JP2001064634A - エアゾール組成物およびそれからなるエアゾール製品 - Google Patents

エアゾール組成物およびそれからなるエアゾール製品

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JP2001064634A
JP2001064634A JP24284199A JP24284199A JP2001064634A JP 2001064634 A JP2001064634 A JP 2001064634A JP 24284199 A JP24284199 A JP 24284199A JP 24284199 A JP24284199 A JP 24284199A JP 2001064634 A JP2001064634 A JP 2001064634A
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aerosol
extract
stock solution
composition
acid
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JP24284199A
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Ryoichi Owada
亮一 大和田
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Daizo Corp
Original Assignee
Daizo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用感にすぐれたエアゾール組成物およびソ
フトな霧状で噴射が可能であり、噴射物の飛散や噴射の
勢いによる刺激が少ないエアゾール製品を提供するこ
と。 【解決手段】 非水系原液0.5〜40重量%と、n−
ブタンを90重量%以上含有した噴射剤99.5〜60
重量%とからなるエアゾール組成物、および該エアゾー
ル組成物をベーパータップ付きバルブを有するエアゾー
ル用容器内に充填してなるエアゾール製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアゾール組成物
およびそれからなるエアゾール製品に関する。さらに詳
しくは、使用感にすぐれた人体用のエアゾール組成物お
よびソフトな霧状での噴射が可能であり、噴射物の飛散
や噴射の勢いによる刺激が少ない人体用のエアゾール製
品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘアスプレー、制汗剤、傷スプレ
ーなどの人体に直接噴射するエアゾール製品が多く開発
されている。これらエアゾール製品は、有効成分を含有
した原液と、該原液を目的場所へ噴射する噴射剤とから
なる組成物を耐圧性の容器に充填したものである。
【0003】一般に液化ガスを噴射剤としたエアゾール
製品は、製品の安全性や噴射状態の安定性を考慮して、
製品圧力が2〜5kg/cm2(25℃)程度に調整さ
れる。
【0004】しかしながら、前記製品圧力を有するエア
ゾール製品では、噴射時の勢いが強く、たとえばセット
した毛髪上に噴射した際にはセットを乱したり、人体の
皮膚上に噴射すると皮膚への刺激が強く、また液化ガス
の気化熱により冷却感が強くなりすぎ、痛みを伴なうこ
とがあった。
【0005】従来では、噴射の勢いを弱くし、人体への
影響が少ない製品を得るために、エアゾールバルブや噴
射ボタンなどの孔径を小さくするなど、噴射装置による
改善を行なってきた。
【0006】しかしながら、このような噴射装置による
改善策では、噴射状態がある程度制限され、必ずしも所
望の噴射状態とすることは困難であった。
【0007】一方、特開平7−206648号公報に
は、セットされた毛髪を乱すことのない噴射力を有する
エアゾール組成物が開示されている。この組成物中に
は、たとえばイソペンタン、ノルマルペンタンなどの沸
点が−10〜40℃の炭素数が4または5の炭化水素が
20〜60重量%と噴射剤が10〜40重量%配合され
ている。
【0008】前記イソペンタンなどは、適度な冷却感が
得られたり、有効成分の付着性を向上させる特徴を有す
るが、脱脂作用など皮膚への刺激性が強いといった欠点
がある。
【0009】このように、人体への刺激が少なく、ソフ
トな噴射状態を有するエアゾール製品は未だ見出されて
おらず、かかるエアゾール製品の検討が必要とされてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
に鑑みてなされたものであり、使用感にすぐれた人体用
のエアゾール組成物、およびこれをソフトな霧状で噴射
することが可能であり、噴射物の飛散や噴射の勢いによ
る刺激が少ない人体用のエアゾール製品を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、非水系原液
0.5〜40重量%と、n−ブタンを90重量%以上含
有した噴射剤99.5〜60重量%とからなるエアゾー
ル組成物、および前記エアゾール組成物をベーパータッ
プ付きバルブを有するエアゾール用容器内に充填してな
るエアゾール製品に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のエアゾール組成物は、前
記したように、非水系原液0.5〜40重量%と、n−
ブタンを90重量%以上含有した噴射剤99.5〜60
重量%とからなるものである。
【0013】本発明のエアゾール組成物は、その原液が
非水系のものであり、かつ噴射剤としてn−ブタンを9
0重量%以上含有したものが用いられ、しかもこれら原
液と噴射剤との割合が特定範囲内であるので、すぐれた
使用感を発現し得る。そして後述するように、かかる特
定の組成物をベーパータップ付きバルブを有するエアゾ
ール用容器内に充填することにより、得られるエアゾー
ル製品は、内容物のソフトな霧状での噴射が可能であ
り、噴射物の飛散や噴射の勢いによる刺激が少ないもの
となる。
【0014】前記非水系原液に含まれる成分にはとくに
限定がなく、通常エアゾール組成物に用いられるものの
なかから、目的や用途に応じて適宜選択すればよい。
【0015】非水系原液に含まれる成分としては、たと
えば低級1価アルコール、油成分、多価アルコール、高
級アルコール、高分子化合物、界面活性剤、粉体、有効
成分などがあげられる。
【0016】前記低級1価アルコールの代表例として
は、たとえばエタノール、n−プロパノール、i−プロ
パノール、i−ブタノール、t−ブタノールなどの炭素
数2〜5のアルコールがあげられ、これらは単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。
【0017】前記油成分の代表例としては、たとえば炭
素数6の炭化水素ケロシン、石油エーテル、流動パラフ
ィン、スクワレン、スクワラン、ワセリン、パラフィ
ン、イソパラフィンなどの炭化水素;ミリスチン酸イソ
プロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルド
デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、乳酸
セチル、乳酸ミリスチル、ステアリン酸イソセチル、酢
酸エチル、酢酸ブチル、オレイン酸オレイル、アジピン
酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン
酸ジオクチル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、パルミチ
ン酸イソセチル、アジピン酸ジ−2−ヘキシルデシルな
どのエステル油;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソス
テアリン酸、リノール酸、エイコサペンタエン酸(EP
A)ドコサヘキサエン酸(DHA)などの高級脂肪酸;
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、デカメチル
ポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポ
リシロキサンなどのシリコーン;アボガド油、ツバキ
油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ
油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、ホホバ油、胚芽油、ヤシ
油、パーム油、硬化ヒマシ油などの油脂;ミツロウ、ラ
ノリン、酢酸ラノリン、カンデリラロウ、カルナウバロ
ウ、鯨ロウ、モンタンロウなどのロウなどがあげられ、
これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることが
できる。
【0018】前記多価アルコールの代表例としては、た
とえばエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコールなどの2価のアルコール、
グリセリン、トリメチロールプロパンなどの3価のアル
コール、ペンタエリストリールなどの4価のアルコー
ル、キシリトールなどの5価のアルコール、ソルビトー
ル、マンニトールなどの6価のアルコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ジグリセリン、
ポリエチレングリコール、トリグリセリンなどの多価ア
ルコールの重合体、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコー
ルモノヘキシルエーテル、エチレングリコールイソプロ
ピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、
ジエチレングリコールジメチルエーテルなどのアルコー
ルアルキルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピル
エーテルアセテートなどのアルコールエーテルエステル
などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合
して用いることができる。
【0019】前記高級アルコールの代表例としては、た
とえばラウリルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアル
コール、オレイルアルコールなどの直鎖アルコール、モ
ノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコー
ル、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコー
ル、オクチルドデカノールなどの分枝鎖アルコールなど
があげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して
用いることができる。
【0020】前記高分子化合物の代表例としては、たと
えば寒天、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチ
ン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結
晶セルロース、変性ポテトスターチなどの天然水溶性高
分子化合物;ポリビニルアルコール、ポリビニルメチル
エーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポ
リマー、ポリエチレンイミン、ポリアクリル酸ナトリウ
ムなどの合成水溶性高分子化合物などがあげられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0021】本発明に用いられる界面活性剤にはとくに
限定がなく、たとえば非イオン型界面活性剤、陰イオン
型界面活性剤、陽イオン型界面活性剤、両性型界面活性
剤、高分子界面活性剤、天然界面活性剤などのなかか
ら、単独でまたは適宜2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0022】前記非イオン型界面活性剤としては、たと
えばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミ
テート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセス
キステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタ
ンセスキオレエート、ソルビタントリオレエートなどの
ソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリルモノステアレ
ート、グリセリルモノオレエートなどのグリセリン脂肪
酸エステル類;デカグリセリルモノステアレート、デカ
グリセリルモノオレエート、デカグリセリルジステアレ
ート、デカグリセリルジオレエート、デカグリセリルト
リステアレート、デカグリセリルトリオレエートなどの
デカグリセリン脂肪酸エステル類;ジグリセリルモノオ
レエート、テトラグリセリルモノオレエート、ヘキサグ
リセリルモノミリステートなどのポリグリセリン脂肪酸
エステル類;POE(n)−ソルビタンモノステアレー
ト、POE(n)−ソルビタンモノオレエート、POE
(n)−ソルビタンモノラウレートなどのポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類;POE(n)−ソ
ルビットテトラオレエート、POE(n)−ソルビット
モノラウレートなどのポリオキシエチレンソルビット脂
肪酸エステル類;POE(n)−グリセリルモノオレエ
ート、POE(n)−グリセリルモノステアレートなど
のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類;P
OE(n)−モノステアレート、POE(n)−モノオ
レエートなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル
類;POE(n)−セチルエーテル、POE(n)−ラ
ウリルエーテル、POE(n)−ステアリルエーテル、
POE(n)−オレイルエーテルなどのポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類;POE(n)POP(m)−
セチルエーテル、POE(n)POP(m)−デシルテ
トラデシルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル類;POE(n)−ノニ
ルフェニルエーテル、POE(n)−オクチルフェニル
エーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル類;POE(n)−ヒマシ油、POE(n)−硬
化ヒマシ油などのポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒ
マシ油類やポリオキシエチレンヒマシ油誘導体;POE
(n)−ステアリルアミン、POE(n)−オレイルア
ミン、POE(n)−ステアリン酸アミド、POE
(n)−オレイン酸アミドなどのポリオキシエチレンア
ルキルアミン・脂肪酸アミド類などがあげられる。な
お、前記(n)は(CH2CH2O)の重合数を、前記
(m)は(CH2CH(CH3)O)の重合数を、前記P
OEはポリオキシエチレンを、前記POPはポリオキシ
プロピレンを表わす。
【0023】前記陰イオン型界面活性剤としては、たと
えばアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルメチル
タウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸
塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウ
ム、パルミチン酸ナトリウムなどの脂肪酸セッケン、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウムなどの高
級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエ
タノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウムなどの
アルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシ
ンナトリウムなどのN−アシルサルコシン酸、N−ミリ
ストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪
酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリ
ッドナトリウムなどの高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、
POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステ
アリルエーテルリン酸などのリン酸エステル塩、ジ−2
−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウ
ロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホ
コハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコー
ルスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩、
リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニア
ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リ
ニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアル
キルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン
酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナ
トリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナ
トリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油
脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウムなどの高級脂肪酸エス
テル硫酸エステル塩、ロート油などの硫酸化油、POE
アルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエ
ーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高
級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エ
ステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル
塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウ
ム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノール
アミン、カゼインナトリウムなどがあげられる。
【0024】前記陽イオン型界面活性剤としては、たと
えばアルキルアンモニウム塩、塩化ステアリルトリメチ
ルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム
などのアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステ
アリルジメチルアンモニウムなどのジアルキルジメチル
アンモニウム塩、塩化ポリ(N,N′−ジメチル−3,
5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウ
ムなどのアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモ
ニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩な
どのアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキ
ノリニウム塩、ジアルキルモルホニウム塩、POEアル
キルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導
体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウムなどがあげられる。
【0025】前記両性型界面活性剤としては、たとえば
酢酸ベタイン、イミダゾリウムベタイン、2−ウンデシ
ル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチ
ル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2
−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエ
チロキシ2ナトリウム塩などのイミダゾリン系両性型界
面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウ
リルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、
アミドベタイン、スルホベタインなどのベタイン系両性
型界面活性剤などがあげられる。
【0026】前記高分子界面活性剤としては、たとえば
アルギン酸ナトリウム、トラガカントゴムなどがあげら
れる。
【0027】前記天然界面活性剤としては、たとえばレ
シチン、サポニン、大豆リン脂質、大豆リゾリン脂質液
などがあげられる。
【0028】前記粉体は、通常化粧料や医薬品などの人
体用製品に用いられる成分であればとくに限定されず、
その代表例としては、たとえばケイ酸、無水ケイ酸、ケ
イ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、珪ソウ
土、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、モンモリ
ロナイト、クレー、ベントナイト、バーミキュライト、
雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、チッ化ホウ素、酸化
ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、低次酸化チタン、タングステン酸金属塩、ヒドロキ
シアパタイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、ク
ロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、硫酸
アルミニウム、塩基性臭化アルミニウム、塩基性ヨウ化
アルミニウム、クロルヒドロキシアルミニウムジルコニ
ウム、硫酸亜鉛、塩基性乳酸アルミニウム亜鉛、酸化ア
ルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグ
ネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ベンガ
ラ、黒酸化鉄、黄酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水
酸化クロム、カラミン、カーボンブラックなどの無機粉
体;ナイロン6、ナイロン12、ナイロン66、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ベンゾグアナミン粉体、ポリ
四フッ化エチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレー
ト、デンプンなどの有機粉体;これらの複合体などがあ
げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用い
ることができる。
【0029】前記有効成分の代表例としては、たとえば
頭髪用セット剤、保湿剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、
抗菌剤、忌避剤、ビタミン類、ホルモン、アミノ酸、消
炎鎮痛剤、抗炎症剤、皮膚疾患用剤、美白剤、収れん
剤、清涼剤、薬剤、抽出液などがあげられ、これらのな
かから適宜使用目的に応じて単独でまたは2種以上を混
合して用いることができる。
【0030】前記頭髪用セット剤としては、たとえばジ
アルキルアミノエチル(メタ)アクリレート−(メタ)
アクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸オク
チルアミド−アクリル酸ヒドロキシプロピル−メタクリ
ル酸ブチルアミノエチル共重合体などの両性型セット
剤;ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、アクリル
酸ヒドロキシエチル−アクリル酸ブチル−アクリル酸メ
トキシエチル共重合体などのノニオン型セット剤;アク
リル酸アルカノールアミンなどのアニオン型セット剤;
ビニルピロリドン−N,N−ジメチルアミノエチルメタ
クリル酸共重合体硫酸塩、ヒドロキシエチルセルロース
・ジメチルジアリルアンモニウムクロリドなどのカチオ
ン型セット剤;アクリル酸アルキル共重合体エマルジョ
ン、アクリル酸アルキル−スチレン共重合体エマルジョ
ンなどのエマルジョン型セット剤などがあげられる。
【0031】前記保湿剤としては、たとえばポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、
1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビト
ール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン
酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、
コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナ
トリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、
短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加
物、イサイヨバラ抽出物、セイヨウノキギリソウ抽出
物、メリロート抽出物などがあげられる。
【0032】前記紫外線吸収剤としては、たとえばパラ
アミノ安息香酸などの安息香酸系紫外線吸収剤;アント
ラニル酸メチルなどのアントラニル酸系紫外線吸収剤;
サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸
ホモメチルなどのサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメト
キシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オク
チル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパ
ラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセ
リル、〔4−ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル
−3−メチルブチル〕−3,4,5−トリメトキシケイ
皮酸エステルなどのケイ皮酸系紫外線吸収剤;2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム
などのベンゾフェノン系紫外線吸収剤;ウロカニン酸、
ウロカニン酸エチル、2−フェニル−5−メチルベンゾ
キサゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−
4′−メトキシベンゾイルメタンなどがあげられる。
【0033】前記酸化防止剤としては、たとえばアスコ
ルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシト
ルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどがあげられ
る。
【0034】前記抗菌剤としては、たとえば安息香酸、
サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、石炭酸、
ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロル
メタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリ
ド、感光素、フェノキシエタノールなどがあげられる。
【0035】前記忌避剤としては、たとえばN,N−ジ
エチル−m−トルアミド(ディート)、N−ブチルアセ
トアニリド、2−エチル-1,3−ヘキサンジオールな
どがあげられる。
【0036】さらには、ビタミンA油、レチノール、パ
ルミチン酸レチノール、イノシット、塩化ピリドキシ
ン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン
酸dl−α−トコフェロール、アスコルビン酸リン酸マ
グネシウム、ビタミンD2(エルゴカシフェロール)、
dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロ
ール、パントテン酸、ビオチンなどのビタミン類;エス
トラジオール、エチニルエストラジオールなどのホルモ
ン;アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイ
ン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファンな
どのアミノ酸;サリチル酸メチル、ケトプロフェン、イ
ンドメタシン、ピロキシカム、イブプロフェンなどの消
炎鎮痛剤;アラントイン、グリチルレチン酸、アズレン
酸などの抗炎症剤;クロトリマゾール、トルナフテー
ト、トリコマイシン、硝酸ミコナゾールなどの皮膚疾患
用剤;アルブチンなどの美白剤;酸化亜鉛、タンニン酸
などの収れん剤;L−メントール、カンフルなどの清涼
剤;イオウ、塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、γ−
オリザノールなどの薬剤;ドクダミエキス、オウバクエ
キス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾ
ウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチ
マエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキ
ス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエ
キス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコ
ンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリ
エキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、
茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウ
ジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジン
エキス、カロットエキス、マロニエエキス、モモエキ
ス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハ
マメリス抽出液、プラセンタエキス、胸線抽出物、シル
ク抽出液などの各種抽出液があげられる。
【0037】非水系原液に含まれる各成分の量にはとく
に限定がなく、非水系原液全量が100重量%となるよ
うに、使用目的に応じて適宜調整すればよい。
【0038】本発明に用いられる噴射剤は、n−ブタン
を90重量%以上含有したものである。本発明では、こ
のように特定の噴射剤が前記非水系原液とともに、後述
する特定割合で配合されているので、エアゾール製品を
手にしたときの温度で噴射可能となる圧力を有し、エア
ゾール組成物の噴射状態が悪化することがなく、ソフト
な噴射ができるのである。
【0039】噴射剤中のn−ブタンの量は90重量%以
上、好ましくは95重量%以上であり、噴射剤全量(1
00重量%)がn−ブタンでもよいが、たとえばプロパ
ンやi−ブタンを10重量%未満の量で併用することも
可能である。
【0040】前記非水系原液と噴射剤との割合は、適度
に有効成分を噴射させることを考慮すると、非水系原液
が0.5重量%以上、好ましくは1重量%以上、すなわ
ち噴射剤が99.5重量%以下、好ましくは99重量%
以下であり、また噴射状態を悪化させることなく、内容
物を最後まで使い切ることを考慮すると、非水系原液が
40重量%以下、好ましくは35重量%以下、すなわち
噴射剤が60重量%以上、好ましくは65重量%以上で
ある。
【0041】本発明のエアゾール組成物の製造方法には
とくに限定がなく、前記非水系原液の各成分および噴射
剤の量を前記範囲内で適宜調整したのち、これらを混合
すればよい。
【0042】かくして得られる本発明のエアゾール組成
物を通常の方法でエアゾール用容器内に充填し、エアゾ
ール用バルブ、ボタンを取り付けることにより、所望の
エアゾール製品を製造することができるが、本発明のエ
アゾール製品は、ベーパータップ付きバルブを有するエ
アゾール用容器内に前記エアゾール組成物を充填したも
のである。
【0043】本発明のエアゾール製品に用いられるベー
パータップ付きバルブは、気相ガス取り入れ用の横穴
(ベーパータップ孔)を有するハウジングを使用したバ
ルブであり、気化した噴射剤をベーパータップ孔を通過
して取り入れ、ディップ・チューブを通過してくる非水
系原液と噴射剤とからなるエアゾール組成物と混合する
ことができる。このようなベーパータップ付きバルブを
用いた場合には、主に、より微細な霧状の噴射物を生成
することができ、噴射量が抑制され得るといった効果が
発現される。
【0044】前記ベーパータップ付きバルブにおけるベ
ーパータップ径は、噴射の勢いを抑え、ソフトに噴射す
る点や、火炎長を短くするという点から、好ましくは
0.1〜1.0mm程度、さらに好ましくは0.2〜
0.8mm程度である。またアンダータップ径は、好ま
しくは0.3〜2.0mm程度、さらに好ましくは0.
3〜1.5mm程度であり、ベーパータップ比(ベーパ
ータップ径/アンダータップ径)は0.1〜1.0程度
であることが好ましい。さらにステム径は0.3〜1.
0mm程度であることが好ましい。
【0045】エアゾール用容器内に前記エアゾール組成
物を充填する際、手にしたときの温度で噴射状態が悪く
ならないためや、最後まで使い切るためには、25℃で
のエアゾール製品の内圧(ゲージ圧)が好ましくは0.
8kg/cm2以上、さらに好ましくは1.0kg/c
2以上であり、またソフトに噴射させ、噴射物の飛散
や噴射の勢いによる刺激を少なくするためには、25℃
でのエアゾール製品の内圧(ゲージ圧)が好ましくは
2.0kg/cm2以下、さらに好ましくは1.8kg
/cm2以下である。
【0046】かくして得られる本発明のエアゾール製品
からエアゾール組成物を噴射させた場合には、従来のエ
アゾール組成物を噴射させた場合とは異なり、使用感に
すぐれた噴射物がソフトな霧状で噴射され、噴射物の飛
散や噴射の勢いによる刺激が少ない。
【0047】したがって、本発明のエアゾール製品は、
たとえばヘアスプレー、ヘアケアスプレー、消臭剤、水
虫薬、制汗剤、殺菌消毒剤、消炎鎮痛剤、傷薬、忌避
剤、収れん剤、保湿剤などの主に人体用のエアゾール製
品として好適に使用することができるものである。
【0048】
【実施例】つぎに、本発明のエアゾール組成物およびそ
れからなるエアゾール製品を実施例に基づいてさらに詳
細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定され
るものではない。
【0049】実施例1(ヘアスプレー) 以下に示す非水系原液および噴射剤を均一に混合してエ
アゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物
50gをエアゾール用容器(満注量:120ml)内に
充填し、以下に示す条件のベーパータップ付きバルブお
よびボタンを取り付けてエアゾール製品(内圧(ゲージ
圧):1.5kg/cm2)を作製した。
【0050】 成 分 量(重量%) 非水系原液 プラスサイズ L−9400B 4.0 (互応化学工業(株)製、商品名、頭髪用セット剤) ホホバ油 0.1 99%変性エタノール 25.9 噴射剤 n−ブタン 70.0 (合計100.0)
【0051】バルブ条件 ステム径 0.4mm ハウジング アンダータップ径 0.6mm ベーパータップ径 0.4mm
【0052】実施例2(ヘアケア(艶出し)スプレー) 以下に示す非水系原液および噴射剤を均一に混合してエ
アゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物
50gをエアゾール用容器(満注量:120ml)内に
充填し、以下に示す条件のベーパータップ付きバルブお
よびボタンを取り付けてエアゾール製品(内圧(ゲージ
圧):1.6kg/cm2)を作製した。
【0053】 成 分 量(重量%) 非水系原液 メチルポリシロキサン 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 1.0 99%変性エタノール 7.0 噴射剤 n−ブタン 90.0 (合計100.0)
【0054】バルブ条件 ステム径 0.4mm ハウジング アンダータップ径 0.6mm ベーパータップ径 0.4mm
【0055】実施例3(消臭剤) 以下に示す非水系原液および噴射剤を均一に混合してエ
アゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物
50gをエアゾール用容器(満注量:120ml)内に
充填し、以下に示す条件のベーパータップ付きバルブお
よびボタンを取り付けてエアゾール製品(内圧(ゲージ
圧):1.6kg/cm2)を作製した。
【0056】 成 分 量(重量%) 非水系原液 フレッシュE 0.1 (白井松新薬(株)製、商品名、消臭有効成分) 99%変性エタノール 4.9 噴射剤 n−ブタン 95.0 (合計100.0)
【0057】バルブ条件 ステム径 0.3mm ハウジング アンダータップ径 0.6mm ベーパータップ径 0.5mm
【0058】実施例4(水虫薬) 以下に示す非水系原液および噴射剤を均一に混合してエ
アゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物
50gをエアゾール用容器(満注量:120ml)内に
充填し、以下に示す条件のベーパータップ付きバルブお
よびボタンを取り付けてエアゾール製品(内圧(ゲージ
圧):1.8kg/cm2)を作製した。
【0059】 成 分 量(重量%) 非水系原液 クロトリマゾール 0.1 99%変性エタノール 9.9 噴射剤 n−ブタン 87.0 i−ブタン 3.0 (合計100.0)
【0060】バルブ条件 ステム径 0.3mm ハウジング アンダータップ径 0.3mm ベーパータップ径 0.3mm
【0061】実施例5(制汗剤) 以下に示す非水系原液および噴射剤を均一に混合してエ
アゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物
50gをエアゾール用容器(満注量:120ml)内に
充填し、以下に示す条件のベーパータップ付きバルブお
よびボタンを取り付けてエアゾール製品(内圧(ゲージ
圧):1.8kg/cm2)を作製した。
【0062】 成 分 量(重量%) 非水系原液 タルク 3.0 クロルヒドロキシアルミニウム 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 4.0 ソルビタンセスキオレエート 1.0 噴射剤 n−ブタン 89.0 プロパン 1.0 (合計100.0)
【0063】 バルブ条件 ステム径 0.5mm×2 ハウジング アンダータップ径 1.5mm ベーパータップ径 0.7mm
【0064】実施例6(殺菌消臭剤) 以下に示す非水系原液および噴射剤を均一に混合してエ
アゾール組成物を調製した。得られたエアゾール組成物
50gをエアゾール用容器(満注量:120ml)内に
充填し、以下に示す条件のベーパータップ付きバルブお
よびボタンを取り付けてエアゾール製品(内圧(ゲージ
圧):1.5kg/cm2)を作製した。
【0065】 成 分 量(重量%) 非水系原液 フレッシュE 0.5 (白井松新薬(株)製、商品名、消臭有効成分) イソプロピルメチルフェノール 0.1 ミリスチン酸イソプロピル 0.8 シリカ 0.6 噴射剤 n−ブタン 98.0 (合計100.0)
【0066】バルブ条件 ステム径 0.4mm ハウジング アンダータップ径 0.6mm ベーパータップ径 0.4mm
【0067】比較例1 実施例1と同じ組成の非水系原液70.0重量%と、噴
射剤としてn−ブタン30.0重量%とからなるエアゾ
ール組成物50gをエアゾール用容器(満注量:120
ml)内に充填し、実施例1と同様にしてバルブおよび
ボタンを取り付けてエアゾール製品(内圧(ゲージ
圧):1.2kg/cm2)を作製した。
【0068】比較例2 n−ブタンの量を49.0重量%に変更し、さらに噴射
剤としてi−ブタン21.0重量%を用いたほかは実施
例1と同様にしてエアゾール製品(内圧(ゲージ圧):
2.1kg/cm2)を作製した。
【0069】比較例3 実施例5と同じ組成の非水系原液50.0重量%と、噴
射剤としてn−ブタン40.0重量%およびジメチルエ
ーテル10.0重量%とからなるエアゾール組成物50
gをエアゾール用容器(満注量:120ml)内に充填
し、実施例5と同様にしてバルブおよびボタンを取り付
けてエアゾール製品(内圧(ゲージ圧):2.7kg/
cm2)を作製した。
【0070】比較例4 n−ブタンおよびプロパンのかわりに噴射剤としてi−
ブタン89.5重量%を用いたほかは実施例5と同様に
してエアゾール製品(内圧(ゲージ圧):2.6kg/
cm2)を作製した。
【0071】試験例 実施例1〜6および比較例1〜4で得られたエアゾール
製品について、その噴射物の特性として感触、飛散性お
よび刺激性を、また噴射特性として噴射状態および噴射
残量を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表1
に示す。
【0072】(1)感触 エアゾール製品から、エアゾール組成物を15cm前方
の腕に1秒間噴射させ、噴射物の感触を以下の評価基準
に基づいて評価した。 (評価基準) ○:きわめてソフトな感触である。 △:やや冷却感がある。 ×:冷却感が強く、痛みを感じる。
【0073】(2)飛散性 エアゾール製品から、エアゾール組成物を15cm前方
の腕に1秒間噴射させ、噴射面での噴射物の飛散状態を
目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。 (評価基準) ○:噴射物の飛散がなく、有効に付着している。 △:噴射物がやや飛散している。 ×:噴射物の飛散がいちじるしい。
【0074】(3)刺激性 エアゾール製品から、エアゾール組成物を15cm前方
の腕に1秒間噴射させ、噴射の勢いによる刺激の有無を
以下の評価基準に基づいて評価した。 (評価基準) ○:噴射の勢いが適切であり、刺激がない。 △:やや噴射の勢いが強く、腕に少し刺激がある。 ×:噴射の勢いが強すぎて、腕にかなりの刺激がある。
【0075】(4)噴射状態 エアゾール製品を30℃に保ち、製品残量が100%
(未使用)、50%および10%のときの各噴射状態
(噴射パターン、勢い)を目視にて観察し、その変化を
調べて以下の評価基準に基づいて評価した。 (評価基準) ○:変化がない。 △:やや変化がある。 ×:変化がいちじるしい。
【0076】(5)噴射残量 エアゾール製品を30℃に保ち、噴射されなくなるまで
噴射ボタンを押し続け、噴射残量を測定して以下の評価
基準に基づいて評価した。 (評価基準) ○:噴射残量が原液の2重量%未満である。 △:噴射残量が原液の2重量%以上、5重量%未満であ
る。 ×:噴射残量が原液の5重量%以上である。
【0077】
【表1】
【0078】表1に示された結果から、実施例1〜6で
得られたエアゾール製品はいずれも、噴射物がソフトな
状態で噴射され、噴射物の飛散や噴射の勢いによる刺激
がなく、噴射状態にすぐれ、噴射残量が少ないものであ
ることがわかる。
【0079】これに対して、比較例1のように噴射剤量
が少ない場合には、噴射特性がきわめてわるく、比較例
2のようにn−ブタンの量が少ない場合には、噴射物の
特性がわるく、比較例3のように、噴射剤量が少なく、
かつn−ブタンの割合も低い場合には、噴射特性がわる
く、また噴射物の特性もきわめてわるく、比較例4のよ
うにn−ブタンが用いられていない場合には、噴射物の
特性、とくに感触および刺激性がわるい。このように、
比較例1〜4で得られたエアゾール製品はいずれも、本
発明の実施例1〜6のエアゾール製品のごときすぐれた
特性を兼備したものではないことがわかる。
【0080】
【発明の効果】本発明のエアゾール組成物は使用感にす
ぐれたものであり、このエアゾール組成物を用いてなる
本発明のエアゾール製品は、内容物をソフトな霧状で噴
射することが可能であり、噴射物の飛散や噴射の勢いに
よる刺激が少ないといったすぐれた効果を奏する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水系原液0.5〜40重量%と、n−
    ブタンを90重量%以上含有した噴射剤99.5〜60
    重量%とからなるエアゾール組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエアゾール組成物をベー
    パータップ付きバルブを有するエアゾール用容器内に充
    填してなるエアゾール製品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006143852A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Lion Corp 容器入りエアゾール型帯電防止剤
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WO2008012938A1 (fr) * 2006-07-25 2008-01-31 Shiseido Company, Ltd. Préparations capillaires cosmétiques de type aérosol
JP2008044864A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Shiseido Co Ltd エアゾール型毛髪化粧料

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