JP2000039086A - 保持材 - Google Patents

保持材

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JP2000039086A
JP2000039086A JP10223718A JP22371898A JP2000039086A JP 2000039086 A JP2000039086 A JP 2000039086A JP 10223718 A JP10223718 A JP 10223718A JP 22371898 A JP22371898 A JP 22371898A JP 2000039086 A JP2000039086 A JP 2000039086A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/14Hangers in the form of bands or chains

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被保持物に回されて、その被保持物を簡単に
保持することができる、保持材を提供する。 【解決手段】 保持材1は、湾曲可能な帯状板Pからな
り、その長手方向において、厚さ方向に貫通する貫通部
3aが穿設された掛止部3と、その掛止部3に掛かり止
められる被掛止部4とを、交互に繰り返すように有す
る。貫通部3aは、幅広貫通部3bと、その幅広貫通部
3bに連通する幅狭貫通部3cとを備えている。また、
被掛止部4は、幅広部4aと、その幅広部4aに連設さ
れる幅狭部4bとを備えている。そして、被掛止部4を
掛止部3の幅広貫通部3bに挿通し、次いで、被掛止部
4を掛止部3の面に沿う下方向に移動することで、被掛
止部4の幅狭部4bを掛止部3の幅狭貫通部3c内に進
入させると、被掛止部4の幅広部4aは、掛止部3に掛
かり止められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被保持物に回さ
れて、その被保持物を簡単に保持することができる、保
持材に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、例えば、建物の天井等から、配線・配管材や各種ダ
クト等の被保持物を吊り下げるようにして保持するため
に、湾曲可能な帯状の金属板からなる、保持材としての
保持バンドが使用されていた。
【0003】例えば、図8に示す保持バンド21におい
ては、その長手方向に所定間隔を置いて複数の透孔21
a、21aが並ぶように設けられていた。この保持バン
ド21は、被保持物22の下側に回すようにし、上部側
を、天井の形鋼23等に固定された吊り金具24の孔2
4aに通し、その後、両端を透孔21a、21aが連通
するように重ね合わせて、その連通する透孔21a、2
1aにボルト25を挿通して、その挿通したボルト25
の先端側にナット(図示せず)を螺合させることで、そ
の両端が止められるものであった。
【0004】しかし、上記の保持バンド21にあって
は、ボルト25とナットを別途用意しなければならず、
また、重ね合わせた両端の互いの透孔21a、21aが
連通するように位置を合わせて、その透孔21a、21
aにボルト25を挿通させ、さらにナットを螺合させる
という一連の作業を必要とし、面倒で作業性が悪かっ
た。
【0005】また、例えば、図9に示す保持バンド31
においては、ボルト25やナットを不要にするものであ
り、切り起こされる爪部31a、31aと、その爪部3
1a、31aが挿通される透孔32b、32bとが設け
られていた。この保持バンド31は、被保持物22の下
側に回した両側において、一方側の爪部31a、31a
を他方側の透孔31b、31bに挿通し、その後、爪部
31a、31aを折り曲げることにより、その両側の重
合部が止められるものであった。
【0006】しかし、この保持バンド31にあっては、
湾曲可能な金属板により形成され、爪部31aも容易に
切り起こしできるものであったため、爪部31aが折り
曲げられて保持バンド31の両端が止められても、その
折り曲げられた爪部31aが、元の状態に復帰するよう
変形し易く、重合部が、分離する虞があった。ここで、
重合部の分離を防止するように、爪部31aの剛性を高
めることは、その爪部31aの切り起こしや折り曲げが
困難となって、作業性が悪くなるので、望ましくなかっ
た。
【0007】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、被保持物に回されて、その被保持物を簡単に保持す
ることができる、保持材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る保持材
は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。す
なわち、請求項1に記載の発明に係る保持材は、湾曲可
能な帯状板からなり、配線・配管材等の被保持物に回さ
れて、その被保持物を保持するものである。この保持材
は、前記帯状板の長手方向において、厚さ方向に貫通す
る貫通部が穿設された掛止部と、その掛止部に掛かり止
められる被掛止部とを有する。前記貫通部は、前記被掛
止部がその貫通部に挿通された状態で、その被掛止部が
前記掛止部の面に沿う方向に移動可能となるように形成
され、前記被掛止部は、前記移動により、前記掛止部に
掛かり止められるように形成される。こうして、この保
持材を用いて被保持物を保持する際には、この保持材を
被保持物に回して、その被保持物を保持する。このと
き、前記掛止部の貫通部に、前記被掛止部を挿通し、次
いで、その掛止部の面に沿う方向に移動することで、被
掛止部は、掛止部に掛かり止められる。ここで、掛止部
の面に沿う方向は、例えば、その面に沿う方向であれ
ば、帯状板の長手方向であっても、その長手方向と交差
する方向であってもよく、また、掛止部の面に直交する
軸を中心に回転する方向であってもよい。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る保持材
のように、前記掛止部と前記被掛止部とは、前記帯状板
の長手方向に交互に繰り返すように配列されてもよい。
これにより、この帯状板を、被保持物の大きさ等を考慮
の上、適宜長さに切断して使用することができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係る保持材
のように、前記貫通部は、幅広貫通部と、その幅広貫通
部に連通し、その幅広貫通部よりも幅狭な幅狭貫通部と
を備え、また、前記被掛止部は、前記幅広貫通部に挿通
可能で、前記幅狭貫通部より幅広な幅広部と、その幅広
部に連設され、その幅広部よりも幅狭であって、前記移
動により前記幅狭貫通部内に進入可能な幅狭部とを備え
てもよい。これにより、被掛止部を幅広部から幅狭部に
至るまで、掛止部の幅広貫通部に挿通し、次いで、被掛
止部を掛止部の面に沿う方向に移動することで、被掛止
部の幅狭部を、掛止部の幅狭貫通部内に進入させると、
被掛止部の幅広部は、掛止部に、その幅狭貫通部から抜
脱不能に掛かり止められる。
【0011】また、請求項4に記載の発明に係る保持材
のように、前記貫通部内に、前記幅狭貫通部内に進入し
た前記幅狭部が前記幅広貫通部内に戻るのを防止する、
戻り防止部を備えてもよい。これにより、被掛止部の幅
狭部が、掛止部の幅広貫通部から幅狭貫通部内に進入す
ると、その進入した幅狭部は、貫通部内に備えられた戻
り防止部により、幅広貫通部内に戻るのが防止される。
【0012】また、請求項5に記載の発明に係る保持材
のように、前記幅狭部は、前記幅広部の、前記帯状板の
長手方向の両側に設けられてもよい。これにより、帯状
板を適宜長さに切断して使用する場合に、幅広部の、帯
状板の長手方向の両側に設けられる幅狭部のいずれか任
意の一方を切断部として、また、他方を、幅狭貫通部内
に進入する幅狭部として機能させることができる。
【0013】また、請求項6に記載の発明に係る保持材
のように、前記幅狭貫通部は、前記幅広貫通部の、前記
帯状板の長手方向の両側に設けられてもよい。これによ
り、被掛止部の幅狭部を、幅広貫通部の、帯状板の長手
方向の両側に設けられる幅狭貫通部のいずれにも進入さ
せることができるので、この保持材の使用に際して、保
持材の向きを考慮することなく使用することができる。
【0014】また、請求項7に記載の発明に係る保持材
のように、前記被保持物を吊り下げるようにして保持す
るように、取付箇所に取り付けるための被取付部を備え
てもよい。これにより、この保持材を、被取付部を介し
て、天井その他の取付箇所に取り付けることで、被保持
物を吊り下げるようにして保持することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る保持材を、
吊り下げ用の保持材に具体化した実施の形態につき、図
面に基づいて説明する。
【0016】図1ないし図4は、本発明に係る保持材の
一実施の形態を示す。この保持材1は、例えば、圧延鋼
板等の、湾曲可能な帯状板Pからなり、配線・配管材等
の被保持物2の下側に回されて、その被保持物2を吊り
下げるようにして保持するものである。図2に示すよう
に、この保持材1は、掛止部3と、その掛止部3に掛か
り止められる被掛止部4とが、帯状板Pの長手方向に交
互に繰り返すように配列されている。このようにして、
保持材1は、帯状板Pの長手方向の一の部位に、掛止部
3を、他の部位に、被掛止部4を有している。
【0017】ここで、掛止部3は、この保持材1の幅を
形成するようにして、若干横長の矩形形状に形成され
て、中央には、厚さ方向に貫通する貫通部3aが穿設さ
れている。この貫通部3aは、中央の、左右方向に延び
るスリット状の幅広貫通部3b(左右方向の幅寸法W
1)と、その幅広貫通部3bの、帯状板Pの長手方向の
両側に、幅広貫通部3bに連通するよう設けられて、幅
広貫通部3bよりも、左右方向の幅が幅狭な幅狭貫通部
3c、3c(左右方向の幅寸法W2)とを備えている。
また、幅広貫通部3bから幅狭貫通部3cに至る途中に
は、貫通部3aの内側に突出するようにして戻り防止部
3d、3dが形成されている。
【0018】一方、被掛止部4は、幅広部4a(左右方
向の幅寸法W3)と、その幅広部4aの、帯状板Pの長
手方向の両側に、その幅広部4aに連設されて、その幅
狭部4aよりも幅狭な幅狭部4b、4b(左右方向の幅
寸法W4)とからなっている。幅広部4aは、横長の矩
形形状をしており、幅寸法W3が、幅広貫通部3bの幅
寸法W1よりも若干小さく形成されており、幅広貫通部
3bに挿通可能となっている。さらに、幅広部4aは、
幅狭貫通部3cよりも幅広に、つまり、幅広部4aの幅
寸法W3が、幅狭貫通部3cの幅寸法W2よりも大きく
形成されている。また、幅狭部4bの幅寸法W4は、幅
狭貫通部3cの幅寸法W2よりも若干小さく形成されて
おり、幅広貫通部3bに挿入された被掛止部4の、掛止
部3の面に沿う帯状板Pの長手方向の移動により、幅狭
部4bは、戻り防止部3d、3dを乗り越えて幅狭貫通
部3c内に進入可能となっている。こうして、幅狭部4
bが幅狭貫通部3c内に進入したとき、幅広部4aが幅
狭貫通部3cよりも幅広に形成されているので、幅広部
4aは、掛止部3に掛かり止められる。
【0019】また、幅広部4aの中央には、被保持物2
を吊り下げるようにして保持するように、この保持材1
を天井その他の取付箇所5に取り付けるための、被取付
部としての取付孔1aが穿設されている。この取付孔1
aは、小さな丸孔形状をしており、くぎ、ネジ等の取付
補助具6をこの取付孔1aに挿通するようにして、取付
箇所5にこの保持材1を取り付けることができる。
【0020】次に、以上の構成からなる保持材1の使用
方法を作用効果とともに説明する。初めに、図3に示す
ように、保持材1の下部側を、ループLを作るように曲
げ返し、その曲げ返した先端の被掛止部4を、A方向に
移動させることで、幅広部4aから幅狭部4bに至るま
で、この保持材1の中間に位置する掛止部3の幅広貫通
部3bに挿入する。その後、被掛止部4を、掛止部3の
面に沿う、帯状板Pの長手方向(図示実施の形態におい
ては下方向となるB方向)に移動させて、被掛止部4の
幅狭部4bを、掛止部3の幅狭貫通部3c内に進入させ
る。このとき、被掛止部4の幅広部4aは、掛止部3
の、幅狭貫通部3cの周縁に、その幅狭貫通部3cから
抜脱不能に掛かり止められる。さらに、幅狭貫通部3c
内に進入した幅狭部4bは、貫通部3a内の戻り防止部
3d、3dにより、幅広貫通部3b内に戻るのが防止さ
れる。そして、ループLに、被保持物2が入れられるこ
とで、結果的に、この保持材1は、その下部側が被保持
物2の下側に回されることとなる(図4参照)。
【0021】また、保持材1の上端は、図1に示すよう
に、くぎ、ネジ等の取付補助具6を保持材1の取付孔1
aに挿通するようにして、天井等に渡された横木7の取
付箇所5に打ち込む、あるいはねじ込む等により、その
横木7に取り付けられる。
【0022】このようにして、この保持材1によれば、
被掛止部4を、掛止部3の幅広貫通部3bに挿入し、次
いで、被掛止部4の幅狭部4bが幅狭貫通部3c内に進
入するように移動させるだけで、被掛止部4は、掛止部
3に掛かり止められるので、被保持物2を簡単に保持す
ることができる。また、このとき、戻り防止部3d、3
dにより、被掛止部4は、幅広貫通部3b側に戻るのが
防止されて、被掛止部4は、掛止部3に確実に掛かり止
められるので、被保持物2を確実に保持することができ
る。
【0023】また、この保持材1の掛止部3と被掛止部
4とは、帯状板Pの長手方向に交互に繰り返すように配
列されているので、この帯状板Pを、被保持物2の大き
さ等を考慮の上、適宜長さに切断して使用することがで
きる。
【0024】また、この保持材1の幅狭部4bは、幅広
部4aの、帯状板Pの長手方向の両側に設けられている
ので、帯状板Pを適宜長さに切断して使用する場合に、
幅広部4aの、帯状板Pの長手方向の両側に設けられる
幅狭部4b、4bのいずれか任意の一方を切断部とし
て、また、他方を、幅狭貫通部3c内に進入する本来の
幅狭部として機能させることができる。
【0025】また、この保持材1の幅狭貫通部3cは、
幅広貫通部3bの、帯状板Pの長手方向の両側に設けら
れているので、被掛止部4の幅狭部4bを、幅広貫通部
3bの、帯状板Pの長手方向の両側に設けられる幅狭貫
通部3c、3cのいずれにも進入させることができ、こ
の保持材1の使用に際して、保持材1の上下の向きを考
慮することなく使用することができる。
【0026】また、保持材1の上端を、取付孔1aを介
して、天井等にわたされた横木7の取付箇所5に取り付
けることで、被保持物2を吊り下げるようにして保持す
ることができる。
【0027】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、保持材1を取付箇所5に取り付けるにあた
って、取付孔1aを使用するのではなく、図5に示すよ
うに、保持材1の上部側を、天井等にわたされた形鋼8
の取付箇所5に回すようにして、その先端を、下部側の
先端と同様にして止めて、被取付部としてのループL1
を形成することで、取付箇所5に取り付けてもよい。
【0028】また、保持材1の、取付箇所5への取り付
けは、図6に示すように、天井等に固定された吊り具9
の平板状の取付箇所5に穿設された貫通部9aに、保持
材1の上部側の先端の被掛止部4を挿入するようにし
て、取り付けてもよい。こうして、保持材1の上部側の
先端の被掛止部4を、この保持材1を取付箇所5に取り
付けるための被取付部Mとして機能させることができ
る。ここで、吊り具9の貫通部9aは、保持材1の幅広
貫通部3bと同一形状の幅広貫通部9bと、その幅広貫
通部9bの下側に位置し、幅広貫通部9bに連通する、
保持材1の幅狭貫通部3cと同一形状の幅狭貫通部9c
とを備えており、それらの途中には、保持材1の戻り防
止部3dと同一形状の戻り防止部9dが形成されてい
る。こうして、保持材1の上部側の先端の被掛止部4
は、下部側の先端の被掛止部4が掛止部3に掛かり止め
られるのと同様の方法、つまり、被掛止部4を、吊り具
9の幅広貫通部9bに挿入し、その後、下方に移動する
ことで、被取付部Mとなる被掛止部4は、取付箇所5に
掛かり止められる。
【0029】また、この保持材1を用いて被保持物2を
保持する方法は、前述の方法に限定されるわけでわな
く、例えば、保持材1の、被保持物2の下側を回した両
端を、天井等にわたされた複数の形鋼8、8の各取付箇
所5、5に、それぞれ、図5に示す保持材1の上部側の
ように、回すようにして取り付けることで、被保持物2
を吊下げ保持してもよい。
【0030】また、この保持材1を取り付ける取付箇所
5は、天井でなくとも、壁あるいは床等であってもよ
く、また、この保持材1は、取付箇所5に取り付けられ
ることなく、例えば、複数本の被保持物2、2に回され
てそれら被保持物2、2を単に束ねるようにして保持す
るものであってもよい。
【0031】また、掛止部3や被掛止部4の形状は、上
述の実施の形態に限定されず、図7に示す保持材10の
ように、掛止部3の幅狭貫通部3cが、その中央に、左
右方向に延びるスリット状に形成されて、幅広貫通部3
bが、幅狭貫通部3cと中央で交差する斜め方向に延び
るスリット状に形成されてもよい。そして、幅狭貫通部
3cと幅広貫通部3bとは、幅狭貫通部3cの幅寸法W
2を直径とする扇形状部10a、10aを介して連通し
ている。この保持材10においては、被掛止部4の幅広
部4aは、掛止部3でもって兼用され、被掛止部4の幅
狭部4bは、帯状板Pの長手方向に並ぶ掛止部3、3
(つまり、幅広部4a、4a)をつなぐように配置され
ている。こうして、この保持材10においては、掛止部
3と被掛止部4の幅広部4aとが重複するようにして、
それら掛止部3と、被掛止部4とが、帯状板Pの長手方
向に交互に繰り返すように配列される。そして、この保
持材10を使用するにあたっては、曲げ返した下部側の
先端の被掛止部4を、この保持材10の中間に位置する
掛止部3の幅広貫通部3bに合うようにねじって、その
幅広貫通部3bに、幅広部4aから幅狭部4bに至るま
で挿入する。その後、被掛止部4のねじりを戻すよう
に、その被掛止部4を、掛止部3の面に沿う方向とし
て、掛止部3の面に直交するその掛止部3の中心を通る
軸を中心に回転する方向に回転移動させて、被掛止部4
の幅狭部4bを、掛止部3の幅狭貫通部3c内に進入さ
せる。こうして、被掛止部4の幅広部4aは、掛止部3
の、幅狭貫通部3cの周縁に、その幅狭貫通部3cから
抜脱不能に掛かり止められる。
【0032】また、掛止部3と、被掛止部4とは、それ
らの1つずつが、帯状板Pの長手方向に交互に繰り返す
ように配列されなくとも、いずれか一方あるいは両方
が、2つ以上を単位として、帯状板Pの長手方向に交互
に繰り返すように配列されてもよい。さらに、掛止部3
と、被掛止部4とは、帯状板Pの長手方向に交互に繰り
返すように配列されなくとも、掛止部3が、帯状板Pの
長手方向の一の部位に、そして、被掛止部4が、他の部
位にあれば、掛止部3と被掛止部4は、各々1つであっ
てもよい。
【0033】また、保持材1は、圧延鋼板の他に、銅板
その他の金属板や合成樹脂板を、プレス加工することに
より製造されてもよく、また、合成樹脂材料を樹脂成形
することにより製造されてもよい。
【0034】また、被保持物2は、配線・配管材の他
に、各種のダクト類であってもよく、また、それらの断
面形状は、円形、矩形、その他の形状であっても構わな
い。
【0035】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る保持材によれば、次の効果がある。
【0036】請求項1に記載された保持材によれば、被
掛止部を、掛止部の貫通部に挿通し、次いで、掛止部の
面に沿う方向に移動するだけで、被掛止部は、掛止部に
掛かり止められるので、被保持物を簡単に保持すること
ができる。
【0037】また、請求項2に記載された保持材によれ
ば、加えて、帯状板を、被保持物の大きさ等を考慮の
上、適宜長さに切断して使用することができる。
【0038】また、請求項3に記載された保持材によれ
ば、加えて、被掛止部を幅広部から幅狭部に至るまで、
掛止部の幅広貫通部に挿通し、次いで、被掛止部の幅狭
部を、掛止部の幅狭貫通部内に進入させることで、被掛
止部の幅広部を、掛止部に、その幅狭貫通部から抜脱不
能に掛かり止めることができる。
【0039】また、請求項4に記載された保持材によれ
ば、加えて、被掛止部の幅狭部が、戻り防止部により、
掛止部の幅広貫通部内に戻るのが防止されて、被掛止部
は、掛止部に確実に掛かり止められるので、被保持物を
確実に保持することができる。
【0040】また、請求項5に記載された保持材によれ
ば、加えて、帯状板を適宜長さに切断して使用する場合
に、幅広部の両側に設けられる幅狭部のいずれか任意の
一方を切断部として、また、他方を、幅狭貫通部内に進
入する幅狭部として機能させることができる。
【0041】また、請求項6に記載された保持材によれ
ば、加えて、被掛止部の幅狭部を、幅広貫通部の両側に
設けられる幅狭貫通部のいずれにも進入させることがで
きるので、この保持材の使用に際して、保持材の向きを
考慮することなく使用することができる。
【0042】また、請求項7に記載された保持材によれ
ば、加えて、この保持材を、被取付部を介して、取付箇
所に取り付けることで、被保持物を吊り下げるようにし
て保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る保持材の一実施の形態の、斜視
図である。
【図2】同じく、保持材の一部省略拡大正面図である。
【図3】同じく、保持材の下部側を曲げ返した状態の、
拡大斜視図である。
【図4】同じく、保持材の被掛止部を貫通部に挿通した
状態の、拡大斜視図である。
【図5】この発明に係る保持材の他の実施の形態の、斜
視図である。
【図6】この発明に係る保持材のさらに他の実施の形態
の、部分拡大斜視図である。
【図7】この発明に係る保持材のさらに他の実施の形態
の、保持材の一部省略拡大正面図である。
【図8】従来の、保持バンドを示す斜視図である。
【図9】従来の、他の保持バンドを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 保持材 1a 取付孔(被取
付部) 2 被保持物 3 掛止部 3a 貫通部 3b 幅広貫通部 3c 幅狭貫通部 3d 戻り防止部 4 被掛止部 4a 幅広部 4b 幅狭部 5 取付箇所 10 保持材 L1 ループ(被取
付部) M 被取付部 P 帯状板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲可能な帯状板からなり、配線・配管
    材等の被保持物に回されて、その被保持物を保持する保
    持材であって、 前記帯状板の長手方向において、厚さ方向に貫通する貫
    通部が穿設された掛止部と、その掛止部に掛かり止めら
    れる被掛止部とを有し、 前記貫通部は、前記被掛止部がその貫通部に挿通された
    状態で、その被掛止部が前記掛止部の面に沿う方向に移
    動可能となるように形成され、前記被掛止部は、前記移
    動により、前記掛止部に掛かり止められるように形成さ
    れてなることを特徴とする保持材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の保持材であって、 前記掛止部と前記被掛止部とは、前記帯状板の長手方向
    に交互に繰り返すように配列されてなることを特徴とす
    る保持材。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の保持材であって、 前記貫通部は、幅広貫通部と、その幅広貫通部に連通
    し、その幅広貫通部よりも幅狭な幅狭貫通部とを備え、
    また、 前記被掛止部は、前記幅広貫通部に挿通可能で、前記幅
    狭貫通部より幅広な幅広部と、その幅広部に連設され、
    その幅広部よりも幅狭であって、前記移動により前記幅
    狭貫通部内に進入可能な幅狭部とを備えることを特徴と
    する保持材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の保持材であって、 前記貫通部内に、前記幅狭貫通部内に進入した前記幅狭
    部が前記幅広貫通部内に戻るのを防止する、戻り防止部
    を備えることを特徴とする保持材。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の保持材であっ
    て、 前記幅狭部は、前記幅広部の、前記帯状板の長手方向の
    両側に設けられることを特徴とする保持材。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の保持材であって、 前記幅狭貫通部は、前記幅広貫通部の、前記帯状板の長
    手方向の両側に設けられることを特徴とする保持材。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の保持材であって、 前記被保持物を吊り下げるようにして保持するように、
    取付箇所に取り付けるための被取付部を備えることを特
    徴とする保持材。
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