JP2001060581A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

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JP2001060581A JP11234198A JP23419899A JP2001060581A JP 2001060581 A JP2001060581 A JP 2001060581A JP 11234198 A JP11234198 A JP 11234198A JP 23419899 A JP23419899 A JP 23419899A JP 2001060581 A JP2001060581 A JP 2001060581A
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plasma
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より微細化に対応可能な高密度プラズマを用
いたプラズマ処理において、電極表面における電界分布
の不均一を小さくすることが可能であり、プラズマ密度
を均一にすることが可能なプラズマ処理装置およびプラ
ズマ処理方法を提供すること。 【解決手段】 チャンバー内に相対向するように設けら
れた第1および第2の電極21,5を配置し、給電面である
第1の電極21の第2の電極5に対向する面と反対側の面
から微小離隔して給電板52を配置し、給電板52におけ
る、第1の電極21の給電面の中心に対応する位置から径
方向にずれた位置に給電棒51を接続し、給電板52を回転
させて、給電棒51の給電位置を前記第1の電極の給電面
上で回転させる。このようにして給電して、第1および
第2の電極間21,5に高周波電界を形成することによりプ
ラズマを形成し、基板Wにプラズマ処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板等の基
板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置およびプラズ
マ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おいては、被処理基板である半導体ウエハに対して、エ
ッチングやスパッタリング、CVD(化学気相成長)等
のプラズマ処理が多用されている。
【0003】このようなプラズマ処理を行うためのプラ
ズマ処理装置としては、種々のものが用いられている
が、その中でも容量結合型平行平板プラズマ処理装置が
主流である。
【0004】容量結合型平行平板プラズマ処理装置は、
チャンバー内に一対の平行平板電極(上部および下部電
極)を配置し、処理ガスをチャンバー内に導入するとと
もに、電極の一方に高周波を印加して電極間に高周波電
界を形成し、この高周波電界により処理ガスのプラズマ
を形成して半導体ウエハに対してプラズマ処理を施す。
【0005】このような容量結合型平行平板プラズマ処
理装置により半導体ウエハ上の膜、例えば酸化膜をエッ
チングする場合には、チャンバー内を中圧にして、中密
度プラズマを形成することにより、最適ラジカル制御が
可能であり、それによって適切なプラズマ状態を得るこ
とができ、高い選択比で、安定性および再現性の高いエ
ッチングを実現している。
【0006】しかしながら、近年、ULSIにおけるデ
ザインルールの微細化がますます進み、ホール形状のア
スペクト比もより高いものが要求されており、酸化膜の
エッチング等において従来の条件では必ずしも十分とは
いえなくなりつつある。
【0007】そこで、印加する高周波電力の周波数を上
昇させ、良好なプラズマの解離状態を維持しつつ、高密
度プラズマを形成することが試みられている。これによ
り、より低圧の条件下で適切なプラズマを形成すること
ができるので、さらなるデザインルールの微細化に適切
に対応することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者の
検討結果によれば、このように印加する高周波電力の周
波数を上昇させ、プラズマ密度を上昇させた場合には、
以下のような新たな問題が生じることが判明した。
【0009】従来、上部電極への給電は給電棒を介して
行っており、この給電棒は上部電極の裏面の中心位置に
設けられているが、高密度プラズマを形成するために印
加周波数を上昇させると、高周波電流は電極のごく表面
しか流れないようになり、給電棒から上部電極に供給さ
れた高周波電力は、電極裏面を通って電極の円周方向に
至り、電極のプラズマ接触面を円周側から中心に向かっ
て徐々に供給される。また、上部電極の円周部分は絶縁
体(容量成分)で囲まれており、絶縁体の外側のチャン
バーは保安接地されている。このため、上部電極のプラ
ズマ接触面で干渉作用により定在波が形成され、電極径
方向での電界分布が不均一になる。
【0010】このように電界分布が不均一になるとプラ
ズマ密度が不均一となり、エッチングではエッチングレ
ート分布が不均一となるため、このような電界分布不均
一の原因を取り除いてエッチングレート分布を均一にす
ることが必要となる。
【0011】しかしながら、従来、このような高密度プ
ラズマを用いた場合の問題点が必ずしも明確に認識され
ていたわけではなく、上記のような電界分布不均一を解
消しようとする試みは未だ十分になされていないのが現
状である。
【0012】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、より微細化に対応可能な高密度プラズマを用
いたプラズマ処理において、電極表面における電界分布
の不均一を小さくすることが可能であり、プラズマ密度
を均一にすることが可能なプラズマ処理装置およびプラ
ズマ処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の観点によれば、被処理基板が収容さ
れるチャンバーと、チャンバー内に相対向するように設
けられた第1および第2の電極と、前記第1の電極に整
合器を介して高周波電力を印加する高周波電源と、前記
第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側の面
に前記高周波電源から高周波電力を給電する給電部材
と、前記給電部材の給電位置を移動させる移動機構と、
前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段
と、前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導
入手段とを具備し、前記高周波電力により処理ガスをプ
ラズマ化してプラズマ処理を行うことを特徴とするプラ
ズマ処理装置が提供される(請求項1)。
【0014】本発明の第2の観点によれば、被処理基板
が収容されるチャンバーと、チャンバー内に相対向する
ように設けられた第1および第2の電極と、前記第1の
電極に整合器を介して高周波電力を供給する高周波電源
と、前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反
対側の面に前記高周波電源から高周波電力を給電する給
電手段と、前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持す
る排気手段と、前記チャンバー内に処理ガスを導入する
処理ガス導入手段とを具備し、前記給電手段は、前記第
1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側の面か
ら離隔して設けられた給電板と、この給電板における、
前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側
の面の中心に対応する位置から径方向にずれた位置に接
続され、前記高周波電源からの高周波電力を前記第1の
電極に給電する給電部材と、前記給電板を回転させて、
前記給電部材の給電位置を前記第1の電極の給電面上で
回転させる回転機構とを有し、前記高周波電力により処
理ガスをプラズマ化してプラズマ処理を行うことを特徴
とするプラズマ処理装置が提供される(請求項3)。
【0015】本発明の第3の観点によれば、被処理基板
が収容されるチャンバーと、チャンバー内に相対向する
ように設けられた第1および第2の電極と、前記第1の
電極に整合器を介して高周波電力を供給する高周波電源
と、前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反
対側の面に前記高周波電源から高周波電力を給電する給
電手段と、前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持す
る排気手段と、前記チャンバー内に処理ガスを導入する
処理ガス導入手段とを具備し、前記給電手段は、前記高
周波電源に接続された給電部と、前記第1の電極の前記
第2の電極に対向する面のその中心以外の位置に設けら
れた複数の受電端子部と、その一端が前記給電部に接続
されるとともに、前記複数の受電端子部のそれぞれに給
電できるように移動可能に設けられ、前記高周波電源か
らの高周波電力を受電する受電端子部を順次切り換える
スイッチ機構とを有し、前記高周波電力により処理ガス
をプラズマ化してプラズマ処理を行うことを特徴とする
プラズマ処理装置が提供される(請求項8)。
【0016】本発明の第4の観点によれば、被処理基板
が収容されるチャンバーと、チャンバー内に相対向する
ように設けられた第1および第2の電極と、前記第1の
電極に高周波電力を供給する高周波電源と、前記第1の
電極の前記第2の電極に対向する面と反対側の面に前記
高周波電源から高周波電力を給電する給電手段と、前記
チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段と、
前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手
段とを具備し、前記給電手段は、前記第1の電極の前記
第2の電極に対向する面のその中心以外の位置に設けら
れた複数の受電端子部と、前記高周波電源と前記受電端
子部を接続する複数の給電ラインと、前記複数の受電端
子部のうち前記高周波電源からの高周波電力を受電する
受電端子部を順次切り換えるスイッチ機構とを有し、前
記高周波電力により処理ガスをプラズマ化してプラズマ
処理を行うことを特徴とするプラズマ処理装置が提供さ
れる(請求項15)。
【0017】本発明の第5の観点によれば、相対向する
ように設けられた第1および第2の電極間の処理空間に
被処理基板を配置し、この処理空間に処理ガスを導入し
つつ前記第1の電極に高周波電力を供給することにより
処理空間にプラズマを形成して前記基板にプラズマ処理
を施すプラズマ処理方法であって、前記第1の前記第1
の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側の面に高
周波電力を給電してプラズマを形成する際に、その給電
面内で給電位置を移動させることを特徴とするプラズマ
処理方法が提供される(請求項23)。
【0018】本発明の第6の観点によれば、相対向する
ように設けられた第1および第2の電極間の処理空間に
被処理基板を配置し、この処理空間に処理ガスを導入し
つつ前記第1の電極に高周波電力を供給することにより
処理空間にプラズマを形成して前記基板にプラズマ処理
を施すプラズマ処理方法であって、前記第1の電極の前
記第2の電極に対向する面と反対側の面の中心以外の位
置に複数の受電端子部を設け、前記第1の電極に高周波
電力を給電してプラズマを形成する際に、高周波電力を
受電する受電端子部を順次切り換えることを特徴とする
プラズマ処理方法が提供される(請求項26)。
【0019】本発明によれば、相対向するように設けら
れた第1および第2の電極間の処理空間に被処理基板を
配置し、この処理空間に処理ガスを導入しつつ前記第1
の電極に高周波電力を供給することにより処理空間にプ
ラズマを形成して前記基板にプラズマ処理を施すに際
し、第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側
の面に高周波電力を給電してプラズマを形成する際に、
その給電面内で給電位置を移動させるので、電極の中心
から給電する場合のような干渉が生じず、干渉作用によ
る定在波の形成を防止することができる。例えば、給電
位置を電極中心からシフトさせて回転させることによ
り、電界強度が高い位置が移動し、電界強度が平均化さ
れる。したがって、第1の電極のプラズマ接触面におけ
る電界分布をより均一とすることができ、プラズマ密度
を均一にすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。まず、第1の実施形態
について説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係
るプラズマ処理装置を模式的に示す断面図である。この
プラズマ処理装置1は、電極板が上下平行に対向し、一
方にプラズマ形成用電源が接続された容量結合型平行平
板エッチング装置として構成されている。
【0021】このプラズマエッチング処理装置1は、表
面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウ
ムからなる円筒形状に成形されたチャンバー2を有して
おり、このチャンバー2は保安接地されている。前記チ
ャンバー2内の底部にはセラミックなどの絶縁板3を介
して、被処理体、例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」
という)Wを載置するための略円柱状のサセプタ支持台
4が設けられており、さらにこのサセプタ支持台4の上
には、下部電極を構成するサセプタ5が設けられてい
る。このサセプタ5にはハイパスフィルター(HPF)
6が接続されている。
【0022】前記サセプタ支持台4の内部には、冷媒室
7が設けられており、この冷媒室7には、冷媒が冷媒導
入管8を介して導入され冷媒排出管9から排出されて循
環し、その冷熱が前記サセプタ5を介して前記ウエハW
に対して伝熱され、これによりウエハWの処理面が所望
の温度に制御される。
【0023】前記サセプタ5は、その上中央部が凸状の
円板状に成形され、その上にウエハWと略同形の静電チ
ャック11が設けられている。静電チャック11は、絶
縁材の間に電極12が介在されており、電極12に接続
された直流電源13から1.5kVの直流電圧が印加さ
れることにより、クーロン力によってウエハWを静電吸
着する。
【0024】そして、前記絶縁板3、サセプタ支持台
4、サセプタ5、さらには前記静電チャック11には、
被処理体であるウエハWの裏面に、伝熱媒体であるHe
ガスを供給するためのガス通路14が形成されており、
この伝熱媒体を介してサセプタ5の冷熱がウエハWに伝
達されウエハWが所定の温度に維持されるようになって
いる。
【0025】前記サセプタ5の上端周縁部には、静電チ
ャック11上に載置されたウエハWを囲むように、環状
のフォーカスリング15が配置されている。このフォー
カスリング15はシリコンなどの導電性材料からなって
おり、これによりエッチングの均一性が向上される。
【0026】前記サセプタ5の上方には、このサセプタ
5と平行に対向して上部電極21が設けられている。こ
の上部電極21は、絶縁材25を介して、チャンバー2
の上部に支持されており、サセプタ5との対向面を構成
し、多数の吐出孔24を有する、例えば表面がアルマイ
ト処理されたアルミニウム、シリコン、SiC、または
アモルファスカーボンからなる電極板23と、この電極
板23を支持し、導電性材料、例えば表面がアルマイト
処理されたアルミニウムからなる水冷構造の電極支持体
22とによって構成されている。なお、サセプタ5と上
部電極21とは、10〜60mm程度離間している。
【0027】前記上部電極21における電極支持体22
にはガス導入口26が設けられ、さらにこのガス導入口
26には、ガス供給管27が接続されており、このガス
供給管27には、バルブ28、およびマスフローコント
ローラ29を介して、処理ガス供給源30が接続されて
いる。処理ガス供給源30から、プラズマ処理、例えば
エッチングのための処理ガスが供給される。
【0028】処理ガスとしては、従来用いられている種
々のものを採用することができ、フロロカーボンガス
(C)やハイドロフロロカーボンガス(C
)のようなハロゲン元素を含有するガスを好適に用
いることができる。他にAr、He等の希ガスやN
添加してもよい。
【0029】前記チャンバー2の底部には排気管31が
接続されており、この排気管31には排気装置35が接
続されている。排気装置35はターボ分子ポンプなどの
真空ポンプを備えており、これによりチャンバー2内を
所定の減圧雰囲気、例えば0.01Pa以下の所定の圧
力まで真空引き可能なように構成されている。また、チ
ャンバー2の側壁にはゲートバルブ32が設けられてお
り、このゲートバルブ32を開にした状態でウエハWが
隣接するロードロック室(図示せず)との間で搬送され
るようになっている。
【0030】上部電極21には、第1の高周波電源40
から高周波電力が供給されるようになっており、その給
電線42には整合器41が介在されている。また、上部
電極21にはローパスフィルター(LPF)43が接続
されている。この第1の高周波電源40は、27MHz
以上の周波数を有しており、このように高い周波数を印
加することによりチャンバー2内に好ましい解離状態で
かつ高密度のプラズマを形成することができ、低圧条件
下のプラズマ処理が可能となる。この例では、高周波電
源40として60MHzのものを用いている。
【0031】チャンバー2の上方には、チャンバー2と
同径の電磁波遮蔽箱50がチャンバー2に連続して設け
られており、その中に上部電極21に高周波電力を給電
する給電棒(給電部材)51と給電板52とが設けられ
ている。さらに電磁波遮蔽箱50の外側に給電板52を
回転させるモータ53が設けられている。そして、給電
棒51、給電板52およびモータ53により給電手段を
構成している。
【0032】図2にも示すように、給電板52は円盤状
をなし、上部電極21の裏面と平行に上部電極21から
微小離隔してその中心を回転軸として回転可能に設けら
れている。この給電板52は上部電極21よりも小径で
あり、上部電極21と同心状に配置されている。
【0033】給電棒51は、電磁遮蔽箱50の天壁から
給電板52の中心に向かって垂直に延びる上垂直部51
aと、この上垂直部51aに連続し水平方向外側に延び
る水平部51bと、この水平部51bに連続して垂直に
延び給電板52の中心からずれた位置に接続される下垂
直部51cとを有するクランク状をなしている。そし
て、上垂直部51aと電磁遮蔽箱50の天壁との間には
ベアリング56が設けられており、給電棒51が回転可
能となっている。また、ベアリング56の上方には、整
合器41の出力である固定された上部給電棒46と回転
可能な給電棒51とを接続する接続機構57が設けられ
ている。この接続機構57は、図3に示すように、ボッ
クス57aとその中に貯留される水銀57bとを有して
いる。そして上部給電棒46の先端に設けられた円盤部
46aを含む上部給電棒46の先端部が水銀57bに浸
漬されている。給電棒51が回転する場合には、ボック
ス57aごと回転するようになっている。
【0034】モータ53は電磁遮蔽箱50の上に設けら
れており、その回転軸54が電磁遮蔽箱50の内部へ垂
直下方へ延びており、その下端部にはギア55が取り付
けられている。一方、上記給電板52の周面はギアとな
っており、給電板52とギア55とが噛合されている。
また、給電板52は不図示の支持機構により支持されて
いる。したがって、給電板52は給電棒51を軸として
回転可能となっている。
【0035】給電板52と上部電極21との離間距離は
例えば5mm程度であり、これらは容量結合されてい
る。この状態で上述のように給電板52が回転すること
により、給電棒51の給電板52に対する接続部58が
給電板52の中心を回転中心として回転する。したがっ
て、上部電極21への給電位置が電極21の裏面上、す
なわち電極支持体22の上面上で上部電極21の中心を
回転中心として回転する。
【0036】下部電極としてのサセプタ5には、第2の
高周波電源44が接続されており、その給電線には整合
器45が介在されている。この第2の高周波電源44は
例えば100kHz〜13.56MHzの範囲から選択
された周波数を有しており、このような範囲の周波数を
印加することにより、被処理体であるウエハWに対して
適切なイオン作用を与えることができる。この例では、
この第2の高周波電源44としては2MHzのものを用
いている。
【0037】次に、以上のように構成されるプラズマ処
理装置1における処理動作について説明する。まず、被
処理基板であるウエハWは、ゲートバルブ32が開放さ
れた後、図示しないロードロック室からチャンバー2内
へと搬入され、静電チャック11上に載置される。そし
て、高圧直流電源13から直流電圧が印加されることに
よって、ウエハWが静電チャック11上に静電吸着され
る。次いで、ゲートバルブ32が閉じられ、排気装置3
5によって、チャンバー2内が所定の真空度まで真空引
きされる。
【0038】その後、バルブ28が開放されて、処理ガ
ス供給源30から処理ガスがマスフローコントローラ2
9によってその流量が調整されつつ、処理ガス供給管2
7、ガス導入口26を通って上部電極21の内部へ導入
され、さらに電極板23の吐出孔24を通って、図1の
矢印に示すように、ウエハWに対して均一に吐出され、
チャンバー2内の圧力が所定の値に維持される。
【0039】そして、その後、第1の高周波電源40か
ら60MHzの高周波が上部電極21に印加される。こ
れにより、上部電極21と下部電極としてのサセプタ5
との間に高周波電界が生じ、処理ガスが解離してプラズ
マ化し、このプラズマにより、ウエハWに対してエッチ
ング処理が施される。
【0040】他方、第2の高周波電源44からは2MH
zの高周波が下部電極であるサセプタ5に印加される。
これにより、プラズマ中のイオンがサセプタ5側へ引き
込まれ、イオンアシスト作用によりエッチングの異方性
が高められる。
【0041】このような場合に生じる従来技術の問題点
について図4、図5を用いて説明する。上述のように上
部電極21に印加する高周波の周波数を27MHzより
も高くすることにより、プラズマ密度を上げることがで
きるが、給電棒を電極中心位置に配置する従来の装置で
は、上部電極21のプラズマ接触面において、電流、電
圧の位相差に基づく干渉作用によって定在波が形成さ
れ、電界の不均一が生じる。
【0042】すなわち、上部電極21の電極板23は、
通常、表面がアルマイト処理されたアルミニウム、S
i、SiC等の導電体または半導体で構成されており、
高周波電源40から給電棒51’を介して供給される高
周波電流が高周波数化すると、表皮効果により電極のご
く表面にしか電力が供給されず(この時の表面深さδは
(2/ωσμ)1/2と表される。ただし、ω=2πf
(f:周波数)、σ:導電率、μ:透磁率)、上部電極
21の中心に給電棒が存在する場合には、電圧および電
流は給電棒51’の表面、電極支持体22の上面、電極
支持体22の側面、電極板23の側面を通ってプラズマ
接触面である電極板23の下面に達する。この場合に、
給電棒51’は上部電極21の中心に存在しているた
め、電極板23下面のエッジ部ではどこも電圧および電
流が同じ位相であり、図5に示すように、電極板23の
エッジ部から同位相で中心方向へ徐々に電力が供給され
る。そのため、電極板23の中心とエッジ部とで位相差
d/λ(λは電極表面波の波長、dは電極の半径)が生
じる。また、電気的な等価回路上、上部電極21の円周
部分は、プラズマに電力が供給される方向と並列に絶縁
体(C成分)を介してグランドに落ち、円周位置での電
界強度Eは、E=E・cos(ωt)となる。ま
た、電極中心部分での電界強度Eは、E=E・co
s(ωt+d/λ)となる。ωは印加周波数であり、λ
は印加周波数および高調波がプラズマを介して形成され
る(波長短縮)波長である。この時、高周波電力は円周
部分から中心に向けて徐々に供給されるため、円周側か
らの電圧および電流が電極板23の中心部に集まる。こ
れによって、電極板23下面の中心部分の電界強度がエ
ッジ部分の電界強度よりも高くなる。また、中心位置は
プラズマと接しているため、RF等価回路的には開放端
となっている。したがって、電極板23の下面には半径
方向に波長λ=2dの定在波が形成される。そのため、
プラズマ密度の不均一を生じる。
【0043】そこで本実施形態では、このような原因に
よって生じる定在波を解消するため、円盤状をなす給電
板を上部電極21の裏面と平行に上部電極21から微小
離隔してその中心を回転軸として回転可能に設け、給電
棒51をこの給電板52の中心からシフトした位置に接
続している。給電板52と上部電極21とは容量結合さ
れているので、この状態で給電板52を回転させること
により、給電棒51の給電板52に対する接続部58が
給電板52の中心を回転中心として回転する。高周波電
流は容量結合している給電板52から上部電極21へ流
れるので、上部電極21への給電位置が電極支持体22
の上面上で上部電極21の中心を回転中心として回転す
ることとなる。
【0044】このように給電位置が上部電極21の給電
面内で移動されるので、上部電極21の中心から給電す
る場合のような干渉作用による定在波の形成を防止する
ことができる。すなわち、給電位置を上部電極21の中
心からシフトさせることにより、電界強度の高い位置が
中心からずれるとともに、給電位置を回転させることに
より、それにともなって電界強度が高い位置が移動する
ため、電界強度が平均化される。したがって、上部電極
21のプラズマ接触面における電界分布をより均一にす
ることができ、プラズマ密度を均一にすることができ
る。
【0045】この場合に、給電位置の上部電極21中心
からのシフト量は、特に限定されないが、上部電極21
の中心から給電する場合に形成される定在波の半値幅の
半径分シフトすることが好ましい。
【0046】また、給電位置の回転速度、すなわち給電
板52の回転速度は、エッチングする膜が絶縁性である
場合にプラズマの不均一に起因して生じるおそれがある
チャージアップダメージを回避することができるよう
に、かつエッチングの均一性が良好になるように、でき
るだけ速く回転することが好ましい。しかし、エッチン
グの均一性のみを考慮すると20rpm以上であれば十
分である。
【0047】なお、整合器41は、図6に示すような構
造となっており、高周波電源40および給電棒51に対
して直列に上流側からコイル81および可変コンデンサ
ー84が設けられており、さらにコイル81の上流側に
は接地されたコンデンサー80が接続され、コイル81
の下流側には接地された可変コンデンサー82とコンデ
ンサー83が接続されている。ここで、上記上部電極2
1と給電板52とはコンデンサーを形成するが、その静
電容量が整合器41の給電棒51と直列に形成された可
変コンデンサー84の静電容量以下であると整合範囲が
変化するおそれがある。したがって、上部電極21と給
電板52とで形成されたコンデンサーの静電容量は、可
変コンデンサー84の静電容量よりも大きいことが整合
範囲を変化させない観点から好ましく、その10倍以上
であることが一層好ましい。
【0048】また、固定された上部給電棒46と回転可
能な給電棒51とを接続する接続機構57は水銀を用い
てこれらを接続しているので、その構造を簡易なものと
できることに加え、電気抵抗を低く抑え、かつ摩擦を生
じさせないようにすることができるといった効果を得る
ことができる。
【0049】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図7は本発明の第2の実施形態に係るプラズマ
処理装置を模式的に示す断面図であり、図8は図7の装
置に用いられる上部電極周辺部を一部切り欠いて示す斜
視図である。このプラズマ処理装置1’も、第1の実施
形態と同様、電極板が上下平行に対向し、一方にプラズ
マ形成用電源が接続された容量型平行平板エッチング装
置として構成されており、図7において、図1と同じも
のには基本的に同じ符号を付して説明を省略する。
【0050】本実施形態においては、第1の実施形態と
は異なり、上部電極21の裏面、すなわち電極支持体2
2の上面における上部電極21と同心的な円周上に等間
隔で配置された複数(図では6個)の受電端子部60
と、上部給電棒46に一端が接続され、複数の受電端子
部60のそれぞれに給電できるように設けられ、高周波
電源40からの高周波電力を受電する受電端子部60を
順次切り換えるスイッチ機構61とを有している。
【0051】スイッチ機構61は、電極支持体22上面
の中央に設けられ、筐体62と、筐体62内に設けられ
るとともに、一つの受電端子部60に5枚ずつ接続され
た受電端子板63と、筐体62内の中央に垂直にかつ回
転可能に設けられた回転部材64と、回転部材64に取
り付けられ、同じ方向に延びる扇形をなす4枚の給電端
子板65と、筐体62内の底部に設けられ回転部材64
を回転させるモータ66とを有している。各受電端子の
5枚の受電端子板63はその外側部分同士が部材63a
により接続されており、筐体62の周壁と部材63aと
の間には、絶縁部材62bが設けられている。そして、
筐体62内には円盤状の支持壁62aが設けられ、この
支持壁62aと回転部材64との間にはベアリング67
が取り付けられている。また、上部給電棒46と回転可
能な回転部材64とを接続する接続機構57’が設けら
れている。接続機構57’は第1の実施形態の接続機構
57と同様、水銀を介して接続するようになっている。
また、筐体62の上壁と固定されている上部給電棒46
との間は密閉されており、筐体62は図示しない排気手
段により真空状態に維持することが可能となっている。
【0052】一つの受電端子部60に接続されている5
枚の受電端子板63は水平に配置されており、4枚の給
電端子板65も水平に設けられている。そして、これら
5枚の受電端子板63のそれぞれの間を4枚の給電端子
板65がそれぞれ通過することが可能となっており、図
示するように、一つの受電端子部60に接続された5枚
の受電端子板63のそれぞれの間に4枚の給電端子板6
5が上下に配置されることにより、受電端子板63と給
電端子板65とが容量結合するようになっている。この
状態では、高周波電源40からの高周波電力は、回転部
材64から対応する受電端子部60を介して上部電極2
1へ供給される。そして回転部材64を回転させること
により、受電する受電端子部60が順次切り換えられ
る。他の構成については、基本的に図1と同様である。
【0053】このように構成されるプラズ処理装置1’
においては、基本的に第1の実施形態に係るプラズ処理
装置1と同様にエッチング処理が行われる。
【0054】本実施形態では、上部電極21の裏面、す
なわち電極支持体22の上面に複数の受電端子部60を
設け、各受電端子部60に接続された受電端子板63
と、回転部材64に接続された給電端子板65とが容量
結合可能とし、回転部材64を回転させることにより受
電端子板63の上下を給電端子板65が通過して、各受
電端子部60においてこのような容量結合を順次形成す
るようにしたので、容量結合(コンデンサー)が形成さ
れた受電端子部60が高周波電源40からの高周波電力
を順次受電することとなる。したがって、回転部材64
の回転に対応して、上部電極21への給電位置が移動す
ることとなり、上部電極21の中心から給電する場合の
ような固定された干渉縞が生じず、干渉作用に起因する
定在波の形成を防止することができる。具体的には、上
部電極21における給電位置をその中心からシフトさせ
た位置である受電端子部60とすることにより電界強度
の高い位置が中心からずれるとともに、上部電極21と
同心的な円周上に配置された受電端子部60のうち受電
する端子部を順次切り換えて上部電極21の給電位置を
回転させることによって電界強度が高い位置が移動する
ため、電界強度が平均化される。したがって、上部電極
21のプラズマ接触面における電界分布をより均一にす
ることができ、プラズマ密度を均一にすることができ
る。
【0055】この際に、スイッチ機構61の筐体62内
は、図示しない排気機構により所定の真空状態となって
おり、大気ブレークダウンが発生し難いので、受電端子
板63と給電端子板65との間隔を狭くすることがで
き、形成されるコンデンサーの静電容量が大きくなって
高周波電力の損失を減少させることができる。また、各
受電端子部60において複数の受電端子板63を設け、
それらの間に複数の給電端子板65が配置されることに
より、コンデンサーの電極面積が大きくなって静電容量
が大きくなるため、高周波電力の損失を減少させること
ができる。もちろん受電端子板63を各受電端子部60
につき1枚ずつとし、給電端子板65を1枚として1つ
のコンデンサーを形成するようにしてもよい。特に、本
実施形態のようにスイッチ機構61の筐体62内を真空
状態としている場合には上述のように受電端子板63と
給電端子板65との間隔を狭くすることができるので、
受電端子板63を各受電端子部60につき1枚ずつと
し、給電端子板65を1枚として1つのコンデンサーを
形成するようにしても大きな静電容量を得ることができ
る。なお、図1に示す第1の実施形態においても、給電
板52等が設けられている空間を真空排気すれば同様の
効果を得ることができる。
【0056】また、給電位置の移動速度、すなわち受電
端子部60の切り換える際の周期は、エッチングする膜
が絶縁性である場合にプラズマの不均一に起因して生じ
るおそれがあるチャージアップダメージを回避すること
ができるように、かつエッチングの均一性が良好になる
ように、できるだけ速いほうが好ましい。しかし、エッ
チングの均一性のみを考慮するとその周期が20回/分
以上であれば十分である。
【0057】なお、本実施形態において、上記受電端子
板63と給電端子板65とはコンデンサーを形成する
が、その静電容量が整合器41の給電棒51と直列に形
成された可変コンデンサー84の静電容量以下であると
整合範囲が変化するおそれがある。したがって、受電端
子板63と給電端子板65とで形成されたコンデンサー
の静電容量は、可変コンデンサー84の静電容量よりも
大きいことが整合範囲を変化させない観点から好まし
く、その10倍以上であることが一層好ましい。
【0058】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図9は本発明の第3の実施形態に係るプラズマ
処理装置を模式的に示す断面図である。このプラズマ処
理装置1''も、従前の実施形態と同様、電極板が上下平
行に対向し、一方にプラズマ形成用電源が接続された容
量型平行平板エッチング装置として構成されており、図
9において、図1と同じものには基本的に同じ符号を付
して説明を省略する。
【0059】本実施形態においては、第2の実施形態に
おける受電端子部60と同様、上部電極21の裏面、す
なわち電極支持体22の上面における上部電極21と同
心的な円周上に等間隔で配置された複数の受電端子部6
0’を有している。そして、整合器41に接続された給
電棒68と、給電棒68から分岐して各受電端子部6
0’に接続された給電部材69と、各給電部材69に設
けられたPINダイオードからなるスイッチ素子71
と、これらスイッチ素子71を制御するコントローラ7
2とを有するスイッチ機構70が設けられている。
【0060】スイッチ機構70においては、スイッチ素
子71がコントローラ72からの信号によりオン・オフ
可能となっており、コントローラ72から各スイッチ素
子71へ所定のパルス信号が出力されることにより、各
スイッチ素子71を順次オン状態にすることが可能とな
っている。他の構成については、基本的に図1と同様で
ある。
【0061】このように構成されるプラズ処理装置1''
においては、基本的に第1の実施形態に係るプラズ処理
装置1と同様にエッチング処理が行われる。
【0062】本実施形態では、上部電極21の裏面、す
なわち電極支持体22の上面に複数の受電端子部60’
を設け、各受電端子部60’に接続された給電棒68か
ら分岐する給電部材69にPINダイオードからなるス
イッチ素子71をそれぞれ設け、コントローラ72によ
りオン状態にするスイッチ素子71を順次切り換えるよ
うにしたので、それに対応して各受電端子部60’が高
周波電源40からの高周波電力を順次受電することとな
る。したがって、コントローラ72からの信号によるス
イッチ素子71のオン・オフ動作に対応して、上部電極
21への給電位置が移動することとなり、上部電極21
の中心から給電する場合のような干渉が生じず、干渉作
用に起因する定在波の形成を防止することができる。具
体的には、上部電極21における給電位置をその中心か
らシフトさせた位置である受電端子部60’とすること
により電界強度の高い位置が中心からずれるとともに、
上部電極21と同心的な円周上に配置された受電端子部
60’のうち受電する端子部を順次切り換えて上部電極
21の給電位置を回転させることによって電界強度が高
い位置が移動するため、電界強度が平均化される。した
がって、上部電極21のプラズマ接触面における電界分
布をより均一にすることができ、プラズマ密度を均一に
することができる。
【0063】この場合に、給電位置の移動速度、すなわ
ち受電端子部60’を切り換える際の周期は、第2の実
施形態と同様、エッチングの均一性のみを考慮するとそ
の周期が20回/分以上であれば十分である。しかし、
エッチングする膜が絶縁性である場合にプラズマの不均
一に起因して生じるおそれがあるチャージアップダメー
ジを回避するためにはこの周期はできるだけ速いほうが
好ましく、具体的には500kHz以上であれば、チャ
ージアップダメージが生じるおそれをほぼなくすること
ができると考えられる。第1および第2の実施形態で
は、給電位置の移動を機械的機構により実現していたた
め、このような高速で給電位置を移動させることは実質
的に不可能であり、チャージアップダメージの発生を完
全には防止することができなかったが、本実施形態で
は、コントローラ72からの電気信号によりスイッチ素
子を切り換えるため、このような高速な給電位置の移動
が可能であり、チャージアップダメージをほぼ完全に防
止することができる。
【0064】上記第1から第3の実施形態において、上
部電極への印加周波数が高くなるほど定在波が形成され
やすくなるため、印加周波数が27MHz以上の場合に
特に有効であるが、27MHz未満の周波数であっても
定在波の影響が皆無ではなく、本発明を適用することに
より一定の効果を得ることができる。また、プラズマ密
度が1×1011個/cm以上の場合に上記問題が生
じやすく、本発明はこのような場合に特に有効である。
【0065】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることなく、種々変形可能である。例えば、上記第1の
実施形態では、給電位置を上部電極の給電面における上
部電極と同心的な所定半径の円周上を移動させるように
したが、これに限らず上部電極の中心を通らない円周を
移動すればよく、また給電位置の移動軌跡も円周に限ら
ず他のものであってもよい。また、固定部と移動部との
接続機構として水銀による結合を用いたが、これに限ら
ず機械的機構等他の機構であってもよい。
【0066】また、第2および第3の実施形態におい
て、受電端子部を上部電極の給電面における上部電極と
同心的な所定半径の円周上に等間隔で配置したが、必ず
しも上部電極と同心的な円周でなくてもよく、その配置
も等間隔である必要はない。さらに、受電される受電端
子部を順次切り換えることができれば、それらの配置は
円周状でなくてもよい。また、受電端子部を6個設けた
例を示したが、その数は特に限定されない。ただし、3
個以上であることが好ましく、よりプラズマの均一化を
促進するためにはその数は多いほどよい。
【0067】第2の実施形態ではスイッチ機構として静
電結合を利用したが、スイッチ機構が可動部を有し複数
の受電端子部に順次給電することができれば、これに限
るものではない。また、第3の実施形態ではスイッチ素
子としてPINダイオードを用いたが、スイッチ機能を
有する素子であればこれに限るものではない。さらに、
給電位置の移動手段は、第1ないし第3の実施形態のも
のに限らず、給電位置を移動することができればどのよ
うな手段であってもよい。
【0068】上記いずれの実施形態においても、上下電
極に高周波電力を供給したが、一方のみに高周波電力を
供給するタイプであってもよい。また、本発明を上部電
極に適用した場合について示したが、下部電極に適用す
ることも可能である。さらに、被処理基板として半導体
ウエハを用い、これにエッチングを施す場合について説
明したが、これに限らず、処理対象としては液晶表示装
置(LCD)基板等の他の基板であってもよく、またプ
ラズマ処理もエッチングに限らず、スパッタリング、C
VD等の他の処理であってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相対向するように設けられた第1および第2の電極間の
処理空間に被処理基板を配置し、この処理空間に処理ガ
スを導入しつつ前記第1の電極に高周波電力を供給する
ことにより処理空間にプラズマを形成して前記基板にプ
ラズマ処理を施すに際し、第1の電極の前記第2の電極
に対向する面と反対側の面に高周波電力を給電してプラ
ズマを形成する際に、その給電面内で給電位置を移動さ
せるので、電極の中心から給電する場合のような干渉が
生じず、干渉作用による定在波の形成を防止することが
できる。したがって、第1の電極のプラズマ接触面にお
ける電界分布をより均一とすることができ、プラズマ密
度を均一にすることができる。このため、プラズマ処理
を均一に行うことができ、チャージアップダメージの発
生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るプラズマ処理装
置を示す断面図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るプラズマ処理装
置における上部電極への給電機構を説明するための斜視
図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るプラズマ処理装
置に用いた、上部給電棒と給電棒とを接続する接続機構
を示す断面図。
【図4】従来の上部電極における高周波電力の供給系路
を模式的に示す断面図。
【図5】従来の上部電極における高周波電力の供給系路
を模式的に示す底面図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るプラズマ処理装
置に用いた整合器を示す回路図。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るプラズマ処理装
置を示す断面図。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るプラズマ処理装
置に用いられる上部電極周辺部を一部切り欠いて示す斜
視図
【図9】本発明の第3の実施形態に係るプラズマ処理装
置を示す断面図。
【符号の説明】
1,1’,1'';プラズマ処理装置 2;チャンバー 5;サセプタ(第2の電極) 21;上部電極(第1の電極) 22;電極支持体 23;電極板 30;処理ガス供給源 35;排気装置 40;第1の高周波電源 41,45;整合器 44;第2の高周波電源 51;給電棒 52;給電板 53,66;モーター 57;接続機構 60,60’;受電端子部 61,70;スイッチ機構 63;受電端子板 64;回転部材 65;給電端子板 71;スイッチ素子 72;コントローラ W;半導体ウエハ
フロントページの続き Fターム(参考) 4G075 AA24 AA30 BC02 BC04 BC06 CA03 CA47 EA05 EB01 EB42 EC21 FB02 FB04 FC15 4K030 CA04 CA12 DA04 FA03 KA14 KA30 KA45 LA15 LA18 5F004 AA01 AA06 BA04 BA09 BB11 BB13 BB22 BB25 BB28 BB29 BB30 BC08 DA00 DA01 DA02 DA03 DA15 DA16 DA22 DA23 DA25

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板が収容されるチャンバーと、 チャンバー内に相対向するように設けられた第1および
    第2の電極と、 前記第1の電極に整合器を介して高周波電力を供給する
    高周波電源と、 前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側
    の面に前記高周波電源から高周波電力を給電する給電部
    材と、 前記給電部材の給電位置を移動させる移動機構と、 前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段
    と、 前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手
    段とを具備し、 前記高周波電力により処理ガスをプラズマ化してプラズ
    マ処理を行うことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記移動機構は、前記給電部材の給電位
    置を、実質的に前記第1の電極の給電面における第1の
    電極と同心的な所定半径の円周上を移動させることを特
    徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理基板が収容されるチャンバーと、 チャンバー内に相対向するように設けられた第1および
    第2の電極と、 前記第1の電極に整合器を介して高周波電力を供給する
    高周波電源と、 前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側
    の面に前記高周波電源から高周波電力を給電する給電手
    段と、 前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段
    と、 前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手
    段とを具備し、 前記給電手段は、 前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側
    の面から離隔して設けられた給電板と、 この給電板における、前記第1の電極の前記第2の電極
    に対向する面と反対側の面の中心に対応する位置から径
    方向にずれた位置に接続され、前記高周波電源からの高
    周波電力を前記第1の電極に給電する給電部材と、 前記給電板を回転させて、前記給電部材の給電位置を前
    記第1の電極の給電面上で回転させる回転機構とを有
    し、 前記高周波電力により処理ガスをプラズマ化してプラズ
    マ処理を行うことを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記給電位置は、第1の電極の前記第2
    の電極に対向する面と反対側の面における第1の電極と
    同心的な所定半径の円周上を移動することを特徴とする
    請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記給電位置の回転数は、20rpm以
    上であることを特徴とする請求項3または請求項4に記
    載のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記高周波電源と前記給電部材とは水銀
    を介して接続されていることを特徴とする請求項3ない
    し請求項5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の電極と前記給電板とによって
    形成される静電結合の静電容量は、前記整合器内におい
    て給電部材と直列に形成された静電容量よりも大きいこ
    とを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれか1項
    に記載のプラズマ処理装置。
  8. 【請求項8】 被処理基板が収容されるチャンバーと、 チャンバー内に相対向するように設けられた第1および
    第2の電極と、 前記第1の電極に整合器を介して高周波電力を供給する
    高周波電源と、 前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側
    の面に前記高周波電源から高周波電力を給電する給電手
    段と、 前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段
    と、 前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手
    段とを具備し、 前記給電手段は、 前記高周波電源に接続された給電部と、 前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面のその中
    心以外の位置に設けられた複数の受電端子部と、 その一端が前記給電部に接続されるとともに、前記複数
    の受電端子部のそれぞれに給電できるように移動可能に
    設けられ、前記高周波電源からの高周波電力を受電する
    受電端子部を順次切り換えるスイッチ機構とを有し、 前記高周波電力により処理ガスをプラズマ化してプラズ
    マ処理を行うことを特徴とするプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記スイッチ機構は、 前記複数の受電端子部にそれぞれ接続された受電端子板
    と、 前記給電部に接続されるとともに、前記各受電端子部の
    受電端子板の直上または直下を通過可能であり、かつ前
    記各受電端子板と対向した際に、その受電端子板との間
    で静電結合可能な給電端子板と、 前記給電端子板を移動させて、前記各受電端子部の受電
    端子板の直上または直下に順次位置させる駆動機構とを
    有することを特徴とする請求項8に記載のプラズマ処理
    装置。
  10. 【請求項10】 前記スイッチ機構は、前記給電端子板
    が取り付けられ、かつ前記駆動機構により回転される回
    転部材を有し、前記給電端子板へは前記回転部材を介し
    て給電されることを特徴とする請求項9に記載のプラズ
    マ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記スイッチ機構を減圧雰囲気に存在
    させる減圧手段をさらに有することを特徴とする請求項
    9または請求項10に記載のプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記各受電端子部に接続された受電端
    子板は、それぞれの受電端子部に複数枚ずつ設けられ、
    かつ各受電端子部の複数の受電端子板と静電結合可能な
    ように複数の給電端子板を有することを特徴とする請求
    項9ないし請求項11のいずれか1項に記載のプラズマ
    処理装置。
  13. 【請求項13】 前記給電部と前記スイッチ機構とは水
    銀を介して接続されていることを特徴とする請求項8な
    いし請求項12のいずれか1項に記載のプラズマ処理装
    置。
  14. 【請求項14】 前記受電端子板と前記給電端子板とに
    よって形成される静電結合の静電容量は、前記整合器内
    の給電部材と直列に形成された静電容量よりも大きいこ
    とを特徴とする請求項9ないし請求項13のいずれか1
    項に記載のプラズマ処理装置。
  15. 【請求項15】 被処理基板が収容されるチャンバー
    と、 チャンバー内に相対向するように設けられた第1および
    第2の電極と、 前記第1の電極に高周波電力を供給する高周波電源と、 前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側
    の面に前記高周波電源から高周波電力を給電する給電手
    段と、 前記チャンバー内を所定の減圧状態に維持する排気手段
    と、 前記チャンバー内に処理ガスを導入する処理ガス導入手
    段とを具備し、 前記給電手段は、 前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面のその中
    心以外の位置に設けられた複数の受電端子部と、 前記高周波電源と前記受電端子部を接続する複数の給電
    ラインと、 前記複数の受電端子部のうち前記高周波電源からの高周
    波電力を受電する受電端子部を順次切り換えるスイッチ
    機構とを有し、 前記高周波電力により処理ガスをプラズマ化してプラズ
    マ処理を行うことを特徴とするプラズマ処理装置。
  16. 【請求項16】 前記スイッチ機構は、 前記複数の給電ラインに設けられたスイッチ素子と、 これらスイッチ素子を順次オン状態にする制御手段とを
    有することを特徴とする請求項15に記載のプラズマ処
    理装置。
  17. 【請求項17】 前記スイッチ素子はPINダイオード
    を有することを特徴とする請求項16に記載のプラズマ
    処理装置。
  18. 【請求項18】 前記複数の受電端子部は、前記第1の
    電極の前記第2の電極に対向する面と反対側の面におけ
    るその中心を通らない円周上に配置されることを特徴と
    する請求項15ないし請求項17のいずれか1項に記載
    のプラズマ処理装置。
  19. 【請求項19】 前記複数の受電端子部は、前記第1の
    電極の前記第2の電極に対向する面と反対側の面におけ
    る第1の電極と同心的な所定半径の円周上に等間隔で配
    置されることを特徴とする請求項18に記載のプラズマ
    処理装置。
  20. 【請求項20】 前記円周上に配置された給電端子部を
    順次切り換える際の周期が20回/分以上であることを
    特徴とする請求項18または請求項19に記載のプラズ
    マ処理装置。
  21. 【請求項21】 前記受電端子部は、少なくとも3個で
    あることを特徴とする請求項8ないし請求項20のいず
    れか1項に記載のプラズマ処理装置。
  22. 【請求項22】 前記第2の電極に高周波を印加する他
    の高周波電源をさらに具備することを特徴とする請求項
    1ないし請求項21のいずれか1項に記載のプラズマ処
    理装置。
  23. 【請求項23】 相対向するように設けられた第1およ
    び第2の電極間の処理空間に被処理基板を配置し、この
    処理空間に処理ガスを導入しつつ前記第1の電極に高周
    波電力を供給することにより処理空間にプラズマを形成
    して前記基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法で
    あって、 前記第1の前記第1の電極の前記第2の電極に対向する
    面と反対側の面に高周波電力を給電してプラズマを形成
    する際に、その給電面内で給電位置を移動させることを
    特徴とするプラズマ処理方法。
  24. 【請求項24】 前記給電位置は、実質的に前記第1の
    電極の給電面における第1の電極と同心的な所定半径の
    円周上で移動されることを特徴とする請求項23に記載
    のプラズマ処理方法。
  25. 【請求項25】 前記給電位置の移動速度は、20rp
    m以上であることを特徴とする請求項24に記載のプラ
    ズマ処理方法。
  26. 【請求項26】 相対向するように設けられた第1およ
    び第2の電極間の処理空間に被処理基板を配置し、この
    処理空間に処理ガスを導入しつつ前記第1の電極に高周
    波電力を供給することにより処理空間にプラズマを形成
    して前記基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理方法で
    あって、 前記第1の電極の前記第2の電極に対向する面と反対側
    の面の中心以外の位置に複数の受電端子部を設け、前記
    第1の電極に高周波電力を給電してプラズマを形成する
    際に、高周波電力を受電する受電端子部を順次切り換え
    ることを特徴とするプラズマ処理方法。
  27. 【請求項27】 前記受電端子部は円周状に配置され、
    前記受電端子部を順次切り換える際の速度が20rpm
    以上であることを特徴とする請求項26に記載のプラズ
    マ処理方法。
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