界発生手段17の隣接部材を非磁性材料で形成
することにより、異常な磁力集中を防ぎ、均一な加熱と
ともに、他部材への加熱がなく定着ローラ13を効率良
く加熱することができる。
明する。図示しない励磁回路により、励磁コイル20に
交流電流を通電すると、励磁コイル20と定着ローラ1
3との間に交流磁界が発生し、交流磁界中に置かれた磁
性体の定着ローラ13に電磁誘導作用により渦電流が流
れ、その電流と金属自身の抵抗によりジュール熱が発生
し、定着ローラ13それ自身が自己加熱され、その温度
が上昇される。そして、定着ローラ13の回転が行われ
ながらその温度が上昇され、温度センサ24の出力によ
り所定の温度にまで昇温されたことを検出すると、その
後は定着ローラ13の表面温度を所定の温度に維持する
ように制御される。記録媒体が定着ローラ13にまで移
動されてくると、記録媒体は定着ローラ13と加圧ロー
ラ14との間に導かれ、両ローラによって加熱、加圧さ
れ、これにより、トナーが記録媒体上に定着される。こ
の際、吸気孔21aから吸引された空気は、図2の点線
矢印に示す如く、コイル20の周囲およびコイル20の
中央部の通気路23を通って排気穴21bから排気され
るため、コイル20を効果的に冷却することができる。
形例を示す平面図である。なお、図5と同一の構成には
同一番号を付けて説明を省略する。本例においては、支
持体19a、19bに切欠部19dを形成して、コイル
20を露出させるようにし、より冷却効果を高めてい
る。
たが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変
更が可能である。例えば、上記実施形態においては、定
着ローラ13と加圧ローラ14をほぼ水平方向に配置
し、記録媒体の搬送方向Yを下から上に向かう略垂直方
向とした例を示しているが、定着ローラ13と加圧ロー
ラ14をほぼ垂直方向に配置し、記録媒体の搬送方向Y
を略水平方向としてもよい。
よれば、磁界発生手段の中央部に通気路を形成するた
め、励磁コイルを効果的に冷却することができ、磁界発
生手段の温度上昇を防止し、加熱効率を向上させること
ができる。また、コイルの絶縁材とコイルの保持部材を
低温度に抑えることができ、熱劣化を防止しその耐久性
を向上させることができる。
全体構成図である。
ある。
ある。
である。
(B)は図5(A)の側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】電磁誘導加熱により記録媒体上にトナーを
定着する定着装置において、磁性体からなる定着ローラ
と、該定着ローラに押圧される加圧ローラと、前記定着
ローラの外周に配設される磁界発生手段とを備え、前記
磁界発生手段の中央部に通気路を形成したことを特徴と
する定着装置。 - 【請求項2】前記磁界発生手段は励磁コイルを保持する
コイル保持部材を有し、該コイル保持部材は、定着ロー
ラと所定のギャップを置いて且つ互いに間隔を設けて配
設される2つの支持体からなり、該支持体は複数の連結
片により連結され、コイル保持部材の中央部に通気路が
形成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23944099A JP3637956B2 (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP23944099A JP3637956B2 (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 定着装置 |
Publications (2)
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---|---|
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JP3637956B2 JP3637956B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=17044813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23944099A Expired - Fee Related JP3637956B2 (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 定着装置 |
Country Status (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005301200A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-10-27 | Ricoh Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2006285126A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導コイルの冷却装置及び像加熱装置 |
JP2006337589A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2008009169A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
JP2020166096A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
-
1999
- 1999-08-26 JP JP23944099A patent/JP3637956B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2005301200A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-10-27 | Ricoh Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2006285126A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導コイルの冷却装置及び像加熱装置 |
JP2006337589A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP4653563B2 (ja) * | 2005-05-31 | 2011-03-16 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2008009169A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Ricoh Co Ltd | 定着装置及び画像形成装置 |
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---|---|
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