JP2001044301A - 半導体記憶装置の製造方法及び半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置の製造方法及び半導体記憶装置

Info

Publication number
JP2001044301A
JP2001044301A JP21897199A JP21897199A JP2001044301A JP 2001044301 A JP2001044301 A JP 2001044301A JP 21897199 A JP21897199 A JP 21897199A JP 21897199 A JP21897199 A JP 21897199A JP 2001044301 A JP2001044301 A JP 2001044301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
floating gate
oxide film
conductive film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21897199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3602010B2 (ja
Inventor
Takuji Tanigami
拓司 谷上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP21897199A priority Critical patent/JP3602010B2/ja
Priority to US09/588,761 priority patent/US6441430B1/en
Priority to TW089111136A priority patent/TW466776B/zh
Priority to KR10-2000-0032118A priority patent/KR100365033B1/ko
Publication of JP2001044301A publication Critical patent/JP2001044301A/ja
Priority to US10/153,728 priority patent/US6589844B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3602010B2 publication Critical patent/JP3602010B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
    • H10B41/30Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the memory core region
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B69/00Erasable-and-programmable ROM [EPROM] devices not provided for in groups H10B41/00 - H10B63/00, e.g. ultraviolet erasable-and-programmable ROM [UVEPROM] devices

Landscapes

  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フローティングゲートの微細化を図り、かつコ
ントロールゲートの加工を容易にする半導体記憶装置の
製造方法を提供すること。 【解決手段】(a)基板上に下層フローティングゲート
(FG)用第1導電膜、第1及び第2絶縁膜を形成し、
パターニングし、(b)得られた基板上に第3絶縁膜を
埋め込み、(c)第3絶縁膜を第2絶縁膜が露出するま
で後退させ、(d)第2絶縁膜を除去し、(e)第3絶
縁膜を後退させながら第1絶縁膜を除去し、(f)得ら
れた基板上に上層FG用第2導電膜を形成し、(g)第
2導電膜を第3絶縁膜が露出するまで平坦化し、(h)
得られた基板上に層間容量膜及びコントロールゲート
(CG)用第3導電膜を形成し、パターニングしてF
G、層間容量膜及びCGを順次形成してなる半導体記憶
装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置の
製造方法に関し、より詳細には、フローティングゲート
及びコントロールゲートを有し、フローティングゲート
間に絶縁膜を配置させる半導体記憶装置の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フローティングゲート及びコ
ントロールゲートを有する半導体記憶装置において、低
電圧化を図るために、カップリング比(C2/(C1+C
2)、C1:フローティングゲート・半導体基板間の結合
容量、C2:フローティングゲート・コントロールゲー
ト間の結合容量)を増大させる方法が、例えば、特開平
9−102554号公報に提案されている。以下に、こ
の方法における半導体記憶装置の製造方法を説明する。
なお、図28(a)〜図29(g)は図27(a)にお
けるX−X’線断面図であり、図28(a’)〜図29
(g’)は図27(a)におけるY−Y’線断面図を示
す。
【0003】まず、図28(a)及び(a’)に示した
ように、P型半導体基板21の活性領域上に、熱酸化法
により膜厚10nm程度のトンネル酸化膜22を形成
し、さらに、下層フローティングゲート用の材料とし
て、膜厚が100nm〜200nmで、燐が不純物とし
てドープされたポリシリコン膜23を形成する。その上
に、レジストを塗布し、フォトリソグラフィ技術により
パターニングしてレジストパターンR1(図27(b)
参照)を形成する。次いで、レジストパターンR1をマ
スクとして用いて、反応性イオンエッチングによりポリ
シリコン膜23、トンネル酸化膜22を順次エッチング
してフローティングゲートに加工する。
【0004】続いて、図28(b)及び(b’)に示し
たように、レジストパターンR1及びポリシリコン膜2
3をマスクとして用いて、例えば、砒素を基板表面に対
する法線方向から7°傾斜させて(以下、単に「7°
で」と記す)、70keVの加速エネルギー、1×10
15/cm2のドーズ でイオン注入し、高濃度の不純物層
29を形成する。
【0005】次に、レジストパターンR1を除去した
後、図28(c)及び(c’)に示したように、ポリシ
リコン膜23をマスクとして用いて、例えば、燐を基板
表面に垂直な方向から(以下、単に「0°で」と記
す)、50KeV、3×1013/cm2でイオン注入
し、低濃度の不純物層28を形成する。
【0006】図28(d)及び(d’)に示したよう
に、得られた半導体基板21を、窒素雰囲気中で、90
0℃、10分間熱処理を行うことにより、不純物が活性
化された不純物層28a及び29aを形成する。
【0007】図28(e)及び(e’)に示したよう
に、半導体基板1上全面に、CVD(化学気相成長)法
により膜厚200〜300nm程度のシリコン酸化膜を
形成し、ポリシリコン膜23が露出するまで反応性イオ
ンエッチングによりシリコン酸化膜をエッチバックし
て、フローティングゲート間のスペースに埋め込み絶縁
膜30を形成する。この際、ポリシリコン膜23の側壁
が一部露出する程度に埋め込み絶縁膜30を配置させ
る。
【0008】次に、図29(f)及び(f’)に示した
ように、ゲートカップリング比を上げるために、半導体
基板1上全面に、燐が不純物としてドープされたポリシ
リコン膜を100nm程度堆積し、このポリシリコン膜
を反応性イオンエッチングによりエッチバックすること
により、フローティングゲートの突起部となるポリシリ
コン膜31を形成する。
【0009】続いて、図29(g)及び(g’)に示し
たように、熱酸化法により得られた半導体基板21上
に、6nmのシリコン酸化膜、CVD法による8nmの
シリコン窒化膜、6nmのシリコン酸化膜を順次堆積す
ることにより、フローティングゲートとコントロールゲ
ートとの間の誘電膜となるONO膜32を形成し、さら
に、その上に、燐が不純物としてドープされたポリシリ
コン膜を100nm、タングステンシリサイド膜を10
0nmを順次堆積することにより、膜厚200nmのポ
リサイド膜を形成する。その上に、レジストを塗布し、
フォトリソグラフィ技術によりパターニングしてレジス
トパターンR3(図27(b)参照)を形成する。続い
て、レジストパターンR3をマスクとして用いて、反応
性イオンエッチングにより、ポリサイド膜、ONO膜3
2、ポリシリコン膜31及びポリシリコン膜23を順次
エッチングして、コントロールゲート13及びフローテ
ィングゲート23a、31aを形成する。
【0010】レジストR3を除去した後、コントロール
ゲート33をマスクとして用いて、例えば、硼素を0
°、10〜40KeV、5×1012〜5×1013/cm
2でイオン注入し、メモリ素子分離用の不純物層34を
形成する。。その後、公知の技術により、層間絶縁膜、
コンタクトホール及びメタル配線を形成し、半導体記憶
装置を完成する。上記のように、カップリング比C2
1を増大させたソース/ドレイン非対称の半導体記憶
装置の等価回路図を図30に示す。
【0011】図30において、Tr.00〜Tr.32はフローテ
イングゲートを有するメモリセルであり、WL0〜3はメ
モリセルのコントロールゲートと接続されたワード線、
BL0〜3はメモリセルのドレイン/ソース共通拡散配線
層と接続されたビット線である。ワード線WL0はTr.0
0、Tr.01、Tr.02のコントロールゲートと、ワード線WL
1はTr.10、Tr.11、Tr.12のコントロールゲートと(以
下省略)それぞれ接続されている。また、ビット線BL
1はTr.01、Tr.11、Tr.21、Tr.31のドレイン又はTr.0
0、Tr.10、Tr.20、Tr.30のソースとに接続されており、
ビット線BL2はTr.02、Tr.12、Tr.22、Tr.32のドレイ
ン又はTr.01、Tr.11、Tr.21、Tr.31のソースとに接続さ
れている。
【0012】また、図30におけるTr.11を選択した時
の読み出し、書き込み及び消去の動作電圧を表1に示
す。さらに、図31はTr.11を選択して読み出す状態、
図32はTr.11を選択して書き込む状態、図33はTr.11
を含むワード線WL1に接続されたTr.10 、Tr.12を消
去する状態を示す。
【0013】
【表1】
【0014】メモリセルの書き込みの定義をVth<2
V、消去の定義をVth>4Vとする。読み出し時におい
ては、図31及び表1に示したように、コントロールゲ
ートに3V印加し、基板とドレインとを接地し、ソース
に1V印加することで電流iが流れ、メモリセルの情報
を読み出すことができる。
【0015】書き込み時においては、図32及び表1に
示したように、Tr.11の書き込みには、コントロール
ゲートに−12V印加し、基板を接地し、ドレインに4
V印加することでドレインとフローティングゲートのオ
ーバーラップ領域の薄い酸化膜に流れるFNトンネル電
流を用いて、フローティングゲートから電子を引き抜く
ことにより行うことができる。このとき、正の電圧が印
加されたドレインと共通のTr.10のソースにも4Vの電
圧が印加されるが、不純物濃度が薄いために基板側に空
乏層が広がり、実際にソースとフローティングゲートの
オーバーラップ領域の薄い酸化膜に加わる電界はFNト
ンネル電流が発生するのには不充分となり、その結果、
選択的にドレイン側(高濃度不純物層側)とオーバーラ
ップしているフローティングゲートを有するメモリセル
にのみ書き込みが行われる。
【0016】消去時においては、図33及び表1に示し
たように、Tr.11の消去には、コントロールゲートに
12V印加し、ソース/ドレイン及び基板に−8V印加
することで、チャネル全体に流れるFNトンネル電流を
用いてフローティングゲートへ電子を注入することによ
り行うことができる。この際、Tr.11とワード線WL
1を介して接続されたTr.10、Tr.12のコントロール
ゲートとソース/ドレイン/基板との間の印加電圧状態
は同じで、選択されたワードラインに接続されたメモリ
セルは同時に消去される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図29(g)及び
(g’)に示したように、フローティングゲート23
a、31aとなるポリシリコン膜23、31及びコント
ロールゲート13となるポリサイド膜をパターニングす
る際、ポリサイド膜、ONO膜12及びポリシリコン膜
31をエッチング除去した時点で、埋め込み絶縁膜30
が露出するため、埋め込み絶縁膜30がエッチング保護
膜としての機能も果たす。また、この埋め込み絶縁膜3
0表面には、ポリシリコンのエッチングに対して高選択
比を保つ反応生成物35が生成され、この反応生成物3
5が、埋め込み絶縁膜30の表面を保護することとな
る。
【0018】このような状態で、ポリシリコン膜23の
エッチングがさらに進行すると、図34(a)に示した
ように、埋め込み絶縁膜30の側部である垂直面にポリ
シリコン膜23の一部23bが、埋め込み絶縁膜30の
高さよりもやや低いフェンス状に残存する。これは、図
34(b)に示したように、埋め込み絶縁膜30の表面
に生成される反応生成物35の張り出し又は埋め込み絶
縁膜30側部のポリシリコンの反応生成物35による被
膜によって、埋め込み絶縁膜30の側部のポリシリコン
膜23bのエッチングの進行が、局所的に鈍化するため
である。
【0019】このように、ポリシリコン膜23bの埋め
込み絶縁膜30側部における残存により、コントロール
ゲートのパターニング時に分離されるはずのフローティ
ングゲートが短絡することとなり、半導体記憶装置の不
良を招く。上記のような、埋め込み絶縁膜30との選択
比が高いポリシリコンエッチング条件をポリシリコン膜
23の加工に用いる場合、フェンス状のポリシリコン膜
23bが残らない条件は、埋め込み絶縁膜30の高さが
50nm程度以下である。
【0020】一方、埋め込み絶縁膜30との選択比の低
いポリシリコンエッチング条件をポリシリコン膜23の
加工に用いる場合、埋め込み絶縁膜30の表面に生成さ
れる反応生成物が抑制される。したがって、ポリシリコ
ンエッチング中に埋め込み絶縁膜が膜減りし、埋め込み
絶縁膜30の垂直部の高さが小さくなる。この高さが5
0nm以下になった場合に限り、フェンス状の導電膜が
残存しなくなる。
【0021】しかし、上述の選択比の低いポリシリコン
エッチング条件を用いると、導電膜のエッチングを完了
した時点で、埋め込み絶縁膜30の高さを50nm以下
に制御することは困難である。つまり、埋め込み絶縁膜
30を成膜した際のプロセスのばらつきと、埋め込み絶
縁膜30にエッチバックした際のプロセスのばらつきと
を考慮し、さらに導電膜のエッチングの際の膜べりのば
らつきを考慮して、総合的に埋め込み絶縁膜30の膜厚
を制御することは非常に困難である。
【0022】また、後工程で形成されるコントロールゲ
ート33等の上層膜の形成等を含むプロセスのばらつき
を考慮した場合、これらプロセスのばらつきを下層膜で
ある埋め込み絶縁膜30等で吸収するためには、埋め込
み絶縁膜30との選択比が高い導電膜を使用することが
必須となる。このように、絶縁膜との選択比が高い導電
膜を使用することが必要となる一方で、導電膜の側部で
接する絶縁膜を薄膜化することも必要となる。
【0023】さらに、コントロールゲート33を形成す
る際のパターニングにおいては、コントロールゲート用
の導電膜、ONO膜32及びフローティングゲート用の
導電膜のエッチングが必要になるため、ONO膜32の
エッチング量に相当する膜厚を考慮した厚膜のエッチン
グ保護膜を要する。つまり、エッチング保護膜として機
能するフローティングゲート用の導電膜の間に埋め込ま
れる埋め込み絶縁膜30を、ONO膜32の垂直被覆部
の高さとONO膜32自身の膜厚の合計膜厚より厚くす
る必要がある。しかし、すでに述べたように、埋め込み
絶縁膜30の薄膜化と、このような厚膜化とは両立せ
ず、コントロールゲート33の加工を困難にする。
【0024】また、カップリング比の増大を目的とした
フローティングゲートの突起部となる導電膜をエッチバ
ック法により加工する際、フローティングゲート間のス
ペース幅が突起部となる導電膜の膜厚の約3倍以上なけ
れば、突起部となる導電膜がスペースに埋め込まれてし
まい、エッチバックではサイドウォールスペーサ状に加
工できない。よって、このようなスペースの確保のため
に、半導体記憶装置を微細化することは困難となる。
【0025】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、フローティングゲート及びコントロールゲートを有
する半導体記憶装置において、コントロールゲート加工
時に用いるエッチング保護膜を、下層フローティングゲ
ートに対して自己整合的に形成し、さらに上層フローテ
ィングゲートをエッチング保護膜に対して自己整合的に
形成することにより、メモリセルの微細化を図るととも
に、コントロールゲートの加工を容易にすることができ
る半導体記憶装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(a)
半導体基板上にトンネル酸化膜、下層フローティングゲ
ートとなる第1導電膜、第1絶縁膜及び第2絶縁膜を順
次形成し、これら第2絶縁膜、第1絶縁膜、第1導電膜
及びトンネル酸化膜を、順次、所望の形状にパターニン
グし、(b)得られた半導体基板上全面に第3絶縁膜を
形成して、前記パターニングされた第1導電膜間に第3
絶縁膜を埋め込み、(c)該第3絶縁膜を前記第2絶縁
膜が露出するまで後退させ、(d)前記第2絶縁膜を除
去し、(e)前記第3絶縁膜を後退させながら前記第1
絶縁膜を除去し、(f)前記第1導電膜及び第3絶縁膜
上に、上層フローティングゲートとなる第2導電膜を形
成し、(g)前記第2導電膜を第3絶縁膜が露出するま
で平坦化し、(h)前記第2導電膜及び第3絶縁膜上に
層間容量膜及びコントロールゲートとなる第3導電膜を
形成し、これら第3導電膜、層間容量膜、第2導電膜、
第1導電膜をパターニングして、
【0027】半導体基板上にトンネル酸化膜を介してフ
ローティングゲート、層間容量膜及びコントロールゲー
トを順次形成してなる半導体記憶装置の製造方法が提供
される。また、本発明によれば、半導体基板上にトンネ
ル酸化膜を介して形成された複数のフローティングゲー
トと、該フローティングゲート上に形成された層間容量
膜と、該層間容量膜上に形成されたコントロールゲート
から構成され、
【0028】前記フローティングゲートは、側面が前記
半導体基板に対してほぼ垂直に形成された側面を有する
下層フローティングゲートと、該下層フローティングゲ
ートの上にほぼ逆テーパ状に形成された上層フローティ
ングゲートとからなり、前記フローティングゲート間
に、下層及び上層フローティングゲートの形状に対応し
て、下部側面が半導体基板に対してほぼ垂直に形成さ
れ、上部側面がほぼテーパ状に形成された絶縁膜が形成
されてなる半導体記憶装置が提供される。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の半導体記憶装置の製造方
法における工程(a)においては、まず、半導体基板上
にトンネル酸化膜、下層フローティングゲートとなる第
1導電膜、第1絶縁膜及び第2絶縁膜を順次形成し、こ
れらの膜を、順次、所望の形状にパターニングする。
【0030】ここで使用される半導体基板は、通常半導
体記憶装置に使用されるものであれば特に限定されるも
のではなく、例えば、シリコン、ゲルマニウム等の元素
半導体、GaAs、InGaAs、ZnSe等の化合物
半導体が挙げられる。なかでもシリコンが好ましい。ト
ンネル酸化膜は、公知の方法、例えば、シリコン酸化膜
を熱酸化法等によって、膜厚7〜15nm程度で形成す
ることができる。
【0031】第1導電膜は、通常フローティングゲート
に使用される導電膜であれば、特に限定されるものでは
なく、例えば、ポリシリコン;銅、アルミニウム等の金
属;タングステン、タンタル、チタン等の高融点金属;
高融点金属とのシリサイド;ポリサイド等が挙げられる
が、中でもポリシリコンが好ましい。第1導電膜は、ス
パッタ法、蒸着法、CVD法等で、膜厚50〜150n
m程度で形成することができる。
【0032】第1絶縁膜は、例えば、シリコン酸化膜、
シリコン窒化膜等の比較的エッチングレートの大きな膜
を、CVD法等によって、膜厚50〜150nm程度で
形成することができる。また、第2絶縁膜は、例えば、
シリコン酸化膜等を、CVD法等によって、膜厚300
〜800nm程度で形成することができる。なお、第1
及び第2絶縁膜は、後工程において形成される他の膜と
のエッチングレート等を考慮して、その材料、膜質及び
成膜方法等を適宜選択することができる。
【0033】これら第2絶縁膜、第1絶縁膜、第1導電
膜及びトンネル酸化膜のパターニングは、公知のフォト
リソグラフィ及びエッチング工程により、所望の形状の
レジストマスクを形成し、このレジストマスクを用いて
行うことができる。また、パターニングの際、第1絶縁
膜と第2絶縁膜とをテーパ状にパターニングしてもよ
い。ここでのテーパ角度は、後工程である工程(e)に
おける、いわゆるラウンドエッチの円弧の傾斜角度又は
円率に影響を与えるものであるため、これら角度等を考
慮して適宜選択することができる。例えば、60〜90
°程度が挙げられる。テーパ状にパターニングする方法
は、公知の方法、例えば、エッチングを2ステップで行
い、それぞれのエッチング中に、パターン側壁に発生す
る反応生成物をコントロールする方法等が挙げられる。
【0034】なお、工程(b)の前に、さらに、パター
ニングされた第1導電膜の側壁に、第1絶縁膜とエッチ
ングレートがほぼ等しいサイドウォール絶縁膜、熱酸化
膜又は熱酸化膜とサイドウォール絶縁膜との双方を形成
してもよい。なお、サイドウォール絶縁膜は、第1導電
膜の側壁のみならず、第1及び第2絶縁膜の側壁に配置
していてもよい。サイドウォール絶縁膜としては、例え
ば、第1絶縁膜と同様の方法で形成した同様の材料の膜
が挙げられる。また、成膜時には第1絶縁膜よりもエッ
チングレートは大きいが、熱処理等による緻密化によっ
て第1絶縁膜とエッチングレートをほぼ同じとする膜で
もよい。サイドウォール絶縁膜の形成方法は、公知の方
法、例えば、所定の膜厚の絶縁膜を得られた半導体基板
上全面に堆積し、エッチバックすることにより形成する
ことができる。
【0035】また、熱酸化膜は、第1導電膜が形成され
た半導体基板を、例えば、酸素雰囲気下又は空気中で、
800〜1000℃程度の温度範囲で、1〜100分間
程度の熱処理することにより形成することができる。熱
酸化膜の膜厚は、例えば2〜50nm程度が挙げられ
る。なお、熱酸化によって、第1導電膜側壁のみなら
ず、露出している半導体基板表面においても熱酸化膜が
形成されることとなるため、熱処理が終わった後に、半
導体基板表面の熱酸化膜は、例えば、ドライエッチング
により除去することが好ましい。
【0036】さらに、熱酸化により熱酸化膜を形成した
後、絶縁膜を堆積し、これら絶縁膜及び熱酸化膜を順次
エッチバックすることにより、パターニングされた第1
導電膜の側壁及び第1導電膜の外周部の半導体基板上に
熱酸化膜を、さらに熱酸化膜上と第2及び第3絶縁膜の
側壁とにサイドウォール絶縁膜を形成してもよい。
【0037】工程(b)において、得られた半導体基板
上全面に第3絶縁膜を形成する。第3絶縁膜としては、
希HFを用いた等方エッチングにより、第1絶縁膜と第
3絶縁膜とのエッチングレートがほぼ同じとなるような
絶縁膜が挙げられる。例えば、第1絶縁膜として、CV
Dシリコン酸化膜を形成した場合には、第3絶縁膜とし
ては、CVDシリコン酸化膜、プラズマCVD法による
シリコン酸化膜、高密度プラズマCVD(HDP−CV
D)法によるシリコン酸化膜等が挙げられる。第3絶縁
膜の膜厚は、400〜600nm程度が挙げられる。
【0038】工程(c)において、第3絶縁膜を第2絶
縁膜が露出するまで後退させる。ここでの後退させる方
法は、第2及び第3絶縁膜の材料、膜質等により、適宜
選択することができる。例えば、ふっ酸、熱リン酸、硝
酸、硫酸等を用いたウェットエッチング、RIE法等の
ドライエッチング、CMP(化学的機械的研磨)法等種
々の方法が挙げられる。第2絶縁膜としてシリコン窒化
膜、第3絶縁膜としてHDP−CVDシリコン酸化膜を
用いた場合には、ふっ酸を用いたウェットエッチング、
CMP法等が好ましい。
【0039】工程(d)において、第2絶縁膜を除去す
る。ここでの除去は、工程(c)における後退させる方
法と同様の方法が挙げられるが、第3絶縁膜に比べて第
2絶縁膜を選択的にエッチングすることができる方法が
好ましい。第2絶縁膜としてシリコン窒化膜、第3絶縁
膜としてHDP−CVDシリコン酸化膜を用いた場合に
は、熱リン酸を用いたウェットエッチングが好ましい。
【0040】工程(e)において、第3絶縁膜を後退さ
せながら第1絶縁膜を除去する。つまり、ここでの除去
は、第1絶縁膜を完全に除去するが、第3絶縁膜は完全
に除去されず、第1絶縁膜近傍の角部から、いわゆるラ
ウンドエッチされるように除去することが好ましい。具
体的な除去方法は、工程(c)における後退させる方法
と同様の方法が挙げられるが、第3絶縁膜のエッチング
レートが第1絶縁膜のエッチングレートよりも小さい
か、ほぼ同じにエッチングすることができる方法を選択
することが好ましい。例えば、ふっ酸を用いたウェット
エッチングが好ましい。なお、第1及び第3絶縁膜のエ
ッチングレートの差は、第3絶縁膜のラウンドエッチの
傾斜角度に影響を与える。つまり、第3絶縁膜のエッチ
ングレートが第1絶縁膜のエッチングレートとほぼ同じ
場合には、第3絶縁膜のエッチングレートが小さい場合
に比較して、第3絶縁膜のラウンドエッチの傾斜角度が
緩やかになり、その後工程であるコントロールゲートの
加工、特に傾斜部での加工が容易となる。
【0041】また、先の工程において、パターニングさ
れた第1導電膜の側壁に第1絶縁膜とエッチングレート
がほぼ等しいサイドウォール絶縁膜、熱酸化膜又は熱酸
化膜とサイドウォール絶縁膜との双方が形成されている
場合には、ここでの第3絶縁膜のラウンドエッチの傾斜
角度がこれらサイドウォール絶縁膜や熱酸化膜のエッチ
ングレートに応じて緩やか又は急峻となるように調整す
ることができる。特に、熱酸化膜を形成したり、サイド
ウォール絶縁膜を形成した後に熱処理をする場合には、
第2絶縁膜やサイドウォール絶縁膜を、この熱処理によ
って緻密化して、エッチングレートを低下させることが
できるため、この工程における第3絶縁膜のラウンドエ
ッチの傾斜角度を容易に調整することができる。
【0042】工程(f)において、第1導電膜及び第3
絶縁膜上に、上層フローティングゲートとなる第2導電
膜を形成する。ここでの第2導電膜は、第1導電膜と同
様の方法で形成した、同様の材料の膜を挙げることがで
きる。なかでも、ポリシリコンが好ましい。なお、第1
導電膜と第2導電膜は必ずしも同一の膜である必要はな
いが、同一の膜で形成することが好ましい。第2導電膜
の膜厚は、第1導電膜の膜厚、残存する第3絶縁膜の膜
厚等により、適宜調整することができるが、残存する第
3絶縁膜の膜厚より若干厚膜に、具体的には100〜2
00nm程度の膜厚で形成することが好ましい。
【0043】工程(g)において、第2導電膜を第3絶
縁膜が露出するまで平坦化する。ここでの平坦化は、工
程(c)における後退させる方法と同様の方法が挙げら
れるが、なかでも、CMP法が好ましい。これにより、
第2導電膜及び第3絶縁膜の表面を平坦化することがで
きる。なお、この工程の後、さらに、第2導電膜の側壁
の一部が露出するように、第3絶縁膜を若干除去する工
程を追加してもよい。この際の第3絶縁膜の除去は、第
3絶縁膜を選択的に除去できる方法を選択することが好
ましく、除去する第3絶縁膜の膜厚は、10〜50nm
程度が挙げられる。
【0044】工程(h)において、第2導電膜及び第3
絶縁膜上に層間容量膜及びコントロールゲートとなる第
3導電膜を形成する。層間容量膜としては、例えば、シ
リコン酸化膜、シリコン窒化膜、これらの積層膜等を、
上述した方法と同様の方法で形成することができる。層
間容量膜の膜厚は、10〜20nm程度が挙げられる。
第3導電膜は、第1導電膜と同様の方法で形成した、同
様の材料の膜を挙げることができる。なお、第1導電膜
と第3導電膜は同一の膜又は異なる膜のいずれでもよ
い。なかでも、高融点金属のポリサイド膜が好ましい。
第3導電膜の膜厚は、特に限定されるものではなく、例
えば、100〜300nm程度が挙げられる。これら第
3導電膜、層間容量膜、第2導電膜、第1導電膜を順次
パターニングする。パターニングは、工程(a)と同様
に行うことができる。
【0045】これらの工程により、工程(a)で予備的
にパターニングされた第1導電膜を下層フローティング
ゲートとして、工程(g)で第3絶縁膜の間に埋め込ま
れて表面が平坦化された第2導電膜を上層フローティン
グゲートとして形成することができるとともに、上層フ
ローティングゲート上に形成された第3導電膜を、複数
のフローティングゲート上に一体的形状のコントロール
ゲートとして、さらに層間容量膜を第3導電膜と同じ形
状に形成することができる。
【0046】なお、本発明の半導体記憶装置の製造方法
においては、所望の工程前、中、後に、低濃度及び/又
は高濃度不純物層を形成するためのイオン注入を行うこ
とが好ましい。この場合のイオン注入は、不純物層がフ
ローティングゲートの両側で対称に形成されるように行
ってもよいし、非対称に形成されるように行ってもよ
い。また、イオン注入は、不純物層の形成位置、不純物
濃度、イオン注入方法等に応じて、基板に対して垂直な
方向から又は所定角度傾斜させて行ってもよい。
【0047】本発明の半導体記憶装置の製造方法により
得られた半導体記憶装置は、実質的には、従来例で述べ
た動作と同様に動作させることができる。以下に、本発
明の半導体記憶装置の製造方法及び半導体記憶装置の実
施の形態を図面に基づいて説明する。
【0048】実施の形態1 この実施の形態で形成する半導体記憶装置は、図1
(a)に示すように、下層フローティングゲートとその
上に積層された上層フローティングゲートとからなるフ
ローティングゲートと、フローティングゲート上に形成
されたコントロールゲートとを有する。
【0049】以下に、このような半導体記憶装置の製造
方法を説明する。なお、図2(a)〜図4(j)は図1
(a)におけるX−X’線断面図であり、図2(a’)
〜図4(j’)は図1(a)におけるY−Y’線断面図
を示す。まず、図2(a)及び(a’)に示したよう
に、P型半導体基板1の活性領域上に、熱酸化法によ
り、膜厚10nm程度のシリコン酸化膜からなるトンネ
ル酸化膜2、その上に膜厚50nmで、下層フローティ
ングゲートの材料となる燐が不純物としてドープされた
ポリシリコン膜(以下「燐ドープポリシリコン膜」と称
する)3、膜厚50nm〜150nm程度のCVD法に
よるシリコン酸化膜4、膜厚200nm程度のシリコン
窒化膜5を順次堆積する。その後、シリコン窒化膜5上
に、図1(b)に示すように、フォトリソグラフィ技術
によりパターニングされたレジストR1を形成する。こ
のレジストR1をマスクとして用いて、反応性イオンエ
ッチングによりシリコン窒化膜5、シリコン酸化膜4、
ポリシリコン膜3、トンネル酸化膜2を順次エッチング
して下層フローティングゲートの加工を行う。
【0050】次に、レジストR1を除去した後、図2
(b)及び(b’)に示したように、フローティングゲ
ートをマスクとして用いて、例えば、砒素を0°から、
5〜40KeV、5×1012〜5×1013/cm2のド
ーズでイオン注入し、さらに図2(c)及び(c’)に
示したように、例えば、砒素を−7〜−25°から、5
〜40KeV、1×1015〜1×1016/cm2のドー
ズでイオン注入して不純物層8、9を形成し、熱処理に
よって不純物を活性化する。続いて、図2(d)及び
(d’)に示したように、HDP−CVD法によりシリ
コン酸化膜10を膜厚400nm〜600nm程度堆積
する。
【0051】次いで、図3(e)及び(e’)に示した
ように、ウエットエッチバック法(希釈弗酸)によって
シリコン酸化膜10の表面をエッチングし、パターニン
グされたシリコン窒化膜5の上面を完全に露出させる。
なお、シリコン窒化膜5直上であって、シリコン酸化膜
10の表面には、HDP−CVD法による酸化膜に特有
の突起が形成されているが、この際のエッチングでは、
この突起を除去しながら行われる。
【0052】その後、図3(f)及び(f’)に示した
ように、シリコン窒化膜5を熱リン酸にて除去し、さら
に、図3(g)及び(g’)に示したように、ウエット
エッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化膜4
を除去しつつ、埋め込み絶縁膜10aのラウンドエッチ
を行う。このようにして、下層フローティングゲート間
のスペースに、埋め込み絶縁膜10bの埋め込みを行っ
た。
【0053】次に、図3(h)及び(h’)に示したよ
うに、ゲートカップリング比を上げるために、燐が不純
物としてドープされたポリシリコン膜11を膜厚100
nmで堆積し、図4(i)及び(i’)に示したよう
に、CMP法によって下層フローティングゲート間のス
ペースの埋め込み絶縁膜10bを露出させるまでポリシ
リコン膜11を研磨することにより、上層フローティン
グゲートの加工を行う。
【0054】その後、上層フローティングゲート表面
に、熱酸化法により6nmのシリコン酸化膜を、CVD
法により8nmのシリコン窒化膜を、さらに6nmのシ
リコン酸化膜を順次堆積してONO膜12を形成し、そ
の上に、例えば、燐ドープポリシリコン膜を100n
m、タングステンシリサイド膜を100nm順次堆積
し、コントロールゲートの材料となるポリサイド膜13
aを膜厚200nmで堆積する。次に、フォトリソグラ
フィ技術により、図1(b)に示すようなレジストR3
を形成し、このレジストR3をマスクとして用いて、反
応性イオンエッチングによりコントロールゲートとなる
ポリサイド膜13、ONO膜12、ポリシリコン膜11
a、ポリシリコン膜3を順次エッチングして、コントロ
ールゲート13aを形成するとともに、上層フローティ
ングゲート11bと下層フローティングゲート3aとか
らなるフローティングゲートを形成する。続いて、レジ
ストR3を除去し、コントロールゲート13aをマスク
として用いて、例えば、硼素を0°、10〜40Ke
V、5×1012〜5×1013/cm2でイオン注入し、
メモリ素子分離用の不純物層14を形成する。その後、
公知の技術により、層間絶縁膜、コンタクトホール及び
メタル配線を形成し、半導体記憶装置を完成する。
【0055】上記のような半導体記憶装置の製造方法に
よれば、下層フローティングゲート3aとなるポリシ
リコン膜3の膜厚を50nm程度にしておくことで、後
工程において、ポリシリコン膜3上のシリコン酸化膜4
を除去しながら、HDP−CVD酸化による埋め込み絶
縁膜10aを等方的にラウンドエッチすることによっ
て、シリコン酸化膜4を除去した時点で、下層フローテ
ィングゲート側壁には、フローティングゲートと同じ又
はそれ以下の膜厚の埋め込み絶縁膜が残存することとな
る。このように、埋め込み絶縁膜10aの下層フローテ
ィングゲート側壁近傍の膜厚のばらつきは、シリコン酸
化膜4の成膜及び除去時のエッチングばらつきによって
決まり、埋め込み絶縁膜10の成膜ばらつきと独立して
考えられる。したがって、シリコン酸化膜4の薄膜化す
ることにより、このばらつきを抑えることができ、下層
フローティングゲート側壁近傍の埋め込み絶縁膜10a
を所望の膜厚になるように制御よく形成することができ
る。
【0056】また、埋め込み絶縁膜10aがラウンド
エッチされ、この埋め込み絶縁膜10aが、円弧状で上
に凸の傾斜を備えた形状に加工されることにより、コン
トロールゲート加工時において、上層フローティングゲ
ートとなるポリシリコン膜のエッチ残りが発生しにくく
なる。
【0057】さらに、シリコン酸化膜4と埋め込み絶
縁膜10aとのエッチングレートの比は、埋め込み絶縁
膜10aのラウンドエッチの円弧部の傾斜角度に作用す
るため、シリコン酸化膜4と埋め込み絶縁膜10aとの
エッチレートの比をシリコン酸化膜4/埋め込み絶縁膜
10a>1に制御することにより、埋め込み絶縁膜のラ
ウンドエッチの幅をシリコン酸化膜の膜厚以下とするこ
とができ、これにより、後工程で形成される上層フロー
ティングゲートの幅を微細化することが可能となる。
【0058】また、シリコン酸化膜4と埋め込み絶縁
膜10aとの膜厚を任意に設定することで、上層フロー
ティングゲートの円弧垂直部の高さを50nm程度以下
とすることができるため、コントロールゲートをパター
ニングする際に同時にパターニングされる上層フローテ
ィングゲート材料のエッチ残りを防止することができ
る。
【0059】さらに、下層フローティングゲートに対
して自己整合的に埋め込み絶縁膜を形成することがで
き、さらに、この埋め込み絶縁膜に対して自己整合的に
上層フローティングゲートを形成することができるた
め、フローティングゲートの微細化を図ることができる
とともに、フローティングゲート下面のゲート幅とフロ
ーティングゲート上面のゲート幅とのばらつきを抑える
ことができ、ひいては、カップリング比のばらつきを抑
えることができる。
【0060】また、上層フローティングゲートの表面
が平坦化されるため、その上に形成される層間容量膜の
薄膜化が可能となり、層間容量膜を介したカップリング
比が向上し、書き込み速度が向上するとともに、コント
ロールゲートとなる導電膜を平坦に堆積することができ
るため、コントロールゲート加工時のオーバーエッチ量
を少なくさせ、製造コストを低減等を図ることができ
る。
【0061】実施の形態2 実施の形態1と同様の工程により、P型半導体基板1の
活性領域上に、トンネル酸化膜2、ポリシリコン膜3、
シリコン酸化膜4、シリコン窒化膜5、不純物層8a、
9aを形成し、さらに、HDP−CVD法により、シリ
コン酸化膜4とウェットエッチレートがほぼ等しいシリ
コン酸化膜10を形成し、ウエットエッチバック法(希
釈弗酸)によってシリコン窒化膜5の上面を露出させ
る。続いて、図5(a)に示したように、シリコン窒化
膜5を熱リン酸にて除去する。さらに、図5(b)に示
したように、ウエットエッチバック法(希釈弗酸)によ
ってシリコン酸化膜4を除去しつつ、埋め込み絶縁膜1
0aのラウンドエッチを行う。その後、実施の形態1と
同様の工程により、半導体記憶装置を完成する。
【0062】上記のような半導体記憶装置の製造方法に
よれば、シリコン酸化膜4と埋め込み絶縁膜10aと
のエッチングレートがほぼ等しくすることにより、埋め
込み絶縁膜10aのラウンドエッチの幅をより広くする
ことができる。これにより、円弧状で上に凸の傾斜を緩
やかにし、傾斜部でのコントロールゲートの加工を容易
とすることができる。また、フローティングゲート上面
の面積を増大させて、層間容量膜を介したカップリング
比を向上させ、ひいては、書き込み速度を向上させるこ
とができる。
【0063】実施の形態3 まず、実施の形態1と同様に、P型半導体基板1の活性
領域上に、トンネル酸化膜2、ポリシリコン膜3、シリ
コン酸化膜4、シリコン窒化膜5を順次形成し、下層フ
ローティングゲートの加工を行う。次に、図6(a)及
び(a’)に示したように、CVD法によりシリコン酸
化膜を膜厚25nm〜75nm程度堆積し、反応性イオ
ンエッチングによりシリコン酸化膜をエッチバックし
て、下層フローティングゲート側壁にサイドウォール絶
縁膜7aを形成する。
【0064】続いて、図6(b)及び(b’)に示した
ように、下層フローティングゲート及びサイドウォール
絶縁膜7aをマスクとして用いて、図2(b)と同様に
イオン注入して不純物層8を形成し、図6(c)及び
(c’)に示したように、熱処理によって不純物を活性
化し、サイドウォール絶縁膜7aの下方にまで延びる不
純物層8aを形成する。次いで、図6(d)及び
(d’)に示したように、図2(c)と同様にイオン注
入し、熱処理を行って、不純物層9を形成する。
【0065】次に、図7(e)及び(e’)に示したよ
うに、HDP−CVD法により、絶縁膜となるシリコン
酸化膜10を400nm〜600nm程度堆積し、図7
(f)及び(f’)に示したように、ウエットエッチバ
ック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化膜10の表面
を除去し、パターニングされたシリコン窒化膜5の上面
を完全に露出する。ただし、この際、シリコン酸化膜1
0は、サイドウォール絶縁膜7aが露出しない程度に除
去することが必要である。
【0066】その後、図7(g)及び(g’)に示した
ように、シリコン窒化膜5を熱リン酸にて除去し、さら
に、図7(h)及び(h’)に示したように、ウエット
エッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化膜4
を除去しつつ、埋め込み絶縁膜10a及びサイドウォー
ル絶縁膜7aのラウンドエッチを行う。このようにし
て、下層フローティングゲート間のスペースに埋め込み
絶縁膜10b及びサイドウォール絶縁膜7bの埋め込み
を行う。
【0067】次いで、図8(i)及び(i’)に示した
ように、ゲートカップリング比を上げるために、燐ドー
プポリシリコン膜11を膜厚100nmで堆積し、図8
(j)及び(j’)に示したように、CMP法によって
下層フローティングゲート間のスペースの埋め込み絶縁
膜10bを露出させるまでポリシリコン膜11を研磨す
ることにより、上層フローティングゲートの加工を行
う。
【0068】その後、図8(k)及び(k’)に示した
ように、実施の形態1と同様に、ONO膜12、ポリサ
イド膜13を形成し、順次エッチングして、コントロー
ルゲート13aを形成するとともに、上層フローティン
グゲート11bと下層フローティングゲート3aとから
なるフローティングゲートを形成し、メモリ素子分離用
の不純物層14を形成する。続いて、公知の技術によ
り、層間絶縁膜、コンタクトホール及びメタル配線を形
成し、半導体記憶装置を完成する。
【0069】上記のような半導体記憶装置の製造方法に
よれば、さらに、サイドウォール絶縁膜7aの幅を制
御することにより、容易に埋め込み絶縁膜10aのラウ
ンドエッチの幅を制御することが可能となる。特に、シ
リコン酸化膜4の膜厚よりもサイドウォール絶縁膜7a
の幅を大きくした場合には、シリコン酸化膜4と埋め込
み絶縁膜10aとのエッチングレート比には関係なく、
埋め込み絶縁膜10aの円弧の幅が等方エッチ量で決ま
るため、ラウンドエッチの幅の制御性に優れている。ま
た、サイドウォール絶縁膜7aを通して不純物を注入
して不純物層を形成するため、サイドウォール絶縁膜7
aの幅を制御することにより、不純物層が下層フローテ
ィングゲート3aとオーバーラップする幅の最適化を行
うことができるため、フローティングゲートの微細化を
容易に実現することができる。
【0070】実施の形態4 まず、図9(a)及び(a’)に示したように、実施の
形態1と同様に、P型半導体基板1の活性領域上に、ト
ンネル酸化膜2、ポリシリコン膜3、シリコン酸化膜
4、シリコン窒化膜5を順次形成し、下層フローティン
グゲートの加工を行う。
【0071】次いで、図9(b)及び(b’)に示した
ように、P型半導体基板1の露出した部分及びポリシリ
コン膜3の側壁を熱酸化して、膜厚が2〜50nm程度
の熱酸化膜6を形成する。なお、この熱酸化により、シ
リコン酸化膜4は、緻密化されてウエットエッチのレー
トが低いシリコン酸化膜4aとなる。
【0072】その後、図9(c)及び(c’)に示した
ように、P型半導体基板1上のシリコン酸化膜6をドラ
イエッチにより除去し、下層フローティングゲート側壁
にのみシリコン酸化膜6aを残存させる。この下層フロ
ーティングゲート及びをシリコン酸化膜6aをマスクと
して用いて、図2(b)と同様にイオン注入することに
より、不純物層8を形成する。続いて、図9(d)及び
(d’)に示したように、図2(c)と同様にイオン注
入することにより、不純物層9を形成する。この後、熱
処理によって不純物層8、9を活性化する。
【0073】次いで、図10(e)及び(e’)に示し
たように、HDP−CVD法により、絶縁膜となる埋め
込み絶縁膜10を400nm〜600nm程度堆積し、
図10(f)及び(f’)に示したように、ウエットエ
ッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化膜10
の表面を除去し、パターニングされたシリコン窒化膜5
の上面を完全に露出する。
【0074】その後、図10(g)及び(g’)に示し
たように、シリコン窒化膜5を熱リン酸にて除去し、さ
らに、図10(h)及び(h’)に示したように、ウエ
ットエッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化
膜4を除去しつつ、埋め込み絶縁膜10aのラウンドエ
ッチを行う。このようにして、下層フローティングゲー
ト間のスペースに埋め込み絶縁膜10bの埋め込みを行
う。
【0075】続いて、図11(i)及び(i’)に示し
たように、ゲートカップリング比を上げるために、燐ド
ープポリシリコン膜11を100nm堆積し、図11
(j)及び(j’)に示したように、CMP法によって
下層フローティングゲート間のスペースの埋め込み絶縁
膜10bを露出させるまで、ポリシリコン膜11を研磨
することにより、上層フローティングゲートとなるポリ
シリコン膜11aに加工する。
【0076】その後、図11(k)及び(k’)に示し
たように、ONO膜12、ポリサイド膜13を堆積し、
フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたレジ
ストR3をマスクとして用いて、反応性イオンエッチン
グによりコントロールゲート13aを形成するととも
に、下層フローティングゲート3a及び上層フローティ
ングゲート11bからなるフローティングゲートを形成
し、メモリ素子分離用の不純物層14を形成する。次い
で、公知の技術により、層間絶縁膜、コンタクトホール
及びメタル配線を形成し、半導体記憶装置を完成する。
【0077】上記のような半導体記憶装置の製造方法に
よれば、ポリシリコン膜3の側壁を熱酸化することに
より、シリコン酸化膜4の膜質を緻密化し、このシリコ
ン酸化膜4のエッチングレートを、後工程で堆積する埋
め込み絶縁膜10のエッチングレートと同程度とするこ
とができ、埋め込み絶縁膜10aのラウンドエッチの幅
をより広くすることができる。これにより、円弧状で上
に凸の傾斜を緩やかにし、傾斜部でのコントロールゲー
トの加工を容易とすることができる。また、フローティ
ングゲート上面の面積を増大させて、層間容量膜を介し
たカップリング比を向上させ、ひいては、書き込み速度
を向上させることができる。
【0078】実施の形態5 まず、図12(a)及び(a’)に示したように、実施
の形態1と同様に、P型半導体基板1の活性領域上に、
トンネル酸化膜2、ポリシリコン膜3、シリコン酸化膜
4、シリコン窒化膜5を順次形成し、下層フローティン
グゲートの加工を行う。
【0079】次いで、図12(b)及び(b’)に示し
たように、P型半導体基板1の露出した部分及びポリシ
リコン膜3の側壁を熱酸化して、膜厚が2〜50nm程
度の熱酸化膜6を形成する。なお、この熱酸化により、
シリコン酸化膜4は、緻密化されてウエットエッチのレ
ートが低いシリコン酸化膜4aとなる。
【0080】その後、図12(c)及び(c’)に示し
たように、CVD法により絶縁膜となるシリコン酸化膜
7を25nm〜75nm程度堆積し、反応性イオンエッ
チングによりシリコン酸化膜7及び熱酸化膜6をエッチ
バックして、下層フローティングゲート側壁にサイドウ
ォール絶縁膜7a、6aを形成する。続いて、下層フロ
ーティングゲート及びサイドウォール絶縁膜7aをマス
クとして用いて、例えば、図2(b)と同様にイオン注
入することにより、不純物層8を形成する。
【0081】次に、図12(d)及び(d’)に示した
ように、図2(c)と同様にイオン注入して不純物層9
を形成する。この後、熱処理によって不純物層8、9を
活性化し、さらに、不純物層8、9を下層フローティン
グゲート下にまで拡散させる。続いて、図13(e)及
び(e’)に示したように、HDP−CVD法により、
絶縁膜となるシリコン酸化膜10を400nm〜600
nm程度堆積し、図13(f)及び(f’)に示したよ
うに、ウエットエッチバック法(希釈弗酸)によってシ
リコン酸化膜10の表面を除去し、パターニングされた
シリコン窒化膜5の上面を完全に露出する。
【0082】その後、図13(g)及び(g’)に示し
たように、シリコン窒化膜5を熱リン酸にて除去し、さ
らに、図13(h)及び(h’)に示したように、ウエ
ットエッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化
膜4を除去しつつ、埋め込み絶縁膜10a及び7aのラ
ウンドエッチを行う。このようにして、下層フローティ
ングゲート間のスペースに埋め込み絶縁膜10b及び7
bの埋め込みを行う。
【0083】その後、図14(i)及び(i’)に示し
たように、ゲートカップリング比を上げるために、燐ド
ープポリシリコン膜11を100nm堆積し、図14
(j)及び(j’)に示したように、CMP法によって
下層フローティングゲート間のスペースの埋め込み絶縁
膜10bを露出させるまでポリシリコン膜11を研磨す
ることにより、上層フローティングゲートとなるポリシ
リコン膜11aに加工する。
【0084】続いて、図14(k)及び(k’)に示し
たように、ONO膜12、ポリサイド膜13を堆積し、
フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたレジ
ストR3をマスクとして用いて、反応性イオンエッチン
グによりコントロールゲート13aを形成するととも
に、上層フローティングゲート11bと下層フローティ
ングゲート3aとからなるフローティングゲートを形成
し、メモリ素子分離用の不純物層14を形成する。次い
で、公知の技術により、層間絶縁膜、コンタクトホール
及びメタル配線を形成し、半導体記憶装置を完成する。
【0085】上記のような半導体記憶装置の製造方法に
よれば、ポリシリコン膜3の側壁を熱酸化することに
より、シリコン酸化膜4の膜質を緻密化し、このシリコ
ン酸化膜4のエッチングレートを、後工程で堆積する埋
め込み絶縁膜10のエッチングレートと同程度とするこ
とができ、埋め込み絶縁膜10aのラウンドエッチの幅
をより広くすることができる。また、サイドウォール
絶縁膜と埋め込み絶縁膜10aとのエッチングレートの
比を、サイドウォール絶縁膜/埋め込み絶縁膜10a>
1に制御することにより、階段状でかつ円弧状の上に凸
の埋め込み絶縁膜を形成することができ、傾斜部でのコ
ントロールゲートの加工を容易とすることができる。
【0086】実施の形態6 まず、図15(a)及び(a’)に示したように、実施
の形態5と同様に、P型半導体基板1の活性領域上に、
トンネル酸化膜2、ポリシリコン膜3、シリコン酸化膜
4、シリコン窒化膜5を順次形成し、下層フローティン
グゲートの加工を行う。
【0087】次いで、図15(b)及び(b’)に示し
たように、P型半導体基板1の露出した部分及びポリシ
リコン膜3の側壁を熱酸化して、膜厚が2〜50nm程
度の熱酸化膜6を形成する。なお、この熱酸化により、
シリコン酸化膜4は、緻密化されてウエットエッチのレ
ートが低いシリコン酸化膜4aとなる。続いて、CVD
法により絶縁膜となるシリコン酸化膜7を25nm〜7
5nm程度堆積し、反応性イオンエッチングによりシリ
コン酸化膜7及びシリコン酸化膜6をエッチバックし
て、下層フローティングゲート側壁にサイドウォール絶
縁膜7a、6aを形成する。
【0088】次に、図15(c)及び(c’)に示した
ように、下層フローティングゲート及びサイドウォール
絶縁膜7aをマスクとして用いて、図2(b)と同様に
イオン注入することにより、不純物層8を形成し、図1
5(d)及び(d’)に示したように、熱処理によっ
て、サイドウォール絶縁膜7aの下にまで広がる不純物
層8aを形成する。この際の熱処理は、サイドウォール
絶縁膜7aを緻密化するのに十分なものとし、シリコン
酸化膜4aと同程度のウエットエッチのレートであるサ
イドウォール絶縁膜7bとする。
【0089】続いて、図16(e)及び(e’)に示し
たように、例えば、図2(c)と同様にイオン注入し、
熱処理することによって不純物層8a、9を活性化し、
下層フローティングゲート下にまで広がる不純物層9a
を形成する。次に、図16(f)及び(f’)に示した
ように、HDP−CVD法により、絶縁膜となるシリコ
ン酸化膜10を400nm〜600nm程度堆積し、図
16(g)及び(g’)に示したように、ウエットエッ
チバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化膜10の
表面を除去し、パターニングされたシリコン窒化膜5の
上面を完全に露出する。
【0090】その後、図16(h)及び(h’)に示し
たように、シリコン窒化膜5を熱リン酸にて除去し、さ
らに、図17(i)及び(i’)に示したように、ウエ
ットエッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化
膜4を除去しつつ、埋め込み絶縁膜10a及び7aのラ
ウンドエッチを行う。このようにして、下層フローティ
ングゲート間のスペースに埋め込み絶縁膜10b及び7
bの埋め込みを行う。
【0091】次いで、図17(j)及び(j’)に示し
たように、ゲートカップリング比を上げるために、燐ド
ープポリシリコン膜11を100nm堆積し、図17
(k)及び(k’)に示したように、CMP法によって
下層フローティングゲート間のスペースの埋め込み絶縁
膜10bを露出させるまでポリシリコン膜11を研磨す
ることにより、上層フローティングゲートとなるポリシ
リコン膜11aに加工する。
【0092】続いて、図17(l)及び(l’)に示し
たように、ONO膜12、ポリサイド膜13を堆積し、
フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたレジ
ストR3をマスクとして用いて、反応性イオンエッチン
グによりコントロールゲート13aを形成するととも
に、上層フローティングゲート11bと下層フローティ
ングゲート3aとからなるフローティングゲートを形成
し、メモリ素子分離用の不純物層14を形成する。次い
で、コントロールゲート13aをマスクとして用いて、
メモリ素子分離用の不純物層14を形成する。その後、
公知の技術により、層間絶縁膜を形成しコンタクトホー
ル、及びメタル配線を形成する。
【0093】上記のような半導体記憶装置の製造方法に
よれば、サイドウォール絶縁膜を形成した後熱処理を
行うことにより、サイドウォール絶縁膜を緻密化して、
このサイドウォール絶縁膜のエッチングレートを、後工
程で堆積する埋め込み絶縁膜10のエッチングレートと
同程度とすることができ、埋め込み絶縁膜10aのラウ
ンドエッチの幅をより広くすることができる。これによ
り、円弧状で上に凸の傾斜を緩やかにし、傾斜部でのコ
ントロールゲートの加工を容易とすることができる。ま
た、フローティングゲート上面の面積を増大させて、層
間容量膜を介したカップリング比を向上させ、ひいて
は、書き込み速度を向上させることができる。
【0094】また、サイドウォール絶縁膜を通して不
純物を注入して不純物層を形成するため、サイドウォー
ル絶縁膜の幅を制御することにより、不純物層が下層フ
ローティングゲート3aとオーバーラップする幅の最適
化を行うことができるため、フローティングゲートの微
細化が容易に実現することができる。
【0095】実施の形態7 実施の形態6と同様の工程により、P型半導体基板1の
活性領域上に、トンネル酸化膜2、ポリシリコン膜3、
シリコン酸化膜4、シリコン窒化膜5を順次形成し、下
層フローティングゲートの加工を行い、下層フローティ
ングゲート側壁にサイドウォール絶縁膜7a、6aを形
成する。さらに、不純物層8を形成する。
【0096】不純物層8の形成後、熱処理を行い、サイ
ドウォール絶縁膜7aの緻密化を図り、シリコン酸化膜
4aと同程度のウエットエッチのレートであるサイドウ
ォール絶縁膜7bとした後、不純物層9の形成及び活性
化を行う。続いて、HDP−CVD法により、シリコン
酸化膜4a及びサイドウォール絶縁膜7bとウエットエ
ッチのレートがほぼ等しい材料により、シリコン酸化膜
10を400nm〜600nm程度、下層フローティン
グゲート間に堆積し、その後、図18(a)に示したよ
うに、ウエットエッチバック法(希釈弗酸)によってシ
リコン窒化膜5の上面を露出し、シリコン窒化膜5を熱
リン酸にて除去する。さらに、図18(b)に示したよ
うに、ウエットエッチバック法(希釈弗酸)によってシ
リコン酸化膜4を除去しつつ、埋め込み絶縁膜10aの
ラウンドエッチを行う。
【0097】その後、実施の形態1と同様の工程によ
り、半導体記憶装置を完成する。上記のような半導体記
憶装置の製造方法によれば、埋め込み絶縁膜10aと
サイドウォール絶縁膜とのエッチングレートをほぼ等し
くすることにより、埋め込み絶縁膜10aのラウンドエ
ッチの幅をより広くすることができる。これにより、円
弧状で上に凸の傾斜を緩やかにし、傾斜部でのコントロ
ールゲートの加工を容易とすることができる。また、フ
ローティングゲート上面の面積を増大させて、層間容量
膜を介したカップリング比を向上させ、ひいては、書き
込み速度を向上させることができる。
【0098】実施の形態8 まず、図19(a)及び(a’)に示したように、P型
半導体基板1の活性領域上に熱酸化法により、膜厚が1
0nm程度のシリコン酸化膜からなるトンネル酸化膜
2、下層フローティングゲートの材料となる燐が不純物
としてドープされた膜厚が50nmのポリシリコン膜
3、CVD法により絶縁膜となるシリコン酸化膜4を5
0nm〜150nm程度、絶縁膜となるシリコン窒化膜
5を200nm順次堆積し、フォトリソグラフィ技術に
よりパターニングされたレジストR1をマスクとして用
いて、反応性イオンエッチングによりシリコン窒化膜
5、シリコン酸化膜4、ポリシリコン膜3、トンネル酸
化膜2を順次エッチングして下層フローティングゲート
の加工を行う。この際、シリコン窒化膜5及びシリコン
酸化膜4をテーパー形状にパターニングする。
【0099】次に、レジストR1を除去した後、図19
(b)及び(b’)に示したように、下層フローティン
グゲートをマスクとして用いて、図2(b)と同様にイ
オン注入して、不純物層8、を形成し、図19(c)及
び(c’)に示したように、例えば、砒素を−15〜−
35°、5〜40KeV、1×1015〜1×1016/c
2でイオン注入して、不純物層9を形成する。この
後、熱処理によって不純物を活性化する。
【0100】続いて、図19(d)及び(d’)に示し
たように、HDP−CVD法により、絶縁膜となるシリ
コン酸化膜10を400nm〜600nm程度堆積し、
図20(e)及び(e’)に示したように、ウエットエ
ッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化膜10
の表面を除去し、パターニングされたシリコン窒化膜5
の上面を完全に露出させる。この時、埋め込み絶縁膜1
0aはオーバーハング状になる。
【0101】その後、図20(f)及び(f’)に示し
たように、シリコン窒化膜5を熱リン酸にて除去し、さ
らに、図20(g)及び(g’)に示したように、ウエ
ットエッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化
膜4を除去しつつ、埋め込み絶縁膜10aのラウンドエ
ッチを行う。シリコン酸化膜4を除去する際に膜減りす
る埋め込み絶縁膜10aの膜減り量をオーバーハング段
差より多くすることで、埋め込み絶縁膜10aのオーバ
ーハングは完全に除去され、下層フローティングゲート
間のスペースに埋め込み絶縁膜10bが埋め込まれる。
【0102】続いて、図20(h)及び(h’)に示し
たように、ゲートカップリング比を上げるために、燐ド
ープポリシリコン膜11を100nm堆積し、図21
(i)及び(i’)に示したように、CMP法によって
下層フローティングゲート間のスペースの埋め込み絶縁
膜10bを露出させるまでポリシリコン膜11を研磨す
ることにより、上層フローティングゲートとなるポリシ
リコン膜11aに加工する。
【0103】次いで、図21(j)及び(j’)に示し
たように、ONO膜12、ポリサイド膜13を形成し、
フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたレジ
ストR3をマスクとして用いて、反応性イオンエッチン
グによりコントロールゲート13aを形成するととも
に、上層フローティングゲート11bと下層フローティ
ングゲート3aとからなるフローティングゲートを形成
し、メモリ素子分離用の不純物層14を形成する。次い
で、コントロールゲート13aをマスクとして用いて、
メモリ素子分離用の不純物層14を形成する。その後、
公知の技術により、層間絶縁膜を形成しコンタクトホー
ル、及びメタル配線を形成する。
【0104】上記のような半導体記憶装置の製造方法に
よれば、シリコン酸化膜4及びシリコン窒化膜5をパ
ターニングする際に、これらをテーパ状にパターニング
することにより、後工程において、湾曲部の少ない傾斜
を有する上に凸の埋め込み絶縁膜を形成することができ
る。これにより、傾斜部でのコントロールゲートの加工
を容易とすることができる。
【0105】また、シリコン酸化膜4及びシリコン窒
化膜5のテーパ角度は、後工程における埋め込み絶縁膜
のラウンドエッチ円弧の傾斜角度及び/又は曲率に作用
するため、テーパ角度を制御することで、テーパ部のオ
フセット幅に相当する分だけ埋め込み絶縁膜の傾斜部の
幅を小さくでき、フローティングゲートの微細化を容易
に実現することができる。
【0106】実施の形態9 実施の形態1と同様の工程により、P型半導体基板1の
活性領域上に、トンネル酸化膜2、ポリシリコン膜3、
シリコン酸化膜4、シリコン窒化膜5、不純物層8、9
及びHDP−CVD法によるシリコン酸化膜10を形成
し、図22(a)に示したように、ウエットエッチバッ
ク法(希釈弗酸)に代えて、CMP法によってシリコン
窒化膜5の上面を露出及び研磨する。その後、シリコン
窒化膜5を熱リン酸にて除去し、さらに、図22(b)
に示したように、ウエットエッチバック法(希釈弗酸)
によってシリコン酸化膜4を除去しつつ、埋め込み絶縁
膜10aのラウンドエッチを行う。その後、実施の形態
1と同様の工程により、半導体記憶装置を完成する。
【0107】上記のような半導体記憶装置の製造方法に
よれば、埋め込み絶縁膜10を形成し、除去する際
に、シリコン窒化膜5をストッパーとして用いて研磨す
ることにより、シリコン窒化膜5上面と面一で埋め込み
絶縁膜10aを平坦に除去することができ、特に、下層
フローティングゲートとなるポリシリコン膜の側壁にサ
イドウォール絶縁膜が形成されている場合でも、サイド
ウォール絶縁膜が露出しないように埋め込み絶縁膜10
aの除去を制御する必要がなく、製造工程が簡略化され
る。
【0108】実施の形態10 まず、図23(a)及び(a’)に示したように、P型
半導体基板1の活性領域上に熱酸化法により、膜厚が1
0nm程度のシリコン酸化膜からなるトンネル酸化膜
2、膜厚が50nmで、下層フローティングゲートの材
料となる燐ドープポリシリコン膜3、CVD法により絶
縁膜となるシリコン酸化膜4を50nm〜150nm程
度、絶縁膜となるシリコン窒化膜5aを300nm堆積
する。次いで、フォトリソグラフィ技術によりパターニ
ングされたレジストR1をマスクとして用いて、反応性
イオンエッチングによりシリコン窒化膜5、シリコン酸
化膜4、ポリシリコン膜3、トンネル酸化膜2を順次エ
ッチングして下層フローティングゲートの加工を行う。
【0109】次いで、レジストR1を除去した後、図2
3(b)及び(b’)に示したように、下層フローティ
ングゲートをマスクとして用いて、図2(b)と同様に
イオン注入して不純物層8を、図23(c)及び
(c’)に示したように、砒素を−15〜−35°、5
〜40KeV、1×1015〜1×1016/cm2でイオ
ン注入して不純物層9を形成し、さらに、熱処理によっ
て不純物を活性化する。
【0110】続いて、図23(d)及び(d’)に示し
たように、HDP−CVD法により、絶縁膜となるシリ
コン酸化膜10を500nm〜700nm程度堆積し、
図24(e)及び(e’)に示したように、ウエットエ
ッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化膜10
の表面を除去し、パターニングされたシリコン窒化膜5
の上面を完全に露出する。この時、シリコン酸化膜4の
上面とシリコン酸化膜10の上面の段差を後のシリコン
酸化膜4を除去する際に膜減りするシリコン酸化膜10
の膜減り量より大きくすることが必要である。
【0111】その後、図24(f)及び(f’)に示し
たように、シリコン窒化膜5を熱リン酸にて除去し、さ
らに、図24(g)及び(g’)に示したように、ウエ
ットエッチバック法(希釈弗酸)によってシリコン酸化
膜4を除去しつつ、埋め込み絶縁膜10aのラウンドエ
ッチを行う。この時、埋め込み絶縁膜10bの上部側面
は半導体基板に対して垂直な面を有する形状となる。
【0112】次いで、図24(h)及び(h’)に示し
たように、ゲートカップリング比を上げるために、燐ド
ープポリシリコン膜11を200nm堆積し、図25
(i)及び(i’)に示したように、CMP法によって
下層フローティングゲート間のスペースの埋め込み絶縁
膜10bを露出させるまでポリシリコン膜11を研磨す
ることにより、上層フローティングゲートとなるポリシ
リコン膜11aに加工する。この時、CMPの研磨量が
ばらついたとしても、ポリシリコン膜11aの研磨面が
埋め込み絶縁膜10bの垂直な面と交差する範囲で制御
することにより、ポリシリコン膜11aの上面積、つま
りONO膜で被覆される面積のばらつきが抑えられる。
【0113】さらに、図25(j)及び(j’)に示し
たように、ポリシリコン膜11aをマスクとして用い
て、埋め込み絶縁膜10bをエッチバックすることで、
ポリシリコン膜11aの側壁を露出させる。この際、埋
め込み絶縁膜10bのエッチバックは、ポリシリコン膜
11aの湾曲部に至らない程度に、つまり、ポリシリコ
ン膜11aの側壁が垂直に近い部分のみの埋め込み絶縁
膜10bを除去するように行うことが必要である。
【0114】この後、図25(k)及び(k’)に示し
たように、ONO膜12、ポリサイド膜13を堆積し、
フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたレジ
ストR3をマスクとして用いて、反応性イオンエッチン
グによりコントロールゲート13aを形成するととも
に、上層フローティングゲート11bと下層フローティ
ングゲート3aとからなるフローティングゲートを形成
し、メモリ素子分離用の不純物層14を形成する。次い
で、コントロールゲート13aをマスクとして用いて、
メモリ素子分離用の不純物層14を形成する。次いで、
公知の技術により、層間絶縁膜、コンタクトホール及び
メタル配線を形成し、半導体記憶装置を完成する。
【0115】上記のような半導体記憶装置の製造方法に
よれば、ポリシリコン膜11a間に位置する埋め込み
絶縁膜10bの上部を、ポリシリコン膜11aの湾曲部
に至らない程度にエッチバックすることにより、ポリシ
リコン膜11aの露出した側壁の分、表面積を増大さ
せ、層間容量膜を介したカップリング比を向上させ、ひ
いては、書き込み速度を向上させることが可能となる。
【0116】実施の形態11 この半導体記憶装置は、図26に示したように、P型半
導体基板1の活性領域上に、トンネル酸化膜2を介して
下層フローティングゲート3aと上層フローティングゲ
ート11bとからなる2層構造のフローティングゲート
が形成されており、そのフローティングゲート上に、容
量絶縁膜としてONO膜12を介してコントロールゲー
ト13aが形成されている。フローティングゲートは、
その側面が基板に対してほぼ垂直に形成された下層フロ
ーティングゲート3aと、下層フローティングゲート3
a上に形成され、ほぼ逆テーバ状の上層フローティング
ゲート11bから構成されている。フローティングゲー
トと隣接するフローティングゲートとの間には、フロー
ティングゲートの形状に対応して、ほぼテーパー形状の
埋め込み絶縁膜10aが配置している。また、下層フロ
ーティングゲート3aの両側には、非対称に構成され、
それぞれコントロールゲート13aに直交する不純物層
8a、9aが配置されている。なお、下層フローティン
グゲート3aに対応する埋め込み絶縁膜10aの基板に
対してほぼ垂直となる側面の高さは、コントロールゲー
ト13a、ONO膜12、フローティングゲートを順序
エッチングする際に、下層フローティングゲート3aの
エッチ残りを発生させない程度の高さに設定されてい
る。
【0117】上記のような半導体記憶装置によれば、フ
ローティングゲートが電気的に接続された二層の導電体
で構成されており、下層フローティングゲートであるポ
リシリコン膜側壁近傍の埋め込み絶縁膜をコントロール
ゲート加工時にポリシリコン膜残りが発生しない程度に
薄膜化することで、コントロールゲートの加工が容易と
なるとともに、メモリ素子の不良が回避できる。
【0118】さらに、埋め込み絶縁膜は、下層フローテ
ィングゲート側壁近傍から水平方向へ離れていくにした
がって、次第に厚くなっていくようなテーパ形状に形成
され、少なくともテーパ形状となる側面には上層フロー
ティングゲートとなるポリシリコン膜が、埋め込み絶縁
膜の形状に対して自己整合的に形成されるため、埋め込
み絶縁膜は、コントロールゲート加工時に十分に耐えら
れるだけの膜厚を得ることができる。また、埋め込み絶
縁膜のテーパ部では、上層フローティングゲートとなる
ポリシリコン膜のエッチング中に発生する反応生成物が
除去されつつ、エッチングが進行するため、エッチング
不良が発生しない。
【0119】
【発明の効果】本発明の半導体記憶装置の製造方法によ
れば、フローティングゲートの間の幅を縮小させること
ができ、単位面積あたりのビット線の数を増加させ、セ
ル面積を小さくすることができる。さらに、フローティ
ングゲート上面を鏡面化することにより層間容量膜の薄
膜化を実現させ、書き込み速度の向上を図ることができ
る。また、フローティングゲート側壁の絶縁膜の膜厚の
制御性を向上することができるため、電荷保持特性及び
ディスターブ特性を向上させることができ、信頼性の高
い半導体記憶装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置の製造方法を説明する
ための要部の概略平面図である。
【図2】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第1の実
施例を説明するための概略断面工程図である。
【図3】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第1の実
施例を説明するための概略断面工程図である。
【図4】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第1の実
施例を説明するための概略断面工程図である。
【図5】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第2の実
施例を説明するための概略断面工程図である。
【図6】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第3の実
施例を説明するための概略断面工程図である。
【図7】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第3の実
施例を説明するための概略断面工程図である。
【図8】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第3の実
施例を説明するための概略断面工程図である。
【図9】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第4の実
施例を説明するための概略断面工程図である。
【図10】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第4の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図11】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第4の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図12】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第5の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図13】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第5の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図14】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第5の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図15】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第6の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図16】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第6の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図17】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第6の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図18】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第7の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図19】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第8の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図20】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第8の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図21】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第8の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図22】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第9の
実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図23】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第10
の実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図24】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第10
の実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図25】本発明の半導体記憶装置の製造方法の第10
の実施例を説明するための概略断面工程図である。
【図26】本発明の半導体記憶装置の実施例(実施の形
態11)を説明するための概略断面図である。
【図27】本発明の半導体記憶装置の製造方法を説明す
るための要部の概略平面図である。
【図28】従来の半導体記憶装置の製造方法を説明する
ための概略断面工程図である。
【図29】従来の半導体記憶装置の製造方法を説明する
ための概略断面工程図である。
【図30】従来の半導体記憶装置の動作原理を説明する
ための等価回路図である。
【図31】従来の半導体記憶装置の読み出し原理を説明
するための模式断面図である。
【図32】従来の半導体記憶装置の書き込み原理を説明
するための模式断面図である。
【図33】従来の半導体記憶装置の消去原理を説明する
ための模式断面図である。
【図34】従来の半導体記憶装置の製造方法における解
決課題を説明するための要部の概略断面図である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 トンネル酸化膜 3 ポリシリコン膜(第1導電膜) 3a 下層フローティングゲート 4 シリコン酸化膜(第1絶縁膜) 4a シリコン酸化膜 5 シリコン窒化膜(第2絶縁膜) 6、6a 熱酸化膜 7、7a、7b サイドウォール絶縁膜 8、8a 低濃度不純物層 9、9a 高濃度不純物層 10a、10b、10c 埋め込み絶縁膜(第3絶縁
膜) 11、11a ポリシリコン膜(第2導電膜) 11b 上層フローティングゲート 12 ONO膜(層間容量膜) 13a コントロールゲート 13 ポリサイド膜(第3導電膜) 14 不純物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B025 AA01 AC01 AE08 5F001 AA25 AB08 AD51 AD52 AG02 AG12 AG21 AG29 5F083 EP02 EP23 EP27 EP55 GA09 GA27 JA04 JA35 JA36 JA37 JA39 JA53 JA56 PR06 PR12 PR37 PR40

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)半導体基板上にトンネル酸化膜、
    下層フローティングゲートとなる第1導電膜、第1絶縁
    膜及び第2絶縁膜を順次形成し、これら第2絶縁膜、第
    1絶縁膜、第1導電膜及びトンネル酸化膜を、順次、所
    望の形状にパターニングし、 (b)得られた半導体基板上全面に第3絶縁膜を形成し
    て、前記パターニングされた第1導電膜間に第3絶縁膜
    を埋め込み、 (c)該第3絶縁膜を前記第2絶縁膜が露出するまで後
    退させ、 (d)前記第2絶縁膜を除去し、 (e)前記第3絶縁膜を後退させながら前記第1絶縁膜
    を除去し、 (f)前記第1導電膜及び第3絶縁膜上に、上層フロー
    ティングゲートとなる第2導電膜を形成し、 (g)前記第2導電膜を第3絶縁膜が露出するまで平坦
    化し、 (h)前記第2導電膜及び第3絶縁膜上に層間容量膜及
    びコントロールゲートとなる第3導電膜を形成し、これ
    ら第3導電膜、層間容量膜、第2導電膜、第1導電膜を
    パターニングして、 半導体基板上にトンネル酸化膜を介してフローティング
    ゲート、層間容量膜及びコントロールゲートを順次形成
    してなる半導体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 第3絶縁膜と第1絶縁膜とのエッチング
    レートがほぼ同じである請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 パターニングされた第1導電膜の側壁
    に、第1絶縁膜とエッチングレートがほぼ同じであるサ
    イドウォール絶縁膜を形成する請求項1又は2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 パターニングされた第1導電膜の側壁を
    熱酸化する請求項1又は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 パターニングされた第1導電膜を熱酸化
    した後、該第1導電膜の側壁にサイドウォール絶縁膜を
    形成する請求項1又は2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 サイドウォール絶縁膜を形成した後、熱
    処理することにより、該サイドウォール絶縁膜を緻密化
    して第1絶縁膜とエッチングレートをほぼ同じとする請
    求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 第3絶縁膜と第1絶縁膜とのエッチング
    レートがほぼ同じである請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(a)において、第1絶縁膜及び第
    2絶縁膜をテーパー形状にパターニングする請求項1〜
    6のいずれか1つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程(c)において、第3絶縁膜の除去
    が、エッチバック又は研磨である請求項1〜7のいずれ
    か1つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程(g)において、第2導電膜を第
    3絶縁膜が露出するまで平坦化した後、さらに、第2導
    電膜の側壁の一部が露出するように第3絶縁膜を後退さ
    せる請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板上にトンネル酸化膜を介し
    て形成された複数のフローティングゲートと、該フロー
    ティングゲート上に形成された層間容量膜と、該層間容
    量膜上に形成されたコントロールゲートから構成され、 前記フローティングゲートは、側面が前記半導体基板に
    対してほぼ垂直に形成された側面を有する下層フローテ
    ィングゲートと、該下層フローティングゲートの上にほ
    ぼ逆テーパ状に形成された上層フローティングゲートと
    からなり、 前記フローティングゲート間に、下層及び上層フローテ
    ィングゲートの形状に対応して、下部側面が半導体基板
    に対してほぼ垂直に形成され、上部側面がほぼテーパ状
    に形成された絶縁膜が形成されてなる半導体記憶装置。
JP21897199A 1999-08-02 1999-08-02 半導体記憶装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3602010B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21897199A JP3602010B2 (ja) 1999-08-02 1999-08-02 半導体記憶装置の製造方法
US09/588,761 US6441430B1 (en) 1999-08-02 2000-06-06 Semiconductor device with floating gates
TW089111136A TW466776B (en) 1999-08-02 2000-06-08 Process for manufacturing semiconductor memory device and semiconductor memory device
KR10-2000-0032118A KR100365033B1 (ko) 1999-08-02 2000-06-12 반도체 기억장치의 제조방법 및 반도체 기억장치
US10/153,728 US6589844B2 (en) 1999-08-02 2002-05-24 Process for manufacturing semiconductor memory device having floating and control gates in which multiple insulating films are formed over floating gates

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21897199A JP3602010B2 (ja) 1999-08-02 1999-08-02 半導体記憶装置の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004240900A Division JP2005005731A (ja) 2004-08-20 2004-08-20 半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001044301A true JP2001044301A (ja) 2001-02-16
JP3602010B2 JP3602010B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=16728239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21897199A Expired - Fee Related JP3602010B2 (ja) 1999-08-02 1999-08-02 半導体記憶装置の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6441430B1 (ja)
JP (1) JP3602010B2 (ja)
KR (1) KR100365033B1 (ja)
TW (1) TW466776B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008135770A (ja) * 2007-12-28 2008-06-12 Sharp Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3602010B2 (ja) 1999-08-02 2004-12-15 シャープ株式会社 半導体記憶装置の製造方法
TW533588B (en) * 2002-04-24 2003-05-21 Nanya Technology Corp Flash memory and its manufacturing method
US20040065937A1 (en) * 2002-10-07 2004-04-08 Chia-Shun Hsiao Floating gate memory structures and fabrication methods
US7122903B2 (en) * 2003-10-21 2006-10-17 Sharp Kabushiki Kaisha Contact plug processing and a contact plug
KR100526480B1 (ko) * 2003-12-31 2005-11-08 동부아남반도체 주식회사 양자점을 이용한 비휘발성 메모리 제조 방법
KR100631943B1 (ko) * 2004-04-22 2006-10-04 주식회사 하이닉스반도체 비휘발성 메모리 소자의 제조방법
JP2006269814A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
US7316978B2 (en) * 2005-08-02 2008-01-08 Nanya Technology Corporation Method for forming recesses
US7179748B1 (en) * 2005-08-02 2007-02-20 Nanya Technology Corporation Method for forming recesses
US7511333B2 (en) * 2005-10-06 2009-03-31 Promos Technologies Inc. Nonvolatile memory cell with multiple floating gates and a connection region in the channel

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4822750A (en) * 1983-08-29 1989-04-18 Seeq Technology, Inc. MOS floating gate memory cell containing tunneling diffusion region in contact with drain and extending under edges of field oxide
JPH06104451A (ja) * 1992-09-22 1994-04-15 Oki Electric Ind Co Ltd 不揮発性半導体記憶装置
JP2956455B2 (ja) * 1993-11-17 1999-10-04 日本電気株式会社 半導体記憶装置の製造方法
JP3397903B2 (ja) * 1994-08-23 2003-04-21 新日本製鐵株式会社 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
US5953602A (en) * 1995-05-26 1999-09-14 Lg Semicon Co., Ltd. EEPROM cell and related method of making thereof
JP3366173B2 (ja) 1995-07-31 2003-01-14 シャープ株式会社 不揮発性半導体メモリの製造方法
JP3183326B2 (ja) * 1996-07-17 2001-07-09 日本電気株式会社 読出専用半導体記憶装置
JP3598197B2 (ja) * 1997-03-19 2004-12-08 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置
US5756384A (en) * 1997-05-20 1998-05-26 Vanguard International Semiconductor Corporation Method of fabricating an EPROM cell with a high coupling ratio
DE69739045D1 (de) * 1997-08-27 2008-11-27 St Microelectronics Srl Herstellungsverfahren für elektronische Speicherbauelemente mit virtueller Masse
US6114723A (en) * 1998-09-18 2000-09-05 Windbond Electronic Corp Flash memory cell using poly to poly tunneling for erase
JP4237344B2 (ja) * 1998-09-29 2009-03-11 株式会社東芝 半導体装置及びその製造方法
JP3602010B2 (ja) 1999-08-02 2004-12-15 シャープ株式会社 半導体記憶装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008135770A (ja) * 2007-12-28 2008-06-12 Sharp Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP4572230B2 (ja) * 2007-12-28 2010-11-04 シャープ株式会社 不揮発性半導体記憶装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW466776B (en) 2001-12-01
US20020173100A1 (en) 2002-11-21
US6589844B2 (en) 2003-07-08
JP3602010B2 (ja) 2004-12-15
KR100365033B1 (ko) 2003-01-24
US6441430B1 (en) 2002-08-27
KR20010020977A (ko) 2001-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7049180B2 (en) Method of fabricating a memory transistor array utilizing insulated word lines as gate electrodes
US6750090B2 (en) Self aligned method of forming a semiconductor memory array of floating gate memory cells with floating gates having multiple sharp edges, and a memory array made thereby
US6037223A (en) Stack gate flash memory cell featuring symmetric self aligned contact structures
US5640032A (en) Non-volatile semiconductor memory device with improved rewrite speed
US7002200B2 (en) Self-aligned structure with unique erasing gate in split gate flash
US6562681B2 (en) Nonvolatile memories with floating gate spacers, and methods of fabrication
US7768061B2 (en) Self aligned 1 bit local SONOS memory cell
US7018897B2 (en) Self aligned method of forming a semiconductor memory array of floating gate memory cells with control gate spacers
US20050167729A1 (en) Self-aligned split-gate nonvolatile memory structure and a method of making the same
US6967372B2 (en) Semiconductor memory array of floating gate memory cells with vertical control gate sidewalls and insulation spacers
JP2006093327A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH11103033A (ja) 不揮発性半導体記憶装置の製造方法
JP4354596B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法及び半導体記憶装置
US6897115B2 (en) Method of fabricating non-volatile memory device
JP3602010B2 (ja) 半導体記憶装置の製造方法
US7335940B2 (en) Flash memory and manufacturing method thereof
US6984559B2 (en) Method of fabricating a flash memory
JPH11261038A (ja) 半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法
JP3867378B2 (ja) 半導体不揮発性記憶装置の製造方法
JP2001057394A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2003338568A (ja) フラッシュメモリ素子の製造方法
KR100195200B1 (ko) 비휘발성 메모리장치 및 그 제조방법
JP3558571B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR101419882B1 (ko) 패턴 형성 방법, 이를 이용한 전하 저장막 패턴 형성 방법,비휘발성 메모리 소자 및 이의 제조 방법.
JP2000277634A (ja) 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees