JP2001054906A - プレキャスト製コンクリート板の製造方法 - Google Patents

プレキャスト製コンクリート板の製造方法

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JP2001054906A
JP2001054906A JP11230661A JP23066199A JP2001054906A JP 2001054906 A JP2001054906 A JP 2001054906A JP 11230661 A JP11230661 A JP 11230661A JP 23066199 A JP23066199 A JP 23066199A JP 2001054906 A JP2001054906 A JP 2001054906A
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Mitsuo Koyanagi
光生 小柳
Kiyoto Kato
清人 加藤
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Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打設したコンクリート面を踏み荒らすことな
く、その全面に亘って凸型を正確かつ簡単・迅速に配置
することができるプレキャスト製コンクリート板の製造
方法を提供する。 【解決手段】 プレキャスト製コンクリート板は上面に
せん断抵抗用の凹部が形成されており、この上面にスラ
ブコンクリートが現場打ちされて合成床が構築される。
凹部は、適宜間隔をもって凸部32aが複数配置される
帯状または面状の凸型32を、型枠14に打設したコン
クリート42の表面に付着させて成形される。型枠14
の形状に沿ってその上側を覆う保持枠30を形成し、こ
の保持枠30の一面に凸型32を着脱自在に仮保持して
おく。打設コンクリート42の表面を荒均しし、その荒
均し面に保持枠30を上下反転して凸部32aを下に向
けた凸型32を付着させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型枠内の打設コン
クリート表面に、複数の凸部が互いに間隔を隔てて配列
された凸型が付着されることにより凹部が成形されるプ
レキャスト製コンクリート板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプレキャスト製コンクリート
板、具体的には例えばせん断抵抗用の凹部を形成した合
成床用プレキャスト製コンクリート板は従来から各種提
案されており、例えば特開平4−182546号公報や
特許第2703845号公報に開示されるものがある。
これらプレキャスト製コンクリート板では上記凹部を形
成するにあたって、凸部を所定間隔をもって複数配置し
た帯状のコッター枠と称される凸型が用いられる。即
ち、該凸型を用いたプレキャスト製コンクリート板の製
造は、まず、周縁部を囲う型枠内にコンクリートを打ち
込み、その表面を木ごて等で荒均しを行った後、直ちに
上記帯状の凸型を凸部が下向きとなるようにして1枚づ
つコンクリート表面に押し付ける。そして、この状態で
所定期間養生した後に凸型を脱型することにより、上記
凸部に対応した位置に凹部が成形されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のプレキャスト製コンクリート板の製造方法にあっ
ては、帯状の凸型をコンクリート表面に押し付ける際
に、該凸型はその長さ方向には複数の凸部が設けられ
て、一度の配置によって複数の凹部が成形されるが、そ
の直角方向には独立した他の凸型を複数平行に配置する
必要がある。このため、複数の凸型を配置するための作
業手間がかかる一方、コンクリートの硬化速度をも考慮
する必要があることから迅速性が要求され、作業が著し
く困難になる。また、各凸型を作業員の目検討で配置し
た場合には、凸型が偏ったり斜めになったりして、一定
の品質を確保することが難しい。更に、上記コンクリー
ト板はある程度大型であるため、型枠の中央部分では生
状態のコンクリート面に作業員が乗って凸型の取り付け
作業をする必要が生じ、その踏み荒らされた部分につい
ては改めてコンクリート表面を均すことになり、二度手
間になってしまうという課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て成されたもので、打設したコンクリート面を踏み荒ら
すことなく、その全面に亘って凸型を正確かつ簡単・迅
速に配置することができるプレキャスト製コンクリート
板の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明のプレキャスト製コンクリート板の製造方法
は、型枠内の打設コンクリート表面に、複数の凸部が互
いに間隔を隔てて配列された凸型が付着されることによ
り凹部が成形されるプレキャスト製コンクリート板の製
造方法において、上記コンクリート板を形成する上記打
設コンクリート表面を覆う保持枠を形成し、該保持枠の
一面に上記凸型を着脱自在に仮保持させ、上記打設コン
クリート表面に上記保持枠を載置して上記凸型を付着さ
せる工程を備えたことを特徴とする。
【0006】この製造方法では、保持枠を打設コンクリ
ートの表面に載置して凸型を付着させることにより、凸
型の凸部を打設コンクリート表面に転写して凹部を形成
することができる。このとき、上記保持枠を、凸型を打
設コンクリート表面に付着させるための定規もしくはガ
イドとして用いることができるため、プレキャスト製コ
ンクリート板における凹部の形成位置を正確に設定する
ことができる。また、保持枠の載置により凸型を一挙に
打設コンクリート表面に付着させることができるため、
複数の凸型を簡単かつ迅速に打設コンクリート表面に配
置することができるとともに、凸型を付着させる際に打
設コンクリート表面を踏み荒らすことも無い。
【0007】また、上記凸型と上記保持枠との間に、該
保持枠に対する該凸型の位置を位置決めする位置決め手
段を着脱自在に設けたことを特徴とする。
【0008】この製造方法では、位置決め手段によって
保持枠を打設コンクリート表面に載置するまでの間に凸
型の位置がずれるのを防止し、打設コンクリート表面へ
の凸部の付着をより正確に行うことができる。
【0009】さらに、上記凸型に抜出可能に線材を設
け、該凸型を上記保持枠に仮保持させる際に上記線材を
該保持枠に緊張状態で仮止めし、上記凸型から上記保持
枠を撤去する際に上記線材を該凸型から抜出することを
特徴とする。
【0010】この製造方法では、線材によって凸型を保
持枠に仮止めしていて、該線材によって保持枠を打設コ
ンクリート表面に載置するまでの間に凸型が保持枠から
脱落するのを防止することができる。そして、凸型に設
けられた線材は、該凸型が打設コンクリート表面に付着
されることにより打設コンクリート内に埋没されるが、
保持枠の撤去時には線材は凸型から抜出することができ
るので打設コンクリート表面を傷めることは無く、これ
により凸型を残したままで適切に保持枠を撤去すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1〜図13は本発明の
プレキャスト製コンクリート板の製造方法の一実施形態
を示し、図1はプレキャスト製コンクリート板の概略平
面図、図2〜図8はプレキャスト製コンクリート板の製
造工程を順を追って示す説明図、図9は図2中A−A線
からの拡大断面図、図10は凸型の要部平面図、図11
は図3中B−B線からの拡大断面図、図12は図3中C
−C線からの要部拡大断面図、図13は図3中D−D線
からの拡大断面図である。
【0012】即ち、本実施形態のプレキャスト製コンク
リート板の基本的な製造方法は、上面にせん断抵抗用の
凹部12が形成され、この凹部12を形成した上面にス
ラブコンクリートを現場打ちして合成床を構築するプレ
キャスト製コンクリート板10にあって、上記凹部12
が、適宜間隔をもって凸部32aが複数配置される帯状
または面状の凸型32を、型枠14に打設したコンクリ
ート42の表面に付着させることで成形されるようにな
っており、ここで、上記型枠14の形状に沿ってその上
側を覆う保持枠30を設け、この保持枠30の一面に上
記凸型32を着脱自在に仮保持しておく一方、打設コン
クリート42の表面を荒均しし、その荒均し面に上記保
持枠30を上下反転して載置することによって凸部32
aを下向きにした凸型32を付着させる工程を備える。
【0013】即ち、本実施形態の製造方法によって成形
されるプレキャスト製コンクリート板(以下、PC板と
称する。)10には、図1に示すように上面全面に多数
の矩形状の凹部(コッター)12が整然と形成される。
即ち、該PC板10の製造は、まず、図2に示すように
矩形状の型枠14を設置し、この型枠14内に格子状の
鉄筋16をセットする。型枠14は、図9に示すように
水平配置された合板18の上側に、成形しようとするP
C板10の周縁部を取り囲む桟木20を、かすがい22
で支持して矩形状に配置することにより構成される。ま
た、桟木20の内側には更に合板24が取り付けられ
る。上記鉄筋16はこれの適宜箇所がスペーサー26を
介して底面となる上記合板18から適宜持ち上げて配置
され、ちょうど該鉄筋16がPC板10の肉厚中央部に
埋設されるようになっている。
【0014】一方、図3に示すように上記型枠14の大
きさに沿って矩形状に形成される保持枠30に、帯状の
凸型32を仮保持する。保持枠30は、角材30a,3
0bを縦横に配置して格子状に組み合わせて構成され、
縦方向の角材30a,30a…は上記凸型32を配置す
る間隔、例えば300mmのピッチをもって平行に取り
付けられるとともに、横方向の角材30b,30b…
は、上記縦方向の角材30a,30a…を保持するに十
分な間隔をもって平行に取り付けられる。該保持枠30
の大きさは、例えば縦が2.9m、横が2.7mとして
形成される。
【0015】上記凸型32は、図10にも示すように複
数の矩形状となる凸部32aが所定ピッチPをもって配
置され、これら複数の凸部32aは繋ぎ帯32bを介し
て相互に連結されて全体に帯状に形成される。本実施形
態では該凸型32はゴム材により凸部32aおよび繋ぎ
帯32bが一体に成形され、その長さは上記保持枠30
の縦長さ(2.9m)と等しく形成される。また、本実
施形態では凸型32の各部寸法は、幅が75mmであ
り、凸部32aは肉厚が10mm、長さが75mmであ
り、また、凸部32aのピッチPは200mmとなって
いる。また、上記繋ぎ帯32bには、後述するように凸
型32を打設コンクリート42に付着させた際に、該凸
型32で覆われた部分のコンクリート42からの水分の
除去を容易にする開口部32cが形成される。
【0016】そして、図11に示すように上記凸型32
を上記保持枠30の縦方向の角材30a上面に沿ってそ
れぞれ配置しつつ取り付けて行くことになるが、このと
き図12に示すように該凸型32の凸部32aの裏面
(角材30aに当接する側)の中央部に非貫通の嵌合穴
36を形成する一方、角材30a表面には該凸部32a
に対応する位置に、該嵌合穴36に適宜な嵌合抵抗をも
って嵌脱自在な突起部38を形成してあり、これら嵌合
穴36と突起部38との嵌合によって凸型32を保持枠
30に位置決めする位置決め手段が構成される。この場
合、凸部32a側に突起部38を、角材30a側に嵌合
穴36を形成することもできる。
【0017】また、上記凸型32の表面の適宜位置に、
両端が保持枠30に固定される線材としての押え糸40
を緊張させて配索することにより凸型32が保持枠30
にしっかりと仮止めされる。即ち、上記凸型32に対し
て直角方向、つまり保持枠30の横方向の角材30bの
配設方向には、図13に示すように該凸型32の繋ぎ帯
32b部分の表面に、保持枠30の横方向全幅に跨って
押え糸40を緊張して配索してある。該押え糸40は伸
び縮みしない細径の撚糸が用いられ、この押え糸40は
緊張状態でその両端部が保持枠30の横方向両端部の縦
方向の角材30aに固定される。従って、このように押
え糸40によって凸型32が保持枠30に押し付けられ
ることにより、該凸型23は脱落が防止される。
【0018】このように、保持枠30に凸型32の仮保
持が完了された後、図4に示すように鉄筋16がセット
された上記型枠14内にコンクリート42を打設する。
そして、打設したコンクリート42の表面を木ごて等を
用いて荒均しし、この荒均し直後に、図5に示すように
凸型32を仮保持した上記保持枠30を上下反転する。
すると、この反転により凸型32は下側に配置され、こ
の凸型32が下側となった保持枠30を、図6に示すよ
うに上記コンクリート42表面に載置する。
【0019】次に、上記凸型32を仮保持していた押え
糸40をカッターで切断する等して保持枠30から分離
し、該押え糸40を引き抜くことにより凸型32の仮止
め状態を解除する。そして、図7に示すようにコンクリ
ート42に凸型32を残したままの状態で保持枠30の
みを撤去し、この状態でコンクリート42を養生して、
所定硬度に達するまで待つ。
【0020】ところで、上記養生に真空脱水処理を施す
ことにより養生期間を短縮することができる。即ち、こ
の真空脱水処理は、まず、気象条件によって異なるが略
30分〜60分間を放置してブリージング水を発生さ
せ、このブリージング水が発生した状態で打設コンクリ
ート42全面を図外の真空脱水シートで覆って真空脱水
する。そして、この真空脱水を数分間行うことによりブ
リージング水が除去され、このブリージング水が除去さ
れた後に真空脱水シートを撤去する。このようにブリー
ジング水が除去されることにより、早期にコンクリート
42が型くずれしない程度の所定硬度に達し、この時点
で凸型32を脱型する。
【0021】すると、図8に示すようにコンクリート4
2の表面には凸型32の脱型により凸部32aが転写さ
れて、該凸部32aに対応する部分に凹部12が成形さ
れる。また、このとき凸型32の繋ぎ帯32bも浅い凹
部12aとして転写される。そして、このように凸型3
2を脱型した後、コンクリート42が完全に硬化するま
で更に養生し、そして、養生完了後に型枠14から脱型
することでPC板10が得られ、これを現場に運搬・揚
重して建込むことになる。
【0022】従って、本実施形態のPC板10の製造方
法では、複数の凸型32を一度に仮保持できる保持枠3
0を用いてコンクリート42表面に凹部12,12aを
形成することができる。つまり、格子状の保持枠30の
一面に複数の凸型32を所定間隔を設けて仮保持した
後、この保持枠30を上下反転して凸型32を下向きに
し、この状態で保持枠30をコンクリート42の表面に
載置することにより、凸型32の凸部32aをコンクリ
ート42表面に転写させることができる。
【0023】ところで、本実施形態では上記凸部32a
によってコンクリート42表面に凹部12が形成される
が、凸型32の繋ぎ帯32bも浅い凹部12aとして転
写されるため、上記凹部12とともにこの浅い凹部12
aもせん断抵抗用の凹部として機能させることができ
る。
【0024】従って、本実施形態では上記保持枠30を
凸型32の定規もしくはガイドとして用いることができ
るため、凹部12,12aの形成位置を正確に設定する
ことができる。また、保持枠30の反転により全体の凸
型32を一度に打設コンクリート42表面に付着させる
ことができるため、複数の凸型32を簡単かつ迅速にコ
ンクリート42表面に配置することができるとともに、
凸型32の付着が保持枠30を介して行われるため打設
コンクリート42表面を踏み荒らすことも無い。
【0025】また、上記凸型32を保持枠30に仮保持
させる際に、凸部32aと保持枠30との間に形成した
嵌合穴36と突起部38とを嵌合させるので、突起部3
8を嵌合穴36に差し込むのみで凸型32を的確に位置
決めすることができるとともに、保持枠30を反転する
際に凸型32がずれるのを防止し、コンクリート42表
面への凹部32aの付着をより正確に行うことができ
る。
【0026】更に、上記凸型32を保持枠30に仮保持
するにあたって押え糸40を用いたので、該押え糸40
を保持枠30の全幅に跨って配索するという簡単な手法
で凸型32を保持枠30に仮止めできるとともに、該押
え糸40によって保持枠30を反転する際に凸型32が
脱落するのを確実に防止することができる。また、上記
押え糸40は、凸型32が打設コンクリート42表面に
付着された際に該コンクリート42内に埋没されるが、
該押え糸40は細径であるため保持枠30の撤去時に引
き抜いた場合にも、未硬化の打設コンクリート42表面
を傷めることは無い。
【0027】ところで、本実施形態のPC板10の製造
方法では1つの型枠14によってPC板10を単一段で
成形する手順を示したが、これに限ることなく図8に示
した凸型32を撤去した段階で、型枠14の上側に新た
な合板18を敷設し、これに2段目の型枠14を組み立
ててこの型枠14を用いて図2〜図8の製造工程を経る
ことにより、2段重ねでPC板10を成形することがで
きる。また、同様にして三段以上に積み上げてPC板1
0を複数段成形することができ、このように複数段で成
形することにより一定のスペースで複数枚のPC板10
を効率よく製造することができ、省スペース化を図るこ
とができる。
【0028】また、本実施形態では保持枠30に複数の
凸型32を一定間隔をもって平行配置したが、必要に応
じてその間隔は適宜変化させても良く、例えば、周縁部
で間隔を密にし中央部で粗にすることもできる。更に、
凸型32として凸部32aを一列に配置して帯状に形成
した場合を開示したが、これに限ることなく凸部32a
を行列方向に配置して面状に形成することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示すプレキャスト製コンクリート板の製造方法にあって
は、保持枠に凸型を仮保持し、この保持枠をコンクリー
トの表面に載置して凸部を付着させることにより、打設
コンクリート表面に凹部を形成するようにしたので、該
保持枠を凸型の定規もしくはガイドとして用いることが
でき、これによりプレキャスト製コンクリート板におけ
る凹部の形成位置を正確に設定することができる。ま
た、保持枠の載置により凸型を一挙に打設コンクリート
表面に付着させることができるため、複数の凸型を簡単
かつ迅速に打設コンクリート表面に配置することができ
る。更に、保持枠によって打設コンクリートの中央部に
も容易に凸型を付着させることができるため、コンクリ
ート表面が踏み荒らされることは無く、後で改めて表面
を均すという二度手間を省くことができる。
【0030】また、本発明の請求項2に示すプレキャス
ト製コンクリート板の製造方法にあっては、位置決め手
段によって保持枠を打設コンクリート表面に載置するま
での間に凸型の位置がずれるのを防止できて、打設コン
クリート表面への凸部の付着をより正確に行うことがで
きる。
【0031】更に、本発明の請求項3に示すプレキャス
ト製コンクリート板の製造方法にあっては、線材によっ
て凸型を保持枠に仮止めすることができて、該線材によ
って保持枠を打設コンクリート表面に載置するまでの間
に凸型が保持枠から脱落するのを防止することができ
る。そして、凸型に設けられた線材は、該凸型が打設コ
ンクリート表面に付着されることにより打設コンクリー
ト内に埋没されるが、保持枠の撤去時には線材は凸型か
ら抜出することができるので打設コンクリート表面を傷
めることは無く、これにより凸型を残したままで適切に
保持枠を撤去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるプレキャスト製コンクリート板
の製造方法に従って製造されるプレキャスト製コンクリ
ート板の一例を示す概略平面図である。
【図2】本発明の一実施形態のプレキャスト製コンクリ
ート板の製造方法の第1工程を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態のプレキャスト製コンクリ
ート板の製造方法の第2工程を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態のプレキャスト製コンクリ
ート板の製造方法の第3工程を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態のプレキャスト製コンクリ
ート板の製造方法の第4工程を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態のプレキャスト製コンクリ
ート板の製造方法の第5工程を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態のプレキャスト製コンクリ
ート板の製造方法の第6工程を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施形態のプレキャスト製コンクリ
ート板の製造方法の第7工程を示す説明図である。
【図9】図2中A−A線からの拡大断面図である。
【図10】本発明にかかるプレキャスト製コンクリート
板の製造方法に用いられる凸型の一例を示す要部平面図
である。
【図11】図3中B−B線からの拡大断面図である。
【図12】図3中C−C線からの要部拡大断面図であ
る。
【図13】図3中D−D線からの拡大断面図である。
【符号の説明】
10 PC板(プレキャスト製コンクリート板) 12 凹部 14 型枠 30 保持枠 32 凸型 32a 凸部 36 嵌合穴 38 突起部 40 押え糸 42 打設コンクリート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠内の打設コンクリート表面に、複数
    の凸部が互いに間隔を隔てて配列された凸型が付着され
    ることにより凹部が成形されるプレキャスト製コンクリ
    ート板の製造方法において、 上記コンクリート板を形成する上記打設コンクリート表
    面を覆う保持枠を形成し、該保持枠の一面に上記凸型を
    着脱自在に仮保持させ、上記打設コンクリート表面に上
    記保持枠を載置して上記凸型を付着させる工程を備えた
    ことを特徴とするプレキャスト製コンクリート板の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 上記凸型と上記保持枠との間に、該保持
    枠に対する該凸型の位置を位置決めする位置決め手段を
    着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1に記載のプ
    レキャスト製コンクリート板の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記凸型に抜出可能に線材を設け、該凸
    型を上記保持枠に仮保持させる際に上記線材を該保持枠
    に緊張状態で仮止めし、上記凸型から上記保持枠を撤去
    する際に上記線材を該凸型から抜出することを特徴とす
    る請求項1または2に記載のプレキャスト製コンクリー
    ト板の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013129180A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Kazu Kumagai コンクリートブロック集合マットの脱型装置、および、その脱型方法。

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JP2013129180A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Kazu Kumagai コンクリートブロック集合マットの脱型装置、および、その脱型方法。

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