JP2001056068A - スリップ機構付弁操作キャップ - Google Patents

スリップ機構付弁操作キャップ

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JP2001056068A
JP2001056068A JP11232056A JP23205699A JP2001056068A JP 2001056068 A JP2001056068 A JP 2001056068A JP 11232056 A JP11232056 A JP 11232056A JP 23205699 A JP23205699 A JP 23205699A JP 2001056068 A JP2001056068 A JP 2001056068A
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JP
Japan
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hub
input shaft
ring
cap
hole
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JP11232056A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kitamura
雅明 北村
Hiroo Sensui
博雄 泉水
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力軸への過大なトルクの伝達を防止し、入
力軸に確実に固定するスリップ機構付弁操作キャップを
提供する。 【解決手段】 入力軸2に遊嵌する孔部14を有するキ
ャップ本体11と、孔部14に遊嵌し、入力軸2に軸心
廻りで係合するハブ17と、孔部14に軸心方向へ移動
自在に嵌合装着し、キャップ本体11に軸心廻りで係合
するリング16と、リング16をハブ17に押圧する環
状の弾性体15と、ハブ17を軸心方向廻りに回転自在
に受け止める蓋18と、リング16とハブ17の双方の
当接面および、ハブ17と蓋18の双方の当接面に形成
し、軸心廻りで相互に係合する傾斜面を有する歯部と、
ハブ17の内面に形成した溝部19cに径方向に拡縮自
在に配置し、入力軸2に形成した凹部2aに係合して抜
け止めする止め輪19dとを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弁の操作機におけ
るキャップと入力軸とを接続する技術に係り、スリップ
機構付弁操作キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図14に示すように、弁の
操作機31などにおいては、操作機31の入力軸32に
キャップ33を設けており、キャップ33を操作棒(図
示省略)等により回転駆動し、操作棒の駆動力をキャッ
プ33を介して入力軸32に伝達している。キャップ3
3は、入力軸32を角錐状に形成し、キャップ33に入
力軸32に嵌合する角錐状の孔部34を設けることによ
り、入力軸32の軸心廻りにおける廻り止めを行なって
おり、固定ボルト35により入力軸32に対してキャッ
プ33を抜け止めしている。入力軸32とキャップ33
の結合は、キャップ33に設けたシアーピンを入力軸3
2に貫入することによって行なう場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、角錐もしくは角柱状をなす入力軸32
とキャップ33の孔部34との嵌合によって駆動力の伝
達を行なう場合には、弁の全開時もしくは全閉時に、弁
の回転限度を越えて過大なトルクをキャップ33に加え
ると、キャップ33は加えられた全てのトルクを入力軸
32に伝達するので、弁が破損する問題があった。ま
た、キャップ33の内部に、入力軸への過大なトルクの
伝達を防止するスリップ機構を内蔵すると、キャップ3
3を固定ボルト35によって側方から入力軸32に固定
することができなくなる。
【0004】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、入力軸への過大なトルクの伝達を防止するスリップ
機構を有するとともに、操作機等の入力軸に確実に固定
することができるスリップ機構付弁操作キャップを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のスリップ機構付弁操作キャップは、操
作対象の入力軸に遊嵌する孔部を有するキャップ本体
と、孔部内に遊嵌して配置し、入力軸に軸心廻りで係合
するハブと、孔部の奥端側に軸心方向へ移動自在に嵌合
装着し、キャップ本体に軸心廻りで係合するリングと、
孔部の奥端に配置し、リングをハブに押圧する環状の弾
性体と、孔部の開口側に固定して配置し、ハブを軸心方
向廻りに回転自在に受け止める蓋と、リングとハブの双
方の当接面および、ハブと蓋の双方の当接面に形成し、
軸心廻りで相互に係合する傾斜面を有する歯部と、ハブ
の内面に形成した溝部に径方向に拡縮自在に配置し、入
力軸に形成した凹部に係合して抜け止めする止め輪とを
備えたものである。
【0006】上記した構成により、装着状態において、
リングが軸心廻りでキャップ本体に係合し、ハブが軸心
廻りで入力軸に係合し、弾性体がリングをハブに押圧し
て双方の歯部が軸心廻りで噛み合い、止め輪が軸心方向
においてハブを抜け止めするとともに、ハブを蓋で受け
止めることでキャップ全体を入力軸に対して抜け止めす
る。この状態で、キャップ本体、リング、ハブ、蓋は一
体に回転し、キャップ本体に加える軸心廻りのトルク
が、リングおよびハブを介して入力軸へ伝わる。
【0007】入力軸が何らかの原因によって回転せず、
キャップ本体に過剰なトルクが作用すると、リングとハ
ブが当接する歯部の傾斜面において相互にスリップしな
がら、リングが弾性体の付勢力に抗して孔部の奥端側に
移動し、リングとハブの係合が外れる。一方、ハブと蓋
が当接する歯部の傾斜面において相互にスリップしなが
ら、ハブが孔部の奥端側に移動し、ハブと蓋の係合が外
れる。この状態で過剰なトルクが入力軸に伝わることを
防止する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施の形態におけるスリップ機
構付弁操作キャップを装着する対象は、バルブの弁棒を
回転操作する操作機、もしくは弁棒そのものである。操
作機は、図13に示すようなものであり、操作機1の入
力軸2に装着したスリップ機構付弁操作キャップを操作
棒(図示省略)等により回転駆動することにより、入力
軸2を回転操作する。入力軸2は、角柱状もしくは角錐
状の形状を有している。
【0009】図1〜図4において、スリップ機構付弁操
作キャップ10は、キャップ本体11が入力軸部12と
ソケット部13からなり、操作棒(図示省略)に嵌合す
る入力軸部12が角柱状もしくは角錐状をなし、操作機
1の入力軸2に装着するソケット部13に、入力軸2に
遊嵌する孔部14を設けている。孔部14は内周面が八
角形をなしており、内部に奥端側から順次に皿ばね1
5、リング16、ハブ17、蓋18を収納している。孔
部14の奥端に位置する皿ばね15はリング16をハブ
17に向けて押圧する弾性体であり、図5に示すような
円環状をなして孔部14に遊嵌している。
【0010】出力軸部をなすハブ17は、図6〜図8に
示すように、操作機の入力軸2に嵌合する角錐状の嵌合
孔19aと、リング16に当接する環状鍔部19bとを
有しており、孔部14に対して回転自在であるととも
に、入力軸2に軸心廻りで係合している。ハブ17は、
嵌合孔19aの内面に形成した溝部19cに一つ割りの
止め輪19dを径方向に拡縮自在に配置しており、止め
輪19dは入力軸2に形成した凹部2aに係合してハブ
17を軸心方向において抜け止めする。孔部14の開口
に配置する蓋部18はハブ17を回転自在に保持すると
ともに、固定ピン18aでキャップ本体11に固定し、
ハブ17をキャップ本体11に対して抜け止めしてい
る。
【0011】図9〜図12に示すように、リング16
は、外周面が八角形をなしてキャップ本体11に軸心廻
りで係合し、孔部14の奥端側に軸心方向へ移動自在に
嵌合装着しており、皿ばね15の付勢力を受けてハブ1
7の環状鍔部19bに当接している。リング16と環状
鍔部19bの双方の当接面、および環状鍔部19bと蓋
部18の双方の当接面には、それぞれ歯部20、21、
22、23を形成しており、各歯部20、21、22、
23は軸心廻りで相互に係合する傾斜面20a、21
a、22a、23aを有している。
【0012】以下、上記した構成における作用を説明す
る。スリップ機構付弁操作キャップ10を操作機1の入
力軸2に装着するに際しては、図8の(a)に示すよう
に、止め輪19dを入力軸2の凹部2aに装着し、ハブ
17の嵌合孔19aに入力軸2を挿入する。図8の
(b)に示すように、止め輪19dは外周縁において嵌
合孔19aの内面に摺接して縮径し、ハブ17の通過を
許容する。図8の(c)に示すように、止め輪19dは
溝部19cに拡径して嵌合し、入力軸2の凹部2aとハ
ブ17の溝部19cとに軸心方向に係合して両者を抜け
止めする。
【0013】この装着状態において、リング16が軸心
廻りでキャップ本体11に係合し、ハブ17が軸心廻り
で入力軸2に係合し、皿ばね15がリング16をハブの
環状鍔部19bに押圧して双方の歯部20、21が軸心
廻りで噛み合い、環状鍔部19bと蓋18の双方の歯部
22、23が軸心廻りで噛み合い、止め輪19dが軸心
方向においてハブ17を抜け止めするとともに、ハブ1
7を蓋18で受け止めることでキャップ全体を入力軸2
に対して抜け止めする。
【0014】この状態で、キャップ本体11、リング1
6、ハブ17、蓋18は一体に回転し、弁の開閉操作時
にキャップ本体11に加える軸心廻りのトルクが、リン
グ16およびハブ17を介して、あるいは蓋18および
ハブ17を介して入力軸2へ伝わり、操作機1を介して
バルブが開閉動作する。弁の全開時もしくは全閉時に、
あるいは入力軸2が何らかの原因によって回転できない
時に、キャップ本体11に過剰なトルクが作用すると、
リング16とハブ17が当接する歯部20、21の傾斜
面20a、21aにおいてスリップし、リング16が皿
ばね15の付勢力に抗して孔部14の奥端側に移動し、
リング16の歯部20とハブ17の歯部21との係合が
はずれ、環状鍔部19bと蓋18が双方の歯部22、2
3の傾斜面22a、23aにおいてスリップし、ハブ1
7が孔部14の奥端側に移動し、環状鍔部19bの歯部
22と蓋18の歯部23との係合がはずれ、ハブ17に
対してキャップ本体11が空転し、過剰なトルクが入力
軸2に伝わることを防止する。
【0015】このとき、止め輪19dは、スリップ機構
の作動を阻害することなく、キャップ本体11を入力軸
2の軸心廻りに回転自在に支持し、かつ軸心方向におい
て抜け止めするので、スリップ機構付弁操作キャップ1
0が入力軸2から脱落することはない。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、止
め輪が軸心方向においてハブを抜け止めし、ハブを蓋で
受け止めることでキャップ全体を入力軸に対して抜け止
めすることができ、スリップ機構は止め輪の存在に阻害
されることなく、スリップ機能を発揮することができ、
過剰なトルクに対して、リングとハブが当接する歯部の
傾斜面において相互にスリップしながら、リングが弾性
体の付勢力に抗して孔部の奥端側に移動し、リングとハ
ブの係合が外れることで、過剰なトルクが入力軸に伝わ
ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における弁操作キャップの
断面を示し、図2におけるA−A矢視断面図である。
【図2】同弁操作キャップの底面図である。
【図3】同弁操作キャップの平面図である。
【図4】同弁操作キャップにおけるキャップ本体の側面
図である。
【図5】同弁操作キャップにおける皿ばねの断面図であ
る。
【図6】同弁操作キャップにおけるハブの側面図であ
る。
【図7】同弁操作キャップにおけるハブの底面図であ
る。
【図8】(a)〜(c)は同ハブの装着手順を示す説明
図である。
【図9】同弁操作キャップにおけるリングの側面図であ
る。
【図10】同弁操作キャップにおけるリングの底面図で
ある。
【図11】同弁操作キャップにおける蓋の平面図であ
る。
【図12】同弁操作キャップにおける蓋の側面図であ
る。
【図13】同弁操作キャップを装着する操作機の側面図
である。
【図14】従来の操作機およびキャップの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 操作機 2 入力軸 2a 凹部 10 スリップ機構付弁操作キャップ 11 キャップ本体 12 入力軸部 13 ソケット部 14 孔部 15 皿ばね 16 リング 17 ハブ 18 蓋 18a 固定ピン 19a 嵌合孔 19b 環状鍔部 19c 溝部 19d 止め輪 20、21、22、23 歯部 20a、21a、22a、23a 傾斜面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作対象の入力軸に遊嵌する孔部を有す
    るキャップ本体と、孔部内に遊嵌して配置し、入力軸に
    軸心廻りで係合するハブと、孔部の奥端側に軸心方向へ
    移動自在に嵌合装着し、キャップ本体に軸心廻りで係合
    するリングと、孔部の奥端に配置し、リングをハブに押
    圧する環状の弾性体と、孔部の開口側に固定して配置
    し、ハブを軸心方向廻りに回転自在に受け止める蓋と、
    リングとハブの双方の当接面および、ハブと蓋の双方の
    当接面に形成し、軸心廻りで相互に係合する傾斜面を有
    する歯部と、ハブの内面に形成した溝部に径方向に拡縮
    自在に配置し、入力軸に形成した凹部に係合して抜け止
    めする止め輪とを備えたことを特徴とするスリップ機構
    付弁操作キャップ。
JP11232056A 1999-08-19 1999-08-19 スリップ機構付弁操作キャップ Pending JP2001056068A (ja)

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