JP2000240673A - プロペラシャフト用等速自在継手、及びプロペラシャフト - Google Patents
プロペラシャフト用等速自在継手、及びプロペラシャフトInfo
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- JP2000240673A JP2000240673A JP11045169A JP4516999A JP2000240673A JP 2000240673 A JP2000240673 A JP 2000240673A JP 11045169 A JP11045169 A JP 11045169A JP 4516999 A JP4516999 A JP 4516999A JP 2000240673 A JP2000240673 A JP 2000240673A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/20—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
- F16D3/22—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts
- F16D3/223—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts
- F16D3/224—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts the groove centre-lines in each coupling part lying on a sphere
- F16D3/2245—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts the groove centre-lines in each coupling part lying on a sphere where the groove centres are offset from the joint centre
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
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- F16D3/20—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
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- F16D2003/22309—Details of grooves
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S464/00—Rotary shafts, gudgeons, housings, and flexible couplings for rotary shafts
- Y10S464/904—Homokinetic coupling
- Y10S464/906—Torque transmitted via radially spaced balls
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プロペラシャフト用の等速自在継手の開発
【解決手段】 内側継手部材2の外径面2aの円周方向
幅(L)はL≧3.5mmであり、軸方向幅(W)は、
トルク伝達ボール3の組込み角(θ0 )を50°とし
て、嵌合部2cの歯型のピッチ円径(PCDSERR)との
比Rw(=W/PCDSERR)が0.57<Rw≦0.9
5の範囲内の値になるように設定されている。これによ
り、組込み角θ0 =50°でのトルク伝達ボールの組込
みを可能にしつつ、内側継手部材2の冷間鍛造を可能に
して加工コストの低減を図り、また、軸方向幅(W)を
可及的に小さくして、重量、寸法、材料コストの低減を
図ることができる。
幅(L)はL≧3.5mmであり、軸方向幅(W)は、
トルク伝達ボール3の組込み角(θ0 )を50°とし
て、嵌合部2cの歯型のピッチ円径(PCDSERR)との
比Rw(=W/PCDSERR)が0.57<Rw≦0.9
5の範囲内の値になるように設定されている。これによ
り、組込み角θ0 =50°でのトルク伝達ボールの組込
みを可能にしつつ、内側継手部材2の冷間鍛造を可能に
して加工コストの低減を図り、また、軸方向幅(W)を
可及的に小さくして、重量、寸法、材料コストの低減を
図ることができる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4輪駆動車(4W
D車)や前部機関後輪駆動車(FR車)等において、ト
ランスミッションからデファレンシャルに回転動力を伝
達するプロペラシャフトに関する。プロペラシャフトは
2継手型が一般的であるが、車両構造や要求特性によっ
て3継手型や4継手型等が用いられている。
D車)や前部機関後輪駆動車(FR車)等において、ト
ランスミッションからデファレンシャルに回転動力を伝
達するプロペラシャフトに関する。プロペラシャフトは
2継手型が一般的であるが、車両構造や要求特性によっ
て3継手型や4継手型等が用いられている。
【0002】
【従来の技術】現在、一部の高級車を除いて、4輪駆動
車(4WD車)や前部機関後輪駆動車(FR車)のプロ
ペラシャフトにはカルダンジョイント(十字軸を用いた
継手)を使用するのが主流になっている。しかし、カル
ダンジョイントの不等速性により、車両のNVH特性が
悪くなるため、このNVH特性を改善する手段として、
プロペラシャフトに等速自在継手を採用する傾向があ
る。
車(4WD車)や前部機関後輪駆動車(FR車)のプロ
ペラシャフトにはカルダンジョイント(十字軸を用いた
継手)を使用するのが主流になっている。しかし、カル
ダンジョイントの不等速性により、車両のNVH特性が
悪くなるため、このNVH特性を改善する手段として、
プロペラシャフトに等速自在継手を採用する傾向があ
る。
【0003】図6は、従来のプロペラシャフトに使用さ
れているツェパー型等速自在継手(固定型等速自在継
手)を示している。この等速自在継手は、球面状の内径
面11aに6本の曲線状の案内溝11bを軸方向に形成
した外側継手部材11と、球面状の外径面12aに6本
の曲線状の案内溝12bを軸方向に形成し、内径面に歯
型(セレーション又はスプライン)を有する嵌合部12
cを形成した内側継手部材12と、外側継手部材11の
案内溝11bとこれに対応する内側継手部材12の案内
溝12bとが協働して形成される6本のボールトラック
にそれぞれ配された6個のトルク伝達ボール13と、ト
ルク伝達ボール13を保持する保持器14とで構成され
る。
れているツェパー型等速自在継手(固定型等速自在継
手)を示している。この等速自在継手は、球面状の内径
面11aに6本の曲線状の案内溝11bを軸方向に形成
した外側継手部材11と、球面状の外径面12aに6本
の曲線状の案内溝12bを軸方向に形成し、内径面に歯
型(セレーション又はスプライン)を有する嵌合部12
cを形成した内側継手部材12と、外側継手部材11の
案内溝11bとこれに対応する内側継手部材12の案内
溝12bとが協働して形成される6本のボールトラック
にそれぞれ配された6個のトルク伝達ボール13と、ト
ルク伝達ボール13を保持する保持器14とで構成され
る。
【0004】外側継手部材11の案内溝11bの中心O
1’は内径面11aの球面中心に対して、内側継手部材
12の案内溝12bの中心O2’は外径面12aの球面
中心に対して、それぞれ、軸方向に等距離だけ反対側に
(中心O1’は同図で左側、中心O2’は同図で右側
に)オフセットされている。そのため、案内溝11bと
これに対応する案内溝12bとが協働して形成されるボ
ールトラックは、軸方向の一方(同図で左側)に向かっ
て楔状に開いた形状になる。外側継手部材11の内径面
11aの球面中心、内側継手部材12の外径面12aの
球面中心は、いずれも、トルク伝達ボール13の中心O
3’を含む継手中心面O’内にある。
1’は内径面11aの球面中心に対して、内側継手部材
12の案内溝12bの中心O2’は外径面12aの球面
中心に対して、それぞれ、軸方向に等距離だけ反対側に
(中心O1’は同図で左側、中心O2’は同図で右側
に)オフセットされている。そのため、案内溝11bと
これに対応する案内溝12bとが協働して形成されるボ
ールトラックは、軸方向の一方(同図で左側)に向かっ
て楔状に開いた形状になる。外側継手部材11の内径面
11aの球面中心、内側継手部材12の外径面12aの
球面中心は、いずれも、トルク伝達ボール13の中心O
3’を含む継手中心面O’内にある。
【0005】外側継手部材11と内側継手部材12とが
角度θだけ角度変位すると、保持器14に案内されたト
ルク伝達ボール13は常にどの作動角θにおいても、角
度θの2等分面(θ/2)内に維持され、継手の等速性
が確保される。
角度θだけ角度変位すると、保持器14に案内されたト
ルク伝達ボール13は常にどの作動角θにおいても、角
度θの2等分面(θ/2)内に維持され、継手の等速性
が確保される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】自動車の動力伝達機構
において、等速自在継手はドライブシャフト用に多くの
実績があり、これまでプロペラシャフトに使用されてき
た等速自在継手は、ドライブシャフト用としての設計を
そのまま採用したものである。しかし、動力伝達の特性
を比較した場合、プロペラシャフトに負荷されるトルク
はドライブシャフトの約半分程度であり、また作動角の
実用域もドライブシャフトより小さい。従って、ドライ
ブシャフト用としての設計をそのまま採用した従来の仕
様では要求特性に対してオーバースペックの感があり、
より一層の軽量化、コンパクト化、低コスト化を図る観
点から改善の余地が認められる。また、プロペラシャフ
トはドライブシャフトよりも高速で回転するので、高速
回転性の点からも継手部分はよりコンパクトであること
が好ましい。
において、等速自在継手はドライブシャフト用に多くの
実績があり、これまでプロペラシャフトに使用されてき
た等速自在継手は、ドライブシャフト用としての設計を
そのまま採用したものである。しかし、動力伝達の特性
を比較した場合、プロペラシャフトに負荷されるトルク
はドライブシャフトの約半分程度であり、また作動角の
実用域もドライブシャフトより小さい。従って、ドライ
ブシャフト用としての設計をそのまま採用した従来の仕
様では要求特性に対してオーバースペックの感があり、
より一層の軽量化、コンパクト化、低コスト化を図る観
点から改善の余地が認められる。また、プロペラシャフ
トはドライブシャフトよりも高速で回転するので、高速
回転性の点からも継手部分はよりコンパクトであること
が好ましい。
【0007】そこで、本発明は、プロペラシャフト用と
して、より一層軽量、コンパクト、かつ低コストな等速
自在継手を提供しようとするものである。
して、より一層軽量、コンパクト、かつ低コストな等速
自在継手を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、球面状の内径面に軸方向に延びる8本の
案内溝を形成した外側継手部材と、球面状の外径面に軸
方向に延びる8本の案内溝を形成し、内径面にプロペラ
シャフトの軸部と歯型嵌合する嵌合部を形成した内側継
手部材と、外側継手部材の案内溝とこれに対応する内側
継手部材の案内溝とが協働して形成される8本のボール
トラックにそれぞれ配された8個のトルク伝達ボール
と、トルク伝達ボールを保持する保持器とを備え、ボー
ルトラックが軸方向の一方に向かって楔状に開き、内側
継手部材の軸方向幅(W)と、嵌合部の歯型のピッチ円
径(PCDSERR)との比Rw(=W/PCDSERR)が
0.57<Rw≦0.95である構成を提供する。
め、本発明は、球面状の内径面に軸方向に延びる8本の
案内溝を形成した外側継手部材と、球面状の外径面に軸
方向に延びる8本の案内溝を形成し、内径面にプロペラ
シャフトの軸部と歯型嵌合する嵌合部を形成した内側継
手部材と、外側継手部材の案内溝とこれに対応する内側
継手部材の案内溝とが協働して形成される8本のボール
トラックにそれぞれ配された8個のトルク伝達ボール
と、トルク伝達ボールを保持する保持器とを備え、ボー
ルトラックが軸方向の一方に向かって楔状に開き、内側
継手部材の軸方向幅(W)と、嵌合部の歯型のピッチ円
径(PCDSERR)との比Rw(=W/PCDSERR)が
0.57<Rw≦0.95である構成を提供する。
【0009】ここで、「内側継手部材の軸方向幅
(W)」は、内側継手部材の案内溝の軸方向寸法を基準
とする。
(W)」は、内側継手部材の案内溝の軸方向寸法を基準
とする。
【0010】0.57<Rw≦0.95としたのは以下
の理由による。
の理由による。
【0011】先ず、ボールトラックの本数およびトルク
伝達ボールの配置数を8とした場合、内側継手部材の外
径面の円周方向幅(L:案内溝間の外径面の円周方向寸
法)は、図6に示す従来継手(6個ボールの固定型等速
自在継手)に比べて相対的に小さくなる。この傾向は、
継手のコンパクト化を図るために、内側継手部材の外径
寸法を小さくすればするほど顕著になる。一方、量産性
を高めるために、内側継手部材を冷間鍛造によって成形
する場合、外径面の円周方向幅(L)が小さすぎると、
成形型内で素材が充分に流動し得ないために、案内溝お
よび外径面が精度良く仕上がらない。また、金型の寿命
も短くなる。実験の結果、良好な成形精度および金型寿
命が得られる外径面の円周方向幅(L)の最小値は3.
5mmであることが確認されており、内側継手部材の冷
間鍛造を可能にするためには、円周方向幅(L)を3.
5mm以上確保する必要がある(L≧3.5mm)。
伝達ボールの配置数を8とした場合、内側継手部材の外
径面の円周方向幅(L:案内溝間の外径面の円周方向寸
法)は、図6に示す従来継手(6個ボールの固定型等速
自在継手)に比べて相対的に小さくなる。この傾向は、
継手のコンパクト化を図るために、内側継手部材の外径
寸法を小さくすればするほど顕著になる。一方、量産性
を高めるために、内側継手部材を冷間鍛造によって成形
する場合、外径面の円周方向幅(L)が小さすぎると、
成形型内で素材が充分に流動し得ないために、案内溝お
よび外径面が精度良く仕上がらない。また、金型の寿命
も短くなる。実験の結果、良好な成形精度および金型寿
命が得られる外径面の円周方向幅(L)の最小値は3.
5mmであることが確認されており、内側継手部材の冷
間鍛造を可能にするためには、円周方向幅(L)を3.
5mm以上確保する必要がある(L≧3.5mm)。
【0012】また、外径面の円周方向幅(L)は軸方向
に一様ではなく、軸方向中央部から両端部にかけて漸減
し、両端部で最小値をとる。図4に示す幾何学的な関係
から、内側継手部材2の外径面2aと案内溝2bとの境
界部(肩部)の座標は、下記の2つの式を解くことによ
り求めることができる(肩部および端面のチャンファは
考慮していない。)。案内溝面の方程式: (X+eX )2 +{(Y2 +Z2 )1/2 −(PCR+e
Y )}2 =(αR)2 外径面の方程式: X2 +Y2 +(Z−f)2 =R ここで、 X、Y、Z:座標 PCR:案内溝2bの中心O2とトルク伝達ボール3の
中心O3とを結ぶ線分の長さ eX :案内溝2bの円弧中心のPCD中心からのオフセ
ット量 eY :案内溝2bの円弧中心のPCD中心からのオフセ
ット量 α:接触率 f:案内溝2bの中心O2のオフセット量 R:トルク伝達ボール3の半径 上記の2つの式から外径面の円周方向幅(L)を求め、
両端部でL=3.5mmの条件を満たす内側継手部材の
軸方向幅(W1 )を求める。上述したように、内側継手
部材の冷間鍛造を可能にするためにはL≧3.5mmで
あることが必要であり、そのためには軸方向幅(W)は
W≦W1 の条件を満たす必要がある。
に一様ではなく、軸方向中央部から両端部にかけて漸減
し、両端部で最小値をとる。図4に示す幾何学的な関係
から、内側継手部材2の外径面2aと案内溝2bとの境
界部(肩部)の座標は、下記の2つの式を解くことによ
り求めることができる(肩部および端面のチャンファは
考慮していない。)。案内溝面の方程式: (X+eX )2 +{(Y2 +Z2 )1/2 −(PCR+e
Y )}2 =(αR)2 外径面の方程式: X2 +Y2 +(Z−f)2 =R ここで、 X、Y、Z:座標 PCR:案内溝2bの中心O2とトルク伝達ボール3の
中心O3とを結ぶ線分の長さ eX :案内溝2bの円弧中心のPCD中心からのオフセ
ット量 eY :案内溝2bの円弧中心のPCD中心からのオフセ
ット量 α:接触率 f:案内溝2bの中心O2のオフセット量 R:トルク伝達ボール3の半径 上記の2つの式から外径面の円周方向幅(L)を求め、
両端部でL=3.5mmの条件を満たす内側継手部材の
軸方向幅(W1 )を求める。上述したように、内側継手
部材の冷間鍛造を可能にするためにはL≧3.5mmで
あることが必要であり、そのためには軸方向幅(W)は
W≦W1 の条件を満たす必要がある。
【0013】次に、内側継手部材の軸方向幅(W)を決
定するにあたり、角度変位時におけるトルク伝達ボール
の案内溝に対する軸方向移動範囲を考慮する必要があ
る。すなわち、上記により、内側継手部材の軸方向幅
(W)はW≦W1 を満たす範囲で可及的に小さくするの
が望ましいが、軸方向幅(W)を必要以上に小さくしす
ぎると、外側継手部材と内側継手部材とが相対的に角度
変位した時、トルク伝達ボールが内側継手部材の案内溝
から外れてしまう事態が起り得る。従って、内側継手部
材の軸方向幅(W)は、外側継手部材と内側継手部材と
が最も大きな角度で角度変位した時のトルク伝達ボール
の位置を基準にして、トルク伝達ボールが案内溝から外
れないような寸法に設定する必要がある。
定するにあたり、角度変位時におけるトルク伝達ボール
の案内溝に対する軸方向移動範囲を考慮する必要があ
る。すなわち、上記により、内側継手部材の軸方向幅
(W)はW≦W1 を満たす範囲で可及的に小さくするの
が望ましいが、軸方向幅(W)を必要以上に小さくしす
ぎると、外側継手部材と内側継手部材とが相対的に角度
変位した時、トルク伝達ボールが内側継手部材の案内溝
から外れてしまう事態が起り得る。従って、内側継手部
材の軸方向幅(W)は、外側継手部材と内側継手部材と
が最も大きな角度で角度変位した時のトルク伝達ボール
の位置を基準にして、トルク伝達ボールが案内溝から外
れないような寸法に設定する必要がある。
【0014】ここで、この種の等速自在継手において、
外側継手部材と内側継手部材との変位角が最も大きくな
るのは、トルク伝達ボールの組込み時である。すなわ
ち、図5に示すように、この種の等速自在継手では、内
側継手部材2と保持器4とのアッセンブリを外側継手部
材1の内径面に組み込んだ後、内側継手部材2を外側継
手部材1に対して所定角度θ0 だけ相対的に角度変位さ
せ(この時の変位角度θ0 を「組込み角θ0 」とい
う。)、保持器4のポケットを継手外部に引き出した状
態にして、トルク伝達ボール3を保持器4のポケットに
組入れている。この時、トルク伝達ボールが案内溝から
外れてしまうと、組込みが不可になる。そこで、組込み
時に、トルク伝達ボールが案内溝から外れないような、
内側継手部材の軸方向幅(W)の限界値(W0 )を求
め、W≧W0 の条件を満たすように軸方向幅(W)を設
定する。尚、組込み角(θ0 )は、継手が機能上取り得
る最大の変位角である「最大作動角」よりも大きく、実
用作動角域は通常この最大作動角よりも小さい範囲に設
定される。
外側継手部材と内側継手部材との変位角が最も大きくな
るのは、トルク伝達ボールの組込み時である。すなわ
ち、図5に示すように、この種の等速自在継手では、内
側継手部材2と保持器4とのアッセンブリを外側継手部
材1の内径面に組み込んだ後、内側継手部材2を外側継
手部材1に対して所定角度θ0 だけ相対的に角度変位さ
せ(この時の変位角度θ0 を「組込み角θ0 」とい
う。)、保持器4のポケットを継手外部に引き出した状
態にして、トルク伝達ボール3を保持器4のポケットに
組入れている。この時、トルク伝達ボールが案内溝から
外れてしまうと、組込みが不可になる。そこで、組込み
時に、トルク伝達ボールが案内溝から外れないような、
内側継手部材の軸方向幅(W)の限界値(W0 )を求
め、W≧W0 の条件を満たすように軸方向幅(W)を設
定する。尚、組込み角(θ0 )は、継手が機能上取り得
る最大の変位角である「最大作動角」よりも大きく、実
用作動角域は通常この最大作動角よりも小さい範囲に設
定される。
【0015】以上により、内側継手部材の軸方向幅
(W)の最適範囲はW0 ≦W≦W1 になる。ただ、(W
0 )、(W1 )の値は継手サイズごとに異なるので、よ
り一般的な基準とするためには、継手サイズと関連する
基本寸法との関係において求める必要がある。また、
(W0 )はトルク伝達ボールの組込み角(θ0 )によっ
ても変わってくる。そこで、組込み角(θ0 )を50°
に設定し、種々の継手サイズごとに(W0 )、(W1 )
を求め、嵌合部の歯型のピッチ円径(PCDSERR)との
比Rw(=W/PCDSERR)を求めた。その結果、0.
57<Rw≦0.95の条件が得られ、これが内側継手
部材の軸方向幅(W)の最適範囲を示す基準となること
が見出された。Rw≦0.5 7 であると、組込み角θ0
=50°でのトルク伝達ボールの組込みができなくな
る。一方、Rw>0.95であると、内側継手部材の冷
間鍛造が困難となって、加工方法の抜本的な見直しが必
要になる他、他の加工方法を採用したとしても加工コス
トの上昇が避けられない。また、軸方向幅(W)が大き
くなることは、重量、寸法、材料コストの面で不利であ
る。継手の軽量化、コンパクト化、低コスト化を図り、
かつ、継手の組立に支障をきたさないという点から、
0.57<Rw≦0.95が内側継手部材の軸方向幅
(W)の最適範囲である。
(W)の最適範囲はW0 ≦W≦W1 になる。ただ、(W
0 )、(W1 )の値は継手サイズごとに異なるので、よ
り一般的な基準とするためには、継手サイズと関連する
基本寸法との関係において求める必要がある。また、
(W0 )はトルク伝達ボールの組込み角(θ0 )によっ
ても変わってくる。そこで、組込み角(θ0 )を50°
に設定し、種々の継手サイズごとに(W0 )、(W1 )
を求め、嵌合部の歯型のピッチ円径(PCDSERR)との
比Rw(=W/PCDSERR)を求めた。その結果、0.
57<Rw≦0.95の条件が得られ、これが内側継手
部材の軸方向幅(W)の最適範囲を示す基準となること
が見出された。Rw≦0.5 7 であると、組込み角θ0
=50°でのトルク伝達ボールの組込みができなくな
る。一方、Rw>0.95であると、内側継手部材の冷
間鍛造が困難となって、加工方法の抜本的な見直しが必
要になる他、他の加工方法を採用したとしても加工コス
トの上昇が避けられない。また、軸方向幅(W)が大き
くなることは、重量、寸法、材料コストの面で不利であ
る。継手の軽量化、コンパクト化、低コスト化を図り、
かつ、継手の組立に支障をきたさないという点から、
0.57<Rw≦0.95が内側継手部材の軸方向幅
(W)の最適範囲である。
【0016】上記基準に基づいて試作した内側継手部材
の静捩り強度を測定したところ、軸部の連結部分(通
常、スタブシャフトが用いられる。)の静捩り強度を満
足しており、プロペラシャフト用としての強度の点でも
問題がないことが確認された。
の静捩り強度を測定したところ、軸部の連結部分(通
常、スタブシャフトが用いられる。)の静捩り強度を満
足しており、プロペラシャフト用としての強度の点でも
問題がないことが確認された。
【0017】上記において、トルク伝達ボールの組込み
角(θ0 )を50°に設定しているのは次の理由によ
る。すなわち、この種の等速自在継手において、外側継
手部材と内側継手部材とを相対的に角度θ0 だけ角度変
位させて、トルク伝達ボールを保持器の所定のポケット
に組込む際、他のポケットに既に組込まれたトルク伝達
ボールは回転方向の位相変化に伴い、保持器のポケット
に対して円周方向および半径方向に移動する(トルク伝
達ボールの移動量は角度θ0 に比例して大きくな
る。)。保持器のポケットの円周方向寸法は、この時の
トルク伝達ボールの円周方向移動量を考慮して、トルク
伝達ボールとの干渉が生じない寸法に設定する必要があ
る。そのため、組込み角(θ0 )が過大であると、ポケ
ット間の柱部の円周方向寸法が過小となり(ポケットの
円周方向寸法を大きくする必要があるため)、保持器の
強度不足が懸念される。特に、トルク伝達ボールの配置
数を8とした場合、従来継手に比べてポケット数が多く
なるので、保持器の強度確保は重要である。一方、組込
み角(θ0 )が過小であると、トルク伝達ボールの組込
み自体ができなくなる。従って、組込み角(θ0 )は、
保持器の強度を確保しつつ、トルク伝達ボールの組込み
を可能にする範囲で可及的に小さくするのが好ましく、
この観点から解析、実験を進めた結果、組込み角
(θ0 )を50°に設定した場合に、好ましい結果が得
られることが見出された。
角(θ0 )を50°に設定しているのは次の理由によ
る。すなわち、この種の等速自在継手において、外側継
手部材と内側継手部材とを相対的に角度θ0 だけ角度変
位させて、トルク伝達ボールを保持器の所定のポケット
に組込む際、他のポケットに既に組込まれたトルク伝達
ボールは回転方向の位相変化に伴い、保持器のポケット
に対して円周方向および半径方向に移動する(トルク伝
達ボールの移動量は角度θ0 に比例して大きくな
る。)。保持器のポケットの円周方向寸法は、この時の
トルク伝達ボールの円周方向移動量を考慮して、トルク
伝達ボールとの干渉が生じない寸法に設定する必要があ
る。そのため、組込み角(θ0 )が過大であると、ポケ
ット間の柱部の円周方向寸法が過小となり(ポケットの
円周方向寸法を大きくする必要があるため)、保持器の
強度不足が懸念される。特に、トルク伝達ボールの配置
数を8とした場合、従来継手に比べてポケット数が多く
なるので、保持器の強度確保は重要である。一方、組込
み角(θ0 )が過小であると、トルク伝達ボールの組込
み自体ができなくなる。従って、組込み角(θ0 )は、
保持器の強度を確保しつつ、トルク伝達ボールの組込み
を可能にする範囲で可及的に小さくするのが好ましく、
この観点から解析、実験を進めた結果、組込み角
(θ0 )を50°に設定した場合に、好ましい結果が得
られることが見出された。
【0018】トルク伝達ボールのピッチ円径(PCD
BALL)と直径(DBALL)との比r1(=PCDBALL/D
BALL)は3.3≦r1≦5.0の範囲内の値とすること
ができる。3.3≦r1≦5.0とした理由は、外側継
手部材等の強度、継手の負荷容量および耐久性を従来継
手(6個ボールの固定型等速自在継手)と同等以上に確
保するためである。すなわち、等速自在継手において
は、限られたスペースの範囲で、トルク伝達ボールのピ
ッチ円径(PCDBALL)を大幅に変更することは困難で
ある。そのため、r1の値は主にトルク伝達ボールの直
径(DBALL)に依存することになる。r1<3.3であ
ると(主に直径DBALLが大きい場合)、他の部品(外側
継手部材、内側継手部材等)の肉厚が薄くなりすぎて、
強度の点で懸念が生じる。逆にr1>5.0であると
(主に直径DBALLが小さい場合)、負荷容量が小さくな
り、耐久性の点で懸念が生じる。また、トルク伝達ボー
ルと案内溝との接触部分の面圧が上昇し(直径DBALLが
小さくなると、接触部分の接触楕円が小さくなるた
め)、案内溝の溝肩エッジ部分の欠け等の要因になるこ
とが懸念される。
BALL)と直径(DBALL)との比r1(=PCDBALL/D
BALL)は3.3≦r1≦5.0の範囲内の値とすること
ができる。3.3≦r1≦5.0とした理由は、外側継
手部材等の強度、継手の負荷容量および耐久性を従来継
手(6個ボールの固定型等速自在継手)と同等以上に確
保するためである。すなわち、等速自在継手において
は、限られたスペースの範囲で、トルク伝達ボールのピ
ッチ円径(PCDBALL)を大幅に変更することは困難で
ある。そのため、r1の値は主にトルク伝達ボールの直
径(DBALL)に依存することになる。r1<3.3であ
ると(主に直径DBALLが大きい場合)、他の部品(外側
継手部材、内側継手部材等)の肉厚が薄くなりすぎて、
強度の点で懸念が生じる。逆にr1>5.0であると
(主に直径DBALLが小さい場合)、負荷容量が小さくな
り、耐久性の点で懸念が生じる。また、トルク伝達ボー
ルと案内溝との接触部分の面圧が上昇し(直径DBALLが
小さくなると、接触部分の接触楕円が小さくなるた
め)、案内溝の溝肩エッジ部分の欠け等の要因になるこ
とが懸念される。
【0019】3.3≦r1≦5.0とすることにより、
外側継手部材等の強度、継手の負荷容量および耐久性を
従来継手と同等以上に確保することができる。より好ま
しくは、3.5≦r1≦5.0の範囲内の値に設定する
のが良い。
外側継手部材等の強度、継手の負荷容量および耐久性を
従来継手と同等以上に確保することができる。より好ま
しくは、3.5≦r1≦5.0の範囲内の値に設定する
のが良い。
【0020】外側継手部材の外径(DOUTER )と内側継
手部材の嵌合部の歯型のピッチ円径(PCDSERR)との
比r2は2.5≦r2<3.2の範囲内の値とすること
ができる。2.5≦r2<3.2とした理由は次にあ
る。すなわち、内側継手部材の嵌合部の歯型のピッチ円
径(PCDSERR)は、軸部の強度等との関係で大幅に変
更することはできない。そのため、r2の値は、主に外
側継手部材の外径(DOUTER )に依存することになる。
r2<2.5であると(主に外径DOUTERが小さい場
合)、各部品(外側継手部材、内側継手部材等)の肉厚
が薄くなりすぎて、強度の点で懸念が生じる。一方、r
2≧3.2であると(主に外径DOUTER が大きい場
合)、コンパクト化という目的も達成できない。2.5
≦r2<3.2とすることにより、外側継手部材等の強
度および継手の耐久性を従来継手と同等以上に確保しつ
つ、外径寸法をコンパクトにすることができる。ちなみ
に、従来継手(6個ボールの固定型等速自在継手)は、
一般に、r2≧3.2である。
手部材の嵌合部の歯型のピッチ円径(PCDSERR)との
比r2は2.5≦r2<3.2の範囲内の値とすること
ができる。2.5≦r2<3.2とした理由は次にあ
る。すなわち、内側継手部材の嵌合部の歯型のピッチ円
径(PCDSERR)は、軸部の強度等との関係で大幅に変
更することはできない。そのため、r2の値は、主に外
側継手部材の外径(DOUTER )に依存することになる。
r2<2.5であると(主に外径DOUTERが小さい場
合)、各部品(外側継手部材、内側継手部材等)の肉厚
が薄くなりすぎて、強度の点で懸念が生じる。一方、r
2≧3.2であると(主に外径DOUTER が大きい場
合)、コンパクト化という目的も達成できない。2.5
≦r2<3.2とすることにより、外側継手部材等の強
度および継手の耐久性を従来継手と同等以上に確保しつ
つ、外径寸法をコンパクトにすることができる。ちなみ
に、従来継手(6個ボールの固定型等速自在継手)は、
一般に、r2≧3.2である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
従って説明する。
【0022】図1及び図2は、プロペラシャフトの軸部
10に装着される固定型等速自在継手を示している。プ
ロペラシャフトの軸部10は、スタブシャフト10a
と、スタブシャフト10aに結合される中間軸10bと
で構成され、通常、スタブシャフト10aは鋼製の中実
軸、中間軸10bは鋼または繊維強化プラスチック(F
RP)等からなる中空軸である。
10に装着される固定型等速自在継手を示している。プ
ロペラシャフトの軸部10は、スタブシャフト10a
と、スタブシャフト10aに結合される中間軸10bと
で構成され、通常、スタブシャフト10aは鋼製の中実
軸、中間軸10bは鋼または繊維強化プラスチック(F
RP)等からなる中空軸である。
【0023】この実施形態の等速自在継手は、球面状の
内径面1aに8本の曲線状の案内溝1bを軸方向に形成
した外側継手部材1と、球面状の外径面2aに8本の曲
線状の案内溝2bを軸方向に形成し、内径面に歯型(セ
レーション又はスプライン)を有する嵌合部2cを形成
した内側継手部材2と、外側継手部材1の案内溝1bと
これに対応する内側継手部材2の案内溝2bとが協働し
て形成される8本のボールトラックにそれぞれ配された
8個のトルク伝達ボール3と、トルク伝達ボール3を保
持する保持器4とで構成される。
内径面1aに8本の曲線状の案内溝1bを軸方向に形成
した外側継手部材1と、球面状の外径面2aに8本の曲
線状の案内溝2bを軸方向に形成し、内径面に歯型(セ
レーション又はスプライン)を有する嵌合部2cを形成
した内側継手部材2と、外側継手部材1の案内溝1bと
これに対応する内側継手部材2の案内溝2bとが協働し
て形成される8本のボールトラックにそれぞれ配された
8個のトルク伝達ボール3と、トルク伝達ボール3を保
持する保持器4とで構成される。
【0024】内側継手部材2の嵌合部2cには、スタブ
シャフト10aの軸端部が歯型嵌合(セレーション嵌合
又はスプライン嵌合)される。また、外側継手部材1の
一端側にはブーツアダプタ11を介してブーツ12が装
着され、他端側にはシールプレート13が装着される。
ブーツ12は、ブーツバンド14によってスタブシャフ
ト10aの外周に固定される。ブーツ12とシールプレ
ート13とによって、継手内部がシールされる。外側継
手部材1は、自動車のトランスミッション又はデファレ
ンシャルの歯車軸に連結される。あるいは、3継手型や
4継手型などのプロペラシャフトでは、外側継手部材1
を他の中間軸に連結する場合もある。
シャフト10aの軸端部が歯型嵌合(セレーション嵌合
又はスプライン嵌合)される。また、外側継手部材1の
一端側にはブーツアダプタ11を介してブーツ12が装
着され、他端側にはシールプレート13が装着される。
ブーツ12は、ブーツバンド14によってスタブシャフ
ト10aの外周に固定される。ブーツ12とシールプレ
ート13とによって、継手内部がシールされる。外側継
手部材1は、自動車のトランスミッション又はデファレ
ンシャルの歯車軸に連結される。あるいは、3継手型や
4継手型などのプロペラシャフトでは、外側継手部材1
を他の中間軸に連結する場合もある。
【0025】この実施形態において、外側継手部材1の
案内溝1bの中心O1は内径面1aの球面中心に対し
て、内側継手部材2の案内溝2bの中心O2は外径面2
aの球面中心に対して、それぞれ、軸方向に等距離だけ
反対側に(中心O1は同図で左側、中心O2は同図で右
側に)オフセットされている。そのため、案内溝1bと
これに対応する案内溝2bとが協働して形成されるボー
ルトラックは、軸方向の一方(同図で左側)に向かって
楔状に開いた形状になる。
案内溝1bの中心O1は内径面1aの球面中心に対し
て、内側継手部材2の案内溝2bの中心O2は外径面2
aの球面中心に対して、それぞれ、軸方向に等距離だけ
反対側に(中心O1は同図で左側、中心O2は同図で右
側に)オフセットされている。そのため、案内溝1bと
これに対応する案内溝2bとが協働して形成されるボー
ルトラックは、軸方向の一方(同図で左側)に向かって
楔状に開いた形状になる。
【0026】保持器4の外径面4aの球面中心、およ
び、保持器4の外径面4aの案内面となる外側継手部材
1の内径面1aの球面中心は、いずれも、トルク伝達ボ
ール3の中心O3を含む継手中心面O内にある。また、
保持器4の内径面4bの球面中心、および、保持器4の
内径面4bの案内面となる内側継手部材2の外径面2a
の球面中心は、いずれも、継手中心面O内にある。それ
故、案内溝1bの中心O1のオフセット量は、中心O1
と継手中心面Oとの間の軸方向距離、案内溝2bの中心
O2のオフセット量は、中心O2と継手中心面Oとの間
の軸方向距離になり、両者は等しい。
び、保持器4の外径面4aの案内面となる外側継手部材
1の内径面1aの球面中心は、いずれも、トルク伝達ボ
ール3の中心O3を含む継手中心面O内にある。また、
保持器4の内径面4bの球面中心、および、保持器4の
内径面4bの案内面となる内側継手部材2の外径面2a
の球面中心は、いずれも、継手中心面O内にある。それ
故、案内溝1bの中心O1のオフセット量は、中心O1
と継手中心面Oとの間の軸方向距離、案内溝2bの中心
O2のオフセット量は、中心O2と継手中心面Oとの間
の軸方向距離になり、両者は等しい。
【0027】外側継手部材1と内側継手部材2とが角度
θだけ角度変位すると、保持器4に案内されたトルク伝
達ボール3は常にどの作動角θにおいても、角度θの2
等分面(θ/2)内に維持され、継手の等速性が確保さ
れる。
θだけ角度変位すると、保持器4に案内されたトルク伝
達ボール3は常にどの作動角θにおいても、角度θの2
等分面(θ/2)内に維持され、継手の等速性が確保さ
れる。
【0028】トルク伝達ボール3のピッチ円径(PCD
BALL)と直径(DBALL)との比r1(=PCDBALL/D
BALL)は、前述した理由から、3.3≦r1≦5.0の
範囲内の値に設定されている。ここで、トルク伝達ボー
ルのピッチ円径(PCDBALL)は、PCRの2倍の寸法
である(PCDBALL=2×PCR)。外側継手部材1の
案内溝1bの中心O1とトルク伝達ボール3の中心O3
を結ぶ線分の長さ、内側継手部材2の案内溝2bの中心
O2とトルク伝達ボール3の中心O3を結ぶ線分の長さ
が、それぞれPCRであり、両者は等しい。
BALL)と直径(DBALL)との比r1(=PCDBALL/D
BALL)は、前述した理由から、3.3≦r1≦5.0の
範囲内の値に設定されている。ここで、トルク伝達ボー
ルのピッチ円径(PCDBALL)は、PCRの2倍の寸法
である(PCDBALL=2×PCR)。外側継手部材1の
案内溝1bの中心O1とトルク伝達ボール3の中心O3
を結ぶ線分の長さ、内側継手部材2の案内溝2bの中心
O2とトルク伝達ボール3の中心O3を結ぶ線分の長さ
が、それぞれPCRであり、両者は等しい。
【0029】また、外側継手部材1の外径(DOUTER )
と内側継手部材2の嵌合部2cの歯型(セレーション又
はスプライン)のピッチ円径(PCDSERR)との比r2
(=DOUTER /PCDSERR)は、前述した理由から、
2.5≦r2<3.2の範囲内の値に設定されている。
と内側継手部材2の嵌合部2cの歯型(セレーション又
はスプライン)のピッチ円径(PCDSERR)との比r2
(=DOUTER /PCDSERR)は、前述した理由から、
2.5≦r2<3.2の範囲内の値に設定されている。
【0030】図3は、内側継手部材2を示している。内
側継手部材2は、鋼材料から熱間鍛造又は亜熱間鍛造に
よってほぼ所定形状に予備成形され、外径面2a、案内
溝2bを冷間鍛造によって最終形状に仕上げられた後、
精度確保のための後加工(研削加工等)を施される。
側継手部材2は、鋼材料から熱間鍛造又は亜熱間鍛造に
よってほぼ所定形状に予備成形され、外径面2a、案内
溝2bを冷間鍛造によって最終形状に仕上げられた後、
精度確保のための後加工(研削加工等)を施される。
【0031】内側継手部材2の外径面2aの円周方向幅
(L)はL≧3.5mmであり、軸方向幅(W)は、ト
ルク伝達ボール3の組込み角(θ0 )を50°として、
嵌合部2cの歯型のピッチ円径(PCDSERR)との比R
w(=W/PCDSERR)が0.57<Rw≦0.95の
範囲内の値になるように設定されている。これにより、
組込み角θ0 =50°でのトルク伝達ボール3の組込み
を可能にしつつ、内側継手部材2の冷間鍛造を可能にし
て加工コストの低減を図り、また、軸方向幅(W)を可
及的に小さくして、重量、寸法、材料コストの低減を図
ることができる。尚、案内溝2bと外径面2aとの境界
部(肩部)にチャンファ(面取り)を施す場合、円周方
向幅(L)はチャンファを含む寸法とする。
(L)はL≧3.5mmであり、軸方向幅(W)は、ト
ルク伝達ボール3の組込み角(θ0 )を50°として、
嵌合部2cの歯型のピッチ円径(PCDSERR)との比R
w(=W/PCDSERR)が0.57<Rw≦0.95の
範囲内の値になるように設定されている。これにより、
組込み角θ0 =50°でのトルク伝達ボール3の組込み
を可能にしつつ、内側継手部材2の冷間鍛造を可能にし
て加工コストの低減を図り、また、軸方向幅(W)を可
及的に小さくして、重量、寸法、材料コストの低減を図
ることができる。尚、案内溝2bと外径面2aとの境界
部(肩部)にチャンファ(面取り)を施す場合、円周方
向幅(L)はチャンファを含む寸法とする。
【0032】この実施形態の等速自在継手は、トルク伝
達ボール3の個数が8個であり、従来継手(6個ボール
の固定型等速自在継手)に比べ、継手の全負荷容量に占
めるトルク伝達ボール1個当りの負荷割合が少ないの
で、同じ呼び形式の従来継手に対して、トルク伝達ボー
ル3の直径(DBALL)を小さくし、外側継手部材1の肉
厚および内側継手部材2の肉厚を従来継手と同程度に確
保することが可能である。また、同じ呼び形式の従来継
手に対して、比r2(=DOUTER /PCDSERR)を小さ
くして(従来継手におけるr2の一般的な値はr2≧
3.2である。)、従来継手と同等以上の強度、負荷容
量および耐久性を確保しつつ、外径寸法(DOUTER )の
一層のコンパクト化を図ることができる。例えば、嵌合
部2cのピッチ円径(PCDSERR)を従来継手と等しく
した場合、外径(DOUTER )を呼び番号で3サイズダウ
ンすることが可能である。また、従来継手に比べて低発
熱であることが実験の結果確認されている。
達ボール3の個数が8個であり、従来継手(6個ボール
の固定型等速自在継手)に比べ、継手の全負荷容量に占
めるトルク伝達ボール1個当りの負荷割合が少ないの
で、同じ呼び形式の従来継手に対して、トルク伝達ボー
ル3の直径(DBALL)を小さくし、外側継手部材1の肉
厚および内側継手部材2の肉厚を従来継手と同程度に確
保することが可能である。また、同じ呼び形式の従来継
手に対して、比r2(=DOUTER /PCDSERR)を小さ
くして(従来継手におけるr2の一般的な値はr2≧
3.2である。)、従来継手と同等以上の強度、負荷容
量および耐久性を確保しつつ、外径寸法(DOUTER )の
一層のコンパクト化を図ることができる。例えば、嵌合
部2cのピッチ円径(PCDSERR)を従来継手と等しく
した場合、外径(DOUTER )を呼び番号で3サイズダウ
ンすることが可能である。また、従来継手に比べて低発
熱であることが実験の結果確認されている。
【0033】さらに、内側継手部材2の軸方向幅(W)
を0.57<Rw≦0.95の範囲内の値に設定してい
るので、従来継手に比べて軸方向寸法がコンパクトであ
り、かつ、より軽量、低コストである。
を0.57<Rw≦0.95の範囲内の値に設定してい
るので、従来継手に比べて軸方向寸法がコンパクトであ
り、かつ、より軽量、低コストである。
【0034】
【発明の効果】本発明は以下に示す効果を有する。
【0035】(1)内側継手部材の軸方向幅(W)を
0.57<Rw≦0.95の範囲内の値に設定すること
により、内側継手部材の冷間鍛造を可能にして、加工コ
ストの低減を図ることができる。また、従来継手に比べ
て、内側継手部材の軸方向幅が小さくなることにより、
軽量化、コンパクト化、材料コストの低減になる。
0.57<Rw≦0.95の範囲内の値に設定すること
により、内側継手部材の冷間鍛造を可能にして、加工コ
ストの低減を図ることができる。また、従来継手に比べ
て、内側継手部材の軸方向幅が小さくなることにより、
軽量化、コンパクト化、材料コストの低減になる。
【0036】(2)内側継手部材の外径面の円周方向幅
(L)をL≧3.5mmとすることにより、内側継手部
材の冷間鍛造を可能にし、良好な成形精度を得ることが
できる。
(L)をL≧3.5mmとすることにより、内側継手部
材の冷間鍛造を可能にし、良好な成形精度を得ることが
できる。
【0037】(3)トルク伝達ボールの組込み角
(θ0 )を50°に設定することにより、保持器の強度
を確保しつつ、トルク伝達ボールの組込みを可能にする
ことができる。
(θ0 )を50°に設定することにより、保持器の強度
を確保しつつ、トルク伝達ボールの組込みを可能にする
ことができる。
【0038】(4)比r1(=PCDBALL/DBALL)を
3.3≦r1≦5.0とし、かつ、比r2を2.5≦r
2<3.2とすることにより、従来継手と同等以上の強
度、負荷容量および耐久性を確保しつつ、外径寸法(D
OUTER )の一層のコンパクト化を図ることができる。
3.3≦r1≦5.0とし、かつ、比r2を2.5≦r
2<3.2とすることにより、従来継手と同等以上の強
度、負荷容量および耐久性を確保しつつ、外径寸法(D
OUTER )の一層のコンパクト化を図ることができる。
【0039】(5)本発明のプロペラシャフトは、継手
部分が軽量かつコンパクトであるので、高速回転性に優
れている。
部分が軽量かつコンパクトであるので、高速回転性に優
れている。
【図1】本発明の実施形態に係わる等速自在継手の縦断
面図(図2におけるO−A断面図)である。
面図(図2におけるO−A断面図)である。
【図2】本発明の実施形態に係わる等速自在継手の横断
面図(図1におけるO−O断面図)である。
面図(図1におけるO−O断面図)である。
【図3】内側継手部材の正面図{図3(a)}、縦断面
図{図3(b)}である。
図{図3(b)}である。
【図4】内側継手部材の幾何学モデル図である。
【図5】トルク伝達ボールの組込み時の状態を示す概念
図である。
図である。
【図6】従来のプロペラシャフト用等速自在継手を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
1 外側継手部材 1a 内径面 1b 案内溝 2 内側継手部材 2a 外径面 2b 案内溝 3 トルク伝達ボール 4 保持器 10 軸部
Claims (8)
- 【請求項1】 球面状の内径面に軸方向に延びる8本の
案内溝を形成した外側継手部材と、球面状の外径面に軸
方向に延びる8本の案内溝を形成し、内径面にプロペラ
シャフトの軸部と歯型嵌合する嵌合部を形成した内側継
手部材と、外側継手部材の案内溝とこれに対応する内側
継手部材の案内溝とが協働して形成される8本のボール
トラックにそれぞれ配された8個のトルク伝達ボール
と、トルク伝達ボールを保持する保持器とを備え、 前記ボールトラックが軸方向の一方に向かって楔状に開
き、 前記内側継手部材の軸方向幅(W)と、前記嵌合部の歯
型のピッチ円径(PCDSERR)との比Rw(=W/PC
DSERR)が0.57<Rw≦0.95であるプロペラシ
ャフト用等速自在継手。 - 【請求項2】 前記内側継手部材の、案内溝間の外径面
の円周方向幅(L)がL≧3.5mmである請求項1記
載のプロペラシャフト用等速自在継手。 - 【請求項3】 前記内側継手部材が冷間鍛造によって成
形されたものである請求項1記載のプロペラシャフト用
等速自在継手。 - 【請求項4】 前記外側継手部材と内側継手部材とを相
対的に角度θ0 だけ角度変位させて、前記トルク伝達ボ
ールを保持器のポケットに組込み込む際の組込み角(θ
0 )が50°である請求項1記載のプロペラシャフト用
等速自在継手。 - 【請求項5】 前記トルク伝達ボールのピッチ円径(P
CDBALL)と直径(DBALL)との比r1(=PCDBALL
/DBALL)が3.3≦r1≦5.0で、前記外側継手部
材の外径(DOUTER )と前記嵌合部の歯型のピッチ円径
(PCDSERR)との比r2が2.5≦r2<3.2であ
る請求項1記載のプロペラシャフト用等速自在継手。 - 【請求項6】 前記外側継手部材が自動車のトランスミ
ッション又はデファレンシャルに連結される請求項1記
載のプロペラシャフト用等速自在継手。 - 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の等速自在
継手を軸部に装着したプロペラシャフト。 - 【請求項8】 軸部と、該軸部に装着された複数の自在
継手とを備えたプロペラシャフトにおいて、 少なくとも1つの前記自在継手が、球面状の内径面に軸
方向に延びる8本の案内溝を形成した外側継手部材と、
球面状の外径面に軸方向に延びる8本の案内溝を形成し
た内側継手部材と、外側継手部材の案内溝とこれに対応
する内側継手部材の案内溝とが協働して形成される8本
のボールトラックにそれぞれ配された8個のトルク伝達
ボールと、トルク伝達ボールを保持する保持器とを備
え、前記ボールトラックが軸方向の一方に向かって楔状
に開いた等速自在継手であることを特徴とするプロペラ
シャフト。
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