JP4554181B2 - 固定型等速自在継手 - Google Patents

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本発明は、例えば、自動車のステアリング用軸継手として利用され得る固定型等速自在継手に関する。
例えば、自動車用のステアリングシャフトには、一般的にカルダンジョイント(十字軸継手)が複数個用いられていた。このカルダンジョイントは、作動角が大きくなると入力軸と出力軸の間で回転変動が大きくなる不等速自在継手であり、複数のカルダンジョイントを組み合わせて等速性を確保するためには、車両の設計自由度が損なわれる問題点が存在する。
そこで、ステアリング用軸継手として固定型等速自在継手を用いれば、任意の作動角で等速性を確保することができるので、車両の設計自由度が増す利点がある。この固定型等速自在継手は、球状内面に複数の曲線状のトラック溝を有する外輪と、球状外面に複数の曲線状のトラック溝を有する内輪と、外輪および内輪のトラック溝間に組み込まれたボールと、ボールを保持する保持器とで構成される。
外輪のトラック中心は外輪の球状内面の球面中心に対して、また、内輪のトラック中心は内輪の球状外面の球面中心に対して、それぞれ軸方向に等距離だけ反対側にオフセットされており、これにより外輪のトラック溝と内輪のトラック溝とで構成されるボールトラックは外輪の開口側に向けて拡開する楔形となっている。
ところで、この種の固定型等速自在継手では、機能上および加工上の要請から外輪のトラック溝と内輪のトラック溝に対してボールとの間にすきまが存在し、このトラックすきまは、継手の中立状態で内輪または外輪のいずれか一方を固定し、他方を軸方向に移動あるいは円周方向に回転させたときにすきまとなって現出する。
このトラックすきまは、内輪と外輪の間の円周方向のガタツキ(回転バックラッシュ)に大きく影響を与える。固定型等速自在継手では、加工公差および組立性の面からトラックすきまが不可欠であり、回転バックラッシュが大きく、車両の直進付近でのステアリング操作感の悪化や、異音の発生原因となることが懸念される。
この問題を解消するための手段として、継手内部に設けた予圧手段により、トラックすきまにより生じる軸方向すきまを詰めることで回転バックラッシュを抑制し得る固定型等速自在継手が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−130082
ところで、前述の特許文献1に開示された固定型等速自在継手では、ボールトラックが外輪開口側に向けて拡開した楔形となっていることから、トラックすきまにより生じる軸方向すきまを詰めるため、弾性的な押圧力を軸方向に作用させる押圧部を内輪側に設けると共にその押圧部からの押圧力を受ける受け部を保持器に設けた構造を具備する。
この固定型等速自在継手では、押圧部と受け部の弾性的な当接により、内輪が外輪の開口側に向かって押圧され、両者間に軸方向の相対移動が生じる。この相対移動により、ボールを介してトラックすきまが詰められ、回転バックラッシュの発生を防止するようにしている。
しかしながら、内輪と保持器間の球面すきまで形成される軸方向すきまと、トラックすきまにより生じる軸方向すきまの設定によっては、トラックすきまにより生じる軸方向すきまを詰めきれない場合があり、回転バックラッシュの発生を防止することが困難となる。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、内輪と保持器間の軸方向すきまと、トラックすきまにより生じる軸方向すきまとの関係の設定と共に、他の要件を付加することにより、回転バックラッシュの発生を確実に防止し得る固定型等速自在継手を提供することにある。
前記目的を達成するための技術的手段として、本発明は、複数のトラック溝を形成した内径面を有する外方部材と、複数のトラック溝を形成した外径面を有する内方部材と、外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝とで形成された楔形のボールトラックに配置したボールと、外方部材の内径面と内方部材の外径面との間に配置され、ボールを回転自在に保持する保持器とを備え、弾性的な押圧力を軸方向に作用させる押圧部およびその押圧部からの押圧力を受ける受け部のうち、何れか一方を保持器に設けると共に他方を内方部材に設けた予圧付与手段を設けた固定型等速自在継手において、前記内方部材と保持器間の軸方向すきまを、継手が作動角をとった状態を含め、トラックのラジアルすきまにより生じる軸方向すきまよりも大きくし、かつ、前記内方部材と保持器間の軸方向すきまをトラックのラジアルすきまの2.5〜6.5倍としたことを特徴とする。
この固定型等速自在継手では、作動角をとった状態を含め、内方部材と保持器間の軸方向すきまがトラックのラジアルすきまによる軸方向すきまより小さいと、その軸方向すきまが完全に詰められる以前に内輪と保持器が当接するため、それ以上、トラックのラジアルすきまによる軸方向すきまを詰めることには限界がある。従って、内方部材と保持器間の軸方向すきまは、継手が作動角をとった状態を含めてトラックすきまにより生じる軸方向すきまよりも大きくする必要がある。
ここで、内方部材と保持器間の軸方向すきまをより明確化するために内方部材と保持器間の軸方向すきまをトラックのラジアルすきまの2.5〜6.5倍とする。
これにより、押圧部と受け部の弾性的な当接により、内方部材が外方部材の開口側に向かって押圧され、両者間に軸方向の相対移動が生じ、ボールを介してトラックの回転方向すきまを確実に詰めることができる。
さらに、前述の内方部材の外径面に、保持器の内径面との干渉逃げとなる面取り部を形成したり、あるいは、保持器の内径面を、内方部材の外径面との干渉を抑制する非球面形状とすることが望ましい。このようにすれば、保持器と内方部材とが相対移動する際に、保持器と内方部材間で干渉することを未然に防止することできる。
本発明によれば、予圧付与手段で押圧部と受け部の弾性的な当接により、内方部材が外方部材の開口側に向かって押圧され、両者間に軸方向の相対移動が生じる際、内方部材と保持器間の軸方向すきまをトラックのラジアルすきまの2.5〜6.5倍としたことにより、トラックすきまにより生じる軸方向すきまが完全に詰められる以前に内方部材と保持器が当接することなく、ボールを介してトラックすきまが確実に詰められるので、回転バックラッシュの発生を確実に防止することができ、自動車のステアリング用軸継手として高品質の固定型等速自在継手を提供できる。
本発明に係る固定型等速自在継手の実施形態を詳述する。以下の実施形態では、固定型等速自在継手の一種であるツェッパ型(BJ)に適用した場合を例示するが、本発明はこれに限定されることなく、アンダーカットフリー型(UJ)にも適用可能である。
実施形態の等速自在継手は、図9に示すように複数のトラック溝1aを形成した球状の内径面1bを有する外方部材としての外輪1と、複数のトラック溝2aを形成した球状の外径面2bを有する内輪2と、外輪1のトラック溝1aと内輪2のトラック溝2aとの協働で形成されるボールトラックに配された複数のボール3と、外輪1の内径面1bと内輪2の外径面2bとの間に配置され、ボール3を収容するためのポケット4aを円周方向等間隔に有する保持器4とを主要な構成要素とする。
トラック溝1a,2aは軸方向に延びる曲線状をなし、通常は6本(8個ボールの場合は8本)がそれぞれ外輪1の内径面1bおよび内輪2の外径面2bに球面状に形成される。また、内輪2の内周にセレーションやスプライン等のトルク伝達手段を介してシャフト5を結合することにより、その内輪2とシャフト5で内方部材6が構成される。
このBJ型等速自在継手では、外輪1のトラック溝1aの球面中心(外輪トラック中心)O1は、外輪1の内径面1bの球面中心に対して、また、内輪2のトラック溝2aの球面中心(内輪トラック中心)O2は、内輪2の外径面2bの球面中心に対して、それぞれ軸方向に等距離だけ反対側にオフセットされている。
保持器4の外周面4bの球面中心、および保持器の外周面4bの案内面となる外輪1の内径面1bの球面中心は、いずれも継手中心Oに一致している。また、保持器4の内周面4cの球面中心、および保持器の内周面4cの案内面となる内輪2の外径面2bの球面中心も、同様に継手中心Oに一致している。それ故、外輪トラック中心O1のオフセット量は、外輪トラック中心O1と継手中心Oとの間の軸方向距離となり、内輪トラック中心O2のオフセット量は、内輪トラック中心O2と継手中心Oとの間の軸方向距離となり、両者は等しい。
以上から、一対のトラック溝1a,2aにより外輪1の開口側から奥部側へ縮小する楔状のボールトラックが形成され、このボールトラックに各ボール3が転動可能に組み込まれている。なお、保持器4の外周面4bおよび内周面4cの球面中心を継手中心Oに一致させているが、これらの球面中心を継手中心Oに対して軸方向のそれぞれ反対側に等距離だけオフセットさせることもできる。この等速自在継手では、外輪1と内輪2とが作動角をとると、保持器4に案内されたボール3が常にどの作動角においてもその作動角の二等分面内に維持され、継手の等速性が確保される。
図9に示すようにシャフト5の軸端に押圧部材10を設けてある。図示例の押圧部材10は、押圧部11としてボール、弾性部材12として圧縮コイルばね、押圧部11と弾性部材12をアッセンブリとするためのケース13から構成される。この弾性部材12は、押圧部11を通じて弾性力として作用する。また、押圧部11は、受け部15との接点が球状であれば、その他の部分の形状は任意でもよい。ケース13は、内側継手部材2とセレーション結合で一体化されたシャフト5の先端部に圧入あるいは接着材などによる適宜の手段で固定される。
保持器4の外輪奥部側の端部には、受け部材14が取り付けられる。この受け部材14は、保持器4の外輪奥部側の端部開口を覆う蓋状をなし、部分球面状の球面部14aとその外周に環状に形成された取付け部14bとで構成される。球面部14aの内面(シャフト5と対向する面)は凹球面状で、この凹球面部は押圧部11からの押圧力を受ける受け部15として機能する。取付け部14bは、保持器4の端部に圧入、溶接等の適宜の手段で固定されている。
なお、この実施形態では、押圧部11を内輪側に設けると共に受け部15を保持器側に設けた場合であるが、逆に、押圧部を保持器側に設けると共に受け部を内輪側に設けた構造とすることも可能である。
以上の構成において、シャフト5を内輪2の内周に嵌合し、止め輪16等で両者を位置決めすると、押圧部材10の押圧部11と受け部材14の受け部15とが互いに当接し、弾性部材12が圧縮される。これにより内方部材6(シャフト5および内輪2)が外輪1の開口側に押圧され、両者間に軸方向の相対移動が生じる。内輪2のトラック溝2aの形状は、外輪1の奥側に向かって拡径しているため、この相対移動によりトラックのラジアルすきまが詰められ、回転バックラッシュが防止されるようになる。
ここで、ステアリング装置は、図10に示すように、ステアリングホイール21の回転運動を、一または複数のステアリングシャフト22を介してステアリングギヤに伝達することにより、タイロッド部の往復運動に変換するものである。車載スペース等との兼ね合いでステアリングシャフト22を一直線に配置できない場合、ステアリングシャフト22間に一または複数の自在継手24を配置し、ステアリングシャフト22を屈曲させた状態でもステアリングギヤに正確な回転運動を伝達できるようにしている。この自在継手24に固定型等速自在継手を使用することができる。
ところで、固定型等速自在継手においては、加工上および機能上の都合から、トラックすきまにより生じる軸方向すきまとは別に保持器4の外周面4bと外輪1の内径面1bとの間、および保持器4の内周面4cと内輪2の外径面2bとの間に微小な球面すきまが形成される。この球面すきまにより生じる軸方向すきまのうち、保持器4の内周面4cと内輪2の外径面2bとの間の軸方向すきまが、トラックすきまにより生じる軸方向すきまより小さいと、その軸方向すきまが完全に詰められる以前に内輪2と保持器4が当接して、内輪2に対する保持器4の軸方向の可動域が狭まるため、トラックすきまにより生じる軸方向すきまを十分に詰めることに限界が生じる。従って、保持器4と内輪2の間の軸方向すきまは、継手が作動角をとった状態を含めてトラックのラジアルすきまにより生じる軸方向すきまよりも大きく設定する必要がある。
そこで、内輪2と保持器4の間の軸方向すきまを、より明確化するために内輪2と保持器4の間の軸方向すきまをトラックのラジアルすきまの2.5〜6.5倍に設定する。このトラックのラジアルすきまに対する軸方向すきまの倍率、つまり、2.5〜6.5倍の範囲は、内外輪2,1におけるトラック中心O2,O1と継手中心Oの軸方向距離(トラックオフセット量)とトラックPCDにより求められる。ここで、トラックPCDとは、内外輪2,1それぞれのボール溝中心径を意味する。
前述のトラックのラジアルすきまに対する軸方向すきまの倍率が2.5倍よりも小さくなると、内外輪2,1のトラック溝2a,1aについて、トルクを伝達するために必要な深さを確保することが困難となり、逆に、前述の倍率が6.5倍よりも大きくなると、等速自在継手の入出力軸間で作動角をとった時に、その折り曲げ作動性の悪化を招来する。これにより、トラックのラジアルすきまにより生じる軸方向すきまは、トラックのラジアルすきまの2.5〜6.5倍に設定することが望ましい。
さらに、内輪2の外径面2bに、保持器4の内径面4cとの干渉逃げとなる面取り部を形成する。また、保持器4の内径面4cを、内輪2の外径面との干渉を抑制する非球面形状とする。これにより、保持器4に対する内輪2の移動がスムーズに行なわれ、予圧による内輪2の移動量を確保してトラックのラジアルすきまによる軸方向すきまをより一層確実に詰めることができる。
内輪2の外径面2bに面取り部を形成する形態としては、図1〜図6に示す種々のものが考えられる。図1は、内輪2の外径面2bの外輪開口側端縁にテーパ状の面取り部m1(図示の破線部分は従来形状を示す)を形成した場合、図2〜図6は、内輪2の外径面2bの外輪開口側端縁に、その継手中心Oから軸方向や径方向にオフセットした球面中心O3〜O7を持つ曲面からなる面取り部m2〜m6(図示の破線部分は従来形状を示す)を形成した場合をそれぞれ示す。図1のテーパ状の面取り部m1は、内輪2の端面から所定の傾斜角αを有する。図2〜図6の面取り部m2〜m6は、継手中心Oから軸方向や径方向(図5では継手中心Oから傾斜角β方向を含む)にオフセットした各球面中心O3〜O7から半径R2〜R6を有する凸球面をなす。
また、保持器4の内径面4cを、内輪2の外径面との干渉を抑制する非球面形状とする形態としては、図7および図8に示すものが考えられる。図7は、保持器4の内径面4c’の継手中心O部分にフラット部pを形成し、そのフラット部pの両側を、継手中心Oから軸方向および径方向にオフセットした球面中心O8,O9を持つ半径R’の凹球面で形成した場合、図8は、保持器4の内径面4c''を継手中心Oから径方向にオフセットした球面中心O10を持つ半径R''の凹球面で形成した場合をそれぞれ示す。
これにより、押圧部11と受け部15の弾性的な当接により、内輪2が外輪1の開口側に向かって押圧され、両者間に軸方向の相対移動が生じ、継手が作動角をとった状態でも保持器4が内輪2と干渉することなく、トラックすきまを詰めるまで内輪2が軸方向に移動可能となるため、トラックのラジアルすきまにより生じる軸方向すきまが確実に詰められる。
また、等速自在継手の製品性能を確保するため、トラックのラジアルすきまは、トラックPCDに対して0〜1.5%、外輪1と保持器4の間のラジアルすきまは、トラックPCDに対して0〜1.7%にすることが望ましい。
これらすきまの比率が大きくなると、トラックのラジアルすきまが増大し、ガタ詰めのためには内輪2と保持器4間の軸方向すきまも大きくする必要がある。高トルクで継手が回転作動した場合、ボールトラックの形状から内輪2は外輪1の奥側に向かって移動する。内輪2と保持器4間の軸方向すきまが大きいと、内輪外径面2bと保持器内周面4cが当接する以前に、内輪外径面2bと受け部材14の部分球面14aの内面凹球部が干渉してしまう。これを回避するためには、受け部材14と保持器4の固定位置を外輪1の奥側、あるいは、受け部材14の取付部14bを拡径および受け部材14の部分球面14aの内面凹球部を拡大する必要がある。これにより、受け部材14の取付部14bと保持器4との固定部において、保持器4の肉厚減少からの強度低下、あるいは、前述の保持器肉厚減少を補うために保持器外周面4bおよび外輪内径面1bの拡径に伴う、外輪トラック溝1aの溝深さ減少からの寿命低下といった不具合が生じる。
さらに、形状を確保するため、トラックPCDはボール径の比率は、1.5〜4.0倍とすることが望ましい。この倍率が1.5よりも小さいと、内輪2の強度が低下し、逆に、4.0より大きいと、保持器4の強度が低下すると共に外輪1の外径が大きくなる不都合が生じる。
本発明は、自動車のステアリング用軸継手などのように、回転バックラッシュを未然に抑制する必要がある用途に好適な固定型等速自在継手である。
本発明に係る固定型等速自在継手の実施形態で、テーパ状の面取り部を外径面の一部に形成した内輪、シャフトおよび保持器を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、軸方向にオフセットした球面中心を有する面取り部を外径面の一部に形成した内輪を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、軸方向および径方向外側にオフセットした球面中心を有する面取り部を外径面の一部に形成した内輪を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、軸方向および径方向内側にオフセットした球面中心を有する面取り部を外径面の一部に形成した内輪を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、継手中心面からβ方向で径方向外側にオフセットした球面中心を有する面取り部を外径面の一部に形成した内輪を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、径方向外側にオフセットした球面中心を有する面取り部を外径面の一部に形成した内輪を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、内径面中心を外球面中心に対し軸方向および径方向にオフセットした球面中心を有する凹球面で形成した保持器を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、内径面の一部を径方向内側にオフセットした球面中心を有する凹球面で形成した保持器を示す要部拡大断面図である。 予圧手段を設けた固定型等速自在継手を示す断面図である。 ステアリング装置の概略構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 外方部材(外輪)
1a トラック溝
1b 内径面
2 内方部材(内輪)
2a トラック溝
2b 外径面
3 ボール
4 保持器
11 押圧部
15 受け部
1 面取り部

Claims (3)

  1. 複数のトラック溝を形成した内径面を有する外方部材と、複数のトラック溝を形成した外径面を有する内方部材と、外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝とで形成された楔形のボールトラックに配置したボールと、外方部材の内径面と内方部材の外径面との間に配置され、ボールを回転自在に保持する保持器とを備え、弾性的な押圧力を軸方向に作用させる押圧部およびその押圧部からの押圧力を受ける受け部のうち、何れか一方を保持器に設けると共に他方を内方部材に設けた予圧付与手段を持つ固定型等速自在継手において、
    前記内方部材と保持器間の軸方向すきまを、トラックのラジアルすきまにより生じる軸方向すきまよりも大きくし、かつ、トラックのラジアルすきまの2.5〜6.5倍としたことを特徴とする固定型等速自在継手。
  2. 前記内方部材の外径面に、保持器の内径面との干渉逃げとなる面取り部を形成した請求項1に記載の固定型等速自在継手。
  3. 前記保持器の内径面を、内方部材の外径面との干渉を抑制する非球面形状とした請求項1又は2に記載の固定型等速自在継手。
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