JP2001046296A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
すすぎ湯の節減を図ることである。 【解決手段】 食器が載せられてタンク内に出し入れ自
在に設けられた角形のラック20と、このラック20の
略中心を回転中心として回転して全周にわたってすすぎ
湯を噴出する第一のすすぎノズルアームと、前記ラック
20の略中心を回転中心として回転して前記ラック20
の隅部ですすぎ湯を噴出する第二のすすぎノズルアーム
とよりなる。
Description
器を載せて洗浄するようにした食器洗浄機に関するもの
である。
に基づいて説明する。まず、1は洗浄タンク、2は洗浄
機のカバー、3は洗剤が溶かされた洗浄水、4は洗浄ポ
ンプ、5は回転洗浄するノズルアーム、6は洗浄水3の
吹出ノズル、7はオーバーフロー管、8は排水口であっ
て、洗浄タンク1に貯められている洗浄水3を洗浄ポン
プ4に導いて加圧し、洗浄ノズルアーム5の吹出ノズル
6から洗浄水3を噴出させてその噴出力を利用して自力
で回転させながら約50秒間食器に洗浄水を吹き付けて
後述するラックに載せられた食器の洗浄という循環洗浄
回路を構成している。
に貯められているすすぎ湯14をすすぎポンプ11で加
圧し、すすぎ湯配管15によってすすぎノズルアーム1
2に導き、ノズルアーム12に取り付けてある複数個の
すすぎノズルチップ13より噴出させ、食器に吹き付け
るとともに、その噴出力を利用してすすぎノズルアーム
12を回転させながら約12秒間すすぎ洗いを行なうも
のである。
一般的に50cmの角形ラックが世界的な標準規格品と
して使われることが多い。図1において、50cmの角
形のラック20は前述した洗浄ノズルアーム5とすすぎ
ノズルアーム12の上に一定間隔を保つよう配置されて
いる。
用、グラス用などの用途別のものが各種流通している
が、図1には、代表的なラック20の例としてグラス用
のラック20が図示されている。グラス用のラック20
は、外形寸法が50cm×50cmの角形であり、内部
はグラス同志がぶつからないように仕切板21で仕切ら
れており、25個用、36個用等がある。25個用のラ
ック20の斜視図を図2に示す。すべてのラック20の
底面は、洗浄水3やすすぎ湯14の吹き付けを邪魔しな
いよう大きな網目状の底面となっている。
浄工程は、まず、フード状のカバー2を開いて被洗浄食
器を載せたラック20をラックレール23の上に滑り込
ませ、カバー2を閉めると洗浄ポンプ4が運転され、約
50秒間の洗浄が行われるのであるが、この洗浄水3は
予め洗浄タンク1に貯められていたものであり、普通は
30リットル〔以下、(l)と表記する〕乃至50(l)く
らいの洗浄水3を繰返し洗浄ポンプ4で加圧して吹出ノ
ズル6から食器に向けて噴出させ、噴出した洗浄水3は
洗浄タンク1に戻って再び洗浄ポンプ4で加圧されて吹
出ノズル6より噴出するようになっている。洗浄ポンプ
4は、0.4kW〜0.75kW出力で、その流量は毎
分200(l)〜400(l)程度のものが使用されてい
る。洗浄水3の温度は、65℃に保たれ、洗剤濃度は、
0.2%に維持するように自動調節されている。
5秒の水切り時間を経てすすぎ工程が行なわれる。すす
ぎ工程は、約12秒くらいに設定されていて、すすぎタ
ンク10に貯められていたすすぎ湯14を、すすぎポン
プ11で加圧し、自力で回転するすすぎノズルアーム1
2に配設されたすすぎノズルチップ13より食器に向け
てスプレーされる。
約5(l)を12秒間のすすぎ工程の間にスプレーされる
が、このすすぎ湯14は、85℃に加熱されたきれいな
熱湯であるから食器にスプレーすることによって消毒・
殺菌効果をもたらし、かつ、洗浄水3で洗われた洗剤分
を洗い落とすという効果も果たした上で食器を温めるこ
とになるので、洗浄機のカバー2を開いて食器をラック
20ごと引き出したときに食器の表面のすすぎ湯の膜面
は急速に乾燥し、布巾等で拭き上げる必要もなく衛生的
に食器洗浄を行うことができるものである。
ニングコストについて計算する。その条件としては、次
の通りである。 (イ)1時間あたり50ラックを処理するものとする。 (ロ)1回あたり5(l)のすすぎ湯を消費する。 (ハ)すすぎ湯は15℃の水道水を85℃まで電気ヒー
タで加熱する(860kcal/kW・H)。ここで、
電力の単価kW・Hを20円とする。 (ニ)水道代は、都内(下水道代を含む)での単価16
0円/m3とする。 (ホ)洗浄ポンプは、0.75kW出力で、0.9kW
の電力消費とする。 (ヘ)すすぎポンプは、0.4kWの電力消費とする。 (ト)洗剤は洗浄水3に0.2パーセント濃度で混合す
るとして500円/kgとする。 .(ロ)(ハ)(ニ)によりすすぎ湯コストを算出す
る。
運転され、同時運転はされないので、 0.9kW×(50秒×50回)+0.4kW×(12秒×50回) =0.9kW×0.7H+0.4kW×0.17H =0.63kW+0.07kW =0.7kW×20円 =14.0円……D .洗剤費用 1時間に250(l)のすすぎ湯が放出されて洗浄水3が
薄められるから、これを0.2%濃度に補充するとし
て、 250(l)×0.2%=50g×500円/kg=25円 実際には、最初に30(l)の洗浄水3を0.2%の濃度
にしなければならないので、これに6g×500円/k
g=3.0円のうちの半分の1.5円を加えても 26.5円……E .よって、ランニングコストは、C+D+E=48
8.5円であり、448円(91.7%)+14.0円
(2.9%)+26.5円(5.4%)となる。
浄工程におけるランニングコストを洗浄とすすぎに分け
て考えてみると、洗浄工程では、最初に洗浄タンク1に
湯を満たした後は、その後の洗浄サイクルは常に循環で
ある故に、主として洗浄ポンプの電気代ぐらいのもので
ある。
に5(l)くらいの熱湯をスプレーしてすすぐことになっ
ているから、この熱湯の消費コストは大変に大きなもの
となる。毎回のすすぎ工程でスプレーされたすすぎ湯1
4は、洗浄水3に継ぎ足されることになり、洗浄水3の
温度低下を防ぐことにも役立ち、洗浄水3は通常65℃
が好ましく電気ヒーター等による温度維持装置は持つも
のの、ほとんどの熱量の不足分は、すすぎ湯14が毎回
補充されることで得られていて、洗浄水3のランニング
コストに占める割合は、すすぎ湯14が毎回補充される
ことによって洗剤濃度が徐々に薄められるのを洗剤濃度
調節器によって洗剤を補充追加する洗剤コストが大半を
占めることになる。
が毎回5(l)ずつ洗浄水3に継ぎ足されることを考えて
みると、最初の洗浄水3を洗剤濃度を0.2%にするた
めの洗剤を投入した後は、以後、1回毎の洗浄に対し5
(l)の新しく継ぎ足された洗浄水3の洗剤濃度を0.2
%に保つための洗剤が必要になると考えることができ、
実際に運転においてもこのことは証明される。
の消費量が比例することを意味していて、ランニングコ
ストの大半は、すすぎ湯14の熱湯コストであることを
考えると、洗浄機のランニングコストはすすぎ湯14の
消費量によって殆ど(90%)定まると言える。
洗浄−すすぎを回転ノズル式の洗浄機で自動的に行なう
食器洗浄機の1回当りのすすぎ湯消費量をすすぎ効果を
低下させることなく35%以上低減させることができる
構成に関するものであるが、本発明と対比するため、ま
ず、従来の一般的な回転すすぎノズルスプレー構造につ
いて説明する。
すすぎノズルスプレー構造は、図1のすすぎノズルアー
ム12、すすぎノズルチップ13に図示した部分であっ
て、この部分の詳細構造を図3で示す。この構造によっ
て得られるスプレーパターンを図4で説明する。図3に
おいて、31はすすぎ湯導管で、その先端にはピボット
35が圧入されていて34なる開口穴が2個〜4個あけ
てある。32は軸受ブッシュ、33はセンターハウジン
グ、12はすすぎノズルアーム、13a、13b、13
c、13dはすすぎノズルチップ、36、37、38、
39はすすぎノズルチップからスプレーしたときのスプ
レーパターン、20は外辺50cmの汎用のグラスのた
めの角形のラック、21はラック20の内部仕切板、2
4は洗浄されるグラスであり、また、26はそれらのグ
ラス24のうち、ラック20の隅に置かれたグラスであ
る。
たすすぎ湯14が、すすぎ湯導管31を通って開口穴3
4から出てすすぎノズルアーム12を通り、すすぎノズ
ルアーム12に植え込まれたすすぎノズルチップ13a
〜13dよりスプレーされる。
cmぐらいのところには、ラック20がグラス24、2
6を入れてセットされている。
12との関係を図示したものである。
ち、1個〜2個は推力を与えるために真上よりわずかに
傾けてあるため、すすぎノズルアーム12は自力でスプ
レーしながら回転することとなり、それぞれのすすぎノ
ズルチップ13a〜13dからスプレーされたスプレー
パターンは、長楕円形の36、37、38、39(図3
参照)となってラック20に載せられた食器を回転しな
がらスプレーすることとなる。
ットされたすすぎノズルチップ13a、13dは、ラッ
ク20の隅に置かれたグラス26に対してスプレーする
ようになっていて図4の25の円面積の外周部をスプレ
ーしながら回転することとなる。
対辺距離は、50cmであるが、B−Bの対角距離はほ
ぼ70cmとなるので、25の円面積352π=384
6cm2の全範囲をスプレーしなければならない。
のラック20の面積2500cm2を引いた面積の13
46cm2(半月形のグラス26の4個分…図4の点線
ハッチングで示した範囲)は、すすぎ湯14が食器に当
らずに無駄にスプレーされた面積であり、その面積比は
35%に達する。
ー範囲にスプレーすることをせずに、35%のすすぎ湯
14を節減できる自動すすぎ方式を提供しようとするも
のである。
食器が載せられてタンク内に出し入れ自在に設けられた
角形のラックと、このラックの略中心を回転中心として
回転して全周にわたってすすぎ湯を噴出する第一のすす
ぎノズルアームと、前記ラックの略中心を回転中心とし
て回転して前記ラックの隅部ですすぎ湯を噴出する第二
のすすぎノズルアームとよりなる。
器洗浄機において、第一のすすぎノズルアームのすすぎ
ノズルチップは、ラックの対辺寸法を最大径とするスプ
レー範囲をカバーするスプレーパターンのすすぎ湯を噴
出し、第二のすすぎノズルアームのすすぎノズルチップ
はラックの対角隅部をカバーするスプレーパターンのす
すぎ湯を噴出する。
記載の食器洗浄機において、第一のすすぎノズルアーム
と第二のすすぎノズルアームとは、すすぎ湯導管を中心
としてそれぞれ2本ずつ配設されている。
記載の食器洗浄機において、すすぎ湯導管を中心として
1本の第一のすすぎノズルアームと1本の第二のすすぎ
ノズルアームとが配設されている。
記載の食器洗浄機において、第二のすすぎノズルアーム
に対するすすぎ湯の供給は、円周方向に間欠的に開口さ
れた4個の穴を備えた回転弁座を用いて行なうようにし
た。
10に基づいて説明する。まず、図5、図6、図7によ
り説明する。図6、図7において、51はすすぎ湯導管
で、その末端は53なるピボットが圧入されているが、
4個所の水路状の通路56が構成されるように4角の棒
から削り出したものである。
直角に4個の水平方向の穴55(図7参照)が開けられ
ている。57は回転弁座で、センターハウジング52の
内部で長いすすぎノズルアーム60、61がセンターハ
ウジング52を通して差し込まれるとともに、図7の位
置より90°回転した位置で再び矢印方向の水路が形成
されるが、他の角度位置にあるときには、水路は閉じら
れるという回転自動弁の作用をするようになっている。
センターハウジング52と回転弁座57は、すすぎノズ
ルアーム60、61をあたかも一体であるかのように保
持し、ビス59で止められ、Oリング58でシールされ
ながら回転するようになっている。そして、図5のC−
C断面図の位置にあるときと、さらに、90°回転した
位置にあるときだけ、すすぎ湯導管51から押し上げら
れてくるすすぎ湯14の通路がすすぎ湯導管51の上部
に開口された4個の穴55を通して流れ出てすすぎノズ
ルアーム60、61の末端にセットされたすすぎノズル
チップ65、67よりスプレーされるものである。その
スプレー状態をラック20に重ね合わせて図解すると、
図7のように、すすぎ湯導管の4個の穴55の方向をラ
ックの4隅に向けてセットしておくと、この穴55に回
転弁座57に形成された穴54が重なったとき、すなわ
ち、すすぎノズルアーム60、61がラック20の4隅
に来たときだけ回転弁座57の穴55が開いてスプレー
されるということになり、図7で示した60、61の長
いアームを持った65、67のノズルは、スプレーパタ
ーン70、76を形成してラックの4隅だけをスプレー
する機能を発揮するようになっている。
は長く、すすぎノズルアーム62、63は短く、これら
がセンターハウジンク52に取り付けられて4本アーム
形となっている。
62、63によって構成される構造とその機能について
説明する。図6は、図5のD−D断面を示したものであ
る。よって、センターハウジング52、ピボット53、
回転弁座57は、図7と共通で変わりがない。変わって
いるのは、短いノズルアームがセンターハウジング52
に結合されていてピボット53の穴56よりすすぎ湯導
管51を押し上がってくるすすぎ湯14が2本のすすぎ
ノズルアーム62、63を通ってすすぎノズルチップ6
8、69からスプレーされているということである。こ
のことは図7で示した長いすずきノズルアーム60、6
1構造のものは、すすぎノズルチップ65、67が4隅
にきた時にだけスプレーするように回転弁座57が機能
しているのとは異なり、回転弁座57に開けられた2個
のすすぎノズルアーム60、61が嵌合する穴55や、
すすぎ湯導管51の上部の4個の穴54の位置とは全く
無関係に常にすすぎ湯14がすすぎノズルチップ68、
69から放出し、80、81なるすすぎスプレーパター
ンが形成されているということである。
上より少しひねって取り付けることにより図5の4本ア
ームの機構全体を一定方向に適度なスピードで回転させ
ることができる。
ム62、63に取り付けたすすぎノズルチップ68、6
9が回転しながらスプレーするパターンは、まず、図8
に示すように、すすぎノズルチップ69からスプレーさ
れているすすぎスプレーパターン80(図8では長楕円
形である)が回転することにより外径が約50cmの中
央部が抜けたドーナツ状のパターン82が形成され、ま
た、すすぎノズルアーム63のすすぎノズルチップ68
から放出されたすすぎスプレーパターン81は、同様に
してほぼ中央部をカバーする直径30cmぐらいの円板
状のパターン83が得られる。
14がすすぎポンプ11で加圧されて送られてきている
間スプレーされることになる。
ノズルアーム60、61の先に取り付けられたすすぎノ
ズルチップ65、67は、ラック20の隅にきたときに
だけスプレーすることになり、この両者を合成したノズ
ルが回転することによって得られるスプレーパターンは
図10のようになる。この図10は、図8と図9によっ
て合成されたすすぎ湯14のスプレーパターン図と言え
るものである。
に取り付けたすすぎノズルチップ68,69は、80,
81なる長楕円形スプレーパターンを作るが、このすす
ぎノズルアーム62、63は常に回転しながらスプレー
するという機能を持つため、図10の上で82と83な
るすすぎスプレーパターンの範囲をカバーすることにな
る。この2個のすすぎノズルチップ68、69で角型の
ラック20に内接する約50cmの円形パターンをカバ
ーし、4隅にすすぎ湯14の当らない不充分な4隅部分
を残したことになる。
すぎノズルアーム60、61のすすぎノズルチップ6
5、67によるすすぎスプレーパターン70、76は、
ラック20の隅に来たときに回転弁座57の穴54とす
すぎ湯導管51の4個の穴55とが一致してすすぎノズ
ルアーム60、61のすすぎノズルチップ65、67へ
の通路ができる結果、4隅の不充分であったエリアだけ
をスプレーすることとなり、これらを合成すると、図1
0に示すように、角形のラック20の内部範囲を無駄な
くすすぎスプレーすることができたということができ
る。
く使われているすすぎノズル構造では、図4のように四
角いラック20の4隅に置かれた食器をすすぐために
は、回転スプレー方式では対角径の70cm(3846
cm2)の円面積をスプレーしなければならず、ラック
の面積(2500cm2)を引いた半月形の26の4個
分の面積分の1346cm2は無駄にスプレーされてい
たといえるが、この分を本実施の形態によれば殆どなく
すことができ、結果として、少なくとも35%のすすぎ
湯14を節約できるすすぎスプレー構造が得られたので
ある。
の下から上に向けてスプレーする下部スプレー構造につ
いて述べてきたが、同じ構造をラック20の上部にある
すすぎノズル構造(図1の12,13)に適用しても良
い。
部スプレーノズルに適用したときにその成果は大きい。
何故ならば、ラック20の底面は大方すすぎノズルの5
cm〜8cm上にあるため、すすぎノズルチップ65、
67、68、69からスプレーされたすすぎスプレーパ
ターン70、76、80、81は、それほど広がらない
うちに食器に達し、図6、図7、図8で説明したパター
ンはほぼ正確にラック20の底面において明確に実現さ
れる。
3はラック20の底面から上方へ45〜50cm離れて
あるため、下部スプレーノズルに適用した場合に比べそ
のすすぎパターンの実現性に劣る。
み適用し、上部は今までと同じような構造もしくは回転
させずに4個のノズルを固定してスプレーする固定ノズ
ル方式とすることが考えられる。
本のすすぎノズルアーム60、61、63、64を使っ
た十字形で説明したが、従来、広く使われている図3に
示したノズルアーム12を2本のすすぎノズルアーム6
0、62として従来のものと外観上ほとんど変わらない
形で実現することもできる。
図7で説明した機能を、さらに簡単化した構造で実現し
ていることが判る。つまり、図5、図7では、長いすす
ぎノズルアーム60、61に代えて1個のすすぎノズル
チップ65と1本のすすぎノズルアーム60としたこと
である。中央の回転弁機構はほとんど変わらずに、やは
りすすぎ湯導管51の上部には4個の穴55が開けられ
ていて回転弁座57には今まで2本のすすぎノズルアー
ム60、61が貫通する形で取り付けて2本のすすぎノ
ズルアーム60、61に対して同時に流路を形成してい
たのであるが、これを1本のすすぎノズルアーム60に
対するために、すすぎノズルアーム60が嵌合する穴を
1個のみ加工しておけばよい。このようにすることによ
って、図5では、2本の長いすすぎノズルアーム60、
61がラック20の隅にきたとき同時に2個のすすぎノ
ズルチップ65、67からスプレーされたが、図11の
構造では片方だけからのスプレーとなることが異なる。
よって、スプレーされる回数は今まで1回転で2回ずつ
であったが、図11の構造では1回ずつとなる。よっ
て、その分だけすすぎノズルチップ65の穴出口を大き
くして2倍のスプレー量とすれば良い。
ルアーム62、63にすすぎノズルチップ68、69を
2個取り付けていたが、図11ではこれを1本の短いす
すぎノズルアーム62に2個のすすぎノズルチップ6
8、69を図6のものと中心から同じ距離にそれぞれ取
り付けることで図6と同じ機能を果たすことになること
が判る。
と同じスプレー効果を得られることとなり、実際の製品
化に際しては、図11の構造のものとなる可能性もあ
る。
ている食器洗浄機のすすぎノズルアーム12に適用する
ことによって、ランニングコストの大半を占めるすすぎ
湯を31%節減するものであるが、本実施の形態は、す
すぎ工程にのみ適用するものであって食器洗浄機の洗浄
工程に適用するものではない。
ス用ラックに25個のグラスを載せて洗浄する場合につ
いて述べたが、皿やどんぶり等の他の食器を洗う場合も
同じことであるので、それらの洗浄については説明を省
略した。
てタンク内に出し入れ自在に設けられた角形のラック
と、このラックの略中心を回転中心として回転して全周
にわたってすすぎ湯を噴出する第一のすすぎノズルアー
ムと、前記ラックの略中心を回転中心として回転して前
記ラックの隅部ですすぎ湯を噴出する第二のすすぎノズ
ルアームとよりなるので、第一のすすぎノズルアームと
第二のすすぎノズルアームとが回転運動しているもので
あり、ラックが角形の形状をしていても、すすぎ湯の噴
出を角形のラックの形状に合わせて行なうことができ、
ランニングコストをきわめて低減することができ、洗剤
や水の省資源化を図ることができる。例えば、前述の試
算に基づけば、すすぎ湯14のコストが91.7%とラ
ンニングコストの大半を占めるものであり、かつ、すす
ぎ湯14が35%減ることは洗剤費用Eも35%減るこ
ととなり、448円+26.5円=474.5円の35
%減となる。つまり、この点からも166円/時の節減
となる。従って、1日に4時間運転し、1年の稼動を3
00日とした場合は、166円×4時間×300日=1
9万9200円の費用節減となる。これはエネルギーと
水と化学洗剤の節減という効果をもたらし、実用上、大
変な省エネルギー効果をもたらすものである。
器洗浄機において、第一のすすぎノズルアームのすすぎ
ノズルチップは、ラックの対辺寸法を最大径とするスプ
レー範囲をカバーするスプレーパターンのすすぎ湯を噴
出し、第二のすすぎノズルアームのすすぎノズルチップ
はラックの対角隅部をカバーするスプレーパターンのす
すぎ湯を噴出するので、角形のラックに対して最も効率
的なすすぎ湯の噴出を行なわせることができる。
記載の食器洗浄機において、第一のすすぎノズルアーム
と第二のすすぎノズルアームとは、すすぎ湯導管を中心
としてそれぞれ2本ずつ配設されているので、密度の高
いすすぎ湯を供給することができ、能率的な処理を行な
うことができるものである。
記載の食器洗浄機において、すすぎ湯導管を中心として
1本の第一のすすぎノズルアームと1本の第二のすすぎ
ノズルアームとが配設されているので、食器洗浄機の構
造を簡易化することができる。
記載の食器洗浄機において、第二のすすぎノズルアーム
に対するすすぎ湯の供給は、円周方向に間欠的に開口さ
れた4個の穴を備えた回転弁座を用いて行なうようにし
たので、第二のすすぎノズルアームを回転させるだけで
ラックの隅部にすすぎ湯を供給する間欠的な噴出を簡単
に行なわせることができるものである。
る。
断側面図である。
る。
ルアームの平面図である。
る。
る。
ーンとそれによるスプレー範囲を示す平面図である。
ーンとそれによるスプレー範囲を示す平面図である。
ズルアームとによるスプレーパターンとそれによるスプ
レー範囲を示す平面図である。
図である。
ぎノズルアームとは、すすぎ湯導管を中心としてそれぞ
れ2本ずつ配設されていることを特徴とする請求項1記
載の食器洗浄機。
すすぎノズルアームと1本の第二のすすぎノズルアーム
とが配設されていることを特徴とする請求項1記載の食
器洗浄機。
ぎ湯の供給は、円周方向に間欠的に開口された4個の穴
を備えた回転弁座を用いて行なうようにしたことを特徴
とする請求項1記載の食器洗浄機。
食器が載せられてタンク内に出し入れ自在に設けられた
角形のラックと、このラックの略中心を回転中心として
回転し前記ラックの対辺寸法を最大径とする円形のスプ
レー範囲をカバーするスプレーパターンのすすぎ湯を噴
出するすすぎノズルチップを備えた第一のすすぎノズル
アームと、前記ラックの略中心を回転中心として回転し
前記ラックの対角隅部のみをカバーするスプレーパター
ンのすすぎ湯を噴出するすすぎノズルチップを備えた第
二のすすぎノズルアームとよりなる。
器洗浄機において、第一のすすぎノズルアームと第二の
すすぎノズルアームとは、すすぎ湯導管を中心としてそ
れぞれ2本ずつ配設されている。
器洗浄機において、すすぎ湯導管を中心として1本の第
一のすすぎノズルアームと1本の第二のすすぎノズルア
ームとが配設されている。
器洗浄機において、第二のすすぎノズルアームに対する
すすぎ湯の供給は、円周方向に間欠的に開口された4個
の穴を備えた回転弁座を用いて行なうようにした。
てタンク内に出し入れ自在に設けられた角形のラック
と、このラックの略中心を回転中心として回転し前記ラ
ックの対辺寸法を最大径とする円形のスプレー範囲をカ
バーするスプレーパターンのすすぎ湯を噴出するすすぎ
ノズルチップを備えた第一のすすぎノズルアームと、前
記ラックの略中心を回転中心として回転し前記ラックの
対角隅部のみをカバーするスプレーパターンのすすぎ湯
を噴出するすすぎノズルチップを備えた第二のすすぎノ
ズルアームとよりなるので、第一のすすぎノズルアーム
と第二のすすぎノズルアームとが回転運動しているもの
であり、ラックが角形の形状をしていても、すすぎ湯の
噴出を角形のラックの形状に合わせて行なうことがで
き、ランニングコストをきわめて低減することができ、
洗剤や水の省資源化を図ることができる。例えば、前述
の試算に基づけば、すすぎ湯14のコストが91.7%
とランニングコストの大半を占めるものであり、かつ、
すすぎ湯14が35%減ることは洗剤費用Eも35%減
ることとなり、448円+26.5円=474.5円の
35%減となる。つまり、この点からも166円/時の
節減となる。従って、1日に4時間運転し、1年の稼動
を300日とした場合は、166円×4時間×300日
=19万9200円の費用節減となる。これはエネルギ
ーと水と化学洗剤の節減という効果をもたらし、実用
上、大変な省エネルギー効果をもたらすものである。
器洗浄機において、第一のすすぎノズルアームと第二の
すすぎノズルアームとは、すすぎ湯導管を中心としてそ
れぞれ2本ずつ配設されているので、密度の高いすすぎ
湯を供給することができ、能率的な処理を行なうことが
できるものである。
器洗浄機において、すすぎ湯導管を中心として1本の第
一のすすぎノズルアームと1本の第二のすすぎノズルア
ームとが配設されているので、食器洗浄機の構造を簡易
化することができる。
器洗浄機において、第二のすすぎノズルアームに対する
すすぎ湯の供給は、円周方向に間欠的に開口された4個
の穴を備えた回転弁座を用いて行なうようにしたので、
第二のすすぎノズルアームを回転させるだけでラックの
隅部にすすぎ湯を供給する間欠的な噴出を簡単に行なわ
せることができるものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 食器が載せられてタンク内に出し入れ自
在に設けられた角形のラックと、このラックの略中心を
回転中心として回転して全周にわたってすすぎ湯を噴出
する第一のすすぎノズルアームと、前記ラックの略中心
を回転中心として回転して前記ラックの隅部ですすぎ湯
を噴出する第二のすすぎノズルアームとよりなることを
特徴とする食器洗浄機。 - 【請求項2】 第一のすすぎノズルアームのすすぎノズ
ルチップは、ラックの対辺寸法を最大径とするスプレー
範囲をカバーするスプレーパターンのすすぎ湯を噴出
し、第二のすすぎノズルアームのすすぎノズルチップは
ラックの対角隅部をカバーするスプレーパターンのすす
ぎ湯を噴出することを特徴とする請求項1記載の食器洗
浄機。 - 【請求項3】 第一のすすぎノズルアームと第二のすす
ぎノズルアームとは、すすぎ湯導管を中心としてそれぞ
れ2本ずつ配設されていることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の食器洗浄機。 - 【請求項4】 、すすぎ湯導管を中心として1本の第一
のすすぎノズルアームと1本の第二のすすぎノズルアー
ムとが配設されていることを特徴とする請求項1または
2記載の食器洗浄機。 - 【請求項5】 第二のすすぎノズルアームに対するすす
ぎ湯の供給は、円周方向に間欠的に開口された4個の穴
を備えた回転弁座を用いて行なうようにしたことを特徴
とする請求項1または2記載の食器洗浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11220652A JP3115870B1 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 食器洗浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11220652A JP3115870B1 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 食器洗浄機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3115870B1 JP3115870B1 (ja) | 2000-12-11 |
JP2001046296A true JP2001046296A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16754336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11220652A Expired - Lifetime JP3115870B1 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 食器洗浄機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3115870B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014100239A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Kao Corp | 食器の洗浄方法 |
JP2019098260A (ja) * | 2017-12-04 | 2019-06-24 | 三浦工業株式会社 | 洗浄器 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5631427B2 (ja) * | 2013-02-18 | 2014-11-26 | 日本洗浄機株式会社 | 食器洗浄機 |
-
1999
- 1999-08-04 JP JP11220652A patent/JP3115870B1/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2014100239A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Kao Corp | 食器の洗浄方法 |
JP2019098260A (ja) * | 2017-12-04 | 2019-06-24 | 三浦工業株式会社 | 洗浄器 |
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---|---|
JP3115870B1 (ja) | 2000-12-11 |
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