JP4451625B2 - 噴霧用エアゾール組成物 - Google Patents
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Description
クロロヒドロキシアルミニウム、タルク、および無水塩化マグネシウム(溶解エンタルピー:−36.3(kcal/mol))を耐圧容器(耐圧ガラス製、満注量100ml)に順次充填し粉末組成物を得た。つぎに、POE(2)オレイルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル、ホホバ油、オクタメチルシクロテトラシロキサンの混合物を充填した。耐圧容器内の空気をバキュームにより吸引した後、さらに炭素数3〜5の炭化水素としてノルマルブタン、イソブタンの混合物を充填し、耐圧容器の開口部にエアゾールバルブを固着した。ここで、粉末組成物および液体組成物中の各組成の含有率は表1記載の含有率になるように充填した。
1.粉末組成物の分散性
製造直後のエアゾール製品を用いて粉末組成物を液体組成物中に均一に分散させた状態で静置し、粉末組成物の大部分が沈降し、透明になるまでの時間を評価した。
評価基準
◎:30秒〜2分。
○:10〜30秒、もしくは2〜5分。
△:5分以上。
×:10秒以内。
エアゾール製品を静置した状態で1日保存し、容器を上下に振ったときの粉末組成物の分散性(再分散性)を評価した。さらに1ヵ月、3ヵ月保存したときの再分散性も同様に評価した。
評価基準
◎:容器底部での粉末組成物の凝集は認められず、2〜5回振ると均一に分散した。
○:容器底部での粉末組成物の凝集は認められず、6〜10回振ると均一に分散した。
△:容器底部で粉末組成物の一部が凝集して塊またはケーキングしているが、11〜15回振ると均一に分散した。
×:容器底部で粉末組成物のほとんど全部が凝集して塊またはケーキングしており、容器を15回以上振っても均一に分散しない。
所定期間(1日、1ヵ月、3ヵ月)保存したエアゾール製品を用い、粉末組成物を再分散させてからわきの下に噴射物が1点に集中しないように5秒間噴霧したときの使用感を評価した。なお、表面温度測定は、SPOT THERMOMETER HT−11((株)ミノルタ製)を用い、噴射直後、および噴射後5秒毎に噴射面の温度を測定した。
評価基準
◎:噴射直後に適度な冷却感が得られた(温度変化が−1〜−3℃)後、適度な温熱感が得られた(温度変化が+1〜5℃)。
○:噴射直後に適度な冷却感が得られた(温度変化が−1〜−3℃)後、やや弱いが温熱感が得られた(温度変化が0.5〜1℃)。
△1:噴射直後にやや強い冷却感が得られ(温度変化が−3〜−5℃)、その後、極わずかな温熱感が得られた(温度変化が0〜0.5℃)。
△2:噴射直後に冷却感は弱く(温度変化が0〜−1℃)、やや強い温熱感が得られた(温度変化が5〜10℃)。
×:噴射直後に冷却感が強すぎ(温度変化が−5〜−10℃)、また時間経過しても温熱感は全く感じなかった(噴射前の皮膚表面温度を超えない)。
−:均一な組成を噴射できなかったため、評価せず。
10人のパネラーに5分間ジョギングをしてもらい、軽く汗をかいた状態の背中に所定期間(1日、1ヵ月、3ヵ月)保存したエアゾール製品を用いて、粉末組成物を再分散させた状態で噴霧した。さらにジョギングを10分間続けてもらい発汗状態を評価した。
評価基準
◎:明らかに汗の出る量が少なくなったと答えた人が8人以上。
○:明らかに汗の出る量が少なくなったと答えた人が6〜7人。
△:明らかに汗の出る量が少なくなったと答えた人が3〜5人。
×:明らかに汗の出る量が少なくなったと答えた人が2人以下。
−:均一に分散しなかったため、評価せず。
液体組成物のPOE(2)オレイルエーテルの代わりにトリオレイン酸デカグリセリル(*4)を用いた以外は実施例1と同様にして噴霧用エアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。
*4:Decaglyn3-O(商品名、日光ケミカルズ(株)製、HLB7.0)
液体組成物のPOE(2)オレイルエーテルの代わりにモノラウリン酸ソルビタン(*5)を用いた以外は実施例1と同様にして噴霧用エアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。
*5:SL-10(商品名、日光ケミカルズ(株)製、HLB8.6)
液体組成物のPOE(2)オレイルエーテルの代わりにセスキオレイン酸ソルビタン(*6)を用いた以外は実施例1と同様にして噴霧用エアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。
*6:SO-10R(商品名、日光ケミカルズ(株)製、HLB4.5)
粉末組成物中にベントナイトを0.5重量%含有し、タルクの含有率を0.5重量%とした以外は実施例1と同様にして噴霧用エアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。
粉末組成物中にタルクを含有せず、無水塩化マグネシウムの含有率を3.0重量%とした以外は実施例1と同様にして噴霧用エアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。
液体組成物のPOE(2)オレイルエーテルの代わりにPOE(2)ラウリルエーテル(*7)を用いた以外は実施例1と同様にして噴霧用エアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。
*7:BL−2(商品名、日光ケミカルズ(株)製、HLB9.5)
無水塩化マグネシウムの含有率を4.0重量%、ノルマルブタン、イソブタンの含有率をそれぞれ44.0重量%とした以外は実施例1と同様にして噴霧用エアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。また、実施例1と同様に皮膚表面の温度変化を測定した。測定結果を表3に示し、図1中にグラフBとして示した。
ノルマルブタン、イソブタンの含有率をそれぞれ40重量%とし、イソペンタンを10重量%含有した以外は実施例1と同様にして噴霧用エアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。
液体組成物のノルマルブタンおよびイソブタンの含有率をそれぞれ20重量%とし、さらにジメチルエーテルを50重量%含有したこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。
液体組成物のノルマルブタンおよびイソブタンの含有率をそれぞれ20重量%とし、さらにノルマルヘキサンを50重量%含有したこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。
粉末組成物の無機塩化マグネシウムを含有せず、クロロヒドロキシアルミニウムを3.0%、タルクを2.0%とした以外は実施例1と同様にしてエアゾール製品(制汗剤)を製造した。実施例1と同様に評価を行ない、評価結果を表2に示した。また、実施例1と同様に皮膚表面の温度変化を測定した。測定結果を表3に示し、図1中にグラフCとして示した。
1.ボディスプレー
予め混合した粉末組成物5gを耐圧容器(アルミニウム製、満注量220ml)に充填した。次いで、ミリスチン酸イソプロピルを5g充填し、耐圧容器内の空気をバキュームにより吸引したのち液化石油ガス90gを充填し、バルブを固着した。
なお、バルブとしては特開平6−86815号公報に記載の構造を有するパウダー用バルブを用い、噴射部材としては噴孔径がφ0.5であり、ストレート形状のものを用いた。
*8:ノルマルブタンとイソブタンの混合物
(混合比:50/50、25℃での蒸気圧0.2MPa)
予め混合した粉末組成物10gを耐圧容器(アルミニウム製、満注量220ml)に充填した。次いで、ミリスチン酸イソプロピルとモノオレイン酸ソルビタン、スクワランの混合物を7g充填し、耐圧容器内の空気をバキュームにより吸引したのち液化石油ガス83gを充填し、バルブを固着した。
なお、バルブとしては特開平6−86815号公報に記載の構造を有するパウダー用バルブを用い、噴射部材としては噴孔径がφ0.5であり、ストレート形状のものを用いた。
予め混合した粉末組成物0.82gを耐圧容器(アルミニウム製、満注量50ml)に充填した。次いで、ミリスチン酸イソプロピルとトリオレイン酸デカグリセリルの混合物を1.2g充填し、耐圧容器内の空気をバキュームにより吸引したのち液化石油ガス17.98gを充填し、バルブを固着した。
なお、バルブとしては特開2001−114360号公報に記載の構造を有する定量噴射機構付きバルブを用い、噴射部材としては噴孔径がφ0.5であり、ストレート形状のものを用いた。
*9:ノルマルブタンとイソブタン、プロパンの混合物
(混合比:42.5/42.5/15、25℃での蒸気圧0.3MPa)
予め混合した粉末組成物3.2gを耐圧容器(アルミニウム製、満注量220ml)に充填した。次いで、ミリスチン酸イソプロピルとセンブリエキス、モノオレイン酸ソルビタン、オクタメチルシクロテトラシロキサンの混合物を7.1g充填し、耐圧容器内の空気をバキュームにより吸引したのち液化石油ガス89.7gを充填し、バルブを固着した。
なお、バルブとしては特開平6−86815号公報に記載の構造を有するパウダー用バルブを用い、噴射部材としては噴孔径がφ0.6であり、ストレート形状のものを用いた。
Claims (4)
- 溶解エンタルピーまたは水和エンタルピーの値が負である無機塩を含有する粉末組成物が、炭素数3〜5の炭化水素50〜99重量%を含有する液体組成物中に分散しており、
前記液体組成物が、エアゾール容器内では液体であり
前記液体組成物が、アルコール類、エーテル類、HLBが9を超える親水性界面活性剤からなる親水性成分を含有していないことを特徴とする噴霧用エアゾール組成物。 - 粉末組成物が、粉末状の有効成分を含有する請求項1記載の噴霧用エアゾール組成物。
- 粉末組成物が、粘土鉱物を含有する請求項1または2記載の噴霧用エアゾール組成物。
- 液体組成物が、油性オイル(ただし、前記炭素数3〜5の炭化水素を除く)を含有し、
該油性オイルが、エステルオイル、シリコーンオイル、炭素数が6個以上の炭化水素、油脂、HLBが4〜9である親油性で液体の界面活性剤、高級アルコール、およびこれらの混合物から選択される液状油分、あるいは該液状油分に高級脂肪酸、ロウ(ワックス)、親油性であり固体の界面活性剤から選択される固形油分を含有したものである請求項1、2または3記載の噴霧用エアゾール組成物。
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