JP2001066655A - 防振機能付き撮影装置 - Google Patents

防振機能付き撮影装置

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JP2001066655A
JP2001066655A JP36584699A JP36584699A JP2001066655A JP 2001066655 A JP2001066655 A JP 2001066655A JP 36584699 A JP36584699 A JP 36584699A JP 36584699 A JP36584699 A JP 36584699A JP 2001066655 A JP2001066655 A JP 2001066655A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で小型かつ安価であるとともに低消
費電力で高精度な振れ制御を行う。 【解決手段】手振れによる撮影装置の振れ量を検出し、
検出した振れ量により光電変換手段2を有する基板3を
変位させているときに、光電変換手段3を有する基板2
の変位量を検出し、検出した変位量により振れ量を補正
して光電変換手段3を有する基板2を変位させて高精度
な振れ補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオカメラや
デジタルスチルカメラ等の手振れによる画質劣化を防止
する防振機能付き撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルスチルカメラ等の撮像装置で撮
影する場合、手振れにより撮像装置が振動して画質劣化
が生じることを防止するため画面振れの補正装置を付け
た撮像装置が、例えば特開平6−46322号公報や特
開平9−80538号公報に開示されている。特開平6
−46322号公報に示された画面振れの補正装置は、
振れ検出手段からの検出信号に基づいて移動手段でCC
Dを撮影光学系の光軸と直交する平面内に移動し、振れ
を生じる撮影光軸とCCDの中心を一致させるようにし
ている。このCCDを移動する移動手段は、図13に示
すように、CCDが固定されたCCD固定部材71に光
軸と直交する平面で互いに直交する方向に移動する2軸
のバー72,73を設け、一方のバー72の軸方向の撮
影光学系の光軸の位置合わせはばね74による付勢力と
電磁石75への通電により永久磁石76との間で発生す
る反発力により制御し、他方のバー73の軸方向の撮影
光学系の光軸の位置合わせは、ばね74による付勢力と
電磁石78への通電により永久磁石79との間で発生す
る反発力により制御して撮影光軸とCCDの中心を一致
させている。
【0003】特開平9−80538号公報に示された補
正装置は、撮影光学系の光軸を変化させるように移動可
能な振れ補正光学系と振れ補正光学系の位置を検出する
位置検出部を設けている。この位置検出部は、図14に
示すように、振れ補正光学系に連結されたスリット部と
このスリット部81と所定間隔を介して配置され、スリ
ット部側に発光する発光部82と、スリット部81を介
して発光部82と対向して配置され、スリット部81の
透過穴を通過した発光部82からの光を受ける受光部8
3とを備え、受光部83からの光電流により受光面に入
射したスリット光の重心位置を求めることにより振れ補
正光学系の位置を検出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−46322
号公報に示された画面振れの補正装置のようにCCDを
変位させて振れ画像を補正することにより、ある程度の
振れ補正は可能である。しかしながらCCDの実際の変
位量を検知して高精度に制御する手段が明記されていな
いため、画像振れを数画素内に制御することは困難であ
る。
【0005】これに対し特開平9−80538号公報に
示された位置検出部を特開平6−46322号公報に示
された画面振れの補正装置と組み合わせれば高精度な制
御が可能である。しかしながら特開平9−80538号
公報に示された位置検出部では2次元の位置検出には少
なくとも2つ以上の光源が必要である。光源として使用
する発光素子は一般に消費電力が大きく、デジタルスチ
ルカメラなどの携帯して使用される撮影装置に位置検出
用の2つ以上の光源を設けることは低消費電力化に問題
が残る。また、高精度な位置検出には受光素子に高価な
位置検出素子が必要でありコストの増大を招く。さら
に、この位置検出部は透過型のセンサであることから装
置の小型化にはCCDの周辺部に設置する必要があり、
また光源からの迷光対策のため構造が複雑なるなど撮影
部を小型化しにくいなどの短所がある。
【0006】この発明はかかる短所を改善し、簡単な構
成で小型かつ安価であるとともに低消費電力で高精度な
振れ制御を行うことができる防振機能付き撮影装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る防振機能
付き撮影装置は、撮影光学系と光電変換手段を有する基
板と振れ検出手段と駆動手段と変位量測定手段及び制御
手段を有し、撮影光学系は被写体からの光を受光して被
写体像を光電変換手段に入射し、基板に取付けられた光
電変換手段は撮影光学系を通過した被写体像を受光して
画像信号に変換し、振れ検出手段は手振れによる撮影装
置の振れ量を検出し、駆動手段は振れ検出手段で検出し
た振れ量により光電変換手段を有する基板を撮影光学系
の光軸に直交する平面内の少なくとも一方向に移動さ
せ、変位量測定手段は反射部と光源と受光手段及び変位
量演算手段を有し、反射部は光電変換手段を有する基板
の一部に設けられ、光源から照射された光を反射して受
光手段に入射し、受光手段は反射部からの反射光を受光
する複数の受光素子を有し、変位量演算手段は複数の受
光素子からの受光信号により光電変換手段を有する基板
の変位量を算出し、制御手段は振れ検出手段で検出した
振れ量と変位量測定手段で算出した変位量から光電変換
手段を有する基板を移動する駆動手段の移動量を制御し
て手振れを補正することを特徴とする。
【0008】受光手段を光電変換手段を有する基板の反
射部からの反射光の光軸方向に移動する駆動手段を設
け、変倍機能による撮影光学系のズーム用光学系の移動
に伴い駆動手段により受光手段を移動して反射部と受光
手段の相対的な位置関係を変化させると良い。
【0009】この発明に係る他の防振機能付き撮影装置
は、撮影光学系と光電変換手段を有する基板と振れ検出
手段と駆動手段と変位量測定手段及び制御手段を有し、
撮影光学系は被写体からの光を受光して被写体像を光電
変換手段に入射し、基板に取付けられた光電変換手段は
撮影光学系を通過した被写体像を受光して画像信号に変
換し、振れ検出手段は手振れによる撮影装置の振れ量を
検出し、駆動手段は振れ検出手段で検出した振れ量によ
り光電変換手段を有する基板を撮影光学系の光軸に直交
する平面内の少なくとも一方向に移動させ、変位量測定
手段は反射部と光源と複数の位置検出素子及び変位量演
算手段を有し、反射部は光電変換手段を有する基板の一
部に設けられ、光源から照射された光を反射し、複数の
位置検出素子は反射部からの反射光の一部を受光する位
置に点対称に配置され、変位量演算手段は複数の位置検
出素子で受光した反射光のエッジの座標を検出し、検出
したエッジの座標から反射光の幾何学的形状に基づく特
徴点を検出し、検出した特徴点と前回の特徴点とを比較
して光電変換手段を有する基板の変位量と変位方向を算
出し、制御手段は振れ検出手段で検出した振れ量と変位
量演算手段で算出した変位量及び変位方向から光電変換
手段を有する基板を移動する駆動手段の移動量を制御し
て手振れを補正することを特徴とする。
【0010】上記複数の位置検出素子で検出する反射部
からの反射光のビーム形状を円形又は楕円形状にするこ
とが望ましい。
【0011】また、変位量測定手段の反射部を光電変換
手段を有する基板の裏面に設けると良い。
【0012】さらに、光電変換手段を有する基板を駆動
手段及び光電変換手段を有する基板を挟んで駆動手段と
反対側に設けられた弾性体で保持すると良い。
【0013】また、弾性体が設けられた位置に所定高さ
を有する変位制限部を設けることが望ましい。
【0014】また、変位量測定手段の変位量演算手段若
しくは振れ検出手段にあらかじめ撮影光学系の焦点距離
に応じた演算用パラメータを格納し、撮影光学系の変倍
機能が動作したときに、変位量演算手段若しくは振れ検
出手段は撮影光学系の焦点距離に応じて演算する演算用
パラメータを選択して光電変換手段を有する基板の変位
量を演算すると良い。
【0015】さらに、手振れ補正を撮影者の意図により
行わないときあるいは主電源がオフのとき又は規定電圧
以下のときに光電変換手段を有する基板を機械的に固定
することが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の撮影装置は撮影光学系
と、CCD等からなる光電変換手段を取り付けた基板
と、基板をX軸方向とY軸方向に移動する例えば圧電素
子からなる駆動手段と、撮影装置のヨー及びピッチ方向
の角速度や角加速度を検出する物理量センサと光源と光
電変換手段を取り付けた基板の反対側の面に取り付けら
れた反射部及び受光手段を有する。受光手段は光源から
照射され基板の反射部で反射した反射光ビームの光軸中
心に点対称になるように、光軸に対して垂直な平面内に
配置された受光特性がほぼ同一な例えば4個の受光素子
を有する。
【0017】撮影装置の制御部には装置全体の動作を制
御するCPUと振れ検出回路と変位量演算回路と撮像光
学系を駆動制御する撮像光学系駆動制御回路及び駆動手
段の動作を制御する光電変換手段駆動制御回路を有す
る。振れ検出回路は物理量センサで検出した撮影装置の
ヨー及びピッチ方向の角速度信号や角加速度信号から光
電変換手段の光電変換面における振れ量を演算する。変
位量演算回路は受光手段の各受光素子から出力される受
光信号から光電変換手段を有する基板のX軸方向とY軸
方向の変位量を演算する。
【0018】この撮影装置の撮影光学系で撮影を開始す
ると、手振れによる撮影装置のヨー及びピッチ方向の角
速度若しくは角加速度を物理量センサで検出して振れ検
出回路に送る。振れ検出回路は物理量センサで検出した
撮影装置のヨー及びピッチ方向の角速度信号若しくは角
加速度信号を増幅してドリフト成分など不要な信号成分
を除去してX軸方向とY軸方向の角度変動量に変換し光
電変換手段の光電変換面における振れ量を演算してCP
Uに送る。CPUは振れ検出回路で演算した光電変換手
段の光電変換面における振れ量に応じた駆動制御信号を
光電変換手段駆動制御回路に送り、駆動手段を駆動して
光電変換手段を有する基板をX軸方向とY軸方向に変位
させる。この駆動手段で光電変換手段を有する基板をX
軸方向とY軸方向に変位させているとき、光源から光電
変換手段を有する基板の光電変換手段を取り付けた面と
反対側に設けた反射部に光ビームを照射し、反射部から
の反射光を受光手段の各受光素子で受光する。この各受
光素子から出力される受光信号により変位量演算回路で
光電変換手段を有する基板のX軸方向とY軸方向の変位
量を演算してCPUに送る。CPUは駆動手段で光電変
換手段を有する基板をX軸方向とY軸方向に変位させて
いるときに求めた基板のX軸方向とY軸方向の変位量を
振れ検出回路で検出した光電変換手段の光電変換面にお
けるX軸方向とY軸方向の振れ量から減算して光電変換
手段駆動制御回路に送る駆動制御信号を補正する。光電
変換手段駆動制御回路は補正された振れ量を示す駆動制
御信号により駆動手段を制御し、光電変換手段を有する
基板のX軸方向とY軸方向の変位を調節する。このよう
に撮影中に振れ補正を行い、撮影が終了したら光電変換
手段を有する基板を変位させた量に応じて駆動手段を制
御して光電変換手段を有する基板を初期位置に戻す。
【0019】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の構成図である。
図に示すように、撮影装置は撮影光学系1と、CCD等
からなる光電変換手段2を取り付けた基板3と、駆動手
段4a,4bと物理量センサ5a,5bと光源6及び受
光手段7を有する。光電変換手段2を取り付けた基板3
は撮影光学系1の光軸に対して直交するX方向とY方向
に揺動自在に設けられ、光電変換手段2を取り付けた面
とは反対側に一部が所定の反射特性、すなわち光軸に対
して対称な光量分布を有するように反射面の形状と反射
率分布が設定されている例えば平面ミラー等からなる反
射部8を有する。駆動手段4a,4bは例えば圧電素子
からなり、駆動手段4aは光電変換手段2と反射部を有
する基板3をX軸方向に変位させ、駆動手段4bは基板
3をY軸方向に変位させる。物理量センサ5a,5bは
例えば振動ジャイロや加速度センサ対などからなり、撮
影装置のヨー及びピッチ方向の角速度や角加速度を検出
する。光源6は基板3の反射部8に光ビームを照射す
る。受光手段7は基板3の反射部8の反射ビームの光軸
中心に点対称になるように、光軸に対して垂直な平面内
に配置された受光特性がほぼ同一な例えばフォトダイオ
ード等からなる4個の受光素子7a,7b,7c,7d
を有し、基板3の反射部8からの反射光を受光する。
【0020】撮影装置の制御部には、図2のブロック図
に示すように、装置全体の動作を制御するCPU11と
振れ検出回路12と変位量演算回路13と撮像光学系1
を駆動制御する撮像光学系駆動制御回路14及び駆動手
段4a,4bの動作を制御する光電変換手段駆動制御回
路15を有する。振れ検出回路12は2組の増幅回路1
6a,16bとフィルタ17a,17bと演算回路18
a,18b及び振れ情報演算回路19を有する。増幅回
路16a,16bは物理量センサ5a,5bで検出した
撮影装置のヨー及びピッチ方向の角速度信号や角加速度
信号を増幅する。フィルタ17a,17bは増幅後の角
速度信号や角加速度信号からドリフト成分など不要な信
号成分を除去する。演算回路18a,18bはドリフト
成分など不要な信号成分を除去した角速度信号若しくは
角加速度信号をX軸方向とY軸方向の角度変動量に変換
する。振れ情報演算回路19はX軸方向とY軸方向の角
度変動量と撮影光学系1の焦点距離情報から光電変換手
段2の光電変換面における振れ量を演算する。
【0021】変位量演算回路13は受光手段7の各受光
素子7a〜7dに接続された増幅回路20a〜20dと
位置演算回路21を有する。増幅回路20a〜20dは
受光素子7a〜7dから出力される受光信号を増幅す
る。位置演算回路21は増幅回路20a〜20dから出
力される受光信号から光電変換手段2を有する基板3の
X軸方向とY軸方向の変位量を演算する。
【0022】CPU11は撮影するときに撮像光学系駆
動制御回路14に制御信号を送り、撮像光学系駆動制御
回路14で撮影光学系1の各種撮影モード等を制御させ
るとともに撮影開始したときに振れ検出回路12で検出
した光電変換手段2の光電変換面における振れ量に応じ
た駆動制御信号を光電変換手段駆動制御回路15に送
る。光電変換手段駆動制御回路15は送られた駆動制御
信号により駆動手段4a,4bを駆動して光電変換手段
2を有する基板3をX軸方向とY軸方向に変位させる。
この光電変換手段駆動制御回路15で駆動手段4a,4
bを駆動しているときに、CPU11は変位量演算回路
13で測定している光電変換手段2を有する基板3のX
軸方向とY軸方向の変位量により光電変換手段駆動制御
回路15に送る駆動制御信号をフィードバック制御す
る。
【0023】上記のように構成した撮影装置で撮影する
とき手振れを補正するときの動作を説明する。
【0024】CPU11で撮影光学系駆動制御回路14
を駆動して撮影光学系1で撮影を開始すると、撮影装置
のヨー及びピッチ方向の角速度若しく角加速度を物理量
センサ5a,5bで検出して振れ検出回路12に送る。
振れ検出回路12の増幅回路16a,16bは物理量セ
ンサ5a,5bで検出した撮影装置のヨー及びピッチ方
向の角速度信号若しくは角加速度信号を増幅してフィル
タ17a,17bに送る。フィルタ17a,17bは送
られた角速度信号若しくは角加速度信号からドリフト成
分など不要な信号成分を除去して演算回路18a,18
bに送る。演算回路18a,18bは送られた角速度信
号若しくは角加速度信号をX軸方向とY軸方向の角度変
動量に変換して振れ情報演算回路19に送る。振れ情報
演算回路19は送られたX軸方向とY軸方向の角度変動
量と撮影光学系1の焦点距離情報から光電変換手段2の
光電変換面における振れ量を演算してCPU11に送
る。CPU11は振れ検出回路12の振れ情報演算回路
19で演算した光電変換手段2の光電変換面における振
れ量に応じた駆動制御信号を光電変換手段駆動制御回路
15に送る。光電変換手段駆動制御回路15は送られた
駆動制御信号により駆動手段4a,4bを駆動して光電
変換手段2を有する基板3をX軸方向とY軸方向に変位
させる。
【0025】この駆動手段4a,4bで光電変換手段2
を有する基板3をX軸方向とY軸方向に変位させている
とき、図3(a)に示すように、光源6から基板3の光
電変換手段2を取り付けた面と反対側に設けた反射部8
に光ビームを照射し、反射部8からの反射光を受光手段
の各受光素子7a〜7dで受光する。この反射部8は光
軸に対して対称な光量分布を有するように反射面の形状
と反射率分布が設定されているから、反射部8から受光
素子7a〜7dに入射する反射ビーム22は、図3
(b)に示すように、基板3の変位に応じて受光素子7
a〜7d上で一定の関係で変化する。この受光素子7a
〜7dに入射する反射ビーム22により受光素子7a〜
7dから出力される受光信号を変位量演算回路13の増
幅回路20a〜20dで増幅して位置演算回路21に送
る。位置演算回路21は送られた受光信号から光電変換
手段2を有する基板3のX軸方向とY軸方向の変位量を
演算して、駆動手段4a,4bで光電変換手段2を有す
る基板3をX軸方向とY軸方向に変位させているときの
基板3のX軸方向とY軸方向の変位量を求める。例えば
各受光素子7a〜7dの受光信号により増幅回路20a
〜20dから出力する電圧値をVa,Vb,Vc,Vd
とすると、基板3のX軸方向の変位量δxは 〔(Va+Vb)−(Vc+Vd)〕/(Va+Vb+
Vc+Vd) に比例し、Y軸方向の変位量δyは 〔(Va+Vd)−(Vb+Vc)〕/(Va+Vb+
Vc+Vd) に比例し、図3(c)に示すようにほぼリニアに変化す
る。この基板3のX軸方向の変位量δxとY軸方向の変
位量δyを位置演算回路21で求めてCPU11に送
る。
【0026】CPU11は、この駆動手段4a,4bで
光電変換手段2を有する基板3をX軸方向とY軸方向に
変位させているときに求めた基板3のX軸方向とY軸方
向の変位量を振れ情報演算回路19で検出した光電変換
手段2の光電変換面におけるX軸方向とY軸方向の振れ
量から減算して光電変換手段駆動制御回路15に送る駆
動制御信号を補正する。光電変換手段駆動制御回路15
は補正された振れ量を示す駆動制御信号により駆動手段
4a,4bを制御し、光電変換手段2を有する基板3の
X軸方向とY軸方向の変位を調節する。このようにして
高精度な振れ補正を行うことができる。このように撮影
中に振れ補正を行い、撮影が終了したら光電変換手段2
を有する基板3を変位させた量に応じて駆動手段4a,
4bを制御して光電変換手段2を有する基板3を初期位
置に戻す。このようにすることにより振れ補正の動作に
よる撮影光学系1の光軸と光電変換手段2の画像中心と
のずれによる画質劣化を低減することもできる。この場
合、光電変換手段2を有する基板3の初期位置をあらか
じめ記憶しておき、振れ補正による撮影が終了したとき
に、光電変換手段2を有する基板3をあらかじめ記憶し
た初期位置に戻しても良い。
【0027】次ぎに、このように光電変換手段2と反射
部8を有する基板3と反射部8からの反射光を受光する
受光手段7を一体化した変位量測定機構部30の構成を
図4の斜視図を参照して説明する。
【0028】変位量測定機構部30は、図4に示すよう
に、外枠31と、光電変換手段2と周辺回路を有する基
板3と、X軸方向への変位を規定するX軸変位規定基板
32と、Y軸方向への変位を規定するY軸変位規定基板
33及び受光手段7を有する基板34を有する。光電変
換手段2と周辺回路を設置した基板3の裏面には反射部
8を構成する平面ミラーが固定され、X軸変位規定基板
32に設けられたX軸方向の長穴36に嵌合させるため
の2個の突起部35を有する。X軸変位規定基板32に
は光源6からの光と反射部8からの反射光を妨げないた
めの穴37が中央部に設けられ、穴37の上部にX軸方
向の長穴36を有し、穴37の側部にY軸変位規定基板
33に設けたY軸方向の長穴39に嵌合させるための2
個の突起部38を有する。Y軸変位規定基板33の中央
部にも光源6からの光と反射部8からの反射光を妨げな
いための穴40を有し、穴40の側部にY軸方向の長穴
39を有する。
【0029】外枠31のX軸方向の一方の内側面には、
光電変換手段2を有する基板3のX軸方向の一方の辺を
押える弾性体例えば板ばね41を設け、外枠31の板ば
ね41を取り付けた後段のY軸方向の一方の面にはX軸
変位規定基板32のY軸方向の一辺を押える弾性体例え
ば板ばね42を設けられている。そして光電変換手段2
を有する基板3の板ばね41と接触する辺と反対側の辺
にX軸方向の駆動手段4aを取り付け、駆動手段4aと
光電変換手段2を有する基板3を板ばね41を介して外
枠31に固定し、X軸変位規定基板32の板ばね42と
接触する辺と反対側の辺にY軸方向の駆動手段4bを取
り付け、光電変換手段2を有する基板3の突起部35に
X軸変位規定基板32の長穴36に嵌合させて駆動手段
4bとX軸変位規定基板32を板ばね42とX軸変位規
定基板32の固定端43とで外枠31に固定する。この
外枠31に固定したX軸変位規定基板32の突起部38
にY軸変位規定基板33の長穴39を嵌合させ、Y軸変
位規定基板33から所定距離を隔てて受光手段7を有す
る基板34を配置し、Y軸変位規定基板33と受光手段
7を有する基板34を外枠31に機械的に固定して、変
位量測定機構部30を構成する。
【0030】このように光電変換手段2を有する基板3
とX軸変位規定基板32を駆動手段4a,4bと反対側
に設けた板ばね41,42で押圧しながら保持するよう
にしたから、駆動手段4a,4bを駆動して光電変換手
段2を有する基板3を変位させるときに、駆動手段4
a,4bの変位に追従して光電変換手段2を有する基板
3を精度良く変位させることができる。
【0031】また、基板3の突起部35と嵌合するX軸
変位規定基板32の長穴36やX軸変位規定基板32の
突起部38と嵌合するY軸変位規定基板33の長穴39
の接触する部位あるいは基板3とX軸変位規定基板32
の接触面及びX軸変位規定基板32とY軸変位規定基板
33の接触面に所定の摩擦力を発生するように表面を加
工することにより、光電変換手段2を有する基板3を駆
動手段4a,4bにより変位させるときに生じる振動を
抑制することができ、光電変換手段2を有する基板3を
高精度に変位させることができる。
【0032】さらに、図5に示すように、外枠31の板
ばね41,42を設けてある面の一部に所定高さを有す
る変位制限突起部44を設けて光電変換手段2を有する
基板3の変位量を制限すると良い。このように変位制限
突起部44を設けることにより、撮影装置で撮影すると
き大きな手振れが生じて光電変換手段2を有する基板3
を大きく変位させた場合に駆動手段4a,4bの圧電素
子や板ばね41,42の機械的な破損を防ぐことがで
き、信頼性の高い振れ補正機構を提供することができ
る。
【0033】また、撮影光学系1に変倍機能を有し、撮
影光学系1が望遠側に設定されている場合、焦点距離が
長くなるため微少な手振れでも光電変換手段2上の変動
量は焦点距離に比例して大きくなる。撮影光学系1に変
倍機能を有する場合は、変位量演算回路13の振れ情報
演算回路19に撮影光学系1の焦点距離に応じて像面で
の振れ量演算用の演算パラメータを格納しておく。そし
て変倍機能が動作したときに、ズーム用光学系の配置状
態をエンコーダ等で検出し、その焦点距離情報を振れ検
出回路12の振れ情報演算回路19に通知するとともに
変位量演算回路13の位置演算回路21に通知する。位
置演算回路21は送られた焦点距離に応じて変位量を演
算する演算パラメータを最適なものに選択して光電変換
手段2を有する基板3の変位量を演算する。このように
して光電変換手段2を有する基板3を変位させていると
きの変位量を最適化することができ、高精度な振れ補正
を実現することができる。
【0034】上記実施例は光電変換手段2と反射部8を
有する基板3と受光手段7の間の距離を一定にした場合
について説明したが、図6に示すように、受光手段7を
有する基板34を平行に移動する駆動手段45を設け、
変倍機能による撮影光学系1のズーム用光学系の移動に
伴い駆動手段45により受光手段7を有する基板34を
移動して反射部8と受光手段7の相対的な位置関係を変
化させて、図7に示すように、受光手段7上のビーム径
22を反射部8と受光手段7の距離に応じて変化させる
ことにより、光電変換手段2を変位させているときの変
位量検出の分解能を変化させることができ、光電変換手
段2の変位量を高精度で検出して位置決めすることがで
きる。
【0035】また、露光条件と焦点距離情報からなる撮
影条件からあらかじめ定められた手振れ限界条件を設定
しておき、CPU11に振れ検出回路12で検出した手
振れ量が送られたときに、CPU11は検出した手振れ
量を露光条件と焦点距離情報からなる撮影条件から定め
られた手振れ限界条件と比較し、この比較結果を撮影装
置の操作部に表示し、この表示された比較結果により撮
影者が意図的に振れ補正機構をオンオフするための撮影
装置の操作部に設けた選択スイッチをオフにしたときの
信号により手振れ補正が不必要となった場合や撮像装置
の主電源がオフになったり又は撮影装置の電源電圧監視
回路からの規定電圧以下の電圧を検出した警告信号によ
り手振れ補正が動作不可能となった場合に、光電変換手
段2を有する基板3を機械的に固定すると良い。例えば
図8に示すように、永久磁石上46上に弾性体47を介
して電磁石48と、電磁石48上に固定され、X軸変位
規定基板32と光電変換手段2を有する基板3の穴4
9,50に嵌合する円錐状の突起部51,52を設け、
手振れ補正が不必要となった場合や手振れ補正が動作不
可能となった場合に電磁石48への通電を遮断して弾性
体47の弾性力で突起部51,52をX軸変位規定基板
32と光電変換手段2を有する基板3の穴49,50に
嵌合させて光電変換手段2を有する基板3とX軸変位規
定基板32を機械的に固定し、手振れ補正が必要なとき
に電磁石48に通電して突起部51,52をX軸変位規
定基板32と光電変換手段2を有する基板3の穴49,
50から離し、光電変換手段2を有する基板3とX軸変
位規定基板32が変位できるようにする。このようにし
て光電変換手段2の不必要な変位による画質の劣化や運
搬等による機械的な破損を防止することができるととも
に不要な動作による電力の消費を防ぐことができる。
【0036】上記実施例は光電変換手段2を有する基板
3の裏面の反射部8として平坦な反射ミラーを設けた場
合について説明したが、反射部8に凹,凸などの種々の
反射面形状を設けても良い。また、反射部8の反射面の
反射率も光学軸から離れるにしたがって高くなるように
設定することもできる。さらに、光源6の照射ビームの
出射角度を撮影光学系1の焦点距離情報に対応して変化
させて受光手段7に入射するビーム状態を変化させるこ
とにより変位量演算回路13の変位量の検出分解能を変
化させるようにしても良い。また、光電変換手段の揺動
のための駆動装置に圧電素子を使用した場合について説
明したが、ギヤによる回転−直線運動変換機構を有した
ステップモータにより機械的に駆動したり、磁石とヨー
ク及びコイルからなる電磁的アクチュエータにより駆動
しても良い。
【0037】また、上記実施例は光電変換手段2を有す
る基板3に設けられた反射部8で反射した光ビームを例
えばフォトダイオード等からなる受光素子7a〜7dで
受光し、受光素子7a〜7dからの受光信号により光電
変換手段2を有する基板3の変位量を算出した場合につ
いて説明したが、反射部8で反射した光ビームを一次元
イメージセンサ等の複数の位置検出素子で受光して光電
変換手段2を有する基板3の変位量を算出するようにし
ても良い。
【0038】図9は反射部8で反射した光ビームを複数
の位置検出素子で受光して光電変換手段2を有する基板
3の変位量を算出する実施例の構成図である。図に示す
ように、光源6は光電変換手段2を有する基板3に設け
られた反射部8の光軸上に設けられ、例えばラインセン
サからなる4個の位置検出素子61a,61b,61
c,61dは基板3と並行な同一平面上の基板3を変位
させるX軸方向とY軸方向に光源6を中心に点対称にな
るように配置してある。
【0039】撮像装置の制御部の変位量演算回路13a
には位置検出素子61a〜61dに接続されたエッジ検
出回路62a〜62dと重心位置演算回路63と変動量
演算回路64を有する。エッジ検出回路62a〜62d
は位置検出素子61a〜61dで受光した反射部8から
の反射ビームのエッジの座標を検出する。特徴点演算回
路63はエッジ検出回路62a〜62dで検出した反射
ビームのエッジの座標から反射ビームの幾何学的形状に
基づく特徴点例えば重心の位置を検出する。変動量演算
回路64は特徴点演算回路63で検出した特徴点の座標
と前回の特徴点の座標を比較し、特徴点の変動量から光
電変換手段2を有する基板3の変位量と変位方向を算出
する。この特徴点演算回路63で反射部8からの反射ビ
ームの幾何学的形状の特徴点である重心の位置を特定す
るのに必要な反射ビームを検出する位置検出素子61a
〜61dの個数を少なくし、重心位置の演算処理時間を
短くするために反射部8を円形又は楕円に形成し、円形
又は楕円状の反射ビームが位置検出素子61a〜61d
に入射するようにしてある。
【0040】上記のように構成された変位量演算回路1
3aで手振れを補正するための変位量を検出するとき
は、駆動手段4a,4bで光電変換手段2を有する基板
3をX軸方向とY軸方向に変位させているとき、光源6
から基板3の光電変換手段2を取り付けた面と反対側に
設けた反射部8に光ビームを照射し、図11(a)に示
すように、各位置検出素子61a〜61dで反射部8か
らの反射ビーム22の一部を受光する。この反射部8か
ら位置検出素子61a〜61dに入射する反射ビーム2
2は、図11(b)に示すように、基板3の変位に応じ
て位置検出素子61a〜61d上で一定の関係で変化す
る。変位量演算回路13aのエッジ検出回路62a〜6
2dは位置検出素子61a〜61dから出力される信号
から反射ビーム22のエッジの座標を検出して特徴点演
算回路63に送る。特徴点演算回路63送られた反射ビ
ーム22のエッジの座標から反射ビーム22の幾何学的
形状に基づく特徴点である重心の位置を検出して変動量
演算回路64に送る。例えば位置検出素子61a〜61
dに入射した反射ビーム22のエッジ部の座標が(X
1,0),(0,Y1),(X2,0),(0,Y2)
と検出された場合、反射ビーム22の重心位置は下記式
で演算される。 (重心位置)=〔(X1+X2)/2,(Y1+Y2)
/2〕
【0041】変動量演算回路64は送られた反射ビーム
22の重心の位置座標と前回の重心の位置座標を比較
し、反射ビーム22の重心の変動量から光電変換手段2
を有する基板3のX軸方向とY軸方向の変位量を算出し
てCPU11に送る。CPU11は、この駆動手段4
a,4bで光電変換手段2を有する基板3をX軸方向と
Y軸方向に変位させているときに求めた基板3のX軸方
向とY軸方向の変位量と振れ情報演算回路19で検出し
た光電変換手段2の光電変換面におけるX軸方向とY軸
方向の振れ量から減算して光電変換手段駆動制御回路1
5に送る駆動制御信号を補正する。光電変換手段駆動制
御回路15は補正された振れ量を示す駆動制御信号によ
り駆動手段4a,4bを制御し、光電変換手段2を有す
る基板3のX軸方向とY軸方向の変位を調節する。
【0042】このよう例えばラインセンサからなる4個
の位置検出素子61a〜61dで反射部8からの反射ビ
ーム22を受光して光電変換手段2を有する基板3の変
位量と変位方向を算出して基板3の振れ量をフィードバ
ック制御するから、小型で安価なラインセンサからなる
4個の位置検出素子61a〜61dを使用して基板3の
変位量を検出することができるとともに光源6の発光パ
ワーの変動や経時劣化による光量の変動の影響を受けず
により高精度な振れ補正を行うことができる。
【0043】上記実施例は4個の位置検出素子61a〜
61dを使用した場合について説明したが、反射部8か
らの反射ビーム22を円形にした場合には、円周上の3
点の座標が判明すれば反射ビーム22の幾何学的形状を
示す方程式が特定できるから、図12(a)に示すよう
に、3個の位置検出素子61a〜61cを使用したり、
図12(b)に示すように、X軸又はY軸と平行して設
けた2個の位置検出素子61a,61bを使用しても良
い。
【0044】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、手振れ
による撮影装置の振れ量を検出し、検出した振れ量によ
り光電変換手段を有する基板を変位させているときに、
光電変換手段を有する基板の変位量を検出し、検出した
変位量により振れ量を補正して光電変換手段を有する基
板を変位させるから、高精度な振れ補正を行うことがで
きる。
【0045】また、受光手段を光電変換手段を有する基
板の反射部からの反射光の光軸方向に移動する駆動手段
を設け、変倍機能による撮影光学系のズーム用光学系の
移動に伴い駆動手段により受光手段を移動して反射部と
受光手段の相対的な位置関係を変化させることにより、
光電変換手段を有する基板を変位させているときの変位
量の分解能を向上させることができ、光電変換手段を高
精度に位置決めすることができる。
【0046】さらに、小型で安価な位置検出素子で反射
部からの反射ビームを受光して光電変換手段を有する基
板の変位量と変位方向を算出して基板の振れ量をフィー
ドバック制御するから、簡単な構成で基板の変位量を検
出することができるとともに光源の発光パワーの変動や
経時劣化による光量の変動の影響を受けずにより高精度
な振れ補正を行うことができる。
【0047】この位置検出素子で検出する反射部からの
反射光のビーム形状を円形又は楕円形状にすることによ
り、位置検出素子の数を少なくすることができるととも
に、基板の変位量を演算する時間を短縮することができ
る。
【0048】また、光電変換手段を有する基板の変位量
を、光源から照射された光を光電変換手段を有する基板
の一部に設けられた反射部で反射し、その反射光を複数
の受光素子を有する受光手段で受光して算出するから、
光電変換手段を有する基板の変位量を算出することがで
きる。
【0049】さらに、反射部を光電変換手段を有する基
板の裏面に設けることにより、撮影光学系に影響せずに
光電変換手段を有する基板の変位量を算出することがで
きるとともに小型化を図ることができる。
【0050】また、光電変換手段を有する基板を駆動手
段及び光電変換手段を有する基板を挟んで駆動手段と反
対側に設けられた弾性体で保持することにより、光電変
換手段を有する基板を変位させるとき生じる振動等を抑
制して高精度に変位させることができる。
【0051】さらに、弾性体が設けられた位置に所定高
さを有する変位制限部を設けることにより、撮影装置で
撮影するとき大きな手振れが生じて光電変換手段を有す
る基板を大きく変位させた場合に駆動手段や弾性体の機
械的な破損を防ぐことができ、信頼性の高い振れ補正機
構を提供することができる。
【0052】また、変位量測定手段の変位量演算手段若
しくは振れ検出手段にあらかじめ撮影光学系の焦点距離
に応じた演算用パラメータを格納し、撮影光学系の変倍
機能が動作したときに、変位量演算手段若しくは振れ検
出手段は撮影光学系の焦点距離に応じて演算する演算用
パラメータを選択して光電変換手段を有する基板の変位
量を演算することにより、光電変換手段を有する基板を
変位させているときの変位量を最適化することができ、
高精度な振れ補正を実現することができる。
【0053】さらに、手振れ補正を撮影者の意図により
行わないときあるいは主電源がオフのとき又は規定電圧
以下のときに光電変換手段を有する基板を機械的に固定
することにより、光電変換手段の不必要な変位による画
質の劣化や運搬等による機械的な破損を防止することが
できるとともに不要な動作による電力の消費を防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成図である。
【図2】上記実施例の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】変位量の測定動作を示す説明図である。
【図4】変位量測定機構部の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図5】変位量測定機構部の変位制限突起部を示す構成
図である。
【図6】第2の実施例の構成図である。
【図7】反射部と受光手段の距離変化によるビーム径の
変化特性図である。
【図8】光電変換手段を有する基板の機械的な固定手段
を示す構成図である。
【図9】第3の実施例の構成図である。
【図10】第3の実施例の制御部の構成を示すブロック
図である。
【図11】変位量の測定動作を示す説明図である。
【図12】位置検出素子の他の配置を示す配置図であ
る。
【図13】従来例の構成を示す斜視図である。
【図14】他の従来例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1;撮影光学系、2;光電変換手段、3;基板、4;駆
動手段、5;物理量センサ、6;光源、7;受光手段、
8;反射部 11;CPU、12;振れ検出回路、13;変位量演算
回路、14;撮像光学系駆動制御回路、15;光電変換
手段駆動制御回路、61;位置検出素子、62;エッジ
検出回路、63;特徴点演算回路、64;変動量演算回
路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系と光電変換手段を有する基板
    と振れ検出手段と駆動手段と変位量測定手段及び制御手
    段を有し、 撮影光学系は被写体からの光を受光して被写体像を光電
    変換手段に入射し、 基板に取付けられた光電変換手段は撮影光学系を通過し
    た被写体像を受光して画像信号に変換し、 振れ検出手段は手振れによる撮影装置の振れ量を検出
    し、 駆動手段は振れ検出手段で検出した振れ量により光電変
    換手段を有する基板を撮影光学系の光軸に直交する平面
    内の少なくとも一方向に移動させ、 変位量測定手段は反射部と光源と受光手段及び変位量演
    算手段を有し、反射部は光電変換手段を有する基板の一
    部に設けられ、光源から照射された光を反射して受光手
    段に入射し、受光手段は反射部からの反射光を受光する
    複数の受光素子を有し、変位量演算手段は複数の受光素
    子からの受光信号により光電変換手段を有する基板の変
    位量を算出し、 制御手段は振れ検出手段で検出した振れ量と変位量演算
    手段で算出した変位量から光電変換手段を有する基板を
    移動する駆動手段の移動量を制御して手振れを補正する
    ことを特徴とする防振機能付き撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記受光手段を光電変換手段を有する基
    板の反射部からの反射光の光軸方向に移動する駆動手段
    を設け、変倍機能による撮影光学系のズーム用光学系の
    移動に伴い駆動手段により受光手段を移動して反射部と
    受光手段の相対的な位置関係を変化させる請求項1記載
    の防振機能付き撮影装置。
  3. 【請求項3】 撮影光学系と光電変換手段を有する基板
    と振れ検出手段と駆動手段と変位量測定手段及び制御手
    段を有し、 撮影光学系は被写体からの光を受光して被写体像を光電
    変換手段に入射し、 基板に取付けられた光電変換手段は撮影光学系を通過し
    た被写体像を受光して画像信号に変換し、 振れ検出手段は手振れによる撮影装置の振れ量を検出
    し、 駆動手段は振れ検出手段で検出した振れ量により光電変
    換手段を有する基板を撮影光学系の光軸に直交する平面
    内の少なくとも一方向に移動させ、 変位量測定手段は反射部と光源と複数の位置検出素子及
    び変位量演算手段を有し、反射部は光電変換手段を有す
    る基板の一部に設けられ、光源から照射された光を反射
    し、複数の位置検出素子は反射部からの反射光の一部を
    受光する位置に点対称に配置され、変位量演算手段は複
    数の位置検出素子で受光した反射光のエッジの座標を検
    出し、検出したエッジの座標から反射光の幾何学的形状
    に基づく特徴点を検出し、検出した特徴点と前回の特徴
    点とを比較して光電変換手段を有する基板の変位量と変
    位方向を算出し、 制御手段は振れ検出手段で検出した振れ量と変位量演算
    手段で算出した変位量及び変位方向から光電変換手段を
    有する基板を移動する駆動手段の移動量を制御して手振
    れを補正することを特徴とする防振機能付き撮影装置。
  4. 【請求項4】 上記反射部で反射する反射光のビーム形
    状は円形又は楕円形状である請求項3記載の防振機能付
    き撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記変位量測定手段の反射部を光電変換
    手段を有する基板の裏面に設けた請求項1乃至4のいず
    れかに記載の防振機能付き撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記光電変換手段を有する基板を駆動手
    段及び光電変換手段を有する基板を挟んで駆動手段と反
    対側に設けられた弾性体で保持する請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の防振機能付き撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性体が設けられた位置に所定高さ
    を有する変位制限部を設けた請求項6記載の防振機能付
    き撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記変位量測定手段の変位量演算手段若
    しくは振れ検出手段にあらかじめ撮影光学系の焦点距離
    に応じた演算用パラメータを格納し、撮影光学系の変倍
    機能が動作したときに、変位量演算手段若しくは振れ検
    出手段は撮影光学系の焦点距離に応じて演算する演算用
    パラメータを選択して光電変換手段を有する基板の変位
    量を演算する請求項1乃至7のいずれかに記載の防振機
    能付き撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記手振れ補正を撮影者の意図により行
    わないときあるいは主電源がオフのとき又は規定電圧以
    下のときに光電変換手段を有する基板を機械的に固定す
    る請求項1乃至8のいずれかに記載の防振機能付き撮影
    装置。
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