JP2001052452A - 被検査物の位置決め装置 - Google Patents

被検査物の位置決め装置

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JP2001052452A
JP2001052452A JP11226476A JP22647699A JP2001052452A JP 2001052452 A JP2001052452 A JP 2001052452A JP 11226476 A JP11226476 A JP 11226476A JP 22647699 A JP22647699 A JP 22647699A JP 2001052452 A JP2001052452 A JP 2001052452A
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surface plate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の被検査物の位置決め装置を定盤上に完
全に固定することが困難だった。 【解決手段】 被検査物の位置決め装置の移動部42の
下面部42eと板ばね部材51を介して連結している吸
着プレート49を、定盤41に真空吸着させることによ
り、検査装置を定盤上に完全に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品の検査工程に
おいて被検査物を位置決めする被検査物の位置決め装置
に係り、特に、位置決め装置を確実に固定することによ
って検査の精度を向上させることのできる被検査物の位
置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、磁気ヘッド装置を示す斜視図で
ある。この磁気ヘッド装置Hは、ロードビーム(支持部
材)1の先部にフレキシャ2が設けられ、このフレキシ
ャ2を介して磁気ヘッド3が支持されている。ロードビ
ーム1とフレキシャ2は板ばねなどで形成された弾性支
持部材である。ロードビーム1の基端部にはマウント板
4が接合されている。
【0003】磁気ヘッド3のトレーリング側端部Tに
は、記録機能部及び再生機能部5が設けられている。
【0004】磁気ヘッド3は、記録媒体である検査用デ
ィスクが回転する時に前記ディスク上の空気流を受けて
リーディング側端部Lが前記ディスク面から持ち上がる
傾斜姿勢となって浮上する。また、前記ディスクの停止
時には、磁気ヘッド3は前記ディスクに着地する。
【0005】磁気ヘッド装置Hの記録機能部及び再生機
能部5は、例えば、再生機能部として磁気抵抗効果を利
用したMR型薄膜再生素子、及び記録機能部としてイン
ダクティブ型の薄膜記録素子が設けられたものである。
磁気ヘッド装置Hは、組み立て終了後、記録及び再生特
性に関して検査される。
【0006】図7は、従来の被検査物の位置決め装置と
して、磁気ヘッド装置Hの位置決め装置を示す平面図で
ある。
【0007】円盤状の検査用ディスクDが、駆動装置1
1によって回転させられる。磁気ヘッド装置Hは、検査
用ディスクD上で、磁気ヘッド3に自己記録再生を行わ
せることによって、記録再生特性が検査される。
【0008】磁気ヘッド装置Hは、ロードビーム1の基
端部1aが、ヘッド保持部材38を介して、微動部37
上に設けられた可動アーム39によってよって保持され
ている。微動部37は、移動部32上に設置されてい
る。
【0009】移動部32は、モータ34とカップリング
35を介して結合された送りねじ36の回転によって、
定盤31上を送りレール33によって案内されながら左
右方向に移動し、磁気ヘッド装置Hの磁気ヘッド3を検
査用ディスクD上の所定位置に位置決めする。
【0010】移動部32によって、磁気ヘッド装置Hの
磁気ヘッド3が検査用ディスクD上の所定位置に位置決
めされた状態で、磁気ヘッド装置Hに自己記録再生を行
わせる。
【0011】図7では、磁気ヘッド3の記録機能部は、
検査用ディスクD上に半径Rの記録トラックDtを形成
する。磁気ヘッド3が固定された状態では、記録機能部
が検査用ディスクD上を走査する走査領域と、磁気ヘッ
ド3の再生機能部が検査用ディスク上を走査する走査領
域にわずかなずれが生じるので、記録トラックDtに記
録された信号を、磁気ヘッド3の再生機能部によって自
己再生させるときに、微動部37を移動部32上でわず
かに移動させて、磁気ヘッド3の再生機能部が記録トラ
ックDt上を確実に走査するように調整する。
【0012】微動部37は、両側面に設けられた圧電素
子を使用したアクチュエータ37cによって微小移動さ
せられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図8は、図7の移動部
32周辺を、図7の矢印A方向から見た背面図である。
送りガイド32aが送りレール33に沿って、移動部3
2が左右方向に移動する。移動部32は、磁気ヘッド装
置Hの磁気ヘッド3を検査用ディスクD上の所定位置に
位置決めした状態のときに、送りレール33上で固定さ
れることができない。移動部32の固定は、送りねじ3
6及びカップリング35を介して結合しているモータ3
4の固定保持力に依存する。しかし、カップリング35
や送りねじ36のねじれ変形をなくすことはできず、移
動部32を完全に固定させることは難しかった。移動部
32が完全に固定されないと、微動部37を移動部32
上でわずかに移動させて、磁気ヘッド3の再生機能部が
記録トラックDt上を確実に走査するように調整すると
きに、微動部37がブレてしまい正確な調整を行うこと
ができなくなってしまう。特に、微動部37は、0.1
μmの単位で微小移動させることが必要になってきてお
り、移動部32を定盤上に完全に固定できるようにする
ことが大きな課題となっている。
【0014】また、移動部32を空気圧で浮上させて左
右方向に移動させ、磁気ヘッドHの位置決め後に定盤上
に真空吸着させる方式も提案されているが、この方式で
は、移動部32の移動をガイドする送りレールの加工精
度を非常に高くすることが要求されるので、必然的に高
価なものとなり実用的ではなかった。
【0015】図9及び図10は、移動部32上に設置さ
れた微動部37の側面図である。磁気ヘッド装置Hは支
持部材1の基端部1aにおいて、ヘッド保持部材38を
介して可動アーム39によって保持される。可動アーム
39は、磁気ヘッド装置Hを、検査用ディスクD上に対
向させかつ検査用ディスクDから退避させる。可動アー
ム39は、微動部37の可動支持部37aによって回動
自在に支持されている。また、磁気ヘッド装置Hが検査
用ディスクD上に対向させられている時に、可動アーム
39と当接し、可動アーム39を固定支持する制動部3
7bが可動支持部37a上に設けられている。
【0016】さらに、可動支持部37aが設置される基
体部37dの両側面に、微動部37を微小移動させるた
めのアクチュエータ37cが設けられている。
【0017】図9は、磁気ヘッド装置Hが、検査用ディ
スクD上から退避させられている状態を示している。
【0018】磁気ヘッド装置Hの記録再生特性を評価す
るときには、可動アーム39を、回転軸37eを中心と
して回動させて、図10のように、磁気ヘッドHを検査
用ディスクD上に対向させる。この時、可動アーム39
は、下面部が制動部37bに突き当てられ、さらに、固
定ばね37fによって固定される。
【0019】しかし、可動アーム39の固定を固定ばね
37fのみに依存する方式では、可動アーム39の固定
を確実に行うことができず、微動部37を微小移動させ
て、磁気ヘッド3の再生機能部が記録トラックDt上を
確実に走査するように調整するときに、正確な調整を行
うことを困難にしていた。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、定盤上で移動
部の移動を案内する案内手段と、前記案内手段で案内さ
れる移動部を所定距離移動させる粗送り移送手段と、前
記移動部上に設けられて被検査物を検査可能な位置まで
微小距離移動させる微動部とが設けられた被検査物の位
置決め装置において、前記移動部には定盤を吸着する吸
着手段が搭載されており、前記粗送り移送手段により前
記移動部が所定距離移動させられた位置で前記吸着手段
により定盤上で前記移動部が固定され、その後に前記微
動部により被検査物が検査可能な位置に位置決めされる
ことを特徴とするものである。
【0021】本発明では、前記移動部が所定位置に移動
させられた状態のときに、前記吸着手段を前記定盤に吸
着させて、前記移動部を確実に固定させることができ
る。従って、前記微動部を前記定盤上に固定された前記
移動部上でわずかに移動させて、被検査物の位置を調整
するときに、前記微動部がブレることを防ぐことができ
る。特に、前記微動部を、0.1μmの単位で微小移動
させることが必要になる場合でも正確な調整を行うこと
ができる。
【0022】また本発明では、前記吸着手段を前記定盤
に吸着させて、前記移動部を確実に固定させることがで
きるので、前記移動部の移動方式に、モータに結合され
た送りねじの回転によって、前記送りレールに沿って移
動させるという、安価に実現できる方式を採用した場合
でも、前記移動部を確実に固定できる。
【0023】本発明は、例えば、前記被検査物が、記録
機能部及び再生機能部を有する磁気ヘッド装置であり、
前記微動部により被検査物が微小距離送られて位置決め
されたときに、前記記録機能部及び/または再生機能部
が、検査用ディスクの所定位置に対向するように位置決
めされる被検査物の位置決め装置である。
【0024】また、前記吸着手段は、前記移動部上で弾
性部材を介して定盤方向へ昇降自在に支持された吸着プ
レートと、前記吸着プレートを定盤から持ち上げる持ち
上げ手段と、前記吸着プレートに対して前記定盤に吸着
するための負圧を設定する負圧設定手段とを有している
ものとして構成されることができる。
【0025】前記移動部が、前記定盤上を移動している
ときには、前記吸着プレートを持ち上げて前記定盤から
離れさせておき、前記移動部が所定位置に移動させられ
たときに、前記吸着プレートを前記定盤上に当接させた
状態で吸着させると、前記移動部を移動させるときに、
前記吸着プレートが移動の邪魔をしないようにできるの
で好ましい。
【0026】また、前記吸着プレートの前記定盤との対
向面には、例えば、凹部が設けられ、前記吸着プレート
が前記定盤上に当接させられたときに、この凹部と前記
定盤の上面によって囲まれた空間に負圧が設定されるこ
とにより、前記吸着プレートを前記定盤に吸着させるこ
とができる。
【0027】また、前記吸着プレートが、前記移動部に
弾性部材を介して定盤方向に昇降自在に支持されている
と前記吸着プレートが持ち上げられて前記定盤上から離
れた状態から、前記吸着プレートを下方向に動かして前
記定盤上に当接させることが容易になる。
【0028】なお、前記弾性部材は、前記移動部と前記
吸着部材との間に設けられた板ばね部材であり、前記吸
着プレートが前記定盤に吸着された状態で、前記板ばね
部材が前記定盤とほぼ平行になり、前記板ばねの板面方
向の剛性により、吸着プレートと移動部とが前記案内手
段による案内方向へ移動しないように位置決めされるこ
とが好ましい。
【0029】また、本発明の被検査物の位置決め装置
は、被検査物である記録機能部及び再生機能部を有する
磁気ヘッド装置を搭載して、前記磁気ヘッド装置を、前
記記録機能部及び再生機能部が検査用ディスク上に位置
決めされる位置へ移送する移動部と、前記移動部上に設
けられて、前記磁気ヘッド装置を検査用ディスクに対向
させ且つ検査用ディスクから退避させる可動アームと、
前記磁気ヘッド装置が検査用ディスクに対向している状
態で、前記可動アームを吸着固定する吸着手段と、が設
けられていることを特徴とするものである。
【0030】本発明では、前記磁気ヘッド装置が前記検
査用ディスクに対向させられているときに、前記可動ア
ームを吸着固定することにより、前記可動アームを確実
に固定できる。
【0031】従って、前記磁気ヘッド装置の走査領域の
位置を調整するときに、正確な調整を行うことができ
る。
【0032】また、本発明は、例えば、前記移動部を定
盤上で案内する案内手段と、前記案内手段で案内される
移動部を所定距離移動させる粗送り移送手段と、前記移
動部上で微小距離移動する微動部とが設けられたもので
あり、前記可動アームが、前記微動部上に回動自在に支
持され、且つ前記吸着手段により、前記可動アームが前
記微動部に吸着固定されるものである。
【0033】なお、前記移動部と微動部との間には圧電
素子を使用したアクチュエータが設けられ、このアクチ
ュエータにより移動部上で微動部が微小距離移動させら
れることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態とし
て磁気ヘッド装置を被検査物とする、被検査物の位置決
め装置を示す背面図である。
【0035】移動部42は、送りガイド42aが案内手
段である送りレール43に沿って、定盤41上を左右方
向に移動する。また、移動部42を移動させる粗送り移
送手段は、モータ44とカップリング45を介して結合
された送りねじ46によって構成されている。
【0036】図6に示された磁気ヘッド装置Hのロード
ビーム1の基端部1aが、ヘッド保持部材54及び可動
アーム55を介して、移動部42上に設置されている微
動部53によって保持されている。
【0037】移動部42は、図7に示した従来の検査装
置と同様に、磁気ヘッド装置Hの磁気ヘッド3を円盤状
の検査用ディスクの所定位置に位置決めする。
【0038】移動部42によって、磁気ヘッド装置Hの
磁気ヘッド3が前記検査用ディスクの所定位置に位置決
めされた状態で磁気ヘッド装置Hに自己記録再生を行わ
せる。
【0039】磁気ヘッド3が固定された状態では、記録
機能部が前記検査用ディスク上を走査する走査領域と、
磁気ヘッド3の再生機能部が前記検査用ディスク上を走
査する走査領域にわずかなずれが生じるので、記録され
た信号を、磁気ヘッド3の再生機能部によって自己再生
させるときに、微動部53を移動部42上でわずかに移
動させて、磁気ヘッド3の再生機能部が記録トラック上
を確実に走査するように調整する。
【0040】微動部53は、両側面に設けられた圧電素
子を使用したアクチュエータ53cによって微小移動さ
せられる。
【0041】本実施の形態では、移動部42の下面部4
2eと定盤41との間に、定盤41に吸着することがで
きる吸着プレート49が設けられている。移動部42の
上面部42dに設けられた、吸着プレート49の持ち上
げ手段である空圧アクチュエータ47のシャフト48が
貫通孔42cを通って延び、吸着プレート49の上面部
と連結している。空圧アクチュエータ47は、空気圧を
利用してシャフト48を上方向に動かし、吸着プレート
49を持ち上げる。
【0042】磁気ヘッド装置Hを、前記検査用ディスク
の所定位置に対向させるために、移動部42が送りレー
ル43に案内されて移動しているときには、空圧アクチ
ュエータ47が、吸着プレート49を上方向に持ち上げ
て定盤41から離れさせる。磁気ヘッド装置Hが前記検
査用ディスクの所定位置に対向させられた時に、吸着プ
レート49を下方向に動かして、図1のように、定盤4
1に当接させた状態で負圧設定手段である真空ポンプ5
6によって真空吸着させる。
【0043】本実施の形態では、吸着プレート49、空
圧アクチュエータ47、真空ポンプ56などが吸着手段
を構成している。
【0044】なお、図1では、移動部42、シャフト4
8、及び吸着プレート49は、断面図で表されている。
【0045】吸着プレート49の定盤41との対向面に
は、凹部49bが設けられている。吸着プレート49の
枠部49aが定盤41上に当接した状態で、吸着プレー
ト49の凹部49bの底面に開けられた貫通孔49c、
移動部42に開けられた貫通孔42b、及び貫通孔49
cと貫通孔42bを連結するパイプ50を通って、真空
ポンプ56によって空気が吸引され、凹部49bと定盤
41の上面によって囲まれた空間が真空状態になる。
【0046】また、吸着プレート49と移動部42の下
面部42eが、弾性部材である板ばね部材51,51に
よって連結されており、板ばね部材51,51は、吸着
プレート49の上下動に伴って変形可能である。
【0047】磁気ヘッド装置Hを、前記検査用ディスク
の所定位置に対向させるために、移動部42が送りレー
ル43に沿って移動しているときには、図2のように、
空圧アクチュエータ47が、吸着プレート49を上方向
に持ち上げて定盤41から離れさせる。このとき、板ば
ね部材51,51は上方向にたわんでいる。磁気ヘッド
装置Hが前記検査用ディスクの所定位置に対向させられ
た時に、空圧アクチュエータ47による吸引を解除する
と、板ばね部材51,51の弾性力によって、吸着プレ
ート49が下方向に動かされ、定盤41に当接される。
本実施の形態では、移動部42の下面部42eと吸着プ
レート49とを連結する圧縮ばね52,52が設けられ
ている。圧縮ばね52,52は、吸着プレート49を下
方向に動かすときの補助、及び吸着プレート49を定盤
41に押し付けることにより、真空吸着による固定の補
助をしている。
【0048】なお、板ばね部材51,51は、吸着プレ
ート49が定盤41上に当接し吸着された状態の時に、
図1のように、板ばね部材51,51の板面方向が、定
盤41とほぼ平行になっている。従って図1の状態のと
き、板ばね部材51,51の板面方向の剛性により、吸
着プレート49と移動部42とが送りレール43による
案内方向(X方向)へ移動しないように位置決めされ
る。
【0049】従って、本実施の形態では、移動部42
が、定盤41上に真空吸着している吸着プレート49を
介して、定盤41に対して確実に固定されている。
【0050】従って、微動部53を定盤41上に固定さ
れた移動部42上でわずかに移動させて、磁気ヘッド3
の走査領域の位置を調整するときに、微動部53がブレ
ることを防ぐことができる。特に、微動部53を、0.
1μmの単位で微小移動させることが必要になる場合で
も正確な調整を行うことができる。
【0051】また、移動部42の移動方式(粗送り移送
手段)に、モータ44に結合された送りねじ46の回転
によって移動させるという安価に実現できる方式を採用
した場合でも、移動部42の固定を確実にできる。
【0052】図3は、本発明の他の実施の形態の検査装
置の吸着プレート周辺の部分断面図である。図3では、
吸着プレート61には、底面61aに複数の開口孔61
bが設けられ、この開口孔61bは吸着プレート61の
内部を通って、上面61dの開口孔61cにおいて出口
が一つにまとめられている。開口孔61cはパイプ50
を介して、移動部42を貫通する貫通孔42bと連結さ
れている。
【0053】本実施の形態では、吸着プレート61の底
面61aが定盤41上に当接した状態で、吸着プレート
61の開口孔61b、開口孔61c、パイプ50及び移
動部42に開けられた貫通孔42bを通って、真空ポン
プ56によって空気が吸引され、吸着プレート61が定
盤41に真空吸着させられる。
【0054】従って、本実施の形態でも、移動部42
が、定盤41上に真空吸着している吸着プレート61を
介して、定盤41に対して確実に固定されている。
【0055】図4及び図5は、移動部42上に設置され
た微動部53の側面図である。磁気ヘッド装置Hは支持
部材1の基端部1aにおいてヘッド保持部材54を介し
て可動アーム55に保持される。可動アーム55は磁気
ヘッド装置Hを検査用ディスクDに対向させ且つ検査用
ディスクDから退避させる。可動アーム55は、微動部
53の可動支持部53aで回動自在に支持される。可動
アーム55は、磁気ヘッド装置Hが検査用ディスクD上
に対向させられている時に、制動部53bと面当接し、
固定支持される。本実施の形態では可動支持部53aと
制動部53bは一体に形成されている。なお、図4及び
図5では制動部53bの周辺のみ断面図で示している。
また、可動支持部53a及び制動部53bが設置される
基体部53dの両側面には、微動部53を移動部42上
で微小距離移動させるための圧電素子を使用したアクチ
ュエータ53cが設けられている。
【0056】図4は、磁気ヘッド装置Hが、検査用ディ
スクDから退避させられている状態を示している。
【0057】磁気ヘッド装置Hの記録再生特性を評価す
るときには、可動アーム55を圧縮ばね53eの復元力
によって回転軸53fを中心として回動させて、図5の
ように、磁気ヘッド装置Hを検査用ディスクD上に対向
させる。この時、可動アーム55は、下面部55aが制
動部53bに面当接される。
【0058】制動部53bには、可動アーム55と面当
接する面53b1に、可動アーム55の下面部55aに
よって、開口部が完全に覆われる凹部53b2が設けら
れ、この凹部53b2の底面から空気を吸引するための
貫通孔53b3が、制動部53bの外側面にまで貫通し
ており、貫通孔53b3から真空ポンプ57によって空
気が吸引されることにより、可動アーム55と制動部5
3bとが真空吸着させられる。従って、可動アーム55
を微動部53に確実に固定できる。可動アーム55と微
動部53とが真空吸着によって固定されると、可動アー
ム55が微動部53と一体構造で形成されたのと同じく
らい頑強に固定される。
【0059】なお、本実施の形態では、制動部53b及
び真空ポンプ57が可動アーム55の吸着手段を提供し
ている。
【0060】従って、移動部42上で、微動部53を微
小移動させて磁気ヘッド装置Hの走査領域の位置を調整
するときに、可動アーム55が特にトラッキング方向に
ブレることを防ぐことができ、正確な調整を行うことが
できる。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によれば、前
記移動部が前記案内手段によって案内されて所定位置に
移動させられた状態のときに、前記吸着手段を前記定盤
に吸着させて、前記移動部を確実に固定させることがで
きる。従って、前記微動部を前記定盤上に固定された前
記移動部上でわずかに移動させて、被検査物の位置を調
整するときに、前記微動部がブレることを防ぐことがで
きる。特に、前記微動部を、0.1μmの単位で微小移
動させることが必要になる場合でも正確な調整を行うこ
とができる。
【0062】また本発明では、前記吸着手段を前記定盤
に吸着させて、前記移動部を確実に固定させることがで
きるので、前記移動部の移動方式(粗送り移送手段)
に、モータに結合された送りねじの回転によって、前記
送りレールに沿って移動させるという、安価に実現でき
る方式を採用した場合でも、前記移動部を確実に固定で
きる。
【0063】また、本発明では、前記磁気ヘッド装置が
前記検査用ディスクに対向させられているときに、前記
可動アームを吸着固定することにより、前記可動アーム
を確実に固定できる。
【0064】従って、前記磁気ヘッド装置の走査領域の
位置を調整するときに、正確な調整を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として磁気ヘッド装置を被
検査物とする、被検査物の位置決め装置を示す背面図
【図2】図1の被検査物の位置決め装置の吸着プレート
周辺部の部分断面図
【図3】本発明の他の実施の形態の被検査物の位置決め
装置の吸着プレート周辺部の部分断面図
【図4】図1の被検査物の位置決め装置の微動部周辺の
側面図
【図5】図1の被検査物の位置決め装置の微動部周辺の
側面図
【図6】磁気ヘッド装置の斜視図
【図7】従来の被検査物の位置決め装置を示す平面図
【図8】図7の被検査物の位置決め装置の背面図
【図9】図7及び図8の被検査物の位置決め装置の微動
部周辺の側面図
【図10】図7及び図8の被検査物の位置決め装置の微
動部周辺の側面図
【符号の説明】
41 定盤 42 移動部 44 モータ 46 送りねじ 47 空圧アクチュエータ 48 シャフト 49、61 吸着プレート 51 板ばね部材 52 圧縮ばね 53 微動部 55 可動アーム 56、57 真空ポンプ H 磁気ヘッド装置 D 検査用ディスク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定盤上で移動部の移動を案内する案内手
    段と、前記案内手段で案内される移動部を所定距離移動
    させる粗送り移送手段と、前記移動部上に設けられて被
    検査物を検査可能な位置まで微小距離移動させる微動部
    とが設けられた被検査物の位置決め装置において、 前記移動部には定盤を吸着する吸着手段が搭載されてお
    り、前記粗送り移送手段により前記移動部が所定距離移
    動させられた位置で前記吸着手段により定盤上で前記移
    動部が固定され、その後に前記微動部により被検査物が
    検査可能な位置に位置決めされることを特徴とする被検
    査物の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記被検査物は、記録機能部及び再生機
    能部を有する磁気ヘッド装置であり、前記微動部により
    被検査物が微小距離送られて位置決めされたときに、前
    記記録機能部及び/または再生機能部が、検査用ディス
    クの所定位置に対向するように位置決めされる請求項1
    記載の被検査物の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着手段は、前記移動部上で弾性部
    材を介して定盤方向へ昇降自在に支持された吸着プレー
    トと、前記吸着プレートを定盤から持ち上げる持ち上げ
    手段と、前記吸着プレートに対して前記定盤に吸着する
    ための負圧を設定する負圧設定手段と、を有している請
    求項1または2記載の被検査物の位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は、前記移動部と前記吸着
    部材との間に設けられた板ばね部材であり、前記吸着プ
    レートが定盤に吸着された状態で、前記板ばね部材が前
    記定盤とほぼ平行になり、前記板ばねの板面方向の剛性
    により、吸着プレートと移動部とが前記案内手段による
    案内方向へ移動しないように位置決めされる請求項1な
    いし3のいずれかに記載の被検査物の位置決め装置。
  5. 【請求項5】 被検査物である記録機能部及び再生機能
    部を有する磁気ヘッド装置を搭載して、前記磁気ヘッド
    装置を、前記記録機能部及び再生機能部が検査用ディス
    ク上に位置決めされる位置へ移送する移動部と、 前記移動部上に設けられて、前記磁気ヘッド装置を検査
    用ディスクに対向させ且つ検査用ディスクから退避させ
    る可動アームと、 前記磁気ヘッド装置が検査用ディスクに対向している状
    態で、前記可動アームを吸着固定する吸着手段と、 が設けられていることを特徴とする被検査物の位置決め
    装置。
  6. 【請求項6】 前記移動部を定盤上で案内する案内手段
    と、前記案内手段で案内される移動部を所定距離移動さ
    せる粗送り移送手段と、前記移動部上で微小距離移動す
    る微動部とが設けられ、 前記可動アームが、前記微動部上に回動自在に支持さ
    れ、且つ前記吸着手段により、前記可動アームが前記微
    動部に吸着固定される請求項5記載の被検査物の位置決
    め装置。
  7. 【請求項7】 前記移動部と微動部との間には圧電素子
    を使用したアクチュエータが設けられ、このアクチュエ
    ータにより移動部上で微動部が微小距離移動させられる
    請求項1ないし6のいずれかに記載の被検査物の位置決
    め装置。
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