JP2009245571A - サスペンションにヘッド・スライダを装着する装置及びヘッド・スライダのテスト装置 - Google Patents

サスペンションにヘッド・スライダを装着する装置及びヘッド・スライダのテスト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッド・スライダ及びサスペンションの高精度なハンドリングを行うと共に、ヘッド・スライダ着脱装置の構造をシンプルで小型化する。
【解決手段】本発明の一実施形態において、スライダDET用サスペンション50は、ヘッド・スライダを保持するためのクランパ512を有しており、このクランパを開閉ことでヘッド・スライダの着脱を行うことができる。ヘッド・スライダ着脱装置は、コントローラ12、クランパに係合して動かすピン33、ピン駆動機構34、スライダ・ホルダ32、そして、カメラ31を有している。コントローラは、カメラの画像を参照して、ピン駆動機構とスライダ・ホルダとを制御してヘッド・スライダの着脱を行う。ピン駆動機構、スライダ・ホルダ及びカメラは、キャリア35内にまとめて配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッド・スライダが着脱可能なサスペンションにヘッド・スライダを装着する装置及びその装置を含むヘッド・スライダのテスト装置に関する。
ディスク・ドライブ装置として、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはフレキシブル磁気ディスクなどの様々な態様のメディアを使用する装置が知られているが、その中で、ハードディスク・ドライブ(HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータにとどまらず、動画像記録再生装置、カーナビゲーション・システム、あるいは携帯電話など、HDDの用途はその優れた特性により益々拡大している。
HDDは、データを記憶する磁気ディスクと、磁気ディスクへアクセスするヘッド・スライダとを備えている。ヘッド・スライダは、磁気ディスクとの間のデータ読み出し及び/もしくは書き込みを行うヘッド素子部と、ヘッド素子部がその上に形成されたスライダとを有している。ヘッド素子部は、磁気ディスクへの記録データに応じて電気信号を磁界に変換する記録素子及び/又は磁気ディスクからの磁界を電気信号に変換する再生素子を備えている。
HDDは、さらに、ヘッド・スライダを磁気ディスク上の所望の位置に移動するアクチュエータを備えている。アクチュエータはボイス・コイル・モータ(VCM)によって駆動され、回動軸を中心として回動することによって、回転する磁気ディスク上でヘッド・スライダを半径方向に移動する。これによって、ヘッド素子部が磁気ディスクに形成された所望のトラックにアクセスし、データの読み出し/書き込みを行うことができる。
アクチュエータは弾性を有するサスペンションを備え、ヘッド・スライダはサスペンションに接着剤によって結合されている。磁気ディスクに対向するヘッドのABS(Air Bearing Surface)面と回転している磁気ディスクとの間の空気の粘性による圧力が、サスペンションによって磁気ディスク方向に加えられる圧力とバランスすることによって、ヘッドは磁気ディスク上を一定のギャップを置いて浮上することができる。
HDDの製造において、スライダ・ダイナミック・エレキテスト(スライダDET)と呼ばれるテストが行われる。典型的なスライダDETは、テスト装置に、ヘッド・スライダとサスペンションのアセンブリであるヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)をセットし、回転する磁気ディスクに対して実際のリード/ライト処理を行う。これによって、ヘッド・スライダの浮上特性や記録再生特性の評価を行う。スライダDETにおいて仕様を満足するHGAは次の製造工程へ進み、不合格と判定されたHGAは廃棄される。従って、ヘッド・スライダが仕様を満たさない場合には、ヘッド・スライダが固着されたサスペンションも共に廃棄され、HGA製造上の損失となっていた。
HGA製造におけるこのサスペンションの損失をなくすため、ヘッド・スライダをクランプするクランパを有し、ヘッド・スライダを着脱可能なサスペンションが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このサスペンションはスライダDETにおいて使用される。
スライダDETにおいて、エラー・スライダはサスペンションから取り外されて、新たなヘッド・スライダがサスペンションに装着される。スライダDETをパスしたヘッド・スライダは、そのサスペンションに半田及び接着剤によって固定され、そのHGAがHDDに実装される。このようにヘッド・スライダを着脱可能なサスペンションを使用してスライダDETを行うことによって、ヘッド・スライダの不良によるサスペンションの損失を防止することができる。
米国特許出願公開2006/0236527号公報
上述のように機械的にヘッド・スライダを保持するサスペンションにヘッド・スライダを装着するためには、微小なクランパを保持してそれを開くことでヘッド・スライダを配置する空間を確保し、その確保した空間内に微小なヘッド・スライダを配置し、さらにヘッド・スライダをクランプするようにクランパを初期位置方向に動かすことが必要となる。また、ヘッド・スライダをサスペンションから取り外すには、これと反対の作業を行うことが必要である。
このような作業をマニュアルで行うことは実質的に不可能であり、ヘッド・スライダをサスペンションに装着する自動化された装置が必要となる。さらに、この装置は、正確なヘッド・スライダ及びサスペンションのハンドリングを行うことができると共に、シンプルで小型化された構造を有していることが望ましい。
本発明の一態様は、ヘッド・スライダを着脱可能なサスペンションに、ヘッド・スライダを装着する装置である。この装置は、移動可能なキャリアと、前記キャリアに配置されているカメラと、前記キャリアに配置されており、保持しているヘッド・スライダをサスペンション上に配置するヘッド・スライダ・ホルダと、前記ヘッド・スライダをクランプする前記サスペンションのクランパと係合し、そのクランパを開閉するピンと、前記キャリアに配置されており、前記キャリア内において移動することで、保持している前記ピンを移動するピン駆動機構と、前記カメラの映像を使用して前記キャリアの制御を行うコントローラとを有する。これにより、ヘッド・スライダを着脱可能なサスペンションに対してヘッド・スライダを正確に装着することができ、また、シンプルで小型化された装置を実現することができる。
前記装置は、前記サスペンションがテスト・モジュールのアクチュエータに固定されている状態で前記ヘッド・スライダを装着することが好ましい。これにより、ヘッド・スライダのテストを効率的に行うことができる。
前記サスペンションは、前記クランパと結合し、前記ヘッド・スライダのトレーリング端面とリーディング端面とを結ぶ方向において伸縮してクランプ力を生成する二つのクランプ・バネを有し、前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持されると共に、他の二つの側面において前記クランプ・バネにより挟持され、前記クランパは、前記トレーリング端面に沿って伸縮可能なバネを有し、前記装置は前記クランパと係合する二つのピンを有し、前記ヘッド・スライダの装着において、前記二つのピンは、前記クランパのバネ及び前記二つのクランプ・バネを伸ばすように移動することが好ましい。これにより、ヘッド・スライダをより確実に保持することができるサスペンションに対して、ヘッド・スライダの装着を効率的に行うことができる。
好ましい例において、前記ピン駆動機構は、前記二つのピンを支持し互いに交差し、その交差点において開閉する二つのレバーと、前記二つのレバーの交差点において前記二つのレバーを支持する可動支持点と、前記二つのレバーの間において固定されており、前記可動支持点が近づくと、前記二つのレバーの内側と接触して前記二つのレバーを押し広げるレバー開閉支点とを有する。これにより、シンプルな小型構造により、二つのピンを、クランパのバネ及び二つのクランプ・バネを伸ばすように移動させることができる。
好ましい例において、前記サスペンションは、前記クランパと結合し、前記ヘッド・スライダのトレーリング端面とリーディング端面とを結ぶ方向において伸縮してクランプ力を生成する二つのクランプ・バネを有し、前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持されると共に、他の二つの側面において前記クランプ・バネにより挟持され、前記ヘッド・スライダの配置空間を形成するために、前記二つのクランプ・バネの前記ヘッド・スライダ側端を前記ヘッド・スライダ・ホルダ側に動かすことで前記二つのクランプ・バネを傾けるジグをさらに有する。これにより、単純な構造でヘッド・スライダをより確実に保持することができるサスペンションに対して、ヘッド・スライダの装着を容易に行うことができる。
本発明の他の態様に係るヘッド・スライダのテスト装置は、データを記憶するディスクと、前記サスペンションが固定されており揺動することで前記ヘッド・スライダを回転する前記ディスク上で移動するアクチュエータと、を含むテスト・モジュールと、前記ヘッド・スライダを前記テスト・モジュールに装着する前記請求項1に記載されている装置とを有する。これにより、ヘッド・スライダを着脱可能なサスペンションに対してヘッド・スライダを正確に装着することができ、また、シンプルで小型化されたテスト装置を実現することができる。
好ましくは、前記サスペンションは、前記クランパと結合し、前記ヘッド・スライダのトレーリング端面とリーディング端面とを結ぶ方向において伸縮してクランプ力を生成する二つのクランプ・バネを有し、前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持されると共に、他の二つの側面において前記クランプ・バネにより挟持される。これにより、ヘッド・スライダをより確実に保持することができる
好ましくは、前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持され、前記サスペンションは、前記接続端子と接触しており、前記接続端子の塑性変形を抑制する接続端子支持部材をさらに有する。これにより、ヘッド・スライダの着脱による接続端子の劣化を抑制することができる。
好ましくは、前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持され、前記接続端子は、前記ヘッド・スライダの装着において、前記ヘッド・スライダと接触する先端は、前記ヘッド・スライダと共に前記ヘッド・スライダの装着方向に移動するように屈曲されている。これにより、ヘッド・スライダをより確実に保持することができる。
好ましくは、前記クランプ及び前記クランプ・バネは、前記ヘッド・スライダの側面に形成されている段差と係合して前記ヘッド・スライダを押さえ込む。あるいは、前記クランプ及び前記クランプ・バネは、前記ヘッド・スライダの傾斜している側面にと当接して前記ヘッド・スライダを押さえ込む。これらにより、ヘッド・スライダをより確実に保持することができる。
本発明によれば、ヘッド・スライダを着脱可能なサスペンションに対してヘッド・スライダを正確に装着することができ、また、シンプルで小型化された装置を実現することができる。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。本形態においては、ディスク・ドライブ装置の一例であるハードディスク・ドライブ(HDD)について説明する。本形態は、ヘッド・スライダのダイナミック・エレキテスト(DET)のために、ヘッド・スライダをサスペンションに取り付け、取り外す装置に特徴を有している。
本明細書において、サスペンションとヘッド・スライダのアセンブリを、ヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)と呼ぶ。HGAは、HDDに実装されるデバイスの他、スライダDETにおけるサスペンションとヘッド・スライダのアセンブリも含む。スライダDETにおいて欠陥が見つかったヘッド・スライダは、廃棄される。スライダDETをパスしたヘッド・スライダは、スライダDET装置のサスペンションからとり外されて、製品のサスペンションに実装されて後にHDDに実装される。
本形態のDETに使用するサスペンションに対しては、ヘッド・スライダを着脱可能である。このため、スライダDETにおいてヘッド・スライダに欠陥が見つかった場合に、ヘッド・スライダのみを廃棄すればよく、サスペンションをヘッド・スライダと共に破棄する必要がない。これにより、ヘッド・スライダの欠陥によりサスペンションが無駄になることを防止し、HGAの歩留まりを向上する。
本形態のスライダDET用サスペンションは、ヘッド・スライダを保持するためのクランパを有しており、このクランパを開閉することでヘッド・スライダの着脱を行うことができる。本形態のスライダDET装置は、サスペンションのクランパを操作し、サスペンションに対してヘッド・スライダを着脱する装置を有している。
このヘッド・スライダ着脱装置は、コントローラ、クランパに係合して動かすピン、そのピンを保持して移動するピン駆動機構、ヘッド・スライダを保持して移動するスライダ・ホルダ、そして、カメラを有している。コントローラは、カメラの画像を参照して、ピン駆動機構とスライダ・ホルダとを制御し、DET装置のサスペンションへのヘッド・スライダの着脱を行う。
ピン駆動機構、スライダ・ホルダ及びカメラは、ヘッド・スライダ着脱装置のキャリア内に、まとめて配置されている。これらの部品が一つにまとめて配置されていることで、ヘッド・スライダ及びサスペンションの高精度なハンドリングを行うことができると共に、ヘッド・スライダ着脱装置の構造をシンプルで小型化することができる。
上述のように、ヘッド・スライダは、HDDに実装される前に、その製造工程においてスライダDETの対象となる。スライダDETは、ヘッド・スライダをHDDと同様の構成を有するテスト・モジュールに設置し、回転する磁気ディスクに対して実際のリード/ライト処理を行う。これによって、ヘッド・スライダの浮上特性や記録再生特性の評価を行う。
具体的には、図1のフローチャートに示すように、まず、スライダDET装置のサスペンションに、テスト対象のヘッド・スライダ装着する(S11)。次に、スライダDET装置に装着したヘッド・スライダにより実際のリード/ライト処理を行い、スライダDETを実行する(S12)。S12におけるDETの評価結果が「エラー」である場合、サスペンションからヘッド・スライダを取り外し、そのヘッド・スライダは廃棄する(S13)。別の新たなヘッド・スライダをサスペンションに装着し(S14)、スライダDETを再度行う(S12)。
S12におけるスライダDETの評価結果が「パス」である場合、ヘッド・スライダをサスペンションから取り外し、製品としてのサスペンションにそのヘッド・スライダを固着して製品としてのHGAを製造し、そのHGAをHDDに実装する(S15)。HGAは、アームやVCMコイルと組み立てられ、それらと共にヘッド・スタック・アセンブリ(HSA)を構成する。HSA、磁気ディスク、スピンドル・モータなどの部品がベースに実装され、トップ・カバーがベースの開口を覆うように固定される。その後、制御回路基板が実装されて、HDDが完成する。
以下において、本形態のスライダDETにおいて用いられるテスト装置(スライダDET装置)について詳細に説明する。図2は、本形態のスライダDET装置1の全体構成を模式的に示す斜視図である。スライダDET装置1は、ステージ10上に複数のテスト・モジュール11を有している。図2において、4つのテスト・モジュールが例示されており、それぞれのテスト・モジュールに、ヘッド・スライダが装着される。
テスト・モジュール11は、通常のHDDと同様に、回転する磁気ディスク111と、ヘッド・スライダを支持し、回転する磁気ディスク111上でヘッド・スライダを移動し、位置決めするアクチュエータ112とを有している。
テスト・モジュール11は、コントローラ12からの指示に従ってスライダDETを開始し、そのテスト結果をコントローラ12に報告する。テスト・モジュール11は、同時に、装着されているヘッド・スライダのDETを行う。これにより、スライダDETのスループットを向上することができる。
テスト・モジュール11へのヘッド・スライダの着脱は、スライダ・ハンドラ13が行う。スライダ・ハンドラ13は、ステージ10上に固定されているX軸レール14及びY軸レール18上を移動することで、ステージ10上の所望位置に移動する。コントローラ12がスライダ・ハンドラ13を制御する。
ステージ10上には、それぞれが複数のヘッド・スライダを収容する複数のスライダ・トレイ15が配置されている。図2において、17のスライダ・トレイが例示されている。テスト・モジュール11へのヘッド・スライダの装着において、コントローラ12の制御下において、スライダ・ハンドラ13はX軸レール14及びY軸レール18上を移動し、スライダ・トレイ15上で停止する。さらに、Z軸レール16上で降下してスライダ・トレイ15からヘッド・スライダを取り出す。その後、Z軸レール16上で上昇してから、X軸レール14及びY軸レール18上を移動して、テスト・モジュール11の内の目的のモジュール上に移動し、そのモジュールにヘッド・スライダを装着する。
ヘッド・スライダをテスト・モジュール11のいずれかに装着する前に、シリアル・リーダ17がヘッド・スライダのシリアル・ナンバを撮像し、コントローラ12にその番号を転送する。コントローラ12は、シリアル・ナンバによって、ヘッド・スライダのテスト結果を管理する。ヘッド・スライダのDETが終了すると、スライダ・ハンドラ13がテスト・モジュール11からヘッド・スライダを取り外す。
スライダ・ハンドラ13は、テスト・モジュール11内のアクチュエータ112に対して、直接にヘッド・スライダを取り付ける。テスト・モジュール11は、アクチュエータ112をランプ(不図示)に退避させ、スライダ・ハンドラ13は、ランプ上に停止しているアクチュエータ112に対してヘッド・スライダを装着し、また、ヘッド・スライダを取り外す。これにより、スライダDETを効率的に行うことがきできる。
図3は、スライダ・ハンドラ13の構成を模式的に示す図である。スライダ・ハンドラ13は、カメラ31、ヘッド・スライダ21を保持するヘッド・スライダ・ホルダであるスライダ吸着ノズル32、ピン33、そしてピン駆動機構34を有している。カメラ31、スライダ吸着ノズル32及びピン駆動機構34は、キャリア35に配置されている。スライダ・ハンドラ13は、コントローラ12の制御によって動作する。コントローラ12は、カメラ31の映像を参照してスライダ・ハンドラ13を制御する。本例においては、コントローラ12は、カメラ31の映像を参照して、スライダ・ハンドラ13の各レールにおける移動、スライダ吸着ノズル32とピン駆動機構34の動きを制御する。
スライダ吸着ノズル32は空気を吸引するノズルであり、空気の吸引を調整することで、その先端においてヘッド・スライダ21を吸着し、また、ヘッド・スライダ21を離すことができる。ヘッド・スライダ21は、テスト・モジュール11のサスペンション50上に置かれる。サスペンション50は、ヘッド・スライダ21が配置されるタング511と、タング511上でヘッド・スライダ21をクランプするクランパ512とを有している。クランパ512は、ヘッド・スライダ21を、サスペンション50の前方(図3における左側)に押圧する。サスペンション50の前側は、ヘッド・スライダ21のトレーリング側である。
ピン駆動機構34は、保持しているピン33をクランパ512に係合させて、サスペンション50の前後方向(図3における左右方向)に移動することで、クランパ512を開閉する。サスペンション50は、ロード・ビーム52及びジンバル51を有している。ロード・ビーム52は、ステンレス鋼などによって形成され、精密な薄板ばねとして機能する。ロード・ビーム52の弾性により、ヘッド・スライダ21の浮上力に対抗する荷重を発生させる。この荷重と、ヘッド・スライダ21のABSと回転している磁気ディスク111との間の空気の粘性による圧力(浮上力)と、がバランスすることによって、ヘッド・スライダ21が所望高さで浮上する。
ジンバル51は、ロード・ビーム52の磁気ディスク面側に、レーザ・スポット溶接によって溶着される、あるいは、かしめにより固定される。ジンバル51は、例えばステンレス鋼で形成される。ジンバル51は所望の弾性を有し、変形可能に形成されている。ジンバル51の前部において、舌片状のジンバル・タング511が形成されており、その上にヘッド・スライダ21が配置される。ジンバル・タング511は、ヘッド・スライダ21をピッチ方向あるいはロール方向に傾動させることができ、磁気ディスクのトラッキングに高い追従性を発揮する。
ジンバル51は、さらに、ヘッド・スライダ21を着脱するためのクランパ512を有している。クランパ512は、ヘッド・スライダ21の後側(アクチュエータ112の揺動軸側)にある。クランパ512はクランプ・バネに結合しており、その弾性力によりヘッド・スライダ21をトレーリング側(サスペンション50の前側)にある信号伝送用の接続端子に押圧する。スライダ・ハンドラ13のピン33は、クランパ512に係合して、クランパ512を前後方向に移動することで開閉する。
ピン駆動機構34は、L字状の形状を有している。ピン33を支持する先端が、キャリア35から下方に延びるアーム部分よりもスライダ吸着ノズル32に近い位置にある。これにより、ピン33とヘッド・スライダ21との間の間隔を小さくすると共に、ピン駆動機構34の前後方向における可動範囲を確保することができる。
図4(a)〜図4(e)は、スライダ・ハンドラ13がヘッド・スライダ21をサスペンション50上に配置する動作を模式的に示す図である。図4(a)において、スライダ・ハンドラ13は、サスペンション50上にある。スライダ吸着ノズル32は、スライダ・トレイ15から取り出したヘッド・スライダ21を吸着している。図4(b)に示すように、コントローラ12は、カメラ31の映像を参照してスライダ・ハンドラ13を移動し、スライダ吸着ノズル32に吸着されているヘッド・スライダ21を、ジンバル・タング511の上方に移動する。
次に、図4(c)に示すように、コントローラ12の制御下において、ピン駆動機構34をサスペンション50に向けて下降し、ピン33をクランパ512の孔518内に挿入する。続いて、図4(d)に示すように、ピン駆動機構34及びピン33が後方に移動してクランパ512を開き、スライダ吸着ノズル32が下降して、ジンバル・タング511の上にヘッド・スライダ21を置く。最後に、図4(e)に示すように、ピン駆動機構34及びピン33が前方に移動してクランパ512を閉じ、スライダ吸着ノズル32が上昇する。ヘッド・スライダ21は、ジンバル・タング511上において、クランパ512によって、しっかりと保持されている。
図5は、本形態のスライダDET装置1において使用されるジンバル51の好ましい例を模式的に示す斜視図である。ヘッド・スライダ21はジンバル・タング511上にあり、ジンバル51は、ヘッド・スライダ21のトレーリング側に、クランパ512を有している。クランパ512は、ヘッド・スライダ21のリーディング端面212に当接して、リーディング側からトレーリング側にヘッド・スライダ21を押圧する。以下において、リーディング側とトレーリング側とを結ぶ方向を前後方向、ヘッド・スライダ21のABS218(ジンバル・タング511のスライダ載置面)に平行で、上記前後方向と垂直な方向を左右方向とする。
ジンバル51は、ヘッド・スライダ21のトレーリング側に、複数の接続端子513を有している。本例において、6つの接続端子513が例示されている。複数の接続端子513は左右方向に一列に配列され、リード信号やライト信号なのでヘッド・スライダ21の信号を伝送するための端子であり、ヘッド・スライダ21のトレーリング端面215上にある接続パッド211のそれぞれに当接している。接続端子513はバネ性を有しており、ヘッド・スライダ21は、接続端子513とクランパ512との間で挟持されている。また、接続端子513は、接続パッド211をそれぞれ押圧しており、より確実な電気的接触を実現している。
クランパ512は、サスペンション50の前後方向に延びる二つの蛇腹型のクランプ・バネ514a、514bに結合している。クランプ・バネ514a、514bは前後方向に配列された凹凸を有しており、その方向において伸縮する。これにより、クランプ・バネ514a、514bは前後方向における弾性を発生させ、クランパ512のクランプ力を生む。クランプ・バネ514a、514bは、ヘッド・スライダ21の左右両側にあり、同じバネ定数を有している。これにより、クランパ512は、ヘッド・スライダ21を接続端子513に向かって、まっすぐに押圧することができる。
本例のジンバル51は、クランパ512及び接続端子513と共に、二つのクランプ・バネ514a、514bによっても、ヘッド・スライダ21を保持する。クランプ・バネ514a、514bは、ヘッド・スライダ21の各側面213、214に当接し、それぞれが、反対側のクランプ・バネ514a、514bに向けて、ヘッド・スライダ21を押圧している。
好ましくは、クランプ・バネ514a、514bは、互いに向かってヘッド・スライダ21を押圧すると共に、ジンバル・タング511に向かってヘッド・スライダ21を押圧する。このように、クランパ512及び接続端子513の他に、両側のクランプ・バネ514a、514bによりヘッド・スライダ21を挟持することで、ヘッド・スライダ21をより確実に保持することができる。
図6は、ジンバル51に対するヘッド・スライダ21の着脱装置及び着脱方法を模式的に示す斜視図である。スライダDET装置1は、ヘッド・スライダ21の配置空間を確保するため、ジンバル51のクランパ512とクランプ・バネ514a、514bとを動かすことが必要である。本例において、スライダ・ハンドラ13は二つピン33a、33bを有しており、それぞれが、ジンバル51は二つの孔518a、518bに挿入される。ピン33a、33bは前後方向(図6における左右方向)において移動して、クランパ512を開閉する。
本例のスライダ着脱装置は、さらに、クランプ・バネ514a、514bを動かすための傾斜ジグ41a、41bを有している。傾斜ジグ41a、41bはロード・ビーム52側から挿入されて、クランプ・バネ514a、514bのヘッド・スライダ21側端を、スライダ吸着ノズル32の側(ヘッド・スライダ21の側)に押し上げて、クランプ・バネ514a、514bを傾ける。この例において、ヘッド・スライダ21をテスト・モジュールに実装されているサスペンション直接に配置することは困難である。従って、サスペンションのみをテスト・モジュールから取り外し、そのサスペンションにヘッド・スライダ21を装着してHGAを作成し、そのHGAをテスト・モジュールに装着する。
ヘッド・スライダ21の装着において、ピン33a、33bがピン孔518a、518bの中に挿入された後、ピン駆動機構34によりピン33a、33bは、ヘッド・スライダ21のリーディング端面212及び接続端子513から離れる方向(図6における右方向に)に移動し、ヘッド・スライダ21を置くべき位置の前後に空間を発生させる。
同時に、クランプ・バネ514a、514bの下側から、クランプ・バネ514a、514bを開放するための傾斜ジグ41a、41bが上昇する。この傾斜ジグ41a、41bにより、クランプ・バネ514a、514bのヘッド・スライダ21側は持ち上がり、反対側は傾斜に沿って持ち下がり、クランプ・バネ514a、514bが傾く。これにより、ヘッド・スライダ21を置くべき位置の両側に空間が発生する。
このように、ヘッド・スライダ装着前に、ピン駆動によるヘッド・スライダ前後の空間と傾斜ジグ41a、41bによるヘッド・スライダ両側の空間が発生する。スライダ吸着ノズル32は、この空間の中に、その先端に吸着されているヘッド・スライダ21を置く。その後、傾斜ジグ41a、41bが下がり、両側のクランプ・バネ514a、514bを水平になってヘッド・スライダ21の両側面を固定する。同時に、ピン33a、33bはヘッド・スライダ21のリーディング端側(図6における左側)に移動し、ヘッド・スライダ21のリーディング端面212をクランパ512で固定する。
傾斜ジグ41a、41bの代わりに、クランプ・バネ514a、514bをABS側(図6の上側)から引き上げるジグを使用してもよい。これにより、サスペンション50がテスト・モジュール11に装着された状態で、ヘッド・スライダ21の着脱を行うことができる。例えば、スライダ・ハンドラ13内にアームを装着し、そのアームの先端にフックを固定する。フックはクランプ・バネ514a、514bに係合し、アームが上下動することによって、ヘッド・スライダ21の着脱のために、クランプ・バネ514a、514bの傾きを調整することができる。
次に、ジンバル51の他の好ましい例を、図7を参照して説明する。本例のクランパ512は、蛇腹型のバネ515を中央に注している。バネ515が、ヘッド・スライダ21のリーディング端面212に当接し、その面を押圧する。クランプ・バネ514a、514bも、図6の例と同様に、ヘッド・スライダ21の左右端面を押圧する。従って、ヘッド・スライダ21が、4つの側面212〜215においてジンバル51に保持されていることは、図6の例と同様である。
図8は、図7のジンバル51に対して、ヘッド・スライダ21を装着する方法を模式的に示す斜視図である。本例において、クランパ512に係合する二つのピン33a、33bが、クランパ512を所定の方置に移動することによって、クランパ512及びクランプ・バネ514a、514bの双方を同時に動かす(開く)。具体的には、ピン33a、33bは、ピン孔518a、518bの中に挿入された後、図8の矢印で示すように、ヘッド・スライダ21の対角方向において、ヘッド・スライダ21から離れるように移動する。
つまり、接続端子513から見て左にあるピン33aは、ヘッド・スライダ21の左側面及びトレーリング端面215から離れる方向(図8における右上方向)に移動する。一方、接続端子513から見て右にあるピン33bは、ヘッド・スライダ21の右側面及びトレーリング端面215から離れる方向(図8における右下方向)に移動する。ン33a、33bの移動方向は、ヘッド・スライダ21の前後方向の延びる中心線について対称である。
ピン33a、33bのこの動きによって、クランパ512はサスペンション後方(接続端子513から離れる方向)に移動すると共に、蛇腹型バネ515において左右両側に広がるように変形する。このため、クランプ・バネ514a、514bが左右両側に開く。
これにより、ヘッド・スライダ21の置くべき位置の両側及び前後において新たな空間が発生する。クランパ512及びクランプ・バネ514a、514bに囲まれている拡張された空間の中に、スライダ・ハンドラ13は、スライダ吸着ノズル32の先端にあるヘッド・スライダ21を置く。その後、ピン33a、33bを元の位置に戻し、ヘッド・スライダ21の両側面および後側面をクランプ・バネ514a、514bとクランパ512の蛇腹型バネ515で固定する。
図9(a)、(b)は、図8のピン33a、33bを駆動するピン駆動機構34の構成例模式的に示している。ピン駆動機構34は、2本のピン33a、33bを開閉するためのレバー341a、341bとレバー回転心棒342および開閉の支点となるレバー開閉支点343を有している。ピン駆動機構34はレバー回転心棒342をサスペンション後方(図9(a)、(b)における右方向)に移動する。
レバー341a、341bは、レバー開閉支点343に突き当たり、レバー341a、341bは扇形に開く。この動きはそのままピン33a、33bの動きとなり、図8に示したピン33a、33bの動きとなる。ヘッド・スライダ21の装着後、ピン駆動機構34は、レバー回転心棒342をサスペンション前方(図9(a)、(b)における左方向)に移動する。レバー341a、341bはコイル・スプリング344の力により閉じる。
次に、ヘッド・スライダ21を強固に保持するための、ヘッド・スライダ21の形状について説明する。図10(a)〜(c)は、ヘッド・スライダ21をより強固に保持するためのスライダ形状の好ましい例を模式的に示している。図10(a)はヘッド・スライダ21の斜視図、図10(b)はリーディング端面212を示す側面図、そして、図10(c)はジンバル51に保持されているヘッド・スライダ21の断面図である。ヘッド・スライダ21は、左右側面213、214及びリーディング端面212に段差を有している。
これらの面212〜214のジンバル側が凸でありABS218の側が凹である。このように形成した段差に係合して、クランパ512及びクランプ・バネ514a、514bによりヘッド・スライダ21をジンバル・タング511の側に押圧する。具体的には、クランパ512とクランプ・バネ514a、513bとは、段差の上面(ABS側の面)に当接する。これにより、ヘッド・スライダ21がジンバル・タング511から外れることをより確実に防ぐことができる。なお、面212〜214に凹部を形成し、クランパ512とクランプ・バネ514a、513bとが、この凹部内における段差に係合するようにしてもよい。
図11(a)、(b)は、ヘッド・スライダ21を強固に保持するための、好ましいスライダ形状の他の例を模式的に示している。ここでは、ヘッド・スライダ21の左右側面213、214及びリーディング端面212は、斜面である。具体的には、ジンバル・タング511に近づくほど(ABSから離れるほど)、各斜面の裾は広がっている。つまり、ヘッド・スライダ21の左右方向と前後方向における寸法は、ABSから離れるについて増加する。このように形成した斜面を利用して、クランパ512とクランプ・バネ514a、513bによりヘッド・スライダ21をジンバル・タング511の側に押さえ込むことができる。
次に、接続端子513の好ましい例を説明する。スライダDET装置1においては、接続端子513の劣化が問題となることがある。これは、接続端子513が金属薄膜で形成されており、ヘッド・スライダ21の接続パッド211に多数回押し付けられると、金属薄膜が塑性変形するためである。
この劣化を防止するための好ましい構成の一つが、図12に示されている。本例は、接続端子513の上(ジンバル51主面の反対側)に、接続端子支持部材517を有している。この接続端子支持部材517は、ポリイミド系樹脂あるいは合成ゴムを所定の形状に加工し、接続端子支持部材517の上に貼り付けられる。接続端子支持部材517は、接続端子513の過剰な変形を防ぎ、接続端子513の劣化を防止することができる。
図12の例において、接続端子513は屈曲しており、そのヘッド・スライダ21と接触する先端が上方(ジンバル・タング511から離れる方向)に向かっている。ヘッド・スライダ21の接続パッド211と接触するとき、接続端子513には、上方への力がヘッド・スライダ21から加わる。接続端子支持部材517は接続端子513の上にある。従って、接続端子支持部材517とヘッド・スライダ21との間において、接続端子513は挟持され、接続端子513の過度の変形を防止することができる。
図13は、接続端子513の劣化を防止するための他の例を示す。ここでは、接続端子513は接続端子支持部材517の上に形成されている。つまり、ジンバル51の主面と接続端子513との間に接続端子支持部材517が存在する。接続端子支持部材517は、この例においても、ポリイミド系樹脂あるいは合成ゴムを所定の形状に加工したものを用いることができる。接続端子支持部材517をジンバル51上に貼り付けた後、接続端子513の金属パターンをメッキ法あるいはエッチング法により、接続端子支持部材517の上に形成する。
図13の例において、接続端子513は屈曲しており、そのヘッド・スライダ21と接触する先端が下方(ジンバル・タング511に近づく方向)に向かっている。ヘッド・スライダ21の接続パッド211と接触するとき、接続端子513には、下方への力がヘッド・スライダ21から加わる。接続端子支持部材517は接続端子513の下にある。従って、接続端子支持部材517とヘッド・スライダ21との間において、接続端子513は挟持され、接続端子513の過度の変形を防止することができる。
ヘッド・スライダ21の装着において、接続端子513の先端(ヘッド・スライダ21との接触点)は、ヘッド・スライダ21の装着において、ヘッド・スライダ21と共に、その装着方向に動く。つまり、接続端子513の先端は、支点555において、ジンバル・タング511に向かって下がる。このため、ヘッド・スライダ21の装着において、トレーリング端面215がジンバル・タング側に押し付けられ、ヘッド・スライダ21のトレーリング側がジンバル・タング511から浮き上がることが防ぐことができる。
図14は、接続端子形状に起因するヘッド・スライダ21の浮き上がりの問題に対する対策方法の他の好ましい例を示している。本例では、接続端子513の先端は下向きの円弧状であり、ヘッド・スライダ21の接続パッド211との接触部分は、接続パッド211の下側から延びてきている。この形状の接続端子であれば、ヘッド・スライダ21が押し付けられたときに、支点555において下方(ヘッド・スライダ21の装着方向)に傾き、ヘッド・スライダ21がサスペンション50に押し付けられる方向となる。図13及び14に示した接続端子形状のように、ヘッド・スライダ21の装着における端子先端の動きの支点555が、端子先端よりも上にあると、ヘッド・スライダ21に押圧されて端子先端が下方に動き、ヘッド・スライダ21の浮き上がりを防ぐことができる。
以上、本発明を好ましい実施形態を使用して説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。例えば、サスペンションのジンバルがヘッド・スライダを着脱可能な構造を有することが好ましいが、これとは別の形成された部材をジンバル上に固定し、その部材がヘッド・スライダを保持してもよい。また、上述の構成と異なるクランプ・バネ構造を採用してもよい。
本実施形態において、スライダDETを含むHGA及びHDDの製造工程を示すフローチャートである。 本実施形態に係るスライダDET装置の全体構成を模式的に示す斜視図である。 本実施形態に係るスライダ・ハンドラの構成を模式的に示す図である。 本実施形態に係るスライダ・ハンドラがヘッド・スライダ21をサスペンション50上に配置する動作を模式的に示す図である。 本実施形態に係るスライダDET装置において使用されるジンバルの好ましい例を模式的に示す斜視図である。 本実施形態において、ジンバルに対するヘッド・スライダの着脱装置及び着脱方法を模式的に示す斜視図である。 本実施形態に係るスライダDET装置において使用されるジンバルの好ましい他の例を模式的に示す斜視図である。 図7のジンバルに対して、ヘッド・スライダを装着する方法を模式的に示す斜視図である。 図8の二つのピンを駆動するピン駆動機構の構成例を模式的に示す図である。 本実施形態において、ヘッド・スライダをより強固に保持するためのスライダ形状の好ましい例を模式的に示す図である。 本実施形態において、ヘッド・スライダを強固に保持するための、好ましいスライダ形状の他の例を模式的に示す図である。 本実施形態において、接続端子の劣化を防止するための接続端子支持部材を有するジンバルを模式的に示す図である。 本実施形態において、接続端子の劣化を防止するための接続端子支持部材の他の例を有するジンバルを模式的に示す図である。 本実施形態において、接続端子形状に起因するヘッド・スライダの浮き上がりの問題に対する対策方法の好ましい例を示している。
符号の説明
1 スライダDET装置、10 ステージ、11 テスト・モジュール
12 コントローラ、13 スライダ・ハンドラ、14 X軸レール
15 スライダ・トレイ、16 Z軸レール、17 シリアル・リーダ
18 Y軸レール、21 ヘッド・スライダ、31 カメラ、32 スライダ吸着ノズル
33a、33b ピン、34 ピン駆動機構、35 キャリア
41a、41b 傾斜ジグ、50 サスペンション、51 ジンバル
52 ロード・ビーム、111 磁気ディスク、112 アクチュエータ
211 接続パッド、212 リーディング端面、213、214 側面
215 トレーリング端面、341a、341b レバー、342 レバー回転心棒
343 レバー開閉支点、344 コイル・スプリング、511 タング
512 クランパ、513 接続端子、514a、514b クランプ・バネ
515 バネ、517 接続端子支持部材、ピン孔 518a、518b、555 支点

Claims (11)

  1. ヘッド・スライダを着脱可能なサスペンションに、ヘッド・スライダを装着する装置であって、
    移動可能なキャリアと、
    前記キャリアに配置されているカメラと、
    前記キャリアに配置されており、保持しているヘッド・スライダをサスペンション上に配置するヘッド・スライダ・ホルダと、
    前記ヘッド・スライダをクランプする前記サスペンションのクランパと係合し、そのクランパを開閉するピンと、
    前記キャリアに配置されており、前記キャリア内において移動することで、保持している前記ピンを移動するピン駆動機構と、
    前記カメラの映像を使用して前記キャリアの制御を行うコントローラと、
    を有する装置。
  2. 前記装置は、前記サスペンションがテスト・モジュールのアクチュエータに固定されている状態で、前記ヘッド・スライダを装着する、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記サスペンションは、前記クランパと結合し、前記ヘッド・スライダのトレーリング端面とリーディング端面とを結ぶ方向において伸縮してクランプ力を生成する二つのクランプ・バネを有し、
    前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持されると共に、他の二つの側面において前記クランプ・バネにより挟持され、
    前記クランパは、前記トレーリング端面に沿って伸縮可能なバネを有し、
    前記装置は前記クランパと係合する二つのピンを有し、前記ヘッド・スライダの装着において、前記二つのピンは、前記クランパのバネ及び前記二つのクランプ・バネを伸ばすように移動する、
    請求項1に記載の装置。
  4. 前記ピン駆動機構は、
    前記二つのピンを支持し互いに交差し、その交差点において開閉する二つのレバーと、
    前記二つのレバーの交差点において前記二つのレバーを支持する可動支持点と、
    前記二つのレバーの間において固定されており、前記可動支持点が近づくと、前記二つのレバーの内側と接触して前記二つのレバーを押し広げるレバー開閉支点と、
    を有する、請求項3に記載の装置。
  5. 前記サスペンションは、前記クランパと結合し、前記ヘッド・スライダのトレーリング端面とリーディング端面とを結ぶ方向において伸縮してクランプ力を生成する二つのクランプ・バネを有し、
    前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持されると共に、他の二つの側面において前記クランプ・バネにより挟持され、
    前記ヘッド・スライダの配置空間を形成するために、前記二つのクランプ・バネの前記ヘッド・スライダ側端を前記ヘッド・スライダ・ホルダ側に動かすことで前記二つのクランプ・バネを傾けるジグをさらに有する、
    請求項1に記載の装置。
  6. データを記憶するディスクと、前記サスペンションが固定されており揺動することで前記ヘッド・スライダを回転する前記ディスク上で移動するアクチュエータと、を含むテスト・モジュールと、
    前記ヘッド・スライダを前記テスト・モジュールに装着する前記請求項1に記載されている装置と、
    を有する、ヘッド・スライダのテスト装置。
  7. 前記サスペンションは、前記クランパと結合し、前記ヘッド・スライダのトレーリング端面とリーディング端面とを結ぶ方向において伸縮してクランプ力を生成する二つのクランプ・バネを有し、
    前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持されると共に、他の二つの側面において前記クランプ・バネにより挟持される、
    請求項6に記載のテスト装置。
  8. 前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持され、
    前記サスペンションは、前記接続端子と接触しており、前記接続端子の塑性変形を抑制する接続端子支持部材をさらに有する、
    請求項6に記載のテスト装置。
  9. 前記ヘッド・スライダは、前記リーディング端面を押圧する前記クランパと前記トレーリング端面を押圧する接続端子との間で挟持され、
    前記接続端子は、前記ヘッド・スライダの装着において、前記ヘッド・スライダと接触する先端は、前記ヘッド・スライダと共に前記ヘッド・スライダの装着方向に移動するように屈曲されている、
    請求項6に記載のテスト装置。
  10. 前記クランプ及び前記クランプ・バネは、前記ヘッド・スライダの側面に形成されている段差と係合して前記ヘッド・スライダを押さえ込む、
    請求項7に記載のテスト装置。
  11. 前記クランプ及び前記クランプ・バネは、前記ヘッド・スライダの傾斜している側面にと当接して前記ヘッド・スライダを押さえ込む、
    請求項7に記載のテスト装置。
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