JP2001065578A - グリースを封入した密封板付転がり軸受 - Google Patents
グリースを封入した密封板付転がり軸受Info
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Abstract
場合でも、十分な信頼性及び耐久性を確保する。 【解決手段】 転動体6を設置した部分に封入するグリ
ースとして、ウレア系グリースを使用する。密封板7a
を構成する弾性材10aを、弗化ビニリデン−テトラフ
ルオロエチレン−プロピレン3元共重合体から成り、加
硫可能な弗素ゴム組成物、或は、テトラフルオロエチレ
ン−プロピレン2元共重合体から成り、加硫可能な弗素
ゴム組成物とする。
Description
入した密封板付転がり軸受は、例えばオルタネータ、コ
ンプレッサ等、エンジンルーム内に設置する自動車用補
機の回転支持部を構成する為に利用する。即ち、本発明
は、使用時に高温(例えば最高使用温度が170℃以
上)で使用されるグリースを封入した密封板付転がり軸
受の信頼性並びに耐久性向上を図るものである。
為に、図1又は図2に示す様な密封板付転がり軸受1、
1aを使用している。この密封板付転がり軸受1、1a
は、内周面の中間部に外輪軌道2を有する外輪3と、外
周面の中間部に内輪軌道4を有する内輪5と、これら外
輪軌道2と内輪軌道4との間に転動自在に設けた複数の
転動体6とを備える。又、上記外輪3の内周面両端部と
上記内輪5の外周面両端部との間には密封板7a、7b
を設け、この密封板7a、7bにより、上記外輪3の内
周面と内輪5の外周面との間に存在し上記各転動体6を
設けた空間8の軸方向両端開口部を塞いでいる。そし
て、この空間8内で1対の密封板7a、7b同士の間部
分にグリースを封入して、上記外輪軌道2及び内輪軌道
4と上記各転動体6の転動面との転がり接触部の潤滑を
図っている。
の金属板を円輪状に形成して成る芯金9と、この芯金9
を包み込む様にして設け、この芯金9により補強された
弾性材10a、10bとから成る。この弾性材10a、
10bの内外両周縁部は、上記芯金9の内外両周縁部よ
りも直径方向に突出している。この様な密封板7a、7
bは、何れの場合も、上記弾性材10a、10bを、上
記外輪3の内周面両端部に形成した係止溝11に係止す
る事により、上記空間8の軸方向両端位置に支持してい
る。尚、上記弾性材10a、10bのうち、図1に示し
た弾性材10aの内周縁部は、上記内輪5の一部表面に
摺接させているのに対して、図2に示した弾性材10b
の内周縁部は、上記内輪5の一部表面に近接対向させて
いる。即ち、図1に示した密封板7aは接触式シールで
あり、図2に示した密封板7bは、非接触式シールであ
る。
転がり軸受1、1aを構成する、上記空間8内に封入す
るグリース、上記密封板7a、7bを構成する弾性材1
0a、10bの材質としては、従来からそれぞれ次の
〜の様なものが、一般的に使用されている。 [グリース] 増ちょう剤をイソシアネートとアミンとから成るウ
レア化合物とし、基油をPAO又はエーテル又はPAO
とエーテルとの混合物としたウレア系グリース 優れた高温特性を有する弗素系グリース [弾性材10a、10b] アクリル酸エチルを重合して得られるアクリルゴム 弗化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとを共
重合して得られる弗素ゴム 弗化ビニリデンとテトラフルオロエチレンとヘキサ
フルオロプロピレンとを共重合して得られる弗素ゴム
ースと、上記〜のうちから選択したゴムにより造っ
た弾性材10a、10bを含んで構成した密封板7a、
7bとを適宜組み合わせて、グリースを封入した密封板
付転がり軸受1、1aを構成していた。
知られている材質による、グリースと弾性材10a、1
0bとの組み合わせでは、高温下では必ずしも十分な信
頼性並びに耐久性を確保できない可能性がある。
はに示した弗素ゴムとを組み合わせた場合には、耐熱
性は十分ではあるが、高速、高荷重となる様な使用条件
下では、グリースの耐久性が不十分である。従って、オ
ルタネータ、コンプレッサ等の回転支持部を構成するに
は不適である。又、に示した弗素系グリースと、に
示したアクリルゴムとの組み合わせでは、高速、高荷重
となる様な使用条件下でグリースの耐久性が不十分にな
るだけでなく、高温状態で長期間使用した場合にアクリ
ルゴムの弾性が低下し、密封板7a、7bによるシール
性が低下する。従って、この様な組み合わせも、オルタ
ネータ、コンプレッサ等の回転支持部を構成するには不
適である。
示したアクリルゴムとの組み合わせでは、高温状態で長
期間使用した場合にアクリルゴムの弾性が低下し(硬く
なり)、密封板7a、7bによるシール性が低下する。
従って、この様な組み合わせも、オルタネータ、コンプ
レッサ等の回転支持部を構成するには不適である。更
に、に示したウレア系グリースと、又はに示した
弗素ゴムとを組み合わせた場合には、高温時に弗素ゴム
がウレア化合物による影響で弾性が低下し密封板7a、
7bによるシール性が低下する。従って、この様な組み
合わせも、オルタネータ、コンプレッサ等の回転支持部
を構成するには不適である。
スを使用した場合には、何れの場合でも、高速、高荷重
となる様な使用条件下でのグリースの耐久性が不十分に
なり、グリースを封入した密封板付転がり軸受の耐久性
を十分に確保できない。この点に就いて、本発明者が行
なった実験の結果に就いて、図3により説明する。実験
は、内径が17mm、外径が52mm、幅が17mmである深
溝型の玉軸受を使用して行なった。この玉軸受を、雰囲
気温度を180℃とし、150kgf のラジアル荷重を付
与した状態で、内輪を18000r.p.m.で回転させ、潤
滑不良に基づく焼き付きが発生するまでの時間を測定し
た。試料として、ウレア系グリースを封入したものと、
弗素系グリースを封入したものとを2個ずつ、合計4個
用意した。この様にして行なった実験の結果を表す図3
から明らかな通り、弗素系グリースを使用した場合に
は、10〜20時間程度で焼き付きが発生した。これに
対して、ウレア系グリースを使用した場合には、何れの
試料に就いても、500時間経過した時点でも焼き付き
は発生しなかった。尚、実験は、500時間経過した時
点で終了した。
タ、コンプレッサ等、エンジンルーム内に設置する自動
車用補機の回転支持部を構成する為の密封板付転がり軸
受に封入するグリースはウレア系のものが好ましい事が
分る。一方、前述した様に、ウレア系グリースと前述の
又はに示した従来から知られている弗素ゴムとの組
み合わせの場合には、前述した様に高温下で弗素ゴムが
硬くなって、十分なシール性確保が難しい。この点に就
いて、本発明者が行なった実験の結果を次の表1に示
す。
ア系又は弗素系のグリース中に、従来から密封板7a、
7bの弾性材10a、10b用として使用していた、前
述のの様な弗素ゴム、及び前述のの様なアクリル
ゴムの試料片を埋没させる事で行なった。試験時の雰囲
気温度は190℃、試験時間(埋没継続時間)は100
時間とした。そして、この100時間経過後にグリース
中から取り出した試験片を目視観察し、膨潤、損傷等の
外観異状がある場合を×とし、ない場合を○として、上
記表1に記載した。前記図3にその結果を表した実験
と、上記表1にその結果を示した実験とから、オルタネ
ータ、コンプレッサ等、エンジンルーム内に設置する自
動車用補機の回転支持部を構成する為の密封板付転がり
軸受に封入するグリースはウレア系のものが好ましく、
ウレア系のグリースとの相性が良い、密封板7a、7b
の弾性材10a、10bは、アクリルゴムである事が分
る。
a、10bとしてアクリルゴムを使用した場合には、前
述した様に、高温状態で長期間使用した場合にアクリル
ゴムの弾性が低下し、密封板7a、7bによるシール性
を長期間に亙り十分に確保する事が難しい。従って、ア
クリルゴムも、上記密封板付転がり軸受の弾性材10
a、10b用としては好ましくない。本発明のグリース
を封入した密封板付転がり軸受は、この様な事情に鑑み
て発明したものである。
した密封板付転がり軸受は、前述した従来から知られて
いるグリースを封入した密封板付転がり軸受と同様に、
内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌道を
有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌道との間に転動
自在に設けた複数の転動体と、上記外輪の内周面両端部
と上記内輪の外周面両端部との間に設けられ、これら外
輪の内周面と内輪の外周面との間に存在し上記各転動体
を設けた空間の軸方向両端開口部を塞ぐ、それぞれが弾
性材を有する1対の密封板と、この空間内でこれら両密
封板同士の間部分に封入したグリースとを備える。
した密封板付転がり軸受に於いては、上記グリースは、
ウレア系グリースである。又、上記弾性材は、少なくと
も弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン3元共重合体を含み、加硫可能な弗素ゴム組成物であ
る。
エチレン−プロピレン3元共重合体として好ましくは、
共重合の割合が、弗化ビニリデンが凡そ1〜70モル%
(より好ましくは2〜65モル%)、テトラフルオロエ
チレンが凡そ1〜70モル%(より好ましくは20〜6
0モル%)、プロピレンが凡そ1〜70モル%(より好
ましくは10〜45モル%)であるものを使用する。こ
の様な弗化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−プロ
ピレン3元共重合体としては、住友スリーエム社製の
「BRE LJ−298005」(商品名)等の市販品
を使用できる。
した密封板付転がり軸受に於いては、上記グリースはウ
レア系グリースである。又、上記弾性材は、少なくとも
テトラフルオロエチレン−プロピレン2元共重合体を含
み、加硫可能な弗素ゴム組成物である。
レン2元共重合体として好ましくは、共重合の割合が、
テトラフルオロエチレンが凡そ20〜80モル%(より
好ましくは40〜60モル%)、プロピレンが凡そ20
〜80モル%(より好ましくは40〜60モル%)であ
るものを使用する。この様なテトラフルオロエチレン−
プロピレン2元共重合体としては、旭硝子社製の「アフ
ラス150」(商品名)等の市販品を使用できる。
はこれらを適宜混合した複合体の何れの弗素ゴムの場合
も、加硫上、物性上、加工上、要求される各種配合剤を
添加してから、オープンロール、ニーダー等を使用した
公知の方法により混練して成分を調整する。そして、こ
の調整作業により得られた組成物を、ヒートプレス等の
公知の加硫方法により加硫成形して、前述の図1又は図
2に示す様な弾性材10a、10bとする。この加硫成
形の際、この弾性材10a、10bと共に密封板7a、
7bを構成する芯金9は、成形用のキャビティ内にセッ
トしておく。
受の場合、グリースとしてウレア化合物を使用するの
で、高温でしかも高速、高荷重となる様な使用条件下で
も、グリースの耐久性を十分に確保できる。又、弗化ビ
ニリデン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共
重合体、又は上記テトラフルオロエチレン−プロピレン
2元共重合体、更にはこれら各共重体を混合した複合体
である弗素ゴムは、十分な耐熱性を有し、しかも高温下
でウレア化合物と接触した場合でもあまり硬くならな
い。この為、高温化で長期間に亙り使用した場合でも、
密封板によるシール性を十分に確保できる。
なった実験の結果に就いて説明する。実験には、次の表
2に示した4種類の試料(本発明の技術的範囲から外れ
る比較例を2種類、本発明の技術的範囲に属する実施例
を2種類)を用意し、それぞれに就いてウレア系グリー
スによる物性変化を測定した。
オン社製のアクリルゴムの商品名を、*2は、住友スリ
ーエム社製の弗化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレ
ンの2元共重合体である弗素ゴムの商品名を、*3は、
住友スリーエム社製の弗化ビニリデン−テトラフルオロ
エチレン−プロピレン3元共重合体である弗素ゴムの商
品名を、*4は、旭硝子社製のテトラフルオロエチレン
−プロピレン2元共重合体である弗素ゴムの商品名を、
*5は、旭カーボン社製のMAFカーボンの商品名を、
*6は、Manville社製の珪藻土の商品名を、*7は、協
和化学工業社製の酸化マグネシウムの商品名を、*8
は、近江化学社製の水酸化カルシウムの商品名を、*9
は、日本化成社製のトリアリルイソシアネートの商品名
を、*10は、日本油脂社製の有機過酸化物の商品名
を、*11は、基油がエーテルであり、増ちょう剤がウ
レア化合物であるウレア系グリースを、*12は、基油
がエーテルとPAOとの混合物であり、増ちょう剤がウ
レア化合物であるウレア系グリースを、それぞれ表して
いる。
ンロールで混練して得た混練物を、この表2に示した条
件で加硫して加硫成形物を得た。この様にして得られた
加硫成形物のうち、弗素系ゴムを使用した比較例2と実
施例1、2とに就いて、それぞれ180℃に加熱したウ
レア系グリース中に70時間浸漬した後取り出して、各
加硫成形物の常態物性及び体積の変化を測定した。この
うちの常態値の測定は、JIS K 6251、JIS
K 6253に準拠する方法で行ない、体積変化の測
定は、JIS K 6258に準拠する方法で行なっ
た。この様にして得られた実験の結果を、前記表2に示
す。
封板を構成する弾性材を、テトラフルオロエチレン−プ
ロピレン2元共重合体である弗素ゴム、或は弗化ビニリ
デン−テトラフルオロエチレン−プロピレン3元共重合
体である弗素ゴムにより構成すれば、高温下でウレア系
グリースと接触した場合でも、物性並びに体積の変化を
少なく抑える事ができる。この事は、ウレア系グリース
を使用した場合でも、長期間に亙り良好なシール性を発
揮できる事を意味する。
の硬度が、この弾性材の材質とグリースの材質との相性
や温度との関係で変化する状態を知る為に、第二の実験
を行なった。この第二の実験は、内径が15mm、外径が
35mm、幅が11mmである、呼び番号が6202で接触
型の密封板を有する深溝型の玉軸受を使用して、高温雰
囲気中に放置する事により行なった。雰囲気温度は18
0℃、放置する時間は500時間とした。そして、開始
してから70時間、168時間、500時間経過した時
点で、それぞれの試料に組み込んだ密封板を構成する弾
性材の硬度を、JIS K 6253(IRHD)に規
定した、国際ゴム硬さ試験の測定方法により測定した。
この図4に示した4本の曲線のうち、実線aは、従来か
ら知られている弗素ゴム製の弾性材を備えた密封板とウ
レア系グリースとを組み合わせたものの、破線bは、ア
クリルゴム製の弾性材を備えた密封板とウレア系グリー
スとを組み合わせたものの、一点鎖線cは、本発明に属
する、弗素ゴム製の弾性材を備えた密封板とウレア系グ
リースとを組み合わせたものの、二点鎖線dは、従来か
ら知られている弗素ゴム製の弾性材を備えた密封板と弗
素系グリースとを組み合わせたものの、それぞれ実験結
果を示している。この様な図4に示した実験結果から明
らかな通り、本発明によれば、グリースとして弗素系グ
リースを使用した場合と同様に、弾性材の硬度の変化を
低く抑えられる。尚、弗素系グリースを使用した場合に
は、高回転、高荷重の運転条件では、十分な耐久性を確
保できない事は、前述の通りである。又、図4で、アク
リルゴム製の弾性材の硬度が大きくなっているのは、ウ
レア系グリースとの相性の問題ではなく、アクリルゴム
自体の耐熱性の問題からである。
ースの耐久性に就いて実験した。この実験の結果に就い
て、図5により説明する。実験は、内径が17mm、外径
が52mm、幅が17mmである深溝型の玉軸受を使用して
行なった。この玉軸受を、雰囲気温度を180℃とした
状態で、内輪を18000r.p.m.で回転させ、潤滑不良
に基づく焼き付きが発生するまでの時間を測定した。試
料として、前述の表2に示した様な、アクリルゴム製の
弾性材を含む密封板とウレア系グリースとを組み合わせ
たもの(比較例1)と、本発明に属する弗素ゴム製の弾
性材を含む密封板とウレア系グリースとを組み合わせた
もの(本発明品)と、従来から知られている弗素ゴム製
の弾性材を含む密封板とウレア系グリースとを組み合わ
せたもの(比較例2)とを2個ずつ、合計6個用意し
た。この様にして行なった実験の結果を表す図5から明
らかな通り、アクリルゴム製或は従来から知られている
弗素ゴム製の弾性材を含む密封板を使用した場合には、
650〜800時間程度でシール欠損が発生した為、評
価試験を中止した。これに対して、本発明に属する弗素
ゴム製の弾性材を含む密封板を使用した場合には、何れ
の試料に就いても、1000時間経過した時点でも問題
は発生しなかった。尚、実験は、1000時間経過した
時点で終了した。
がり軸受は、以上に述べた通り構成され作用するので、
自動車用補機等、高温雰囲気中で、しかも高荷重、高速
回転で使用される各種機器の回転支持部分の信頼性及び
耐久性の向上に寄与できる。
例を示す部分拡大断面図。
影響を知る為に行なった実験の結果を示すグラフ。
質とが、この弾性材の硬さの変化に及ぼす影響を知る為
に行なった実験の結果を示すグラフ。
質とが、転がり軸受の耐久性に及ぼす影響を知る為に行
なった実験の結果を示すグラフ。
Claims (2)
- 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周
面に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌
道との間に転動自在に設けた複数の転動体と、上記外輪
の内周面両端部と上記内輪の外周面両端部との間に設け
られ、これら外輪の内周面と内輪の外周面との間に存在
し上記各転動体を設けた空間の軸方向両端開口部を塞
ぐ、それぞれが弾性材を有する1対の密封板と、この空
間内でこれら両密封板同士の間部分に封入したグリース
とを備えたグリースを封入した密封板付転がり軸受に於
いて、このグリースはウレア系グリースであり、上記弾
性材は、少なくとも弗化ビニリデン−テトラフルオロエ
チレン−プロピレン3元共重合体を含み、加硫可能な弗
素ゴム組成物である事を特徴とするグリースを封入した
密封板付転がり軸受。 - 【請求項2】 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周
面に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌
道との間に転動自在に設けた複数の転動体と、上記外輪
の内周面両端部と上記内輪の外周面両端部との間に設け
られ、これら外輪の内周面と内輪の外周面との間に存在
し上記各転動体を設けた空間の軸方向両端開口部を塞
ぐ、それぞれが弾性材を有する1対の密封板と、この空
間内でこれら両密封板同士の間部分に封入したグリース
とを備えたグリースを封入した密封板付転がり軸受に於
いて、このグリースはウレア系グリースであり、上記弾
性材は、少なくともテトラフルオロエチレン−プロピレ
ン2元共重合体を含み、加硫可能な弗素ゴム組成物であ
る事を特徴とするグリースを封入した密封板付転がり軸
受。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23818399A JP2001065578A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | グリースを封入した密封板付転がり軸受 |
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DE10041874A DE10041874A1 (de) | 1999-08-25 | 2000-08-25 | Wälzlager mit Dichtungsplatte mit darin eingeschlossenem Schmiermittel |
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