JP2884136B2 - 配線・配管材布設用の受け具に使用される桁材及び受け具 - Google Patents

配線・配管材布設用の受け具に使用される桁材及び受け具

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JP2884136B2
JP2884136B2 JP6160267A JP16026794A JP2884136B2 JP 2884136 B2 JP2884136 B2 JP 2884136B2 JP 6160267 A JP6160267 A JP 6160267A JP 16026794 A JP16026794 A JP 16026794A JP 2884136 B2 JP2884136 B2 JP 2884136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信ケーブルや電力ケ
ーブル等の配線材、あるいは電線管、熱交換用の温水
管、給排水湯管、ガス管及びこれらを保護する保護管等
の配管材を布設するラックやラダー等の配線・配管材布
設用の受け具に使用される桁材及び受け具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーブルラダー等の長い布設路を
形成するための受け具としては、図11及び図12に示
すように、配線・配管材Xの布設路を形成すべく適宜間
隔をおいて長手方向に配設される子桁A1と、布設路の
側壁を形成すべく子桁A1の両端に配設される親桁A2
とから構成されたものが知られている。
【0003】そして、このような受け具に対して布設さ
れた配線・配管材Xを所定位置に固定するには、子桁A
1に設けられた溝a1に掛止可能な専用の支持金具Kを
引っかけ、この支持金具Kの内側に配線・配管材Xを挿
通させた状態でボルトB、ナットNで締め付ける方法等
により行われていた。
【0004】しかしながら、このような従来の方法は、
固定作業に時間がかかり、又、専用の支持金具を用意し
なければならず、さらに部品点数も多いために部品の紛
失等を招きやすいという問題があり、より簡便な取り付
けのできるものが望まれていた。とくに受け具は天井壁
に沿った高い位置に配設される場合が多く、作業の安全
性を確保する上からも配線・配管材を固定する作業は手
早く行えるものが望まれていた。
【0005】また、従来の受け具は、専ら布設された配
線・配管材を固定することを目的に構成されており、配
線・配管材を受け具上に容易に引き込むためのローラ等
の取り付けに使用できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、受け具に布設された配線・配管材やローラ等の固定
を簡単かつ迅速に行うことができる構造を備えた配線・
配管材布設用の受け具に使用される桁材を提供すること
にある。又、本発明は、受け具に布設された配線・配管
材等の固定を簡単、迅速に行うことができるとともに、
配線・配管材等を固定するためのスペースを取らず、コ
ンパクトにまとめることができ、さらに配線・配管材の
種類に応じて区分けして配設することができる桁材及び
受け具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、「配線・配管材
を布設するための受け具に使用され、配線・配管材の布
設路を形成すべく適宜間隔をおいて配設される桁材であ
って、その外側面にビスの径よりわずかに狭い溝幅に形
成されたビス取付溝を長手方向に連続して形成するとと
もに、前記ビス取付溝を形成する溝壁が桁材と一体的に
形成されて桁材全体の強度を補強するリブ構造としたこ
とを特徴とする配線・配管材布設用の受け具に使用され
る桁材」を、その内容としている。
【0008】又、請求項2記載の発明は、「前記ビス取
付溝が相対する両外側面にそれぞれ形成されて成ること
を特徴とする請求項1記載の桁材」を、その内容として
いる。
【0009】そして、請求項3記載の発明は、「配線・
配管材の布設路を形成すべく適宜間隔をおいて配設され
る子桁と、布設路の側壁を形成すべく子桁の両端に配設
される親桁とから成る配線・配管材布設用の受け具であ
って、前記子桁の相対する両外側面にはそれぞれビスの
径よりわずかに狭い溝幅に形成されたビス取付溝を長手
方向に連続して形成するとともに、前記ビス取付溝を形
成する溝壁が前記子桁に一体的に形成されて桁材全体の
強度を補強するリブ構造とし、前記親桁はビス取付溝が
形成される子桁の両外側面方向に配線・配管材等の収納
スペースを確保すべく延設されて、全体が断面略H形状
に形成されて成ることを特徴とする受け具」を、その内
容としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明に係る桁材にあっては、配
線・配管材を固定するためにサドル等の止め金具に設け
られた取付孔にビスを挿通させ、さらに子桁のビス取付
溝にビスを強制的に螺入することにより配線・配管材を
簡単かつ迅速に固定することができる。又、ビス取付溝
は、長手方向に連続して形成されているから、止め金具
等の取付位置が限定されず、配線・配管材をその布設状
況に応じて任意の位置に取り付けることができる。又、
ビス止めすることにより被取付物を簡単に取り付けでき
るビス取付溝の構成により、対象となる被取付物は、配
線・配管材に限られず、配線・配管材の引き込みを容易
にするためのローラ(図3)や、あるいは配線・配管材
の引き込みに使用される布設具を挿通させるシュータ
(図5)等、配線・配管材の布設に用いられる各種部材
の取り付けが可能である。
【0011】又、請求項2記載の発明に係る桁材にあっ
ては、ビス取付溝が桁材の相対する両外側面にそれぞれ
形成されて成ることにより、桁材をはさんだ両側に止め
金具等を取り付けることができ、配線・配管材等を固定
するためのスペースを取らず、コンパクトにまとめるこ
とができるようになっている。
【0012】又、請求項3記載の発明に係る受け具は、
その親桁によって子桁の両外側面に配線・配管材等の収
納スペースが確保され、相対する両外側面にそれぞれ長
手方向に連続して形成されるビス取付溝を備えた子桁に
より、子桁をはさんで両側に配線・配管材等を配設する
ことができ、配線・配管材等を固定するためのスペース
を取らず、コンパクトにまとめることができるようにな
っている。
【0013】請求項2又は3記載の発明に係る桁材又は
受け具にあっては、桁材又は子桁が仕切部材として構成
され、一方には弱電ケーブルを、他方には強電ケーブル
を布設したり、あるいは、一方にはケーブルを、他方に
は管を布設したりして、配線・配管材をその種類に応じ
て区分けして配設することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に示す実施例にしたがって各請求
項記載の発明について詳細に説明する。図1及び図2は
請求項1記載の発明に係る桁材を受け具の子桁に適用し
た場合の一実施例を示し、図1は受け具の正面図であ
り、図2は図1のA−A線断面図である。桁材を構成す
る子桁10は、配線・配管材Xの布設路を形成すべく適
宜間隔をおいて配設され、親桁20はその子桁10の両
端に配置されて布設路の側壁を形成し、これら子桁10
と親桁20との組み合せによって受け具が構成されてい
る。
【0015】子桁10はアルミニウムにより中空の角棒
状に作製されている。本発明では、桁材の材質は、ビス
90の止め付けが可能で、ビス90によって取り付けら
れる配線・配管材等の被取付物を支持できる強度を備え
たものであればよく、桁材はアルミニウムに限らず、そ
の他の金属、合成樹脂によって作製されたものであって
もよい。又、形状は角棒状であっても丸棒状であっても
平板状であっても良く、直線状、曲線状を問わず、さら
に内部に空洞を有する中空のものであっても、中実のも
のであっても良い。
【0016】図2に示すように、子桁10はその外側面
に長手方向に連続して形成されたビス取付溝11を有し
ている。このビス取付溝11は、配線・配管材Xの布設
路側に面して設けられるのが好ましく、その溝開口が布
設路に臨むことによって親桁20や他の子桁が障害とな
らずにビス90の止め付け作業が容易となる。ビス取付
溝11はこれに取り付けられるビス90の径よりわずか
に狭い溝幅に形成されており、ビス取付溝11に対して
ビス90は自身で螺子溝を切って止め付けられるように
なっている。なお、図2に示す実施例では、ビス取付溝
11は、深さ方向に同じ溝幅に形成されているが、ビス
90の抜け止め抵抗を高めるため、あるいは径の異なる
ビス90にも対応できるようにするため、溝開口に向か
って拡開するテーパ状に形成して溝幅を異ならせるもの
としてもよい。
【0017】このように長手方向に連続して形成される
ビス取付溝11を備えた桁材は、アルミニウム、合成樹
脂で作製される場合は、押出成形によって容易かつ安価
に製造することができ、又、その他の金属による場合に
は、曲げ加工、プレス加工、切削加工によって製造する
ことができる。なお、図1及び図2に示す実施例は、ア
ルミニウムの押出成形によって作製されたものであり、
全体を軽量とする中空構造をなしており、又、ビス取付
溝11を形成する溝壁は側壁及び底壁が一体に形成され
て桁材全体の強度を補強するリブの役割を兼ね備えた構
造となっている。図2に示すように、ビス取付溝11の
溝壁に連設して形成された断面C字形の突出部は、子桁
10を親桁20に取り付けるためのビス取付孔12であ
る。すなわち、図1に示すように、親桁20と子桁10
とが組み付けられた状態で、親桁20にビス91が側方
より挿通されて、前記子桁10のビス取付孔12に螺子
溝を切って止め付けられ、親桁20に対して子桁10が
位置決めされて取り付けられるようになっている。
【0018】さて、このような桁材を構成する子桁10
に配線・配管材Xを固定する場合には、図1及び図2に
示すように、止め具であるU字形のサドルSを配線・配
管材Xの上方からかぶせ、サドルSに設けられた取付孔
にビス90を挿通させ、さらに子桁10のビス取付溝1
1にビス90を強制的にねじ込むことによって容易に固
定することができる。ビス取付溝11は、長手方向に連
続して形成されているから、サドルSの取付位置が限定
されず、配線・配管材Xを布設状況に応じて任意の位置
に取り付けることができる。
【0019】又、ビス取付溝11を利用して取り付けら
れる被取付物は、配線・配管材Xに限らず、図3及び図
4に示すように、配線・配管材Xの布設を容易にするた
めのローラ30の取り付けや、あるいは、図5及び図6
に示すように、布設具50を挿通させるシュータ40の
取り付けにも使用することができる。ローラ30は軸3
1を中心に回動し、この上に配線・配管材Xを通すこと
によって少ない抵抗で配線・配管材Xを引き込めるよう
になっている。又、布設具50及びシュータ40につい
ては、出願人が先の出願で既に提案しているものであ
り、特開平3−226209号公報に記載されている。
すなわち、シュータ40は軸方向に連続したスリット4
1を備えた中空状に形成されたものであり、受け具の布
設路に沿って配設され、このシュータ40内に挿通され
る布設具50と配線・配管材Xとをスリット41を通し
て連結ロープ60によって連結し、配線・配管材Xを布
設路に引き込むのに用いられるものである。布設具50
は、連結ロープ60の接続孔を備えた先端部51と、自
身で押し込み可能な剛性を備えた、例えばFRP製のロ
ープ52とによって構成されている。このようなシュー
タ40を用いた布設方法の場合には、予め引込用のロー
プを布設路上に掛け渡し、引込用のロープを配線・配管
材Xに連結して引き込む場合と比べて、布設路上へのロ
ープの掛け渡し等の作業に時間がとられず、効率的に布
設できる利点を有している。
【0020】図7は、親桁20にシュータ40を備えた
受け具について、その子桁10に請求項1記載の発明に
係る桁材の一実施例を適用した場合の例を示している。
この例の場合、その親桁20の上部に、配線・配管材X
を布設するための布設具50を挿通させるシュータ40
を長手方向に備えている。このシュータ40は、その下
部に設けられた取付溝42内に一側縁が挿入係止される
開口部材43との組み付けによって構成されている。
又、親桁20の外側には下向きに開放された鈎状の係止
部21が複数段形成されており、この係止部21に対応
した係合部71を有した金具70によって支持され、天
井等から垂下された吊ボルト等によって受け具全体が吊
下げ保持されるようになっている。この金具70は受け
具を吊下げるために使用される他、受け具どうしの連結
にも使用することができる。その場合、金具70には螺
子80を斜めに螺入させる螺孔を具備しており、螺子8
0を突っ張らせることにより係合部71を係止部21に
係合させるとともに他の受け具のシュータ40との位置
合わせを正確に行える構造となっている。
【0021】なお、桁材は上記のように子桁10と親桁
20とで組み立てられる受け具に適用される場合に限ら
れない。例えば、図1に示す子桁10の両端部が上方に
曲げ形成された桁材が所定間隔に配置され、棒材により
桁材相互が連結された構成の受け具に適用しても良い。
又、子桁10と親桁20とで組み立てられる受け具に関
して、子桁10と親桁20とが別体で組み立てられるも
のに限らず、一体に構成される形態であってもよい。
【0022】図8及び図9は請求項2記載の発明に係る
桁材の各実施例の正面図を示している。これら桁材は、
図2に示す桁材と異なり、ビス取付溝11が相対する両
外側面にそれぞれ形成されている。図8に示す桁材にお
いては各ビス取付溝11が横に並設された形態となって
おり、図9に示す桁材においては各ビス取付溝11が縦
に配列された形態となっている。
【0023】これら桁材の各ビス取付溝11は、相対す
る両外側面にそれぞれ長手方向に連続して形成されてお
り、図2に示す桁材と同様に、各ビス取付溝11には配
線・配管材X等の被取付物をビス90によって取り付け
ることができるようになっている。なお、図8及び図9
に示す実施例では、ビス取付溝11は溝開口に向かって
拡開するテーパ状に形成されているが、深さ方向に同じ
溝幅で形成されるものであっても良い。
【0024】桁材の材質は、アルミニウム等の金属、合
成樹脂のいずれでも良く、ビス90の止め付けが可能
で、ビス90によって取り付けられる配線・配管材X等
の被取付物を支持できる強度を備えたものであればよ
い。又、桁材の形状は角棒状であっても丸棒状であって
も平板状であっても良く、直線状、曲線状を問わず、さ
らに内部に空洞を有する中空のものであっても、中実の
ものであっても良い。なお、図8及び図9に示す実施例
の桁材も、図2に示す桁材と同様に、アルミニウム等の
押出成形によって容易かつ安価に製造することができ
る。
【0025】このようにビス取付溝11が桁材の相対す
る両外側面にそれぞれ形成されて成る桁材にあっては、
桁材をはさんだ両側に止め金具等を取り付けることがで
き、配線・配管材X等を固定するためのスペースを取ら
ず、コンパクトにまとめることができる。なお、図8及
び図9に示す各実施例の桁材は、受け具の子桁10とし
て使用可能な形態を備えたものであり、親桁20との組
付けを可能とする断面C字形のビス取付孔12を両端に
備えている。
【0026】なお、上記桁材についても、図1及び図7
に示すように子桁10と親桁20とで組み立てられる受
け具に限らず、両端部が上方に曲げ形成された桁材が所
定間隔に配置され、棒材により桁材相互が連結された構
成の受け具等、他の形態の受け具にも適用することがで
きる。又、子桁10と親桁20とで組み立てられる受け
具に関して、子桁10と親桁20とが別体で組み立てら
れるものに限らず、一体に構成される形態であってもよ
い。
【0027】次に、図10は請求項3記載の発明に係る
受け具の一実施例を示し、受け具が縦壁に沿って配置さ
れた状態を示す平面図である。この受け具は、配線・配
管材Xの布設路を形成すべく適宜間隔をおいて配設され
る子桁10と、子桁10の両外側面方向に延設されて布
設路の側壁を形成する親桁20とにより構成され、全体
が断面略H形状に形成されている。この受け具に使用さ
れる子桁10は、その相対する両外側面にそれぞれビス
の径よりわずかに狭い溝幅に形成されたビス取付溝が長
手方向に連続して形成されるとともに、前記ビス取付溝
を形成する溝壁が前記子桁に一体的に形成されて桁材全
体の強度を補強するリブ構造とされている。従って、子
桁10をはさんだ両側に配線・配管材X等の被取付物を
取り付けることができるようになっている。このような
子桁10としては、請求項2記載の桁材を適用すること
ができ、具体的には図8及び図9に示す各実施例の桁材
を用いることができる。
【0028】子桁10の材質については、請求項1又は
2記載の発明に係る桁材と同様に、アルミニウム等の金
属、合成樹脂のいずれでも良く、ビス90の止め付けが
可能で、ビス90によって取り付けられる配線・配管材
X等の被取付物を支持できる強度を備えたものであれば
よい。又、子桁10の形状は角棒状であっても丸棒状で
あっても平板状であっても良く、直線状、曲線状を問わ
ず、さらに内部に空洞を有する中空のものであっても、
中実のものであっても良い。又、親桁20についても、
子桁10と同様の材質のものを用いることができ、又、
その形状については、図10に示す形態の他、図7に示
すようにシュータ40を一体に備えたものであってもよ
く、要するに、布設路の側壁を形成すべく構成されるも
のであればよい。ビス取付溝11は、深さ方向に同じ溝
幅で形成されるものであってもよく、溝開口に向かって
拡開するテーパ状に形成されるものであってもよい。
【0029】上記のように子桁10の両外側面方向に親
桁20が延設された受け具にあっては、子桁10の両外
側面に配線・配管材X等の収納スペースが確保されるた
め、子桁10をはさんで両側に配線・配管材X等を配設
することができ、配線・配管材X等を固定するためのス
ペースを取らず、コンパクトにまとめることができる。
さらにこのような受け具にあっては子桁10が仕切部材
として構成され、例えば、一方には弱電ケーブルを、他
方には強電ケーブルを布設したり、あるいは、一方には
ケーブルを、他方には管を布設したりして、配線・配管
材Xをその種類に応じて区分けして配設することができ
る。なお、受け具は鉛直方向に配置されるものに限ら
ず、水平方向に配置されるものに適用してもよい。又、
配置方法としては、配線・配管材Xの載置面が壁と平行
になるように配置してもよく、あるいは載置面が壁と垂
直となるように配置してもよい。
【0030】なお、請求項1又は2記載の発明に係る桁
材及び請求項3記載の発明に係る受け具の子桁の外側面
に設けられるビス取付溝は、実施例のように一条に形成
されたものに限らず、同一面に複数条形成されるもので
あっても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3記載
の発明は、その構成により、受け具に布設された配線・
配管材等の被取付物の固定を簡単かつ迅速に行うことが
でき、高い位置での作業も手早く行うことができ、作業
の安全性を確保することができる。さらに、請求項2、
3記載の発明にあっては、配線・配管材等を固定するた
めのスペースを取らず、コンパクトにまとめることがで
き、配線・配管材をその種類に応じて区分けして配設す
ることができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 受け具の子桁に適用された請求項1記載の発
明に係る桁材の一実施例を示す使用状態における正面図
である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1に示す実施例について、ローラを被取付
物とした場合の使用状態における正面図である。
【図4】 図3のB−B線断面図である。
【図5】 図1に示す実施例について、シュータを被取
付物とした場合の使用状態における正面図である。
【図6】 図5のC−C線断面図である。
【図7】 別形態の受け具の子桁に適用された請求項1
記載の発明に係る桁材の一実施例を示す使用状態におけ
る正面図である。
【図8】 請求項2記載の発明に係る桁材の一実施例を
示す正面図である。
【図9】 請求項2記載の発明に係る桁材の別の実施例
を示す正面図である。
【図10】 請求項3記載の発明に係る受け具の一実施
例を示す正面図である。
【図11】 従来の受け具に対する配線・配管材の固定
状態を示す正面図である。
【図12】 同じく従来の受け具に対する配線・配管材
の固定状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 子桁 11 ビス取付溝 12 ビス取付孔 20 親桁 21 係止部 30 ローラ 40 シュータ 41 スリット 50 布設具 51 先端部 52 ロープ 60 連結ロープ 70 金具 71 係合部 80 螺子 90、91 ビス X 配線・配管材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線・配管材を布設するための受け具に
    使用され、配線・配管材の布設路を形成すべく適宜間隔
    をおいて配設される桁材であって、その外側面にビスの
    径よりわずかに狭い溝幅に形成されたビス取付溝を長手
    方向に連続して形成するとともに、前記ビス取付溝を形
    成する溝壁が桁材と一体的に形成されて桁材全体の強度
    を補強するリブ構造としたことを特徴とする配線・配管
    材布設用の受け具に使用される桁材。
  2. 【請求項2】 前記ビス取付溝が相対する両外側面にそ
    れぞれ形成されてなることを特徴とする請求項1記載の
    桁材。
  3. 【請求項3】 配線・配管材の布設路を形成すべく適宜
    間隔をおいて配設される子桁と、布設路の側壁を形成す
    べく子桁の両端に配設される親桁とから成る配線・配管
    材布設用の受け具であって、 前記子桁の相対する両外側面にはそれぞれビスの径より
    わずかに狭い溝幅に形成されたビス取付溝を長手方向に
    連続して形成するとともに、前記ビス取付溝を形成する
    溝壁が前記子桁に一体的に形成されて桁材全体の強度を
    補強するリブ構造とし、 前記親桁はビス取付溝が形成される子桁の両外側面方向
    に配線・配管材等の収納スペースを確保すべく延設され
    て、全体が断面略H形状に形成されて成ることを特徴と
    する受け具。
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