JP2001053054A - 半導体部品の製造方法 - Google Patents

半導体部品の製造方法

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JP2001053054A
JP2001053054A JP11227762A JP22776299A JP2001053054A JP 2001053054 A JP2001053054 A JP 2001053054A JP 11227762 A JP11227762 A JP 11227762A JP 22776299 A JP22776299 A JP 22776299A JP 2001053054 A JP2001053054 A JP 2001053054A
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etching
pressure sensor
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diaphragm
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Yasushi Orimo
康司 織茂
Atsushi Jingu
敦 神宮
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンウエハをエッチング加工していると
きに一部の半導体部品が損傷した場合でも、他の正常な
半導体部品を保護して歩留まりの向上を図る。 【解決手段】 シリコンウエハ11の表面側には、各圧
力センサの撓み検出部4と配線部5とを形成し、裏面側
には、エッチング加工によってダイヤフラム部3用の凹
溝6を形成する。そして、凹溝6のエッチング加工時に
は、感光性の樹脂材料等からなる保護膜13,14を各
圧力センサ1毎に予め形成しておき、シールリング16
等によって表面側をシールした状態で裏面側にエッチン
グ液を接触させる。これにより、一部の圧力センサのダ
イヤフラム部3が損傷した場合でも、表面側に浸入する
エッチング液によって他の正常な圧力センサが損傷され
るのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハに
エッチング加工を施すことにより、例えば圧力センサ、
流量・流速センサ等の半導体部品を製造するのに用いて
好適な半導体部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧力センサ、流量・流速センサ
等の半導体部品を製造するときには、単一のシリコンウ
エハにエッチング加工を施すことによって複数個の半導
体部品を製造する方法が用いられている。
【0003】この種の従来技術を用いて製造される圧力
センサは、シリコンウエハの一部からなる基板と、該基
板の表面側に設けられた薄肉のダイヤフラム部と、該ダ
イヤフラム部上に位置して前記基板の表面側に設けられ
たピエゾ抵抗体等の撓み検出素子とから構成されてい
る。
【0004】ここで、ダイヤフラム部は、基板の裏面側
にエッチング加工を施して凹溝を形成することにより、
この凹溝の底面側に位置する基板の表層部位によって構
成されている。また、基板の表面側には、例えばアルミ
ニウム等の金属膜からなる配線部が設けられ、この配線
部は一端側が撓み検出素子と接続されると共に、他端側
が外部接続用の電極パッドとなっている。
【0005】そして、圧力センサは、例えば空気圧、油
圧等の圧力差がダイヤフラム部の両面側に加わることに
よってダイヤフラム部が撓み変形すると、その撓み変形
量に応じた検出信号を撓み検出素子から配線部を介して
外部に出力するものである。
【0006】また、圧力センサの製造時には、例えば3
00〜400個程度の多数の圧力センサを単一のシリコ
ンウエハに形成した後に、このシリコンウエハを各圧力
センサ毎に切離す方法が用いられる。
【0007】そして、各圧力センサの形成時には、例え
ばイオン注入法、スパッタ法、CVD法やエッチング加
工等の手段を用いることによって、まずシリコンウエハ
の表面側に各圧力センサの撓み検出素子と配線部とを形
成する。
【0008】次に、例えばエッチング用の治具等を用い
てシリコンウエハの表面側を気密にシールし、この状態
でシリコンウエハの裏面側をKOH、ヒドラジン等のエ
ッチング液に浸すことによって裏面側だけにエッチング
加工を施し、各圧力センサの凹溝(ダイヤフラム部)を
形成する。
【0009】この場合、エッチング加工時には、シリコ
ンウエハの表面全体を覆う単一の被膜部材等を予め形成
しておき、この被膜部材によって表面側をエッチング液
からシールする方法も用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による圧力センサの製造時には、シリコンウエハ
の表面側をシールした状態で裏面側だけをエッチング液
に浸すことにより、表面側の撓み検出素子と配線部とを
エッチング液から保護しつつ裏面側に凹溝をエッチング
加工するようにしている。
【0011】しかし、圧力センサのダイヤフラム部は、
例えば10〜100μm程度の薄肉部位であることが多
いため、凹溝のエッチング加工中には、例えばシリコン
ウエハの品質不良や溝深さの寸法ばらつき等によって一
部の圧力センサのダイヤフラム部に亀裂等の損傷が生じ
ることがある。
【0012】そして、この状態でエッチング加工を続け
ると、シリコンウエハの裏面側からエッチング液がダイ
ヤフラム部の亀裂等を通じて表面側に浸入し、このエッ
チング液は、シリコンウエハの表面と被膜部材との間に
形成された僅かな隙間等を通じて周囲に拡がる場合があ
る。
【0013】このため、従来技術では、シリコンウエハ
を用いて多数の圧力センサを製造するときに、仮りに1
個のダイヤフラム部のみが損傷しただけでも、その周囲
に位置する他の正常な圧力センサの撓み検出素子や配線
部の電極パッド等がエッチング液によって浸食され、多
数の圧力センサが使用不能となることがあり、歩留まり
が低下するという問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、シリコンウエハに複数
個の半導体部品を効率よく形成でき、仮りに一部の半導
体部品が製造中に損傷した場合でも、他の半導体部品を
保護できると共に、歩留まりを向上できるようにした半
導体部品の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、シリコンウエハの表面側に複数個の回
路素子を設け、シリコンウエハの裏面側にエッチング加
工を施して各回路素子に対応する位置に凹溝を形成して
なる半導体部品の製造方法に適用される。
【0016】そして、請求項1の発明が採用する方法の
特徴は、シリコンウエハの表面側に前記各回路素子をそ
れぞれ別個に覆う複数個の保護膜を予め設けた後に、シ
リコンウエハの裏面側にエッチング加工によって前記凹
溝を形成することにある。
【0017】これにより、凹溝のエッチング加工中に
は、仮りに一部の回路素子の位置で凹溝の底部側に位置
するシリコンウエハの表面側部位が損傷した場合でも、
この損傷部位からエッチング液等がシリコンウエハの表
面側に浸入するのを保護膜によって防止できると共に、
他の正常な回路素子をそれぞれの回路素子に設けられた
保護膜によってエッチング液等から保護することができ
る。
【0018】また、請求項2の発明によると、シリコン
ウエハの表面側には前記各回路素子と該各回路素子から
出力される信号をそれぞれ外部に導く複数個の電極パッ
ドとを設けた後に、前記各回路素子と各電極パッドと前
記凹溝に対応する表面側の部位とを覆うように前記各保
護膜を設けている。
【0019】これにより、一部の回路素子の位置で凹溝
の底部側に位置するシリコンウエハの表面側部位が損傷
した場合でも、この損傷部位を覆う保護膜によってエッ
チング液等がシリコンウエハの表面側に浸入するのを防
止できる。また、仮りにエッチング液が表面側に浸入し
た場合でも、他の正常な回路素子と電極パッドとをそれ
ぞれの保護膜によってエッチング液等から保護すること
ができる。
【0020】さらに、請求項3の発明によると、シリコ
ンウエハの表面側には感光性の樹脂材料を用いて前記各
保護膜を形成している。
【0021】これにより、例えばフォトリソグラフィ等
の手段を用いて複数個の保護膜を精度よく形成できると
共に、その除去を容易に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
半導体部品の製造方法を用いて、ダイヤフラム型の圧力
センサを製造する場合を例に挙げ、添付図面を参照して
詳細に説明する。
【0023】1は後述のシリコンウエハ11を用いて製
造される半導体部品としての圧力センサで、該圧力セン
サ1は、図1ないし図3に示す如く、シリコンウエハ1
1の一部により構成された四角形状のシリコン基板2
と、該シリコン基板2の表面側中央に設けられた薄肉の
ダイヤフラム部3と、例えばピエゾ抵抗体等によって形
成され、該ダイヤフラム部3上に位置してシリコン基板
2の表面側に設けられた回路素子としての撓み検出素子
4と、例えばアルミニウム等の金属材料によって形成さ
れ、シリコン基板2の表面側に設けられた配線部5とを
含んで構成されている。
【0024】ここで、基板2は、例えばホウ素等を添加
することによりp型のシリコン材料として形成された母
材部2Aと、例えばリン等を添加することによりn型の
シリコン層として形成され、該母材部2Aの表面側に設
けられた素子加工部2Bとから構成されている。そし
て、ダイヤフラム部3は、シリコン基板2の裏面側から
エッチング加工を施して母材部2Aに略角錐状の凹溝6
を形成することにより、素子加工部2Bの一部を用いて
構成されると共に、撓み検出素子4はこの位置で素子加
工部2Bに埋設されている。
【0025】また、配線部5は、例えば酸化シリコン、
窒化シリコン等からなる絶縁膜7を介してシリコン基板
2の表面側に形成され、その一端側は絶縁膜7に設けら
れたスルーホール7Aを通じて撓み検出素子4に接続さ
れると共に、その他端側には例えばワイヤボンディング
等の手段によって外部に接続される電極パッド5Aが設
けられている。
【0026】さらに、シリコン基板2の表面側には、例
えば酸化シリコン、窒化シリコン等を用いて撓み検出素
子4と配線部5とを覆う保護用の絶縁膜8が表面全体に
設けられ、該絶縁膜8には、各配線部5の電極パッド5
Aを外部に露出する電極取出孔8A,8Aが形成されて
いる。また、シリコン基板2の裏面側にもエッチング用
の開口9Aを有する他の絶縁膜9が形成されている。
【0027】本実施の形態に用いる圧力センサ1はこの
ように構成されるが、この圧力センサ1は、例えば空気
圧、油圧等によってシリコン基板2の両面側に圧力差が
生じると、ダイヤフラム部3が撓み変形し、その撓み変
形量に応じた検出信号を撓み検出素子4から各配線部5
を介して外部に出力するものである。
【0028】次に、本実施の形態に用いる圧力センサ1
の製造方法について、図4ないし図11を参照しつつ述
べる。
【0029】ここで、11は多数の圧力センサ1を製造
するために予め用意されたシリコンウエハで、該シリコ
ンウエハ11は、例えば単結晶のシリコン材料等によっ
て略円板状に形成されている。また、シリコンウエハ1
1は、例えばp型のシリコン材料からなる母材部11A
と、該母材部11Aの表面側に設けられ、n型のシリコ
ン層によって形成された素子加工部11Bとからなり、
例えば図4中に示す仮想線に沿って切離すことにより各
シリコン基板2となるものである。
【0030】そして、図5に示す素子形成工程では、例
えばレジスト膜、絶縁膜等のマスク(図示せず)を用い
て、シリコンウエハ11の素子加工部11Bのうち各圧
力センサ1に対応する所定の部位にホウ素等のイオン注
入を行い、素子加工部11Bにピエゾ抵抗体からなる複
数個の撓み検出素子4を形成する。
【0031】これにより、シリコンウエハ11には、例
えば300〜400個程度の多数の撓み検出素子4が所
定の位置に形成されるので、その表面側に例えば熱酸化
法、CVD法等の手段を用いて絶縁膜7を形成すると共
に、裏面側にも絶縁膜9を形成する。また、絶縁膜7に
はエッチング加工を施してスルーホール7Aを形成す
る。
【0032】次に、図6に示す電極形成工程では、例え
ばスパッタ法、CVD法等を用いて絶縁膜7上にアルミ
ニウム等の金属膜を形成し、この金属膜にエッチング加
工を施すことにより、各圧力センサ1の配線部5をそれ
ぞれ形成する。そして、例えばCVD法等の手段を用い
て各圧力センサ1の撓み検出素子4と配線部5とを覆う
絶縁膜8を形成した後に、この絶縁膜8にエッチング加
工を施して電極取出孔8Aを形成し、各配線部5の電極
パッド5Aを露出させる。
【0033】次に、図7に示す保護膜形成工程では、ま
ずシリコンウエハ11の表面側に対して、例えばネガ形
の感光性樹脂材料等からなるレジスト膜12を塗布して
設ける。そして、フォトリソグラフィ等の手段を用いる
ことにより、このレジスト膜12を予め用意した露光マ
スク(図示せず)を用いて露光し、例えばレジスト膜1
2のうち各圧力センサ1のダイヤフラム部3と各配線部
5の電極パッド5Aに対応する部位だけを選択的に感光
させた後に、これらの感光部位だけを残して未感光状態
の部位を除去する。
【0034】これにより、シリコンウエハ11の表面側
には、図8に示す如く、各圧力センサ1のシリコン基板
2のうち撓み検出素子4とダイヤフラム部3に対応する
部位とを覆う複数個の保護膜13,13,…と、各配線
部5の電極パッド5A(絶縁膜8の電極取出孔8A)を
覆う複数個の保護膜14,14,…とが、各圧力センサ
1毎にそれぞれ別個に形成される。
【0035】次に、図9、図10に示す凹溝形成工程で
は、例えば箱形状の治具15を用いてシリコンウエハ1
1の裏面側にエッチング加工を施し、各圧力センサ1の
凹溝6を形成する。
【0036】この場合、まず裏面側の絶縁膜9にエッチ
ング加工を施し、各圧力センサ1に対応する所定の位置
に開口9A(図10参照)を形成する。そして、シリコ
ンウエハ11を治具15内に収容し、この治具15内に
設けられたシールリング16,16等を用いてシリコン
ウエハ11の表面側を気密にシールした状態で、治具1
5に設けられた開口部15Aから例えばKOH、ヒドラ
ジン等のエッチング液をシリコンウエハ11の裏面側だ
けに接触させる。
【0037】これにより、シリコンウエハ11の母材部
11Aには、絶縁膜9をマスクとして、単結晶シリコン
の特定の結晶面に沿って異方性のエッチング加工が施さ
れ、各圧力センサ1の凹溝6がそれぞれ形成される。こ
の結果、シリコンウエハ11の素子加工部11Bには、
各撓み検出素子4等に対応する所定の位置に薄肉のダイ
ヤフラム部3が形成される。
【0038】次に、図11に示す保護膜除去工程では、
例えばレジスト用の剥離剤等を用いてシリコンウエハ1
1の表面側から保護膜13,14を除去する。そして、
最後にシリコンウエハ11を、図11中の一点鎖線の位
置毎に切断し、各圧力センサ1としてシリコン基板2毎
に切離す。
【0039】かくして、本実施の形態では、シリコンウ
エハ11の裏面側にエッチング加工を施す前に、撓み検
出素子4を含めてダイヤフラム部3に対応する部位を覆
う複数個の保護膜13,13,…と、各配線部5の電極
パッド5A(絶縁膜8の電極取出孔8A)を覆う複数個
の保護膜14,14,…とを各圧力センサ1毎にそれぞ
れ別個に形成した後に、シリコンウエハ11の裏面側に
エッチング加工を施してダイヤフラム部3を形成するよ
うにしている。
【0040】これにより、裏面側のエッチング加工中に
は、例えば各圧力センサ1のうち一部センサのダイヤフ
ラム部3に亀裂等の損傷が生じた場合でも、この損傷部
位を保護膜13によってシールでき、エッチング液がシ
リコンウエハ11の裏面側からダイヤフラム部3の損傷
部位を通じて表面側に浸入するのを抑制することができ
る。
【0041】そして、仮りにシリコンウエハ11の表面
側にエッチング液が浸入した場合でも、他の正常な圧力
センサ1にそれぞれ設けられた保護膜13,14によっ
てこれらの正常な圧力センサ1を保護でき、各圧力セン
サの電極パッド5A等がエッチング液によって浸食され
るのを確実に防止することができる。
【0042】この場合、例えばシリコンウエハ11の表
面全体を覆う単一のレジスト膜12をそのまま保護膜と
して用いる方法も考えられるが、この方法では、ダイヤ
フラム部3の損傷部位から浸入するエッチング液がシリ
コンウエハ11とレジスト膜12との間に形成された僅
かな隙間を通じて周囲の正常な圧力センサ1に達し、そ
の電極パッド5A等を浸食する虞れがある。
【0043】これに対し、本実施の形態では、各圧力セ
ンサ1毎に保護膜13,14を別個に形成することによ
り、仮りに1個の圧力センサ1が損傷した場合でも、そ
の損傷部位から浸入するエッチング液に対して他の正常
な圧力センサ1を保護でき、単一のシリコンウエハ11
を用いて多数の圧力センサ1を効率よく製造できると共
に、その損傷を最小限に抑えて歩留まりを向上させるこ
とができる。
【0044】また、例えば感光性の樹脂材料を用いて保
護膜13,14を形成したので、フォトリソグラフィ等
の手段を用いて複数個の保護膜13,14を精度よく形
成できると共に、その除去を容易に行うことができる。
しかも、ネガ形の感光性樹脂材料を用いることによっ
て、例えばKOH、ヒドラジン等からなるアルカリ性の
エッチング液に対して保護膜13,14の耐久性を向上
させることができる。
【0045】なお、実施の形態では、ネガ形の感光性樹
脂材料を用いて保護膜13,14を形成する場合を例に
挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、例えばレジス
ト膜のうち未感光状態の部位を残して感光部位を除去す
るポジ形の感光性樹脂材料を用いて保護膜を形成しても
よく、また保護膜として感光性樹脂材料以外の各種材料
を用いてもよい。
【0046】また、実施の形態では、半導体部品として
圧力センサを製造する場合を例に挙げて述べたが、本発
明はこれに限らず、例えば白金等の感温抵抗体からなる
回路素子を基板に設けたダイヤフラム上に形成し、この
回路素子によって流体の流量または流速を検出する構成
とした流量・流速センサを製造する場合に適用してもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、シリコンウエハの表面側に各回路素子をそれぞれ
別個に覆う複数個の保護膜を予め設けた後に、シリコン
ウエハの裏面側にエッチング加工によって凹溝を形成す
るようにしたから、凹溝のエッチング加工中には、例え
ば一部の回路素子の位置でシリコンウエハの表面側部位
が損傷した場合でも、この損傷部位を保護膜によってシ
ールできると共に、仮りにこの損傷部位を通じてシリコ
ンウエハの裏面側から表面側にエッチング液等が浸入し
た場合でも、他の正常な回路素子をそれぞれの回路素子
に設けられた保護膜によって確実に保護することができ
る。これにより、例えばシリコンウエハの表面全体を覆
う単一の保護膜を用いる場合と比較しても、他の正常な
回路素子がエッチング液等によって浸食されるのを確実
に防止でき、単一のシリコンウエハを用いて多数の半導
体部品を効率よく製造できると共に、その損傷を最小限
に抑えて歩留まりを向上させることができる。
【0048】また、請求項2の発明によると、シリコン
ウエハの表面側には各回路素子と各電極パッドと凹溝に
対応する表面側の部位とを覆うように保護膜を設けるも
のとしたので、一部の回路素子の位置でシリコンウエハ
の表面側部位が損傷した場合でも、この損傷部位を覆う
保護膜によってエッチング液等がシリコンウエハの表面
側に浸入するのを防止でき、仮りにエッチング液が表面
側に浸入した場合でも、他の正常な回路素子と電極パッ
ドとをそれぞれの保護膜によってエッチング液等から確
実に保護することができる。
【0049】さらに、請求項3の発明によると、シリコ
ンウエハの表面側には感光性の樹脂材料を用いて保護膜
を形成するようにしたので、例えばフォトリソグラフィ
等の手段を用いて複数個の保護膜を精度よく形成できる
と共に、その除去を容易に行うことができる。しかも、
樹脂材料の種類を必要に応じて選択することにより、エ
ッチング液に対して保護膜の耐久性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に適用される圧力センサの拡大斜視
図である。
【図2】実施の形態に適用される圧力センサの平面図で
ある。
【図3】図2中の矢示III − III方向からみた圧力セン
サの縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の製造方法に用いるシリコ
ンウエハの斜視図である。
【図5】シリコンウエハの表面側に各圧力センサの撓み
検出素子を形成した状態を示す縦断面図である。
【図6】各圧力センサの配線部を形成した状態を示す縦
断面図である。
【図7】各圧力センサ毎に保護膜を形成した状態を示す
縦断面図である。
【図8】各圧力センサの保護膜を示す図7の平面図であ
る。
【図9】治具等を用いてシリコンウエハの裏面側をエッ
チング加工する状態を示す断面図である。
【図10】図9中のa部を拡大して示すシリコンウエハ
の縦断面図である。
【図11】エッチング加工後に保護膜を除去した状態を
示すシリコンウエハの縦断面図である。
【符号の説明】
1 圧力センサ(半導体部品) 4 撓み検出素子(回路素子) 5 配線部 5A 電極パッド 6 凹溝 13,14 保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F055 AA40 BB20 CC02 DD05 EE14 FF43 GG01 4M112 AA01 BA01 CA11 CA13 CA14 DA04 DA09 DA10 EA03 EA06 EA07 EA11 EA14 5F043 AA02 BB02 CC09 CC16 DD30 EE15 FF01 FF10 GG10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンウエハの表面側に複数個の回路
    素子を設け、シリコンウエハの裏面側にエッチング加工
    を施して前記各回路素子に対応する位置に凹溝を形成し
    てなる半導体部品の製造方法において、シリコンウエハ
    の表面側に前記各回路素子をそれぞれ別個に覆う複数個
    の保護膜を予め設けた後に、シリコンウエハの裏面側に
    エッチング加工によって前記凹溝を形成してなる半導体
    部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記シリコンウエハの表面側には前記各
    回路素子と該各回路素子から出力される信号をそれぞれ
    外部に導く複数個の電極パッドとを設けた後に、前記各
    回路素子と各電極パッドと前記凹溝に対応する表面側の
    部位とを覆うように前記各保護膜を設けてなる請求項1
    に記載の半導体部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコンウエハの表面側には感光性
    の樹脂材料を用いて前記各保護膜を形成してなる請求項
    1または2に記載の半導体部品の製造方法。
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