JP5631427B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、ホテルやレストランなどの業務用厨房で使用後の食器類を自動洗浄するようにした食器洗浄機に関する。
業務用の食器洗浄機では、洗浄室に収納した食器類を洗浄ノズルから噴射させた洗浄水で洗浄した後、濯ぎノズルから噴射した濯ぎ水で濯ぎ洗いしている。洗浄水は洗浄に必要な温度として65℃前後の温度に維持され、食器類に付着した汚れを落とす。濯ぎ水は80〜90℃程度の温度に維持され、洗浄後の食器類の濯ぎと共に滅菌を行い、併せて乾燥効果を高める。洗浄水は洗浄タンクに貯留され、適宜ポンプで吸引されて洗浄ノズルに導かれる。濯ぎ水は濯ぎタンクに貯留され、適宜ポンプで吸引されて濯ぎノズルに導かれる。
従来の食器洗浄機では、洗浄タンク内の洗浄水を加熱する洗浄水用の加熱手段と濯ぎタンク内の濯ぎ水を加熱する濯ぎ水用の加熱手段とを別個独立に設けている。一般的に、洗浄水用の加熱手段には電熱ヒータ、濯ぎ水用の加熱手段にはガスヒータが用いられることが多い。
これに対して特許文献1には、洗浄タンクと濯ぎタンクとを金属製の隔壁を介して隣接配置し、濯ぎタンク内で加熱した濯ぎ水から隔壁を通した伝熱によって洗浄タンク内の洗浄水を昇温させるようにした食器洗浄機が記載されている。濯ぎタンク内の濯ぎ水を加熱する加熱手段を設けておけば、洗浄タンク内の洗浄水を加熱する加熱手段を省略することができる、というのが特許文献1での主張である。
特開2009−089941号公報
この出願の発明者は、特許文献1に記載されているような構造の食器洗浄機を試作して実験を行ったところ、洗浄水を加熱する加熱手段を省略できるとする特許文献1の主張が的を射ていないことを突き止めた。特許文献1では濯ぎ水の温度を75〜95℃、好適には80〜90℃にすると述べられている(特許文献1の段落0017参照)。しかしこれでは洗浄タンク内の洗浄水を洗浄に必要な65℃前後の温度まで昇温させることができなかった。
検証の結果、洗浄タンク内の洗浄水の加熱には4kWh程度必要であることが分かった。ラックに食器類を満載して1時間に40回洗浄運転するという条件である。これに対して特許文献1に記載されているような垂直隔壁からの熱伝導では、同じ条件の下で1kWh程度しか賄えないことが判明した。
そこでこの出願の出願人は、濯ぎタンク内の濯ぎ水の温度を上昇させて洗浄タンク内の洗浄水に対する伝導熱を高めることを試みた。すると一つの問題に突き当たった。濯ぎポンプのキャビテーションである。
業務用の食器洗浄機に一般的に採用されている濯ぎポンプは、羽根車を回転させて遠心力によって流体を加圧する渦巻きポンプである。渦巻きポンプはその動作時に羽根車の裏側に減圧を生ずることからその領域の流体の沸点を下げてしまう。このため加圧流体の温度が高すぎる場合には、減圧が発生する羽根の裏面領域で濯ぎ水が沸騰しキャビテーションが発生してしまうのである。こうなると濯ぎポンプの正常動作がまったく期待できなくなってしまう。この出願の出願人は、濯ぎ水の温度が90℃を超えるとキャビテーションを引き起こす頻度が高まることを確かめた。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、濯ぎタンクから濯ぎ水を吸引する濯ぎポンプにキャビテーションを生じさせることなく、濯ぎタンクからの隔壁を介した伝熱によって洗浄タンクに貯留された洗浄水を洗浄に必要な温度(65℃前後)に維持できるようにすることを目的とする。
本発明の食器洗浄機は、食器類を出し入れ自在に収納し、収納した食器類に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズルと濯ぎ水を噴射する濯ぎノズルとを配置した洗浄室と、洗浄水を貯留する洗浄タンクと、前記洗浄タンクに貯留された洗浄水に側面と上面とが接する金属製の隔壁を介して前記洗浄タンクに隣接し、加熱手段で加熱自在に濯ぎ水を貯留する濯ぎタンクと、前記洗浄タンクに貯留された洗浄水を洗浄ポンプで吸引して前記洗浄ノズルに導く洗浄導管と、前記濯ぎタンクに貯留された濯ぎ水を濯ぎポンプでポンプ吸引口から吸引して前記濯ぎノズルに導く濯ぎ導管と、前記ポンプ吸引口に一部導水する位置に配置した給水口から水道水を前記濯ぎタンクに給水する給水菅と、を備え、前記加熱手段を制御して前記濯ぎタンクに貯留された濯ぎ水の温度を蒸気が発生する温度に維持することで前記隔壁を介した伝熱によって前記洗浄タンクに貯留された洗浄水を洗浄に必要な温度に維持し、前記濯ぎポンプによる濯ぎ水の吸引動作に際して、冷水が混合されて温度が下げられた濯ぎ水が前記濯ぎポンプに吸引されて当該濯ぎポンプのキャビテーションを防止するように、前記給水口から水道水を前記濯ぎタンクに給水して前記ポンプ吸引口に冷水の一部を導くようにし、これによって上記課題を解決するようにした。
本発明によれば、濯ぎタンクに貯留された濯ぎ水の温度を蒸気が発生する温度に維持し、隔壁の側面を利用した濯ぎ水からの熱伝導の他、隔壁の上面を利用した濯ぎタンク内の蒸気による熱伝導をも利用することで、隔壁を介した伝熱によって洗浄タンクに貯留された洗浄水を洗浄に必要な温度(65℃前後)に維持することができ、この際、濯ぎポンプによる濯ぎ水の吸引動作に際して給水口から水道水を濯ぎタンクに給水してポンプ吸引口に冷水の一部を導くことで、濯ぎタンク内の濯ぎ水が高温になっていても濯ぎポンプにキャビテーションを発生させないようにすることができ、したがって、洗浄水用の加熱手段を省略した経済的な食器洗浄機を実現することができる。
実施の一形態を示す食器洗浄機全体の縦断正面図。 濯ぎ水吸引構造の第1の例を示す(a)は上方から見た模式図、(b)は側面から見た模式図。 濯ぎ水吸引構造の第2の例を示す(a)は上方から見た模式図、(b)は側面から見た模式図。 濯ぎ水吸引構造の第3の例を示す(a)は上方から見た模式図、(b)は側面から見た模式図。 濯ぎ水吸引構造の第4の例を示す(a)は上方から見た模式図、(b)は側面から見た模式図。 濯ぎ水吸引構造の第5の例を示す(a)は上方から見た模式図、(b)は側面から見た模式図。 濯ぎ水吸引構造の第6の例を示す(a)は上方から見た模式図、(b)は側面から見た模式図。 濯ぎ水吸引構造の第7の例を示す(a)は上方から見た模式図、(b)は側面から見た模式図。 濯ぎ水吸引構造の第8の例を示す(a)は上方から見た模式図、(b)は側面から見た模式図。
実施の形態を図面に基づいて説明する。説明項目は次のとおりである。
1.全体の概要
2.濯ぎ水吸引構造
(1)第1の例
(2)第2の例
(3)第3の例
(4)第4の例
(5)第5の例
(6)第6の例
(7)第7の例
(8)第8の例
3.作用効果
(1)作用
(2)洗浄水用の加熱手段の省略
(3)濯ぎ水吸引構造
(4)その他の効果
4.変形例
1.全体の概要
食器洗浄機は、密閉的な空間である洗浄室101を形成している。洗浄室101は内部にラック台102を備え、外部を洗浄室カバー103で覆われている。ラック台102は食器類を入れたラック11を載せるための台であり、洗浄室カバー103で覆われた洗浄室101に食器類を収納した状態で保持できるようにしている。ラック11の出し入れは洗浄室カバー103の一部に設けられた洗浄室101を開閉する扉(図示せず)によって行う。
洗浄室101は、収納した食器類に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズルと濯ぎ水を噴射する濯ぎノズルとを配置している。本実施の形態の食器洗浄機は、洗浄ノズルとして上部洗浄ノズル111と下部洗浄ノズル112とをそれぞれ回転自在に備え、濯ぎノズルとして上部濯ぎノズル131と下部濯ぎノズル132とをそれぞれ回転自在に備えている。
洗浄室101の下方には、洗浄水を貯留する洗浄タンク201と濯ぎ水を貯留する濯ぎタンク301とが設けられている。共にステンレス鋼板によって形成されている。これらの洗浄タンク201と濯ぎタンク301とは金属製(ステンレス鋼板)の隔壁251を介して隣接している。隔壁251は洗浄タンク201及び濯ぎタンク301の底面から垂直に立ち上がった側面と上面とを備えた平板上の部材である。上面は洗浄タンク201に貯留されている洗浄水の規定の水位WL1よりも低く配置されている。したがって隔壁251は洗浄タンク201内の洗浄水に完全に水没している。隔壁251は上面に傾斜勾配をつけており、上面は側面との連絡部分から離反すればするほど上昇している。このため隔壁251の上面部分では洗浄水の水深が一定ではなく、浅い部分と深い部分とが発生している。
洗浄タンク201に貯留された洗浄水を上部洗浄ノズル111と下部洗浄ノズル112とに導く構造物は洗浄ポンプ211と洗浄導管212である。洗浄ポンプ211は洗浄タンク201内の洗浄水を吸引し、洗浄導管212を介して上部洗浄ノズル111と下部洗浄ノズル112とに導く。
洗浄タンク201は、規定の水位WL1を超える洗浄水が導入された場合にこれをオーバーフローさせる配管を備えている。洗浄水超流菅221である。
洗浄タンク201は温度センサ231も備えている。温度センサ231は洗浄タンク201に貯留された洗浄水の温度を検出するセンサである。
濯ぎタンク301に貯留された濯ぎ水を上部濯ぎノズル131と下部濯ぎノズル132とに導く構造物は濯ぎポンプ311と濯ぎ導管312と濯ぎ吸引導管331である。濯ぎポンプ311は濯ぎタンク301内の濯ぎ水を濯ぎ吸引導管331のポンプ吸引口332から吸引し、濯ぎ導管312を介して上部濯ぎノズル131と下部濯ぎノズル132とに導く。
濯ぎタンク301に対する濯ぎ水の給水は、給水菅351によって行う。給水菅351は給水接続口352を介して水道管(図示せず)に接続しており、給水弁353を開くことによって水道管からの水道水を二股に分岐した二つの給水口354,355から濯ぎタンク301に給水する。これらの給水口354,355は、濯ぎタンク301での濯ぎ水の規定の水位WL2よりも高く配置されている。こうして給水される水道水が濯ぎ水となる。
給水菅351は、一方の給水口354をある特定の位置に定めている。この位置は、水道管からの水道水を濯ぎポンプ311に連絡するポンプ吸引口332に一部導水し得る位置である。本実施の形態ではこのような各部の配置を濯ぎ水吸引構造と呼ぶ。濯ぎ水吸引構造については、第1〜第8の例までの八種類を後で紹介する。
濯ぎタンク301において濯ぎ水の水位WL2を決定しているのは水位センサ322である。食器洗浄機が内蔵する制御部(図示せず)は、給水弁353を開いて濯ぎタンク301に濯ぎ水となる水道水を給水する場合、水位センサ322が水道水を検知したら給水弁353を閉じる。こうして濯ぎタンク301内での濯ぎ水の水位が規定の水位WL2に保たれる。
もっとも、動作上、濯ぎタンク301に規定の水位WL2を超える水道水が導入されることがある。濯ぎタンク301はこのような場合に水道水をオーバーフローさせる配管を備えている。濯ぎ水超流菅371である。
濯ぎタンク301は温度センサ321も備えている。温度センサ321は濯ぎタンク301に貯留された濯ぎ水の温度を検出するセンサである。
食器洗浄機は濯ぎタンク301の底面下方に加熱手段401を配置している。加熱手段401は例えばガスヒータであり、ガス接続口402から取り込んだ例えば都市ガスを燃焼させ、濯ぎタンク301内の濯ぎ水を加熱する。加熱手段401とガス接続口402との間にはガス燃焼制御部403が介在配置され、加熱手段401の加熱状態を制御できるようになっている。加熱手段401は排気筒404を備えている。
ガス燃焼制御部403は、濯ぎタンク301に貯留されている濯ぎ水から蒸気が発生する温度、一例として沸騰直前の温度(96〜98℃)に濯ぎ水の温度を調節する。つまり濯ぎタンク301内の濯ぎ水の温度がそのような温度になるように加熱手段401の点火と消火のタイミングを制御するわけである。あるいは、加熱手段401における点火部分が複数系列、例えば二系列になっている場合には、個々の系列の点火と消火とをタイミング制御することで、濯ぎタンク301内の濯ぎ水の温度制御が可能となる。
食器洗浄機が内蔵する制御部(図示せず)は、濯ぎポンプ311の動作タイミングと給水弁353の動作タイミングとを合わせるように制御する。つまり濯ぎポンプ311による濯ぎ水の吸引動作に際して、必ず給水口354,355から水道水を濯ぎタンク301に給水し、ポンプ吸引口332に水道水の一部を導くように制御する。
2.濯ぎ水吸引構造
給水菅351は、水道管からの水道水を濯ぎポンプ311に連絡するポンプ吸引口332に一部導水し得る位置に一方の給水口354の位置に定めている。このような各部の配置を濯ぎ水吸引構造と呼ぶことは前述のとおりである。第1〜第8の例までの八種類の濯ぎ水吸引構造を次に紹介する。
(1)第1の例
第1の例を図2(a),(b)に基づいて説明する。
本例では、ポンプ吸引口332を上方(真上)に向け、その上方に給水菅351の一方の給水口354を配置している。
ここで、ポンプ吸引口332から濯ぎタンク301内に貯留された濯ぎ水の水面(規定の水位WL2となっている場合の水面)までの距離をL、ポンプ吸引口332の最小幅をDとする。本例では、ポンプ吸引口332を中心とする距離D+Lの範囲内に一方の給水口354を配置している(図2(a),(b)中の点線領域)。またL≦4Dの関係に設定している。
(2)第2の例
第2の例を図3(a),(b)に基づいて説明する。
本例では、ポンプ吸引口332を横方向(真横)に向け、その上方に給水菅351の一方の給水口354を配置している。
ここで、ポンプ吸引口332から濯ぎタンク301内に貯留された濯ぎ水の水面(規定の水位WL2となっている場合の水面)までの距離をL、ポンプ吸引口332の最小幅をDとする。本例では、ポンプ吸引口332を中心とする幅方向に距離D+Lの範囲内であって、しかもポンプ吸引口332の遠近方向に距離Lの範囲内に一方の給水口354を配置している(図3(a)中の点線領域)。またL≦3Dの関係に設定している。
(3)第3の例
第3の例を図4(a),(b)に基づいて説明する。
本例では、ポンプ吸引口332を上方(真上)に向けている。そしてポンプ吸引口332と給水菅351の一方の給水口354とを導水菅341で連絡させている。
(4)第4の例
第4の例を図5(a),(b)に基づいて説明する。
本例では、ポンプ吸引口332を横方向(真横)に向けている。そしてポンプ吸引口332と給水菅351の一方の給水口354とを導水菅341で連絡させている。
(5)第5の例
第5の例を図6(a),(b)に基づいて説明する。
本例では、ポンプ吸引口332を上方(真上)に向けている。そしてポンプ吸引口332を隔壁枠342で囲み、給水菅351の一方の給水口354から給水される水道水が隔壁枠342内に落ちるようにしている。
(6)第6の例
第6の例を図7(a),(b)に基づいて説明する。
本例では、ポンプ吸引口332を上方(真上)に向けている。そしてポンプ吸引口332を隔壁枠342で囲み、給水菅351の一方の給水口354から給水される水道水が隔壁枠342内に落ちるようにしている。
第5の例と異なる点は、濯ぎタンク301の側壁を隔壁枠342の一部として利用している点である。
(7)第7の例
第7の例を図8(a),(b)に基づいて説明する。
本例では、ポンプ吸引口332を横方向(真横)に向けている。そしてポンプ吸引口332を隔壁枠342で囲み、給水菅351の一方の給水口354から給水される水道水が隔壁枠342内に落ちるようにしている。
(8)第8の例
第8の例を図9(a),(b)に基づいて説明する。
本例では、ポンプ吸引口332を横方向(真横)に向けている。そしてポンプ吸引口332を隔壁枠342で囲み、給水菅351の一方の給水口354から給水される水道水が隔壁枠342内に落ちるようにしている。
第7の例と異なる点は、濯ぎタンク301の側壁にポンプ吸引口332を配置した点である。これにより濯ぎタンク301の側壁が隔壁枠342の一部として利用されている。
3.作用効果
(1)作用
食器類の洗浄動作を行うには、洗浄ポンプ211を動作させる。洗浄ポンプ211は洗浄タンク201に貯留されている洗浄水(65℃程度)を吸込み、洗浄導管212を介して上部洗浄ノズル111と下部洗浄ノズル112とに導く。これにより上部濯ぎノズル131と下部濯ぎノズル132とから洗浄水が噴射され、ラック11内の食器類が洗浄される。食器類を洗浄した洗浄水は洗浄タンク201に落下するため、再び洗浄ポンプ211に吸い上げられて食器類を洗浄する。循環方式である。
食器類の洗浄が完了したら濯ぎポンプ311を作動させる。濯ぎポンプ311は濯ぎタンク301に貯留されている濯ぎ水(96〜98℃)をポンプ吸引口332から吸い込み、濯ぎ導管312を介して上部濯ぎノズル131と下部濯ぎノズル132とに導く。これにより上部濯ぎノズル131と下部濯ぎノズル132とから濯ぎ水が噴射され、ラック11内の洗浄後の食器類が濯ぎ洗いされる。高温の濯ぎ水は食器類を滅菌し、乾燥効果も高める。この際、2〜3リットル程度の濯ぎ水が使用される。
上部濯ぎノズル131と下部濯ぎノズル132とから噴射した濯ぎ湯は洗浄タンク201に回収される。これにより洗浄タンク201内の洗浄水は比較的綺麗な使用済みの濯ぎ湯に希釈されて幾分綺麗になり、オーバーフローした分は洗浄水超流菅221から排水される。
濯ぎタンク301からの濯ぎ湯が消費によって減少すると、水位センサ322がその減少を検知する。制御部(図示せず)はこれに応じて給水弁353を開く。これによって適宜水道水が給水菅351を通って給水口354,355から濯ぎタンク301に給水され、減少分の補充がなされる。
(2)洗浄水用の加熱手段の省略
本実施の形態によれば、濯ぎタンク301に貯留された濯ぎ水の温度を蒸気が発生する温度に維持することで、隔壁251を介した伝熱によって洗浄タンク201に貯留された洗浄水を洗浄に必要な温度(65℃前後)に維持することができる。この際、隔壁251の側面を利用した濯ぎ水からの熱伝導と、隔壁251の上面を利用した濯ぎタンク301内の蒸気による熱伝導とが利用され、優れた熱伝導効果が発生する。
このような隔壁251を介した伝熱による洗浄水の加熱に際して重要なことは、濯ぎポンプ311のキャビテーションを防止することができるということである。つまり本実施の形態では、濯ぎポンプ311による濯ぎ水の吸引動作に際して、給水菅351の一方の給水口354から水道水を濯ぎポンプ311のポンプ吸引口332に導いている。このときの水道水は冷水なので、濯ぎタンク301に予め貯留されている高温(96〜98℃)に加熱された濯ぎ水に冷水が混合されて温度が下げられた濯ぎ水が濯ぎポンプ311に吸引されることになる。このため濯ぎタンク301内の濯ぎ水が高温(96〜98℃)であったとしても、濯ぎポンプ311のキャビテーションを確実に防止することが可能となる。
したがって本実施の形態によれば、洗浄タンク201に貯留された洗浄水用の加熱手段を省略した経済的な食器洗浄機を実現することができる。
(3)濯ぎ水吸引構造
第1の例及び第2の例の濯ぎ水吸引構造を採用した場合には、導水菅341や隔壁枠342を必要としないので、構造の簡略化に貢献する。また導水菅341や隔壁枠342を設けなくても、一方の給水口354から給水した水道水を効果的にポンプ吸引口332から濯ぎポンプ311に導くことが可能である。第1の例及び第2の例での条件を満たすならば、濯ぎポンプ311の作動時、一方の給水口354から給水した水道水のほぼ全てがポンプ吸引口332に吸い込まれる。
第3の例及び第4の例の濯ぎ水吸引構造を採用した場合には、導水菅341の太さを工夫することで、濯ぎタンク301に貯留する濯ぎ水と濯ぎポンプ311に導く濯ぎ水との分量制御を容易にすることができる。分量制御が容易であるということは、濯ぎタンク301に貯留する濯ぎ水と濯ぎポンプ311に導く濯ぎ水との温度制御の容易化にもつながる。
しかもポンプ吸引口332と一方の給水口354との配置位置を制約しないので、各部の配置位置に自由度をもたらすことができる。
第5の例〜第8の例の濯ぎ水吸引構造を採用した場合には、ポンプ吸引口332と一方の給水口354との配置位置を制約しないので、各部の配置位置に自由度をもたらすことができる。第5の例〜第8の例の構成であるならば、濯ぎポンプ311の作動時、一方の給水口354から給水した水道水のほぼ全てがポンプ吸引口332に吸い込まれる。
第6の例及び第8の例の場合には、濯ぎタンク301の側壁を隔壁枠342の一部として利用することができるので、構造の簡略化を図ることができる。
(4)その他の効果
本実施の形態では、加熱手段401としてガスヒータを用いた。これにより、濯ぎ水の加熱のために必要なランニングコストを電気使用の場合に比べて著しく低廉にすることができる。
本実施の形態では、濯ぎタンク301に貯留された濯ぎ水の温度を沸騰直前の温度(96〜98℃)に維持した。この範囲の温度によっても、隔壁251を介した伝熱によって洗浄タンク201内の洗浄水を必要な温度(65℃前後)に維持する十分な効果が得られる。これにより、濯ぎ水を沸騰させ続ける場合に比べて、濯ぎ水の加熱のために必要なランニングコストをより一層低廉にすることができる。
本実施の形態では、給水菅351は分岐させて二つの給水口354,355を設けた。これにより濯ぎタンク301に供給する水道水と濯ぎポンプ311に導く水道水とを分けることができ、濯ぎタンク301に貯留する濯ぎ水と濯ぎポンプ311に導く濯ぎ水との分量制御や温度制御を容易にすることができる。
本実施の形態では、隔壁251を平板形状にした。このような平板形状の隔壁251によっても、隔壁251を介した伝熱によって洗浄タンク201内の洗浄水を必要な温度(65℃前後)に維持する十分な効果が得られる。そして平板形状の隔壁251は、洗浄タンク201内を掃除するに際しての作業性を格段に向上させることができる。
本実施の形態では、隔壁251の上面に側面から離反するほど上昇する傾斜勾配をつけた。このため隔壁251の上面部分では洗浄水の水深が一定ではなく、浅い部分と深い部分とが発生する。浅い部分においては洗浄水の加熱応答性が高まり、洗浄タンク201内の洗浄水を効率よく昇温することができる。
4.変形例
実施に際しては各種の変形や変更が可能である。例えば加熱手段401にはガスヒータに限らず他の熱源、例えば電気ヒータその他を用いてもよい。その他、あらゆる変形や変更が可能である。
101 洗浄室
111 上部洗浄ノズル(洗浄ノズル)
112 下部洗浄ノズル(洗浄ノズル)
131 上部濯ぎノズル(濯ぎノズル)
132 下部濯ぎノズル(濯ぎノズル)
201 洗浄タンク
211 洗浄ポンプ
212 洗浄導管
251 隔壁
301 濯ぎタンク
311 濯ぎポンプ
312 濯ぎ導管
332 ポンプ吸引口
341 導水菅
342 隔壁枠
351 給水菅
354 給水口
355 給水口
401 加熱手段

Claims (20)

  1. 食器類を出し入れ自在に収納し、収納した食器類に向けて洗浄水を噴射する洗浄ノズルと濯ぎ水を噴射する濯ぎノズルとを配置した洗浄室と、
    洗浄水を貯留する洗浄タンクと、
    前記洗浄タンクに貯留された洗浄水に側面と上面とが接する金属製の隔壁を介して前記洗浄タンクに隣接し、加熱手段で加熱自在に濯ぎ水を貯留する濯ぎタンクと、
    前記洗浄タンクに貯留された洗浄水を洗浄ポンプで吸引して前記洗浄ノズルに導く洗浄導管と、
    前記濯ぎタンクに貯留された濯ぎ水を濯ぎポンプでポンプ吸引口から吸引して前記濯ぎノズルに導く濯ぎ導管と、
    前記ポンプ吸引口に一部導水する位置に配置した給水口から水道水を前記濯ぎタンクに給水する給水菅と、
    を備え、
    前記加熱手段を制御して前記濯ぎタンクに貯留された濯ぎ水の温度を蒸気が発生する温度に維持することで前記隔壁を介した伝熱によって前記洗浄タンクに貯留された洗浄水を洗浄に必要な温度に維持し、
    前記濯ぎポンプによる濯ぎ水の吸引動作に際して、冷水が混合されて温度が下げられた濯ぎ水が前記濯ぎポンプに吸引されて当該濯ぎポンプのキャビテーションを防止するように、前記給水口から水道水を前記濯ぎタンクに給水して前記ポンプ吸引口に冷水の一部を導くようにした、
    ことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記加熱手段はガスの燃焼によって前記濯ぎ水を加熱する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 前記濯ぎタンクに貯留された濯ぎ水の温度を沸騰直前の温度に維持するようにした、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗浄機。
  4. 前記ポンプ吸引口を上方に向け、その上方に前記給水菅の給水口を配置した、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の食器洗浄機。
  5. 前記ポンプ吸引口から前記濯ぎタンク内に貯留された濯ぎ水の水面までの距離をL、前記ポンプ吸引口の最小幅をDとした場合、前記ポンプ吸引口を中心とする距離D+Lの範囲内に前記給水口を配置した、
    ことを特徴とする請求項4に記載の食器洗浄機。
  6. L≦4Dの関係に設定した、
    ことを特徴とする請求項5に記載の食器洗浄機。
  7. 前記ポンプ吸引口を横方向に向け、その上方に前記給水菅の給水口を配置した、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の食器洗浄機。
  8. 前記ポンプ吸引口の最上位置から前記濯ぎタンク内に貯留された濯ぎ水の水面までの距離をL、前記ポンプ吸引口の最小幅をDとした場合、前記ポンプ吸引口を中心とする幅方向に距離D+Lの範囲内であって前記ポンプ吸引口の遠近方向に距離Lの範囲内に前記給水口を配置した、
    ことを特徴とする請求項7に記載の食器洗浄機。
  9. L≦3Dの関係に設定した、
    ことを特徴とする請求項8に記載の食器洗浄機。
  10. 前記ポンプ吸引口と前記給水菅の給水口とを導水菅で連絡させた、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の食器洗浄機。
  11. 前記ポンプ吸引口を上方に向けた、
    ことを特徴とする請求項10に記載の食器洗浄機。
  12. 前記ポンプ吸引口を横方向に向けた、
    ことを特徴とする請求項10に記載の食器洗浄機。
  13. 前記ポンプ吸引口を隔壁枠で囲み、その隔壁枠内に前記給水口から給水するようにした、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の食器洗浄機。
  14. 前記ポンプ吸引口を上方に向けた、
    ことを特徴とする請求項13に記載の食器洗浄機。
  15. 前記濯ぎタンクの側壁を前記隔壁枠の一部として利用した、
    ことを特徴とする請求項14に記載の食器洗浄機。
  16. 前記ポンプ吸引口を横方向に向けた、
    ことを特徴とする請求項13に記載の食器洗浄機。
  17. 前記濯ぎタンクの側壁に前記ポンプ吸引口を配置した、
    ことを特徴とする請求項16に記載の食器洗浄機。
  18. 前記給水菅は複数に分岐して水道水を前記濯ぎタンクに給水する、
    ことを特徴とする請求項1ないし17のいずれか一に記載の食器洗浄機。
  19. 前記隔壁を平板形状にした、
    ことを特徴とする請求項1ないし18のいずれか一に記載の食器洗浄機。
  20. 前記隔壁の上面に側面から離反するほど上昇する傾斜勾配をつけた、
    ことを特徴とする請求項1ないし19のいずれか一に記載の食器洗浄機。
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