JP2000194026A - 揺れ補正装置、揺れ補正機能付き装置及び撮影装置 - Google Patents

揺れ補正装置、揺れ補正機能付き装置及び撮影装置

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JP2000194026A
JP2000194026A JP37253698A JP37253698A JP2000194026A JP 2000194026 A JP2000194026 A JP 2000194026A JP 37253698 A JP37253698 A JP 37253698A JP 37253698 A JP37253698 A JP 37253698A JP 2000194026 A JP2000194026 A JP 2000194026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化、軽量化、消費電力の低減化を
図る。 【解決手段】 結像光学系により結ばれる像の揺れを光
学的に補正する光学補正手段151と、該光学補正手段
を移動させるためのバイモルフ10,11とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結像光学系により
結ばれる像の揺れを光学的に補正する光学補正手段を有
する揺れ補正装置、揺れ補正機能付き装置及び撮影装置
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラなどの撮影装置
においては、AE(オート・エクスポージャ)、AF
(オートフォーカス)などあらゆる点で自動化、多機能
化が図られ、良好な撮影が容易に行えるようになってい
る。
【0003】また、近年ビデオカメラの小型化や、光学
系の高倍率化に伴い、撮影装置の揺れが撮影画像の品位
を低下させる大きな原因となっていることに着目し、こ
のカメラ揺れを補正する機能を有した撮影装置が種々提
案されている。
【0004】図4に、従来の揺れ補正機能を有した撮影
装置の構成の一例を示す。
【0005】同図における撮影部(撮像部)の構成とし
て、150は撮影レンズ、111は光電変換手段である
CCDなどの撮像素子である。112は前記撮像素子1
1より出力された電気信号を例えばNTSCなどの標準
ビデオ信号に変換する信号処理回路であり、標準ビデオ
出力が得られる。
【0006】次に、手揺れ補正部の構成として、31は
例えばジャイロなどの角速度センサから成る検出手段で
あり、撮影装置に取り付けられている。32は角速度セ
ンサなどの前記揺れ検出手段31の出力より揺れ補正目
標値を演算する信号処理手段である。33は前記信号処
理手段32より算出された揺れ補正信号に基づきアクチ
ュエータ34を駆動させるための駆動信号を発生させる
駆動回路である。34は揺れ補正を行うシフト光学系1
51を駆動するアクチュエータであって、コイルとマグ
ネットからなるリニアモータなどで構成されている。
【0007】前記シフト光学系151は、撮影光学系の
光軸に対し略直交する方向に移動させられ、撮影素子1
61面上の結像位置を撮影面と平行に上下左右に移動さ
せるものである。
【0008】なお、図示されていないが、実際の構成に
は、シフト光学系151の移動量を検出する位置検出手
段が設けられており、その位置信号が駆動回路33に帰
還され、位置制御が行われている。
【0009】次に、図5を用いて、前記信号処理手段3
2について詳述する。
【0010】同図において、301は撮影装置に固定さ
れた前記揺れ検出手段31に相当するジャイロであり、
カメラの揺れに応じた信号を出力する。302は前記ジ
ャイロ301の直流分をカットするDCカットフィルタ
であり、例えばハイパスフィルタによって構成されてい
るものである。303は前記ジャイロ301より検出さ
れた揺れ信号(角速度信号)を増幅する増幅回路、30
4は前記増幅回路303より出力された角速度信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0011】305は前記A/D変換器304のデジタ
ル出力の低周波成分を遮断するハイパスフィルタ(HP
F)であり、任意の帯域で特性を可変し得る機能を有す
る。306は前記HPF305の出力(角速度信号)を
積分して角変位信号を出力する積分器であり、任意の帯
域で特性を可変し得る機能を有する。307は角速度信
号及び積分器回路306より出力された角速度信号と、
角速度信号に積分処理を施した積分信号、すなわち角変
位信号からパンニング,チルティングの判定を行うパン
・チルト判定回路である。
【0012】このパン・チルト判定回路307は角速度
信号及び角変位信号のレベルにより後述するパンニング
制御を行う。そして、A/D変換器304,HPF30
5,積分器306,パン・チルト判定回路307は、例
えばマイクロコンピュータなどの演算部COMによって
構成される。これらの構成より得られた角変位信号は後
の制御において揺れ補正目標値となる。
【0013】ここで、パン・チルト判定回路307の動
作について詳しく述べると、A/D変換器304より出
力された角速度信号及び積分回路305より出力された
角変位信号を入力し、角速度が所定のしきい値以上、あ
るいは角速度が所定のしきい値以内であっても、角速度
信号を積分した角変位信号が所定のしきい値以上の場合
に、パンニングあるいはチルティングであると判定し、
このようなときには、HPF305の低域カットオフ周
波数を高域側へと変移させ、低域の周波数に対して揺れ
補正系が応答しないように特性を変更し、更にパンニン
グ,チルティングが検出された場合には、シフト光学系
の補正位置を序々に移動範囲中心へとセンタリングする
ために、積分器306の積分特性の時定数を短くなる方
向に変移させ、積分器に蓄積された値が基準値(揺れを
検出していない状態においてとりうる値)とする制御
(以下、パンニング制御)を行う。
【0014】なお、この間も角速度信号及び角変位信号
の検出は行われており、パンニング,チルティングが終
了した場合には、再び低域のカットオフ周波数を低下し
て揺れ補正範囲を拡張する動作が行われ、パンニング制
御から抜ける。
【0015】この動作を、図6のフローチャートを用い
て説明する。
【0016】ステップ#01より動作を開始するが、こ
の動作は所定のタイミングで繰り返し開始される。ま
ず、ステップ#02において、増幅された角速度信号を
アナログ量から演算部COMで扱えるデジタル値に変換
する。そして、次のステップ#03において、前回用意
されたカットオフ周波数(fc)の値を用い、HPF演
算を行う。次のステップ#04においては、前回用意さ
れた時定数の値を用い積分演算を行い、続くステップ#
05において、積分結果、すなわち角変位信号をアナロ
グ量に変換して出力する。
【0017】ステップ#06においては、角速度信号が
所定のしきい値以上であるかを判定し、しきい値未満で
あればステップ#07へ進み、ここでは積分値が所定の
しきい値以上であるかを判定する。この結果、角速度信
号が所定のしきい値以上、あるいは角速度信号が所定の
しきい値に満たなくとも、積分値が所定のしきい値以上
ならばパンニング・チルティング状態と判定してステッ
プ#08へ進み、角速度信号と積分値が共に所定のしき
い値に満たない場合は通常制御態、あるいはパンニング
・チルティングの終了状態と判定してステップ#10へ
進む。
【0018】ステップ#08においては、HPF演算に
用いるカットオフ周波数の値を現在の値より所定の値だ
け高くし、低周波信号の減衰率を現在のそれより大きく
する。そして、次のステップ#09において、積分演算
に用いる時定数の値を現在の値より所定の値だけ短く
し、角変位出力が基準値に近づくようにする。
【0019】また、ステップ#10においては、HPF
演算に用いるカットオフ周波数の値を現在の値より所定
の値だけ低くし、低周波信号の減衰率を現在のそれより
小さくする。そして、次のステップ#11において、積
分演算に用いる時定数の値を現在の値より所定の値だけ
長くし、積分効果を上げる。
【0020】上記の動作を終了するとステップ#12に
おいて、パンニングの処理が終了する。
【0021】次に、従来のアクチュエータの構造につい
て、図7を用いて説明する。
【0022】図7はシフト光学系151を含む可動部を
光路方向(被写体側より撮像素子111側に向かって)
より見た図である。
【0023】同図に示す34及び34’がリニアモータ
を応用したアクチュエータ・ブロックである。このアク
チュエータ・ブロックは、コイル521,531と、マ
グネット522,532及びヨーク523,533で構
成されている。
【0024】これらのアクチュエータ34,34’は、
それぞれコイルに加える電流の向きにより、矢印に示す
方向の印加電流に応じたトルクをそれぞれ発生するよう
にマグネット522,532の極性を配置してある。
【0025】なお、同図には示していないが、シフト光
学系151及び保持枠160を光軸に対し直交する平面
上の移動にのみ規制するガイドがあり、また、シフト光
学系151及び保持枠160の移動量を検出するエンコ
ーダが備えられている。
【0026】以上の説明よりわかるように、上記の従来
例においては、リニアモータの構造を持つアクチュエー
タ34及び34’を備え、シフト光学系151を一平面
上で可動させることにより撮像素子111上の被写体像
を撮影平面上で動かすことができる。
【0027】この動作を先に述べた揺れ信号より求めら
れた揺れ補正信号に基づき行うことにより、撮影面上で
の被写体像の揺れをキャンセルすることが可能となる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例において、リニアモータを応用したアクチュエータ
を用いることによるデメリットがある。
【0029】第1は、アクチュエータ34,34’自体
の体積の大きさである。マグネットとヨークにより磁気
回路を構成し、さらに磁気回路中にコイルを可動させる
ためのクリアランスと、コイルの移動量をカバーした磁
気回路の大きさを保ちながらレイアウトすることが求め
られるため、磁気回路が大きくなってしまう。
【0030】また、可動方向が光軸に直交する一平面上
であることから、アクチュエータのレイアウトも、その
平面上となるため、必円筒形であるレンズ鏡筒から磁気
回路を含むアクチュエータが飛び出す構造となってしま
う。
【0031】第2は、上記のようにコイルとヨーク、マ
グネットから成るアクチュエータであるため、アクチュ
エータ自体の重量が無視できないことが挙げられる。さ
らに可動なシフト光学系151と保持枠160のコイル
521,531が接合されているため、可動部の重量も
増してしまう。その分多くの駆動トルクを必要とするた
め、アクチュエータもさらに大型化することとなってし
まう。
【0032】第3は、シフト光学系151と保持枠16
0を保持するための保持電流を常に供給しないと、シフ
ト光学系151と保持枠160を中心に保持できないと
いうことである。これはシフト光学系151と保持枠1
60の可動部材が駆動効率を向上させるためにアクチュ
エータにより生じる駆動トルク以外の力を殆ど受けない
構造となっているために、アクチュエータ34,34’
の駆動トルクが無い場合、重力の影響を受けてしまい、
光軸に対し下方に落下してしまう問題がある。この重力
に打ち勝ち、シフト光学系151の光軸をセンタ近傍に
保持するためには、その力に応じた駆動トルクを常に発
生する必要があるため、いかなる場合でも重力に打ち勝
つトルクを発生させる保持電流をアクチュエータ34,
34’に常に加えておく必要がある。
【0033】(発明の目的)本発明の目的は、装置の小
型化、軽量化、消費電力の低減化を図ることのできる揺
れ補正装置、揺れ補正機能付き装置及び撮影装置を提供
しようとするものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、結像光学系により結ばれ
る像の揺れを光学的に補正する光学補正手段と、該光学
補正手段を移動させるためのバイモルフとを有する揺れ
補正装置とするものである。
【0035】同じく上記目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、結像光学系により結ばれる像の揺れ
を光学的に補正する光学補正手段と、該光学補正手段を
移動させるためのユニモルフとを有する揺れ補正装置と
するものである。
【0036】同じく上記目的を達成するために、請求項
7記載の本発明は、揺れを検出する揺れ検出手段と、結
像光学系により結ばれる像の揺れを光学的に補正する光
学補正手段と、該光学補正手段を移動させるためのバイ
モルフとを有する揺れ補正機能付き装置とするものであ
る。
【0037】同じく上記目的を達成するために、請求項
9記載の本発明は、揺れを検出する揺れ検出手段と、結
像光学系により結ばれる像の揺れを光学的に補正する光
学補正手段と、該光学補正手段を移動させるためのユニ
モルフとを有する揺れ補正機能付き装置とするものであ
る。
【0038】同じく上記目的を達成するために、請求項
13記載の本発明は、撮影装置の揺れを検出する揺れ検
出手段と、撮影光学系により結ばれる像の揺れを光学的
に補正する光学補正手段と、該光学補正手段を移動させ
るためのバイモルフとを有する撮影装置とするものであ
る。
【0039】同じく上記目的を達成するために、請求項
15記載の本発明は、撮影装置の揺れを検出する揺れ検
出手段と、撮影光学系により結ばれる像の揺れを光学的
に補正する光学補正手段と、該光学補正手段を移動させ
るためのユニモルフとを有する撮影装置とするものであ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0041】図1は本発明の実施の第1の形態に係る撮
影装置の光学系及び撮像素子を横から見た図であり、同
図において、150は撮影レンズ、151はシフト光学
系、111は撮像素子であり、先の従来例と配置自体は
何らかわらない。さらに、200は撮像素子111が取
り付けられている固定部材であり、撮影装置の筐体に固
定されている。10,11は短冊状のバイモルフであ
り、加える電圧により機械的なひずみをもち、撓み方向
に変形する。
【0042】この撓みを利用し、通常は、図1(a)に
示す様に、バイモルフ10及び11は直線的な形状をと
り、シフト光学系151を動作させるときに変化量に応
じた電圧をバイモルフ10及び11に加え、図1(b)
に示す様な変位を持たせることができる。また、印加電
圧の極性を変えることにより、反対方向にも変位させる
こともできる。
【0043】なお、図1では説明の便宜上、バイモルフ
を対向する面に2枚用いる構成で一方向の動作を説明し
ているが、実際には一平面上の任意の位置に移動させる
ために、少なくとももう一軸バイモルフを必要とする。
【0044】この状態を図2に示す。同図において、保
持枠160にバイモルフ10及び11が固定軸20及び
21を介して固定されている。同様にバイモルフ12及
び13もバイモルフ10,11に対し、90度回転した
位置に配置されており、固定軸22及び23を介して固
定されている。
【0045】この固定軸20,21,22,23は軸を
中心に回転可能であり、また固定部材200にも同様の
構成でバイモルフを固定している。したがって、一方の
組のバイモルフを変位させた場合、変位のないバイモル
フにより変位が規制されることはない。
【0046】さらに、図2において、121はスリット
であり、保持枠160に固定され、同時に変位するもの
とする。このスリットは図3(a),(b)に示す様
に、122に示す投光部である発光ダイオード等と、1
23に示す受光部であるPSD等の受光素子の間に配置
されており、スリット121の移動に伴い、PSD12
3の出力の変化を得ることができる。
【0047】具体的には、図3(a)で示す様に、発光
ダイオード122より発した光線333の一部である3
31がスリット121を抜け、PSDセンサ123面上
に照射される。PSD123は照射位置に応じた出力を
不図示の出力端子より出力する。このPSDセンサ12
3の出力とスリットの位置、しいてはシフト光学系15
1の変位は一意的に定まるため、PSD123の出力よ
り、該シフト光学系151の変位が把握できる。
【0048】また、図3(b)にスリット121が変位
したときの状態を示す。
【0049】発光ダイオード122の照射333自体は
変わらないものの、スリット121が移動することによ
りスリット121を抜けてPSD123に到達する光線
は、先の図3(a)に示す331より図3(b)に示す
332となるため、PSD上での位置も変位することが
わかる。
【0050】したがって、上記従来例で説明した構成と
同様に、角速度センサなどの揺れ検出手段31からの信
号を基に、信号処理手段32にて揺れ補正情報を算出
し、駆動回路33へ出力してバイモルフ10,11,1
2,13を変位させる。また、この変位は図4に述べた
ようなPSDを用いたエンコーダ35により検出され駆
動回路33に帰還されることにより、位置制御がなされ
るものである。
【0051】なお、バイモルフ10〜13の駆動回路は
図4に述べたように帰還制御が働くため、一般的に用い
られている電圧制御の駆動手段で良く、単純な回路構成
で実現が可能である。又、その為の構成や動作は図4〜
図6と同様であるので、その説明は省略する。
【0052】以上述べたような構造のバイモルフ10〜
13を備えることにより、大きさの小型化、軽量化、消
費電力の低減等を実施することが可能となる。
【0053】具体的には、アクチュエータは薄い短冊状
であり、図7に示す様な磁気回路を構成する必要が無い
ためにアクチュエータのサイズが大きくなることもな
く、レイアウトの自由度がある。また、アクチュエータ
自体の重さも、磁気回路から比較すると非常に軽い。さ
らに、通電を行わない場合は直線的に伸びている形状を
保持しているため、磁気回路で構成したときのような保
持電流も非常に小さくて済む。
【0054】(実施の第2の形態)上記実施の第1の形
態では、シフト光学系151を移動させる手段として、
バイモルフを用いた例を述べたが、これをユニモルフに
置き換えることも可能である。
【0055】ここで簡単にバイモルフとユニモルフの違
いについて説明する。
【0056】バイモルフは、既に説明したのと重複する
部分もあるが、図8(a)に示す様に、短冊上の薄い金
属板202の両面に、分極の方向(伸び縮みする方向)
をそろえた1組の圧電素子201を両面に貼ったもの
で、例えば図中上側の圧電素子201にスイッチSW1
をオンにして電圧を与えることにより、該圧電素子20
1が縮み方向の変形をおこし、バイモルフ自体が反り返
る(図8(a)の矢印方向)。また、反対方向に曲げる
場合は、図中下側の圧電素子201にスイッチSW2を
オンにして電圧を与えることにより可能である。
【0057】一方、ユニモルフは、図8(b)に示す様
に、金属板204の片面のみに圧電素子203を貼った
ものである。従って、スイッチSW3をオンにすること
により、該圧電素子203が縮みを生じ、図8(b)の
矢印方向にのみ反らすことが可能である。なお、反対側
に反らすことはその変形効率が悪いことから一般に行わ
れておらず、本実施の第2の形態においてもそのような
用い方はしない。
【0058】上記の様に本発明の実施の第2の形態は、
図8(b)に示した構成のユニモルフをシフト光学系1
51の駆動手段として用いるものである。
【0059】バイモルフをユニモルフに変更する以外
は、図1と同様であるので、この図1を用いて、バイモ
ルフ10,11を、不図示ではあるがユニモルフ1
0’,11’として以下に説明を行う。なお、この場
合、シフト光学系151を挟み込む構成としているの
で、ユニモルフ10’と11’とは、変形する方向を互
いに異なる側に向けて配置される。
【0060】短冊状のユニモルフ10’,11’は、加
える電圧により機械的ひずみをもち、撓み方向に変形す
る。図1の様に配置されるユニモルフ10’,11’
は、上記の様に変形方向を異ならせ、固定部材200に
固定されている。
【0061】通常は、図1(a)に示す様に、ユニモル
フ10’,11’は直線的な形状であり、シフト光学系
151を動作させるときに変化量に応じた電圧をユニモ
ルフ10’あるいは11’に加え、図1(b)に示す様
な変位を持たせることができる。例えば、図1におい
て、ユニモルフ10’,11’を電圧印加時に外側に反
り変えるように配置した場合、ユニモルフ10’にのみ
電圧を印加すると、図1(b)に示す動作が可能であ
る。また、電圧を印加するユニモルフを変えることによ
り、反対方向にも変位させることもできる。
【0062】以上述べたような構造のユニモルフを備え
ることにより、大きさの小型化、軽量化、消費電力の低
減等を実施することが可能となる。
【0063】具体的には、アクチュエータは薄い短冊状
であり、図7に示す様な磁気回路を構成する必要が無い
ためにアクチュエータのサイズが大きくなることもな
く、レイアウトの自由度がある。また、アクチュエータ
自体の重さも、磁気回路から比較すると非常に軽い。さ
らに、通電を行わない場合は直線的に伸びている形状を
保持しているため、磁気回路で構成したときのような保
持電流も非常に小さくて済む。
【0064】(変形例)上記実施の形態においては、シ
フト光学系151の位置検出手段としてPSDを利用し
ていたが、これに限らず、ホール素子とマグネットの組
み合わせ等でも可能である。
【0065】本発明は、各請求項記載の発明または実施
の各形態の構成が、全体として一つの装置を形成する様
なものであっても、又は、分離もしくは他の装置と結合
する様なものであっても、又は、装置を構成する要素の
ようなものであっても良い。
【0066】また、本発明は、撮像素子を備えた撮影装
置に適用した例を述べているが、銀塩フィルムを用いる
撮影装置等の種々の形態の撮影装置、さらには撮影以外
の揺れ補正機能を有する光学機器やその他の装置、更に
はそれら撮影装置や光学機器やその他の装置に適用され
る装置、又はこれらを構成する要素に対しても適用でき
るものである。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学補正手段を移動させるための手段にバイモルフある
いはユニモルフを用いるようにしているため、装置の小
型化、軽量化、消費電力の低減化を達成した揺れ補正装
置、揺れ補正機能付き装置及び撮影装置を提供できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態における撮影装置の
主要部の構成を示す側面図である。
【図2】図1の光学系等を正面より見た図である。
【図3】図2に示すエンコーダの構成を示す図である。
【図4】本発明及び従来例における揺れ補正機能を有し
た撮影装置の回路構成を示すブロック図である。
【図5】図4の信号処理手段の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図4の信号処理手段での動作を説明する為のフ
ローチャートである。
【図7】従来の撮影装置に具備された補正光学系を駆動
するアクチュエータの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の第2の形態に使用されるユニモ
ルフについて、実施の第1の形態にて用いられるバイモ
ルフとの比較において説明する為の構成図である。
【符号の説明】
10〜13 バイモルフ 31 揺れ検出手段 32 信号処理手段 33 駆動回路 34 アクチュエータ 35 エンコーダ 121 スリット 122 発光ダイオード 123 PSD 150 撮影レンズ 151 シフト光学系 160 保持部材 200 固定部材 201,203 圧電素子 202,204 金属板

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像光学系により結ばれる像の揺れを光
    学的に補正する光学補正手段と、該光学補正手段を移動
    させるためのバイモルフとを有する揺れ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記バイモルフは、同一の可動方向に対
    して複数具備されることを特徴とする請求項1記載の揺
    れ補正装置。
  3. 【請求項3】 結像光学系により結ばれる像の揺れを光
    学的に補正する光学補正手段と、該光学補正手段を移動
    させるためのユニモルフとを有する揺れ補正装置。
  4. 【請求項4】 前記ユニモルフは、同一の可動方向に対
    して、変形方向を異ならせて複数具備されることを特徴
    とする請求項3記載の揺れ補正装置。
  5. 【請求項5】 前記光学補正手段は、前記結像光学系の
    光軸方向に対し略直交方向に可動することを特徴とする
    請求項1又は3記載の揺れ補正装置。
  6. 【請求項6】 前記光学補正手段の移動量を検出するエ
    ンコーダと、該エンコーダより出力と揺れ検出手段の出
    力に基づいて前記光学補正手段の移動量を補正する帰還
    回路とを有することを特徴とする請求項5記載の揺れ補
    正装置。
  7. 【請求項7】 揺れを検出する揺れ検出手段と、結像光
    学系により結ばれる像の揺れを光学的に補正する光学補
    正手段と、該光学補正手段を移動させるためのバイモル
    フとを有する揺れ補正機能付き装置。
  8. 【請求項8】 前記バイモルフは、同一の可動方向に対
    して複数具備されることを特徴とする請求項7記載の揺
    れ補正機能付き装置。
  9. 【請求項9】 揺れを検出する揺れ検出手段と、結像光
    学系により結ばれる像の揺れを光学的に補正する光学補
    正手段と、該光学補正手段を移動させるためのユルモル
    フとを有する揺れ補正機能付き装置。
  10. 【請求項10】 前記ユニモルフは、同一の可動方向に
    対して、変形方向を異ならせて複数具備されることを特
    徴とする請求項9記載の揺れ補正機能付き装置。
  11. 【請求項11】 前記光学補正手段は、前記結像光学系
    の光軸方向に対し略直交方向に可動することを特徴とす
    る請求項7又は9記載の揺れ補正機能付き装置。
  12. 【請求項12】 前記光学補正手段の移動量を検出する
    エンコーダと、該エンコーダより出力と前記揺れ検出手
    段の出力に基づいて前記光学補正手段の移動量を補正す
    る帰還回路とを有することを特徴とする請求項11記載
    の揺れ補正機能付き装置。
  13. 【請求項13】 撮影装置の揺れを検出する揺れ検出手
    段と、撮影光学系により結ばれる像の揺れを光学的に補
    正する光学補正手段と、該光学補正手段を移動させるた
    めのバイモルフとを有する撮影装置。
  14. 【請求項14】 前記バイモルフは、同一の可動方向に
    対して複数具備されることを特徴とする請求項13記載
    の撮影装置。
  15. 【請求項15】 撮影装置の揺れを検出する揺れ検出手
    段と、撮影光学系により結ばれる像の揺れを光学的に補
    正する光学補正手段と、該光学補正手段を移動させるた
    めのユニモルフとを有する撮影装置。
  16. 【請求項16】 前記ユニモルフは、同一の可動方向に
    対して、変形方向を異ならせて複数具備されることを特
    徴とする請求項15記載の撮影装置。
  17. 【請求項17】 前記光学補正手段は、前記撮影光学系
    の光軸方向に対し略直交方向に可動することを特徴とす
    る請求項13又は15記載の撮影装置。
  18. 【請求項18】 前記光学補正手段の移動量を検出する
    エンコーダと、該エンコーダより出力と前記揺れ検出手
    段の出力に基づいて前記光学補正手段の移動量を補正す
    る帰還回路とを有することを特徴とする請求項17記載
    の撮影装置。
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