JP2001063312A - ラジアルタイヤ - Google Patents

ラジアルタイヤ

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JP2001063312A
JP2001063312A JP23854699A JP23854699A JP2001063312A JP 2001063312 A JP2001063312 A JP 2001063312A JP 23854699 A JP23854699 A JP 23854699A JP 23854699 A JP23854699 A JP 23854699A JP 2001063312 A JP2001063312 A JP 2001063312A
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radial tire
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速耐久性および低騒音化を向上させる。 【解決手段】 ベルト補強層がベルト層全体およびベル
ト層の両端部を覆って配置され、ベルト補強層を補強す
るコードがポリエステルを含んで構成されてタイヤ周方
向に対して実質的に平行になるようにエンドレスにラセ
ン状に巻き付けられて配置され、180 ℃におけるコード
ーゴム剥離試験においてもコードにゴムが付着してお
り、180 ℃におけるコードーゴム間の接着力が常温時の
接着力の80%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアルタイヤに
関し、さらに詳しくは、タイヤ高速耐久性を著しく高
め、且つロードノイズを大幅に低減した空気入りラジア
ルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】車輛の高級化、高品質化に伴い、特に乗
用車においては、車輛の低振動化、乗心地性の改良が近
年急激に進みつつある中、タイヤとしての基本特性であ
る耐高速性以外にも低騒音、高乗心地化が強く求められ
ている。
【0003】特に、車内に生じる騒音の低減が望まれて
おり、かかる騒音の1つとして走行中のタイヤが路面の
凹凸を拾い、その振動が伝達されて車内の空気を振動さ
せることによって発生するいわゆるロードノイズの改良
要求は、近年車輌の高級化、静粛化に伴い極めて高くな
ってきている。
【0004】このような要求に対して様々な手法が考案
されているが、ロードノイズ低減を目的としてベルト補
強層に着目したものとしては、特開平9−066705
号記載の発明がその代表例として挙げられる。該発明は
ロードノイズ低減手法としてベルト補強層コードに特定
のモジュラスを付加させることによりロードノイズの低
減が図れると提言している。一方、このようなベルト補
強層補強コードのモジュラス特定化は過去、タイヤの高
速性向上の目的を実現化する手段として提言されてきた
のが常であり、ロードノイズ低減の効果について明確に
記載された発明は上記公報がはじめてと推定される。
【0005】一方、従来よりベルト補強層はタイヤの耐
高速性向上に関与することが広く知られており、車両の
高性能、高速化に伴い、ベルト補強層を用いたタイヤの
生産比率は著しく高まっており、国によっては全乗用車
用タイヤの50%がベルト補強層を有しているとさえ言
われている。このようなタイヤの高速性、高性能化要求
に対し、ベルト補強層のコードには高モジュラスを付加
することにより耐高速化が図れることは公知の事実であ
るが、単にモジュラスを高くするとタイヤの成型、加硫
時のタイヤ拡張にベルト補強層のコードの拡張率が追随
出来ず、望みのタイヤの接地形状が得られなくなってし
まうという不具合もあり、ベルト補強層に使用されるコ
ードのモジュラスを無制限に大きくすることにも限界が
あった。
【0006】ところで、ベルト補強層に用いられるコー
ドは、一部ポリエチレンナフタレートが使用されてはい
るもののナイロンが主流であり、その他のコード材料の
適用は実現化していないのが現状である。特開平11−3
4182号公報等にはポリエステルをベルト補強層補強
コードに用いる発明が記載されているが、これらに記載
された方法ではコードが固くなり、ドラムによる短時間
の評価における耐高速性は向上するものの数年にもわた
る実車両での走行においてはコードの疲労性が問題であ
り、またコードが固いためにベルト端部との擦れが生
じ、ベルトエッジセパレーションを解決できないという
問題を有している。
【0007】ベルト補強層はタイヤ高速性を向上させる
ことが従来の主な役割であったことからしても、タイヤ
高速走行時に非常に高温となるベルト補強層のコードと
ゴムの接着性は、高温下において十分確保されなければ
ならない。かつ数年にわたる長時間の疲労入力にも十分
に耐えうる耐疲労性が要求される。
【0008】また、従来より、ベルト補強層は耐高速性
向上をその主な目的とされ、その機能は高速走行時のタ
イヤ周方向の追出しを抑制することにあった。また、比
較的大型の乗用車用タイヤあるいは荷重の大きい貨物用
車輌のタイヤで荷重によるタイヤ発熱が大きい場合、あ
るいは200km/hを超えるような高速時に、ベルト
補強層の温度は200℃以上に達し、ベルト補強材とし
て、より高モジュラスのコード材質がより好ましいとは
判っていたものの、高温時の接着性確保の点において、
耐熱性が良好な6,6−ナイロンを従来は使用せざるを
得なかった。
【0009】これに対して,ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート等はナイロン
よりは高モジュラスであり、ベルト補強層としてのいわ
ゆるタガ効果に優れているためタイヤ高速性の向上、お
よびロードノイズの低滅には非常に有利ということが知
られている。
【0010】しかしながら、これらのポリマー特性とし
て官能基を有しないためにゴムとの接着性を確保し難
く、このようなコードには通常エポキシ、イソシアネー
ト等をコードに塗布した後、ゴムとの接着性を確保する
ためにレゾルシン・ホルマリン・ラテックスの3成分か
らなるいわゆるRFL樹脂を塗布してゴム〜コード間の
接着性を確保することが行われている。しかし、このよ
うな処理を施してもナイロンやレーヨンのように−OH
基を有するポリマーよりなるタイヤコードの方がゴムと
の接着性に優れていることは公知の事実である。また、
このようなエポキシ、イソシアネート等を接着剤組成物
に入れると接着樹脂層が非常に固くなり前述したように
コード自体の耐疲労性も著しく低下する。さらに、この
ようなポリマーの差による接着性の差は加硫初期のみな
らず、高温下で、ある時間以上の熱履歴を受けた場合に
より顕著に現れる。このような理由により、特に発熱耐
久性の要求されるタイヤ、言い換えれば、高荷重車両用
のいわゆる比較的大型のタイヤや、高速時に高い発熱耐
久性を要求されるいわゆる高速車両用のタイヤのベルト
補強層にはナイロンコードが使用されてきたのが常であ
った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、車
両に対する最近の高級化、高品質化の要求に答えるべ
く、高速耐久性および低騒音化を向上させ得るラジアル
タイヤを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく、ベルト補強層に用いるコードについて鋭
意検討した結果、ポリエチレンナフタレートやポリエチ
レンテレフタレートなどのポリエステルに以下に述べる
接着処理を施すことにより、ロードノイズを大幅に改良
し、且つ、タイヤの耐高速性を大幅に向上できるタイヤ
を入手できることを見出し本発明を完成するに至つた。
本発明の構成は以下の通りである。
【0013】(1)本発明にかかるラジアルタイヤは、
一対のビ−ド間にわたって形成されるカーカスのクラウ
ン部外周側に位置するベルト層の外周側にベルト補強層
を備えたラジアルタイヤであって、ベルト補強層がベル
ト層全体および/またはベルト層の両端部を覆って配置
され、ベルト補強層が接着剤処理されたコードにより補
強されてなり、コードがポリエステルを含んで構成され
てタイヤ周方向に対して実質的に平行になるようにエン
ドレスにラセン状に巻き付けられて配置されてなり、1
80℃におけるコードーゴム剥離試験においてもコード
にゴムが付着しており、180℃におけるコードーゴム
間の接着力が常温時の接着力の80%以上であることを
特徴とする。なお、ベルト補強層のうち、ベルト層全体
を覆うものとベルト層の両端部を覆うものは、いずれが
タイヤの外周側になる場合をも含む。
【0014】(2)また、前記コードが、総表示デニー
ル数の40%以上、好ましくは90%以上がポリエチレン
ナフタレートやポリエチレンテレフタレートなどのポリ
エステルにより構成され、さらに、2.25 g/d 荷重下で
1.5 〜6%、好ましくは2〜4%の中間伸度を有するこ
とを特徴とする。
【0015】(3)さらに、前記接着剤が、熱可塑性重
合体(A)、熱反応型水性ウレタン樹脂(B)およびエ
ポキシド化合物(C)、あるいはさらにゴムラテックス
(D)を含む接着剤組成物からなり、熱可塑性重合体
(A)の主鎖が付加反応性のある炭素−炭素二重結合を
実質的に有せず、ペンダント基として架橋性を有する官
能基を少なくとも1つ有することを特徴とする。なお、
本明細書中、「ペンダント基」とは、高分子鎖を修飾す
る官能基である。また、高分子鎖へのペンダント基の導
入は、本発明のような、ペンダントされる基を含む単量
体を重合させる方法の他、ペンダント基を高分子鎖に化
学的修飾反応で導入する方法など、既知の方法で行うこ
とができる。また、水性樹脂の「水性」とは、水溶性ま
たは水分散性であることを示し、「付加反応性のある炭
素―炭素二重結合」には芳香性六員環などの共鳴安定性
のある炭素―炭素二重結合は含まない。
【0016】(4)前記熱可塑性重合体(A)の主鎖が
直鎖状構造を主体としたエチレン性付加重合体および/
またはウレタン系高分子重合体よりなり、ペンダント基
として架橋性官能基がオキソザリン基、ビスマレイミド
基、(ブロックド)イソシアネート基、アジリジン基、
カルボジイミド基、ヒドラジノ基、エポキシ基およびエ
ピチオ基のうち少なくとも1つであると好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の最大の目的はタイヤ高速
耐久性を向上させ、且つ実地走行でもコード疲労性が問
題なく、更に従来のナイロンコードによるベルト補強層
よりもロードノイズを低減できるタイヤの入手である。
前者の耐高速性の向上にはコード−ゴム界面での強固な
接着が不可欠であり、特に高速走行時の180℃以上で
の高温下でも強固な接着が不可欠である。また、ロード
ノイズ改良には、2.25g/d荷重下の中間伸度が6
%以下であることが不可欠である。また、1.5%以上
の中間伸度がなければ、後述するような理由により、タ
イヤ成型時のタイヤ拡張に追随できず、満足なタイヤ接
地形状が得られない。また、本発明にかかるコードは、
総表示デニール数の40%以上がポリエステルにより構
成されることを特徴とするが、40%以上ない場合に
は、ベルト補強層のモジュラスが十分確保できず、目的
とする低ロードノイズ、耐高速性は得られない。
【0018】ナイロンコードをベルト補強層に使用した
場合にも、コード処理条件により2.25g/d荷重下
の中間伸度を6%以下にすることは可能ではあるが、タ
イヤ加硫中の熱履歴によりコードモジュラス緩和が生じ
てしまうので、タイヤ中でのモジュラスはポリエチレン
テレフタレートまたはポリエチレンナフタレートの方が
より高モジュラスを確保出来る。これはベルト層全体お
よび/またはベルト層の両端部のサイド部に近い位置
に、ベルト補強層をラセン状に巻き付け、更にこの補強
層に高モジュラスのコードを用いることによって、タイ
ヤ周方向の張力を高め、タイヤ走行中に路面の凹凸の振
動をトレッド部で吸収させ、且つタイヤサイド部−リム
部−ホイールヘと伝達されて車内に伝わる振動を減少さ
せることができる。しかしながら、このように高モジュ
ラスのコードであればロードノイズの低減に有効である
とは必ずしも言えない。例えば、芳香族ポリアミド繊維
やレーヨン繊維のように高温時のモジュラスが常温時と
さほど変化しない繊維コードでは、当初の目的は得られ
ない。その理由として以下の製造上の問題がある。
【0019】通常のタイヤ加工工程においては、タイヤ
は、まず、成型ドラム上で成型される。次に、このよう
に成型された未加硫タイヤは加硫工程でタイヤ径方向外
側へ数%拡張する。従って、タイヤの拡張を計算に入れ
て未加硫タイヤを成型しなければ、タイヤの拡張率が大
きい場合には、ゴム中の部材が動いたり、タイヤ寸法均
一性が損なわれ、ひいてはユニフォミティーの低下をも
たらすという不具合いが生じる。また、未加硫タイヤの
外周と加硫モールドの内周が同等の場合には、未加硫タ
イヤが加硫モールドからはみ出してしまったり、加硫モ
ールドが閉じる際にいわゆるモールド噛みと呼ばれる不
具合が発生する。このため、未加硫生タイヤの外周は加
硫モールドの内周よりも約2%程小さく設計されてい
る。
【0020】しかしながら、未加硫タイヤの外周を過少
に設計した場合、未加硫生タイヤが、全く伸長しないほ
どの高モジュラスコードをベルト補強材に用いると、高
モジュラスコードはタイヤの拡張に追随することができ
ず、タイヤ接地形状に大きく悪影響を及ぼす。たとえ
ば、ほとんど伸長しない高モジュラスコードとして、ス
チールコードやアラミドコード等が挙げられるが、これ
らのコードをベルト補強層に用いると、加硫中に伸長さ
れないためベルト補強層がベルト層に食い込み、ベルト
が変形したり、2層のベルト補強層の場合には、ベルト
層近傍の補強コードとトレッド層に接しているベルト補
強層の補強コードの間にゴムが介在しないという不具合
が生じる。さらには、ベルト補強層の補強コードがベル
ト層内部に食い込んだ結果、タイヤ内圧充填時にトレッ
ド部のタイヤ径方向の曲率が小さくなり、ショルダー部
近傍の接地長さが著しく短くなるために、タイヤに要求
される操縦安定性、耐摩耗性が大幅に低下してしまうと
いう不具合が生じる。
【0021】かかる問題を解決するためには、加硫中で
はある程度伸びることができる低モジュラスコードが好
ましく、且つ、タイヤ加硫後には高モジュラスであるこ
とが求められるのである。更に、本発明の目的であるタ
イヤの高速耐久性向上を達成するためにはコード〜ゴム
間の接着性確保、特に耐熱接着性の確保が求められる。
一般に、タイヤコードは高温下または熱履歴を受ける
と、ゴムーコード間の接着力が低下する。このような現
象は、高温下、または熱履歴により、ゴムよりも接着界
面が先行して劣化するためであるが、ゴム劣化に先行し
て接着界面での剥離が起きると、タイヤの高速耐久性向
上は望めず、また接着破壊したコード側界面にもゴムが
殆ど付着していないことからも、明らかに接着界面破壊
が発生していることが判る。
【0022】従って、本発明の目的とするところのタイ
ヤの高速耐久性を向上させるためには、タイヤ構造面か
らの対策のみならず、如何に接着界面での破壊をゴム側
での破壊に移行させるかということが重要となる。従
来、ポリエステルの接着剤としては、エポキシまたはイ
ソシアネートをコード表面に付与し、その上にレゾルシ
ンとホルマリンとラテックスを混合してなる樹脂(以
下、RFL 樹脂と呼ぶ)を処理するといういわゆる2浴処
理が行われている。しかし、このような手段では1浴に
用いる樹脂が非常に固くなり、コードヘの歪み入力が増
大し、コード疲労性が低下してしまう。また、このよう
な樹脂は常温でのコード−ゴム間の接着力は十分発現出
来るが、130℃以上の高温下では極端に接着力が低下
してしまうという不具合も有していた。そこで、本発明
者らは、ペンダント基として架橋性を有する官能基を少
なくとも1つ有し、付加反応性のある炭素−炭素二重結
合を主鎖構造に実質的に含有しない熱可塑性重合体
(A)と熱反応型水性ウレタン樹脂(B)とエポキシド
化合物(C)の混在した1浴化合物を用いれば、コード
を硬化させることなく、かつ180℃以上の高温下でも
十分ゴムとの接着を確保できることを見出し本発明に至
った。
【0023】上記、熱可塑性重合体(A)の主鎖は、直
鎖状構造を主体とする比較的高分子領域であり、例え
ば、アクリル系重合体、酢酸ビニル系重合体、酢酸ビニ
ル・エチレン系重合体などのエチレン性付加重合体、ま
たはウレタン系高分子重合体であることが好ましいが、
この熱可塑性重合体はペンダント基の官能基が架橋する
ことにより、高温下での樹脂流動性を抑制し、樹脂の破
壊強力を確保するという機能を有していれば、特にエチ
レン性付加重合体、またはウレタン系高分子重合体に限
定される必要性はない。また、ペンダント基の官能基と
してはオキソザリン基、ビスマレイミド基、(ブロック
ド)イソシアネート基、アジリジン基、カルボジイミド
基、ヒドラジノ基、エポキシ基、エピチオ基等が最適で
ある。前記エチレン性付加重合体を構成する単量体は、
具体的には炭素−炭素二重結合を1つ有するエチレン性
不飽和単量体としては、例えば、エチレン、プロピレ
ン、ブチレン、イソブチレン等のα−オレフィン類;ス
チレン、α−メチルスチレン、モノクロルスチレン、ビ
ニルトルエン、ビニルナフタレン、スチレン、スルホン
酸ナトリウム等のα,β−不飽和芳香族単量体類;イタ
コン酸、フマル酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸、ブテントリカルボン酸などのエチレン性カルボン
酸類及びその塩;無水マレイン酸、無水イタコン酸など
の酸無水物;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸メト
キシポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−アミノエチ
ル等の不飽和カルボン酸のエステル類;イタコン酸モノ
エチルエステル、フマル酸モノブチルエステル、マレイ
ン酸モノブチルエステルなどのエチレン性ジカルボン酸
のモノエステル類;イタコン酸ジエチルエステル、フマ
ル酸ジブチルエステルなどのエチレン性ジカルボン酸の
ジエステル類;アクリルアミド、マレイン酸アミド、N
−メチロールアクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエ
チル)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)
メタクリルアミド、マレイン酸アミド等のα,β−エチ
レン性不飽和酸のアミド類;2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート等の水酸基含有モノマー;アクリロニ
トリル、メタアクリロニトリル、フマロニトリル、α−
クロロアクリルニトリル等の不飽和ニトリル類;メチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニルエー
テル類;ビニルケトン;ビニルアミド;塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等の含
ハロゲンα,β−不飽和単量体類;酢酸ビニル、吉草酸
ビニル、カプリル酸ビニル、ビニルピリジン等のビニル
化合物;2−イソプロペニル−2−オキサゾリンなどの
付加重合性オキサゾリン類;ビニルピロリドン等の複素
環式ビニル化合物;ビニルエトキシシラン、α−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン等の不飽和結合含
有シラン化合物などが挙げられ、これらは単独で用いて
もよく、2種以上を併用してもよい。これらの単量体の
ラジカル付加重合により重合体(A)を得ることが好ま
しい。
【0024】また、主鎖骨格を構成する単量体で、炭素
−炭素二重結合を2つ以上含有する単量体としては、
1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、クロロプ
レンなどのハロゲン置換ブタジエンなどの共役ジエン系
単量体などが挙げられ、また、非共役ジエン系単量体と
しては、ビニルノーボルネン、ジシクロペンタジエン、
1,4−ヘキサジエン等の非本役ジエン系単量体等が挙
げられ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよい。また、前記ウレタン系高分子重合体は、主
に、ポリイソシアネートと、2個以上の活性水素を有す
る化合物とを重付加反応させ得られるウレタン結合や、
ウレア結合などのイソシアネート基と活性水素の反応に
起因する結合を、多数分子内に有する高分子重合体であ
る。なお、イソシアネート基と活性水素の反応に起因す
る結合のみならず、活性水素化合物分子内に含まれるエ
ステル結合、エーテル結合、アミド結合、および、イソ
シアネート基同士の反応で生成するウレトジオン、カル
ボジイミド等をも含む重合体である。
【0025】また、熱反応型水性ウレタン樹脂(B)と
しては、一分子中に、複数個以上の熱解離性のブロック
されたイソシアネート基を有する樹脂が好ましく用いら
れる。例えば、下記の一般式で表される熱反応型水性ポ
リウレタン化合物等が最適である。
【0026】
【化1】 式中、Aは官能基数3〜5の有機ポリイソシアネート化
合物のイソシアネート残基を示し、Yは熱処理によりイ
ソシアネート基を遊離するブロック剤化合物の活性水素
残基を示し、Zは分子中、少なくとも1個の活性水素原
子および少なくとも1個のアニオン形成性基を有する化
合物の活性水素残基を示し、Xは2〜4個の水酸基を有
し平均分子量が5000以下のポリオール化合物の活性
水素残基であり、nは2〜4の整数であり、p+mは2
〜4の整数(m≧ 0.25)である。
【0027】前記エポキシド化合物(C)は、1分子中
に2個以上、好ましくは4個以上のエポキシ基を含む化
合物であれば本発明の目的を達成出来るが、好ましく
は、エポキシ基を含む化合物、または多価アルコール類
とエピクロルヒドリンの反応生成物であることが好まし
い。エポキシ化合物の具体例としては、例えば、ジエチ
レングリコール・ジグリシジルエーテル、ポリエチレン
・ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコール・
ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコール・ジグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオール・ジグリ
シジルエーテル、グリセロール・ポリグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパン・ポリグリシジルエーテ
ル、ポリグリセロール・ポリグリシジルエーテル、ペン
タエリチオール・ポリグリシジルエーテル、ジグリセロ
ール・ポリグリシジルエーテル、ソルビトール・ポリグ
リシジルエーテル、などの多価アルコール類とエピクロ
ルヒドリンの反応生成物;フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂などの
ノボラック型エポキシ樹脂;ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂などが挙げられる。
【0028】また、ゴムラテックス(D)はビニルピリ
ジン−スチレン−ブタジエン共重合ラテックス、スチレ
ン−ブタジエン共重合ラテックス等が好ましいが、特に
これらに限定されない。
【0029】上記、A、B、C、Dの混合液を接着剤液
として用いるのであるが、好ましくは、A、B、Cの3
種を1浴処理液として用い、2浴処理液としては通常の
RFL液を用いることがより好ましい。また、ABCD
の混合液を1浴のみで処理することも可能である。な
お、これら各成分は乾燥重量比率でAが接着剤組成物の
乾燥重量の2〜75%、Bが15〜87%、Cが11〜
70%、Dが20%以下であることが好ましい。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は、その主旨を超えない限り、本実
施例に限定されるものではない。試作したタイヤは19
5/65R14のチューブレス構造であり、その構造を
図1に示す。一対のビード1、1' 間にわたってカーカ
ス2(1プライ)が配置され、そのクラウン部3には、
スチールコードにより補強された2枚のベルト層4、
4' が配置され、その外側で、かつトレッド5の内側
に、ベルト層全体を覆うベルト補強層6およびベルト層
の両端部を覆うベルト補強層6' が形成されている。プ
ライ折り返し部の高さh1 はカーカスプライの高さHの
60%とした。なお、ビードフィラーゴムの9の高さh
2 はHの50%である。試供タイヤは実施例3例、比較
例3例である。これらの耐久性を検証するため、ベルト
補強層用コードを除く他は全て同一とした。なお、上記
各高さは、JATMA YEARBOOK(1998)
で規定する標準リムにおけるJIS D 4102−1
984で規定するリム径ラインをビード底10としたと
きの高さである。
【0031】なお、カーカスプライコードは従来タイヤ
に使用されてきた通常のポリエステルマルチフィラメン
トであり、1500デニールのマルチヤーン収束体2本
を下撚り、上撚りをおのおの長さ10cm当たり40回
の撚り数で撚り合わせた(即ち、1500D/2本撚り
である。)ポリエステルマルチヤーンを使用している。
このポリエステル撚りコードを通常のポリエステル用デ
ィップ液であるエポキシ液に浸漬し、160℃でのトラ
イゾーンで1.2kg/本のテンション下で60秒間、
240℃のホットゾーンで0.7kg/本のテンション
下で60秒間処理した後、再度ディップ張力200gで
RFL樹脂よりなるディップ液に浸漬し、再度1.2k
g/本のテンション下、240℃のドライゾーンで60
秒間、0.7〜0.9kg/本のホットゾーンテンショ
ン下で60秒間、計240秒間の熱処理を施し接着剤を
塗布したコードを作成した。
【0032】なお、ディップ処理工程最後のホットゾー
ンのテンションを500から700gの間で微調整し、
コードの2.25g/d荷重下時の中間伸度を3.7%
になるように調整した。このように作成したコードを打
込数50本/5cmになるようにゴム引き布を作成し
た。また、ベルト層は各比較例、実施例ともに1×5×
0.23構造のスチールベルトを2枚配置し、打込み角
度は、周方向に対して左右夫々26度、打込み数は36
本/5cmを用いた。
【0033】ベルト補強層の各コードは比較例・実施例
共、表2に示す方法で接着処理したが、処理中の張力を
適宜調整し、表2記載の2.25g/d時の中間伸度を
得た。これらの方法で作成されたコードはタイヤ周方向
に対して0〜5度の角度でベルト層の外層にらせん状に
巻き付けた。ベルト補強層は図1に示す配置であるが、
この際ベルト補強層はトレッド部全体に1層をベルト層
の径方向外側に両端で5mm広く巻き付けられた(参
照:図1中W)。さらにその外周側の両端部にベルト補
強層を1層につき30mm幅になるように巻き付けた。
この補強層は5〜20mmの狭幅のストリップを用いて
前記方法によりベルト層上に形成された。なお、ベルト
補強層のコード打ち込み数は各比較例、実施例ともに2
5本/25mm幅で全て同一打ち込み数である。ベルト
補強層のコーティングゴムの組成は以下の通りである。
【0034】
【表1】 *1:HAF *2:スピンドルオイル *3:ノクラック6C(大内新興化学工業(株)製) *4:ノクセラーNS(大内新興化学工業(株)製)
【0035】タイヤの製造は加硫条件170℃×13
分、PCI(通称:ポストキュアインフレーション)内
圧2.0kg/cm2 、26分で行った。現行品同等の
タイヤ(比較例1)をコントロールタイヤとし、タイヤ
高速耐久性とロードノイズ性等を評価した。結果を表8
に示す。
【0036】
【表2】
【0037】なお、表2中の各接着剤の詳細は以下の通
りである。 接着剤I これは、1浴処理のみで、従来のナイロン用ディップ液
の組成に相当する。
【0038】
【表3】 *1:日本合成ゴム(株)製ラテックス、JSR065
0 *2:日本合成ゴム(株)製ラテックス、JSR210
【0039】接着剤II これは、2浴処理で、従来のポリエステル用ディップ液
の組成に相当する。
【0040】1浴
【表4】
【0041】2浴
【表5】
【0042】接着剤III 1浴
【表6】
【0043】2浴
【表7】 次に、このレゾルシン−ホルムアルデヒド熟成液55
6.85重量部に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス(JSR0655、JSR(株)
製、固形分濃度41%)を233.15重量部と、スチ
レン−ブタジエン共重合体ラテックス(JSR210
8、JSR(株)製、固形分濃度40%)を207.0
0重量部添加した後、室温で16時間熟成し、2浴の接
着剤を得た。
【0044】
【表8】
【0045】(1)ロードノイズ測定 195/65R14の試供タイヤを内圧2.0kgf/
cm2 、 リムサイズ6J−14にて2000ccの排気量
セダンタイプの乗用車に4輪とも装着し、2名乗車して
ロードノイズ評価路のテストコースで、60km/hの
速度で走行し、運転席の背もたれ部分の中央部に集音マ
イクを取り付け、100〜500Hzの周波数の全音圧
(デシベル)を測定した。これを比較例1のコントロー
ルタイヤのロードノイズ値から何デシベル低下したかで
示す。コントロールタイヤ対比デシベルの低下が大きい
ほど、ロードノイズが低下したことを示す。
【0046】(2)高速耐久試験 195/65R14の試供タイヤを米国FMVSSN
O.109のテスト方法に準じ、ステップロード方式に
て行い、即ち30分毎にスピードを増して故障するまで
行い、故障した時の速度(km/h)及びその速度での
経過時間(分)を測定した。また、故障はタイヤショル
ダー部のベルト端近傍のタイヤトレッドゴムとベルト補
強層の界面でのセパレーションである。
【0047】(3)コード疲労性 最大空気圧2.5kg/cm2 の内圧とした各供試タイ
ヤを25±2℃の室内中に24時間放置後、内圧を最大
空気圧に再調整し、JATMA YEAR BOOK(199
9)の最大荷重の2倍、1160kgの荷重下で周速度
60km/hで回転するドラムに押し当て2万km走行
させ、走行後タイヤのトレッド部を剥ぎ取り、ベルト補
強層コードのゴム付き状態とコード残強力を測定した。
ゴム付き状態の評価は、剥離界面を観察し、剥離界面の
コードのゴム付き状態を評価した。評価基準は剥離面の
コード部分がどの程度ゴムで覆われているかを目視によ
り判断し、コードが完全にゴムで被覆されている状態を
ゴム付き状態100%とし、コードにゴムが全く被覆さ
れていない状態をゴム付き状態0%とした。残強力は、
新品時と走行後のベルト補強層コードの強力を測定し、
タイヤ新品時の強力を100とし、タイヤ走行後の強力
を指数で表した。指数が大きいほどコード強力低下が少
なく、耐疲労性が良好なことを示す。
【0048】(4)180℃で熱老化後の接着試験 新品タイヤクラウンセンター部から幅25mm±0.5
mm、長さ100mm以上のサンプルをタイヤ周方向に
切り出し、短冊状サンプルを得、ベルト補強層とトレッ
ドゴム間に約0.2mmの切り込みを入れた後、JIS
K 6301「剥離試験」に準拠して、常温下でイン
ストロン引っ張り試験機で剥離した。なお、この短冊状
サンプルは、引っ張り試験前に、180℃オーブン中に
2時間放置し、高温下で充分熱老化させた。剥離後、コ
ードを被覆しているゴムの被覆率を目視で求めた。被覆
率100%は完全にコードがゴムで覆われていることを
示し、被覆率0%はコードを被覆しているゴムがないこ
とを示す。
【0049】(5)180℃雰囲気中での接着試験 ゴム中に接着処理を施したコードを埋め込んで160 ℃で
20分加硫したサンプルを180℃の雰囲気下に5分放
置し、そのままの温度での剥離試験を実施した。剥離試
験はインストロン引張り試験機を用い、引張り治具の周
囲は完全に180℃に保温した。剥離後、コードを被覆
しているゴムの被覆率を目視で求めた。被覆率100%
は完全にコードがゴムで被覆されている状態を示し、被
覆率0%はコード接着剤層にゴムが全く付いておらず、
コード接着層が完全に露出している状態を示す。
【0050】比較例1 ベルト補強層に6,6−ナイロンを用いた。タイヤ構
造、各コード材質ともに市販のタイヤと同一構造、同一
材質のタイヤで、これをコントロールとして用いた。高
速ドラム走行後にはトレッドーベルト補強層間でのセパ
レーションであったが、ベルト補強層コードにはゴムが
十分ついており、ゴム破壊によるセパレーションであっ
た。
【0051】比較例2 ベルト補強層にポリエチレンテレフタレートコードを用
いた。その他は比較例1と同一である。高速ドラム走行
後にはトレッドーベルト補強層間でのセパレーションで
あったが、ベルト補強層コードにはゴムがほとんどつい
ておらず、デイップ層もしくはポリエステル自体の材質
劣化がセパレーションの原因と推定され、タイヤ高速性
は比較例1より低下している。しかしながら、ロードノ
イズは比較例1より向上した。
【0052】比較例3 ベルト補強層にポリエチレンテレフタレートコードを用
いたがコードモジュラスは8%とした。その他は比較例
2と同一である。高速ドラム走行後にはトレッド−ベル
ト補強層間でのセパレーションであったが、ベルト補強
層コードにはゴムがほとんどついておらず、ディップ層
もしくはポリエステル自体の材質劣化がセパレーション
の原因と推定され、タイヤ高速性は比較例2より低下し
ている。また、モジュラスが低いため、ロードノイズも
比較例1とほぼ同等であった。
【0053】実施例1 ベルト補強層にポリエチレンテレフタレートコードを用
いた。高速ドラム走行ライフも向上し、タイヤ故障はト
レッド−ベルト補強層間でのセパレーションとは関係な
いビード部でのコード−ゴム界面剥離であった。更にト
レッド−ベルト補強層間を剥いで観察したところ、コー
ド周辺にはゴムがほぼ100%被覆しており、接着層の
劣化は全く認められなかった。また、ロードノイズは良
好であった。
【0054】実施例2 ベルト補強層にポリエチレンテレフタレートコードを用
いた。高速ドラム走行ライフも向上し、タイヤ故障はト
レッド−ベルト補強層間でのセパレーションとは関係な
いビード部でのコード−ゴム界面剥離であった。更にト
レッド−ベルト補強層間を剥いで観察したところ、コー
ド周辺にはゴムがほぼ100%被覆しており、接着層の
劣化は全く認められなかった。また、ロードノイズは良
好であった。
【0055】実施例3 ベルト補強層にポリエチレンナフタレートコードを用い
た。高速ドラム走行ライフは実施例1、2よりもさらに
1ステップ向上し、タイヤ故障はトレッド−ベルト補強
層間でのセパレーションとは関係ないビード部でのコー
ド−ゴム界面剥離であった。更にトレッド−ベルト補強
層間を剥いで観察したところ、コード周辺にはゴムがほ
ぼ100%被覆しており、接着層の劣化は全く認められ
なかった。また、ロードノイズは実施例1及び2よりも
さらに良化した。
【0056】
【発明の効果】本発明によると、高速耐久性および低騒
音化を向上させたラジアルタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試供タイヤの断面図である。
【符号の説明】 1、1’ ビード 2 カーカス 4 ベルト 5 トレッド 6 ベルト補強層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビ−ド間にわたって形成されるカ
    ーカスのクラウン部外周側に位置するベルト層の外周側
    にベルト補強層を備えたラジアルタイヤであって、この
    ベルト補強層がベルト層全体および/またはベルト層の
    両端部を覆って配置されかつ接着剤処理されたコードに
    より補強されてなり、このコードがポリエステルを含ん
    で構成されてタイヤ周方向に対して実質的に平行になる
    ようにエンドレスにラセン状に巻き付けられて配置され
    てなり、180℃におけるコードーゴム剥離試験におい
    てもコードにゴムが付着しており、180℃におけるコ
    ードーゴム間の接着力が常温時の接着力の80%以上で
    あることを特徴とするラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記コードが、総表示デニール数の40
    %以上がポリエステルにより構成されることを特徴とす
    る請求項1記載のラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記コードが2.25g/d荷重下で
    1.5〜6%の中間伸度を有することを特徴とする請求
    項1または2記載のラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記コードが2.25g/d荷重下で2
    〜4%の中間伸度であることを特徴とする請求項3記載
    のラジアルタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記ポリエステルがポリエチレンテレフ
    タレートおよびポリエチレンナフタレートのうち少なく
    とも1種であることを特徴とする請求項1〜4のうちい
    ずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  6. 【請求項6】 接着剤が、熱可塑性重合体(A)、熱反
    応型水性ウレタン樹脂(B)およびエポキシド化合物
    (C)を含む接着剤組成物からなり、熱可塑性重合体
    (A)の主鎖が付加反応性のある炭素−炭素二重結合を
    実質的に有せず、ペンダント基として架橋性を有する官
    能基を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項1
    〜5のうちいずれか1項に記載のラジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 接着剤が、熱可塑性重合体(A)、熱反
    応型水性ウレタン樹脂(B)、エポキシド化合物(C)
    およびゴムラテックス(D)を含む接着剤組成物からな
    り、熱可塑性重合体(A)の主鎖が付加反応性のある炭
    素−炭素二重結合を実質的に有せず、ペンダント基とし
    て架橋性を有する官能基を少なくとも1つ有することを
    特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載のラ
    ジアルタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記熱可塑性重合体(A)の主鎖が直鎖
    状構造を主体としたエチレン性付加重合体および/また
    はウレタン系高分子重合体よりなり、ペンダント基とし
    て架橋性官能基がオキソザリン基、ビスマレイミド基、
    (ブロックド)イソシアネート基、アジリジン基、カル
    ボジイミド基、ヒドラジノ基、エポキシ基およびエピチ
    オ基のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求
    項6または7記載のラジアルタイヤ。
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