JP2001063853A - シート給送装置 - Google Patents

シート給送装置

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JP2001063853A
JP2001063853A JP23673599A JP23673599A JP2001063853A JP 2001063853 A JP2001063853 A JP 2001063853A JP 23673599 A JP23673599 A JP 23673599A JP 23673599 A JP23673599 A JP 23673599A JP 2001063853 A JP2001063853 A JP 2001063853A
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JP
Japan
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sheet
recording sheet
moisture
paper
recording
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JP23673599A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Kano
邦彦 加納
Noritoshi Maruchi
典利 丸地
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源の入切に拘わらず給紙カセットに収納さ
れている用紙を効果的に防湿できるシート給送装置を提
供すること。 【解決手段】 用紙給送時以外には、給紙カセット31
〜33に収納された用紙束の上に用紙と同サイズであっ
てOHPフィルムからなる防湿シートS1〜S3を載置
した状態にする。給紙カセット31から用紙を給送する
際には、まず切換爪46、47を同図の破線位置に切換
え、ピックアップローラ34、搬送ローラ対41、62
を用いて防湿シートS1を待避トレイ61まで搬送させ
る。そして、切換爪46を実線位置に切換えた後、用紙
束の用紙を繰り出してタイミングローラ対45まで搬送
させる。用紙給送が終了すると、切換爪46を再度破線
の位置に切換えた後、防湿シートS1をピックアップロ
ーラ63により待避トレイ61から繰り出して用紙搬送
方向と逆方向に搬送し給紙カセット31に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート給送装置に
関し、特に当該装置に収納されるシートを防湿する技術
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機やプリンタなどの画像形
成装置の分野において、画像形成に供される記録紙の吸
湿により記録紙が湾曲(カール)して通紙搬送性に悪影
響を与えたり、電気抵抗値が下がって転写が良好に行わ
れなくなって画質が劣化するといった問題があり、これ
を解消するために、記録紙が極力吸湿しないようにする
方法が従来から種々考案されている。例えば、記録紙を
収納する給紙カセットに上蓋を設けて、当該給紙カセッ
ト内に湿気を帯びた外気ができるだけ進入しないように
したり、給紙カセット内にヒータを設け、その熱で湿度
を低下させたりする方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、記録紙の防湿を効果的に行えないという
問題がある。即ち、給紙カセットに上蓋を設ける方法で
は、確かに外気の進入を大幅に防止できるが、記録紙を
給送するための給送口まで閉じるわけにはいかず、この
給送口から外気がどうしても給紙カセット内に進入して
しまうという問題があるし、また、給紙カセット内にヒ
ータを設ける方法では、例えば夜間など当該装置を使用
しないときでも常時ヒータへの通電を行わねばならず、
省エネルギー化に反するという問題がある。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、電源の入切に拘わらず給紙カセットなどの
用紙収納部に収納されている記録紙を効果的に防湿する
ことができるシート給送装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、記録シート収納部に記録シート束を収納
し、当該記録シート収納部からピックアップローラによ
り記録シートを1枚ずつ繰り出して給送するシート給送
装置であって、前記記録シート収納部に収納された記録
シート束の上面のほぼ全面に接触する防湿部材と、記録
シート給送時に、前記ピックアップローラが前記記録シ
ート束の上面に当接する状態となるように、前記防湿部
材の少なくとも前記ピックアップローラに対応する部分
を待避させる待避手段とを備えることを特徴とする。
【0006】また、前記待避手段は、前記防湿部材を一
時的に収納するための防湿部材収納部と、当該防湿部材
収納部と、前記記録シート束の上面のほぼ全面に接触す
る接触位置との間を前記防湿部材を搬送させる搬送手段
とを有し、記録シート給送時に当該搬送手段を用いて前
記防湿部材を前記防湿部材収納部に待避させ、記録シー
トの給送が終了すると当該防湿部材を前記接触位置に戻
すことを特徴とする。
【0007】また、前記防湿部材は、可撓性を有するシ
ート状の部材であることを特徴とする。また、記録シー
トの搬送路の一部が前記搬送手段の搬送路として用いら
れることを特徴とする。また、前記防湿部材が前記防湿
部材収納部に収納されているときに、記録シートが前記
記録シート収納部に収納されているか否かを検出する記
録シート検出手段を備え、前記待避手段は、前記記録シ
ート検出手段の検出結果により記録シート収納部に記録
シートが収納されていないと判断した場合には、記録シ
ートが収納されたことが検出されるまでは、前記防湿部
材を前記防湿部材収納部に待避させた状態にすることを
特徴とする。
【0008】また、前記待避手段は、記録シート給送時
に、前記防湿部材の前記ピックアップローラが当接する
部分を変位させることを特徴とする。また、本発明は、
記録シート収納部に記録シート束を収納し、当該記録シ
ート収納部からピックアップローラにより記録シートを
1枚ずつ繰り出して給送するシート給送装置であって、
前記記録シート収納部に収納された記録シート束の上面
のほぼ全面に接触する位置に配されると共に、前記ピッ
クアップローラの当接する部分に相当する部分が切り欠
かれた防湿部材を備えたことを特徴とする。
【0009】また、前記記録シート収納部は、記録シー
トの給送方向と直交する方向への記録シート束の移動を
規制する1対の側端規制部材を備え、前記防湿部材は、
前記記録シートの給送方向と直交する方向における長さ
が当該記録シートの同方向の長さとほぼ同じであり、前
記記録シートの給送方向における長さが当該記録シート
の同方向の長さとほぼ同じかそれ以上の長さを有するこ
とを特徴とする。
【0010】また、前記記録シート収納部は、さらに、
記録シート束の後端側側面に当接して記録シートの給送
方向と逆方向における当該記録シート束の移動を規制す
る後端規制部材を備え、当該後端規制部材と前記1対の
側端規制部材とを、隣接する部材間においてほぼ隙間が
ない状態に配したことを特徴とする。また、前記1対の
側端規制部材の少なくとも一方の部材は、前記記録シー
トの給送方向と直交する方向における、収納しようとす
る記録シートの長さに対応した位置に移動可能に構成さ
れ、前記後端規制部材は、前記記録シートの給送方向に
おける当該記録シートの長さに対応した位置に移動可能
に構成されると共に、当該方向と直交する方向における
当該記録シートの長さに対応した長さとなるように分割
可能に構成されていることを特徴とする。
【0011】また、前記1対の側端規制部材の少なくと
も一方の部材は、前記記録シートの給送方向と直交する
方向における、収納しようとする記録シートの長さに対
応した位置に移動可能に構成され、前記後端規制部材
は、前記記録シートの給送方向における当該記録シート
の長さに対応した位置に移動可能に構成されると共に、
当該方向と直交する方向における当該記録シートの長さ
に対応した長さとなるように折り曲げ可能に構成されて
いることを特徴とする。
【0012】また、前記記録シート収納部は、さらに、
記録シート束の先端側側面に当接して前記記録シートの
給送方向への記録シート束の移動を規制する先端規制部
材を備え、当該先端規制部材と前記1対の側端規制部材
とを、隣接する部材間においてほぼ隙間がない状態に配
したことを特徴とする。さらに、前記隣接する各規制部
材の隣接部にシール部材を介在させたことを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート給送装
置の実施の形態を、デジタル複写機の給紙部に適用した
例について説明する。まず、デジタル複写機(以下、単
に「複写機」という。)の全体の構成を図1により説明
する。
【0014】同図に示すように、この複写機は、大きく
分けてイメージリーダ部1とプリンタ部10とからな
る。イメージリーダ部1は、原稿の画像をCCDイメー
ジセンサ(不図示)により読み取って、電気信号を得る
公知のものであり、この得られた電気信号は、制御部1
00に送られる。制御部100は、この電気信号に必要
な処理を加えて画像データを生成し、これをプリンタヘ
ッド22のレーザダイオード(不図示)を駆動させるた
めの駆動信号に変換する。
【0015】プリンタ部10は、プリンタヘッド22、
画像プロセス部20、給紙部30、及び定着部50より
構成される。プリンタヘッド22は、制御部100から
出力される駆動信号に基づきレーザーダイオードを駆動
してレーザ光Lを出射し、回転駆動される感光体ドラム
21上を露光走査する。
【0016】画像プロセス部20は、感光体ドラム21
と、これを中心にしてその周囲に配された、帯電チャー
ジャ23、現像器24、クリーナ25および転写チャー
ジャ26などから構成される。給紙部30は、用紙を収
納しておくための給紙カセット31〜33と、各給紙カ
セット31〜33に収納された用紙を繰り出すためのピ
ックアップローラ34〜36と、これらピックアップロ
ーラを回転駆動させる給紙モータ37〜39と、繰り出
された用紙を搬送する搬送ローラ対41〜44と、上記
の露光走査タイミングに合わせて用紙を感光体ドラム2
1に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ
対45などを有すると共に、給紙カセット31〜33内
の用紙束の上面の全面に接触して、外気が用紙束上面に
接触するのを防止するための防湿シートS1〜S3と、
後述する制御部100による給紙処理において、設定さ
れた給紙カセットから給紙された防湿シートを一時的に
収納すると共に当該防湿シートを元の給紙カセットに戻
す動作を行うための防湿シート待避部60とを備える。
【0017】ここで、防湿シートS1〜S3には、各給
紙カセット31〜33に収納される用紙と同一サイズ
の、OHP(オーバヘッドプロジェクタ)に用いられる
透明なOHPフィルムが用いられる。一番上に位置する
給紙カセット31には、給紙カセット31のフレームに
支軸317を回転中心として上下に昇降可能に保持され
た、用紙束をセットするための押上板313が配されて
いる。そして、押上板313には、用紙給送方向(同図
の右方向)と直交する方向(紙面垂直方向、以下「幅方
向」という。)への用紙束の移動を規制する1対の側端
規制板311、312が立設されており、これにより給
紙時の用紙の斜め送り(スキュー)が防止される。ここ
で、側端規制板311、312の用紙給送方向端部(先
端部)は、押上板313の先端部の位置まで延設されて
いる。さらに、押上板313には、用紙給送方向と逆方
向(同図の左方向)への用紙の移動を規制する後端規制
板315が立設されている。
【0018】底板310には、用紙束の用紙給送方向へ
の移動を規制するための先端規制板314が、押上板3
13の先端部とほとんど隙間がない位置に立設されてい
る。各規制板は樹脂からなる平板状のものであって、こ
れらにより給紙カセット31内における用紙束の収納位
置が決められる。なお、この給紙カセット31は、A4
サイズの用紙が横方向(用紙の長辺の方向が上記幅方向
と平行になる方向)にセットされるように構成されてい
る。
【0019】また、押上板313を上下に昇降させるた
めの昇降レバー318が押上板313と底板310間に
配されている。この昇降レバー318は、当該昇降レバ
ー318に設けられた回転軸319を中心として回動可
能なように保持されており、回転軸319は、装置本体
側に配された図示しない駆動装置に連結されている。こ
の駆動装置は、回転軸319に連結された歯車列からな
る減速機構と、駆動源としての昇降モータ371(図4
参照)とからなる。当該昇降モータ371は、制御部1
00からの駆動信号を受けて正回転もしくは逆回転する
ものであり、この昇降モータ371が正回転してその駆
動力が当該減速機構と回転軸319を介して伝達され昇
降レバー318が同図の時計方向に回転すると、押上板
313は昇降レバー318によって下から押し上げられ
て上昇し、逆に昇降モータ371が逆回転して昇降レバ
ー318が反時計方向に回転すると、昇降レバー318
に当接した状態で自重により下降するようになってい
る。なお、昇降レバー318の近傍には、当該昇降レバ
ー318が最下位置(同図に示す位置)に位置したこと
を検出するための下限検出センサ351(図4参照)が
配されており、その検出信号が制御部100に送られる
ことにより、昇降モータ371の逆回転駆動が停止され
るようになっている。
【0020】ピックアップローラ34は、上下に移動自
在となるように装置本体フレームの保持部材(不図示)
に保持されており、その近傍にはピックアップローラ3
4の位置を検出するための上限検出センサ316が配設
されている。この上限検出センサ316は、発光部と受
光部とからなる透過型の光電センサで構成され、押上板
313が上昇し、押上板313上にセットされた用紙束
の上面がピックアップローラ34を所定量だけ押し上げ
たときに、上記保持部材に設けられた突出片が当該発光
部と受光部との間に介挿することによりピックアップロ
ーラ34が所定位置に位置したことを検出するようにな
っており、その検出信号は制御部100に送られる。制
御部100はこの信号を受信すると、上記昇降モータ3
71の正回転駆動を停止させて押上板313を停止させ
た後、必要に応じて用紙給送動作を行う。
【0021】そして、給送動作により用紙束の用紙が少
なくなり、それに連れてピックアップローラ34が下降
して上限検出センサ316からの検出信号が送られなく
なると、制御部100は再び上限検出センサ316から
検出信号が送られてくるまで昇降モータ371を正回転
駆動して押上板313を上昇させる。この動作が繰り返
し行われることにより、ピックアップローラ34が用紙
束の上面と常時適圧下で接触することになる。以下、こ
のときの用紙束の上面の位置を「上限位置」という。
【0022】また、装置本体側には、押上板313上に
用紙がセットされているか否かを検出するための用紙検
出センサSE1が設けられている。この用紙検出センサ
SE1は、発光部と受光部とからなる反射型のフォトセ
ンサであり、発光部から出射された検出光が、セットさ
れた用紙の面に反射して、受光部がその反射光を受光す
ることにより用紙がセットされているのを検出するよう
になっている。なお、押上板313上の用紙がなくなっ
たときに検出光を反射させないようにするために、当該
用紙検出センサSE1の真下の当たる位置に、例えば黒
色のテープを貼着するなどの処理を施しておく必要があ
る。
【0023】以上、給紙カセット31の構成について説
明したが、給紙カセット32、33についても、その基
本的な構成は収納される用紙サイズが異なる点を除いて
同じであるので、ここでの説明は省略する。なお、中央
に位置する給紙カセット32には、B5サイズの用紙及
び防湿シートS2が横方向に、一番下に位置する給紙カ
セット33には、A3サイズの用紙及び防湿シートS3
が縦方向(用紙の短辺が幅方向と平行になる方向)にセ
ットされる。
【0024】防湿シート待避部60は、待避トレイ61
と、当該待避トレイ61内に収納された防湿シートを再
び元の給紙カセットに戻すために当該防湿シートを待避
トレイ61から繰り出すためのピックアップローラ63
と、当該ピックアップローラ63を回転駆動させるため
の給紙モータ64と、防湿シートを搬送するための搬送
ローラ対62と切換爪46とからなる。
【0025】ピックアップローラ63は、図示しない保
持部材により回動可能に保持されると共に、待避トレイ
61から離間した離間位置(同図の位置)と、収納され
た防湿シートを介して待避トレイ61に当接する当接位
置との間を上下に移動可能に構成されており、防湿シー
トを繰り出すとき以外は離間位置に位置し、防湿シート
を繰り出すときに当接位置に移動するようになってい
る。ここで、ピックアップローラ63の上下移動は、例
えばソレノイドのプランジャとピックアップローラ63
の保持部材とを連結しておき、当該プランジャを進退さ
せることで行うことができる。
【0026】タイミングローラ対45までの搬送路に
は、搬送方向を切り換えるための切換爪46〜48が配
設されており、それぞれが制御部100からの切換信号
により作動するソレノイド(不図示)の作用により、実
線位置と破線位置とに移動させられる。各切換爪46〜
48は、制御部100による後述の初期設定処理におい
て実線位置に位置するようになっており、給紙カセット
31から用紙が給送される場合には切換爪47が、給紙
カセット32から用紙が給送される場合には切換爪48
がそれぞれ破線位置に切り換えられる。また、給紙処理
において、設定された給紙カセット内にある防湿シート
が搬送路を通って待避トレイ61に収納される際、及び
待避トレイ61から同じ搬送路を通って元の給紙カセッ
トに戻る際には、切換爪46が破線位置に切り換えられ
る(以下、各切換爪46〜48の実線位置を「搬送位
置」と、破線位置を「待避位置」という。)。
【0027】各搬送ローラ対41〜44、62は、搬送
モータMの回転駆動力が図示しない歯車列などからなる
伝達装置を介して伝達されることにより回転駆動される
ように構成されている。なお、待避トレイ61に収納さ
れた防湿シートを繰り出して元の給紙カセットに戻すと
きには、搬送モータMを用紙搬送時の回転方向と逆の方
向に回転させて、各搬送ローラ対41〜44、62を同
じく逆回転させて当該防湿シートを給紙カセットまで搬
送させるようにしている。なお、ここでは搬送モータ
M、上記給紙モータ37、38、39、64及び上記昇
降モータ371、372、373としてステッピングモ
ータが用いられる。
【0028】感光体ドラム21は、プリンタヘッド22
による前記露光を受ける前にクリーナ25で表面の残存
トナーが除去された後、帯電チャージャ23により一様
に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上
記レーザ光Lによる露光を受けると、感光体ドラム21
の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像
器24により現像され、これにより感光体ドラム21表
面にトナー像が形成される。このトナー像の形成動作と
同期して、用紙がタイミングローラ対45によって感光
体ドラム21の下方の転写位置まで搬送され、この転写
位置において、転写チャージャ26の静電力により感光
体ドラム21表面に形成されたトナー像が用紙上に転写
される。
【0029】トナー像が転写された用紙は、搬送ベルト
27により定着部50に搬送され、ここで高熱で加圧さ
れて、その表面のトナー粒子が用紙表面に融着して定着
し、その後排出ローラ対51により排出トレイ52に排
出される。なお、給紙部30の搬送路には、搬送される
用紙及び防湿シートS1〜S3を検出するための、例え
ば発光部と受光部とからなる透過型の光電センサで構成
されると共に、搬送される用紙(防湿シート)に当たる
と傾倒するアクチュエータを有し、そのアクチュエータ
が傾倒したときに当該アクチュエータの一部が発光部と
受光部との間に介挿することにより用紙の通過の有無を
検出することができる公知の用紙検出センサSE4、S
E5が配設されており、これらの検出信号は制御部10
0に送出される。制御部100はこれらの検出信号を受
信して、用紙が各センサを通過したことを判断したり、
用紙がどの位置まで搬送されているのかを知ることがで
きる。
【0030】また、上記給紙カセット31〜33は、そ
れぞれ装置手前側に引き出すことが可能に構成されてお
り、用紙の補充はその給紙カセットを手前に引き出して
行うようになっている。また、複写機前面の操作しやす
い位置には、操作パネル2が設けられており、コピー枚
数を入力するテンキーやコピー開始を指示するコピース
タートキー、給紙カセット31〜33を選択するための
給紙カセット選択キー、選択された給紙カセット31〜
33などをメッセージで表示する表示部などが設けられ
ている。
【0031】図2は、給紙カセット31の平面図であ
る。同図に示すように、側端規制板311と後端規制板
315、及び側端規制板312と後端規制板315は、
それぞれ隙間がない状態で接合されている。また、これ
らの部材は、押上板313に同じく隙間がない状態で取
着されている。また、側端規制板311、312と押上
板313は、それぞれ先端規制板314とほとんど隙間
がない状態になっている。
【0032】図3は、図2の給紙カセットをA−A線で
切断したときの矢視断面図であって、押上板313が上
昇して用紙束の上面が上限位置に位置しているときの様
子を示している。同図に示すように、用紙束の上面が上
限位置に位置しても、押上板313が最下位(図1の位
置)にあるときと同じく、防湿シートS1の用紙給送方
向端部(先端部)が先端規制板314とほぼ接触した状
態になるので、外気が先端規制板314と用紙束との間
に進入するといったことがほとんど生じない。従って、
給紙カセット31内に収納されている用紙束は、押上板
313と、各規制板311、312、314、315
と、防湿シートS1によりほとんど隙間が無い状態で取
り囲まれることになり、結果的に外気と接触することが
ほとんどなくなる。
【0033】なお、外気が用紙束に接触するのを極力防
止するために、隣接する部材間に公知のシール部材、例
えばゴムなどの弾性部材を介挿しておくことが好まし
い。図4は、制御部100の構成を示すブロック図であ
る。同図に示すように、制御部100は、CPU10
1、ROM102、RAM103及びモータ駆動部10
4から構成される。
【0034】ROM102には、イメージリーダ部1に
おける原稿画像読取動作やプリンタ部10における用紙
給送動作や画像形成動作に関する制御プログラムなどが
格納されている。モータ駆動部104は、ステッピング
モータからなる、給紙モータ37、38、39、64、
昇降モータ371、372、373、搬送モータMをそ
れぞれ駆動させるための駆動パルスを生成する回路であ
って、CPU101からの各モータへの起動信号を受信
すると、駆動パルスを出力して各モータを回転駆動させ
る。
【0035】なお、昇降モータ371、372、373
及び搬送モータMに対するCPU101からの起動信号
には、それぞれのモータを正回転もしくは逆回転させる
必要から回転方向を指定する信号が含まれており、モー
タ駆動部104はその信号に応じて各モータを正回転と
逆回転させるための駆動パルスを生成する。CPU10
1は、ROM102から必要なプログラムを読み出し
て、用紙給送動作や画像形成動作などを制御すると共
に、イメージリーダ部1やプリンタ部10の動作をタイ
ミングを取りながら統一的に制御して円滑な複写動作を
実行させる。
【0036】また、モータ駆動部104に対して各モー
タを起動させるための起動信号を必要に応じて送出す
る。その際、昇降モータ371、372、373と搬送
モータMについては、回転方向を指定する信号も同時に
送出する。また、CPU101は、用紙検出センサSE
1〜SE3からの検出信号を受信して、給紙カセット3
1〜33内に用紙が収納されているか否かを判断し、収
納されていないと判断すると、用紙をセットする旨のメ
ッセージを操作パネル2に表示させると共に、該当する
昇降モータ371、372、373を逆回転させて押上
板を最下位置まで下降させる。
【0037】また、用紙検出センサSE4、SE5から
の検出信号を受信して、用紙が当該センサの位置を通過
したこと及びどの位置まで搬送されたのかなどを判断す
る。さらに、上限検出センサ316、326、336か
らの検出信号を受信して、押上板上の用紙束の上面が上
限位置に位置しているか否かを判断し、位置していない
ことを判断すると、該当する昇降モータ371、37
2、373を正回転させて押上板を上昇させる。
【0038】次に、複写機全体の制御動作について、図
5に示すフローチャートに基づいて説明する。装置に電
源が投入されると、まず、RAM103の内容のクリア
や各種レジスタの初期化および各部を初期モードに設定
するための初期設定を行う(S1)。ここでは、後述す
るコピースタートフラグなどの各種フラグとステップS
5の給紙処理における給紙ステータスKの値を「0」に
設定する。なお、これらの値は、全てRAM103内の
管理テーブル内の所定位置に格納されるようになってお
り、この管理テーブルを参照することにより現在の設定
を確認できると共に、その値を書き換えることができる
ようになっている。また、上記切換爪46〜48の位置
を搬送位置に切り換える。
【0039】続いて、S2で内部タイマーをスタートさ
せる。内部タイマーによりこのメインルーチンの1ルー
チンの処理時間が設定される。次に、操作パネル2から
入力を受け付けて、コピー時に使用する給紙カセットを
設定したり(以下、「給紙カセットの設定」とい
う。)、コピー枚数などを設定し、必要に応じて操作パ
ネル2の表示部における表示内容を制御する入出力処理
を実行する(S3)。
【0040】操作パネル2のコピースタートキーが押さ
れると、画像読取処理を行う(S4)。そして、上記給
紙カセットの設定において設定された給紙カセット内の
防湿シートを待避トレイ61に待避させ、設定されたコ
ピー枚数分の用紙を順次給紙した後、待避トレイ61に
待避させておいた防湿シートを元の給紙カセット内に戻
す給紙処理を行い(S5)、当該給紙処理において給紙
された用紙に対して画像を形成する画像形成処理を実行
する(S6)。
【0041】その後、内部タイマーの終了を待ってS2
にリターンする(S7)。次に、上記S5の給紙処理の
サブルーチンの内容を図6のフローチャートに基づいて
説明する。この給紙処理は、同図に示すように6つの処
理からなるが、ルーチンが一巡したときに、これらの内
のいずれの処理を実行するかは、給紙ステータスKのそ
のときの値により決定されるようになっている。最初
は、上記S1の初期設定において当該給紙ステータスK
の値が「0」になっているので、K=0のコピースター
ト判断処理が実行される。
【0042】図7は、コピースタート判断処理のサブル
ーチンの内容を示すフローチャートである。まず、コピ
ースタートフラグが「1」になっているか否かを判断す
る(S101)。ここで、コピースタートフラグは、操
作パネル2上のコピースタートキーが押されると「1」
になるフラグであって、上記したようにRAM103の
管理テーブル内に格納されている。このフラグが「1」
になっていると判断すると(S101で「Y」)、給紙
ステータスKを「1」に設定すると共に、コピースター
トフラグを「0」に設定して(S102、S103)、
図6の給紙処理のサブルーチンにリターンする。
【0043】なお、S101において、コピースタート
フラグが「1」でない、すなわち「0」になっている場
合には、まだコピースタートキーが押下されていないこ
とになるので、図6の給紙処理のサブルーチンにリター
ンする。この場合には、次のS6における画像形成処理
においても、画像形成動作は行われない。ルーチンが一
巡して、再びS5の給紙処理に移ると、給紙ステータス
Kの値は「1」になっているので、K=1の場合の給紙
カセット判断処理が行われる。
【0044】図8は、給紙カセット判断処理のサブルー
チンの内容を示すフローチャートである。上記ステップ
S2の入出力処理において給紙カセット33が設定され
たか否かを判断する(S201)。ここで、設定された
給紙カセットが給紙カセット31、32のいずれかであ
ると判断した場合には、給紙ステータスKの値を「2」
に設定し(S202)、給紙カセット33であると判断
した場合には、給紙ステータスKの値を「3」に設定し
(S203)、図6の給紙処理のサブルーチンにリター
ンする。
【0045】次に、図6の給紙処理において、給紙ステ
ータスKが「2」の場合の給紙カセット31、32用防
湿シート待避処理の内容について図9のフローチャート
に基づいて説明する。ここでは、説明の便宜上、上記給
紙カセットの設定において給紙カセット31が設定され
たものとし、当該処理において防湿シートS1が給紙カ
セット31から待避トレイ61に待避するまでの様子を
図10〜図14の各図において示している。なお、図1
0は、当該処理が開始される際の状態を示したものであ
り、切換爪46、47が搬送位置にあるので、給紙カセ
ット31から待避トレイ61への搬送路は形成されてい
ない。
【0046】図9のフローチャートにおいて、まずフラ
グFが「1」であるか否かを判断する(S301)。こ
のフラグFは、当該処理において押上板313が上昇し
て用紙上面が上限位置に達したときに、後述のS304
で「1」に設定され、上述の初期設定処理時及び後述の
S317にて「0」に設定されるものであって、RAM
103内の管理テーブルに格納されるものである。
【0047】フラグFが「0」であると判断すると、昇
降モータ371を正回転させ、押上板313を所定量、
例えば1ミリ上昇させる(S302)。そして、押上板
313上の用紙束の上面が上限位置に達したか否かを上
限検出センサ316からの検出信号を受信することによ
り判断し(S303)、達していない場合には、図6の
給紙処理のサブルーチンにリターンし、S301〜S3
03の処理を繰り返し行う。
【0048】そして、用紙束の上面が上限位置に達した
ことを判断すると(S303で「Y」)、フラグFを
「1」に設定する(S304)。次に、給紙モータ37
を回転駆動させてピックアップローラ34を回転させる
(S305)。そして、内部タイマAのカウントをスタ
ートさせ、搬送モータMを正回転させて、各搬送ローラ
対を正回転させると共に、切換爪46を待避位置に移動
させる(S306〜S308)。
【0049】次に、上記給紙カセットの設定において給
紙カセット31が設定されたか否かを判断する(S30
9)。ここでは、上述したように給紙カセット31が設
定されたことにしたので、切換爪47を待避位置へ移動
させる(S310)。これらの処理により、押上板31
3、切換爪46、47が図11に示す位置に移動し、給
紙カセット31から待避トレイ61までの搬送路が形成
され、防湿シートS1の給紙が開始される。
【0050】なお、上記給紙カセットの設定において給
紙カセット32が設定された場合には(S309で
「N」)、切換爪48を待避位置へ移動させることにな
る(S311)。そして、ピックアップローラ34が回
転中であるか否かを判断し(S312)、その判断が肯
定的である場合は、タイマAが所定カウントに達したか
否かを判断する(S313)。この所定カウントとは、
防湿シートS1が給送されて、その先端が搬送ローラ対
41に挟持されて搬送されるのに十分な時間のことであ
り、予めROM102に格納されているものである。こ
の値は、他の給紙カセット32、33についても同じと
なる。
【0051】タイマAが所定カウントに達していない場
合には、図6の給紙処理のサブルーチンにリターンす
る。なお、ルーチンが一巡して、再び当該処理が行われ
るときには、フラグFが「1」になっているので、S3
01で「Y」となり、S312を介してS313に移
る。ステップS313においてタイマAが所定カウント
に達するまで、これらが繰り返し行われる。
【0052】そして、タイマAが所定カウントに達する
と(図12に示す状態)、給紙モータ37の回転を停止
させて、ピックアップローラ34の駆動を停止させる
(S314)。その際、ピックアップローラ34は、搬
送される防湿シートS1に従動して回転するが、防湿シ
ートS1の後端がピックアップローラ34から離れる
と、用紙束の上面に当接した状態で停止することにな
る。
【0053】そして、用紙検出センサSE5からの検出
信号を受信して、搬送される防湿シートS1が当該用紙
検出センサSE5の位置を通過したか否かを判断する
(S315)。通過していないと判断すると、図6の給
紙処理のサブルーチンにリターンする。そして、ルーチ
ンが一巡して、再び当該処理が行われるときには、S3
01で「Y」となり、S312で「N」となって、S3
15に移り、防湿シートS1が用紙検出センサSE5を
通過するまで、これらの処理が繰り返される(図13の
状態)。
【0054】防湿シートS1が用紙検出センサSE5を
通過したと判断すると(S315で「Y」)、切換爪4
6を搬送位置に戻すと共に、フラグFの値を「0」に、
給紙ステータスKの値を「4」に設定して(S316〜
S318)、図6の給紙処理のサブルーチンにリターン
する。これにより、図14に示すように防湿シートS1
が待避トレイ61に収納される。なお、切換爪46は元
の搬送位置に戻っているが、切換爪47は、待避位置に
位置したままである。これにより、給紙カセット31か
らタイミングローラ対45までの用紙の搬送路が形成さ
れることになる。
【0055】以上、給紙カセット31からの防湿シート
S1の待避処理について説明したが、防湿シートS2を
給紙カセット32から待避トレイ61に収納させる場合
には、給紙カセット32内の押上板323やピックアッ
プローラ35などを動作させることになる。図15は、
図6に示す給紙処理において、給紙ステータスKが
「3」の場合の給紙カセット33用防湿シート待避処理
の内容を示すフローチャートである。
【0056】この処理は、防湿シートS3を給紙カセッ
ト33から待避トレイ61に待避させるときに実行され
る処理である。基本的には、上記給紙カセット31、3
2用防湿シート待避処理とほとんど同じ内容であるが、
S309〜S311の切換爪47、48の待避位置への
移動処理が省略されている点が異なっている。上記給紙
カセット31、32用防湿シート待避処理では、防湿シ
ートS1もしくはS2を待避トレイ61に待避させるた
めの搬送路を形成するために切換爪47もしくは48を
待避位置に切り換える必要があったが、防湿シートS3
を給紙カセット33から待避させる場合には、切換爪4
7、48共に搬送位置(図1の実線位置)に位置させて
おけばよく、切換処理を実行する必要がないからであ
る。
【0057】そのため、当該処理のS401〜S408
は上記S301〜S308と、S409〜S415はS
312〜S318に相当するものになっている。各ステ
ップの内容が同じであることから、ここではS401〜
S415の内容についての説明は省略する。次に、図6
の給紙処理において、給紙ステータスKが「4」の場合
の用紙給送処理の内容について、図16のフローチャー
トに基づいて説明する。ここでは、説明の便宜上、上記
給紙カセットの設定で給紙カセット31が設定されたも
のとする。
【0058】まず、給紙カセット31に用紙が収納され
ているか否かを用紙検出センサSE1からの検出信号を
受信することにより判断する(S501)。給紙カセッ
ト31に用紙が収納されていると判断した場合には、ピ
ックアップローラ34が回転中であるか否かを判断する
(S502)。後述のS506でピックアップローラ3
4の回転が開始されるまでは、停止している状態なの
で、次のS503に移り、用紙上面が上限位置に位置し
ているか否かを判断する。そして用紙上面が上限位置に
位置していると判断すると(S503で「Y」)、S5
05に移る。
【0059】一方、用紙上面が上限位置に位置していな
いと判断すると、昇降モータ371を正回転させて押上
板313を所定量、例えば1ミリ上昇させ(S50
4)、図6の給紙処理のサブルーチンにリターンする。
ルーチンが一巡して再び当該処理が行われると、S50
1、S502を介してS503に移る。S503で用紙
上面が上限位置に位置したと判断するまで、これらが繰
り返し行われる。
【0060】S505では、給紙信号がオン状態である
か否かを判断する。この給紙信号は、用紙の給紙を許可
する条件、例えば1枚目の用紙を給紙する場合であれ
ば、感光体ドラム21の表面電位が所定値に達して画像
形成動作の準備が完了したことや、複数枚の用紙を順次
給紙してコピーする場合における2枚目以降の用紙を給
紙する場合では、その前に給紙された用紙に対する画像
形成が終了したことなどが調ったと判断したときにCP
U101内でオン状態にされる信号であって、この信号
がオン状態になっていれば、用紙の給紙を行うべく給紙
モータ37を回転駆動させてピックアップローラ34の
回転を開始させる(S506)。これにより、1枚目の
用紙の給紙が開始される。
【0061】一方、給紙信号がオフ状態であれば、すぐ
に用紙を給紙するわけにいかず図6に示す給紙処理のサ
ブルーチンにリターンして、オン状態になるのを待つ。
そして、ピックアップローラ34の回転が開始される
と、上記タイマAのカウントをスタートさせる(S50
7)。そして、タイマAが上記所定カウントに達してい
るか否かを判断し(S508)、まだ達していない場合
は、図6に示す給紙処理のサブルーチンにリターンす
る。ルーチンが一巡して再度当該処理が行われるときに
は、S501で「Y」、S502で「Y」となって、S
508に移りタイマAが所定カウントに達したか否かの
判断が再度なされる。タイマAが所定カウントに達する
までこれらが繰り返し行われる。タイマAが所定カウン
トに達すると(S508で「Y」)、給紙モータ37を
停止させて、ピックアップローラ34の回転駆動を停止
させる(S509)。なお、上記S306もしくはS4
06にて、搬送モータMは回転中なので、ピックアップ
ローラ34により繰り出された用紙は、各搬送ローラ対
41、44によりタイミングローラ対45まで搬送され
る。
【0062】次に、イメージリーダ部1において読み取
られた原稿画像についてのコピーが全て終了したか否か
により、用紙の給送動作をそのまま続行するか否かを判
断する(S510)。引き続き用紙の給送動作を行う場
合は、図6に示す給紙処理のサブルーチンにリターンす
る。そして、ルーチンが一巡して当該処理を実行する際
には、上記S501〜S509が行われて、2枚目の用
紙が給紙される。
【0063】一方、全ての原稿画像のコピーが終了し、
これ以降、用紙の給送動作を行わない場合は、給紙ステ
ータスKを「5」に設定し(S511)、図6に示す給
紙処理のサブルーチンにリターンする。なお、上記S5
01において、給紙カセット31に用紙が収納されてい
ないと判断した場合は、操作パネル2に用紙をセットす
る旨のメッセージを表示させて(S512)、リターン
する。これにより、ユーザによる用紙のセットがなされ
るまでは、S502以降の処理が行われなくなる。この
とき、防湿シートS1は待避トレイ61に一時的に収納
され給紙カセット31内には防湿シートS1が存在しな
い状態になっている。従って、給紙カセット31に用紙
束をセットする際には、防湿シートを備えない従来の装
置と同じ条件で用紙束のセットが行えることになり、従
来に比べて操作性が悪くなるといったことが起こらな
い。
【0064】最後に、図6の給紙処理において、給紙ス
テータスKが「5」の場合の防湿シート復帰処理の内容
について、図17のフローチャートに基づいて説明す
る。ここでも、説明の便宜上、上記給紙カセットの設定
で給紙カセット31が設定されたものとする。まず、フ
ラグGが「1」であるか否かを判断する(S601)。
このフラグGは、当該処理において押上板313が下降
して最下位置に達したときに、S604で「1」に設定
され、上述の初期設定処理時及び後述のS620にて
「0」に設定されるものであって、RAM103内の管
理テーブルに格納されるものである。
【0065】フラグGが「0」であると判断すると、昇
降モータ371を逆回転させて、押上板313を所定
量、例えば1ミリ下降させる(S602)。そして、押
上板313が最下位置に達したか否かを下限検出センサ
351からの検出信号を受信することにより判断し(S
603)、達していない場合には、図6の給紙処理のサ
ブルーチンにリターンする。押上板313が下限位置に
達したことを判断するまでこれらが繰り返し行われる。
【0066】そして、押上板313が下限位置に達した
ことを判断すると(S603で「Y」)、フラグGを
「1」に設定する(S604)。次に、防湿シート待避
部60内のピックアップローラ63を上記当接位置(防
湿シートS1を介して待避トレイ61に当接する位置)
に移動させた後、給紙モータ64を回転駆動させてピッ
クアップローラ63を回転させると共に、内部タイマB
のカウントをスタートさせる(S605、S606)。
そして、搬送モータMを逆回転させて、各搬送ローラ対
41、62を逆回転させると共に、切換爪46を待避位
置(図1に示す破線位置)に移動させる(S607、S
608)。
【0067】次に、フラグHが「1」であるか否かを判
断する(S609)。このフラグHは、当該処理のS6
12で「1」に設定され、上述の初期設定処理時及び後
述のS620にて「0」に設定されるものであって、R
AM103内の管理テーブルに格納されるものである。
最初は、「0」になっているので、S610に移り、タ
イマBが所定カウントに達したか否かを判断する。この
所定カウントとは、防湿シートS1が待避トレイ61か
ら給紙されて、その先端が搬送ローラ対62に挟持され
て搬送されるのに十分な時間のことであり、予めROM
102に格納されているものである。タイマBが所定カ
ウントに達していない場合には、図6に示す給紙処理の
サブルーチンにリターンする。
【0068】ルーチンが一巡して、再び当該防湿シート
復帰処理が行われるときには、フラグGが「1」になっ
ているので、S601で「Y」となり、S609を介し
てS610に移る。S610においてタイマBが所定カ
ウントに達したことを判断するまで、これらが繰り返し
行われる。タイマBが所定カウントに達すると、給紙モ
ータ64の回転を停止させて、ピックアップローラ63
の駆動を停止させた後ピックアップローラ63を上記離
間位置(待避トレイ61から離間した位置。図1参照)
に移動させると共にフラグHを「1」にする(S61
1、S612)。
【0069】そして、用紙検出センサSE4からの検出
信号を受信して、搬送される防湿シートS1が当該用紙
検出センサSE4の位置を通過したか否かを判断する
(S613)。通過していないと判断すると、図6に示
す給紙処理のサブルーチンにリターンする。防湿シート
S1が用紙検出センサSE4を通過するまで、これらが
繰り返し行われる。
【0070】そして、S613で防湿シートS1が用紙
検出センサSE4の位置を通過したことを判断すると、
タイマCが動作中であるか否かを判断し、動作していな
い場合には、タイマCをスタートさせる(S614、S
615)。次に、タイマCが所定カウントに達したか否
かを判断する(S616)。この所定カウントは、防湿
シートS1が用紙検出センサSE4を通過して給紙カセ
ット31内の用紙束の上面の全面に接触する位置まで搬
送されるのに必要な時間のことであり、予めROM10
2に格納されているものである。なお、この値は、給紙
カセット毎に異なる値となる。防湿シートの搬送速度が
同じであるのに対して、用紙検出センサSE4から各給
紙カセットまでの搬送距離がそれぞれ異なるからであ
る。
【0071】タイマCが所定カウントに達していない場
合には、図6に示すサブルーチンにリターンする。タイ
マCが所定カウントに達したことを判断すると(S61
6で「Y」)、搬送モータMを停止させて、各搬送ロー
ラ対41、62の回転を停止させる(S617)。
【0072】そして、切換爪46を搬送位置に戻すと共
に、他の切換爪47、48のいずれかが待避位置にある
場合は、それも搬送位置に戻す(S618、S61
9)。それからフラグG、Hを「0」にすると共に、給
紙ステータスKの値を「0」に設定して(S620、S
621)、図6の給紙処理のサブルーチンにリターンす
る。
【0073】これにより、防湿シートS1が給紙カセッ
ト31に戻って、用紙束を覆うようにその上面の全面に
接触するようになり、用紙束が吸湿するのを防止する。
以上説明したように、本実施の形態では、用紙と同じサ
イズの防湿シートを用紙給送時以外に、用紙束の上面の
全面に接触させるようにしている。これにより、防湿シ
ートと用紙束上面との間に空間がほとんどなくなるの
で、たとえ湿気を含んだ外気が給紙カセット内に進入し
ても、その外気が防湿シートと用紙束上面との間に入り
込むことがほとんどなく、結果として外気が用紙の面に
接触するのを防ぐことができる。さらに、用紙束の側面
を取り囲む各規制板がほぼ隙間がない状態で配設されて
いるので、用紙束の側面への外気の進入も防止できる。
従って、上記従来技術のように給紙カセットに上蓋を設
けても、上蓋と用紙束との間の空間に給送口から外気が
進入することにより用紙が吸湿してしまう構成に比べ
て、極めて効果的に用紙を防湿することができる。そし
て、その効果は、夜間などで装置への電源が切断された
ときでも維持されるので、もう一つの従来技術のように
装置を使用しないときでもヒータへの通電が行われるた
めに大量の電力が消費されてしまうといったことも生じ
ない。
【0074】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れないのは言うまでもなく、以下のような変形例を考え
ることができる。 (1)上記実施の形態では、用紙給送時に防湿シートS
1〜S3のいずれかを待避トレイ61に待避させるよう
にしたが、このような構成に限られず、例えば、次のよ
うな構成にすることもできる。
【0075】図18は、防湿シートS1を用紙給送方向
と逆方向に後退させるための半月形のコロ71を配した
構成例を示す図である。同図に示すように、コロ71は
ピックアップローラ34の左側の位置に配設されてお
り、用紙束の上面が上限位置に達したときにこのコロ7
1の円弧上の部分711が防湿シートS1に当接するよ
うになっている。そして、用紙給送時に、コロ71を同
図の矢印方向に所定角度だけ回転させることで、防湿シ
ートS1を用紙給送方向と逆方向に後退させ、防湿シー
トS1をピックアップローラ34から離間させるように
している。ここでは、防湿シートS1の後端部が後端規
制板73に当たって移動が規制されるために、防湿シー
トS1が同図のように撓んだ状態になる。これにより、
用紙束の最上位の用紙がピックアップローラ34に当接
することになり用紙の給送が行われる。その際、防湿シ
ートS1は、コロ71との摩擦力により、用紙に連なっ
て給紙されることはない。
【0076】用紙の給送が終了すると、コロ71を矢印
方向と逆方向に所定角度だけ回転させる。これにより、
防湿シートS1の先端部がピックアップローラ34と用
紙束上面との間に入り込み、当該防湿シートS1は元の
位置まで戻って用紙束の上面の全面に接触するようにな
る。図19は、図18のコロ71の代わりに、回動可能
な爪部材80を配設したときの構成例を示す図である。
【0077】防湿シートS4の上面には、回動する爪部
材80と係合する突起91、92が設けられている。こ
のような構成において、用紙給送時に、爪部材80を同
図の矢印方向に所定角度だけ回転させることにより、突
起91が用紙給送方向と逆方向に押されて防湿シートS
4を移動させピックアップローラ34から離間させるよ
うにしている。用紙の給送が終了すると、爪部材80を
矢印方向と逆方向に所定角度だけ回転させることによ
り、突起92が用紙給送方向に押されて防湿シートS4
が移動する。これにより、防湿シートS4の先端部がピ
ックアップローラ34と用紙束上面との間に入り込み、
当該防湿シートS4は元の位置まで戻って用紙束の上面
の全面に接触するようになる。
【0078】本変形例(1)のような構成にすれば、防
湿シートを待避させるための待避トレイ61を設ける必
要がなくなるので、上記実施の形態に比べて、それに要
するスペースとコストを省略できるという効果がある。
なお、防湿シートが給紙カセット内に位置したままとな
るので、ユーザは給紙カセット内に配される防湿シート
を一旦取り出したのち用紙束をセットし、その用紙束の
上に当該防湿シートを再セットする作業を要することに
なるが、防湿シートを取り出し忘れたり、再セットし忘
れたりすることを防ぐために、例えば防湿シートの後端
部を後端規制板73に固定しておいて、防湿シートの先
端側を持ち上げながら用紙束をセットできる構成にして
おくことなどが好ましい。
【0079】さらに、防湿シートを図20に示すような
形状にすることもできる。同図に示すように、この防湿
シートS5には、ピックアップローラ34が当接する部
分に相当する部分に切り欠き部350が設けられてい
る。これにより当該防湿シートS5をピックアップロー
ラ34から離間させる必要がなくなるので、上記のコロ
71や爪部材80を配する必要もなくなり、その分のコ
ストダウンを図れる。
【0080】なお、切り欠け部350を設けたことによ
り用紙束上面のその部分が露出して外気と接触すること
になるが、その範囲は用紙全面の内のわずかな範囲であ
り、たとえ吸湿したとしてもその範囲だけで済み、従来
のように全面が外気と接触する構成に比べると防湿効果
が向上することになる。また、用紙給送時に防湿シート
S5が用紙と連なって給紙されるのを防ぐようにしてお
く必要があり、例えば防湿シートS5後端部を後端規制
板315に固着させておくことなどが考えられる。 (2)側端規制板対と後端規制板とを用紙のサイズに対
応した位置に変更できるようにすることで、異なるサイ
ズの用紙をセット可能にすることができる。
【0081】図21は、後端規制板を用紙幅に応じた長
さに可変できるように分割構成にした給紙カセット34
0の平面図である。側端規制板341、342は、押上
板343との間に隙間が生じない状態で同図の矢印方向
にスライド可能に保持されており、用紙幅に応じた位置
に変更できるようになっている。
【0082】後端規制板344は、各用紙幅に応じた長
さに対応できるように7つの規制板片R1〜R7に分割
されており、それぞれの下面(押上板343との接触
面)に図示しない凸部が設けられている。また、押上板
343上には、各サイズの用紙後端に相当する位置に各
規制板片R1〜R7と嵌合する凹部(不図示)が設けら
れており、これら凸部と凹部とを嵌合させることによ
り、規制板片R1〜R7を各サイズに応じた位置に押上
板343との接触面に隙間がない状態で配置させること
ができるようになっている。
【0083】同図はB5サイズの用紙を横方向に収納す
る場合を示しており、用紙幅(257mm)に対応する
位置に側端規制板341、342が位置し、その用紙幅
に対応する(並べるとその長さが用紙幅となる)規制板
片R2〜R6がB5サイズの用紙後端に相当する位置
に、隣接する規制板片間が密着して隙間がない状態で配
置されており、これにより1枚の板状部材としての後端
規制板344が形成される。
【0084】ここで、例えばA4サイズの用紙を縦方向
に収納する場合には、側端規制板341、342を用紙
幅(210mm)となる破線の位置に移動させると共
に、その用紙の後端に相当する破線の位置に、その用紙
幅に対応する規制板片R3〜R5を配置して後端規制板
を形成させる。このように、セットしたい用紙のサイズ
に応じて側端規制板341、342を移動できるように
すると共に、後端規制板344の長さをその用紙幅に応
じて可変できるようにすることで、1つの給紙カセット
で異なるサイズの用紙をセットでき、かつ各規制板間に
隙間をほとんど生じさせないようにすることで上述の防
湿効果を維持できるようになる。
【0085】なお、用紙サイズによっては後端規制板3
44として用いられない規制板片が出てくる。例えば、
同図に示すB5サイズの用紙を横方向にセットする場合
ではR1とR7を使用しないことになる。ここでは、こ
れらを紛失することがないように、押上板343上の用
紙収納範囲外の位置に各規制板片の凸部に嵌合する凹部
Q1〜Q7を設けてあり、使用しない規制板片の凸部を
そこに挿しておくことができるようにしている(同図で
は、R1、7の凸部がQ1、Q7に差し込まれた状態に
なっているため、Q1、7を破線で示している)。
【0086】また、用紙幅に応じて後端規制板の長さを
可変にする構成として、図22に示す構成にすることも
できる図22は、各用紙幅に対応できるように当該用紙
幅の長さとなる位置にV字型の溝を設けて折り曲げ可能
とした後端規制板360の例を示す図である。同図で
は、後端規制板360の両端部361と367とを折り
曲げてそれらを側端規制板341、342の内面に当接
させた状態にしており、これにより隙間が生じないよう
にしている。
【0087】ここで、後端規制板360を押上板343
との隙間がない状態で用紙サイズに応じた位置に位置さ
せる方法として、例えば上記後端規制板344と同様に
押上板343と後端規制板360にそれぞれ対応する凸
部と凹部とを設けておき、それらを嵌合させる方法があ
る。なお、用紙サイズを変更する場合は、そのサイズに
応じた防湿部材を用意しておく必要がある。 (3)上記実施の形態では、防湿シートS1〜S3とし
てOHPフィルムを用いたが、これに限られず、用紙束
の上面に湿気を極力進入させないようにできる部材(湿
気を透過させにくいもの)であれば防湿部材として用い
ることができ、例えばポリアミドやPET(ポリエチレ
ンテレフタレート)などからなるフィルム(透明に限ら
ない)などを用いることができる。ここで、上記変形例
(1)のような構成であって防湿部材が透明でない場合
に、反射型の光電センサからなる用紙検出センサを給紙
カセットの上方に配すると、発光部から出射された検出
光が透明でない防湿部材を透過できなくなり、用紙有無
の検出を行えなくなる場合がある。従って、この場合に
は押上板に検出光を通過させるための孔を設け、その下
方に反射型の光電センサを配するようにし、当該検出光
が用紙束の一番下の用紙面を照射できるように構成すれ
ばよい。さらに、押上板に設けた孔から外気が進入する
のを防ぐために、当該孔を透明なガラス板や樹脂部材な
どで塞ぐようにしておくことが好ましい。
【0088】また、給紙カセットから待避させたり、ピ
ックアップローラに当接する部分を変位させることが可
能であれば、防湿部材としてシート状以外、例えば板状
の部材を用いることもできる。なお、上記変形例(1)
の図20に示す構成であれば、防湿部材を全く移動させ
ないので、シート状以外の部材を用いることもできる。
【0089】さらに、用紙束の最上位(1枚目)の用紙
を画像形成用としてでなく防湿用として用いれば、OH
Pフィルムを用いるよりは防湿効果は低減するが従来の
構成よりは画像形成に供する用紙の吸湿を抑えられるで
あろう。この場合、一定時間毎や電源投入時に当該最上
位の用紙を装置外に強制的に排出させるように制御する
こともできる。そのようにすれば、例えば空調が停止し
た状態となる夜間に最上位の用紙が吸湿しても、朝一番
の電源投入時に当該最上位の用紙が排出されることにな
り、2枚目以降の用紙(画像形成に供せられる用紙)が
それの影響を受け続けて吸湿してしまうといったことを
防止できる。
【0090】また、上記変形例(1)の構成の場合に、
防湿部材として用いる最上位の用紙がほとんど吸湿して
いない状態であれば、その用紙を画像形成用として用い
てもよく、用紙束を給紙カセットに補給するときに、当
該用紙束をその用紙の上にセットすれば、上記のように
OHPフィルムからなる防湿シートを一旦取り出すとい
った手間を省くことができる。なお、高湿環境下におい
て2枚目以下の用紙も吸湿してしまうような場合には、
当該複数枚の用紙束を防湿シートとして用いるようにし
てもよい。 (4)上記実施の形態では、用紙束の側面に外気が接触
するのを極力防ぐために、例えば給紙カセット31であ
れば側端規制板311、312、先端規制板314、後
端規制板315をほぼ隙間がない状態で配するようにし
たが、これらを仮に隙間を有した状態で配するようにし
ても、従来よりは用紙束の吸湿を抑えることができる。
【0091】これは、給紙カセット内に進入してきた外
気の影響を受けて最も吸湿するのは外気との接触面積が
最も広い用紙束の最上位(1枚目)の用紙の上面であ
り、用紙束の側面からの吸湿の程度はかなり低く、隣接
する規制板間に隙間があっても、用紙束上面がしっかり
と防湿されていれば用紙搬送性や画質にそれほど影響を
与えないと考えられるからである。 (5)上記実施の形態では、防湿シートS1〜S3とし
て用紙と同じサイズのOHPフィルムを用いたが、防湿
シートが給紙カセット内に位置しているときに用紙束の
上面のほぼ全面に接触する状態になるのであれば、用紙
サイズよりも大きなサイズのものを用いるようにしても
よい。 (6)上記実施の形態では、デジタル複写機の給紙部に
用いられる引き出し可能な給紙カセットを例に挙げて説
明したが、固定的に設けられたシート収納部、例えば大
容量トレイや装置本体の側方に設けられ特殊紙などを1
枚ずつ給送させる構成の手差しトレイなどを有するシー
ト給送装置であってもよい。
【0092】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる記録
シート給送装置は、記録シート収納部に収納された記録
シート束の上面のほぼ全面に接触する防湿部材を有して
いるので、従来のように記録シート束の上面が外気に接
触するといったことがほとんどなくなり、従来よりも記
録シートを防湿できるようになる。そして、記録シート
給送時に、ピックアップローラが前記記録シート束の上
面に当接する状態となるように、前記防湿部材の少なく
とも前記ピックアップローラに対応する部分を待避させ
るので、当該防湿部材が記録シートの給送に支障をもた
らすといったことが生じない。
【0093】また、記録シート収納部に収納された記録
シート束の上面のほぼ全面に接触する位置に配されると
共に、ピックアップローラの当接する部分に相当する部
分が切り欠かれた防湿部材を備えているので、従来より
も簡易な構成でありながら記録シート束の上面のほぼ全
面を外気から遮断できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル複写機の全体の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の一番上に位置する給紙カセットの
平面図である。
【図3】図2の給紙カセットをA−A線で切断したとき
の矢視断面図である。
【図4】上記複写機の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】上記複写機全体の制御動作を示すフローチャー
トである。
【図6】給紙処理のサブルーチンの内容を示すフローチ
ャートである。
【図7】コピースタート判断処理のサブルーチンの内容
を示すフローチャートである。
【図8】給紙カセット判断処理のサブルーチンの内容を
示すフローチャートである。
【図9】一番上と中央に位置する給紙カセット用の防湿
シート待避処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】防湿シートが一番上の給紙カセットから待避
トレイに待避するまでの様子を示す模式図であって、当
該防湿シートが当該給紙カセット内に位置している状態
を示す図である。
【図11】一番上の給紙カセットから待避トレイまでの
搬送路が形成された様子を示す模式図である。
【図12】防湿シートが一番上の給紙カセットから給紙
されて搬送される様子を示す模式図である。
【図13】防湿シートがさらに待避トレイに向かって搬
送される様子を示す模式図である。
【図14】防湿シートが待避トレイに収納された様子を
示す模式図である。
【図15】一番下に位置する給紙カセット用の防湿シー
ト待避処理の内容を示すフローチャートである。
【図16】用紙給送処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【図17】防湿シート復帰処理の内容を示すフローチャ
ートである。
【図18】防湿シートを用紙給送方向と逆方向に後退さ
せるための半月形のコロを配した構成例を示す図であ
る。
【図19】図18のコロの代わりに回動可能な爪部材を
配設したときの構成例を示す図である。
【図20】上記防湿シートとは別の形状の防湿シートを
配した給紙カセットの平面図である。
【図21】側端規制板対と後端規制板とを異なるサイズ
の用紙に対応した位置に変更できるようにした給紙カセ
ットの構成例を示す図である。
【図22】側端規制板対と後端規制板とを異なるサイズ
の用紙に対応した位置に変更できるようにした給紙カセ
ットの別の構成例を示す図である。
【符号の説明】
30 給紙部 31、32、33、340 給紙カセット 34、35、36、63 ピックアップローラ 37、38、39、64 給紙モータ 41、42、43、62 搬送ローラ対 45 タイミングローラ対 46、47、48 切換爪 60 防湿シート待避部 61 待避トレイ 71 コロ 73、315、325、335、344、360 後
端規制板 80 爪部材 100 制御部 101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 モータ駆動部 311、312、321、322、331、332、3
41、342 側端規制板 314、324、334 先端規制板 313、323、333、343 押上板 316、326、336 上限検出センサ 318、328、338 昇降レバー 351、352、353 下限検出センサ 371、372、373 昇降モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA09 FC19 GA03 GB01 GC01 GD01 HA14 HA32 HA37 HB03 HD18 JA01 KA04 KA05 KA13 KA14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シート収納部に記録シート束を収納
    し、当該記録シート収納部からピックアップローラによ
    り記録シートを1枚ずつ繰り出して給送するシート給送
    装置であって、 前記記録シート収納部に収納された記録シート束の上面
    のほぼ全面に接触する防湿部材と、 記録シート給送時に、前記ピックアップローラが前記記
    録シート束の上面に当接する状態となるように、前記防
    湿部材の少なくとも前記ピックアップローラに対応する
    部分を待避させる待避手段とを備えることを特徴とする
    シート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記待避手段は、 前記防湿部材を一時的に収納するための防湿部材収納部
    と、 当該防湿部材収納部と、前記記録シート束の上面のほぼ
    全面に接触する接触位置との間を前記防湿部材を搬送さ
    せる搬送手段とを有し、 記録シート給送時に当該搬送手段を用いて前記防湿部材
    を前記防湿部材収納部に待避させ、記録シートの給送が
    終了すると当該防湿部材を前記接触位置に戻すことを特
    徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記防湿部材は、可撓性を有するシート
    状の部材であることを特徴とする請求項2に記載のシー
    ト給送装置。
  4. 【請求項4】 記録シートの搬送路の一部が前記搬送手
    段の搬送路として用いられることを特徴とする請求項3
    に記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記防湿部材が前記防湿部材収納部に収
    納されているときに、記録シートが前記記録シート収納
    部に収納されているか否かを検出する記録シート検出手
    段を備え、 前記待避手段は、 前記記録シート検出手段の検出結果により記録シート収
    納部に記録シートが収納されていないと判断した場合に
    は、記録シートが収納されたことが検出されるまでは、
    前記防湿部材を前記防湿部材収納部に待避させた状態に
    することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の
    シート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記待避手段は、 記録シート給送時に、前記防湿部材の前記ピックアップ
    ローラが当接する部分を変位させることを特徴とする請
    求項1に記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 記録シート収納部に記録シート束を収納
    し、当該記録シート収納部からピックアップローラによ
    り記録シートを1枚ずつ繰り出して給送するシート給送
    装置であって、 前記記録シート収納部に収納された記録シート束の上面
    のほぼ全面に接触する位置に配されると共に、前記ピッ
    クアップローラの当接する部分に相当する部分が切り欠
    かれた防湿部材を備えたことを特徴とするシート給送装
    置。
  8. 【請求項8】 前記記録シート収納部は、記録シートの
    給送方向と直交する方向への記録シート束の移動を規制
    する1対の側端規制部材を備え、 前記防湿部材は、前記記録シートの給送方向と直交する
    方向における長さが当該記録シートの同方向の長さとほ
    ぼ同じであり、前記記録シートの給送方向における長さ
    が当該記録シートの同方向の長さとほぼ同じかそれ以上
    の長さを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    かに記載のシート給送装置。
  9. 【請求項9】 前記記録シート収納部は、 さらに、記録シート束の後端側側面に当接して記録シー
    トの給送方向と逆方向における当該記録シート束の移動
    を規制する後端規制部材を備え、 当該後端規制部材と前記1対の側端規制部材とを、隣接
    する部材間においてほぼ隙間がない状態に配したことを
    特徴とする請求項8に記載のシート給送装置。
  10. 【請求項10】 前記1対の側端規制部材の少なくとも
    一方の部材は、前記記録シートの給送方向と直交する方
    向における、収納しようとする記録シートの長さに対応
    した位置に移動可能に構成され、 前記後端規制部材は、前記記録シートの給送方向におけ
    る当該記録シートの長さに対応した位置に移動可能に構
    成されると共に、当該方向と直交する方向における当該
    記録シートの長さに対応した長さとなるように分割可能
    に構成されていることを特徴とする請求項9に記載のシ
    ート給送装置。
  11. 【請求項11】 前記1対の側端規制部材の少なくとも
    一方の部材は、前記記録シートの給送方向と直交する方
    向における、収納しようとする記録シートの長さに対応
    した位置に移動可能に構成され、 前記後端規制部材は、前記記録シートの給送方向におけ
    る当該記録シートの長さに対応した位置に移動可能に構
    成されると共に、当該方向と直交する方向における当該
    記録シートの長さに対応した長さとなるように折り曲げ
    可能に構成されていることを特徴とする請求項9に記載
    のシート給送装置。
  12. 【請求項12】 前記記録シート収納部は、 さらに、記録シート束の先端側側面に当接して前記記録
    シートの給送方向への記録シート束の移動を規制する先
    端規制部材を備え、 当該先端規制部材と前記1対の側端規制部材とを、隣接
    する部材間においてほぼ隙間がない状態に配したことを
    特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載のシート給
    送装置。
  13. 【請求項13】 前記隣接する各規制部材の隣接部にシ
    ール部材を介在させたことを特徴とする請求項9〜12
    のいずれかに記載のシート給送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100398333C (zh) * 2004-01-27 2008-07-02 三星电子株式会社 双路取纸系统
JP2011227125A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Canon Inc 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100398333C (zh) * 2004-01-27 2008-07-02 三星电子株式会社 双路取纸系统
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