JP2001046023A - ひき肉加工品 - Google Patents
ひき肉加工品Info
- Publication number
- JP2001046023A JP2001046023A JP11222579A JP22257999A JP2001046023A JP 2001046023 A JP2001046023 A JP 2001046023A JP 11222579 A JP11222579 A JP 11222579A JP 22257999 A JP22257999 A JP 22257999A JP 2001046023 A JP2001046023 A JP 2001046023A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meat
- product
- minced meat
- minced
- protein
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Abstract
味・食感が本物と変わらない腎臓患者用のひき肉加工品
を提供する。 【解決手段】製品に対して19〜37%のひき肉と41〜23%
の細片化マンナンゲル、さらには5〜20%の油脂及び/
又は糖を含み、これに増粘材とカルシウムが添加されて
任意の形状に加熱凝固していることを特徴とするひき肉
加工品。
Description
に関する。
ように肉を主原料としており、また適度な弾性を持たせ
て加熱凝固させているので、食味・食感の優れた食品で
ある。ところで、ひき肉加工品は主原料が肉であるため
蛋白質を多く含み高蛋白であり、蛋白質の摂取量に制限
がある腎臓患者用の食品としては不適である。そこで、
特開平5−284943号公報のように、ひき肉にグルコマン
ナン、ペクチン等の粘質物を増量材として加え、低蛋白
のひき肉加工品を製造することが提案されている。
案のひき肉加工品は低蛋白ではあるが、グルコマンナン
等の増量材が単に加えられたものであるため、食味・食
感が悪い上、低カロリーとなってしまい、高カロリーの
ものが望まれている腎臓病患者用の食品としてはやはり
不適である。したがって、本発明は低蛋白・高カロリー
であると同時に食味・食感が本物とかわらない腎臓病患
者用のひき肉加工品を提供することを目的とする。
製品に対して15〜40%のひき肉と45〜20%の細片化マン
ナンゲル、さらには5〜20%の油脂及び/又は糖を含
み、任意の形状に加熱凝固していることを特徴とするひ
き肉加工品、(2)製品に対して15〜40%のひき肉と45
〜20%の細片化マンナンゲル、さらには5〜20%の油脂
及び/又は糖を含み、これに増粘材とカルシウムが添加
されて任意の形状に加熱凝固していることを特徴とする
ひき肉加工品、によって達成される。
本発明において「%」と「部」は特にことわりのない限り
「重量%」と「重量部」をいう。本発明において「ひき肉加
工品」とは、ハンバーグ、ミートローフ、肉団子(ミー
トボール)のようなひき肉を主原料として所定の形状に
加熱凝固させた食品をいう。本発明のひき肉加工品に
は、製品に対して15〜40%のひき肉が配合されている。
市販のひき肉加工品には、製品に対して60%以上のひき
肉が配合されているのが一般的であるが、本発明ではそ
の量を少なくして製品の低蛋白化を図る。低蛋白かどう
かの目安としては、製品100g当り蛋白質の含量が6.5g以
下、好ましくは6.0g以下とするのがよい。ひき肉として
は、鶏肉、牛肉、豚肉のひき肉の他、合びき肉を用いて
もよい。ひき肉の配合量が15%未満であると、後述の試
験例のように、得られる製品の食味・食感が本物と違っ
たものとなるばかりでなく、カロリーが低くなり、また
40%を超えると蛋白質含量の高いものとなって、本発明
の目的を達成することができない。高カロリーの目安と
しては、製品100g当り160kcal以上、好ましくは180
kcal以上とするのがよい。
して45〜20%の細片化マンナンゲルが配合されている。
マンナンゲルの配合量を表す「%」は、粉体マンナン部に
清水10〜50部を加えて得られるものを基準とした割合を
いう。ひき肉との配合量の関係から、細片化マンナンゲ
ルの配合量を多くしたときは必然的にひき肉の配合量を
少なくし、一方、細片化マンナンゲルの配合量を少なく
したときは、必然的にひき肉に配合量を多くする必要が
ある。細片化マンナンゲルの配合量が45%を超えると、
後述の試験例のように、得られる製品の食味・食感が本
物と違ったものとなるばかりでなく、カロリーが低くな
り、また20%未満であると蛋白質含量が通常のひき肉加
工品と実質同一のものとなって、本発明の目的を達成す
ることができない。本発明において「細片化マンナンゲ
ル」とは、こんにゃく芋粉やこれを精製したグルコマン
ナン等の原料をゲル化した後、これをミンチにかけた
り、糸状にして切断したり、サイの目切りにしたものを
いう。ミンチがけしたものと糸状切断物は、円柱状の細
片になりやすく、その場合の大きさは直径2〜10mmφで
長さ5〜30mmのものがよい。また、サイの目切りにし
たものは、立方体状になりやすく、その場合の大きさは
一辺が2〜15mmのものがよい。細片化マンナンゲルの
大きさが小さ過ぎても、大き過ぎても肉団子に肉様の食
味・食感がつけにくくなるので注意を要する。
に対して5〜20%の油脂及び/又は糖類が配合されてい
る。油脂としては白絞油、サラダ油、ネギ油、バター、
マーガリン、豚脂、牛脂、鶏脂等好みの動・植物油脂
を、また糖類としてはブドウ糖、果糖、ショ糖、還元糖
等の好みのものを用いればよい。油脂と糖類は、ひき肉
加工品の食味を向上させると同時に、その製品を高カロ
リーにするために用いるものである。その配合割合が5
%未満であると高カロリーの製品が得にくく、また20%
を超えると製品が油っこくなったり、甘味がつき過ぎた
りするので好ましくない。
片化マンナンゲル、油脂及び/又は糖の混合物(粘稠
物)を平板状、ボール状等の任意の形状に加熱凝固させ
たものである。この場合、弾力性の比較的低い製品とな
るので、製品に弾力性をつけるには混合物(粘稠物)に
山芋や卵白のようなつなぎ材を加えて加熱凝固させると
よい。
加工品を製するには、上記ひき肉、細片化マンナンゲ
ル、油脂及び/又は糖の混合物にさらに増粘材とカルシ
ウムを加え、得られる粘稠物を任意の形状に加熱凝固さ
せるのがよい。ここで、増粘材としては、ペクチン、ア
ルギン酸ナトリウム、ローストビーンガム、カラギーナ
ン等を用いる。その配合量は製品に対して固形物換算で
0.1〜1%とすると、弾力性のある製品が得られる。また
カルシウムは、塩化カルシウム、酢酸カルシウム、グル
コン酸カルシウム等を用い、上記増粘材に対して1〜10
%配合するとよい。粘稠物の加熱凝固の手段としては、
湯中でボイルする、食用油で揚げる、オーブン中で焼く
等通常の製法によればよい。
片化マンナンゲル、油脂及び/又は糖が配合されている
ので、細片化マンナンゲルが供食に当ってひき肉の脂肪
と同じ役割をするためか、低蛋白・高カロリーであるに
も拘らず、本物のひき肉加工品と変わらない食味・食感
となる。これに加えて増粘材とカルシウムを添加して加
熱凝固させたひき肉加工品にあっては、弾力性のある製
品となる。
体)1部に清水20部を加えて攪拌し、5℃で1時間かけて
膨潤させ、得られたゲル状物をミンチにかけたものであ
る。上記各原料をよく混合し、1個180gのパティを作成
し、これをオーブン中で160℃で12分間焼き上げてハン
バーグを得た。
を試作した。
ール状に成形した後、これを100℃の湯中で8分間ボイル
して肉団子を得た。
し、これをオーブン中で160℃で12分間焼き上げて
得られたハンバーグ。 上記原料を用い比較例(1)と同じ方法で得られたハン
バーグ。
ボール状に成形した後、これを100℃の湯中で8分間
ボイルして得られた肉団子。 上記原料を用い、比較例(3)と同じ方法で得られた肉
団子。
試食して食味・食感を観察すると共に、弾力を測定し、
またサンプル100g当りの蛋白質とカロリーを算出し
たところ、表1の結果が得られた。
に、食味・食感が本物とかわらず、したがって腎臓病患
者用の食品に適していることが理解できる。
ト) 玉ねぎみじん切り、山芋、食塩、パン粉及び清水残余
は、実施例1と同じものを同じ割合で用いた他は、ハン
バーグの仕上がりサンプル(フライパンで焼き上げたも
の)に対して、ひき肉(若鶏のひき肉)、細片化マンナ
ンゲル(実施例1で用いたものと同じ)、油脂(ネギ油
1部と鶏油1部の混合物)、糖(デキストリン)が表2
の使用割合になるようにし、それぞれ配合割合の異なる
15種類のハンバーグ(サンプル)を実施例1に準じて
試作した。そして、各サンプルについて試験例1と同じ
テストをしたところ、表2の結果が得られた。
ンナンゲル45〜20%を用いると低蛋白・高カロリー
であると同時に、食味・食感が本物と変わらないハンバ
ーグが得られることが理解できる。
は、実施例3と同じものを同じ割合用いた他は、肉団子
の仕上がりサンプルに対して、ひき肉(若鶏ひき肉)、
細片化マンナンゲル(実施例1で用いたものと同じ)、
油脂(ネギ油1部と肉油1部の混合物)、糖(デキストリ
ンアルコール)が表3の使用割合となるようにし、それ
ぞれ配合割合の異なる15種類の肉団子(サンプル)を実
施例3に準じて試作した。そして、各サンプルについて
試験例1と同じテストをしたところ、表3の結果が得られ
た。
ナンゲル45〜20%を用いると低蛋白・高カロリーで
あると同時に、食味・食感が本物と変わらない肉団子が
得られることが理解できる。
白・高カロリーであると同時に、食味・食感が本物と変
わらないひき肉加工品が提供でき、このひき肉加工品は
腎臓病患者用の食品とすることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 製品に対して15〜40%のひき肉と45〜20
%の細片化マンナンゲル、さらには5〜20%の油脂及び
/又は糖を含み任意の形状に加熱凝固していることを特
徴とするひき肉加工品。 - 【請求項2】 製品に対して15〜40%のひき肉と40〜20
%の細片化マンナンゲル、さらには5〜20%の油脂及び
/又は糖を含み、これに増粘材とカルシウムが添加され
て任意の形状に加熱凝固していることを特徴とするひき
肉加工品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22257999A JP3222439B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | ひき肉加工品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22257999A JP3222439B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | ひき肉加工品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001046023A true JP2001046023A (ja) | 2001-02-20 |
JP3222439B2 JP3222439B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=16784691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22257999A Expired - Lifetime JP3222439B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | ひき肉加工品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3222439B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2478560A (en) * | 2010-03-09 | 2011-09-14 | Clearview Traffic Group Ltd | Road studs with optical input and a microprocessor to control the output of the input light. |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5566053B2 (ja) | 2008-07-18 | 2014-08-06 | ハウス食品グループ本社株式会社 | 食品組成物 |
-
1999
- 1999-08-05 JP JP22257999A patent/JP3222439B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2478560A (en) * | 2010-03-09 | 2011-09-14 | Clearview Traffic Group Ltd | Road studs with optical input and a microprocessor to control the output of the input light. |
GB2478560B (en) * | 2010-03-09 | 2012-10-31 | Clearview Traffic Group Ltd | Improved road studs |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3222439B2 (ja) | 2001-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6753216B2 (ja) | 冷凍畜肉様加工食品の製造法 | |
US5895677A (en) | Low-fat meat foods and methods for making same | |
JP7099661B1 (ja) | 畜肉様加工食品の製造方法 | |
JP5565612B2 (ja) | 低タンパク肉様食品の製造法 | |
KR100277562B1 (ko) | 육제품 | |
WO2022181768A1 (ja) | 組成物 | |
JP2009268378A (ja) | 肉代替食品素材の製造方法 | |
JPH08298965A (ja) | パテ状乃至ムース状風味をもつ低カロリー調理食品 | |
JPH0773482B2 (ja) | コンニャク添加食品の製造法 | |
JP3222439B2 (ja) | ひき肉加工品 | |
JPH08317780A (ja) | 冷凍食品の製造方法 | |
JP4807336B2 (ja) | 新規な畜肉加工品 | |
WO2022185889A1 (ja) | 畜肉様加工食品の製造方法 | |
JP4388060B2 (ja) | 肉代替食品素材の製造方法 | |
JP7019238B2 (ja) | 畜肉練り製品およびその製造方法 | |
JP2001120207A (ja) | バッター液用プレミックス | |
JPH02145157A (ja) | 冷凍食品 | |
JP7043679B1 (ja) | 成形肉冷凍食品及びその製造方法 | |
JP7239909B1 (ja) | 畜肉様加工食品の製造方法 | |
JP3260334B2 (ja) | 低カロリー肉団子 | |
JPH11332516A (ja) | 練り製品及びその風味改良法 | |
JP7169531B2 (ja) | 冷凍ハンバーグ類の製造法 | |
JP2765491B2 (ja) | 大豆たん白乳化物及びその製造法、食肉加工品並びに焼き込み調理パン | |
JP3606085B2 (ja) | 肉ないし肉様フィリング素材の製造法及びこれを使用した調理食品の製造法 | |
JP2004173585A (ja) | 肉食品用組織改良組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3222439 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817 Year of fee payment: 12 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160817 Year of fee payment: 15 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |