JP2539942B2 - 折曲げ可能なpc型枠およびその製造方法 - Google Patents

折曲げ可能なpc型枠およびその製造方法

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達也 脇坂
好正 林
晴果 小川
康夫 井上
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、梁や柱等の構築において打設コンクリー
トの型枠をなすと共に、コンクリートの硬化後は一体化
した構造躯体を呈し、脱型が不要ないわゆる打込み型枠
になる折曲げ可能なPC型枠およびその製造方法に関す
る。
《発明の背景》 従来、梁や柱等の構築は、配筋を施すと共に周囲に型
枠板を取付け、この型枠板内にコンクリートを打設する
ことで行われていたが、そうした工法では、打設コンク
リート硬化後に型枠板の取外し作業を要することから、
手間がかかり煩しく、作業性に劣る不都合があった。
このため、型枠部材は梁や柱等の外形に合せて予めコ
ンクリート等により成形してなし、すなわちいわゆるPC
型枠とし、これを用いて梁や柱等の構築を行い、一体化
に施工することが知られており、これにより型枠板の取
外し作業は不要となり、施工の合理化は図りうるもの
の、PC型枠には次のような問題があった。
すなわち、梁や柱等のPC型枠としては略U字状断面の
ものが一般的であり、この場合、型枠が立上り部位を有
するためこれを製造する際にコンクリート打設が容易で
はなく、均一に充填できずに打設不良を招くおそれがあ
る。一方打継ぎ打設したのでは品質にバラツキを生じか
ねず、また、略U字状断面の立体物なので保管や運搬に
際しかさばることになり、さらには薄肉に成形する場合
には上記の問題に加えて脱型時に破損のおそれもあっ
た。
そこで、本出願人にあっては、例えば先の特願平2−
110343号や特願平2−110344号に開示のごとき折曲げ可
能なPC型枠を提案した。すなわちその先提案のものは、
PC板の表面に直線状の切欠き部を設け、その切欠き部に
沿って折曲げ可能としている。従って、PC型枠としては
平板状のものを製造するのでコンクリート打設は容易で
あり、また平板状なので保管や運搬に際しかさばらず、
実際の使用に際しては現場等で適宜に折曲げれば良い
等、前述の問題点の改善を図りうる。
しかしながら、そうしたものでは、直線状の切欠き部
に沿って折曲げたときにその折曲げ部位に沿っての止水
が不完全であり、これを梁や柱等の型枠となすも内部に
打設したコンクリートおよびその水分が漏れる不都合が
あった。
この発明は、上記のような背景に鑑みてなされたもの
であり、折曲げ部位に沿っての水漏れを防止できる折曲
げ可能なPC型枠およびその製造方法の提供を目的とす
る。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するため、この発明は、PC板の表面に
設けた直線状の切欠き部に沿って折曲げ可能なものであ
って、少なくとも切欠き部部位に埋設され補強筋をなす
網と、当該切欠き部に配されてその表層を覆うゴムなど
耐水性の弾性部材とを備えたことを特徴とする。
そして、その製造方法は、外周を側板で取囲んでなる
平板の型枠内に、棒状の仮部材を適宜間隔にセットする
と共に、補強筋をなす網を配置し、このとき仮部材の表
面にはゴムなど耐水性の弾性部材を予め配しておき、次
いて型枠内にコンクリートを打設し、その打設コンクリ
ートが硬化した後に仮部材および型枠を脱型することを
特徴とする。
また、製造方法には、外周を側板で取囲んでなる平板
の型枠内に、ゴムなど耐水性の弾性部材により所定の凹
断面に成形した棒状部材を適宜間隔に配置すると共に、
補強筋をなす網を配置し、次いで型枠内にコンクリート
を打設し、棒状部材と打設コンクリートとを固着させた
後に型枠を脱型することを特徴とする。
《作 用》 以上のように構成すると、切欠き部に沿って折曲げる
ことができる。そして、切欠き部に沿っての折曲げに際
し当該部位のコンクリートには亀裂や剥落を生ずるも埋
設した網が補強のヒンジとなり切断には至らず、自在に
折曲げできる。
ここで、切欠き部の折曲げを弾性部材の配設側に行え
ば、つまり切欠き部の表層を覆う弾性部材が内側に折曲
げられる向きに折曲げれば、弾性部材は折曲げ部位の内
側で圧接になり、当該部位に沿っての目止めとなる。
《実 施 例》 以下、この発明の実施例を添付図面を参照しながら説
明する。
第1図は、本発明による折曲げ可能なPC型枠の好適な
一実施例を示す断面図であり、第2図はその要部を拡大
して示す部分断面図である。
同図はすでに折曲げた後の状態を示しており、このPC
型枠1は、PC板の表面に設けた直線状の切欠き部2に沿
って折曲げ可能なものであって、基本的には、少なくと
も切欠き部2部位に埋設されて補強筋をなす網3と、切
欠き部2に配されてその表層を覆うゴムなど耐水性の弾
性部材4とを備えて構成される。
そして切欠き部2は、製造時状態つまり折曲げ前の状
態を示す第3図および第4図からわかるように所定の凹
断面に成形され、本実施例では略V字状断面に成形され
ており、この成形は略三角形状の断面を有する棒状の面
木5を型にして行われる。
また網3は、金網でも良いが、コンクリートのかぶり
厚の不足によるさびの発生防止や、殊に折曲時の折り曲
げ性を良好に確保するために、比較的柔軟で且つ高い引
張強度を有し、また軽量化を図ることができる、アラミ
ド繊維,ビニロン繊維,炭素繊維,ガラス繊維等の繊維
材を採用することが好ましく、また少なくとも切欠き部
2部位に埋設すれば良いが、本実施例ではPC板の全面に
渡って埋設される。
第3図は、製造途上にあり脱型前のPC型枠を示す断面
図であり、第4図はその要部を拡大して示す部分断面図
である。
PC型枠1の製造においては、まず底板の外周を側板で
取囲んで平板の型枠6を構成し、この型枠6内に、棒状
の仮部材をなす所定の断面形状(本実施例では略三角形
状)の面木5を適宜間隔にセットすると共に、補強筋を
なす網3を配置する。本実施例では、二本の面木5,5を
平行させ、各々型枠6の側板上部部位に渡架しており、
型枠6内で成形になるPC型枠1の上面に切欠き部2を形
成することにしている。また、網3は、面木5部位では
下方に偏し、他部位では中間高さとなるように液状に配
置する。
このとき、各面木5,5の表面にはゴムなど耐水性の弾
性部材4を予め配しておく。この弾性部材4は、面木5
の表面にフィットする形状、すなわち略V字状断面で直
線状に成形されており、打設コンクリートの表層を覆う
ものとなる。
上述の作業の後、型枠6内にコンクリート7を打設
し、その打設コンクリート7が硬化した後に面木5,5お
よび型枠6を脱型する。
これにより、二本の面木5,5を取去った部位には切欠
き部2,2が形成になり、コンクリート7からなる平板状
のPC型枠1が完成する。
このPC型枠1は、切欠き部2,2に沿って容易に折曲げ
ることができる。すなわち、切欠き部2に沿っての折曲
げに際し当該部位のコンクリート7には亀裂や剥落を生
ずるものの、埋設した網3が補強のヒンジとなるため切
断には至らず、自在に折曲げできる。ここで、切欠き部
2の折曲げを弾性部材4の配設側に行えば、つまり第1
図に示すように、切欠き部2の表層を覆う弾性部材4が
内側に折曲げられる向きに折曲げれば、弾性部材4は折
曲げ部位の内側で圧接になり、当該部位に沿っての目止
めとなる。これによりPC型枠1を略U字状断面のいわゆ
る打込み型枠となすことができ、折曲げ部位に沿っての
水漏れを防止できる。
さて、第5図〜第7図は、各々本発明の他の実施例の
要部を拡大して示す部分断面図である。
PC型枠1の製造においては、棒状の仮部材をなす面木
5は省略しても良く、また切欠き部2の表層を覆う弾性
部材4の幅も適宜に変更可能である。例えば第5図に示
すように、ゴムなど耐水性の弾性部材40を所定の凹断面
(本実施例では略V字状断面)に成形して棒状部材45に
なし、これを面木5と同様に成形の型として機能させる
と共に、切欠き部2の表層を覆うものとしても良く、こ
の場合脱型の手間を省けると共に、棒状部材45が切欠き
部2の表層全域を覆うことになるので折曲げたときの圧
接幅を大きくでき、圧接のムラによる止水効果の低減を
防げる。
また、切欠き部2の形成も第6図に示すようにPC型枠
1の下側面としても良く、網3の配置も第7図に示すよ
うに切欠き部2以外の肉厚な部位で二重にするなど適宜
に変更可能である。
《発明の効果》 以上、実施例で詳細に説明したように、この発明にか
かる折曲げ可能なPC型枠およびその製造方法によれば、
PC型枠は切欠き部に沿って折曲げることができ、ここで
切欠き部の折曲げを弾性部材の配設側に行えば、弾性部
材は折曲げ部位の内側で圧接になり、当該部位に沿って
の目止めとなる。これにより、PC型枠を所定の折曲げ形
状のいわゆる打込み型枠となすことができ、折曲げ部位
に沿って水漏れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図の要部を示す部分断面図、第3図は製造途上にあるPC
型枠を示す断面図、第4図は第3図の要部を示す部分断
面図、第5図〜第7図は各々他の実施例の要部を示す部
分断面図である。 1……PC型枠、2……切欠き部 3……網、4,40……弾性部材 5……面木(仮部材)、6……型枠 7……コンクリート、45……棒状部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PC板の表面に設けた直線状の切欠き部に沿
    って折曲げ可能なものであって、少なくとも切欠き部部
    位に埋設され補強筋をなす網と、該切欠き部に配されて
    その表層の少なくとも一部を覆うゴムなど耐水性の弾性
    部材とを備えたことを特徴とする折曲げ可能なPC型枠。
  2. 【請求項2】外周を側板で取囲んでなる平板の型枠内
    に、棒状の仮部材を適宜間隔にセットすると共に、補強
    筋をなす網を配置し、このとき上記仮部材の表面にはゴ
    ムなど耐水性の弾性部材を予め配しておき、次いて該型
    枠内にコンクリートを打設し、その打設コンクリートが
    硬化した後に該仮部材および該型枠を脱型することを特
    徴とする折曲げ可能なPC型枠の製造方法。
  3. 【請求項3】外周を側板で取囲んでなる平板の型枠内
    に、ゴムなど耐水性の弾性部材により所定の凹断面に成
    形した棒状部材を適宜間隔に配置すると共に、補強筋を
    なす網を配置し、次いて該型枠内にコンクリートを打設
    し、該棒状部材と打設コンクリートとを固着させた後に
    該型枠を脱型することを特徴とする折曲げ可能なPC型枠
    の製造方法。
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