JP2001063409A - シートトラックスライド装置におけるガイドレール機構 - Google Patents

シートトラックスライド装置におけるガイドレール機構

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JP2001063409A JP24181499A JP24181499A JP2001063409A JP 2001063409 A JP2001063409 A JP 2001063409A JP 24181499 A JP24181499 A JP 24181499A JP 24181499 A JP24181499 A JP 24181499A JP 2001063409 A JP2001063409 A JP 2001063409A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】外側経路32を通る前側ころ29と内側経
路31を通る後側ころ30とに分け、アッパレール5の
最前進状態Qで各ころ29,30の前進を阻止するスト
ッパ(前側ロアストッパ部33、中間アッパストッパ部
36、中間ロアストッパ部37、後側アッパストッパ部
40)と、アッパレール5の最後退状態Pで各ころ2
9,30の後退を阻止するストッパ(中間ロアストッパ
部34、前側アッパストッパ部35、後側ロアストッパ
部38、中間アッパストッパ部39)とを設けた。最後
退状態Pの前側後退ストッパ(中間ロアストッパ部3
4、前側アッパストッパ部35)の位置と、最前進状態
Qの後側前進ストッパ(中間ロアストッパ部37、後側
アッパストッパ部40)の位置とを前後方向Aへ離間さ
せたずれWを設定して、内側経路31の端部と外側経路
32の端部とを左右方向Bの両側で並設させた。 【効果】アッパレール5の移動ストロークLを増大させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用シートト
ラックスライド装置において、ロアレールに対しアッパ
レールを移動可能に支持するガイドを備えたガイドレー
ル機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6〜7で概略的に示すように、従来、
シートトラックスライド装置のガイドレール機構Mのガ
イド17においては、ロアレール3とアッパレール5と
の間で前後方向Aへ延びる経路41において、前後方向
Aに対し直交する左右方向Bの全体にわたり延びる前側
ころ29と後側ころ30とが、前後方向Aへ互いに離間
して配設され、ロアレール3には前側ロアストッパ部3
3と左右両中間ロアストッパ部34と左右両中間ロアス
トッパ部37と後側ロアストッパ部38とが前後方向A
へ配設されて突設されているとともに、アッパレール5
には左右両前側アッパストッパ部35と左右両中間アッ
パストッパ部36と左右両中間アッパストッパ部39と
左右両後側アッパストッパ部40とが前後方向Aへ配設
されて突設されている。前側ころ29は、前側ロアスト
ッパ部33と左右両中間ロアストッパ部34との間、左
右両前側アッパストッパ部35と左右両中間アッパスト
ッパ部36との間で、前後方向Aへ移動する。また、後
側ころ30は、左右両中間ロアストッパ部37と後側ロ
アストッパ部38との間、左右両中間アッパストッパ部
39と左右両後側アッパストッパ部40との間で、前側
ころ29に対し前後方向Aへ離間して移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記経路41は、ロア
レール3及びアッパレール5において前後方向Aの両側
で区分され、前側ころ29が移動する前側経路41a
と、後側ころ30が移動する後側経路41bとからな
る。そのため、ロアレール3及びアッパレール5をでき
る限り短く設定する場合、アッパレール5の最後退状態
Pにおける前側後退ストッパ(左右両中間ロアストッパ
部34、左右両前側アッパストッパ部35)の位置と、
アッパレール5の最前進状態Qにおける後側前進ストッ
パ(左右両中間ロアストッパ部37、左右両後側アッパ
ストッパ部40)の位置とを、できる限り前後方向Aで
互いに接近させた状態にせざるを得ない。しかし、その
状態で、アッパレール5の移動ストロークLを増大させ
る場合には、ロアレール3及びアッパレール5を延長し
なければならない。
【0004】本発明は、アッパレールの移動ストローク
について、ロアレール及びアッパレールを延長させるこ
となく、増大させることを目的にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】後記実施形態の図面(図
1〜3に示す第一実施形態、図4〜5に示す第二実施形
態)の符号を援用して本発明を説明する。
【0006】請求項1の発明にかかるシートトラックス
ライド装置は、第一実施形態及び第二実施形態に対応
し、車体のフロア(2)に固定されるロアレール(3)
と、シート(4)に固定されるアッパレール(5)と、
このロアレール(3)に対しアッパレール(5)を移動
可能に支持するガイド(17)とを備え、アッパレール
(5)の移動方向である前後方向(A)で、アッパレー
ル(5)がロアレール(3)から前方へ突出する最前進
状態(Q)と、アッパレール(5)がロアレール(3)
から後方へ突出する最後退状態(P)とを取り得る。こ
のシートトラックスライド装置におけるガイドレール機
構(M)は、下記のように構成されている。
【0007】前記ガイド(17)にあっては、前後方向
(A)に対し直交する左右方向(B)の両側で区分され
た内側経路(31)と外側経路(32)とのうち、一方
の経路(32)で前後方向(A)へ移動する前側転動体
(29)と、他方の経路(31)において前側転動体
(29)に対し前後方向(A)へ離間して移動する後側
転動体(30)とを備えている。アッパレール(5)の
前進を阻止する前進ストッパ(33,36,37,4
0)と、アッパレール(5)の後退を阻止する後退スト
ッパ(34,35,38,39)とを設けている。前記
内側経路(31)のと前記外側経路(32)とを前記左
右方向(B)の両側で並設している。
【0008】請求項2の発明は、第一実施形態及び第二
実施形態に対応し、請求項1の発明に下記の構成を追加
している。前記前進ストッパは、アッパレール(5)の
最前進状態(Q)で、前側転動体(29)の前進を阻止
する前側前進ストッパ(33,36)と、後側転動体
(30)の前進を阻止する後側前進ストッパ(37,4
0)である。前記後退ストッパは、アッパレール(5)
の最後退状態(P)で、前側転動体(29)の後退を阻
止する前側後退ストッパ(34,35)と、後側転動体
(30)の後退を阻止する後側後退ストッパ(38,3
9)である。アッパレール(5)の最後退状態(P)に
おける前側後退ストッパ(34,35)の位置と、アッ
パレール(5)の最前進状態(Q)における後側前進ス
トッパ(37,40)の位置とが、前後方向(A)へ互
いに離間するずれ(W)を持つように設定して、前記内
側経路(31)と前記外側経路(32)とを前記左右方
向(B)の両側で並設している。
【0009】請求項3の発明は、第二実施形態に対応
し、請求項2の発明に下記の構成を追加している。内側
経路(31)と外側経路(32)とのうち、一方の経路
(32)で移動する前側転動体(29)は、一方の経路
(32)を通って前側前進ストッパ(33,36)及び
前側後退ストッパ(34,35)に当接し得る係止部
(29a)のほかに、後側前進ストッパ(37)及び後
側後退ストッパ(39)との当接を回避して他方の経路
(31)を通る案内部(29b)を有している。内側経
路(31)と外側経路(32)とのうち、他方の経路
(31)で移動する後側転動体(30)は、他方の経路
(31)を通って後側前進ストッパ(37,40)及び
後側後退ストッパ(38,39)に当接し得る係止部
(30a)のほかに、前側後退ストッパ(34)及び前
側前進ストッパ(36)との当接を回避して一方の経路
(32)を通る案内部(30b)を有している。
【0010】
【発明の実施の形態】〔第一実施形態〕まず、本発明の
第一実施形態にかかる車両用シートトラックスライド装
置を図1〜3を参照して説明する。
【0011】<車両用シートトラックスライド装置の概
略>図1(a)に概略的に示すように、シートトラック
1として、車体のフロア2には一対のロアレール3が固
定されているとともに、シート4には一対のアッパレー
ル5が固定され、両アッパレール5は、両ロアレール3
に嵌入され、図2に示すガイドレール機構M(後で詳
述)により移動可能に支持されている。
【0012】図1(b)に概略的に示すように、一方の
ロアレール3において、ロアレール本体6の下側には複
数のロック孔7(ロック部)がアッパレール5の移動方
向A(前後方向)に沿って並設されている。
【0013】一方のアッパレール5において、アッパレ
ール本体8にはロックブラケット9とハンドルサポート
10とが取着されている。このロックブラケット9には
一対の軸支部9aが二股状に形成されている。このロッ
クブラケット9の両軸支部9a及びハンドルサポート1
0にはハンドル11が回動可能に挿嵌されている。この
ハンドル11は、ロック位置とロック解除位置との間で
回動し、ねじりコイルばね12の弾性力により常にロッ
ク位置で保持されている。
【0014】ロックレバー13(ロック部材)は、前記
ロックブラケット9の両軸支部9a間でハンドル11の
外周に固着されてハンドル11とともに回動する。ロッ
ク状態では、このロックレバー13が前記ロアレール本
体6のロック孔7に係入されるため、アッパレール本体
8がロアレール本体6に対し移動不能になる。
【0015】前記ハンドル11をねじりコイルばね12
の弾性力に抗してロック位置からロック解除位置まで回
動操作すると、ロックレバー13もロック解除位置にな
ってロック孔7から抜ける。従って、ロック解除状態と
なり、アッパレール本体8をシート4とともにロアレー
ル本体6に対し移動させることができる。シート4を位
置決めした後、ハンドル11を離すと、ハンドル11が
ねじりコイルばね12の弾性力によりロック位置へ回動
し、ロックレバー13もロック位置になってロック孔7
に係入される。
【0016】図1(b)に示すロアレール3において、
ロアレール本体6の前後両端部下側には、それぞれ、前
記ロアレール本体6をフロア2に固定するための前側ロ
アブラケット14及び後側ロアブラケット15が取着さ
れている。
【0017】前記ロアレール本体6に取着された前記前
後両ロアブラケット14,15は、前記フロア2上に設
けられたブラケット16に対し固定されている。 <図2に示す前記ガイドレール機構M>このガイドレー
ル機構Mは、前記ロアレール3の本体6に対しアッパレ
ール5の本体8を移動可能に支持する一対のガイド17
を前後両側に備えている。
【0018】この前後両ガイド17の本体18は、前記
ロアレール本体6の底壁19と前記アッパレール本体8
の底壁20との間に介在された底壁21と、前記ロアレ
ール本体6の左右両側壁22と前記アッパレール本体8
の左右両側壁23との間に介在された左右両側壁24と
を備えている。
【0019】前記ガイド本体18の底壁21には、前記
ロアレール本体6の底壁19及び前記アッパレール本体
8の底壁20に支持される底壁受圧案内部25(後で詳
述)が設けられている。前記ガイド本体18の左右両側
壁24には、前記ロアレール本体6の左右両側壁22及
び前記アッパレール本体8の左右両側壁23に支持され
る側壁受圧案内部26が設けられている。この左右両側
壁受圧案内部26においては、前後両球体27が支持さ
れている。
【0020】<前記底壁受圧案内部25>図2(a)に
示す前側ガイド17の底壁受圧案内部25と、図2
(b)に示す後側ガイド17の底壁受圧案内部25とに
おいて、ガイド本体18の底壁21に開孔28が形成さ
れ、この開孔28にはころ29,30(転動体)が嵌め
込まれている。このころ29,30は、開孔28の上下
方向へ突出し、ロアレール本体6の底壁19及びアッパ
レール本体8の底壁20に当接して支持され、アッパレ
ール5の移動方向Aへ転動するように回転する。
【0021】ロアレール本体6の底壁19とアッパレー
ル本体8の底壁20との間は、前後方向Aに対し直交す
る左右方向Bの両側で、図3にも概略的に示すように内
側経路31と外側経路32とに区分されている。
【0022】前記外側経路32でロアレール3のロアレ
ール本体6には、前後方向Aで配設された前側ロアスト
ッパ部33(前側前進ストッパ)及び中間ロアストッパ
部34(前側後退ストッパ)と、前後方向Aで配設され
た前側アッパストッパ部35(前側後退ストッパ)及び
中間アッパストッパ部36(前側前進ストッパ)とが突
設されている。また、前記内側経路31でアッパレール
5のアッパレール本体8には、前後方向Aで配設された
中間ロアストッパ部37(後側前進ストッパ)及び後側
ロアストッパ部38(後側後退ストッパ)と、前後方向
Aで配設された中間アッパストッパ部39(後側後退ス
トッパ)及び後側アッパストッパ部40(後側前進スト
ッパ)とが突設されている。
【0023】前側ガイド17のころ29は、前記外側経
路32において、前側ロアストッパ部33と中間ロアス
トッパ部34との間、前側アッパストッパ部35と中間
アッパストッパ部36との間で、前後方向Aへ移動す
る。この前側ころ29の移動範囲は、ロアレール3のロ
アレール本体6及びアッパレール5のアッパレール本体
8における外側経路32になっている。
【0024】また、後側ガイド17のころ30は、前記
内側経路31において、中間ロアストッパ部37と後側
ロアストッパ部38との間、中間アッパストッパ部39
と後側アッパストッパ部40との間で、前側ころ29に
対し前後方向Aへ離間して移動する。この後側ころ30
の移動範囲は、ロアレール3のロアレール本体6及びア
ッパレール5のアッパレール本体8における内側経路3
1になっている。
【0025】前側ロアストッパ部33と中間ロアストッ
パ部34との間の距離と、前側アッパストッパ部35と
中間アッパストッパ部36との間の距離と、中間ロアス
トッパ部37と後側ロアストッパ部38との間の距離
と、中間アッパストッパ部39と後側アッパストッパ部
40との間の距離とは、それぞれ、互いに等しくなって
いる。そのため、外側経路32における中間ロアストッ
パ部34の位置と内側経路31における中間ロアストッ
パ部37の位置とが前後方向Aへ互いに離間するずれW
を持つとともに、外側経路32における中間アッパスト
ッパ部36の位置と内側経路31における中間アッパス
トッパ部39の位置とが前後方向Aへ互いに離間するず
れWを持つ。それらのずれWにより、ロアレール3のロ
アレール本体6及びアッパレール5のアッパレール本体
8においてそれぞれ、内側経路31の端部(ラップ部3
1a)と外側経路32の端部(ラップ部32a)とが左
右方向Bの両側で並設された状態になる。
【0026】<図3(a)(b)に示すアッパレール5
の最後退状態P>この最後退状態Pでは、アッパレール
5がロアレール3から後方へ突出し、前側ころ29が中
間ロアストッパ部34と前側アッパストッパ部35とで
挟まれた状態でそれらのストッパ部34,35に当接す
るとともに、後側ころ30が後側ロアストッパ部38と
中間アッパストッパ部39とで挟まれた状態でそれらの
ストッパ部38,39に当接する。そのため、前側ころ
29及び後側ころ30の後退が阻止され、ロアレール3
に対するアッパレール5の後退も阻止される。
【0027】<図3(c)(d)に示すアッパレール5
の最前進状態Q>この最前進状態Qでは、アッパレール
5がロアレール3から前方へ突出し、前側ころ29が前
側ロアストッパ部33と中間アッパストッパ部36とで
挟まれた状態でそれらのストッパ部33,36に当接す
るとともに、後側ころ30が中間ロアストッパ部37と
後側アッパストッパ部40とで挟まれた状態でそれらの
ストッパ部37,40に当接する。そのため、前側ころ
29及び後側ころ30の前進が阻止され、ロアレール3
に対するアッパレール5の前進も阻止される。
【0028】<第一実施形態の特徴>第一実施形態は下
記の特徴(後記する他の技術的思想以外)を有する。前
述したように、外側経路32を通る前側ころ29と内側
経路31を通る後側ころ30とに分け、アッパレール5
の最前進状態Qで前側ころ29及び後側ころ30の前進
を阻止するストッパ(前側ロアストッパ部33、中間ア
ッパストッパ部36、中間ロアストッパ部37、後側ア
ッパストッパ部40)と、アッパレール5の最後退状態
Pで前側ころ29及び後側ころ30の後退を阻止するス
トッパ(中間ロアストッパ部34、前側アッパストッパ
部35、後側ロアストッパ部38、中間アッパストッパ
部39)とを設けた。そのため、アッパレール5の最後
退状態Pにおける前側後退ストッパ(中間ロアストッパ
部34、前側アッパストッパ部35)の位置と、アッパ
レール5の最前進状態Qにおける後側前進ストッパ(中
間ロアストッパ部37、後側アッパストッパ部40)の
位置とを前後方向Aへ互いに離間させたずれWを設定
し、ロアレール3及びアッパレール5においてそれぞ
れ、内側経路31の端部(ラップ部31a)と外側経路
32の端部(ラップ部32a)とを左右方向Bの両側で
並設させることができる。従って、図3(a)(b)に
示す最後退状態Pと図3(c)(d)に示す最前進状態
Qとの間でなすアッパレール5の移動ストロークLにつ
いて、ロアレール3及びアッパレール5を延長させるこ
となく、増大させることができる。
【0029】〔第二実施形態〕次に、本発明の第二実施
形態にかかる車両用シートトラックスライド装置を図4
〜5を参照して説明する。
【0030】この第二実施形態では、第一実施形態にお
いて外側経路32を通る前側ころ29の形状と内側経路
31を通る後側ころ30の形状とをそれぞれ変更した。
この前側ころ29は、外側経路32を通って前側前進ス
トッパ(前側ロアストッパ部33、中間アッパストッパ
部36)及び前側後退ストッパ(中間ロアストッパ部3
4、前側アッパストッパ部35)に当接し得る係止部2
9aと、内側経路31を通る案内部29bとからなる。
この後側ころ30は、内側経路31を通って後側前進ス
トッパ(中間ロアストッパ部37、後側アッパストッパ
部40)及び後側後退ストッパ(後側ロアストッパ部3
8、中間アッパストッパ部39)に当接し得る係止部3
0aと、外側経路32を通る案内部30bとからなる。
さらに、この前側ころ29の案内部29bには、内側経
路31を通る場合に中間ロアストッパ部37及び中間ア
ッパストッパ部39との当接を回避する周溝状の回避部
29cが設けられている。この後側ころ30の案内部3
0bには、外側経路32を通る場合に中間ロアストッパ
部34及び中間アッパストッパ部36との当接を回避す
る周溝状の回避部30cが設けられている。
【0031】このように、前側ころ29及び後側ころ3
0には係止部29a,30aのほかに案内部29b,3
0b及び回避部29c,30cを設けたので、前側ころ
29及び後側ころ30の転動時に支持部分が広がってア
ッパレール5の安定性をより一層向上させることができ
る。
【0032】〔他の実施形態〕前記各実施形態以外にも
下記*のように構成してもよい。 * 図示しないが、アッパレール5の前進を阻止する前
進ストッパや、アッパレール5の後退を阻止する後退ス
トッパとしては、前述した前側前進ストッパ(前側ロア
ストッパ部33、中間アッパストッパ部36)や後側前
進ストッパ(中間ロアストッパ部37、後側アッパスト
ッパ部40)や前側後退ストッパ(中間ロアストッパ部
34、前側アッパストッパ部35)や後側後退ストッパ
(後側ロアストッパ部38、中間アッパストッパ部3
9)のほかに、アッパレール5に当接し得る別のストッ
パ手段をロアレール3等に設ける。この場合、前記スト
ッパ手段がアッパレール5の前進及び後退を阻止する機
能を持ち、上記各ストッパ部33,34,35,36,
37,38,39,40は前側ころ29及び後側ころ3
0の抜止め機能を果たす。
【0033】* 図示しないが、内側経路31及び外側
経路32を含む複数の経路に分けることも可能であり、
その場合には転動体としてのころも各経路ごとに設け
る。 * 図示しないが、ガイド17の底壁受圧案内部25に
おいて、転動体としてのころ29,30を球体に変更す
る。
【0034】〔他の技術的思想〕前記各実施形態から把
握できる技術的思想(請求項以外)を記載する。 (イ) 請求項2または請求項3において、前側前進ス
トッパ及び前側後退ストッパは、それぞれ、前側転動体
(前側ころ29)に当接し得るようにロアレール3に設
けたロアストッパ部33,34とアッパレール5に設け
たアッパストッパ部35,36とを有し、後側前進スト
ッパ及び後側後退ストッパは、それぞれ、後側転動体
(後側ころ30)に当接し得るようにロアレール3に設
けたロアストッパ部37,38とアッパレール5に設け
たアッパストッパ部39,40とを有している。従っ
て、前側前進ストッパ及び前側後退ストッパを簡単な構
造のもとで形成することができる。
【0035】(ロ) 請求項3において、内側経路31
と外側経路32とのうち、一方の経路32で移動する前
側転動体(前側ころ29)の案内部29bは、他方の経
路31を通る場合に後側前進ストッパ(中間ロアストッ
パ部37)及び後側後退ストッパ(中間アッパストッパ
部39)との当接を回避する回避部29cを有し、他方
の経路31で移動する後側転動体(後側ころ30)の案
内部30bは、一方の経路32を通る場合に前側後退ス
トッパ(中間ロアストッパ部34)及び前側前進ストッ
パ(中間アッパストッパ部36)との当接を回避する回
避部30cを有している。従って、前側転動体(前側こ
ろ29)及び後側転動体(後側ころ30)を円滑に移動
させることができる。
【0036】(ハ) 上記(イ)において、前側転動体
(前側ころ29)及び後側転動体(後側ころ30)は、
それぞれ、ロアストッパ部33,34,37,38とア
ッパストッパ部35,36,39,40とで挟まれた状
態でそれらのストッパ部33,34,35,36,3
7,38,39,40に当接する。従って、前側転動体
(前側ころ29)及び後側転動体(後側ころ30)の移
動を確実に阻止することができる。
【0037】(ニ) 上記(イ)または上記(ハ)にお
いて、内側経路31と外側経路32とのうち、前側転動
体(前側ころ29)が移動する一方の経路32には、前
後方向Aで配設された前側ロアストッパ部33及び中間
ロアストッパ部34と、前後方向Aで配設された前側ア
ッパストッパ部35及び中間アッパストッパ部36とを
有し、後側転動体(後側ころ30)が移動する他方の経
路31には、前後方向Aで配設された中間ロアストッパ
部37及び後側ロアストッパ部38と、前後方向Aで配
設された中間アッパストッパ部39及び後側アッパスト
ッパ部40とを有し、一方の経路32における中間ロア
ストッパ部34の位置と他方の経路31における中間ロ
アストッパ部37の位置とが前後方向Aへ互いに離間す
るずれWを持つとともに、一方の経路31における中間
アッパストッパ部36の位置と他方の経路31における
中間アッパストッパ部39の位置とが前後方向Aへ互い
に離間するずれWを持つ。従って、簡単な構造のもとで
アッパレール5の移動ストロークLを増大させることが
できる。
【0038】
【発明の効果】請求項1または請求項2の発明にかかる
シートトラックスライド装置のガイドレール機構(M)
によれば、内側経路(31)と外側経路(32)とのう
ち一方の経路(32)を通る前側転動体(29)と他方
の経路(31)を通る後側転動体(30)とに分けたの
で、内側経路(31)と外側経路(32)とを左右方向
(B)の両側で並設させて、アッパレール(5)の移動
ストローク(L)を増大させることができる。
【0039】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加え、前側転動体(29)及び後側転動体(3
0)には係止部(29a,30a)のほかに案内部(2
9b,30b)を設けたので、前側転動体(29)及び
後側転動体(30)の転動時に支持部分が広がってアッ
パレール(5)の安定性をより一層向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第一実施形態においてフロア上にシ
ートをシートトラックを介して設置した状態を示す概略
側面図であり、(b)は同じくシートトラックスライド
装置を示す組付け斜視図である。
【図2】 図1(b)のシートトラックスライド装置に
おいてガイドレール機構を示す部分断面図である。
【図3】 (a)は第一実施形態においてアッパレール
の最後退状態を示す概略平面図であり、(b)は同じく
概略側面図であり、(c)は第一実施形態においてアッ
パレールの最前進状態を示す概略平面図であり、(d)
は同じく概略側面図である。
【図4】 第二実施形態にかかるシートトラックスライ
ド装置においてガイドレール機構を示す部分断面図であ
る。
【図5】 (a)は第二実施形態においてアッパレール
の最後退状態を示す概略平面図であり、(b)は同じく
概略側面図であり、(c)は第二実施形態においてアッ
パレールの最前進状態を示す概略平面図であり、(d)
は同じく概略側面図である。
【図6】 従来のシートトラックスライド装置において
ガイドレール機構を示す部分断面図である。
【図7】 (a)は従来においてアッパレールの最後退
状態を示す概略平面図であり、(b)は同じく概略側面
図であり、(c)は従来においてアッパレールの最前進
状態を示す概略平面図であり、(d)は同じく概略側面
図である。
【符号の説明】
1…シートトラック、2…フロア、3…ロアレール、4
…シート、5…アッパレール、17…ガイド、29…前
側ころ(前側転動体)、30…後側ころ(後側転動
体)、29a,30a…係止部、29b,30b…案内
部、29c,30c…回避部、31…内側経路、31a
…ラップ部(内側経路端部)、32…外側経路、32a
…ラップ部(外側経路端部)、33…前側ロアストッパ
部(前側前進ストッパ)、34…中間ロアストッパ部
(前側後退ストッパ)、35…前側アッパストッパ部
(前側後退ストッパ)、36…中間アッパストッパ部
(前側前進ストッパ)、37…中間ロアストッパ部(後
退前進ストッパ)、38…後側ロアストッパ部(後側後
退ストッパ)、39…中間アッパストッパ部(後側後退
ストッパ)、40…後側アッパストッパ部(後側前進ス
トッパ)、Q…アッパレール最前進状態、P…アッパレ
ール最後退状態、A…前後方向(アッパレール移動方
向)、B…左右方向、M…ガイドレール機構、W…ず
れ、L…アッパレール移動ストローク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフロア(2)に固定されるロアレ
    ール(3)と、シート(4)に固定されるアッパレール
    (5)と、このロアレール(3)に対しアッパレール
    (5)を移動可能に支持するガイド(17)とを備え、
    アッパレール(5)の移動方向である前後方向(A)
    で、アッパレール(5)がロアレール(3)から前方へ
    突出する最前進状態(Q)と、アッパレール(5)がロ
    アレール(3)から後方へ突出する最後退状態(P)と
    を取り得るシートトラックスライド装置において、 前記ガイド(17)にあっては、前後方向(A)に対し
    直交する左右方向(B)の両側で区分された内側経路
    (31)と外側経路(32)とのうち、一方の経路(3
    2)で前後方向(A)へ移動する前側転動体(29)
    と、他方の経路(31)において前側転動体(29)に
    対し前後方向(A)へ離間して移動する後側転動体(3
    0)とを備え、 アッパレール(5)の前進を阻止する前進ストッパ(3
    3,36,37,40)と、アッパレール(5)の後退
    を阻止する後退ストッパ(34,35,38,39)と
    を設け、 前記内側経路(31)と前記外側経路(32)とを前記
    左右方向(B)の両側で並設したことを特徴とするシー
    トトラックスライド装置におけるガイドレール機構。
  2. 【請求項2】 前記前進ストッパは、アッパレール
    (5)の最前進状態(Q)で、前側転動体(29)の前
    進を阻止する前側前進ストッパ(33,36)と、後側
    転動体(30)の前進を阻止する後側前進ストッパ(3
    7,40)であり、 前記後退ストッパは、アッパレール(5)の最後退状態
    (P)で、前側転動体(29)の後退を阻止する前側後
    退ストッパ(34,35)と、後側転動体(30)の後
    退を阻止する後側後退ストッパ(38,39)であり、 アッパレール(5)の最後退状態(P)における前側後
    退ストッパ(34,35)の位置と、アッパレール
    (5)の最前進状態(Q)における後側前進ストッパ
    (37,40)の位置とが、前後方向(A)へ互いに離
    間するずれ(W)を持つように設定して、前記内側経路
    (31)と前記外側経路(32)とを前記左右方向
    (B)の両側で並設したことを特徴とする請求項1に記
    載のシートトラックスライド装置におけるガイドレール
    機構。
  3. 【請求項3】 内側経路(31)と外側経路(32)と
    のうち、一方の経路(32)で移動する前側転動体(2
    9)は、一方の経路(32)を通って前側前進ストッパ
    (33,36)及び前側後退ストッパ(34,35)に
    当接し得る係止部(29a)のほかに、後側前進ストッ
    パ(37)及び後側後退ストッパ(39)との当接を回
    避して他方の経路(31)を通る案内部(29b)を有
    し、 内側経路(31)と外側経路(32)とのうち、他方の
    経路(31)で移動する後側転動体(30)は、他方の
    経路(31)を通って後側前進ストッパ(37,40)
    及び後側後退ストッパ(38,39)に当接し得る係止
    部(30a)のほかに、前側後退ストッパ(34)及び
    前側前進ストッパ(36)との当接を回避して一方の経
    路(32)を通る案内部(30b)を有することを特徴
    とする請求項2に記載のシートトラックスライド装置に
    おけるガイドレール機構。
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