JP2001065591A - プロペラシャフト用固定式等速自在継手 - Google Patents

プロペラシャフト用固定式等速自在継手

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JP2001065591A
JP2001065591A JP23579099A JP23579099A JP2001065591A JP 2001065591 A JP2001065591 A JP 2001065591A JP 23579099 A JP23579099 A JP 23579099A JP 23579099 A JP23579099 A JP 23579099A JP 2001065591 A JP2001065591 A JP 2001065591A
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cage
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constant velocity
propeller shaft
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Yoshihiko Hayama
佳彦 葉山
Haruo Hase
陽夫 長谷
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NTN Corp
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロペラシャフト用固定式等速自在継手のよ
り一層の軽量化、コンパクト化、低コスト化。 【解決手段】 外方継手部材10と内方継手部材20との間
でトルクを伝達するためのボール30が転動するボールト
ラック(14,24)が軸方向の一端側から他端側に向かっ
て楔状に開いており、前記他端側において、外方継手部
材10の凹球面状内周面12を案内溝14の溝底の端部よりも
軸端側まで延長する。ボールトラックを延長することな
く球面部のみ軸方向に伸ばすことで、コンパクトさを保
持しつつもケージの案内接触に役立つ球面の面積を稼
ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のプロペラ
シャフト用の固定式等速自在継手に関する。
【0002】
【従来の技術】プロペラシャフトは4輪駆動車(4WD
車)や前部機関後輪駆動車(FR車)等においてトラン
スミッションからディファレンシャルに回転動力を伝達
するために使用され、2継手型が一般的であるが、車両
構造や要求特性によって3継手型や4継手型等も用いら
れている。
【0003】等速自在継手には、大別して、2軸間の角
度変位のみを許容する固定式と、角度変位および軸方向
変位(プランジング)を許容する摺動式とがあり、それ
ぞれ使用条件、用途等に応じて選択して使用される。本
発明は固定式等速自在継手を対象としている。
【0004】現在、一部の高級車を除いて、4WD車や
FR車のプロペラシャフトにはカルダンジョイント(十
字軸を用いた自在継手)を使用するのが主流になってい
る。しかし、カルダンジョイントの不等速性により、車
両のNVH特性が悪くなる。また、カルダンジョイント
には摺動機構がないため、車体のバウンド等によるジオ
メトリーの変化を吸収するために、プロペラシャフトと
してスライドスプライン(またはセレーション)が必要
である。ところが、この部分は非常にがたも大きく、ス
ライド抵抗が大きいため、回転中の振動やスライド時に
スティックスリップなどの異常振動を伴うことがある。
したがって、車両の乗り心地という面で不快な騒音や振
動を搭乗者に感じさせることが分かっている。このた
め、NVH特性を改善する手段として、プロペラシャフ
トに等速自在継手を採用する傾向がある。
【0005】図7はプロペラシャフトの全体概観を例示
したもので、プロペラシャフト1は中間軸2の両端に等
速自在継手5,6を取り付けて構成されている。図の右
側の等速自在継手5は摺動式で、左側の等速自在継手6
は固定式である。中間軸2の両端部にスタブシャフト
3,4が一体的に固着されていて、このスタブシャフト
3,4に等速自在継手5,6の内方継手部材をセレーシ
ョンまたはスプライン結合し、止め輪で抜け止めをする
ようになっている。通常、スタブシャフト3,4は鋼製
の中実軸、中間軸2は鋼または繊維強化プラスチック
(FRP)等からなる中空軸である。
【0006】固定式等速自在継手6は、図8に示すよう
に、外方継手部材10と、内方継手部材20と、複数の
ボール30(図8では1個だけが現れている。)と、ケ
ージ40とを主要な構成要素としている。固定式等速自
在継手6の基本的構成は図1を参照して後述する本発明
の固定式等速自在継手と実質上変わるところはないの
で、共通の要素には同じ符号を付してここでは詳細な説
明を省略する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】自動車の動力伝達機構
において、等速自在継手はドライブシャフト用に多くの
実績があり、これまでプロペラシャフトに使用されてき
た等速自在継手は、ドライブシャフト用としての設計を
そのまま採用したものが多い。しかし、動力伝達の特性
を比較した場合、プロペラシャフトに負荷されるトルク
はドライブシャフトの半分程度であり、作動角の実用域
もドライブシャフトより小さい。したがって、ドライブ
シャフト用としての設計をそのまま採用した従来の仕様
では要求特性に対してオーバースペックの感がある。ま
た、プロペラシャフトに等速自在継手を搭載した場合、
従来のカルダンジョイントに比べて重量がアップしてし
まうという問題もある。そこで、より一層の軽量化、コ
ンパクト化、低コスト化を図る観点から改善の余地が認
められる。また、プロペラシャフトはドライブシャフト
よりも高速で回転するので、高速回転性の点からも継手
部分はよりコンパクトであることが好ましい。
【0008】等速自在継手をプロペラシャフト用に専用
設計する場合、作動角を小さく設定することによって大
幅なサイズダウンが可能になる。作動角を小さく設定す
ることによってボールの転動長さが短くなり、したがっ
てトラックの所要長さが短くてすむからであり、その結
果、外方継手部材の軸方向寸法つまり幅寸法が短くな
る。しかしながら、幅寸法の短縮に伴い、外方継手部材
の凹球面状内周面の軸方向寸法も短くなるので、球面力
を受ける面積が狭くなり、発熱性の悪化が懸念される。
このため、球面部の面積を確保するため、凹球面状内周
面を軸方向へ伸ばしてやることが有効である。その一方
で、外方継手部材の球面部の面積を確保するためとはい
え、外方継手部材を軸方向に広げることは先に延べたサ
イズダウンの考え方と逆行することになる。また、トラ
ック長さが長くなると組込み角度を大きくする必要があ
るため、ケージの円周方向の窓幅を広げる必要がある。
ところが、ケージの窓幅はケージの外径、肉厚、柱幅と
の関係から限界がある。
【0009】固定式等速自在継手の組立に際しては、内
方継手部材20とケージ40とのアセンブリを外方継手
部材10の内径面に組み込んだ後、図9に示すように、
内方継手部材20を外方継手部材10に対して所定角度
θ0 だけ相対的に角度変位させ(この時の角度θ0 を
「組込み角」という。)、ケージ40のポケット46を
継手外部に臨ませた状態にして、そのポケット46にボ
ール30を組み入れる。外方継手部材10と内方継手部
材20を相対的に角度変位させてボール30をケージ4
0の所定のポケット46に組み込む際、他のポケットに
既に組み込まれたボールは回転方向の位相変化に伴い、
ケージ40のポケット46に対して円周方向および半径
方向に移動する。このときのボール30の移動量は角度
θ0 に比例して大きくなる。ケージ40のポケット46
の円周方向寸法は、このボール30の円周方向移動量を
考慮して、ボール30との干渉が生じないような値に設
定する必要がある。そのため、組込み角θ0 が過大であ
るとポケット46の円周方向寸法を大きくする必要が生
じ、ポケット46間の柱部47の円周方向寸法が過小と
なってケージの強度不足が懸念される。
【0010】本発明の技術的課題は、組込み角度を大き
くすることなく、球面角が小さくてコンパクトでありな
がらケージが安定して案内されるようにしたプロペラシ
ャフト用固定式等速自在継手を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、トラック長さ
を変えることなく、外方継手部材の球面部のみ軸方向に
長くすることによって課題を解決したものである。すな
わち、請求項1の発明は、円周方向等分位置に軸方向に
延びる案内溝を形成した凹球面状内周面を有する外方継
手部材と、円周方向等分位置に軸方向に延びる案内溝を
形成した凸球面状外周面を有しプロペラシャフトの軸部
と歯型嵌合する内方継手部材と、対をなす外方継手部材
の案内溝と内方継手部材の案内溝とで形成されたボール
トラックに配されたボールと、外方継手部材の凹球面状
内周面と内方継手部材の凸球面状内周面との間に介在し
て前記ボールを保持するケージとを備え、ボールトラッ
クが軸方向の一端側から他端側に向かって楔状に開いて
おり、前記他端側において、外方継手部材の凹球面状内
周面の端部が案内溝の溝底の端部よりも軸端側に位置し
ていることを特徴とする。プロペラシャフトの軸部たと
えばスタブシャフトと歯型嵌合する内方継手部材の嵌合
部は、たとえば、スプライン穴またはセレーション穴の
形態をとる。
【0012】一般に、外方継手部材へのケージの組込み
が可能かどうかは、外方継手部材の入口径とケージのポ
ケットとの関係で決定される。外方継手部材の凹球面状
内周面を軸方向に伸ばしてゆくと、当然、ポケットの円
周方向寸法を広げてやらなくてはならない。しかしなが
ら、上述のとおりポケットの円周方向寸法の拡大には限
界がある。したがって、ポケットの円周方向寸法を広げ
る代わりに、ケージの凸球面状外周面の頂点部、言い換
えればケージの最大外径部分となる軸方向中央部に、外
方継手部材の組込みを可能ならしめる入れ溝を設けるこ
とによって対策する(請求項2)。入れ溝の形状や寸法
は、外方継手部材の入口径Dと、凹球面状内周面の開口
端部における案内溝間のランド部の幅Lから決定され
る。具体的には、ケージの外周面の軸方向中央部の外径
を僅かに小径とする(請求項3)。入れ溝の役割は、外
方継手部材と干渉することなくケージの組込みを可能な
らしめることにあり、ケージの外周面の軸方向中央部に
形成した円筒面(請求項4)や、ケージの外周面の軸方
向中央部に形成した環状溝(請求項5)のように全周に
わたって設けるほか、円周方向に断続的に配置すること
もできる。たとえば、ケージの凸球面状外周面のうちボ
ールを収容するポケットの周方向縁部を平坦にする(請
求項6)ことなどが挙げられる。
【0013】ボールの数は従来6個のものが一般的であ
ったが、請求項7の発明のように、外方継手部材および
内方継手部材の案内溝の数およびボールの数を8とする
ことにより、ボール1個当たりの負荷が減少する結果、
ボールの直径とピッチ円直径を小さくすることができる
ので、外方継手部材の小径化が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。
【0015】まず、図1および図2に従って基本的構成
を説明すると、固定式等速自在継手は外方継手部材10
と、内方継手部材20と、複数のボール30と、ケージ
40とを主要な構成要素としている。なお、基本的構成
に関する限り、既述の図7および図8の固定式等速自在
継手6も同様である。
【0016】外方継手部材10は略円筒状で、凹球面状
内周面12の円周方向等分位置に軸方向に延びる8本の
案内溝14を形成してある。軸線を含む断面(図1)に
おいて、案内溝14は継手の角度中心Oから軸方向に離
間した位置に曲率中心O1 をもった円弧である。外方継
手部材10の一端にはフランジ16を形成し、このフラ
ンジ側の開口はエンドプレート18によって閉塞されて
いる。このフランジ16を通じて外方継手部材10は自
動車のトランスミッションまたはディファレンシャルの
歯車軸に連結される。あるいは、3継手型や4継手型な
どのプロペラシャフトの場合、外方継手部材10を他の
中間軸に連結することもある。
【0017】内方継手部材20は凸球面状外周面22を
有し、その円周方向等分位置に軸方向に延びる8本の案
内溝24を形成してある。軸線を含む断面(図1)にお
いて、案内溝24は継手の角度中心Oから軸方向に離間
した位置に曲率中心O2 をもった円弧である。内方継手
部材20は歯型(スプラインまたはセレーション)を有
する嵌合部26にてスタブシャフト4と歯型結合する。
【0018】外方継手部材10の案内溝14と内方継手
部材20の案内溝24とが対をなしてボールトラックを
形成し、各ボールトラックに1個のボール30が組み込
まれる。ボール30が両案内溝14,24間に介在して
外方継手部材10と内方継手部材20との間でトルクを
伝達する。ボール30はケージ40の円周方向に等間隔
に形成されたポケット46内に収容される。ケージ40
の凸球面状外周面42は外方継手部材10の凹球面状内
周面12と球面接触する。ケージ40の凹球面状内周面
44は内方継手部材20の凸球面状外周面22と球面接
触する。
【0019】外方継手部材10の案内溝14の曲率中心
O1 と内方継手部材20の案内溝24の曲率中心O2 と
は、継手の角度中心0に対して、それぞれ、軸方向に等
距離だけ反対側にオフセットしている。したがって、対
をなす外方継手部材10の案内溝14と内方継手部材2
0の案内溝24とで形成されるボールトラックは軸方向
の一方から他方に向かって開いた楔状を呈する。その結
果、継手が作動角をとった状態でトルクを伝達すると
き、ケージ40は、内方継手部材20の傾きに応じてボ
ールトラック上を転動するボール30の位置まで回転
し、すべてのボール30を常に作動角の二等分線に垂直
な平面内に配向せしめ、そうすることによって、ボール
30の中心から外方継手部材10の軸線までの距離と内
方継手部材20の軸線までの距離とが相等しくなり、継
手の等速性が保たれる。
【0020】外方継手部材10のエンドプレート18と
反対側の開口端部には可撓性材料製のダストブーツ52
が装着される。ダストブーツ52は、一端を外方継手部
材10に嵌合させて取り付けた金属製のアダプタ54の
他端に大径端部を抱き込ませ、小径端部をブーツバンド
56によってスタブシャフト4の外周に固定してある。
ダストブーツ52とエンドプレート18とで継手内部を
シールし、内部に充填されたグリースの漏洩、および、
外部からの異物の侵入を防止する。
【0021】次に、図3は固定式等速自在継手の外方継
手部材を対比して示したもので、(A)はドライブシャ
フト用のもの(比較例1)、(B)は本発明の開発過程
で製作したプロペラシャフト用のもの(比較例2)、
(C)は本発明の実施の形態におけるプロペラシャフト
用のもの(実施例)である。固定式等速自在継手をプロ
ペラシャフト用に専用設計するにあたり、設計方針とし
てドライブシャフト用(図3(A))より作動角を小さ
く設定した(図3(B))。そうすることによって、径
方向、軸方向ともに大幅なサイズダウンが可能となっ
た。ところで、作動角が小さいということは、ボールの
転動距離すなわちボールトラックの長さが短くてよいと
いうことを意味するので、外方継手部材10の幅(図3
中、符号W1〜W3 で示す。)も小さくてすむわけであ
る(W1 >W2 ≒W3 )。したがって、外方継手部材1
0の凹球面状内周面12の幅も小さくなる、言い換えれ
ば球面角が小さくなる。継手の角度中心Oと外方継手部
材10の凹球面状内周面12の端部とを結ぶ線がなす角
度を球面角(図3中、符号α1 〜α3 で示す。)と呼ぶ
ならば、この球面角が大きいほどケージ40の凸球面状
外周面42と案内接触する凹球面状内周面12の面積が
広く、逆に球面角を小さくすると球面力を受ける面積が
小さくなってしまう。このため、外方継手部材10によ
るケージ40の軸方向の固定が行ないにくく、発熱に悪
影響を及ぼすことが懸念される。
【0022】そこで、外方継手部材10の凹球面状内周
面12だけを軸方向に伸ばしてやることによって(図3
(C))、比較例1(図3(A))の球面角に近付ける
ことを行なった(α1 ≒α3 )。すなわち、図1および
図4に示すように、外方継手部材10の凹球面状内周面
12の端部は案内溝14の溝底の端部よりも軸端側に位
置している。このようにして球面力を受ける面積を広げ
たことにより、摩擦発熱の抑制が期待できる。外方継手
部材10の軸方向寸法を小さくしてコンパクト化した
分、凹球面状内周面12のみを軸方向に伸ばすことによ
って、トラックの軸方向寸法を延長することなく、球面
部の面積を稼ぎ、球面力を受ける面積を広げたものであ
る。
【0023】ところが、凹球面状内周面12だけを伸ば
そうとすると、ケージ40のこれまでの設計方法では窓
幅(ポケット46の円周方向寸法)を大きく取らなけれ
ばならず、柱幅(柱47の円周方向寸法)がなくなって
しまう。図9に関連して既に述べたとおり、ケージ40
の柱幅を小さくするには限界があり、窓幅の拡大ではこ
の問題を解決できない。そこで、機能上あまり必要とし
ない部分に組込み用の入れ溝を設けることにより、柱幅
を確保しつつ組込みを可能とした。すなわち、図5に示
すように、ケージ40の凸球面状外周面42の頂点部、
つまり軸方向の中央部に、入れ溝48を設けた(図5
(B))。実際の強度試験でもこの部分がきっかけとな
る破壊形態は見られていないため、問題ないと考える。
【0024】入れ溝48の形状や寸法は、外方継手部材
10にケージ40を組み込む過程を示した図6から分か
るように、外方継手部材10の入口径Dと、球面入口部
の幅L(図4(B))から決定される。たとえば、図5
(B)はケージ40の凸球面状外周面42の軸方向中央
部に形成した環状溝の形態をした入れ溝48を示してい
る。入れ溝48は文字どおりの溝である必要はなく、ケ
ージ40の凸球面状外周面42の軸方向中央部に円筒面
を形成したり、あるいは、ケージ40の凸球面状外周面
42のうち軸方向中央部の外径を僅かに小径とした形態
をとることも可能である。さらに、ケージ40の凸球面
状外周面42のうちボール30を収容するポケット46
の周方向縁部、言い換えれば、柱部47の壁面の外径側
稜部を平坦にすることによってもケージ40の組込みを
可能とすることができる。したがって、この場合の平坦
部も入れ溝の一形態に含まれるものとする。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外方継手部材の凹球面状内周面のみを軸方向に伸ばすこ
とによって、トラック長さを伸ばすことなく、球面角を
増大させてして球面部の面積を稼ぐことができる。した
がって、コンパクト性を維持したまま、ケージの安定し
た挙動を得ることができ、発熱を抑えることができる。
このようにして、作動角を小さく設定しながらも比較的
大きな球面角を確保した、プロペラシャフト用に専用設
計されたコンパクトな固定式等速自在継手を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プロペラシャフト用固定式等速自在継手の縦断
面図である。
【図2】プロペラシャフト用固定式等速自在継手の横断
面図である。
【図3】外方継手部材の縦断面図であって、(A)はド
ライブシャフト用(比較例1)、(B)は本発明の開発
過程に製作されたプロペラシャフト用(比較例2)、
(C)はプロペラシャフト用(実施例)を示す。
【図4】(A)は外方継手部材の縦断面図、(B)は端
面図である。
【図5】(A)はケージの端面図、(B)は(A)のB
−B断面図である。
【図6】外方継手部材とケージの組込み過程を示す説明
図である。
【図7】プロペラシャフトの全体概観を示す縦断面図で
ある。
【図8】固定式等速自在継手の縦断面図である。
【図9】ボールの組込み過程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プロペラシャフト 2 中間軸 3 スタブシャフト 4 スタブシャフト 5 摺動式等速自在継手 6 固定式等速自在継手 10 外方継手部材 12 凹球面状内周面 14 案内溝 16 フランジ 18 エンドプレート 20 内方継手部材 22 凸球面状外周面 24 案内溝 26 嵌合部 30 ボール 40 ケージ 42 外周面 44 内周面 46 ポケット 47 柱 48 入れ溝 52 ダストブーツ 54 アダプタ 56 ブーツバンド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向等分位置に軸方向に延びる案内
    溝を形成した凹球面状内周面を有する外方継手部材と、
    円周方向等分位置に軸方向に延びる案内溝を形成した凸
    球面状外周面を有しプロペラシャフトの軸部と歯型嵌合
    する内方継手部材と、対をなす外方継手部材の案内溝と
    内方継手部材の案内溝とで形成されたボールトラックに
    配されたボールと、外方継手部材の凹球面状内周面と内
    方継手部材の凸球面状内周面との間に介在して前記ボー
    ルを保持するケージとを備え、ボールトラックが軸方向
    の一端側から他端側に向かって楔状に開いており、前記
    他端側において、外方継手部材の凹球面状内周面の端部
    が案内溝の溝底の端部よりも軸端側に位置していること
    を特徴とするプロペラシャフト用固定式等速自在継手。
  2. 【請求項2】 外方継手部材へのケージの組込みを可能
    にするための入れ溝をケージの外周面に設けたことを特
    徴とする請求項1に記載のプロペラシャフト用固定式等
    速自在継手。
  3. 【請求項3】 ケージの軸方向中央部の外径を僅かに小
    径としたことを特徴とする請求項2に記載のプロペラシ
    ャフト用固定式等速自在継手。
  4. 【請求項4】 ケージの外周面の軸方向中央部が円筒面
    であることを特徴とする請求項2に記載のプロペラシャ
    フト用固定式等速自在継手。
  5. 【請求項5】 ケージの外周面の軸方向中央部に環状溝
    を形成したことを特徴とする請求項2に記載のプロペラ
    シャフト用固定式等速自在継手。
  6. 【請求項6】 ケージの外周面のうち、ボールを収容す
    るポケットの周方向縁部を平坦にしたことを特徴とする
    請求項2に記載のプロペラシャフト用固定式等速自在継
    手。
  7. 【請求項7】 外方継手部材および内方継手部材の案内
    溝の数ならびにボールの数が8であることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載のプロペラシャフト用
    固定式等速自在継手。
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WO2008096557A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-14 Ntn Corporation 固定式等速自在継手
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