JP2001063957A - 吊り金具 - Google Patents

吊り金具

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JP2001063957A
JP2001063957A JP23902899A JP23902899A JP2001063957A JP 2001063957 A JP2001063957 A JP 2001063957A JP 23902899 A JP23902899 A JP 23902899A JP 23902899 A JP23902899 A JP 23902899A JP 2001063957 A JP2001063957 A JP 2001063957A
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JP
Japan
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worm
rack band
steel bar
ring
hanging
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JP23902899A
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English (en)
Inventor
Tatsunori Morikawa
辰徳 森川
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IM TRUST KK
Original Assignee
IM TRUST KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋、特に大径の棒鋼(通称、丸鋼)を吊持
又は小移動させる際のクレーンのフック係止を容易にす
るために、該鉄筋自体に対して行なう係止機能部の形成
は、従来該鉄筋自体を切削しそこに吊り金具を取設して
いたが、手間がかかり、しかも当該鉄筋の強度を低下さ
せる方法であった。 【解決手段】 ウォームとこれに噛合するラックバンド
であって、該ウォームは該ラックバンドの一端に固定さ
れており、且つ該ラックバンドの他端は該ウォームに噛
合することで環状構造を成す可撓性を有しており、また
該ウォーム又は該ラックバンドにはフック係止部材が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋、特に大径の
棒鋼(通称、丸鋼)を吊持又は小移動させる際のクレー
ンのフック係止に適した吊り金具の構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】大型建造物の土台のアンカー等には、1
00mmを超える直径の丸鋼が用いられることも珍しい
ことではない。当然ながらそうした棒鋼であると、重量
は大きくわずかな距離の移動に際してもクレーン等の荷
役機械を使用せざるを得ないこととなる。
【0003】そこで、ある程度以上の直径の棒鋼の場
合、吊持のためだけの加工を施し、作業性や安全性の確
保を図っているのが普通である。
【0004】図4はそうした加工の一例を示すものであ
り、棒鋼Aのひとつの端面にネジ孔Bを刻設し、これに
吊り金具Cを螺合させて成るものである。この吊り金具
Cを付けておきさえすれば、クレーンのフックをここに
掛け、安全迅速な吊持作業が遂行できることになる。ま
た、棒鋼Aの設置作業が完了した後、要すれば吊り金具
Cを外すことも可能であるから、所定の寸法に戻すこと
も簡単にできる。なお実際には本図で示した方法以外に
も幾種類かの加工方法があるが、ネジ孔を設けるか単な
る貫通孔を設けるか、螺合に依るのか溶接するのか、と
いった違いがあるだけで、いずれも棒鋼自体を切削して
吊り金具を取設するという点では一致している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、作業性等につ
いては好適なものであるとはいえこうして、各棒鋼にネ
ジ孔を刻設してゆく作業は容易なものではないし、また
このような切削は、棒鋼の強度の低下を来すものであ
り、構造物全体の強度維持にとって理想的なものでない
ことも明らかである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、上記
諸点に鑑み鋭意研究の結果遂に、棒鋼に対しては何ら構
造的に手を加えることなく、また作業性も損なうもので
はない吊り金具を得たものでありその特徴とするところ
は、ウォームとこれに噛合するラックバンドであって、
該ウォームは該ラックバンドの一端に固定されており、
且つ該ラックバンドの他端は該ウォームに噛合すること
で環状構造を成す可撓性を有しており、また該ウォーム
又は該ラックバンドにはフック係止部材が設けられてい
る点にある。
【0007】ここで「ウォーム」とは、一般には2軸が
互いに直角をなす場合に用いられるネジ状の歯車を指
し、ウォームとウォーム歯車とで一つの機構を構成す
る。特徴として、ウォームを回転させるとウォーム歯車
は回転するがウォーム歯車を回転させてもウォームは回
転しないという逆転不能性、100分の1に達するよう
な減速比を得ることができること、等がある。本発明に
おいては、このウォームと噛合するものが板状体であっ
て車を構成しておらず、従って厳密な意味ではウォーム
歯車装置とはなっていない。
【0008】「ラックバンド」は、リボン状の金属薄板
の表面に歯を形成させたものでありこの歯は、ウォーム
と噛合するものであり、且つ該ウォームはこのラックバ
ンドの一端に固定されていて一体のものとなっている。
またラックバンドは適当な可撓性を有しており、その他
端(ウォームが取設されていない側)は該ウォームに噛
合することで環状構造を成している。即ち、ウォームを
回転させるとこの環状部分の長さが変わることになる。
こうした構造は、金属パイプにプラスチックパイプを連
結する時、水道蛇口にホースを接続する時、等々におい
て抜け止めのための部材として見ることのできるもので
ある。
【0009】「フック係止部材」は、クレーン等の巻き
上げ機械の吊持部であるフックを簡単に掛けることがで
きるような部材である。構造・材質はどのようなもので
あっても良いが、重量物吊持に耐え得るという意味で、
一般的には環状鋼が適している。また、フック係止部材
の取り付け箇所は、ウォーム上であってもラックバンド
上であっても良く、或いは環状体としラックバンドを該
環状体の孔に挿通する移動式のものとしても良い。
【0010】本発明吊り金具の使用方法については何ら
限定するものではない。従って、一本の棒鋼の左右端近
傍に一つずつ本発明吊り金具を取り付け、これらの吊り
金具のフック係止部材」にワイヤーロープを通し、この
ロープにクレーンフックを掛けて吊持するという方法で
あっても良いが、一本の棒鋼に二つの本発明吊り金具を
取り付けるのは作業性という点でもコスト的にも問題が
あるので、通常は棒鋼の一端近傍に本発明吊り金具を一
つ設置し、ここにクレーンフックを掛けるものと思われ
る。設置する際、ウォームを回転させて締付けるわけで
あるが、この締付け力については大きな力が求められる
ものではない。即ちこうした状態で吊持した場合には、
棒鋼による偏荷重の影響で、多少のガタがあっても本発
明吊り金具が滑るということはないからである。吊持を
終了して荷台や設置箇所に棒鋼を載置した後には偏荷重
から開放されるので、取り外しが困難になるということ
はない。但し、この「滑り」が発生するのを憂慮するの
であれば、ラックバンドの裏面にラバーシートを貼着し
ておいたり、裏面に凹凸を設けておくようにしても良
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を更に
詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る吊り金具1(以下本
発明金具1という)の一例を示すものであり図より明ら
かなように本発明金具1は、ウォーム2、ラックバンド
3、環4とにより構成されるものである。ウォーム2
は、シリンダー5内に収容されており外からは、ヘッド
部51のみが見える。このヘッド部51は、端部に溝が
刻設された正六角形柱状のものであり、ドライバーやボ
ックスレンチを使ってウォーム2を回動させることがで
きる構造となっている。そして、ウォーム2を取り巻く
シリンダー5はラックバンド3の一端に固着されてい
る。また環4は、該シリンダー5に固着されている台座
41に可回動に取設された環挿通部材42の孔に十分な
遊びをもって通されたものであり、環4を引っ張る方向
によって自由にその向きを変えることができるように構
成されている。
【0013】ラックバンド3の表面には、多数の歯31
が設けられており、これがウォーム2のネジ状歯(図示
せず)と噛合している。本例の場合ラックバンド3は亜
鉛メッキした鉄板であり直径50mm長さ3000mm
までの棒鋼用であって、厚さ約1mm、幅約15mm、
長さ約180mmである。勿論、棒鋼の種類毎に本発明
金具1もサイズが異なるというものではなく、ウォーム
2を回転させることで相当な幅で対応できるので、二又
は三種類程度を準備すれば通常の棒鋼全てに設置可能で
ある。歯31は、本例の場合はプレス加工することで形
成したが、切削加工によっても良いものである。
【0014】図2は、本発明金具1を実際に使用してい
る様子を示すものである。棒鋼6の一端よりやや内側
(本例の場合であると約30cm)位置まで嵌め込み、
ウォーム2を回転させて締めつけ、環4にクレーン(図
示せず)のフック7を掛け、吊持している状態である。
【0015】図からも明らかなように、吊持状態におけ
る棒鋼6の荷重は、本発明金具1を棒鋼6の表面に沿っ
て滑らせる方向には働かず、回動させようとするため一
種のつめとなってその位置を保持することになる。従っ
て、ウォーム2を回転させて行なう締付け作業は、強力
に行なう必要はない。さらに本例の場合、ラックバンド
3の裏面(棒鋼6に接触する面側)に細かな凹凸(図示
せず)を設けており、摩擦抵抗を大きくしているので、
滑る危険性は極めて低い。凹凸の代わりに、ラックバン
ド3の裏面にラバーシートを貼着するなどしても同等の
効果がある(図示せず)。
【0016】図3は本発明金具1を使用した棒鋼6の吊
持方法の他の例を示すものであり、棒鋼6の両端近くに
本発明金具1を一つずつ係止し、ワイヤー8でそれぞれ
の環4を結び、このワイヤー8にクレーン(図示せず)
のフック7を掛けるというものである。作業現場によっ
ては、このような姿勢で吊持するほうが好ましい場合も
ある。
【0017】なお棒鋼の吊持は、トラック荷台等への積
み卸し、設置現場における小移動、設置作業、等々にお
いて行われるわけであるが、これらの全てが終了した後
に不要となる本発明金具1は、そのまま残しておいても
良いが、取り除いても勿論良い。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る吊り金具は、ウォームとこれに噛合するラックバンド
であって、該ウォームは該ラックバンドの一端に固定さ
れており、且つ該ラックバンドの他端は該ウォームに噛
合することで環状構造を成す可撓性を有しており、また
該ウォーム又は該ラックバンドにはフック係止部材が設
けられたものであることを特徴とするものであり、以下
述べる如き効果を有する極めて高度な発明である。
【0019】1) 吊持しようとする棒鋼等に孔開け加工
を施す必要がないので、本来の強度が維持できる。 2) 吊り金具の設置作業は、これを嵌めた後ウォームを
回転させて締め付けるだけであり、従来のネジ孔刻設作
業の後の金具螺合などに比して格段に簡便な作業であ
る。 3) 棒鋼等への係止の形態が、これを周回するラックバ
ンドを締めるというものであるため、棒鋼の径が多少異
なっていても常に好適に適合するため、汎用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊り金具の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る吊り金具の使用状態の一例を示す
正面図である。
【図3】本発明に係る吊り金具の使用状態の他の例を示
す正面図である。
【図4】棒鋼吊持のために、棒鋼自体に施される加工に
関する従来例の一つを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明に係る吊り金具 2 ウォーム 3 ラックバンド 31 歯 4 環 41 台座 42 環挿通部材 5 シリンダー 51 ヘッド部 6 棒鋼 7 フック 8 ワイヤー A 棒鋼 B ネジ孔 C 吊り金具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォームとこれに噛合するラックバンド
    であって、該ウォームは該ラックバンドの一端に固定さ
    れており、且つ該ラックバンドの他端は該ウォームに噛
    合することで環状構造を成す可撓性を有しており、また
    該ウォーム又は該ラックバンドにはフック係止部材が設
    けられたものであることを特徴とする吊り金具。
  2. 【請求項2】 該ラックバンド裏面には、ゴムシートが
    貼着されたものである請求項1記載の吊り金具。
  3. 【請求項3】 該ラックバンド裏面には、防滑用凹凸が
    設けられているものである請求項1記載の吊り金具。
JP23902899A 1999-08-26 1999-08-26 吊り金具 Pending JP2001063957A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2481078A (en) * 2010-06-08 2011-12-14 Stephen Hutson Lifting device for scaffolding materials
JP2015224442A (ja) * 2014-05-27 2015-12-14 住友理工株式会社 耐摩耗ホース
JP2015229545A (ja) * 2014-06-04 2015-12-21 株式会社Ihi 線状体保持具
WO2019171266A1 (en) * 2018-03-07 2019-09-12 Flynn Product Design Ltd Clamp for lifting pipework and scaffold tubes
CN111891211A (zh) * 2020-07-30 2020-11-06 盐城同济汽车配件有限公司 一种安装方便的合式方向盘内圈

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