JPH1193406A - コンクリート型枠及びその製造方法 - Google Patents
コンクリート型枠及びその製造方法Info
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- JPH1193406A JPH1193406A JP9251045A JP25104597A JPH1193406A JP H1193406 A JPH1193406 A JP H1193406A JP 9251045 A JP9251045 A JP 9251045A JP 25104597 A JP25104597 A JP 25104597A JP H1193406 A JPH1193406 A JP H1193406A
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- E04G9/02—Forming boards or similar elements
- E04G2009/028—Forming boards or similar elements with reinforcing ribs on the underside
Abstract
が現れ、この部分に特にコンクリート「のろ」が付着堆
積し、転用性を阻害する。 【解決手段】 矩形の面板2とこの四周を取り囲む縁材
3で構成したコンクリート型枠を、該面板2と縁材3を
ガラス繊維で強化された熱可塑性樹脂で一体成形した母
材層で形成し、この面板の母材層2A上に補強フィラー
を含有したマトリックスからなる外皮層2Bで被覆した
ものである。
Description
築工事等に於いてコンクリート建造物を構築するために
用いるコンクリート型枠およびその製造方法に関する。
土木、建築工事等に於いては、コンクリート製建造物を
構築するために、木製のコンクリート型枠が使用されて
いるが、転用回数が少ない等の理由で、最近この木製の
コンクリート型枠に代わる新しいコンクリート型枠とし
て図1に示すような形態のもつ実開平6−8601号公
報記載のガラス繊維で強化された熱可塑性樹脂で一体成
形されたコンクリート型枠(以下、「FRP製型枠」又
は単に「型枠」ともいう)が普及しつつある。
て、例えば図20のようなコンクリート建築物の壁21
や柱22を構築している。図21,図22に示す如く、
中間にコンクリート23の打設空間24を形成すべく、
複数縦横に相対向した状態で型枠01を締結金具25や
バタ角26、セパレータ27等により組み立てている。
この場合コンクリート23に接する面となる型枠01の
面板2には、型枠01を取り外した後に「のろ」と呼ば
れるセメントの薄板状固化物が付着することが多い。ま
た、隣り合う型枠同士の間(境界)28にもコンクリー
トの打設圧力で「のろ」が入り込んで、型枠01を取り
外した時に「のろ」が型枠の縁材3に付着することもあ
る。
繰り返して使用(転用)されるのが通常であるが、この
繰り返し使用により型枠外表面や角部に傷がつくことも
多い。傷がつくとその部分のガラス繊維等が表面に現
れ、この部分に特にコンクリート「のろ」が付着して残
りやすくなり、使用の度に「のろ」が堆積成長し、もは
や転用に適しない型枠となってしまう。また、「のろ」
が縁材に付着堆積した場合には、図20のように組み立
てた状態で寸法誤差を生じに至る。
差の原因となる縁材について、のろの付着防止性を確保
しつつ所望の機械的性質(硬度、剛性等)を有する、転
用性がより一層優れたコンクリート型枠の出現が要望さ
れている。
め、この出願発明に係るコンクリート型枠は、矩形の面
板とこの四周を取り囲む縁材で構成したコンクリート型
枠において、該面板と縁材をガラス繊維で強化された熱
可塑性樹脂で一体成形した母材層で形成し、かつ、この
面板の母材層上に補強フィラーを含有したマトリックス
からなる外皮層で被覆してなるものである。これによ
り、母材層にない性質(物性や機械的性質)を付与する
ことができる。つまり、母材層よりも「のろ」が付着し
難く、より剛性や硬度の大きい型枠を得ることができ
る。
け、外皮層を該アンカー穴にも充填してなるものがよ
い。アンカー穴に入り込んだ外皮層の部分が外皮層全体
の剥離防止機能を発揮する。
補強フィラーを含有したマトリックスからなる外皮層で
被覆するとよい。面板のみならず縁材側にも「のろ」の
付着が僅少となり、寸法誤差の原因がなくなりその分転
用性が向上する。
で外皮層を形成するようにすれば、面板から縁材に連続
して被覆された外皮層全体がその母材層から剥離するお
それがない。
スが熱可塑性樹脂とすれば母材層の型枠の成形に連続し
て外皮層の形成が可能である。
補強フィラーを含有したマトリックスが、ともにポリプ
ロピレン、つまり、母材のマトリックスと外皮層のマト
リックスとを同一にすれば、接合面の結合力が高まるう
え、成形後の収縮率が同じになるように調整できて成形
後の型枠変形を極力抑えることが可能となる。
補強フィラーを含有したマトリックスが、ともに光の透
過性を有する材質であと、コンクリート型枠が四方(壁
面用)、上方(天井又は上階の床面用)に組み立てられ
て閉囲された空間を形成した場合にも、この作業空間を
明るく作業環境の良いものにする。
シウムのいずれかを使用すればよい。タルク等の含有量
や粒度を適切に選ぶことにより、型枠の表面硬度や平滑
度の改質並びに収縮率等の調整が可能である。繊維層が
表面に出ないうえ平滑度を向上させ得るので、「のろ」
の付着が妨げらる。他方、「のろ」の付着をできるだけ
防止しつつ、モルタル(コンクリートの粗面に密着する
もの)との結合性をも良好にさせうるような平面粗度の
設定・調整も可能である。マトリックスがポリプロピレ
ンである場合には界面活性物質で表面処理した補強フィ
ラーを用いると、ポリプロピレンとの親和性が高まり、
補強材としての物性を向上させるのに有利である。
枠製造方法は、面板とこれを取り囲む縁材からなるコン
クリート型枠の製造方法であって、該面板の母材層を規
定厚さより一定値薄く成形しておき、この半製品のコン
クリート型枠を成形用金型の下型に載置した状態で、該
面板の母材層上に補強フィラーを含有したマトリックス
からなる外装材料を載せた後、上型で外装材料を面板が
規定厚さになる位置まで加圧して該外装材料を該面板外
表面に展伸して該面板の母材層上に外皮層を形成して完
成したコンクリート型枠を得るようにしたものである。
板の外表面に適当数のアンカー穴を設けた後に外装材料
を載せて成形するようにするとよい。
コンクリート型枠の製造方法であって、該面板と縁材の
母材層を規定厚さより一定値薄く成形しておき、この半
製品のコンクリート型枠を成形用金型の下型に載置した
状態で、該面板の母材層上に補強フィラーを含有したマ
トリックスからなる外装材料を載せた後、上型でこの外
装材料を面板と縁材が規定厚さになる位置まで加圧して
該外装材料を該面板外表面と縁材外表面に展伸して該面
板と縁材の母材層上に外皮層を形成して完成したコンク
リート型枠を得るようにしたものである。
定値薄く成形すると同時に、縁材の端面を面取りした形
に成形しておき、この面取りした部分にも外装材料を展
伸充填して外皮層を形成するようにしたものである。
図面を参照しながら説明する。
品)形態を示すもので、(a)は表面側(コンクリート打
設側)の斜視図、(b)は同裏面側の斜視図である。図示
の型枠構造はあくまで一例であり、この構造に限定され
ない。コンクリート型枠(以下単に「型枠」ともいう)
1は、通常はFRP、即ちガラス繊維マットで強化され
た熱可塑性樹脂(通常ポリプロピレン)を用いて一体成
形されたものである。
状の面板2を有し、面板外表面2aは、打設されたコン
クリートに接する面となる。面板2の四周には一定高さ
の縁材3が立設されている。縁材3の側面には、型枠の
組み立てに使用する締結金具25(図21)を取り付け
るための締結孔4が該縁材2を貫通して設けられてい
る。また、型枠の強度を上げるために、縁材3で囲まれ
た内側に中間補強材5が設けられている。更に、縁材3
と中間補強材5とに囲まれた平面区画には縁材3より背
の低い平面視十字形状の平板状リブ6が補強のために設
けられている。そして、平板状リブ6の中央部にはセパ
レータ取着孔7が開設されている。セパレータ取着孔7
は、型枠組立時にコンクリート打設空間を形成している
型枠間に杆状のセパレータを介在させてこれを固定する
ために利用されるが、土木の基礎用の型枠には設けな
い。縁材3と中間補強材5と平板状リブ6とによって型
枠1の補強リブが構成されている。なお、中間補強材5
は背の低いブラケット又は三角状のブラケットでもよい
場合もある。
同一外形を有するが、断面的に見ると図2(a)(b)の如く
2種類の形態(これらを型枠1A、1Bという)があ
る。
り囲む縁材3並びに中間補強材5と平板状リブ6をガラ
ス繊維で強化された熱可塑性樹脂で一体成形されてい
る。これが型枠の母材層2A(母形)をなし、面板2の
母材層2A上には補強フィラーを含有したマトリックス
からなる外皮層2Bで被覆されている。外皮層2Bの厚
さは2〜3mm程度に設定される。従って、完成品の面板
厚さT=t(母材層厚さ)+2〜3mmである。この場
合、外皮層2Bの剥離防止のため面板2の母材層2Aに
アンカー穴8を設け、外皮層2Bを該アンカー穴8にも
入り込ませることが好ましい。
層3A上にも補強フィラーを含有したマトリックスから
なる外皮層3Bで被覆したものである。つまり、面板2
の外皮層2Bを縁材3の母材層3Aまで延設したもので
ある。この場合、縁材3の端面9にも外皮層3Bを切り
込んで形成するのがよい。即ち、縁材3の端面9を面取
りしたと同様の形にし、この面取り部分9aにまで外皮
層3Bを行き渡らせるようにする。そうすれば外皮層2
B,3Bが面板2と縁材3の母材層2A,3Aの外表面
をすっぽり覆い包むような形になり、上記アンカー穴を
設けなくても外皮層2B,3Bの剥離防止が可能とな
る。
を含有したマトリックスは、母材層2A,3Aと同じ熱
可塑性樹脂が採用される。製造時の母材層2A,3Aと
外皮層2B,3Bの熱収縮が同一になりやすく、変形の
発生を抑えることができるからである。熱可塑性樹脂と
しては通常ポリプロピレンが使用されるが、光の透過性
を有するものがよい。型枠で閉囲空間を作っても光が通
過して明るい作業空間が形成されるからである。補強フ
ィラーとしては通常タルク、マイカ、炭酸カルシウムの
いずれかが使用される。
に示したものである。
上型11と下型12とによって構成されており、上型1
1及び下型12の間に形成される間隙13に型枠1Aが
成形される。この金型10では、上型11の下面の成形
面11aによって面板外表面2aが成形され、間隙13
a、並びに下型12のリブ溝12b及び12cによっ
て、それぞれ縁材3、中間補強材5及び平板状リブ6が
成形される。
形は、以下のようにして行われる。まず、所定重量のF
RP原料マットが別途設置されている加熱装置により溶
融状態となるまで加熱される。原料マットが溶融状態と
なると、図4に示すように、FRP原料マット14aを
下型12上に載置する。なお、溶融した原料マットはガ
ラス繊維の存在により流動性は低く、手で取り扱うこと
ができる。下型12上に直接置かれる原料マット14a
は、比較的深いリブ溝12b及び12cの両側と間隙1
3aの側縁部とにその端部14a’が位置するように載
置され、このように原料マット14aの端部14a’を
配置することにより、原料マット14aを深いリブ溝1
2b及び12c並びに間隙13aの内部に十分行き渡ら
せることができる。次に、FRP原料マット14bを溶
融状態で原料マット14a上に積層載置する。この原料
マット14bは、原料マット14aよりも多く使用され
るため、2層に重ねて積層される。最も上に置かれるの
原料マット14bは成形後にガラス繊維が表面に露出し
て粗くなるように長繊維のものを使用するのがよい。表
面が粗ければ後工程で設ける外装材料(外皮層)の密着
性がよくなるからである。
せて約1000トンの圧力を加える。これにより、FR
P原料マット14a,14bは型枠の半製品形状とな
り、これが母材層となる。この時点の面板2の母材層厚
さtは規定厚さ、即ち、完成品の厚さTより2〜3mm
程度薄く成形されるように上型11の内面13aと下型
12の基面12aとの距離Lが設定されている。上下型
11,12内に設けられた配管(図示せず)に冷却水を
流してFRPをある程度固化させる。後述の外皮層を形
成するの補強フィラーを含有した熱可塑性樹脂と型枠の
母材層との結合力を高めるため通常は上記型枠の半製品
の段階では30°〜60°の範囲で温度保持しておく。
ガラス繊維が面板の表面に露出するようにすると表面が
粗いために、後述の外装材料16との結合性が高められ
る。
面板2の表面にアンカー穴8を形成する。先端に雄ねじ
治具15aを付けたタッピング機15を使って雌ねじ穴
をアンカー穴8として適当数面板母材層2Aに設ける。
面板母材層2A表面が粗く外皮層との固着性が確保され
るならアンカー穴を特に設ける必要もない。
面板外表面2aに補強フィラーを含有したマトリックス
(通常は熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレンであるが
これに限定されない)からなる流動性のある外装材料1
6を載せる。一般には、外装材料9は加熱されて流動性
が付与されているが、人手で持ち運べる程度に流動性が
低いものである。面板上への供給は人手によるか、又は
供給装置により供給してもよい。流動性を得るのに加熱
が必要な外装材料の場合、外装材料の加熱温度は、補強
フィラーの種類やマトリックスの種類によって異なる
が、いずれにしても型枠の母材との密着結合性が促進さ
れるような好適な温度に設定される。
炭酸カルシウム等が挙げられる。この場合、界面活性物
質で表面処理した補強フィラーを用いるのがマトリック
スとの結合性がよい。タルク等の補強フィラーの粒度を
変えることにより、収縮率や強度、剛性等も調整でき
る。マトリックスに対する補強フィラーの含有量は、目
標とする機械的性質や型枠表面の平滑度などによって決
定される。なお、目的によってはガラス繊維や炭素繊維
等の短繊維が考えられる。
を、ともに光が透過できるものにするとよい。コンクリ
ート型枠が四方(壁面用)、上方(天井又は上階の床面
用)に組み立てられて閉囲された作業空間を形成した場
合にも、この空間を明るく作業環境の良いものにし、作
業の能率を向上させるのに役立つ。この点、従来広く使
用されてきた合板製型枠では光が通過しないから閉囲さ
れた作業空間が暗くなり、日中でも照明が必要となる作
業がしづらいという不便があった。
るが、予め下型12の周囲に適当数の2〜3mm程度のラ
イナー17を設置しておく。このライナー17の厚さ
は、面板の厚さが完成品と同じ値となるように設定され
る。
る。上型11により数百トンの圧力で加圧して面板2の
表面全体に外装材料16を展伸し行き渡らせる。この
時、アンカー穴8が設けてあればこの穴にも外装材料1
6が充填される。アンカー穴8が雌ねじ穴状に形成して
あれば、図9(b)に示すように谷部で外装材料16の固
化状態である外皮層2Bの引っかかりができ剥離防止に
役立つ。この圧縮工程では、上記ライナー17の存在に
より上型11内面と下型12上面との距離Laはライナ
ー17の厚さ分図5の場合より増加するから外皮層2B
の付加によって面板2の板厚さが規定値となる。上下型
11,12内に設けられた配管(図示せず)に冷却水を
流して全体を固化させることにより、図9(a)に示す型
枠1aを得て、所定の箇所にセパレータ取着孔や締結孔
を別途穿設機で設けることにより、図2(a)に示す最終
完成品たる型枠1Aが製造される。なお、図9(b)はア
ンカー穴8に外皮層2Bが入り込んでいる部分の拡大図
である。かくして、図10のように、面板2が母材層2
Aと外皮層2Bの二重層からなる型枠1Aが得られる。
模式的に示した図である。図11に示すように型枠成形
用金型10では、図3の金型と同じように上型11と下
型12が設備される他に、中子枠18がこれに付加され
る。この金型10でも、上型11の下面の成形面11a
によって図1に示す面板外表面2aが成形され、間隙1
3a、並びに下型12のリブ溝12b及び12cによっ
て、それぞれ縁材3、中間補強材5及び平板状リブ6が
成形されることは上述の型枠1Aの製法の場合と同様で
ある。
板状の主壁18aによって矩形枠状に形成されている。
中子枠18は離型のために中央位置18cで2分割され
ている。中子枠18の主壁18a下端の四周には図12
(b)のような内面側に三角状(下面が平坦)の面取り突
起18bが突出形成されている。面取り突起18bとし
ては、図12(b)の如くその先端が成形されるべく縁材
3の端面9の半分位置まで延びたもの、或いは図12
(c)のように縁材3の内角9bまで延びたもの、図12
(d)の如く平板状に延びたものが考えられる。外装材料
の量をできるだけ少量とし、また、離型性の観点からす
れば図(b)のものが最適である。中子枠18の主壁18
aの厚さtは2〜3mm程度である。これは面板の場合と
同様に縁材を2〜3mm程度完成状態の厚さより薄く形成
するためである。中子枠18は上型11の側内面に密着
して収容できる大きさに精度よく作られている。面取り
突起18bは中子枠18の剛性を高めるうえでも役立
つ。
り以下のように型枠1Bが成形される。図13に示すよ
うに、まず、所定重量のFRP原料マットが別途設置さ
れている加熱装置により溶融状態となるまで加熱され
る。原料マットが溶融状態となると、FRP原料マット
14aを下型12上に載置する。なお、溶融した原料マ
ットはガラス繊維の存在により流動性は低く、手で取り
扱うことができる。下型12上に直接置かれる原料マッ
ト14aは、比較的深いリブ溝12b及び12cの両側
と間隙13aの側縁部とにその端部14a’が位置する
ように載置され、このように原料マット14aの端部1
4a’を配置することにより、原料マット14aを深い
リブ溝12b及び12c並びに間隙13aの内部に十分
行き渡らせることができる。次に、FRP原料マット1
4bを溶融状態で原料マット14a上に積層載置する。
この原料マット14bは、原料マット14aよりも多く
使用されるため、2層に重ねて積層される。下層の原料
マット14aはリブ溝12b、12cへの充填性を良く
するため短繊維のものがよいが、原料マット14bは面
板表面にガラス繊維が露出する方が外皮層との接合性が
良くなるので長繊維を使用するとよい。
枠18を上型11の内面に付着させた状態で、或いは仮
想線で示すの如く中子枠18のみを下型12上にセット
した状態で図14のように上型11を下降させて約10
00トンの圧力を加える。これにより、上記FRP原料
マット14a,14bは加圧圧縮されて型枠1Bの母形
状となり、これが母材層となる。この場合、面板2の厚
さが規定厚さ、即ち、完成品の厚さより2〜3mm 程度
薄く成形されるとともに、縁材3の厚さも中子枠18の
存在により完成品のものより2〜3mm 程度薄く成形さ
れ、また、これと同時に中子枠18の下端の面取り突起
18bにより縁材3の端面に面取り部分9a(図15)
が形成されるようになっている。上下型11,12内に
設けられた配管(図示せず)に冷却水を流してFRPを
ある程度固化させる。下記外皮層を形成するの補強フィ
ラーを含有した熱可塑性樹脂と型枠の母材層との結合力
を高めるため通常は型枠1Aを30°〜60°の範囲で
選択して温度保持しておく。ガラス繊維が面板の表面に
露出するようにすると表面が粗くなるために、後述の外
装材料との結合性が高められる。
とともに、中子枠18を分割位置から左右にスライドさ
せて母形型枠から離型させる。以上により型枠1Bの半
製品が得られる。上述したように半製品の面板2と縁材
3に厚さは、ともに完成品の厚さ(仮想線で示す)より
2〜3mm 程度薄く成形されている。
る。面板2の表面に補強フィラーを含有したマトリック
ス(通常は熱可塑性樹脂、例えばポリプロピレンである
がこれに限定されない)からなる流動性のある外装材料
16を載せる。一般には、外装材料16は加熱されて流
動性が付与されているが、人手で持ち運べる程度に流動
性が低いものである。面板上への供給は人手によるか、
又は供給装置により供給してもよい。流動性を得るのに
加熱が必要な外装材料の場合、外装材料の加熱温度は、
補強フィラーの種類やマトリックスの種類によって異な
るが、いずれにしても型枠の母材との密着結合性が促進
されるような好適な温度に設定される。
炭酸カルシウム等が挙げられる。この場合、界面活性物
質で表面処理した補強フィラーを用いるのがマトリック
スとの結合性がよい。タルク等の補強フィラーの粒度を
変えることにより、収縮率や強度、剛性等も調整でき
る。マトリックスに対する補強フィラーの含有量は、目
標とする機械的性質や型枠表面の粗度などによって決定
される。なお、目的によってはガラス繊維や炭素繊維等
の短繊維が考えられる。型枠のマトリックス樹脂と外装
材料のマトリックス樹脂とを、ともに光が透過できるも
のにするとよいのは前述した通りである。
るが、予め下型12の周囲基面12a上に適当数のライ
ナー17を設置しておく。このライナー17の厚さは、
面板の厚さが完成品と同じ値となるように2〜3mm程度
に設定される。
る。上型11により数百トンの圧力で加圧して面板外表
面2a全体と縁材外表面3a全体並びに面取り部分9a
にも外装材料16を展伸し行き渡らせる。この時、上記
ライナー17により上型11の下降量が図5の場合より
減少するから面板2の厚さが増加して規定値となり、ま
た、縁材3も中子枠はない分だけ縁材3の厚さも増加し
て規定値となる。図12(b)による面取り形状であれ
ば、縁材端面9が下型12に圧接されているから外装材
料16が型枠の内側に流れ込んでいくのを阻止する。こ
れは、外装材料16の秤量は精度良くなされているか
ら、面板等の板厚の精度確保に有利に働く。上下型1
1,12内に設けられた配管(図示せず)に冷却水を流
して全体を固化させることにより、図18(a)に示す完
成品前の型枠1bを得て、これを別途設備されている孔
明け機械により所定位置にセパレータ取着孔や締結孔を
明けることにより図2(b)に示される最終的完成品たる
型枠1Bが製造される。なお、図18(b)は面板と縁材
の部分の拡大図である。かくして図19のように型枠1
Bの面板2と縁材3は母材層2A,3Aと外皮層2B、
3Bの二重層からなる。面取り部分9aにも外皮層が切
り込んで形成されるから型枠母材がすっぽり覆い包まれ
た形になる。
的には図1のような形になる。
は、少なくとも面板が外皮層で覆われているため面板表
面にコンクリート「のろ」が付着し難くなり、転用性が
更に向上できる。特に、縁材までも外皮層で被覆した場
合には、この縁材外表面にものろが付着が阻止されるこ
とから転用回数を増しても組立時の寸法誤差が生じな
い。
や縁材表面に所望の物性、機械的性質を付加することが
容易となる。
コンクリート型枠を採用することにより、熱帯雨林の保
護に寄与しうるとともに産業廃棄物の減少も期待でき
る。
(完成品)形態を示し、(a)は表面側(コンクリート打
設側)の斜視図、(b)は同裏面側の斜視図である。
(a)は面板を母材層と外皮層とで構成した場合の断面
図、(b)は面板のみならず縁材も母材層と外皮層とで構
成した場合の断面図である。
的に表した断面図である。
を下型に載置する工程である。
である。
に外装材料が充填された状態の部分拡大図である。
る。
に表した断面図である。
図、(b)〜(d)は中子枠の下端に設けた面取り突起の3つ
の例を示す断面図である。
る。
る。
の拡大断面図である。
面図である。
断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 矩形の面板とこの四周を取り囲む縁材で
構成したコンクリート型枠において、 該面板と縁材をガラス繊維で強化された熱可塑性樹脂で
一体成形した母材層で形成し、かつ、この面板の母材層
上に補強フィラーを含有したマトリックスからなる外皮
層で被覆してなるコンクリート型枠。 - 【請求項2】 面板の母材層にアンカー穴を設け、外皮
層を該アンカー穴にも充填してなる請求項1記載のコン
クリート型枠。 - 【請求項3】 矩形の面板とこの四周を取り囲む縁材で
構成したコンクリート型枠において、 該面板と縁材をガラス繊維で強化された熱可塑性樹脂で
一体成形した母材層で形成し、かつ、この面板と縁材の
母材層上に補強フィラーを含有したマトリックスからな
る外皮層で被覆してなるコンクリート型枠。 - 【請求項4】縁材の端面にも外皮層を切り込んで形成し
てなる請求項3記載のコンクリート型枠。 - 【請求項5】 補強フィラーを含有したマトリックスが
熱可塑性樹脂である請求項1〜4いずれか1項に記載の
コンクリート型枠。 - 【請求項6】 ガラス繊維で強化された熱可塑性樹脂及
び補強フィラーを含有したマトリックスが、ともにポリ
プロピレンであることを特徴とする請求項1〜5いずれ
か1項に記載のコンクリート型枠。 - 【請求項7】 ガラス繊維で強化された熱可塑性樹脂及
び補強フィラーを含有したマトリックスが、ともに光の
透過性を有する材質であることを特徴とする請求項1〜
6いずれか1項に記載のコンクリート型枠。 - 【請求項8】 補強フィラーがタルク、マイカ、炭酸カ
ルシウムのいずれかである請求項1〜7いずれか1項に
記載のコンクリート型枠。 - 【請求項9】 面板とこれを取り囲む縁材からなるコン
クリート型枠の製造方法であって、該面板の母材層を規
定厚さより一定値薄く成形しておき、この半製品のコン
クリート型枠を成形用金型の下型に載置した状態で、該
面板の母材層上に補強フィラーを含有したマトリックス
からなる外装材料を載せた後、上型で外装材料を面板が
規定厚さになる位置まで加圧して該外装材料を該面板外
表面に展伸して該面板の母材層上に外皮層を形成して完
成したコンクリート型枠を得るようにしたことを特徴と
するコンクリート型枠製造方法。 - 【請求項10】 請求項9の半製品のコンクリート型枠
の面板の外表面に適当数のアンカー穴を設けた後に外装
材料を載せて成形するようにした請求項9記載のコンク
リート型枠製造方法。 - 【請求項11】 面板とこれを取り囲む縁材からなるコ
ンクリート型枠の製造方法であって、該面板と縁材の母
材層を規定厚さより一定値薄く成形しておき、この半製
品のコンクリート型枠を成形用金型の下型に載置した状
態で、該面板の母材層上に補強フィラーを含有したマト
リックスからなる外装材料を載せた後、上型でこの外装
材料を面板と縁材が規定厚さになる位置まで加圧して該
外装材料を該面板外表面と縁材外表面に展伸して該面板
と縁材の母材層上に外皮層を形成して完成したコンクリ
ート型枠を得るようにしたことを特徴とするコンクリー
ト型枠製造方法。 - 【請求項12】 縁材の母材層を規定厚さより一定値薄
く成形すると同時に、縁材の端面を面取りした形に成形
しておき、この面取りした部分にも外装材料を展伸充填
して外皮層を形成するようにした請求項11記載のコン
クリート型枠製造方法。
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JP09251045A JP3088358B2 (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | コンクリート型枠の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100747665B1 (ko) | 2006-01-03 | 2007-08-08 | (주)엠씨에스공법 | 슬래브용 거푸집 및 이를 이용한 슬래브 시공 방법 |
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- 1997-09-16 JP JP09251045A patent/JP3088358B2/ja not_active Expired - Fee Related
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