JP2001065911A - 天井埋込型空気調和装置 - Google Patents
天井埋込型空気調和装置Info
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Abstract
ねることのない天井埋込型空気調和装置を提供する。 【解決手段】 吹出口17bには吹き出した空気を天井
面に導く導風部24が形成されるとともに導風部24の
終端には空気の一部を堰き止める段部25が形成され、
さらに段部25の高さは吹出口17bの幅方向両端部に
おいて大きく、幅方向中央部に近づくほど漸次小さくな
るように形成された室内ユニットを有する天井埋込型空
気調和装置であって、段部25に繋がる導風部24が、
高さが変化する段部25に連続するように、吹出口17
bの幅方向および吹出方向のいずれについても曲面状に
形成された天井埋込型空気調和装置を採用する。
Description
井面に埋め込むようにして設置される天井埋込型空気調
和装置に関するものである。
の一例を図6に示す。図において、符号1は天井に埋設
されたキャビネットであり、その内部には熱交換器2、
ファン3、送風用モータ4、導風板5、ドレンパン6等
が配置され、さらにキャビネット1にはその下部開口を
覆うようにして天井パネル7が取り付けられている。
され、さらに吸込口7aの両側には吹出口7bが形成さ
れている。また、吸込口7aには集塵のためのエアフィ
ルタ8を組み合わされた吸込グリル9が填め込まれてい
る。
モータ4を駆動させてファン3を回転させると、室内の
空気が吸込グリル9、エアフィルタ8を通じて吸込口7
aから吸い込まれ、導風板5に案内されてファン3に吸
入され付勢される。次いで、付勢された空気は熱交換器
2を吹き抜ける過程で冷却または加熱され、所望の状態
に調和されて吹出口7bから室内に吹き出されるように
なっている。
井埋込型空気調和装置においては、次のような問題点が
指摘されている。天井埋込型空気調和装置はオフィス等
の広いスペースの空調用として用いられるのが一般的で
ある。そこで、このような広いスペース内でより均一な
空気調和を図るために、調和された空気を吹出口7bか
ら天井面に対して平行に近い角度で吹き出すようにして
いる。吹出口7bから吹き出された空気は天井面に沿っ
て流れようとする性質があるので、これを利用して調和
空気をより遠くまで行き届かせるようにしているのであ
る(これを天井効果という)。
き出された空気に触れる天井面に汚れが付着するという
弊害が生じる。吸込口7aから吸入される空気は、エア
フィルタ8を通過する過程で集塵されるが、例えばたば
このヤニ成分のように非常に微細な汚れは完璧には集塵
されず、いくらかは吹出口7bから再度室内に戻されて
しまう。このとき、調和空気は天井面の所定の範囲に常
時連続して吹き付けられるようになるので、所定範囲の
天井面に上記のような汚れが付着するのである。この汚
れは吹き出される空気の速度が比較的遅い吹出口7bの
両端部で顕著であり、天井パネル7の周囲に模様を描い
たようになるため、清掃に余計な手間が必要になるだけ
でなく室内の美観を損ねるといった問題がある。
であり、天井面に汚れが付着し難く、室内の美観を損ね
ることのない天井埋込型空気調和装置を提供することを
目的としている。
めの手段として、次のような構造の天井埋込型空気調和
装置を採用する。すなわち、本発明に係る請求項1記載
の天井埋込型空気調和装置は、室内ユニットが天井面に
埋め込まれるようにして設置される天井埋込型空気調和
装置であって、前記室内ユニットに設けられた吹出口に
は吹き出した空気を天井面に導く導風部が形成されると
ともに該導風部の終端には空気の一部を堰き止める段部
が形成され、さらに該段部の高さは前記吹出口の幅方向
両端部において大きく、幅方向中央部に近づくほど漸次
小さくなるように形成されていることを特徴としてい
る。
は、請求項1記載の天井埋込型空気調和装置において、
前記段部に繋がる前記導風部が、高さが変化する前記段
部に連続するように、前記吹出口の幅方向および吹出方
向のいずれについても曲面状をなして形成されているこ
とを特徴としている。
は、室内ユニットが天井面に埋め込まれるようにして設
置され、該室内ユニットに着脱可能に設けられた吸込グ
リルをこれに連結された複数のワイヤで吊持するととも
に該ワイヤを巻き上げまたは送り出すことにより着脱す
る天井埋込型空気調和装置であって、前記室内ユニット
に設けられた吹出口には吹き出した空気を天井面に導く
導風部が形成されるとともに該導風部の終端には空気の
一部を堰き止める段部が形成され、さらに該段部の高さ
は前記吹出口の幅方向両端部において大きく、幅方向中
央部に近づくほど漸次小さくなるように形成されている
ことを特徴としている。
は、請求項3記載の天井埋込型空気調和装置において、
前記段部に繋がる前記導風部は、高さが変化する前記段
部に連続するように、前記吹出口の幅方向および吹出方
向のいずれについても曲面状をなして形成されているこ
とを特徴としている。
いては、導風部の終端に空気の一部を堰き止める段部を
形成することにより、吹出口から吹き出される空気の流
れが天井面から離れて斜め下方に向かうようになり、天
井に沿う空気の流れが減少して天井に汚れが付着し難く
なる。
部において大きく、幅方向中央部に近づくほど漸次小さ
くなるように形成することにより、汚れが付着し易い吹
出口両端部ほど天井に沿う空気の流れが少なくなって汚
れの付着が防止され、汚れが付着し難い吹出口中央部で
はほとんど減少せずに天井効果が十分に生かされる。
置においては、段部に繋がる導風部を、高さが変化する
段部に連続するように、吹出口の幅方向および吹出方向
のいずれについても曲面状に形成することにより、吹出
口から吹き出される空気の流れが両端に近づくにつれて
徐々に斜め下方に向かい、両側から回り込むようにして
吹出口中央部から吹き出される空気の流れに巻き込ま
れ、あたかも渦を巻くような三次元的な空気の流れが形
成される。これにより、汚れが防止されるとともに天井
効果による調和空気の到達距離が延長される。
装置の実施形態を図1ないし図5に示して説明する。天
井埋込型空気調和装置の室内ユニットの構造を図1に示
す。図において、符号11は天井に埋設されたキャビネ
ットであり、その内部には熱交換器12、ファン13、
送風用モータ14、導風板15、ドレンパン16等が配
置され、さらにキャビネット11にはその下部開口を覆
うようにして天井パネル17が取り付けられている。
7aが形成され、さらに吸込口17aの周囲には、矩形
をなす各辺部にそれぞれ対応して横長の吹出口17bが
形成されている。
ルタ18を組み合わされた吸込グリル19が填め込まれ
ている。吹出口17bには、調和された空気の吹出方向
を変化させる可動フィン17cが設けられている。
ィルタ18の交換や吸込グリル19の清掃を簡単に行え
るように、吸込グリル19をワイヤで吊り下げて昇降さ
せる機構が設けられている。図2に示すように、キャビ
ネット11には正逆転可能なモータ20が固定されてお
り、各モータ20の回転軸に固定されたプーリ21にワ
イヤ22が巻回され、さらにワイヤ22の先端が吸込口
17aの四隅の1箇所に設置されたガイド23a、吸込
グリル19の四隅の隣り合う2箇所に設置されたガイド
23b,23bに順に通され、さらにガイド23aに隣
り合う吸込口17aの四隅の1箇所に固定されている。
そして、ワイヤ22を巻き上げることで吸込グリル19
を上昇させて吸込口17aに填め込み、ワイヤ22を送
り出すことで吸込グリル19を吸込口17aから外して
降下させるようになっている。なお、モータ20はキャ
ビネット11にではなく、天井パネル17等、室内ユニ
ットを構成するその他の部材に固定されていても構わな
い。
モータ14を駆動させてファン13を回転させると、室
内の空気が吸込グリル19、エアフィルタ18を通じて
吸込口17aから吸い込まれ、導風板5に案内されてフ
ァン13に吸入され付勢される。次いで、付勢された空
気は熱交換器12を吹き抜ける過程で冷却または加熱さ
れ、所望の状態に調和されて吹出口17bから室内に吹
き出されるようになっている。
吹き出した空気を天井面に導く導風部24が形成され、
導風部24の終端には空気の一部を堰き止めるように段
部25が形成されている。段部25はその高さが吹出口
17bの幅方向両端部(図4(a)参照)において大き
く、幅方向中央部に近づくほど漸次小さく(図4(b)参
照)形成されている。
さが変化する段部25に連続するように、吹出口17b
の幅方向および吹出方向のいずれについても曲面状をな
しており、図3に示すようにあたかも球面の一部をなす
ように形成されている。
和装置においては、吹出口17bから吹き出される空気
の流れが段部25に堰き止められ、天井面から離れて斜
め下方に向かうようになり、天井に沿う空気の流れが減
少して天井に汚れが付着し難くなる。
幅方向両端部において大きく、幅方向中央部に近づくほ
ど漸次小さくなるように形成することにより、汚れが付
着し易い吹出口17b両端部ほど天井に沿う空気の流れ
が少なくなって汚れの付着が防止され、汚れが付着し難
い吹出口17b中央部ではほとんど減少せずに天井効果
が十分に生かされる。
かも球面をなすように形成することにより、吹出口17
bから吹き出される空気の流れが両端に近づくにつれて
徐々に斜め下方に向かい、両側から回り込むようにして
吹出口17b中央部から吹き出される空気の流れに巻き
込まれ、図5に示すようにあたかも渦を巻くような三次
元的な空気の流れが形成される。これにより、天井面の
汚れが防止されるとともに天井効果による調和空気の到
達距離が延長される。
19を昇降させてメインテナンス作業を行い易くした構
造を有する天井埋込型空気調和装置について説明した
が、本発明に係る天井埋込型空気調和装置はこういった
吸込グリルの昇降機構を備えるものに限らず、通常の着
脱式吸込グリルを備えるものについても実施可能であ
る。
埋込型空気調和装置によれば、導風部の終端に空気の一
部を堰き止める段部を形成することにより、吹出口から
吹き出される空気の流れが天井面から離れて斜め下方に
向かうようになり、天井に沿う空気の流れが減少して天
井に汚れが付着し難くなるので、室内の美観を保つこと
ができる。
部において大きく、幅方向中央部に近づくほど漸次小さ
くなるように形成することにより、汚れが付着し易い吹
出口両端部ほど天井に沿う空気の流れが少なくなって汚
れの付着が防止され、汚れが付着し難い吹出口中央部で
はほとんど減少せずに天井効果が十分に生かされる。
置によれば、段部に繋がる導風部を、高さが変化する段
部に連続するように、吹出口の幅方向および吹出方向の
いずれについても曲面状に形成することにより、吹出口
から吹き出される空気の流れが両端に近づくにつれて徐
々に斜め下方に向かい、両側から回り込むようにして吹
出口中央部から吹き出される空気の流れに巻き込まれ、
あたかも渦を巻くような三次元的な空気の流れが形成さ
れる。これにより、汚れが防止されつとともに天井効果
による調和空気の到達距離が延長されるので、天井面へ
の汚れの付着を防止しながらも高い送風能力が得られ
る。
形態を示す図であって、天井に設置される室内ユニット
の側断面図である。
機構を示す斜視図である。
構造を示す斜視図である。
ならびにIV(b)-IV(b)線矢視断面図である。
す状態説明図である。
ユニットの側断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 室内ユニットが天井面に埋め込まれるよ
うにして設置される天井埋込型空気調和装置であって、 前記室内ユニットに設けられた吹出口には吹き出した空
気を天井面に導く導風部が形成されるとともに該導風部
の終端には空気の一部を堰き止める段部が形成され、さ
らに該段部の高さは前記吹出口の幅方向両端部において
大きく、幅方向中央部に近づくほど漸次小さくなるよう
に形成されていることを特徴とする天井埋込型空気調和
装置。 - 【請求項2】 前記段部に繋がる前記導風部は、高さが
変化する前記段部に連続するように、前記吹出口の幅方
向および吹出方向のいずれについても曲面状をなして形
成されていることを特徴とする請求項1記載の天井埋込
型空気調和装置。 - 【請求項3】 室内ユニットが天井面に埋め込まれるよ
うにして設置され、該室内ユニットに着脱可能に設けら
れた吸込グリルをこれに連結された複数のワイヤで吊持
するとともに該ワイヤを巻き上げまたは送り出すことに
より着脱する天井埋込型空気調和装置であって、 前記室内ユニットに設けられた吹出口には吹き出した空
気を天井面に導く導風部が形成されるとともに該導風部
の終端には空気の一部を堰き止める段部が形成され、さ
らに該段部の高さは前記吹出口の幅方向両端部において
大きく、幅方向中央部に近づくほど漸次小さくなるよう
に形成されていることを特徴とする天井埋込型空気調和
装置。 - 【請求項4】 前記段部に繋がる前記導風部は、高さが
変化する前記段部に連続するように、前記吹出口の幅方
向および吹出方向のいずれについても曲面状をなして形
成されていることを特徴とする請求項3記載の天井埋込
型空気調和装置。
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