JP2001044423A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001044423A
JP2001044423A JP11214597A JP21459799A JP2001044423A JP 2001044423 A JP2001044423 A JP 2001044423A JP 11214597 A JP11214597 A JP 11214597A JP 21459799 A JP21459799 A JP 21459799A JP 2001044423 A JP2001044423 A JP 2001044423A
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gate electrode
barrier layer
contact
insulating film
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Susumu Moriwaki
將 森脇
Takayuki Yamada
隆順 山田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトのアスペクト比が大きくなって
も、コンタクトホールに金属膜を埋め込む工程が困難に
なる事態を回避する。 【解決手段】 シリコン基板100の上に堆積された絶
縁膜107にゲート電極形成用の凹状溝108を形成し
た後、シリコン窒化酸化膜109及び第1の高融点金属
膜110を形成する。コンタクトホール112を形成し
た後、第2の高融点金属膜113及び金属膜114を堆
積する。金属膜114、第2の高融点金属膜113及び
第1の高融点金属膜110における絶縁膜102の上に
露出している部分を除去して、金属膜114からなるゲ
ート電極114A及びコンタクト114B、第2の高融
点金属膜113からなる内側バリア層113A及びコン
タクト用バリア層113B、並びに第1の高融点金属膜
110からなる外側バリア層110Aを形成する。内側
バリア層113A及び外側バリア層110Aによってゲ
ート電極用バリア層が構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置における高集積化及び
高速化に対する技術進展に伴い、MOSFETの微細化
が進められている。また、一方では、DRAMと、ロジ
ック回路又は高周波回路とが1つのチップに混載された
システムLSIの開発による高集積化が進められてい
る。
【0003】ところで、MOSFETを高周波用デバイ
スに適用するに際しては、ゲート電極の低抵抗化が必要
になり、この要求に応えるためには、ゲート電極として
は、タングステン等のように低抵抗の高融点金属又はア
ルミニウム等のように低融点であるが抵抗は極めて低い
金属を用いることが望まれる。ゲート電極に金属材料を
用いることは、ゲート電極を多結晶シリコン膜により形
成する場合にゲート電極の微細化に伴って顕在化しつつ
ある、ゲート電極の空乏化に起因するMOSFETの駆
動力の低下を抑制するためにも極めて有効である。
【0004】そこで、近年、低融点で且つ低抵抗の金属
材料からなるT字型のゲート電極を有するMOSFET
が報告されている(A.Chatterjee,R.A.Chapman,G.Dixi
t,J.Kuehne,S.Hattangady,H.Yang,G.A.Brown,R.Aggarwa
l,U.Erdogan,Q.He,M.Hanratty,D.Rogers,S.Murtaza,S.
J.Fang,R.Kraft,A.L.P.Rotondaro,J.C.Hu,M.Terry,W.Le
e,C.Fernando,A.Konecni,G.Wells,D.Frystak,C.Bowen,
M.Rodder,and I.-C.Chen,Sub-100nm Gate Length Metal
Gate NMOS Transistors Fabricated by a Replacement
Gate Process:Technology Digest of IEEE Electron
Devices and Meeting, pp.459-462 1997)。
【0005】以下、前記の文献に示されている、T字型
のゲート電極を有するMOSFETの製造方法につい
て、図11(a)〜(e)を参照しながら説明する。
【0006】まず、図11(a)に示すように、シリコ
ン基板10に素子分離領域11を形成した後、シリコン
基板10の上に、シリコン酸化膜からなるダミーゲート
絶縁膜12、多結晶シリコンからなるダミーゲート電極
13及びシリコン酸化膜からなるサイドウォール14を
順次形成する。その後、ソース領域又はドレイン領域と
なる不純物拡散層15を周知の方法により形成してMO
SFETを得た後、シリコン基板10の上に全面に亘っ
てシリコン酸化膜からなる第1の絶縁膜16を堆積す
る。
【0007】次に、第1の絶縁膜16に対して化学的機
械研磨(CMP)を行なって、図11(b)に示すよう
に、ダミーゲート電極13の上面を露出させると共に第
1の絶縁膜16を平坦化した後、図11(c)に示すよ
うに、ウェットエッチングによりダミーゲート電極13
及びダミーゲート絶縁膜12を除去して、ゲート電極形
成用の凹状溝17を形成する。
【0008】次に、図11(d)に示すように、第1の
絶縁膜16の上に全面に亘って、ゲート絶縁膜となるシ
リコン窒化酸化膜18、密着層となるチタン膜19、及
びゲート電極となるタングステン膜20を順次堆積した
後、タングステン膜20の上におけるゲート電極形成領
域にレジストパターン(図示は省略している。)を形成
した後、該レジストパターンをマスクとしてシリコン窒
化酸化膜18、チタン膜19及びタングステン膜20に
対してドライエッチングを行なって、ゲート絶縁膜18
A、密着層19A及びT字型のゲート電極20Aをそれ
ぞれ形成する。
【0009】T字型のゲート電極は、通常のゲート電極
に比べて断面積が大きいので、ゲート電極の低抵抗化を
図ることができる。尚、ゲート電極20Aをタングステ
ン膜20により形成する場合には、図示は省略している
が、密着層19Aとゲート電極20Aとの間に、窒化チ
タン膜からなるバリア層を設けることが好ましい。
【0010】ところで、半導体集積回路の高速化を実現
するために、金属配線の微細化と共に配線遅延の低減が
ますます重要になってきている。特に、互いに並んで延
びる2本の金属配線同士の間の絶縁膜に生じる寄生容量
に起因する配線遅延の低減は重要である。寄生容量に起
因する配線遅延を低減するためには、タングステン等の
高融点金属からなり配線長の短いローカル配線が有効で
ある。すなわち、タングステンはアルミニウムに比べて
抵抗値は高いが膜厚の小さい金属配線を形成することが
できるため、金属配線間の絶縁膜に生じる寄生容量を低
減できるので、タングステンからなるローカル配線は配
線遅延の低減に有効である。また、ローカル配線を用い
ると、SRAMのセルの高集積化を実現することが可能
になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のT字型のゲート
電極を有するMOSFETの製造方法によると、ゲート
電極をT字型にすることにより低抵抗化を図ることはで
きるが、ローカル配線となる金属配線を設けるために
は、ゲート電極を形成した後に、絶縁膜の上に金属配線
を形成しなければならないので、工程数の増加を招くと
いう問題がある。
【0012】ところで、半導体集積回路の微細化及び配
線の多層化に伴って、コンタクトホールのアスペクト比
(コンタクトホールの深さ/コンタクトホールの径)が
大きくなってくるので、コンタクトホールに導電材料を
埋め込む工程が困難になるという問題がある。
【0013】そこで、図12に示すように、ゲート絶縁
膜18Bを形成した後であって、密着層となるチタン膜
及びゲート電極となるタングステン膜を堆積する前にコ
ンタクトホール21を形成しておき、チタン膜及びタン
グステン膜を、ゲート電極形成用の凹状溝17(図11
(c)を参照)及びコンタクトホール21に充填される
ように堆積した後、チタン膜及びタングステン膜におけ
る第1の絶縁膜16の上に露出している部分をCMPに
より除去することによって、チタン膜からなる密着層1
9B、タングステン膜からなるゲート電極20B及びコ
ンタクトの下部20Cを形成する方法を考慮した。
【0014】この方法によると、第1の絶縁膜16の上
に第2の絶縁膜を堆積した後、該第2の絶縁膜にコンタ
クトホールを形成し、その後、該コンタクトホールに金
属膜を埋め込んで、コンタクトの上部を形成することが
できるので、コンタクトホールのアスペクト比を低減す
ることができる。すなわち、第1の絶縁膜16に埋め込
まれたコンタクトの下部20Cと、第2の絶縁膜に埋め
込まれたコンタクトの上部とからなるアスペクト比の高
いコンタクトが得られるにもかかわらず、金属膜を埋め
込むためのコンタクトホールの深さは第1の絶縁膜及び
第2の絶縁膜の各膜厚になるからである。
【0015】ところが、図12に示した半導体装置によ
ると、ゲート絶縁膜18Bが、密着層19Bを構成する
チタンによって還元されてしまい、ゲート絶縁膜として
の機能つまり絶縁性が損なわれてしまうという問題があ
る。この点に関しては、密着層19Bとゲート電極20
Bとの間に、窒化チタン膜からなるバリア層を設ける場
合にも同様である。
【0016】前記に鑑み、本発明は、コンタクトのアス
ペクト比が大きくなっても、コンタクトホールに金属膜
を埋め込む工程が困難になる事態を回避することを第1
の目的とし、工程数の増加を招くことなくローカル配線
となる金属配線を形成できるようにすることを第2の目
的とし、ゲート絶縁膜がゲート電極用バリア層によって
還元される事態を防止することを第3の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体装置は、半導体基板上の絶縁膜に形成された凹状溝
に、半導体基板との間にゲート絶縁膜を介在させて埋め
込まれた金属膜からなるゲート電極と、絶縁膜に形成さ
れたコンタクトホールに、ゲート電極と同一工程におい
て、半導体基板に形成されている不純物層と接するよう
に埋め込まれたコンタクトと、絶縁膜及びゲート絶縁膜
とゲート電極との間に設けられており、凹状溝の壁面及
びゲート絶縁膜と接するように形成された第1の高融点
金属膜からなる外側バリア層と、ゲート電極の側面及び
下面と接するように形成された第2の高融点金属膜から
なる内側バリア層とから構成されるゲート電極用バリア
層と、コンタクトホールの壁面及び底面とコンタクトと
の間に設けられており、内側バリア層と同一工程におい
て形成されたコンタクト用バリア層とを備えている。
【0018】第1の半導体装置によると、ゲート電極と
同一工程において、絶縁膜に形成されているコンタクト
ホールに埋め込まれたコンタクトを備えているため、絶
縁膜の上に上層の絶縁膜を堆積すると共に、該上層の絶
縁膜にコンタクトと連通するコンタクトホールの上部を
形成し、該コンタクトホールの上部に金属膜を埋め込む
ようにすると、半導体装置の微細化が進み、コンタクト
のアスペクト比が大きくなっても、コンタクトホールに
金属膜を埋め込む工程が困難になる事態を回避すること
ができる。
【0019】また、第1の高融点金属膜は、ゲート電極
とゲート絶縁膜との間に介在する一方、コンタクトと不
純物層との間には介在していないので、第1の高融点金
属膜を構成する高融点金属としては、MOSFETのし
きい値電圧を制御するのに適した材料を選択することが
できる。また、第2の高融点金属膜は、ゲート電極及び
コンタクトと接している一方、ゲート絶縁膜とは接して
いないので、第2の高融点金属膜を構成する高融点金属
としては、ゲート電極及びコンタクトを構成する金属が
熱処理工程において拡散する事態を阻止するのに適した
材料を選択することができる。従って、ゲート電極を構
成する金属としては、拡散し易いが低抵抗である材料を
用いることができるので、低抵抗なゲート電極を備えて
いると共に所望のしきい値電圧を有するMOSFETを
実現することができる。
【0020】さらに、ゲート電極と外側バリア層との間
に内側バリア層が介在しているため、内側バリア層がゲ
ート絶縁膜を還元させるおそれがないので、内側バリア
層としては、密着性に優れるがゲート絶縁膜を還元させ
るおそれのあるチタン膜を用いることができる。
【0021】本発明に係る第2の半導体装置は、半導体
基板上の絶縁膜に形成された凹状溝に、半導体基板との
間にゲート絶縁膜を介在させて埋め込まれた金属膜から
なるゲート電極下部と、ゲート電極下部と同一工程にお
いて絶縁膜の上に堆積され、ゲート電極下部よりも大き
い幅を有するゲート電極上部とから構成されるT字型の
ゲート電極と、絶縁膜に形成されたコンタクトホールに
ゲート電極下部と同一工程において埋め込まれ、半導体
基板に形成されている不純物層と接するコンタクトと、
ゲート電極上部と同一工程において絶縁膜の上に形成さ
れ、コンタクトと接する金属配線と、絶縁膜及びゲート
絶縁膜とゲート電極との間に設けられており、絶縁膜の
上面、凹状溝の壁面及びゲート絶縁膜と接するように形
成された第1の高融点金属膜からなる外側バリア層と、
ゲート電極上部の下面並びにゲート電極下部の側面及び
下面と接するように形成された第2の高融点金属膜から
なる内側バリア層とから構成されるゲート電極用バリア
層と、コンタクトホールの壁面及び底面とコンタクトと
の間に設けられており、内側バリア層と同一工程におい
て形成されたコンタクト用バリア層と、絶縁膜と金属配
線との間に設けられており、外側バリア層と同一工程に
おいて形成され絶縁膜の上面と接する下側バリア層と、
内側バリア層と同一工程において形成され金属配線の下
面と接する上側バリア層とから構成される金属配線用バ
リア層とを備えている。
【0022】第2の半導体装置によると、ゲート電極下
部と同一工程において、絶縁膜に形成されているコンタ
クトホールに埋め込まれたコンタクトを備えているた
め、コンタクトのアスペクト比が大きくなっても、コン
タクトホールに金属膜を埋め込む工程が困難になる事態
を回避することができる。
【0023】また、ゲート電極上部と同一の工程におい
て形成された金属配線を備えているため、工程数の増加
を招くことなく、ゲート電極をT字型にすることによる
低抵抗化と、ローカル配線となる金属配線を設けること
による高集積化及び配線遅延の低減とを図ることができ
る。
【0024】また、第1の高融点金属膜を構成する高融
点金属としては、MOSFETのしきい値電圧を制御す
るのに適した材料を選択することができると共に、第2
の高融点金属膜を構成する高融点金属としては、ゲート
電極及びコンタクトを構成する金属が熱処理工程におい
て拡散する事態を阻止するのに適した材料を選択するこ
とができるので、ゲート電極を構成する金属としては、
拡散し易いが低抵抗である材料を用いることができる。
【0025】従って、第2の半導体装置によると、極め
て低抵抗なT字型のゲート電極を備えていると共に所望
のしきい値電圧を有するMOSFETを実現することが
できる。
【0026】また、絶縁膜と金属配線との間に設けられ
ている金属配線用バリア層は、絶縁膜の上面と接する下
側バリア層と、金属配線の下面と接する上側バリア層と
から構成されているため、下側バリア層に絶縁膜との密
着性を向上させる機能を持たせると共に、上側バリア層
に金属配線を構成する金属が絶縁膜に拡散する事態を阻
止する機能を持たせることができる。
【0027】さらに、ゲート電極と外側バリア層との間
に内側バリア層が介在しているため、内側バリア層とし
ては、密着性に優れるがゲート絶縁膜を還元させるおそ
れのあるチタン膜を用いることができる。
【0028】本発明に係る第3の半導体装置は、半導体
基板上の絶縁膜に形成された凹状溝に、半導体基板との
間にゲート絶縁膜を介在させて埋め込まれた金属膜から
なるゲート電極下部と、ゲート電極下部と同一工程にお
いて絶縁膜の上に堆積されゲート電極下部よりも大きい
幅を有するゲート電極上部とから構成されるT字型のゲ
ート電極と、絶縁膜に形成されたコンタクトホールに、
ゲート電極下部と同一工程において埋め込まれ、半導体
基板に形成されている不純物層と接するコンタクトと、
ゲート電極上部と同一工程において絶縁膜の上に形成さ
れ、コンタクトと接する金属配線と、絶縁膜及びゲート
絶縁膜とゲート電極との間に設けられており、絶縁膜の
上面、凹状溝の壁面及びゲート絶縁膜と接するように形
成された第1の高融点金属膜からなる外側バリア層と、
ゲート電極上部の下面並びにゲート電極下部の側面及び
下面と接するように形成された第2の高融点金属膜から
なる内側バリア層とから構成されるゲート電極用バリア
層と、コンタクトホールの壁面及び底面とコンタクトと
の間に設けられており、内側バリア層と同一工程におい
て形成されたコンタクト用バリア層と、絶縁膜と金属配
線との間に設けられており、内側バリア層と同一工程に
おいて形成された金属配線用バリア層とを備えている。
【0029】第3の半導体装置によると、ゲート電極下
部と同一工程において、絶縁膜に形成されているコンタ
クトホールに埋め込まれたコンタクトを備えているた
め、コンタクトのアスペクト比が大きくなっても、コン
タクトホールに金属膜を埋め込む工程が困難になる事態
を回避することができる。
【0030】また、ゲート電極上部と同一の工程におい
て形成された金属配線を備えているため、工程数の増加
を招くことなく、ゲート電極をT字型にすることによる
低抵抗化と、ローカル配線となる金属配線を設けること
による高集積化及び配線遅延の低減とを図ることができ
る。
【0031】また、第1の高融点金属膜を構成する高融
点金属としては、MOSFETのしきい値電圧を制御す
るのに適した材料を選択することができると共に、第2
の高融点金属膜を構成する高融点金属としては、ゲート
電極及びコンタクトを構成する金属が熱処理工程におい
て拡散する事態を阻止するのに適した材料を選択するこ
とができるので、ゲート電極を構成する金属としては、
拡散し易いが低抵抗である材料を用いることができる。
【0032】従って、第3の半導体装置によると、極め
て低抵抗なT字型のゲート電極を備えていると共に所望
のしきい値電圧を有するMOSFETを実現することが
できる。
【0033】さらに、ゲート電極と外側バリア層との間
に内側バリア層が介在しているため、内側バリア層とし
ては、密着性に優れるがゲート絶縁膜を還元させるおそ
れのあるチタン膜を用いることができる。
【0034】本発明に係る第4の半導体装置は、半導体
基板上におけるゲート電極同士の間隔が相対的に広い領
域に形成された第1のMOSFETと、半導体基板上に
おけるゲート電極同士の間隔が相対的に狭い領域に形成
された第2のMOSFETとを備え、第1のMOSFE
Tは、半導体基板上の絶縁膜に形成された第1の凹状溝
に、半導体基板との間に第1のゲート絶縁膜を介在させ
て埋め込まれた第1の高融点金属膜からなるゲート電極
下部と、絶縁膜の上に堆積された第2の高融点金属膜か
らなりゲート電極下部よりも大きい幅を有するゲート電
極用バリア層と、ゲート電極用バリア層の上に堆積され
た金属膜からなりゲート電極用バリア層と同じ幅を有す
るゲート電極上部とから構成されるT字型の第1のゲー
ト電極と、絶縁膜に形成された第1のコンタクトホール
に、ゲート電極上部と同一工程において埋め込まれ、半
導体基板に形成されている第1の不純物層と接する第1
のコンタクトと、ゲート電極上部と同一工程において絶
縁膜の上に形成され、第1のコンタクトと接する第1の
金属配線と、第1のコンタクトホールの壁面及び底面と
第1のコンタクトとの間に設けられており、ゲート電極
用バリア層と同一工程において形成された第1のコンタ
クト用バリア層と、絶縁膜と第1の金属配線との間に設
けられており、ゲート電極用バリア層と同一工程におい
て形成された第1の金属配線用バリア層とを有し、第2
のMOSFETは、ゲート電極下部と同一工程におい
て、絶縁膜に形成された第2の凹状溝に半導体基板との
間に第2のゲート絶縁膜を介在させて埋め込まれた第2
のゲート電極と、第1のコンタクトと同一の工程におい
て、絶縁膜に形成された第2のコンタクトホールに埋め
込まれ、半導体基板に形成されている第2の不純物層と
接する第2のコンタクトと、第1の金属配線と同一工程
において絶縁膜の上に形成され、第2のコンタクトと接
する第2の金属配線と、第2のコンタクトホールの壁面
及び底面と第2のコンタクトとの間に設けられており、
第1のコンタクト用バリア層と同一工程において形成さ
れた第2のコンタクト用バリア層と、絶縁膜と第2の金
属配線との間に設けられており、第1の金属配線用バリ
ア層と同一工程において形成された第2の金属配線用バ
リア層とを有している。
【0035】第4の半導体装置によると、第1のMOS
FETの領域においては、T字型のゲート電極の上部と
同一の工程において形成された金属配線を備えているた
め、工程数の増加を招くことなく、ゲート電極をT字型
にすることによる低抵抗化と、ローカル配線となる金属
配線を設けることによる高集積化及び配線遅延の低減と
を図ることができると共に、第2のMOSFETの領域
においては、ゲート電極はT字型ではなくて通常の形状
であるから、ゲート電極同士の間隔ひいてはゲート電極
と金属配線との間隔が小さくても、ゲート電極と金属配
線とが短絡するおそれがないので、ゲート電極を密集さ
せて配置することができる。
【0036】第1〜第3の半導体装置において、第1の
高融点金属膜と第2の高融点金属膜とは同じ高融点金属
により構成することができる。
【0037】第1〜第4の半導体装置において、第1の
高融点金属膜と第2の高融点金属膜とは異なる高融点金
属により構成することができる。
【0038】第1〜第3の半導体装置において、第1の
高融点金属膜を構成する高融点金属の仕事関数は、シリ
コンのバンドギャップの中間付近に位置していることが
好ましい。このようにすると、相補型のMOSFETを
安定して動作させることができる。
【0039】第1〜第3の半導体装置において、金属膜
が銅からなる場合には、第2の高融点金属膜は窒化タン
タルからなることが好ましい。このようにすると、ゲー
ト電極及びコンタクトが拡散し易い銅膜から構成されて
いても、窒化タンタルからなるバリア層が銅膜を構成す
る銅の拡散を確実に防止する。
【0040】第4の半導体装置において、第1のMOS
FETは高周波回路領域又はロジック回路領域に形成さ
れており、第2のMOSFETはDRAMセル領域に形
成されていることが好ましい。
【0041】第1のMOSFETにおいてはゲート電極
の低抵抗化を図ることができると共にしきい値電圧を所
望値に制御できるので、高周波回路又はロジック回路に
適しており、第2のMOSFETにおいてはゲート電極
を密集させることができると共に金属配線をビットライ
ンに用いることができるので、DRAMセルに適してい
る。
【0042】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に堆積された絶縁膜にゲート電極形成
用の凹状溝を形成する工程と、凹状溝の少なくとも底面
にゲート絶縁膜を形成した後、凹状溝の内部及び絶縁膜
の上に第1の高融点金属膜を堆積する工程と、第1の高
融点金属膜及び絶縁膜に、半導体基板に形成されている
不純物層と連通するコンタクトホールを形成する工程
と、コンタクトホールの内部及び第1の高融点金属膜の
上に第2の高融点金属膜を堆積する工程と、第2の高融
点金属膜の上に金属膜を凹状溝及びコンタクトホールが
充填されるように堆積する工程と、金属膜、第2の高融
点金属膜及び第1の高融点金属膜における絶縁膜の上に
露出している部分を除去して、金属膜からなるゲート電
極、第2の高融点金属膜からなる内側バリア層及び第1
の高融点金属膜からなる外側バリア層から構成されるゲ
ート電極用バリア層、金属膜からなるコンタクト並びに
第2の高融点金属膜からなるコンタクト用バリア層を形
成する工程とを備えている。
【0043】第1の半導体装置の製造方法によると、金
属膜における絶縁膜の上に露出している部分を除去し
て、金属膜からなるゲート電極及びコンタクトを同時に
形成するため、コンタクトのアスペクト比が大きくなっ
ても、コンタクトホールに金属膜を埋め込む工程が困難
になる事態を回避することができる。
【0044】また、第1の高融点金属膜を堆積した後に
コンタクトホールを形成すると共に、第2の高融点金属
膜からなる内側バリア層及び第1の高融点金属膜からな
る外側バリア層から構成されるゲート電極用バリア層、
並びに第2の高融点金属膜からなるコンタクト用バリア
層を形成するため、第1の高融点金属膜は、ゲート電極
とゲート絶縁膜との間に介在する一方、コンタクトと不
純物層との間には介在していないため、第1の高融点金
属膜を構成する高融点金属としては、MOSFETのし
きい値電圧を制御するのに適した材料を選択することが
できると共に、第2の高融点金属膜は、ゲート電極及び
コンタクトと接している一方、ゲート絶縁膜とは接して
いないため、第2の高融点金属膜を構成する高融点金属
としては、ゲート電極及びコンタクトを構成する金属が
熱処理工程において拡散する事態を阻止するのに適した
材料を選択することができる。従って、ゲート電極を構
成する金属としては、拡散し易いが低抵抗である材料を
用いることができるので、低抵抗なゲート電極を備えて
いると共に所望のしきい値電圧を有するMOSFETを
実現することができる。
【0045】さらに、ゲート電極と外側バリア層との間
に内側バリア層が介在しているため、内側バリア層がゲ
ート絶縁膜を還元させるおそれがないので、内側バリア
層としては、密着性に優れるがゲート絶縁膜を還元させ
るおそれのあるチタン膜を用いることができる。
【0046】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に堆積された絶縁膜にゲート電極形成
用の凹状溝を形成する工程と、凹状溝の少なくとも底面
にゲート絶縁膜を形成した後、凹状溝の内部及び絶縁膜
の上に第1の高融点金属膜を堆積する工程と、第1の高
融点金属膜及び絶縁膜に、半導体基板に形成されている
不純物層と連通するコンタクトホールを形成する工程
と、コンタクトホールの内部及び第1の高融点金属膜の
上に第2の高融点金属膜を堆積する工程と、第2の高融
点金属膜の上に金属膜を凹状溝及びコンタクトホールが
充填されるように堆積する工程と、金属膜、第2の高融
点金属膜及び第1の高融点金属膜をパターニングして、
金属膜からなるT字型のゲート電極、第2の高融点金属
膜からなる内側バリア層及び第1の高融点金属膜からな
る外側バリア層から構成されるゲート電極用バリア層、
金属膜からなるコンタクト、第2の高融点金属膜からな
るコンタクト用バリア層、金属膜からなる金属配線、並
びに第2の高融点金属膜からなる上側バリア層及び第1
の高融点金属膜からなる下側バリア層から構成される金
属配線用バリア層を形成する工程とを備えている。
【0047】第2の半導体装置の製造方法によると、金
属膜をパターニングして、金属膜からなる、T字型のゲ
ート電極、コンタクト及び金属配線を同時に形成するた
め、コンタクトのアスペクト比が大きくなっても、コン
タクトホールに金属膜を埋め込む工程が困難になる事態
を回避することができると共に、ゲート電極をT字型に
することによる低抵抗化と、ローカル配線となる金属配
線を設けることによる高集積化及び配線遅延の低減とを
図ることができる。
【0048】また、第1の高融点金属膜を堆積した後に
コンタクトホールを形成すると共に、第2の高融点金属
膜からなる内側バリア層及び第1の高融点金属膜からな
る外側バリア層から構成されるゲート電極用バリア層、
並びに第2の高融点金属膜からなるコンタクト用バリア
層を形成するため、第1の高融点金属膜は、ゲート電極
とゲート絶縁膜との間に介在する一方、コンタクトと不
純物層との間には介在していないと共に、第2の高融点
金属膜は、ゲート電極及びコンタクトと接している一
方、ゲート絶縁膜とは接していない。このため、第1の
高融点金属膜を構成する高融点金属としては、MOSF
ETのしきい値電圧を制御するのに適した材料を選択す
ることができると共に、第2の高融点金属膜を構成する
高融点金属としては、ゲート電極及びコンタクトを構成
する金属が熱処理工程において拡散する事態を阻止する
のに適した材料を選択することができるので、ゲート電
極を構成する金属としては、拡散し易いが低抵抗である
材料を用いることができる。
【0049】従って、ゲート電極を低抵抗な材料により
形成できるので、極めて低抵抗なT字型のゲート電極を
備えていると共に所望のしきい値電圧を有するMOSF
ETを実現することができる。
【0050】さらに、ゲート電極と外側バリア層との間
に内側バリア層が介在しているため、内側バリア層とし
ては、密着性に優れるがゲート絶縁膜を還元させるおそ
れのあるチタン膜を用いることができる。
【0051】本発明に係る第3の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に堆積された絶縁膜にゲート電極形成
用の凹状溝を形成する工程と、凹状溝の少なくとも底面
にゲート絶縁膜を形成した後、凹状溝の内部及び絶縁膜
の上に第1の高融点金属膜を堆積する工程と、第1の高
融点金属膜における絶縁膜の上に露出している部分を除
去して、第1の高融点金属膜からなる外側バリア層を形
成する工程と、絶縁膜に、半導体基板に形成されている
不純物層と連通するコンタクトホールを形成する工程
と、コンタクトホールの内部並びに絶縁膜及び外側バリ
ア層の上に第2の高融点金属膜を堆積する工程と、第2
の高融点金属膜の上に金属膜を凹状溝及びコンタクトホ
ールが充填されるように堆積する工程と、金属膜及び第
2の高融点金属膜をパターニングして、金属膜からなる
T字型のゲート電極、第2の高融点金属膜からなり外側
バリア層と共にゲート電極用バリア層を構成する内側バ
リア層、金属膜からなるコンタクト、第2の高融点金属
膜からなるコンタクト用バリア層、金属膜からなる金属
配線並びに第2の高融点金属膜からなる金属配線用バリ
ア層を形成する工程とを備えている。
【0052】第3の半導体装置の製造方法によると、金
属膜をパターニングして、T字型のゲート電極、コンタ
クト及び金属配線を同時に形成するため、コンタクトの
アスペクト比が大きくなっても、コンタクトホールに金
属膜を埋め込む工程が困難になる事態を回避することが
できると共に、ゲート電極をT字型にすることによる低
抵抗化と、ローカル配線となる金属配線を設けることに
よる高集積化及び配線遅延の低減とを図ることができ
る。
【0053】また、第1の高融点金属膜における絶縁膜
の上に露出している部分を除去した後にコンタクトホー
ルを形成するため、コンタクトホールを形成する工程に
おいては第1の高融点金属膜をエッチングする必要がな
いので、コンタクトホールを形成するためのエッチング
工程が容易になる。
【0054】また、金属膜及び第2の高融点金属膜をパ
ターニングして、第2の高融点金属膜からなる内側バリ
ア層及び金属膜からなる金属配線を形成するため、つま
り、第1の高融点金属膜をパターニングする必要がない
ので、内側バリア層及び金属配線を形成するためのエッ
チング工程が容易になる。
【0055】また、第1の高融点金属膜を堆積した後に
コンタクトホールを形成すると共に、第2の高融点金属
膜からなる内側バリア層及び第1の高融点金属膜からな
る外側バリア層から構成されるゲート電極用バリア層、
並びに第2の高融点金属膜からなるコンタクト用バリア
層を形成するため、第1の高融点金属膜は、ゲート電極
とゲート絶縁膜との間に介在する一方、コンタクトと不
純物層との間には介在していないと共に、第2の高融点
金属膜は、ゲート電極及びコンタクトと接している一
方、ゲート絶縁膜とは接していない。このため、第1の
高融点金属膜を構成する高融点金属としては、MOSF
ETのしきい値電圧を制御するのに適した材料を選択す
ることができると共に、第2の高融点金属膜を構成する
高融点金属としては、ゲート電極及びコンタクトを構成
する金属が熱処理工程において拡散する事態を阻止する
のに適した材料を選択することができるので、ゲート電
極を構成する金属としては、拡散し易いが低抵抗である
材料を用いることができる。
【0056】従って、ゲート電極を低抵抗な材料により
形成できるので、極めて低抵抗なT字型のゲート電極を
備えていると共に所望のしきい値電圧を有するMOSF
ETを実現することができる。
【0057】さらに、ゲート電極と外側バリア層との間
に内側バリア層が介在しているため、内側バリア層とし
ては、密着性に優れるがゲート絶縁膜を還元させるおそ
れのあるチタン膜を用いることができる。
【0058】本発明に係る第4の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に堆積された絶縁膜におけるゲート電
極同士の間隔が相対的に広い第1のMOSFET形成領
域に第1のゲート電極形成用の第1の凹状溝を形成する
と共に、絶縁膜におけるゲート電極同士の間隔が相対的
に狭い第2のMOSFET形成領域に第2のゲート電極
形成用の第2の凹状溝を形成する工程と、絶縁膜の上に
第1の高融点金属膜を第1の凹状溝及び第2の凹状溝が
充填されるように堆積する工程と、第1の高融点金属膜
における絶縁膜の上に露出している部分を除去して、第
1の凹状溝に第1のゲート電極の下部を形成すると共
に、第2の凹状溝に第2のゲート電極を形成する工程
と、絶縁膜の第1のMOSFET形成領域に、半導体基
板に形成されている第1の不純物層と連通する第1のコ
ンタクトホールを形成すると共に、絶縁膜の第2のMO
SFET形成領域に、半導体基板に形成されている第2
の不純物層と連通する第2のコンタクトホールを形成す
る工程と、第1のコンタクトホール及び第2のコンタク
トホールの内部、並びに第1のゲート電極の下部、第2
のゲート電極及び絶縁膜の上に、第2の高融点金属膜を
堆積する工程と、第2の高融点金属膜の上に金属膜を第
1のコンタクトホール及び第2のコンタクトホールに充
填されるように堆積する工程と、金属膜及び第2の高融
点金属膜をパターニングして、第1のMOSFET形成
領域に、金属膜及び第2の高融点属膜からなり第1のゲ
ート電極の下部と共にT字型のゲート電極を構成する第
1のゲート電極の上部、金属膜からなる第1のコンタク
ト、金属膜からなる第1の金属配線を形成すると共に、
第2のMOSFET形成領域に、金属膜からなる第2の
コンタクト及び金属膜からなる第2の金属配線を形成す
る工程とを備えている。
【0059】第4の半導体装置の製造方法によると、第
1のMOSFETの領域においては、T字型のゲート電
極の上部と金属配線とを同時に形成するため、工程数の
増加を招くことなく、ゲート電極をT字型にすることに
よる低抵抗化と、ローカル配線となる金属配線を設ける
ことによる高集積化及び配線遅延の低減とを図ることが
でき、また、第2のMOSFETの領域においては、ゲ
ート電極はT字型ではなくて通常の形状であるから、ゲ
ート電極同士の間隔ひいてはゲート電極と金属配線との
間隔が小さくても、ゲート電極と金属配線とが短絡する
おそれがないので、ゲート電極を小さい間隔で配置する
ことができる。
【0060】第1〜第3の半導体装置の製造方法におい
て、第1の高融点金属膜と第2の高融点金属膜とは同じ
高融点金属により構成することができる。
【0061】第1〜第4の半導体装置の製造方法におい
て、第1の高融点金属膜と第2の高融点金属膜とは異な
る高融点金属により構成することができる。
【0062】第1〜第3の半導体装置の製造方法におい
て、第1の高融点金属の仕事関数は、シリコンのバンド
ギャップの中間付近に位置していることが好ましい。こ
のようにすると、相補型のMOSFETを安定して動作
させることができる。
【0063】第1〜第3の半導体装置の製造方法におい
て、金属膜が銅からなる場合には、第2の高融点金属膜
は窒化タンタルからなることが好ましい。このようにす
ると、ゲート電極及びコンタクトが拡散し易い銅膜から
構成されていても、窒化タンタルからなるバリア層が銅
膜を構成する銅の拡散を確実に防止する。
【0064】第4の半導体装置の製造方法において、第
1のMOSFET形成領域は高周波回路領域又はロジッ
ク回路領域であり、第2のMOSFET形成領域はDR
AMセル領域であることが好ましい。
【0065】第1のMOSFETにおいてはゲート電極
の低抵抗化を図ることができると共にしきい値電圧を所
望値に制御できるので、高周波回路又はロジック回路に
適しており、第2のMOSFETにおいてはゲート電極
を密集させることができると共に金属配線をビットライ
ンに用いることができるので、DRAMセルに適してい
る。
【0066】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、第1の
実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図1
(a)〜(d)及び図2(a)〜(d)を参照しながら
説明する。
【0067】まず、図1(a)に示すように、例えばp
型のシリコン基板100の表面部に周知の方法により素
子分離領域101を形成する。次に、シリコン基板10
0の上に、例えば5nmの膜厚を有するシリコン酸化
膜、及び例えば100nmの膜厚を有する多結晶シリコ
ン膜を順次堆積した後、シリコン酸化膜及び多結晶シリ
コン膜をパターニングして、シリコン酸化膜からなるダ
ミーゲート絶縁膜102及び多結晶シリコン膜からなる
ダミーゲート電極103を形成する。次に、ダミーゲー
ト電極103をマスクとして、As等のn型の不純物を
例えば10keV程度の注入エネルギーでイオン注入す
ることにより、低濃度不純物層104を形成する。
【0068】次に、シリコン基板100の上に全面に亘
ってシリコン窒化膜を堆積した後、該シリコン窒化膜に
対して異方性エッチングを行なって、図1(b)に示す
ように、ダミーゲート電極103の側面にサイドウォー
ル105を形成する。次に、ダミーゲート電極103及
びサイドウォール105をマスクとして、As等のn型
の不純物を例えば20keV程度の注入エネルギーでイ
オン注入した後、アニール処理を施し不純物を活性化し
て、ソース領域又はドレイン領域となる高濃度不純物層
106を形成する。
【0069】次に、CVD法により、シリコン基板10
0の上に全面に亘ってシリコン酸化膜からなる例えば3
00nmの膜厚を有する第1の絶縁膜107を堆積した
後、該第1の絶縁膜107に対してCMPを行なって、
図1(c)に示すように、ダミーゲート電極103の表
面を露出させる。
【0070】次に、ダミーゲート電極103に対して例
えばKOH等のアルカリ溶液を用いるウェットエッチン
グを行なった後、ダミーゲート絶縁膜102に対して例
えばフッ酸を用いるウェットエッチングを行なうことに
より、図1(d)に示すように、ダミーゲート電極10
3及びダミーゲート絶縁膜102を除去して、ゲート電
極形成用の凹状溝108を形成する。
【0071】次に、サイドウォール105及び第1の絶
縁膜107の表面に対して、一酸化窒素ガスの雰囲気中
において急速加熱熱処理(RTA)を施すことにより、
図2(a)に示すように、ゲート絶縁膜となる約2nm
の膜厚を有するシリコン窒化酸化膜109を形成した
後、スパッタ法により、シリコン窒化酸化膜109の上
に全面に亘って、約10nmの膜厚を有する例えば窒化
タングステン(WNx )等の高融点金属の化合物からな
る第1の高融点金属膜110を形成する。
【0072】次に、図2(b)に示すように、第1の高
融点金属膜110の上に、コンタクトホール形成領域に
開口部を有するレジストパターン111を形成した後、
該レジストパターン111をマスクとして、第1の高融
点金属膜110、シリコン窒化酸化膜109及び第1の
絶縁膜107に対して例えばドライエッチングを行なっ
て、高濃度不純物層106と連通するコンタクトホール
112を形成する。
【0073】次に、図2(c)に示すように、レジスト
パターン111を除去した後、スパッタ法により、凹状
溝108及びコンタクトホール112の内部並びに第1
の高融点金属膜110の上に、例えば約10nmの膜厚
のチタン膜と約20nmの膜厚の窒化チタン膜との積層
膜からなる第2の高融点金属膜113を堆積した後、該
第2の高融点金属膜113の上に例えばタングステンか
らなり約100nmの膜厚を有する金属膜114を、凹
状溝108及びコンタクトホール112に充填されるよ
うに堆積する。
【0074】次に、図2(d)に示すように、金属膜1
14、第2の高融点金属膜113、第1の高融点金属膜
110及びシリコン窒化酸化膜109における第1の絶
縁膜107の上に露出している部分を例えばCMPによ
り除去して、金属膜114からなるゲート電極114A
及びコンタクトの下部114B、第2の高融点金属膜1
13からなる内側バリア層113A及びコンタクト用バ
リア層113B、第1の高融点金属膜110からなる外
側バリア層110A、並びにシリコン窒化酸化膜109
からなるゲート絶縁膜109Aを形成する。尚、内側バ
リア層113A及び外側バリア層110Aによってゲー
ト電極用バリア層が構成されている。
【0075】図3(a)は、第1の実施形態のように、
コンタクトの下部114Bをゲート電極114Aと同じ
工程により形成した後、第1の絶縁膜107の上に第2
の絶縁膜115を堆積し、その後、第2の絶縁膜115
に、コンタクトの下部114Bと連通し、d1 の深さを
有するコンタクトホールの上部116を形成したときの
断面構造を示している。図3(b)は、従来のように、
コンタクトの下部114Bを形成することなく、第1の
絶縁膜107の上に第2の絶縁膜115を堆積し、その
後、第1の絶縁膜107及び第2の絶縁膜115に、d
2 (>d1 )の深さを有するコンタクトホール117を
形成したときの断面構造を示している。
【0076】図3(a)と図3(b)との対比から明ら
かなように、従来の方法によると、アスペクト比が大き
いコンタクトホール117に金属膜を埋め込んで、第2
の絶縁膜115の上に形成される金属配線と高濃度不純
物層106とを接続するコンタクトを形成しなければな
らないが、第1の実施形態によると、アスペクト比が小
さいコンタクトホールの上部116に金属膜を埋め込む
と、第2の絶縁膜115の上に形成される金属配線と高
濃度不純物層106とを接続するコンタクトを形成する
ことができるので、半導体装置の微細化が進み、コンタ
クトのアスペクト比が大きくなっても、コンタクトホー
ルに金属膜を埋め込む工程が困難になる事態を回避する
ことができる。
【0077】また、第1の実施形態によると、ゲート電
極114Aとゲート絶縁膜109Aとの間に第1の高融
点金属膜110が介在している一方、コンタクト114
Bの下部と高濃度不純物層106との間には第1の高融
点金属膜110が介在していない。また、ゲート電極1
14A及びコンタクト114Bには第2の高融点金属膜
113が接している。このため、第1の高融点金属膜1
10を構成する金属としては、他の条件をあまり考慮す
ることなく、MOSFETのしきい値電圧を制御するの
に最適な材料を用いることができると共に、第2の高融
点金属膜113を構成する金属としては、他の条件をあ
まり考慮することなく、ゲート電極114A及びコンタ
クトの下部114Bを構成する金属が後に行なわれる熱
処理工程において拡散する事態を阻止するのに最適な材
料を用いることができる。特に、第1の高融点金属膜1
10を構成する高融点金属として、その仕事関数がシリ
コンのバンドギャップの中間付近に位置しているものを
選択すると、相補型のMOSFETを安定して動作させ
ることができる。
【0078】従って、ゲート電極114Aを構成する金
属としては、拡散し易いが低抵抗である材料を用いるこ
とができるので、低抵抗なゲート電極を備えていると共
に所望のしきい値電圧を有するMOSFETを実現する
ことができる。
【0079】さらに、第1の実施形態によると、ゲート
絶縁膜109Aと第2の高融点金属膜113からなる内
側バリア層113Aとの間に第1の高融点金属膜110
からなる外側バリア層110Aが介在しているため、内
側バリア層113Aがゲート絶縁膜109Aを還元させ
てゲート絶縁膜109Aの機能を損なうことがないの
で、内側バリア層113Aを構成する第2の高融点金属
膜113としては、密着性に優れるがゲート絶縁膜10
9Aを還元させるおそれのあるチタン膜を用いることが
できる。
【0080】尚、第1の実施形態においては、第1の高
融点金属膜110、第2の高融点金属膜113及び金属
膜114をスパッタ法により形成したが、これに代え
て、CVD法により形成してもよい。
【0081】また、第1の高融点金属膜110を窒化タ
ングステンにより形成すると共に、第2の高融点金属膜
113をチタン膜と窒化チタン膜との積層膜により形成
したが、第1の高融点金属膜110及び第2の高融点金
属膜113としては、ゲート絶縁膜109Aと第1の高
融点金属膜110とが熱的に反応しない範囲で各種の高
融点金属(WNx 、Ti、TiN、TaN等)の単層膜
又は積層膜を用いることができる。例えば、第1の高融
点金属膜110を窒化チタンにより形成すると共に第2
の高融点金属膜113を窒化タングステンにより形成し
てもよいし、第1の高融点金属膜110と第2の高融点
金属膜113を同じ材料により形成してもよい。
【0082】また、第1の高融点金属膜110の膜厚を
約10nmに設定すると共に、第2の高融点金属膜11
3の膜厚を約30nmに設定したが、第1の高融点金属
膜110及び第2の高融点金属膜113の膜厚は、ゲー
ト電極114A及びコンタクトの下部114Bの高さに
応じて適宜変更することができると共に、第1の高融点
金属膜110の膜厚と第2の高融点金属膜113の膜厚
とを同じにしてもよい。
【0083】また、ゲート電極114A及びコンタクト
の下部114Bを構成する金属膜114は、タングステ
ン膜により形成したが、これに代えて、モリブデン(M
o)若しくはチタンシリサイド(TiSi2 )等の高融
点金属膜又は銅若しくはアルミニウム等の抵抗値が低い
低融点金属膜により形成してもよい。尚、金属膜114
を銅膜により形成する場合にには、第2の高融点金属膜
113は、窒化タンタル(TaN)を用いることが好ま
しい。このようにすると、ゲート電極114A及びコン
タクトの下部114Bが拡散し易い銅膜から構成されて
いても、窒化タンタルからなる第2の高融点金属膜11
3が銅膜を構成する銅の拡散を確実に防止する。
【0084】さらに、ゲート絶縁膜109Aは、シリコ
ン窒化酸化膜により形成したが、これに代えて、シリコ
ン酸化膜を用いてもよいし、Ta25等のように耐熱性
が劣るが比誘電率が高い材料を用いてもよい。
【0085】(第2の実施形態)以下、第2の実施形態
に係る半導体装置の製造方法について、図4(a)〜
(d)を参照しながら説明する。
【0086】まず、第1の実施形態と同様、図4(a)
に示すように、p型のシリコン基板200に、素子分離
領域201、低濃度不純物層204、サイドウォール2
05、高濃度不純物層206、第1の絶縁膜207、ゲ
ート電極形成用の凹状溝208、シリコン窒化酸化膜2
09及び第1の高融点金属膜210を形成した後、図4
(b)に示すように、第1の高融点金属膜210の上に
形成された第1のレジストパターン211をマスクとし
て、第1の高融点金属膜210、シリコン窒化酸化膜2
09及び第1の絶縁膜207に対してエッチングを行な
って、高濃度不純物層206と連通するコンタクトホー
ル212を形成する。
【0087】次に、図4(c)に示すように、凹状溝2
08及びコンタクトホール212の内部並びに第1の高
融点金属膜210の上に第2の高融点金属膜213を堆
積した後、該第2の高融点金属膜213の上に金属膜2
14を、凹状溝208及びコンタクトホール212が充
填されるように堆積し、その後、金属膜214の上に、
ゲート電極形成領域及び金属配線形成領域を覆う第2の
レジストパターン215を形成する。この場合、第2の
レジストパターン215におけるゲート電極形成領域を
覆う部分の幅は凹状溝208の幅よりも大きい。
【0088】次に、図4(d)に示すように、第2のレ
ジストパターン215をマスクとして、金属膜214、
第2の高融点金属膜213、第1の高融点金属膜210
及びシリコン窒化酸化膜209に対してドライエッチン
グを行なって、凹状溝208に埋め込まれた金属膜21
4からなるゲート電極下部214a及び第1の絶縁膜2
07の上に形成された金属膜214からなりゲート電極
下部214aよりも大きい幅を有するゲート電極上部2
14bから構成されるT字型のゲート電極214A、金
属膜214からなる、コンタクト214B及び金属配線
214C、第2の高融点金属膜213からなる、内側バ
リア層213A、上側バリア層213B及びコンタクト
用バリア層210C、第1の高融点金属膜210からな
る、外側バリア層210A及び下側バリア層210B、
並びにシリコン窒化酸化膜209からなるゲート絶縁膜
209Aを形成する。尚、内側バリア層213A及び外
側バリア層210Bによってゲート電極用バリア層が構
成され、上側バリア層213B及び下側バリア層210
Bによって金属配線用バリア層が構成されている。その
後、第2のレジストパターン215を除去する。
【0089】図5(a)は、第2の実施形態のように、
T字型のゲート電極214A、コンタクト214B及び
金属配線214Cを同時に形成した後、第1の絶縁膜2
07の上に第2の絶縁膜216を堆積し、その後、第2
の絶縁膜216に、金属配線214Cひいてはコンタク
ト214Bと連通し、d3 の深さを有するコンタクトホ
ール217を形成したときの断面構造を示している。図
5(b)は、従来のように、コンタクト214B及び金
属配線214Cを形成することなく、第1の絶縁膜20
7の上に第2の絶縁膜216を堆積し、その後、第1の
絶縁膜207及び第2の絶縁膜216に、d4 (>
3 )の深さを有するコンタクトホール218を形成し
たときの断面構造を示している。
【0090】図5(a)と図5(b)との対比から明ら
かなように、従来の方法によると、アスペクト比が大き
いコンタクトホール218に金属膜を埋め込んで、第2
の絶縁膜216の上に形成される金属配線と高濃度不純
物層206とを接続するコンタクトを形成しなければな
らないが、第2の実施形態によると、アスペクト比が小
さいコンタクトホール217に金属膜を埋め込むと、第
2の絶縁膜216の上に形成される金属配線と高濃度不
純物層206とを接続するコンタクトを形成することが
できるので、半導体装置の微細化が進み、コンタクトの
アスペクト比が大きくなっても、コンタクトホールに金
属膜を埋め込む工程が困難になる事態を回避することが
できる。
【0091】また、第2の実施形態によると、T字型の
ゲート電極214Aを構成するゲート電極上部214b
とローカル配線となる金属配線214Cとを同時に形成
することができる。このため、工程数の増加を招くこと
なく、ゲート電極214AをT字型にすることによる低
抵抗化と、金属配線214Cを設けることによる高集積
化及び配線遅延の低減とを実現することができる。
【0092】また、第2の実施形態によると、ゲート電
極214Aとゲート絶縁膜209Aとの間に第1の高融
点金属膜210が介在している一方、コンタクト214
Bと高濃度不純物層206との間には第1の高融点金属
膜210が介在していない。また、ゲート電極214
A、コンタクト214B及び金属配線214Cには第2
の高融点金属膜213が接している。このため、第1の
高融点金属膜210を構成する金属としては、他の条件
をあまり考慮することなく、MOSFETのしきい値電
圧を制御するのに最適な材料を用いることができる。特
に、第1の高融点金属膜210を構成する高融点金属と
して、その仕事関数がシリコンのバンドギャップの中間
付近に位置しているものを選択すると、相補型のMOS
FETを安定して動作させることができる。また、第2
の高融点金属膜213を構成する金属としては、他の条
件をあまり考慮することなく、ゲート電極214A、コ
ンタクト214B及び金属配線214Cを構成する金属
が、後に行なわれる熱処理工程において拡散する事態を
阻止するのに最適な材料を用いることができる。
【0093】従って、ゲート電極214Aを構成する金
属としては、拡散し易いが低抵抗である材料を用いるこ
とができるので、ゲート電極214AがT字型であるこ
とと相俟って、極めて低抵抗なゲート電極を備えている
と共に所望のしきい値電圧を有するMOSFETを実現
することができる。
【0094】また、第2の実施形態によると、金属配線
214Cと第1の絶縁膜207との間に、第2の高融点
金属膜213からなる上側バリア層213Bと、第1の
高融点金属膜210からなる下側バリア層210Bとが
介在しているため、下側バリア層210Bに第1の絶縁
膜207との密着性を向上させる機能を持たせると共
に、上側バリア層213Bに金属配線214Cを構成す
る金属が第1の絶縁膜207に拡散する事態を阻止する
機能を持たせることができる。
【0095】さらに、第2の実施形態によると、ゲート
絶縁膜209Aと第2の高融点金属膜213からなる内
側バリア層213Aとの間に第1の高融点金属膜210
からなる外側バリア層210Aが介在しているため、内
側バリア層213Aがゲート絶縁膜209Aを還元させ
てゲート絶縁膜209Aの機能を損なうことがないの
で、内側バリア層213Aを構成する第2の高融点金属
膜213としては、密着性に優れるがゲート絶縁膜を還
元させるおそれのあるチタン膜を用いることができる。
【0096】尚、第2の実施形態においては、第1の高
融点金属膜210、第2の高融点金属膜213及び金属
膜214をスパッタ法により形成したが、これに代え
て、CVD法により形成してもよい。
【0097】また、第1の高融点金属膜210を窒化タ
ングステンにより形成すると共に、第2の高融点金属膜
213をチタン膜と窒化チタン膜との積層膜により形成
したが、第1の高融点金属膜210及び第2の高融点金
属膜213としては、ゲート絶縁膜209Aと第1の高
融点金属膜210とが熱的に反応しない範囲で各種の高
融点金属(WNx、Ti、TiN、TaN等)の単層膜
又は積層膜を用いることができる。例えば、第1の高融
点金属膜210を窒化チタンにより形成すると共に第2
の高融点金属膜213を窒化タングステンにより形成し
てもよいし、第1の高融点金属膜210と第2の高融点
金属膜213を同じ材料により形成してもよい。
【0098】また、第1の高融点金属膜210の膜厚を
約10nmに設定すると共に、第2の高融点金属膜21
3の膜厚を約30nmに設定したが、第1の高融点金属
膜210及び第2の高融点金属膜213の膜厚は、ゲー
ト電極214A及びコンタクト214Bの高さに応じて
適宜変更することができると共に、第1の高融点金属膜
210の膜厚と第2の高融点金属膜213の膜厚とを同
じにしてもよい。
【0099】また、ゲート電極214A、コンタクト2
14B及び金属配線214Cを構成する金属膜214
は、タングステン膜により形成したが、これに代えて、
モリブデン若しくはチタンシリサイド等の高融点金属膜
又は銅若しくはアルミニウム等の抵抗値が低い低融点金
属膜により形成してもよい。尚、金属膜214を銅膜に
より形成する場合には、第2の高融点金属膜213は、
窒化タンタルを用いることが好ましい。このようにする
と、ゲート電極214A及びコンタクト114Bが拡散
し易い銅膜から構成されていても、窒化タンタルからな
る第2の高融点金属膜213が銅膜を構成する銅の拡散
を確実に防止する。
【0100】さらに、ゲート絶縁膜209Aは、シリコ
ン窒化酸化膜により形成したが、これに代えて、シリコ
ン酸化膜を用いてもよいし、Ta25等のように耐熱性
が劣るが比誘電率が高い材料を用いてもよい。
【0101】(第3の実施形態)以下、第3の実施形態
に係る半導体装置の製造方法について、図6(a)〜
(d)を参照しながら説明する。
【0102】まず、第1の実施形態と同様、図6(a)
に示すように、p型のシリコン基板300に、素子分離
領域301、低濃度不純物層304、サイドウォール3
05、高濃度不純物層306、第1の絶縁膜307、ゲ
ート電極形成用の凹状溝308、シリコン酸化膜309
及び第1の高融点金属膜310を形成する。尚、第1の
実施形態においては、急速加熱熱処理によりゲート絶縁
膜となるシリコン窒化酸化膜109を形成したが、第3
の実施形態においては、CVD法によりゲート絶縁膜と
なる約2nmの膜厚を有するシリコン酸化膜309を形
成する。また、第1の実施形態においては、第1の高融
点金属膜110を窒化タングステンにより構成したが、
第3の実施形態においては、第1の高融点金属膜310
を窒化チタン(TiN)等の高融点金属の化合物により
構成する。
【0103】次に、図6(b)に示すように、第1の高
融点金属膜310及びシリコン酸化膜309における第
1の絶縁膜307の上に露出している部分をCMPによ
り除去して、第1の高融点金属膜310からなる外側バ
リア層310Aを形成すると共に、シリコン酸化膜30
9からなるゲート絶縁膜309Aを形成する。
【0104】次に、図6(c)に示すように、第1の絶
縁膜307の上に、コンタクトホール形成領域に開口部
を有する第1のレジストパターン311を形成した後、
該第1のレジストパターン311をマスクとして、第1
の絶縁膜307に対してドライエッチングを行なって、
高濃度不純物層306と連通するコンタクトホール31
2を形成する。
【0105】次に、図7(a)に示すように、第1のレ
ジストパターン311を除去した後、スパッタ法によ
り、凹状溝308及びコンタクトホール312の内部並
びに第1の高融点金属膜310の上に、例えば約10n
mの膜厚のチタン膜と約20nmの膜厚の窒化チタン膜
との積層膜からなる第2の高融点金属膜313を堆積し
た後、該第2の高融点金属膜313の上に例えばタング
ステンからなり約100nmの膜厚を有する金属膜31
4を凹状溝308及びコンタクトホール312が充填さ
れるように堆積する。
【0106】次に、図7(b)に示すように、金属膜3
14の上に、ゲート電極形成領域及び金属配線形成領域
を覆う第2のレジストパターン315を形成する。この
場合、第2のレジストパターン315におけるゲート電
極形成領域を覆う部分の幅は凹状溝308の幅よりも大
きい。
【0107】次に、図7(c)に示すように、第2のレ
ジストパターン315をマスクとして、金属膜314及
び第2の高融点金属膜313に対してドライエッチング
を行なって、凹状溝308に埋め込まれた金属膜314
からなるゲート電極下部314a、及び第1の絶縁膜3
07の上に形成された金属膜314からなりゲート電極
下部314aよりも大きい幅を有するゲート電極上部3
14bから構成されるT字型のゲート電極314A、金
属膜314からなるコンタクト314B及び金属配線3
14C、第2の高融点金属膜313からなる、内側バリ
ア層313A、配線用バリア層313B及びコンタクト
用バリア層313Cを形成する。尚、内側バリア層31
3A及び外側バリア層310Aによってゲート電極用バ
リア層が構成されている。その後、第2のレジストパタ
ーン315を除去する。
【0108】第3の実施形態によると、第2の実施形態
と同様、T字型のゲート電極314Aを構成するゲート
電極上部314bと金属配線314Cとを同時に形成で
きるので、工程数の増加を招くことなく、ゲート電極3
14AをT字型にすることによる低抵抗化と、ローカル
配線となる金属配線314Cを設けることによる高集積
化及び配線遅延の低減とを実現することができる。もっ
とも、第3の実施形態によると、第2の実施形態に比べ
て、第1の高融点金属膜310における第1の絶縁膜3
07の上に露出する部分をCMPにより除去する工程が
増えるが、CMPの工程が増加しても、従来のようにゲ
ート電極を形成した後に金属配線を形成する方法に比べ
ると、工程数を低減することができる。
【0109】また、第3の実施形態によると、第1及び
第2の実施形態に比べて、エッチングによりコンタクト
ホール312を形成する際に、第1の高融点金属膜31
0が存在していないため、コンタクトホール312を形
成するためのエッチング工程が容易になると共に、ゲー
ト電極上部314b及び金属配線314Cと第1の絶縁
膜307との間に介在するバリア層の膜厚が薄くなるの
で、ゲート電極上部314b及び金属配線314Cを形
成するためのエッチング工程が容易になる。
【0110】また、第3の実施形態によると、第1及び
第2の実施形態と同様、MOSFETの上に形成される
金属配線と高濃度不純物層306とを接続するためのコ
ンタクトホールのアスペクト比を小さくすることができ
るので、半導体装置の微細化が進み、コンタクトのアス
ペクト比が大きくなっても、コンタクトホールに金属膜
を埋め込む工程が困難になる事態を回避することができ
る。
【0111】また、第3の実施形態によると、第2の実
施形態と同様、ゲート電極314Aとゲート絶縁膜30
9Aとの間に第1の高融点金属膜310が介在している
一方、コンタクト314Bと高濃度不純物層306との
間には第1の高融点金属膜310が介在しておらず、ま
た、ゲート電極314A、コンタクト314B及び金属
配線314Cには第2の高融点金属膜313が接してい
る。このため、第1の高融点金属膜310を構成する金
属としては、他の条件をあまり考慮することなく、MO
SFETのしきい値電圧を制御するのに最適な材料を用
いることができる。特に、第1の高融点金属膜310を
構成する高融点金属として、その仕事関数がシリコンの
バンドギャップの中間付近に位置しているものを選択す
ると、相補型のMOSFETを安定して動作させること
ができる。第2の高融点金属膜313を構成する金属と
しては、他の条件をあまり考慮することなく、ゲート電
極314A、コンタクト314B及び金属配線314C
を構成する金属が、後に行なわれる熱処理工程において
拡散する事態を阻止するのに最適な材料を用いることが
できる。
【0112】従って、極めて低抵抗なT字型のゲート電
極を備えていると共に所望のしきい値電圧を有するMO
SFETを実現することができる。
【0113】さらに、第3の実施形態によると、ゲート
絶縁膜309Aと第2の高融点金属膜313からなる内
側バリア層313Aとの間に第1の高融点金属膜310
からなる外側バリア層310Aが介在しているため、内
側バリア層313Aがゲート絶縁膜309Aを還元させ
てゲート絶縁膜309Aの機能を損なうことがないの
で、第2の高融点金属膜313としては、密着性に優れ
るがゲート絶縁膜を還元させるおそれのあるチタン膜を
用いることができる。
【0114】尚、第3の実施形態においては、第1の高
融点金属膜310、第2の高融点金属膜313及び金属
膜314をスパッタ法により形成したが、これに代え
て、CVD法により形成してもよい。
【0115】また、第1の高融点金属膜310を窒化チ
タン膜により形成すると共に、第2の高融点金属膜31
3をチタン膜と窒化チタン膜との積層膜により形成した
が、第1の高融点金属膜310及び第2の高融点金属膜
313としては、ゲート絶縁膜309Aと第1の高融点
金属膜310とが熱的に反応しない範囲で各種の高融点
金属(WNx 、Ti、TiN、TaN等)の単層膜又は
積層膜を用いることができる。例えば、第1の高融点金
属膜310及び第2の高融点金属膜313を窒化タング
ステンにより形成してもよい。
【0116】また、第1の高融点金属膜310の膜厚を
約10nmに設定すると共に、第2の高融点金属膜31
3の膜厚を約30nmに設定したが、第1の高融点金属
膜310及び第2の高融点金属膜313の膜厚は、ゲー
ト電極314A及びコンタクト314Bの高さに応じて
適宜変更することができると共に、第1の高融点金属膜
310の膜厚と第2の高融点金属膜313の膜厚とを同
じにしてもよい。
【0117】また、ゲート電極314A、コンタクト3
14B及び金属配線314Cを構成する金属膜314
は、タングステン膜により形成したが、これに代えて、
モリブデン若しくはチタンシリサイド等の高融点金属膜
又は銅若しくはアルミニウム等の抵抗値が低い低融点金
属膜により形成してもよい。尚、金属膜314を銅膜に
より形成する場合には、第2の高融点金属膜313は、
窒化タンタルを用いることが好ましい。このようにする
と、ゲート電極314A及びコンタクト314Bが拡散
し易い銅膜から構成されていても、窒化タンタルからな
る第2の高融点金属膜313が銅膜を構成する銅の拡散
を確実に防止する。
【0118】さらに、ゲート絶縁膜309Aは、シリコ
ン酸化膜により形成したが、これに代えて、シリコン窒
化酸化膜を用いてもよいし、Ta25等のように耐熱性
が劣るが比誘電率が高い材料を用いてもよい。
【0119】(第4の実施形態)以下、第4の実施形態
に係る半導体装置の製造方法について、図8(a)、
(b)、図9(a)、(b)及び図10(a)を参照し
ながら説明する。尚、図8(a)、(b)、図9
(a)、(b)及び図10(a)においては、破断線よ
りも右側は、ゲート電極の間隔が相対的に大きい第1の
MOSFETを形成する領域を示し、破断線よりも左側
はゲート電極の間隔が相対的に小さい第2のMOSFE
Tを形成する領域を示している。
【0120】まず、第1の実施形態と同様、図8(a)
に示すように、p型のシリコン基板400に、素子分離
領域401、低濃度不純物層404、サイドウォール4
05、高濃度不純物層406、第1の絶縁膜407及び
ゲート電極形成用の凹状溝408を形成した後、サイド
ウォール405及び第1の絶縁膜407の表面に対し
て、一酸化窒素ガスの雰囲気中において急速加熱熱処理
を施すことにより、ゲート絶縁膜となる約2nmの膜厚
を有するシリコン窒化酸化膜409を形成する。その
後、スパッタ法により、シリコン窒化酸化膜409の上
に全面に亘って、例えば窒化タングステン(WNx )等
の高融点金属の化合物からなる第1の高融点金属膜41
0を凹状溝408が充填されるように堆積する。
【0121】次に、図8(b)に示すように、第1の高
融点金属膜410及びシリコン窒化酸化膜409におけ
る第1の絶縁膜407の上に露出している部分を除去し
て、第1の高融点金属膜410からなる、第1のゲート
電極の下部410A及び第2のゲート電極410B、並
びにシリコン窒化酸化膜409からなるゲート絶縁膜4
09Aを形成する。次に、絶縁膜407の上に、コンタ
クトホール形成領域に開口部を有する第1のレジストパ
ターン411を形成した後、該第1のレジストパターン
411をマスクとして第1の絶縁膜407に対してドラ
イエッチングを行なって、高濃度不純物層406と連通
するコンタクトホール412を形成する。
【0122】次に、図9(a)に示すように、第1のレ
ジストパターン411を除去した後、スパッタ法によ
り、コンタクトホール412の内部及び第1の絶縁膜4
07の上に全面に亘って、例えば約10nmの膜厚のチ
タン膜と約20nmの膜厚の窒化チタン膜との積層膜か
らなる第2の高融点金属膜413を堆積した後、該第2
の高融点金属膜413の上に、例えばタングステンから
なり約100nmの膜厚を有する金属膜414をコンタ
クトホール412に充填されるように堆積する。尚、第
2の高融点金属膜413を構成する高融点金属は、第1
の高融点金属膜410を構成する高融点金属膜と異なる
種類にして、第2の高融点金属膜413と第1の高融点
金属膜410との間にエッチング選択性が得られるよう
にする。
【0123】次に、図9(b)に示すように、金属膜4
14の上に、第1のゲート電極形成領域及び金属配線形
成領域を覆う第2のレジストパターン415を形成す
る。この場合、第2のレジストパターン415における
第1のゲート電極形成領域を覆う部分の幅は凹状溝40
8の幅(第1のゲート電極の下部410Aの幅)よりも
大きいと共に、第2のレジストパターン415は第2の
ゲート電極410Bの上を覆わない。
【0124】次に、図10(a)に示すように、第2の
レジストパターン415をマスクとして、金属膜414
及び第2の高融点金属膜413に対してドライエッチン
グを行なって、金属膜414からなる、第1のゲート電
極の上部414A、コンタクト414B及び金属配線4
14C、並びに第2の高融点金属膜413からなる、ゲ
ート電極用バリア層413A、コンタクト用バリア層4
13B及び金属配線用バリア層413Cを形成する。
尚、第1のゲート電極の下部410A及び第1のゲート
電極の上部414AによってT字型の第1のゲート電極
が構成される。その後、第2のレジストパターン415
を除去する。
【0125】ところで、金属膜414及び第2の高融点
金属膜413に対するドライエッチング工程において
は、金属配線414Cと第2のゲート電極410Bとが
短絡しないように、つまり金属膜414及び第2の高融
点金属膜413が第2のゲート電極410Bの上に残存
しないように、十分なエッチングを行なう。このように
十分なエッチングを行なっても、金属膜414及び第2
の高融点金属膜413を構成する高融点金属と、第2の
ゲート電極410Bとなる第1の高融点金属膜410を
構成する高融点金属とは種類が異なり、エッチング選択
性が得られるので、ゲート電極410Bは殆どエッチン
グされない。
【0126】第4の実施形態によると、ゲート電極の間
隔が相対的に大きい第1のMOSFETを形成する領域
においては、第2の実施形態と同様、第1のゲート電極
の上部414Aと金属配線414Cとを同時に形成でき
るので、工程数の増加を招くことなく、第1のゲート電
極をT字型にすることによる低抵抗化と、ローカル配線
となる金属配線を設けることによる高集積化及び配線遅
延の低減とを実現することができる。
【0127】図10(b)は、第3の実施形態(図7
(c)を参照)において、MOSFETの微細化が進
み、T字型のゲート電極314Aと金属配線314Cと
の間隔が小さくなったときのMOSFETの断面構造を
示している。第3の実施形態によると、エッチングによ
りゲート電極314A及び金属配線314Cをパターニ
ングする工程に誤差が発生すると、ゲート電極314A
と金属配線314Cとが短絡するおそれがある。ところ
が、第4の実施形態によると、ゲート電極の間隔が相対
的に小さい第2のMOSFETを形成する領域において
は、第2のゲート電極410BはT字型ではなく通常の
形状であるから、第2のゲート電極410Bと金属配線
414Cとが短絡するおそれはない。
【0128】また、第4の実施形態によると、ゲート電
極の間隔が相対的に大きい第1のMOSFETを形成す
る領域においては、第3の実施形態と同様、T字型のゲ
ート電極を構成する第1のゲート電極の上部414Aと
金属配線414Cとを同時に形成できるので、工程数の
増加を招くことなく、第1のゲート電極をT字型にする
ことによる低抵抗化と、ローカル配線となる金属配線4
14Cを設けることによる高集積化及び配線遅延の低減
とを実現することができる。
【0129】このため、ゲート電極の間隔が相対的に大
きい第1のMOSFETを形成する領域は、第1のゲー
ト電極の低抵抗化及びしきい値電圧を所望値に制御でき
るので、ロジック回路部又は高周波回路部に適している
と共に、ゲート電極の間隔が相対的に小さい第2のMO
SFETを形成する領域は、第2のゲート電極410B
を密集できると共に金属配線414Cをビットラインに
用いることができるので、DRAM部に適している。
【0130】従って、第4の実施形態は、DRAMと、
ロジック回路又は高周波回路とが混載されたシステムL
SIのコンパクト化及び高集積化を実現することができ
る。
【0131】尚、第4の実施形態においては、第1の高
融点金属膜410、第2の高融点金属膜413及び金属
膜414をスパッタ法により形成したが、これに代え
て、CVD法により形成してもよい。
【0132】また、第1の高融点金属膜410を窒化タ
ングステンにより形成すると共に、第2の高融点金属膜
413をチタン膜と窒化チタン膜との積層膜により形成
したが、第1の高融点金属膜410及び第2の高融点金
属膜413としては、ドライエッチングにおける選択性
が十分に確保でき且つゲート絶縁膜409Aと第1の高
融点金属膜410とが熱的に反応しない範囲で各種の高
融点金属(WNx 、Ti、TiN、TaN等)の単層膜
又は積層膜を用いることができる。例えば、第1の高融
点金属膜410を窒化チタンにより形成すると共に第2
の高融点金属膜413を窒化タングステンにより形成し
てもよい。
【0133】また、第1のゲート電極の下部414A、
コンタクト414B及び金属配線414Cを構成する金
属膜414は、タングステン膜により形成したが、これ
に代えて、モリブデン若しくはチタンシリサイド等の高
融点金属膜又は銅若しくはアルミニウム等の抵抗値が低
い低融点金属膜により形成してもよい。尚、金属膜41
4を銅膜により形成する場合には、第2の高融点金属膜
413としては窒化タンタルを用いることが好ましい。
【0134】さらに、ゲート絶縁膜409Aは、シリコ
ン窒化酸化膜により形成したが、これに代えて、シリコ
ン酸化膜を用いてもよいし、Ta25等のように耐熱性
が劣るが比誘電率が高い材料を用いてもよい。
【0135】
【発明の効果】第1〜第3の半導体装置及び半導体装置
の製造方法によると、半導体装置の微細化が進み、コン
タクトのアスペクト比が大きくなっても、コンタクトホ
ールに金属膜を埋め込む工程が困難になる事態を回避す
ることができ、低抵抗なゲート電極を備えていると共に
所望のしきい値電圧を有するMOSFETを実現するこ
とができ、ゲート電極用バリア層を構成する2層のバリ
ア層のうちゲート電極と接する内側バリア層として、密
着性に優れるがゲート絶縁膜を還元させるおそれのある
チタン膜を用いることができる。
【0136】第4の半導体装置及び半導体装置の製造方
法によると、第1のMOSFETの領域においては、工
程数の増加を招くことなく、ゲート電極をT字型にする
ことによる低抵抗化と、ローカル配線となる金属配線を
設けることによる高集積化及び配線遅延の低減とを図る
ことができると共に、第2のMOSFETの領域におい
ては、ゲート電極と金属配線とが短絡するおそれがない
ので、ゲート電極を密集させて配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は第1の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は第1の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)は第1の実施形態に係る半導体装置の効
果を説明する断面図であり、(b)は従来の半導体装置
の問題点を説明する断面図である。
【図4】(a)〜(d)は第2の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図5】(a)は第2の実施形態に係る半導体装置の効
果を説明する断面図であり、(b)は従来の半導体装置
の問題点を説明する断面図である。
【図6】(a)〜(c)は第3の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は第3の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図8】(a)及び(b)は第4の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)及び(b)は第4の実施形態に係る半導
体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】(a)は第4の実施形態に係る半導体装置の
製造方法の各工程を示す断面図であり、(b)は第3の
実施形態に係る半導体装置の問題点を説明する断面図で
ある。
【図11】(a)〜(e)は従来の半導体装置の製造方
法の各工程を示す断面図である。
【図12】本発明の前提となる半導体装置を示す断面図
である。
【符号の説明】
100 シリコン基板 101 素子分離領域 102 ダミーゲート絶縁膜 103 ダミーゲート電極 104 低濃度不純物層 105 サイドウォール 106 高濃度不純物層 107 第1の絶縁膜 108 凹状溝 109 シリコン窒化酸化膜 109A ゲート絶縁膜 110 第1の高融点金属膜 110A 外側バリア層 111 レジストパターン 112 コンタクトホール 113 第2の高融点金属膜 113A 内側バリア層 113B コンタクト用バリア層 114 金属膜 114A ゲート電極 114B コンタクトの下部 115 第2の絶縁膜 116 コンタクトホールの上部 200 シリコン基板 201 素子分離領域 204 低濃度不純物層 205 サイドウォール 206 高濃度不純物層 207 第1の絶縁膜 208 凹状溝 209 シリコン窒化酸化膜 209A ゲート絶縁膜 210 第1の高融点金属膜 210A 外側バリア層 210B 下側バリア層 211 第1のレジストパターン 212 コンタクトホール 213 第2の高融点金属膜 213A 内側バリア層 213B 上側バリア層 213C コンタクト用バリア層 214 金属膜 214a ゲート電極下部 214b ゲート電極上部 214A ゲート電極 214B コンタクト 214C 金属配線 215 第2のレジストパターン 216 第2の絶縁膜 217 コンタクトホール 300 シリコン基板 301 素子分離領域 304 低濃度不純物層 305 サイドウォール 306 高濃度不純物層 307 第1の絶縁膜 308 凹状溝 309 シリコン酸化膜 309A ゲート絶縁膜 310 第1の高融点金属膜 310A 外側バリア層 311 第1のレジストパターン 312 コンタクトホール 313 第2の高融点金属膜 313A 内側バリア層 313B 配線用バリア層 313C コンタクト用バリア層 314 金属膜 314a ゲート電極下部 314b ゲート電極上部 314A ゲート電極 314B コンタクト 314C 金属配線 315 第2のレジストパターン 400 シリコン基板 401 素子分離領域 404 低濃度不純物層 405 サイドウォール 406 高濃度不純物層 407 第1の絶縁膜 408 凹状溝 409 シリコン窒化酸化膜 409A ゲート絶縁膜 410 第1の高融点金属膜 410A 第1のゲート電極の下部 410B 第2のゲート電極 411 第1のレジストパターン 412 コンタクトホール 413 第2の高融点金属膜 413A ゲート電極用バリア層 413B コンタクト用バリア層 413C 金属配線用バリア層 414 金属膜 414A 第1のゲート電極の上部 414B コンタクト 414C 金属配線 415 第2のレジストパターン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/088 H01L 27/10 681Z 27/108 29/62 G 21/8242 29/43 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB14 BB30 BB32 BB33 BB36 CC05 DD03 DD04 DD08 DD16 DD18 DD23 DD26 DD37 DD43 DD65 DD75 DD94 EE03 EE09 EE14 EE16 EE17 FF07 FF13 FF17 FF18 FF22 GG09 GG10 GG14 GG16 HH05 HH08 HH13 HH16 HH20 5F033 HH08 HH11 HH18 HH27 HH33 HH34 JJ08 JJ11 JJ18 JJ27 JJ33 KK01 MM01 MM12 MM18 NN06 NN07 NN20 NN31 PP06 PP15 QQ08 QQ09 QQ10 QQ11 QQ16 QQ37 QQ48 QQ58 QQ65 QQ94 RR04 RR06 RR08 SS11 SS25 SS27 TT02 TT08 VV06 VV16 WW02 XX02 XX10 XX24 XX28 XX33 5F040 DC01 EA08 EA09 EC02 EC03 EC04 EC08 EC12 EC19 ED03 EF02 EH02 EH07 EK05 FA02 FA03 FA07 FB02 FC10 5F048 AA01 AA09 AB01 AB03 AC01 BA01 BB08 BB09 BB11 BB13 BB14 BC06 BF02 BF06 BF07 BF12 DA27 5F083 AD01 BS46 GA02 GA03 GA28 JA05 JA06 JA35 JA36 JA37 JA39 JA40 JA56 KA05 MA06 MA17 MA20 PR13 PR21 PR22 PR36 PR40 PR43 PR44 PR53 PR54 ZA06 ZA12

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の絶縁膜に形成された凹状
    溝に、前記半導体基板との間にゲート絶縁膜を介在させ
    て埋め込まれた金属膜からなるゲート電極と、 前記絶縁膜に形成されたコンタクトホールに、前記ゲー
    ト電極と同一工程において、前記半導体基板に形成され
    ている不純物層と接するように埋め込まれたコンタクト
    と、 前記絶縁膜及びゲート絶縁膜と前記ゲート電極との間に
    設けられており、前記凹状溝の壁面及び前記ゲート絶縁
    膜と接するように形成された第1の高融点金属膜からな
    る外側バリア層と、前記ゲート電極の側面及び下面と接
    するように形成された第2の高融点金属膜からなる内側
    バリア層とから構成されるゲート電極用バリア層と、 前記コンタクトホールの壁面及び底面と前記コンタクト
    との間に設けられており、前記内側バリア層と同一工程
    において形成されたコンタクト用バリア層とを備えてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上の絶縁膜に形成された凹状
    溝に、前記半導体基板との間にゲート絶縁膜を介在させ
    て埋め込まれた金属膜からなるゲート電極下部と、前記
    ゲート電極下部と同一工程において前記絶縁膜の上に堆
    積され、前記ゲート電極下部よりも大きい幅を有するゲ
    ート電極上部とから構成されるT字型のゲート電極と、 前記絶縁膜に形成されたコンタクトホールに、前記ゲー
    ト電極下部と同一工程において埋め込まれ、前記半導体
    基板に形成されている不純物層と接するコンタクトと、 前記ゲート電極上部と同一工程において前記絶縁膜の上
    に形成され、前記コンタクトと接する金属配線と、 前記絶縁膜及びゲート絶縁膜と前記ゲート電極との間に
    設けられており、前記絶縁膜の上面、前記凹状溝の壁面
    及び前記ゲート絶縁膜と接するように形成された第1の
    高融点金属膜からなる外側バリア層と、前記ゲート電極
    上部の下面並びに前記ゲート電極下部の側面及び下面と
    接するように形成された第2の高融点金属膜からなる内
    側バリア層とから構成されるゲート電極用バリア層と、 前記コンタクトホールの壁面及び底面と前記コンタクト
    との間に設けられており、前記内側バリア層と同一工程
    において形成されたコンタクト用バリア層と、 前記絶縁膜と前記金属配線との間に設けられており、前
    記外側バリア層と同一工程において形成され前記絶縁膜
    の上面と接する下側バリア層と、前記内側バリア層と同
    一工程において形成され前記金属配線の下面と接する上
    側バリア層とから構成される金属配線用バリア層とを備
    えていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上の絶縁膜に形成された凹状
    溝に、前記半導体基板との間にゲート絶縁膜を介在させ
    て埋め込まれた金属膜からなるゲート電極下部と、前記
    ゲート電極下部と同一工程において前記絶縁膜の上に堆
    積され前記ゲート電極下部よりも大きい幅を有するゲー
    ト電極上部とから構成されるT字型のゲート電極と、 前記絶縁膜に形成されたコンタクトホールに、前記ゲー
    ト電極下部と同一工程において埋め込まれ、前記半導体
    基板に形成されている不純物層と接するコンタクトと、 前記ゲート電極上部と同一工程において前記絶縁膜の上
    に形成され、前記コンタクトと接する金属配線と、 前記絶縁膜及びゲート絶縁膜と前記ゲート電極との間に
    設けられており、前記絶縁膜の上面、前記凹状溝の壁面
    及び前記ゲート絶縁膜と接するように形成された第1の
    高融点金属膜からなる外側バリア層と、前記ゲート電極
    上部の下面並びに前記ゲート電極下部の側面及び下面と
    接するように形成された第2の高融点金属膜からなる内
    側バリア層とから構成されるゲート電極用バリア層と、 前記コンタクトホールの壁面及び底面と前記コンタクト
    との間に設けられており、前記内側バリア層と同一工程
    において形成されたコンタクト用バリア層と、 前記絶縁膜と前記金属配線との間に設けられており、前
    記内側バリア層と同一工程において形成された金属配線
    用バリア層とを備えていることを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上におけるゲート電極同士の
    間隔が相対的に広い領域に形成された第1のMOSFE
    Tと、 前記半導体基板上におけるゲート電極同士の間隔が相対
    的に狭い領域に形成された第2のMOSFETとを備
    え、 前記第1のMOSFETは、 前記半導体基板上の絶縁膜に形成された第1の凹状溝
    に、前記半導体基板との間に第1のゲート絶縁膜を介在
    させて埋め込まれた第1の高融点金属膜からなるゲート
    電極下部と、前記絶縁膜の上に堆積された第2の高融点
    金属膜からなり前記ゲート電極下部よりも大きい幅を有
    するゲート電極用バリア層と、前記ゲート電極用バリア
    層の上に堆積された金属膜からなり前記ゲート電極用バ
    リア層と同じ幅を有するゲート電極上部とから構成され
    るT字型の第1のゲート電極と、前記絶縁膜に形成され
    た第1のコンタクトホールに、前記ゲート電極上部と同
    一工程において埋め込まれ、前記半導体基板に形成され
    ている第1の不純物層と接する第1のコンタクトと、 前記ゲート電極上部と同一工程において前記絶縁膜の上
    に形成され、前記第1のコンタクトと接する第1の金属
    配線と、 前記第1のコンタクトホールの壁面及び底面と前記第1
    のコンタクトとの間に設けられており、前記ゲート電極
    用バリア層と同一工程において形成された第1のコンタ
    クト用バリア層と、 前記絶縁膜と前記第1の金属配線との間に設けられてお
    り、前記ゲート電極用バリア層と同一工程において形成
    された第1の金属配線用バリア層とを有し、 前記第2のMOSFETは、 前記ゲート電極下部と同一工程において、前記絶縁膜に
    形成された第2の凹状溝に前記半導体基板との間に第2
    のゲート絶縁膜を介在させて埋め込まれた第2のゲート
    電極と、 前記第1のコンタクトと同一の工程において、前記絶縁
    膜に形成された第2のコンタクトホールに埋め込まれ、
    前記半導体基板に形成されている第2の不純物層と接す
    る第2のコンタクトと、 前記第1の金属配線と同一工程において前記絶縁膜の上
    に形成され、前記第2のコンタクトと接する第2の金属
    配線と、 前記第2のコンタクトホールの壁面及び底面と前記第2
    のコンタクトとの間に設けられており、前記第1のコン
    タクト用バリア層と同一工程において形成された第2の
    コンタクト用バリア層と、 前記絶縁膜と前記第2の金属配線との間に設けられてお
    り、前記第1の金属配線用バリア層と同一工程において
    形成された第2の金属配線用バリア層とを有しているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の高融点金属膜と前記第2の高
    融点金属膜とは同じ高融点金属からなることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の高融点金属膜と前記第2の高
    融点金属膜とは異なる高融点金属からなることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の高融点金属膜を構成する高融
    点金属の仕事関数は、シリコンのバンドギャップの中間
    付近に位置していることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記金属膜は銅からなり、前記第2の高
    融点金属膜は窒化タンタルからなることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のMOSFETは高周波回路領
    域又はロジック回路領域に形成されており、前記第2の
    MOSFETはDRAMセル領域に形成されていること
    を特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に堆積された絶縁膜にゲ
    ート電極形成用の凹状溝を形成する工程と、 前記凹状溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜を形成した
    後、前記凹状溝の内部及び前記絶縁膜の上に第1の高融
    点金属膜を堆積する工程と、 前記第1の高融点金属膜及び絶縁膜に、前記半導体基板
    に形成されている不純物層と連通するコンタクトホール
    を形成する工程と、 前記コンタクトホールの内部及び前記第1の高融点金属
    膜の上に第2の高融点金属膜を堆積する工程と、 前記第2の高融点金属膜の上に金属膜を前記凹状溝及び
    コンタクトホールが充填されるように堆積する工程と、 前記金属膜、第2の高融点金属膜及び第1の高融点金属
    膜における前記絶縁膜の上に露出している部分を除去し
    て、前記金属膜からなるゲート電極、前記第2の高融点
    金属膜からなる内側バリア層及び第1の高融点金属膜か
    らなる外側バリア層から構成されるゲート電極用バリア
    層、前記金属膜からなるコンタクト並びに前記第2の高
    融点金属膜からなるコンタクト用バリア層を形成する工
    程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に堆積された絶縁膜にゲ
    ート電極形成用の凹状溝を形成する工程と、 前記凹状溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜を形成した
    後、前記凹状溝の内部及び前記絶縁膜の上に第1の高融
    点金属膜を堆積する工程と、 前記第1の高融点金属膜及び前記絶縁膜に、前記半導体
    基板に形成されている不純物層と連通するコンタクトホ
    ールを形成する工程と、 前記コンタクトホールの内部及び前記第1の高融点金属
    膜の上に第2の高融点金属膜を堆積する工程と、 前記第2の高融点金属膜の上に金属膜を前記凹状溝及び
    コンタクトホールが充填されるように堆積する工程と、 前記金属膜、第2の高融点金属膜及び第1の高融点金属
    膜をパターニングして、前記金属膜からなるT字型のゲ
    ート電極、前記第2の高融点金属膜からなる内側バリア
    層及び前記第1の高融点金属膜からなる外側バリア層か
    ら構成されるゲート電極用バリア層、前記金属膜からな
    るコンタクト、前記第2の高融点金属膜からなるコンタ
    クト用バリア層、前記金属膜からなる金属配線、並びに
    前記第2の高融点金属膜からなる上側バリア層及び前記
    第1の高融点金属膜からなる下側バリア層から構成され
    る金属配線用バリア層を形成する工程とを備えているこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板上に堆積された絶縁膜にゲ
    ート電極形成用の凹状溝を形成する工程と、 前記凹状溝の少なくとも底面にゲート絶縁膜を形成した
    後、前記凹状溝の内部及び前記絶縁膜の上に第1の高融
    点金属膜を堆積する工程と、 前記第1の高融点金属膜における前記絶縁膜の上に露出
    している部分を除去して、前記第1の高融点金属膜から
    なる外側バリア層を形成する工程と、 前記絶縁膜に、前記半導体基板に形成されている不純物
    層と連通するコンタクトホールを形成する工程と、 前記コンタクトホールの内部並びに前記絶縁膜及び外側
    バリア層の上に第2の高融点金属膜を堆積する工程と、 前記第2の高融点金属膜の上に金属膜を前記凹状溝及び
    コンタクトホールが充填されるように堆積する工程と、 前記金属膜及び第2の高融点金属膜をパターニングし
    て、前記金属膜からなるT字型のゲート電極、前記第2
    の高融点金属膜からなり前記外側バリア層と共にゲート
    電極用バリア層を構成する内側バリア層、前記金属膜か
    らなるコンタクト、前記第2の高融点金属膜からなるコ
    ンタクト用バリア層、前記金属膜からなる金属配線並び
    に前記第2の高融点金属膜からなる金属配線用バリア層
    を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に堆積された絶縁膜にお
    けるゲート電極同士の間隔が相対的に広い第1のMOS
    FET形成領域に第1のゲート電極形成用の第1の凹状
    溝を形成すると共に、前記絶縁膜におけるゲート電極同
    士の間隔が相対的に狭い第2のMOSFET形成領域に
    第2のゲート電極形成用の第2の凹状溝を形成する工程
    と、 前記絶縁膜の上に第1の高融点金属膜を前記第1の凹状
    溝及び第2の凹状溝が充填されるように堆積する工程
    と、 前記第1の高融点金属膜における前記絶縁膜の上に露出
    している部分を除去して、前記第1の凹状溝に第1のゲ
    ート電極の下部を形成すると共に、前記第2の凹状溝に
    第2のゲート電極を形成する工程と、 前記絶縁膜の第1のMOSFET形成領域に、前記半導
    体基板に形成されている第1の不純物層と連通する第1
    のコンタクトホールを形成すると共に、前記絶縁膜の第
    2のMOSFET形成領域に、前記半導体基板に形成さ
    れている第2の不純物層と連通する第2のコンタクトホ
    ールを形成する工程と、 前記第1のコンタクトホール及び第2のコンタクトホー
    ルの内部、並びに前記第1のゲート電極の下部、第2の
    ゲート電極及び絶縁膜の上に、第2の高融点金属膜を堆
    積する工程と、 前記第2の高融点金属膜の上に金属膜を前記第1のコン
    タクトホール及び第2のコンタクトホールに充填される
    ように堆積する工程と、 前記金属膜及び第2の高融点金属膜をパターニングし
    て、前記第1のMOSFET形成領域に、前記金属膜及
    び第2の高融点金属膜からなり前記第1のゲート電極の
    下部と共にT字型のゲート電極を構成する第1のゲート
    電極の上部、前記金属膜からなる第1のコンタクト、前
    記金属膜からなる第1の金属配線を形成すると共に、前
    記第2のMOSFET形成領域に、前記金属膜からなる
    第2のコンタクト及び前記金属膜からなる第2の金属配
    線を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の高融点金属膜と前記第2の
    高融点金属膜とは同じ高融点金属からなることを特徴と
    する請求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体装
    置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の高融点金属膜と前記第2の
    高融点金属膜とは異なる高融点金属からなることを特徴
    とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の半導体
    装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の高融点金属の仕事関数は、
    シリコンのバンドギャップの中間付近に位置しているこ
    とを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載
    の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記金属膜は銅からなり、前記第2の
    高融点金属膜は窒化タンタルからなることを特徴とする
    請求項10〜12のいずれか1項に記載の半導体装置の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第1のMOSFET形成領域は高
    周波回路領域又はロジック回路領域であり、前記第2の
    MOSFET形成領域はDRAMセル領域であることを
    特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
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