JP2001047512A - 管ライニング工法 - Google Patents

管ライニング工法

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JP2001047512A
JP2001047512A JP11223310A JP22331099A JP2001047512A JP 2001047512 A JP2001047512 A JP 2001047512A JP 11223310 A JP11223310 A JP 11223310A JP 22331099 A JP22331099 A JP 22331099A JP 2001047512 A JP2001047512 A JP 2001047512A
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pipe
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heat medium
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Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
Shigeru Endo
茂 遠藤
Hiroyuki Aoki
啓之 青木
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Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
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Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱媒の供給温度を高く設定して加熱スピード
を高め、管ライニング材底部の加熱不良を防ぐことがで
きるとともに、熱媒循環設備の小型・コンパクト化を図
ることができる管ライニング工法を提供すること。 【構成】 管状樹脂吸着材に未硬化の熱硬化性樹脂を含
浸せしめて成る管ライニング材3を管路1内に挿入した
後、該管ライニング材3を空気圧によって膨張させてこ
れを管路1の内壁に押圧した状態で、管ライニング材3
の内部に温水を(流出又は)シャワリングさせて管ライ
ニング材3内の底部に温水の循環的な流れを形成すると
ともに、スチーム及び加熱空気の少なくとも一方を管ラ
イニング材3の内部に供給して該管ライニング材3に含
浸された熱硬化性樹脂を加熱してこれを硬化させるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未硬化の熱硬化性
樹脂を含浸して成る管ライニング材を用いて老朽化した
管路をライニングしてこれを補修する管ライニング工法
に関する。
【0002】
【従来の技術】下水管等の管路が老朽化した場合、この
管路を地中から掘出することなくその内周壁にライニン
グを施して該管路を補修する管ライニング工法が提案さ
れ、既に実用に供されている。
【0003】ところで、斯かる管ライニング工法の1つ
として、管状樹脂吸着材に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸
せしめて成る管ライニング材を管路内に挿入した後、該
管ライニング材を空気圧によって膨張させてこれを管路
の内壁に押圧した状態で、該管ライニング材を熱媒によ
って加熱してこれに含浸された前記熱硬化性樹脂を硬化
させるようにした工法が知られている。
【0004】而して、このような管ライニング工法にお
いて管ライニング材に含浸された熱硬化性樹脂を加熱し
て硬化させるための熱媒としては、スチーム、温水、加
熱空気等が使用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の管ラ
イニング工法においては、熱硬化性樹脂を加熱して硬化
させるための手段として単一の熱媒を用いていたため、
以下のような問題があった。
【0006】即ち、スチームを熱媒として使用すると、
供給温度を高く設定することができて加熱スピードを上
げることができる反面、供給されたスチームがライニン
グ面内で結露し、管ライニング材内の底部に水が溜って
その部分の管ライニング材が硬化不良を起こす場合があ
った。特に、中弛みのある管路では、中弛み部で硬化不
良が発生し易かった。
【0007】又、温水を熱媒として使用する場合、水は
100℃で沸騰するために温水の供給温度を100℃以
上に高く設定することができない。そして、水は比重が
スチームや加熱空気のそれに比して大きいため、温水の
循環に大きなパワーを要するとともに、温水ポンプに空
気が吸引されないように配慮する必要もある。
【0008】更に、加熱空気を熱媒として使用する場
合、供給温度を高く設定して加熱スピードを上げること
ができ、供給・循環方法が簡単である反面、空気の比熱
が小さいために管ライニング材全体を加熱するには高温
度の加熱空気を必要とし、管ライニング材の内面に被覆
されたフィルムや熱媒供給ホースに高い耐熱性を確保す
る必要があった。又、加熱空気による加熱では熱硬化性
樹脂の硬化発熱を制御することが殆ど不可能である。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、熱媒の供給温度を高く設定し
て加熱スピードを高め、管ライニング材底部の加熱不良
を防ぐことができるとともに、熱媒循環設備の小型・コ
ンパクト化を図ることができる管ライニング工法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、管状樹脂吸着材に未硬化の
熱硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニング材を管路
内に挿入した後、該管ライニング材を空気圧によって膨
張させてこれを管路の内壁に押圧した状態で、管ライニ
ング材の内部に温水を流出又はシャワリングさせて該管
ライニング材内の底部に温水の循環的な流れを形成する
とともに、スチーム及び加熱空気の少なくとも一方を管
ライニング材の内部に供給して該管ライニング材に含浸
された熱硬化性樹脂を加熱してこれを硬化させることを
特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記温水とスチーム及び加熱空気の少なく
とも一方を前記管ライニング材内に供給するための熱媒
供給ホースを管ライニング材内の底部全長に亘って配備
することを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記熱媒供給ホースは、無圧力状態で平坦
状を成す柔軟で折り畳み可能なホースで構成されること
を特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の発明において、前記熱媒供給ホースは、シート状の
織布又はプラスチックコーティング織布の幅方向両端を
縫製によって管状に加工して得られることを特徴とす
る。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、内部が2つの室に区画された筒状の反転ノ
ズルに前記管ライニング材を通し、該管ライニング材の
一端を外側に折り返して前記反転ノズルの一端に取り付
け、反転ノズルの他端にガイドチューブの一端を取り付
け、該ガイドチューブを反転ノズル付近で略直角に折り
曲げて垂直上方に延出させ、ガイドチューブと反転ノズ
ル及び管ライニング材の内部にガイドチューブの他端か
ら水を注入し、ガイドチューブの折り曲げ部を部分的に
押圧して変形せしめることによって管ライニング材内に
水でシールされた加圧空間を形成し、該加圧空間に圧縮
空気を供給して管ライニング材を管路内に反転挿入する
ようにしたことを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、管ライニング材の内部を含む循環経路に前
記スチーム及び加熱空気の少なくとも一方を循環させる
ことを特徴とする。
【0016】従って、本発明によれば、熱媒としてスチ
ームと加熱空気の少なくとも一方を使用するため、これ
らの供給温度を高く設定して管ライニング材の加熱スピ
ードを上げることができ、加熱時間を短縮して硬化作業
の効率化を図ることができるとともに、スチーム及び加
熱空気の供給・循環方法が簡単であるために設備の小型
・コンパクト化を図ることができる。
【0017】又、熱媒として比熱の大きな温水を使用
し、管ライニング材の底部を温水によって加熱するよう
にしたため、硬化不良が最も発生し易い管ライニング材
の底部の硬化不良を防いで該管ライニング材を周方向に
均一に硬化させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】<実施の形態1>図1及び図2は本発明に
係る管ライニング工法をその工程順に示す断面図、図3
は図2のA−A線断面図である。
【0020】本実施の形態は本発明工法を直径がφ50
0m/m以上の大口径の管路1のライニングに適用した
ものであって、管路1は地中に埋設された例えば下水管
であり、この管路1には地上に開口するマンホール2が
接続されている。
【0021】而して、管路1のライニングに際しては、
図1に示すように管状の管ライニング材3が地上からマ
ンホール2を経て管路1内に反転挿入される。
【0022】ここで、上記管ライニング材3は、外表面
が気密性の高いプラスチックフィルムで被覆された管状
樹脂吸着材に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸せしめて構成
されている。尚、管状樹脂吸着材としてはポリエステ
ル、ビニロン、アクリル等のプラスチックファイバーか
ら成る不織布が用いられ、これの外表面に被覆される前
記プラスチックフィルムとしてはポリウレタン、ポリエ
チレン、ビニロン、EVA又はEVOHを含む複合フィ
ルムが用いられる。又、管状樹脂吸着材に含浸される前
記熱硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニールエステル樹脂等が用いられる。
【0023】管ライニング材3の管路1内への反転挿入
に際しては、図1に示すように管ライニング材3の一端
が外側に折り返され、この折り返された端部は地上に設
置された取付ノズル4の上端外周部に取り付けられる。
【0024】そして、上記取付ノズル4の開口部から管
ライニング材3の内部に水が注入されると、管ライニン
グ材3は水圧によって反転しながら図1に示すように管
路1内に挿入されていくが、この管ライニング材3が管
路1内に所定長さだけ反転挿入された時点で管ライニン
グ材3の内部に水でシールされた加圧空間S’が形成さ
れる。
【0025】而して、コンプレッサー6を駆動して圧縮
空気をエアーホース7から前記加圧空間S’に供給する
と、図1に示すように管ライニング材3は圧縮空気の圧
力を受けて反転しながら管路1内に順次反転挿入されて
いく。尚、エアーホース7の途中にはバルブ8が設けら
れている。
【0026】以上のようにして管ライニング材3が管路
1内にその全長に亘って反転挿入されると、図2に示す
ように、管ライニング材3の反転端に取り付けられた温
水ホース9と熱媒供給ホース10はヘッドカラー5を気
密に貫通して管ライニング材3の内部に引き込まれる。
【0027】ここで、上記熱媒供給ホース10は図4に
示すように無圧力状態で平坦状を成す柔軟で折り畳み可
能なホースで構成され、これは図5に示すポリエステル
繊維又はナイロン繊維から成る帯状の織布10Aの幅方
向両端部を図6に示すように重ね合わせ、その重ね合わ
せた部分を縫製によって接合して管状に成形され、その
一部には熱媒(本実施の形態ではスチームと加熱空気)
が噴出するための複数の噴出口(図示せず)が適当な間
隔で形成されている。尚、片面又は両面にポリウレタ
ン、ナイロン、EVOHの単体又は複合体から成る耐熱
強度の高いプラスチックフィルムを被覆して成るプラス
チックコーティング織布を同様に加工することによっ
て、図7に示すような内面が耐熱強度の高いプラスチッ
クフィルム10aで被覆された熱媒供給ホース10−
1、又は図8に示すような外面が耐熱強度の高いプラス
チックフィルム10bで被覆された熱媒供給ホース10
−2、或は図9に示すように内外面が耐熱強度の高いプ
ラスチックフィルム10a,10bで被覆された熱媒供
給ホース10−3を得るようにしても良い。
【0028】又、前記温水ホース9も熱媒供給ホース1
0(10−1〜10−3)と同様に構成されているが、
これの一部には温水が噴出するための複数の噴出口(図
示せず)が適当な間隔で形成されている。
【0029】そして、管ライニング材3の管路1内への
反転挿入が図2に示すように管路1の全長に亘って終了
すると、管ライニング材3内の底部全長に亘って温水ホ
ース9と熱媒供給ホース10が配備され、取付ノズル4
の上部にはヘッドカラー5が被着されて該ヘッドカラー
5と管ライニング材3の内部には密閉空間Sが形成され
る。
【0030】ところで、図2に示すように、密閉空間S
内には温水排出ホース11がヘッドカラー5を気密に貫
通して導入されており、この温水排出ホース11の密閉
空間S内の臨む一端は管ライニング材3の底部に開口
し、他端はヘッドカラー5を貫通して密閉空間S外へ延
出し、地上に設置された温水タンク12の上方に開口し
ている。尚、温水排出ホース11の途中にはバルブ13
が設けられている。又、温水タンク12内には温水が収
容されている。
【0031】他方、図2に示すように、温水ホース9と
熱媒供給ホース10はヘッドカラー5を気密に貫通して
密閉空間S外へ延出しており、温水ホース9は地上に設
置された温水タンク12の下部側壁に接続され、その途
中には温水ポンプ14とバルブ15及びボイラー16が
設けられている。
【0032】又、熱媒供給ホース10の密閉空間Sから
延出する部分の端部にはバルブ17とスチームボイラー
18が接続されており、その途中から分岐する熱媒循環
ホース19は温水タンク12内に設置された熱交換器2
0の出口側に接続されている。そして、熱媒循環ホース
19の途中にはファン21とバルブ22が設けられてい
る。
【0033】一方、前記ヘッドカラー5には熱媒循環ホ
ース23が接続されており、この熱媒循環ホース23は
前記熱交換器20の入口に接続され、その途中にはバル
ブ24が設けられている。
【0034】而して、図2に示すように管ライニング材
3の管路1内への反転挿入が終了すると、コンプレッサ
ー6からエアーホース7を経て密閉空間Sに供給される
圧縮空気によって密閉空間Sの内圧を一定に保ち、管ラ
イニング材3を膨張させてこれを管路1の内壁に押圧し
た状態で、該管ライニング材3を温水とスチーム及び加
熱空気の3種の熱媒によって加熱してこれに含浸された
熱硬化性樹脂を硬化させるが、この硬化作業は以下の要
領でなされる。
【0035】即ち、温水ポンプ14とボイラー16が駆
動されて温水タンク12内の温水がボイラー16にて所
定温度に加熱され、この所定温度に加熱された温水が温
水ホース9を通って管ライニング材3の内部に送り込ま
れると、該温水は温水ホース9に形成された不図示の噴
出口からシャワー状に噴出(シャワリング)して管ライ
ニング材3の加熱に供される(図3参照)。そして、管
ライニング材3の加熱に供されて温度の下がった温水は
管ライニング材3の底部に溜り、この溜った温水は密閉
空間Sの内圧によって温水排出ホース11へと押し出さ
れ、温水排出ホース11を通って密閉空間S外へと排出
されて温水タンク12に戻される。以下、同様にして管
ライニング材3は連続的にシャワリングされる温水によ
って加熱される。
【0036】又、同時にスチームボイラー18とファン
21が駆動され、スチームボイラー18にて発生したス
チームはファン21によって熱媒供給ホース10内を密
閉空間Sに向かって流れるが、その途中で熱媒循環ホー
ス19から流入するスチームと加熱空気と共に熱媒供給
ホース10内を更に流れ、スチームと加熱空気は密閉空
間S内において熱媒供給ホース10に形成された複数の
噴出口から噴出して管ライニング材3を加熱する。そし
て、管ライニング材3の加熱に供されて温度の下がった
スチームと加熱空気はファン21によって熱媒循環ホー
ス23を通って密閉空間S外へ排出され、熱交換器20
において温水タンク12内の温水との熱交換によって加
熱された後、熱媒循環ホース19から熱媒供給ホース1
0に流入し、以後は前記と同様に熱媒供給ホース10か
ら管ライニング材3の内部に噴出して管ライニング材3
の加熱に供される。従って、スチームと加熱空気は管ラ
イニング材3の内部の密閉空間Sと熱媒供給ホース10
及び熱媒循環ホース19,23で構成される循環経路を
循環して管ライニング材3の加熱に供される。
【0037】以上のように、本発明に係る管ライニング
工法における管ライニング材3の硬化作業においては、
管ライニング材3の加熱に従来のように単一の熱媒を用
いるのではなく、温水とスチーム及び加熱空気の3種の
熱媒を用いるようにしたため、各熱媒の欠点を他の熱媒
によって補完することができ、各熱媒の利点を有効に活
用して管ライニング材3を加熱してこれに含浸された熱
硬化性樹脂を硬化させることができる。
【0038】即ち、本実施の形態では、熱媒としてスチ
ームと加熱空気を使用するため、これらの供給温度を高
く設定して管ライニング材3の加熱スピードを上げるこ
とができ、加熱時間を短縮して硬化作業の効率化を図る
ことができるとともに、スチームと加熱空気の供給・循
環方法が簡単であるために設備の小型・コンパクト化を
図ることができる。
【0039】又、熱媒として比熱の大きな温水を使用
し、この温水をシャワリングさせて管ライニング材3の
加熱に供するとともに、管ライニング材3の底部に溜る
温水によって該管ライニング材3の底部を全長に亘って
加熱するようにしたため、硬化不良が最も発生し易い管
ライニング材3の底部の硬化不良を防いで該管ライニン
グ材3を周方向に均一に硬化させることができる。
【0040】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2を図10〜図13に基づいて説明する。
【0041】図10及び図11は本発明に係る管ライニ
ング工法をその工程順に示す断面図、図12は図10の
B−B線断面図、図13は図11のC−C線断面図であ
り、これらの図においては図1〜図3に示したと同一要
素には同一符号を付しており、以下、それらについての
説明は省略する。
【0042】本実施の形態は本発明工法を直径がφ30
0〜φ500m/mの中口径の管路1のライニングに適
用したものであって、本実施の形態においては管ライニ
ング材3の反転挿入及び硬化作業にはマンホール2の底
部に配設された反転ノズル25が使用される。
【0043】上記反転ノズル25は円筒状に成形され、
その内部は図12に示すように仕切板26によって上部
室S1と下部室S2とに区画されている。そして、反転
ノズル25の頂部には、上部室S1に開口する吸気口2
7が形成され、同反転ノズル25の上半部の左右には、
下部室S2に開口する2つの排水口28が形成されてい
る。
【0044】而して、図10に示す管ライニング材3の
管路1内への反転挿入に際しては、反転ノズル25の頂
部に開口する吸気口27にはコンプレッサー29から導
出するエアーホース30が接続される。又、反転ノズル
25の上半部の左右に開口する排水口28には、図12
に示すように温水排出ホース11が接続されているが、
管ライニング材3の反転挿入作業時には各温水排出ホー
ス11の途中に設けられたバルブ13は閉じられてい
る。
【0045】更に、図10に示すように、反転ノズル2
5の管路1に向かって開口する側の一端部外周には管ラ
イニング材3の一端が外側に折り返されて取り付けられ
ており、該管ライニング材3の未反転部分は反転ノズル
25の上部室S1を貫通している(図12参照)。そし
て、図10に示すように、反転ノズル25の他端部外周
にはガイドチューブ31の一端が取り付けられており、
このガイドチューブ31は図示のように略直角に折り曲
げられてマンホール2内を垂直上方に向かって地上まで
延び、その上端部はトップノズル32の下端外周に取り
付けられている。
【0046】ところで、前記管ライニング材3の未反転
部分は前述のように反転ノズル25の上部室S1を通過
し、ガイドチューブ31を通って地上まで延設され、地
上に設置された冷水タンク33内の冷水中に折り畳まれ
た状態で浸漬されている。
【0047】而して、管ライニング材3の管路1内への
反転挿入に際しては、トップノズル25の開口部からガ
イドチューブ31の中に水が注入される。すると、管ラ
イニング材3は水圧によって反転されながら図10に示
すように管路1内の反転挿入されていくが、この管ライ
ニング材3が管路1内に所定長さだけ反転挿入された時
点でガイドチューブ31の反転ノズル25に近い折り曲
げ部が押圧バー34によって部分的に押圧される。この
ようにガイドチューブ31の一部が押圧バー34によっ
て押圧されて変形すると、管ライニング材3と反転ノズ
ル25の内部には水でシールされた加圧空間S’が形成
され、この加圧空間S’に反転ノズル25の吸気口27
に接続されたエアーホース30が開口する。
【0048】従って、コンプレッサー29を駆動して圧
縮空気をエアーホース30から前記加圧空間S’に供給
すると、管ライニング材3は圧縮空気の圧力を受けて管
路1内を反転しながら順次挿入されていく。このように
ガイドチューブ31の一部を押圧バー34によって押圧
して変形させて管ライニング材3の内部に加圧空間S’
を形成し、反転ノズル25に接続されたエアーホース3
0を介して加圧空間S’に圧縮空気を供給するようにし
たため、従来のようにエアーホース30をガイドチュー
ブ31を経て加圧空間S’まで通す必要がなく、加圧空
間S’に圧縮空気を容易に供給してこれを管ライニング
材3の反転挿入に供することができる。
【0049】而して、図11に示すように管ライニング
材3の管路1内への反転挿入が終了すると、前記実施の
形態1と同様に管ライニング材3が温水とスチーム及び
加熱空気によって加熱され、該管ライニング材3に含浸
された熱硬化性樹脂が硬化し、管路1は硬化した管ライ
ニング材3によってその内周壁がライニングされて補修
されるが、本実施の形態においても前記実施の形態1と
同様に管ライニング材3を温水とスチーム及び加熱空気
の3種の熱媒によって加熱するようにしたため、実施の
形態1の前記効果と同様の効果が得られる。尚、本実施
の形態においては、管ライニング材3の底部に溜った温
水は、図11及び図13に示すように、加圧空間S’の
内圧によって加圧されて反転ノズル25の下部室S2に
開口する2つの排水口28から温水排出ホース11を通
って温水タンク12に戻される。
【0050】ところで、以上説明した実施の形態1,2
では管ライニング材3の加熱に供される熱媒として温水
とスチーム及び加熱空気を使用したが、スチームと加熱
空気は何れか一方が使用されれば良く、温水とスチーム
或は温水と加熱空気を組み合わせてこれらを熱媒として
使用しても前記と同様の効果が得られる。
【0051】又、以上の実施の形態1,2では温水ホー
ス9から温水をシャワリングする例について説明した
が、温水ホース9の先端から温水を流出させるようにし
ても前記と同様の効果が得られる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、熱媒としてスチームと加熱空気の少なくとも一
方を使用するため、これらの供給温度を高く設定して管
ライニング材の加熱スピードを上げることができ、加熱
時間を短縮して硬化作業の効率化を図ることができると
ともに、スチーム及び加熱空気の供給・循環方法が簡単
であるために設備の小型・コンパクト化を図ることがで
きるという効果が得られる。
【0053】又、熱媒として比熱の大きな温水を使用
し、管ライニング材の底部を温水によって加熱するよう
にしたため、硬化不良が最も発生し易い管ライニング材
の底部の硬化不良を防いで該管ライニング材を周方向に
均一に硬化させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る管ライニング工法
(反転挿入作業)を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る管ライニング工法
(硬化作業)を示す断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】熱媒供給ホースの部分斜視図である。
【図5】帯状の織布の部分斜視図である。
【図6】熱媒供給ホースの製造方法を示す部分斜視図で
ある。
【図7】別形態に係る熱媒供給ホースの部分斜視図であ
る。
【図8】別形態に係る熱媒供給ホースの部分斜視図であ
る。
【図9】別形態に係る熱媒供給ホースの部分斜視図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態2に係る管ライニング工
法(反転挿入作業)を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係る管ライニング工
法(硬化作業)を示す断面図である。
【図12】図10のB−B線断面図である。
【図13】図11のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 管路 3 管ライニング材 6 コンプレッサー 9 温水ホース 10 熱媒供給ホース 11 温水排出ホース 12 温水タンク 14 温水ポンプ 16 ボイラー 18 スチームボイラー 19,23 熱媒循環ホース 20 熱交換器 21 ファン 25 反転ノズル 31 ガイドチューブ 34 押圧バー S 密閉空間 S’ 加圧空間 S1 上部室 S2 下部室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592004301 株式会社オール 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4 (72)発明者 神山 隆夫 神奈川県平塚市代官町31番27号株式会社湘 南合成樹脂製作所内 (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有限 会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県つくば市花畑2−12−4株式会社ゲ ット内 (72)発明者 青木 啓之 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4株式会 社オール内 Fターム(参考) 3H025 EA01 EB23 EC06 ED02 4F211 AD12 AD19 AD20 AD29 AG03 AG08 AH43 AK01 SA13 SA14 SA15 SC03 SD04 SD11 SD23 SH06 SJ31 SN03 SP12 SP15 SP25

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状樹脂吸着材に未硬化の熱硬化性樹脂
    を含浸せしめて成る管ライニング材を管路内に挿入した
    後、該管ライニング材を空気圧によって膨張させてこれ
    を管路の内壁に押圧した状態で、管ライニング材の内部
    に温水を流出又はシャワリングさせて該管ライニング材
    内の底部に温水の循環的な流れを形成するとともに、ス
    チーム及び加熱空気の少なくとも一方を管ライニング材
    の内部に供給して該管ライニング材に含浸された熱硬化
    性樹脂を加熱してこれを硬化させることを特徴とする管
    ライニング工法。
  2. 【請求項2】 前記温水とスチーム及び加熱空気の少な
    くとも一方を前記管ライニング材内に供給するための熱
    媒供給ホースを管ライニング材内の底部全長に亘って配
    備することを特徴とする請求項1記載の管ライニング工
    法。
  3. 【請求項3】 前記熱媒供給ホースは、無圧力状態で平
    坦状を成す柔軟で折り畳み可能なホースで構成されるこ
    とを特徴とする請求項2記載の管ライニング工法。
  4. 【請求項4】 前記熱媒供給ホースは、シート状の織布
    又はプラスチックコーティング織布の幅方向両端を縫製
    によって管状に加工して得られることを特徴とする請求
    項2又は3記載の管ライニング工法。
  5. 【請求項5】 内部が2つの室に区画された筒状の反転
    ノズルに前記管ライニング材を通し、該管ライニング材
    の一端を外側に折り返して前記反転ノズルの一端に取り
    付け、反転ノズルの他端にガイドチューブの一端を取り
    付け、該ガイドチューブを反転ノズル付近で略直角に折
    り曲げて垂直上方に延出させ、ガイドチューブと反転ノ
    ズル及び管ライニング材の内部にガイドチューブの他端
    から水を注入し、ガイドチューブの折り曲げ部を部分的
    に押圧して変形せしめることによって管ライニング材内
    に水でシールされた加圧空間を形成し、該加圧空間に圧
    縮空気を供給して管ライニング材を管路内に反転挿入す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の管ライニ
    ング工法。
  6. 【請求項6】 管ライニング材の内部を含む循環経路に
    前記スチーム及び加熱空気の少なくとも一方を循環させ
    ることを特徴とする請求項1記載の管ライニング工法。
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