JP2001055331A - アトピー性皮膚炎治療剤 - Google Patents

アトピー性皮膚炎治療剤

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JP2001055331A
JP2001055331A JP2000173635A JP2000173635A JP2001055331A JP 2001055331 A JP2001055331 A JP 2001055331A JP 2000173635 A JP2000173635 A JP 2000173635A JP 2000173635 A JP2000173635 A JP 2000173635A JP 2001055331 A JP2001055331 A JP 2001055331A
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JP2000173635A
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Keiichi Tanaka
啓一 田中
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Toyama Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toyama Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アトピー性皮膚炎の治療・予防剤提供するこ
と。 【解決手段】本発明は、 【化1】 「R1、R2、R、R、RおよびZは、明細書の記
載のとおり。」で表される4H−1−ベンゾピラン−4
−オン誘導体またはその塩を有効成分とする転写因子NF
κBの転写活性阻害に基づくアトピー性皮膚炎の治療・
予防剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式[1]
【化4】 「式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよい
アルキル、アルケニルまたはアリ−ル基を;Rは、水
素原子、アルキル基またはアシル基を;Rは、水素原
子、ハロゲン原子、シアノ基、アジド基、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、ホルミル基もしくはアルコキシカ
ルボニル基または置換されていてもよいアルキル、アル
コキシ、フェノキシ、シクロアルキル、カルバモイル、
アミノもしくはフェニル基を;Rは、水素原子、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アシ
ル基、ヒドロキシル基もしくはアルコキシカルボニル基
または置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、ア
ルキルチオ、フェニルチオ、アルキニル、アルケニル、
スルファモイル、アルキルスルフィニル、アルキルスル
ホニル、アミジノ、フェニルもしくは複素環式基、また
は式
【化5】 もしくは式
【化6】
【0002】(式中、Rは、水素原子、ヒドロキシル
基、シアノ基もしくはアルコキシカルボニル基または置
換されていてもよいアルキル、シクロアルキル、フェニ
ル、アミノ、アシル、カルバモイル、アルキルスルホニ
ル、イミノメチルもしくはアミジノ基を;Rは、水素
原子、置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、フ
ェニル、シクロアルキルもしくは複素環式基を示すかま
たはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって3〜
7員環の置換されていてもよい複素環式基を示す。)で
表される基を;Rは、置換されていてもよいフェニ
ル、チエニル、フリルまたはピリジル基を;Zは、酸素
原子、硫黄原子またはイミノ基を;および破線は、単結
合または二重結合を示す。」で表される4H−1−ベン
ゾピラン−4−オン誘導体またはその塩を有効成分とす
る転写因子NFκBの転写活性阻害に基づくアトピー性皮
膚炎の治療・予防剤に関する。
【0003】
【従来の技術】遺伝子の本体であるDNAは、さまざまな
因子により調節を受けており、遺伝情報の発現が制御さ
れている。すなわち、DNAからmRNAへの転写は、その遺
伝子上の数個から数十個の塩基配列を認識し、結合する
複数個のDNA結合蛋白質により制御調節されている。こ
のようなDNA結合蛋白質の一つとして知られているヌク
レアファクター・カッパーB(NFκB)は、免疫グロブリ
ンκ軽鎖(Igκ)遺伝子のエンハンサー配列に結合する
核内蛋白質として同定された。その後の研究により、NF
κBは、刺激後誘導される多くの遺伝子の発現誘導など
に関与する転写因子であり、生体現象の制御調節に広く
関与することが明らかになってきた。また、ある種のウ
イルスは感染宿主細胞のNFκBを利用し、自己複製・増
殖することが明らかになっている。現在までに、DNA上
のNFκB結合配列(κBモチーフ)は、さまざまな遺伝子
のプロモーター領域に見出されており、実際に遺伝子の
機能発現に重要であることが示されている。κBモチー
フは、およそ10塩基より構成され、グアニン(G)のク
ラスターで始まり、シトシン(C)のクラスターで終わ
るという特徴がある。NFκBがその発現制御に関与する
と考えられている遺伝子群としては、Igκ、T細胞受容
体(TCR)、主要組織適合性抗原(MHC)クラスI、イン
ターロイキン(IL)-2受容体α鎖、血管細胞接着分子
(VCAM)-1などの細胞表面分子群や、IL-2、IL-8、腫瘍
壊死因子(TNF)α、インターフェロン(IFN)β、顆粒
球コロニー刺激因子(G-CSF)などのサイトカイン群、
さらには血清アミロイドA、アンギオテンシノーゲンな
どの急性期蛋白質群、NFκB1、c-Mycなどの転写制御因
子群、ヒトエイズウイルス、サイトメガロウイルスなど
のウイルス群などが知られている[蛋白質 核酸 酵素、
第41巻、第1198-1209頁(1996年)]。これらのいくつ
かは実際にNFκBの結合がmRNAへの転写を正に調節して
いることが報告されている[モレキュラー・アンド・セ
ルラー・バイオロジー(Mol. Cell. Biol.)、第13巻、
第6231-6240頁(1993年)]。
【0004】一般式[1]の4H−1−ベンゾピラン−
4−オン誘導体またはその塩は、既知化合物であり、抗
炎症作用、解熱鎮痛作用、抗関節炎作用および抗アレル
ギー作用を有することが知られている(特開平2-49778
号)。また、IL-1および6の産生抑制作用を有し[ジ
ャーナル・オブ・ファルマコビオ・ダイナミクス(J. P
harmacobio-Dyn.)、第15巻、第649-655頁(1992
年)]、さらに免疫調節作用も示し、各種の自己免疫疾
患症状の予防および治療に有用であることは知られてい
る(再公表公報:平成6年第823714号)。しかし、一般
式[1]の化合物またはその塩が転写因子NFκBの転写
活性を阻害し、アトピー性皮膚炎の予防・治療剤として
有用であることは知られていない。
【0005】生体は、外来刺激や侵襲に対してさまざま
な形で防御反応を示し、免疫応答や炎症反応を誘起す
る。このような反応の細胞や分子レベルでの解析は、近
年著しく進歩し、生体を構成するすべての細胞は刺激に
応じて新たな遺伝子の発現を引き起こし、蛋白質を産生
して細胞機能を全うする。この遺伝子には、IL-8やTNF
αをはじめとする炎症性サイトカインや、細胞接着分子
やT細胞受容体、各種サイトカイン受容体などの細胞表
面分子が含まれ、これらの相互作用によって免疫応答や
炎症反応が増幅・制御されている。
【0006】アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返
す掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、難治性の
慢性炎症疾患である。この疾患は、過剰な免疫および炎
症反応によって引き起こされると考えられている。すな
わち、アトピー性皮膚炎では、病因に直結する過剰かつ
多種多様な遺伝子の発現が起こっていると考えられ、一
つの遺伝子産物(蛋白質)の阻害や抑制では十分な治療
(根本治療)に到達することは困難と推測される。アト
ピー性皮膚炎の発症においては、種々の環境抗原(アレ
ルゲン)の侵入などによってアレルギー性炎症が惹起さ
れ、皮膚炎を形成してくると考えられている。アレルゲ
ン侵入によって炎症が起きる場合、初期段階では、II型
ヘルパーT(Th2)細胞依存性のIgE抗体産生が主
体をなし、この反応にはIL−4などのTh2サイトカ
インが関与する。一方、炎症の維持には、Th2細胞に
加えI型ヘルパーT(Th1)細胞の活性が重要であ
り、組織への浸潤や細胞障害活性、炎症性サイトカイン
(腫瘍壊死因子,IL−1など)の放出が複雑に関係し
つつ皮膚炎を維持していると考えられている。加えて、
抗原提示細胞、マスト細胞、好酸球などが複雑に関与し
ていることが知られている。したがって、これらの組み
合わせの上に成立しているアトピー性皮膚炎の治療に
は、一つのサイトカインを特異的に抑制する治療方法で
は、十分な効果が得られない。免疫応答や炎症反応に関
与する複数の因子を抑える薬剤が効果的である。(炎症
と免疫、第6巻、第4号、第368〜375頁、1998年) 現在、アトピー性皮膚炎の薬物的な治療としては、一般
にステロイド外用剤、非ステロイド抗炎症外用剤、保湿
剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤および漢方薬など
が用いられているが、インドメタシンに代表される非ス
テロイド抗炎症外用剤は、アラキドン酸カスケード中の
シクロオキシゲナーゼを阻害することによりプロスタグ
ランジンEなどの炎症性メディエーターの産生を抑制
するものである。しかし、これらの抗炎症剤は、シクロ
オキシゲナーゼという一つの起炎性因子の抑制に作用す
る薬物のため、これらの薬物の効果は、対症療法を期待
するものであり、根本治療としては不十分である。ま
た、ステロイド外用剤は、グルココルチコイド受容体を
介して遺伝子の発現段階で調節作用を示すことが知られ
ており、実際、転写因子NFκBの活性を阻害し、サイト
カインやその他の蛋白質産生を抑制することが報告され
ている[モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジ
ー(Mol. Cell. Biol)、第15巻、第943-953頁(1995
年)]。したがって、ステロイド剤の有効性は、十分に
認知されているが、その一方、副作用の点から使用が制
限されており、長期投与ができないという問題があっ
た。とりわけ、アトピー性皮膚炎は、慢性化し、長期療
養が必要となることが多いため、副作用は、大きな問題
となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それ故、NFκB活性阻
害作用を発揮し、NFκB活性阻害作用に基づき多種多様
な遺伝子の発現を抑制し、かつ副作用の少ないアトピー
性皮膚炎の治療・予防剤の開発が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような状況下におい
て、本発明者らは鋭意研究を行った結果、一般式[1]
の4H−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体またはその
塩が、上記目的を達成することを見出し、本発明を完成
するに至った。以下、本発明の医薬に関して詳述する。
本明細書において各用語は、特にことわらない限り、以
下の意味を有する。
【0009】アルキル基とは、たとえば、メチル、エチ
ル、n-プロピル、iso-プロピル、n-ブチル、iso-ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルおよ
びオクチルなどのC1−8アルキル基を;シクロアルキ
ル基とは、たとえば、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル
などのC3−8シクロアルキル基を;低級アルキル基と
は、たとえば、メチル、エチル、n-プロピル、iso-プロ
ピル、n-ブチル、iso-ブチル、tert−ブチルおよびペン
チルなどのC1−5アルキル基を;アルケニル基とは、
たとえば、ビニル、アリル、1−プロペニルおよび1−
ブテニルなどのC2−8アルケニル基を;アルコキシ基
とは、たとえば、−O−アルキル基(アルキル基は、上
記したC −8アルキル基を示す。)を;アシル基と
は、たとえば、ホルミル基またはアセチル、プロピオニ
ルおよびブチリル基などのC2−8アルカノイル基また
はメトキサリルおよびエトキサリルなどのアルコキシオ
キサリル基、シクロヘキサンカルボニルなどのC3−8
シクロアルキルカルボニル基またはベンゾイル基などの
アロイル基などを;アルコキシカルボニル基とは、たと
えば、−COOアルキル基(アルキル基は、上記したC
1−8アルキル基を示す。)を;アルコキシカルボニル
アミノ基とは、たとえば、−NHCOOアルキル基(ア
ルキル基は、上記したC1−8アルキル基を示す。)
を;ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子およびヨウ素原子などを;アルキルチオ基とは、たと
えば、−S−アルキル基(アルキル基は、上記したC
1−8アルキル基を示す。)を;アルキルスルフィニル
基とは、たとえば、メチルスルフィニルおよびエチルス
ルフィニルなどのC1−4アルキルスルフィニル基を;
アルキルスルホニル基とは、たとえば、メチルスルホニ
ルおよびエチルスルホニルなどのC1−4アルキルスル
ホニル基を;アリ−ル基とは、たとえば、フェニルおよ
びナフチルなどの基を;アシルアミノ基とは、たとえ
ば、−NH−アシル基(アシル基は、上記したと同様の
意味を有する。)を;アルキルアミノ基とは、たとえ
ば、−NH−アルキル基(アルキル基は、上記したC
1−8アルキル基を示す。)を;ジアルキルアミノ基と
は、たとえば、−N(アルキル)基(アルキル基は、
上記したC1−8アルキル基を示す。)を;ハロアルキ
ル基とは、たとえば、クロロメチル、フルオロメチル、
ジクロロメチル、トリフルオロメチル、ジクロロエチル
およびトリクロロエチルなどのハロ−C1−8アルキル
基を;アルキニル基とは、たとえば、エチニルおよび2
−プロピニルなどのC2−8アルキニル基を;複素環式
基とは、たとえば、チエニル、フリル、ピロリル、オキ
サゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾ
リル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチア
ゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チ
アジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,3,
4−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、
1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、
キノリル、イソキノリル、ピリミジニル、ピペラジニ
ル、ピラジニル、ピリダジニル、1,2,3,4−テト
ラヒドロキノリル、1,2,4−トリアジニル、イミダ
ゾ[1,2−b][1,2,4]トリアジニル、ピロリ
ジニル、モルホリニルおよびキヌクリジニルなどの酸素
原子、窒素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも
1つの異項原子を含有する4〜6員または縮合複素環式
基を示す。
【0010】一般式[1]の化合物またはその塩におい
て、RとRが隣接する窒素原子と一緒になって3〜
7員環の複素環式基を形成する場合、その複素環式基と
しては、たとえば、アゼチジン−1−イル、ピロリジン
−1−イル、ピペリジン−1−イルおよびピロ−ル−1
−イルなどの3〜7員環の含窒素複素環式基が挙げられ
る。
【0011】また、Rにおけるアルキル、アルコキ
シ、フェノキシ、シクロアルキル、カルバモイル、アミ
ノおよびフェニル基;Rにおけるアルキル、アルコキ
シ、アルキルチオ、フェニルチオ、アルキニル、アルケ
ニル、スルファモイル、アルキルスルフィニル、アルキ
ルスルホニル、アミジノ、フェニルおよび複素環式基;
におけるアルキル、シクロアルキル、フェニル、ア
ミノ、アシル、カルバモイル、アルキルスルホニル、イ
ミノメチルおよびアミジノ基;Rにおけるアルキル、
アルコキシ、フェニル、シクロアルキルおよび複素環式
基;RとRが隣接する窒素原子と一緒になって形成
される3〜7員環の複素環式基並びにRにおけるフェ
ニル、チエニル、フリルおよびピリジル基は、ハロゲン
原子、アルコキシ、アルキルチオ、フェノキシ、カルボ
キシル、アシル、アルコキシカルボニル、カルバモイ
ル、スルファモイル、シアノ、アルキルスルホニル、ヒ
ドロキシル、メルカプト、アシルアミノ、アルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、アルキル、シクロアルキル、オ
キソ、ニトロ、ハロアルキル、アミノ、フェニル、アル
コキシカルボニルアミノ、ヒドロキシイミノおよび複素
環式基から選ばれる一種以上の置換基で置換されていて
もよい。
【0012】一般式[1]の4H−1−ベンゾピラン−
4−オン誘導体の塩としては、医薬として許容される
塩、たとえば、ナトリウムおよびカリウムなどのアルカ
リ金属との塩;カルシウムおよびマグネシウムなどのア
ルカリ土類金属との塩;アンモニウム塩;トリエチルア
ミンおよびピリジンなどの有機アミン類との塩;リジ
ン、アルギニンおよびオルニチンなどのアミノ酸との
塩;塩酸、臭化水素酸および硫酸などの鉱酸との塩;フ
マル酸、マレイン酸、リンゴ酸およびクエン酸などの有
機カルボン酸との塩;並びにメタンスルホン酸、p-トル
エンスルホン酸およびナフタレンジスルホン酸などのス
ルホン酸との塩などが挙げられる。
【0013】一般式[1]の4H−1−ベンゾピラン−
4−オン誘導体またはその塩は、さらに全ての異性体
(幾何異性体、光学異性体)、水和物、溶媒和物および
結晶形を包含するものである。一般式[1]の4H−1
−ベンゾピラン−4−オン誘導体またはその塩は、特開
平2-49778号公報に記載された方法によって製造するこ
とができる。
【0014】一般式[1]の4H−1−ベンゾピラン−
4−オン誘導体またはその塩は、NFκBの活性阻害作用
を有し、NFκB活性に起因するアトピー性皮膚炎の予防
・治療剤として有効である。また、一般式[1]の4H
−1−ベンゾピラン−4−オン誘導体またはその塩は、
NFκBが発現に関与する遺伝子の転写を阻害すること
で、その蛋白質の発現を抑制する。すなわち、腫瘍壊死
因子、インターロイキン-2、インターロイキン-8、顆粒
球コロニー刺激因子、インターフェロンβ、インターロ
イキン-1レセプターアンタゴニスト、T細胞受容体、主
要組織適合性抗原クラスI、主要組織適合性抗原クラスI
I、免疫グロブリン軽鎖、血清アミロイドA、補体B、
補体C4、C-myc、ヒトエイズウイルス、サイトメガロ
ウイルスおよびアデノウイルスからなる群より選ばれる
1または2以上の蛋白質をコードする遺伝子の発現抑制
剤として有効である。
【0015】本発明の薬剤を医薬品として使用する場合
は適当な製剤担体を用いて通常の方法に従い、製剤組成
物とすることができる。担体として、たとえば、乳糖、
白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプン、炭酸カル
シウム、カオリン、結晶セルロース、無水第二リン酸カ
ルシウムおよびアルギン酸等の賦形剤;単シロップ、ブ
ドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、ポリビニルアル
コール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、
カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、アラ
ビアゴム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、水およびエタノール等の結
合剤;アルギン酸、かんてん末、デンプン、架橋ポリビ
ニルピロリドン、架橋カルボキシメチルセルロースナト
リウム、カルボキシメチルセルロースカルシウムおよび
デンプングルコール酸ナトリウム等の崩壊剤;ステアリ
ルアルコール、ステアリン酸、カカオバターおよび水素
添加油等の崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩およびラ
ウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤;デンプン、乳
糖、カオリン、ベントナイト、無水ケイ酸、含水二酸化
ケイ素、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムおよびコロ
イド上ケイ酸等の吸収剤;精製タルク、ステアリン酸塩
およびポリエチレングリコール等の滑沢剤等を使用でき
る。さらに錠剤は必要に応じ、通常の剤皮を施した錠
剤、たとえば、糖衣錠、ゼラチン被包錠、胃溶性被覆
錠、腸溶性被覆錠および水溶性フィルムコーティング錠
とすることができる。カプセル剤は、上記で例示した各
種の担体と混合し、硬質ゼラチンカプセルおよび軟質カ
プセル等に充填して調製される。液体製剤は、水性また
は油性の懸濁液、溶液、シロップおよびエリキシル剤で
あってもよく、これらは通常の添加剤を用いて常法に従
い、調製される。坐剤の形態に成形するに際しては、担
体として、たとえば、ポリエチレングリコール、カカオ
脂、ラノリン、高級アルコール、高級アルコールのエス
テル類;ゼラチン、半合成グリセライドおよびウィテッ
プゾール(登録商標:ダイナマイトノーベル社)等に適
当な吸収促進剤を添加して使用できる。
【0016】注射剤の形態に成形するに際しては、担体
として、たとえば、水、エチルアルコール、マクロゴー
ル、プロピレングリコール、クエン酸、酢酸、リン酸、
乳酸、乳酸ナトリウム、硫酸および水酸化ナトリウム等
の希釈剤;クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウムおよび
リン酸ナトリウム等のpH調整剤および緩衝剤;ピロ亜硫
酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、チオグリコー
ル酸およびチオ乳酸等の安定化剤等が使用できる。な
お、この場合等張性の溶液を調製するに十分な量の食
塩、ブドウ糖、マンニトールまたはグリセリンを医薬製
剤中に含有させてもよく、通常の溶解補助剤、無痛化剤
または局所麻酔剤等を添加してもよい。軟膏剤、たとえ
ば、ペースト、クリームおよびゲルの形態に調製する際
には、通常使用される基剤、安定剤、湿潤剤および保存
剤等が必要に応じて配合され、常法により混合、製剤化
される。基剤としては、たとえば、白色ワセリン、ポリ
エチレン、パラフィン、グリセリン、セルロース誘導
体、ポリエチレングリコール、シリコンおよびベントナ
イト等を使用できる。保存剤としては、パラオキシ安息
香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安
息香酸プロピル等が使用できる。貼付剤を製造する場合
には、通常の支持体に上記軟膏、クリーム、ゲルまたは
ペースト等を常法により塗布すればよい。支持体として
は、綿、スフおよび化学繊維からなる織布または不織
布;軟質塩化ビニル、ポリエチレンおよびポリウレタン
等のフィルムまたは発泡体シートが適当である。
【0017】また、本発明の製剤は、特開平2-49778号
に記載の方法と同様にして製造することができる。
【0018】本発明製剤の有効成分の投与量は、用法、
患者の年齢、性別、疾患の形態、その他の条件などに応
じて適宜選択されるが、通常成人に対して1日5〜1000mg
を1回から数回に分割して投与すればよい。
【0019】つぎに、一般式[1]の化合物またはその
塩の代表的化合物である3−ホルミルアミノ−7−メチ
ルスルホニルアミノ−6−フェノキシ−4H−1−ベン
ゾピラン−4−オン(化合物1)のNFκB活性阻害作用
について試験例でもって説明する。
【0020】試験例1 トランスフェクション実験 イスラエル(N.Israel)らの方法[ジャーナル・オブ・
イミュノロジー(J. Immunol.)、第149巻、第3386−33
93頁(1992年)]に準じて行った。レポーター遺伝子で
あるルシフェラーゼ(Luc)の上流にチミジン・キナー
ゼ(TK)のプロモーターとさらにその上流にκBモチー
フの2回繰り返し配列(5'-GGGACTTTCCGCTGGGGACTTTCC-
3')を連結させたプラスミド[p(κB)TK-Luc]を作
成した。なお、「GGGACTTTCC」の配列がκBモチーフで
ある。このプラスミドをエレクトロポレーション法によ
り、培養液中37℃、5%CO/95%airで維持培養された
マウスの線維芽細胞(3T3 cell)にトランスフェクトし
た。培養液は、10%の牛胎児血清を含むダルベッコ修飾
イーグル培地(DMEM)を使用し、以下の操作にも同培養
液を使用した。トランスフェクトした細胞を1x10個/
穴になるように24穴プレートに撒き、24時間培養後、化
合物1を添加した。1時間後に刺激として30ng/mlの濃度
になるようにヒトリコンビナントTNFα(Genzyme社製)
を添加し、さらに24時間培養した。培養終了後、細胞を
回収し、細胞溶解液を得、この溶解液中のLuc活性を、
化学発光検出キット(ピッカジーン:東洋インキ社製)
を用いて測定した。抑制率(%)は、以下の式によって
求めた。 抑制率(%)=(1−((化合物1を添加した細胞のLuc
活性の測定値)−(無刺激の細胞のLuc活性の測定
値))/((化合物1を添加しない細胞のLuc活性の測
定値)−(無刺激の細胞のLuc活性の測定値)))×100 結果を表1に示す。
【0021】
【表1】NFκBによるレポーター遺伝子(Luc)発現に対
する化合物1の作用
【0022】試験例2 ヒト単球由来株化細胞(THP-1
細胞)のリポポリサッカライド(LPS)刺激により活性
化されるNFκBの核内移行に対する作用 石川(Y.Ishikawa)らの方法[ジャーナル・オブ・バイ
オロジカル・ケミストリー(J. Biol. Chem.)、第270
巻、第4158-4164頁(1995年)]を参考に行った。10%
の牛胎児血清を含むRPMI1640培養液で37℃、5%CO/95
%airで維持培養されたTHP-1細胞を遠心操作により回収
した。この細胞を1%牛胎児血清を含む上記培養液に、5
x10個/mlになるように浮遊させ、シャーレに10mlずつ
撒いた。化合物1を30μg/mlの濃度で添加し、2時間培
養後、さらにLPSを1または10μg/ml添加し、30分間細胞
を刺激した。その後、細胞を回収し、回収した細胞から
核蛋白質を抽出した。この核抽出物をジゴキシゲニン
(DIG)で標識したNFκB認識配列を有するオリゴヌクレ
オチドを添加し、15分間結合反応を行った。なお、NFκ
B認識配列を有するオリゴヌクレオチドはIL-8遺伝子の
5'-上流域に存在する固有の5'-CGTGGAATTTCCTCTG-3'と
いう配列であり、これに相補するオリゴヌクレオチドと
ともに常法により合成した。核抽出物のNFκBとこれに
結合したオリゴヌクレオチド複合体を、遊離のオリゴヌ
クレオチドと分離するため、6%非変性ポリアクリルア
ミド電気泳動を実施した。その後、DIGゲルシフトキッ
ト(DIG GelShift Kit: Boehringer Mannheim社製)に
従って、核抽出物中のNFκBとこれに結合したオリゴヌ
クレオチド複合体のバンドを可視化した。さらに、画像
解析装置(AE-6900:アトー社製)にてこのバンドの黒
化度を定量した。化合物を添加しなかった対照との比較
によって被検化合物の核抽出物中のNFκBへの移行の抑
制率を求めた。抑制率(%)は、以下の式によって求め
た。 抑制率(%)=(1−(化合物1を添加した細胞の黒化
度)/(化合物1を添加しない細胞の黒化度))×100 結果を表2に示す。
【0023】
【表2】核抽出物中のNFκBとこれに結合したオリゴヌ
クレオチドとの複合体の量(黒化度)に対する化合物1の
作用
【0024】試験例3 2,4−ジニトロフルオロベン
ゼン(DNFB)誘発接触性皮膚炎 本試験は、ナガイらの方法(ザ・ジャーナル・オブ・フ
ァーマコロジー・アンド・エクスペリメンタル・テラピ
ューテッィクス(The Journal of Pharmacology and Ex
perimental Therapeutics)第283巻、第1号、第321〜3
27頁、1997年)に準じて実施した。マウスを表3のよう
に1群5〜6匹に群分けし、週に1回(月曜日)、3週間にか
けて4回、25μLの0.15%DNFB溶液を両耳介の両面に塗
付して皮膚炎を惹起した。正常群には、DNFBの溶媒であ
るアセトン:オリーブ油(3:1)を同量塗布した。抗原塗
布の直前と翌日(24時間後)にダイヤルシックネスゲージ
(Peacock社製)を用い、耳介の厚さを測定して皮膚炎を
評価した。被験薬の投与は初回抗原塗布の直前より行
い、化合物1は、週に5回(月曜〜金曜)、シクロスポリ
ンA(Cyclosporin A:以下、CysAと称する。)は、週
に3回(月曜、水曜、金曜)、3週間経口投与した。
【0025】
【表3】 ------------------------------------------------------------ 群No. 経口投与方法 塗布 例数 ------------------------------------------------------------ 1 正常群 0.5% MC, 5回/週 溶媒 5 2 対照群 0.5% MC, 5回/週 DNFB 6 3 化合物1群 100 mg/kg, 5回/週 DNFB 5 4 CysA群 25 mg/kg, 3回/週 DNFB 5 ------------------------------------------------------------ 表中、MCは、被験薬液の溶媒に用いたメチルセルロース
を意味する。抑制率は、4回目抗原塗布の24時間後の耳
介の厚さから以下の式によって求めた。 抑制率(%)=(1−(被験薬群の平均耳介厚さ−正常
群の平均耳介厚さ)/(対照群の平均耳介厚さ−正常群
の平均耳介厚さ))×100 結果を表4に示す。
【0026】
【表4】マウス接触性皮膚炎モデルに対する化合物1と
CysAの作用
【0027】試験例3の動物モデルは、ヒトアトピー性
皮膚炎の代表的動物モデルの一つである。本試験より、
化合物1は、既に本疾患に有効であることが知られてい
る免疫抑制剤CysAに劣らない作用を示すことが確認され
た。これは、化合物1が転写因子NFκBの活性を阻害す
ることによって,接触性皮膚炎の成立に至る免疫応答や
炎症反応に関与するTh1及びTh2細胞やその他の細
胞の機能を抑制しているためと考えられ、化合物1がア
トピー性皮膚炎の治療・予防剤として有用であることを
示している。
【0028】
【実施例】以下に、本発明製剤を具体的に実施例を挙げ
て説明するが、本発明は、これらに限定されるものでは
ない。 実施例1 以下の成分を用いて常法により硬ゼラチンカプセルを調
製する。 化合物1 50mg 乳糖 114.5mg コーンスターチ 20mg ヒドロキシプロピルセルロース 2mg 軽質無水ケイ酸 1.5mg カルボキシメチルセルロース カルシウム(ECG 505) 10mg ステアリン酸マグネシウム 2mg −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 200mg
【0029】実施例2 以下の成分を用いて常法により錠剤を調製する。 化合物1 25mg 乳糖 49mg 微結晶セルロース 36mg ヒドロキシプロピルセルロース 1mg カルボキシメチルセルロース カルシウム(ECG 505) 6.6mg ステアリン酸マグネシウム 1.2mg タルク 1.2mg −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 120mg
【0030】実施例3 以下の成分を用いて常法により錠剤を調製する。 化合物1 50mg 乳糖 74mg 微結晶セルロース 55mg ヒドロキシプロピルセルロース 2mg カルボキシメチルセルロース カルシウム(ECG 505) 15mg ステアリン酸マグネシウム 2mg タルク 2mg −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 200mg
【0031】実施例4 以下の成分を用いて常法により錠剤を調製する。 化合物1 100mg 乳糖 49mg 微結晶セルロース 55mg ヒドロキシプロピルセルロース 2mg カルボキシメチルセルロース カルシウム(ECG 505) 15mg ステアリン酸マグネシウム 2mg タルク 2mg −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 225mg
【0032】
【発明の効果】一般式[1]の4H−1−ベンゾピラン
−4−オン誘導体またはその塩は、優れたNFκB活性阻
害作用を有し、転写因子NFκBの転写活性を阻害するこ
とによってアトピー性皮膚炎の治療・予防剤として有用
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 「式中、Rは、ハロゲン原子で置換されていてもよい
    アルキル、アルケニルまたはアリ−ル基を;Rは、水
    素原子、アルキル基またはアシル基を;Rは、水素原
    子、ハロゲン原子、シアノ基、アジド基、カルボキシル
    基、ヒドロキシル基、ホルミル基もしくはアルコキシカ
    ルボニル基または置換されていてもよいアルキル、アル
    コキシ、フェノキシ、シクロアルキル、カルバモイル、
    アミノもしくはフェニル基を;Rは、水素原子、ハロ
    ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、アシ
    ル基、ヒドロキシル基もしくはアルコキシカルボニル基
    または置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、ア
    ルキルチオ、フェニルチオ、アルキニル、アルケニル、
    スルファモイル、アルキルスルフィニル、アルキルスル
    ホニル、アミジノ、フェニルもしくは複素環式基、また
    は式 【化2】 もしくは式 【化3】 (式中、Rは、水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基
    もしくはアルコキシカルボニル基または置換されていて
    もよいアルキル、シクロアルキル、フェニル、アミノ、
    アシル、カルバモイル、アルキルスルホニル、イミノメ
    チルもしくはアミジノ基を;Rは、水素原子、置換さ
    れていてもよいアルキル、アルコキシ、フェニル、シク
    ロアルキルもしくは複素環式基を示すかまたはRとR
    が隣接する窒素原子と一緒になって3〜7員環の置換
    されていてもよい複素環式基を示す。)で表される基
    を;Rは、置換されていてもよいフェニル、チエニ
    ル、フリルまたはピリジル基を;Zは、酸素原子、硫黄
    原子またはイミノ基を;および破線は、単結合または二
    重結合を示す。」で表される4H−1−ベンゾピラン−
    4−オン誘導体またはその塩を有効成分とする転写因子
    NFκBの転写活性阻害に基づくアトピー性皮膚炎の治療
    ・予防剤。
  2. 【請求項2】3−ホルミルアミノ−7−メチルスルホニ
    ルアミノ−6−フェノキシ−4H−1−ベンゾピラン−
    4−オンまたはその塩を有効成分とする転写因子NFκB
    の転写活性阻害に基づくアトピー性皮膚炎の治療・予防
    剤。
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