JP3867378B2 - 半導体不揮発性記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法に関し、特にトランジスタのゲート電極とチャネル形成領域の間に電荷蓄積層を有する半導体不揮発性記憶装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気的に書き換え可能な半導体不揮発性記憶装置(EEPROM:Electrically Erasable and Programmable ROM)はDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの他の半導体記憶装置と比較して1ビットあたりの記憶素子の面積を理論上最も小さくできることから、半導体記憶装置として大容量化が期待され、特にフロッピーディスクなどの磁気記憶装置の代替手段として検討が活発に行われている。EEPROMとしては、フローティングゲート型、MNOS型あるいはMONOS型、TEXTURED POLY型など、様々な特徴を有する構造のものが開発されている。
【0003】
EEPROMの1つであるフローティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置の一例の断面図を図9に示す。例えばLOCOS法などにより形成した素子分離絶縁膜24により分離された半導体基板10の活性領域上に、例えば薄膜の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜20が形成されており、その上層に例えばポリシリコンからなるフローティングゲート30が形成されており、さらにその上層に例えばONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)からなる中間絶縁膜21が形成されている。中間絶縁膜21の上層には、例えばポリシリコンの下側コントロールゲート31aとタングステンシリサイドの上側コントロールゲート31bからなるポリサイド構造のコントロールゲート31が形成されている。また、コントロールゲート31の両側部の半導体基板10中には図示しないソース・ドレイン拡散層が形成されている。これによりコントロールゲート31と半導体基板10中のチャネル形成領域の間に、絶縁膜に被覆されたフローティングゲート30を有する電界効果トランジスタを構成する。
【0004】
上記の構造を有するフローティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置においては、フローティングゲート30は膜中に電荷を保持する機能を持ち、ゲート絶縁膜20および中間絶縁膜21は電荷をフローティングゲート30中に閉じ込める役割を持つ。コントロールゲート31、半導体基板10あるいはソース・ドレイン拡散層などに適当な電圧を印加すると、ファウラー・ノルドハイム型トンネル電流が生じ、ゲート絶縁膜20を通して半導体基板10からフローティングゲート30へ電荷が注入され、あるいはフローティングゲート30から半導体基板10へ電荷が放出される。
【0005】
上記のようにフローティングゲート30中に電荷が蓄積されると、この蓄積電荷による電界が発生するため、トランジスタの閾値電圧が変化する。この変化によりデータの記憶が可能となる。例えば、フローティングゲート30中に電子を蓄積することでデータの消去を行い、また、フローティングゲート30中に蓄積した電子を放出することでデータを書き込みすることができる。
【0006】
しかしながら、上記の従来のフローティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置は、フローティングゲート30と素子分離絶縁膜24との合わせ余裕としてオーバーラップ部分Iを有し、特にLOCOS法による素子分離絶縁膜はバーズビークを有することから素子分離幅が広くなり、分離耐圧が低下するという問題が発生し、セル面積を縮小することが困難となっていた。
【0007】
上記の問題点を解決するために、例えばNAND型の半導体不揮発性記憶装置として、図10に示すSA−STI(Self-Align Shallow Trench Isolation )セル構造を有するフローティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置が開発された。図10(a)はその平面図である。トレンチ型素子分離絶縁膜TI(22a)で分離されたシリコン半導体基板の活性領域ARと、ワード線となるコントロールゲートCG(31)とが交差する領域において、コントロールゲートCG(31)とシリコン半導体基板のチャネル形成領域の間に電荷蓄積層として例えば絶縁膜に被覆されたフローティングゲートFG(30)が形成されている。また、コントロールゲートCG(31)の両側部の基板中には図示しないソース・ドレイン拡散層が形成されている。コントロールゲートCG(31)の上層にはビット線BL(32)がコントロールゲートCG(31)と直交する方向に配線されており、ビットコンタクトBCにおいてソース・ドレイン拡散層に接続している。
【0008】
上記の図10(a)の平面図のA−A’における断面図を図10(b)に、B−B’における断面図を図10(c)に示す。トレンチ型素子分離絶縁膜22aにより分離された半導体基板10の活性領域上に、例えば薄膜の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜20が形成されており、その上層に例えばポリシリコンからなるフローティングゲート30が形成されており、さらにその上層に例えばONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)からなる中間絶縁膜21が形成されている。中間絶縁膜21の上面を被覆して、例えばポリシリコンからなるコントロールゲート(ワード線)31が形成されている。コントロールゲート31の上層に例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜23が形成されており、その上層に例えばアルミニウムからなるビット線32が形成されている。また、コントロールゲート31の両側部の半導体基板10中には図示しないソース・ドレイン拡散層が形成されている。これによりコントロールゲート31と、半導体基板10中のチャネル形成領域との間に、絶縁膜に被覆されたフローティングゲート30を有する電界効果トランジスタを構成する。各トランジスタはNAND型に接続され、NANDストリングを構成する。
【0009】
上記のSA−STIセル構造を有するフローティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置は、図9に示す半導体不揮発性記憶装置と同様、フローティングゲート30中に電荷が蓄積して蓄積電荷による電界によりトランジスタの閾値電圧が変化し、この変化によりデータの記憶が可能となっている。一方、図9に示す半導体不揮発性記憶装置と異なり、フローティングゲートと素子分離絶縁膜とのオーバーラップ部分がない構造であり、フローティングゲートと素子分離絶縁膜との合わせ余裕を設ける必要がなく、理論的には最小のセル面積を4F2 (ここでFはminimum feature size)とすることができるので、大容量の搭載、およびチップコスト、ビットコストの低減をすることが可能である。
【0010】
上記のSA−STIセル構造を有するフローティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置の製造方法について、図面を参照して以下に説明する。まず、図11((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、シリコン半導体基板10上に例えば熱酸化法により酸化シリコンのゲート絶縁膜20を形成し、その上層に例えばCVD(Chemical Vapor Deposition )法によりポリシリコンを堆積させ、フローティングゲートFG(30)を形成する。フローティングゲートFG(30)の上層にフォトリソグラフィー工程によりレジスト膜Rを形成し、レジスト膜Rをマスクとして例えばRIE(反応性イオンエッチング)によりフローティングゲートFG(30)をエッチングしてパターン加工する。
【0011】
次に、図12((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、レジスト膜Rをマスクとして例えばRIEなどのエッチングを引き続いて施し、半導体基板10の活性領域と自己整合的にトレンチ状の溝Tを形成する。
【0012】
次に、図13((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、レジスト膜Rを除去し、例えばCVD法によりトレンチ状の溝Tを埋め込んで全面に酸化シリコンを堆積させ、素子分離用層22を形成する。
【0013】
次に、図14((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing )法により素子分離用層22をフローティングゲート30が露出するまで研磨除去して、トレンチ状の溝Tに埋め込まれたトレンチ型素子分離絶縁膜TI(22a)を半導体基板10の活性領域と自己整合的に形成する。
【0014】
次に、図15((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、例えばCVD法によりONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)を積層させて中間絶縁膜21を形成し、さらに中間絶縁膜21の上層に、例えばCVD法によりポリシリコンを堆積させ、あるいはポリシリコンとタングステンシリサイドを積層させてコントロールゲートCG(31)を形成する。次に、コントロールゲートCG(31)の上層にフォトリソグラフィー工程によりコントロールゲートパターンのレジスト膜を形成し、RIEなどのエッチングを施して、コントロールゲートパターンに加工したコントロールゲートCG(31)、中間絶縁膜21、およびフローティングゲートFG(30)を自己整合的に形成する。このとき、図15(a)に示すように、フローティングゲートFG(30)はコントロールゲートCG(31)と半導体基板の活性領域ARの交差する領域に残され、個々のメモリセル毎に分離された形状となる。
【0015】
次に、コントロールゲートCG(31)をマスクとして導電性不純物をイオン注入してコントロールゲートの両側部の半導体基板10中に図示しないソース・ドレイン拡散層を自己整合的に形成する。次に、例えばCVD法によりPSGあるいはBPSGなどの酸化シリコンを堆積させて層間絶縁膜23を形成し、層間絶縁膜23に図示しないソース・ドレイン拡散層に達するビットコンタクトBCを開口し、例えばスパッタリング法によりビットコンタクトBC内を埋め込んで例えばアルミニウムを堆積させてビット線BL(32)を形成する。次に、フォトリソグラフィー工程によるレジスト膜の形成、RIEなどのエッチングを行ってビット線BL(32)をパターン加工する。以上で、図10に示す半導体不揮発性記憶装置を製造することができる。以降の工程としては、例えば上層配線の形成、パッシベーション工程などにより所望の半導体不揮発性記憶装置を製造する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のSA−STIセル構造を有するフローティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置は、コントロールゲートとフローティングゲートの容量結合は、フローティングゲートの上面のみ、あるいは上面と上面付近のごく一部の側壁部でとられている。このため、コントロールゲートとフローティングゲートの容量結合比を大きくすることが困難となっている。
【0017】
容量結合比が小さい場合、ゲート絶縁膜にファウラー・ノルドハイム型トンネル電流を発生させてメモリセルデータの書き込みや消去を行う際に、大きな動作電圧が必要となる。電源電圧から動作電圧にまで昇圧させるための昇圧回路の面積の増大を招くのでチップコストの上昇の要因となり、さらに、昇圧時間がかかることから処理速度の低下の原因となってしまう。半導体装置の微細化が進むと容量結合比を大きくする必要がますます高くなってくるので、半導体装置の高集積化、微細化につれて上記の問題は顕在化し、その解決が必要となってくる。
【0018】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、従って、本発明は、コントロールゲートとフローティングゲートの容量結合比を大きくとることが可能であり、これにより動作電圧の低下および昇圧時間の短縮、製造コストの低減、装置の高集積化、微細化をすることができる、半導体不揮発性記憶装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方法は、チャネル形成領域を有する半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜の上層にフローティングゲートを形成する工程と、前記フローティングゲートで挟まれた領域において前記半導体基板に素子分離用溝を形成する工程と、前記素子分離用溝の表面および前記フローティングゲートの表面を被覆する第1中間絶縁膜を形成する工程と、前記素子分離用溝を埋め込んで全面に絶縁体を形成する工程と、前記第1中間絶縁膜をエッチングストッパとし、前記フローティングゲートの少なくとも側面の一部と上面の上層部分に形成された前記第1中間絶縁膜が露出するまで前記絶縁体をエッチング除去し、前記絶縁体からなり前記素子分離用溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜とする工程と、前記フローティングゲートの側面の一部および上面の上層部分の前記第1中間絶縁膜の上層に第2中間絶縁膜を形成する工程と、前記第2中間絶縁膜の上層にコントロールゲートを形成する工程とを有する。
【0020】
上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方法は、チャネル形成領域を有する半導体基板上にゲート絶縁膜を形成し、ゲート絶縁膜の上層にフローティングゲートを形成し、フローティングゲートで挟まれた領域において半導体基板に素子分離用溝を形成する。次に、素子分離用溝の表面およびフローティングゲートの表面を被覆する第1中間絶縁膜を形成する。次に、素子分離用溝を埋め込んで全面に絶縁体を形成し、さらに、第1中間絶縁膜をエッチングストッパとし、フローティングゲートの少なくとも側面の一部と上面の上層部分に形成された第1中間絶縁膜が露出するまで絶縁体をエッチング除去し、絶縁体からなり素子分離用溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜とする。
次に、フローティングゲートの側面の一部および上面の上層部分の第1中間絶縁膜の上層に第2中間絶縁膜を形成し、第2中間絶縁膜の上層にコントロールゲートを形成する。
【0021】
上記の半導体不揮発性記憶装置の製造方法によれば、フローティングゲートの側面の一部および上面の上層部分の第1中間絶縁膜の上層に第2中間絶縁膜を形成し、第1中間絶縁膜および第2中間絶縁膜を積層させた領域でフローティングゲートとコントロールゲートの容量結合をとることとなり、フローティングゲートの上面だけでなく側面も容量結合に寄与する。従ってコントロールゲートとフローティングゲートの容量結合比を大きくとることができ、これにより動作電圧の低下および昇圧時間の短縮、製造コストの低減が可能となり、半導体不揮発性記憶装置の高集積化、微細化が可能となる。基板に形成した素子分離用溝を絶縁体で埋め込んで形成するトレンチ型素子分離絶縁膜により素子分離するので、セルの縮小化、大容量の搭載、チップコストおよびビットコストの低減をすることが可能である。
【0022】
上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方法は、好適には、前記素子分離絶縁膜を形成する工程が、前記素子分離用溝を埋め込んで全面に絶縁体を形成する工程と、前記フローティングゲートの少なくとも側面の一部と上面の上層部分に形成された前記第1中間絶縁膜が露出するまで前記絶縁体を除去する工程とを含む。これにより、トレンチ型素子分離絶縁膜を形成することができ、フローティングゲートの上面だけでなく側面も容量結合に寄与させることができる。
【0023】
上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方法は、好適には、前記フローティングゲートの少なくとも側面の一部と上面の上層部分に形成された前記第1中間絶縁膜が露出するまで前記絶縁体を除去する工程においては、前記絶縁体の表面が前記ゲート絶縁膜よりも低くなる前に前記絶縁体の除去を停止する。絶縁体の表面がゲート絶縁膜よりも低くなると、ゲート絶縁膜より下部の素子分離用溝の表面においてメモリトランジスタと並列に寄生のトランジスタが形成されることとなるので、これを制御するために絶縁体の表面がゲート絶縁膜よりも低くならないようにする。
【0024】
上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方法は、好適には、前記素子分離絶縁膜を形成する工程においては、前記素子分離絶縁膜の表面が前記ゲート絶縁膜よりも高くなるように形成する。上記と同様に、寄生のトランジスタが形成されるのを避けることができる。
【0025】
上記の本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方法は、好適には、前記第1中間絶縁膜を酸化膜と窒化膜の積層体により形成し、前記第2中間絶縁膜を酸化膜により形成する。これにより、第1中間絶縁膜と第2中間絶縁膜の積層体であるONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層体)を中間絶縁膜とすることができ、また、第1中間絶縁膜をON膜とすることで、素子分離絶縁膜のエッチングのときのエッチングストッパとしての役割を果たす。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法の実施の形態について、図面を参照して下記に説明する。
【0027】
本実施形態にかかる半導体不揮発性記憶装置は、SA−STIセル構造を有するフローティングゲート型のNAND型半導体不揮発性記憶装置である。図1(a)はその平面図である。トレンチ型素子分離絶縁膜TI(22a)で分離されたシリコン半導体基板の活性領域ARと、ワード線となるコントロールゲートCG(31)とが交差する領域において、コントロールゲートCG(31)とシリコン半導体基板のチャネル形成領域の間に電荷蓄積層として例えば絶縁膜に被覆されたフローティングゲートFG(30)が形成されている。また、コントロールゲートCG(31)の両側部の基板中には図示しないソース・ドレイン拡散層が形成されている。コントロールゲートCG(31)の上層にはビット線BL(32)がコントロールゲートCG(31)と直交する方向に配線されており、ビットコンタクトBCにおいてソース・ドレイン拡散層に接続している。
【0028】
上記の図1(a)の平面図のA−A’における断面図を図1(b)に、B−B’における断面図を図1(c)に示す。トレンチ型素子分離絶縁膜22aにより分離された半導体基板10の活性領域上に、例えば薄膜の酸化シリコンからなるゲート絶縁膜20が形成されており、その上層に例えばポリシリコンからなるフローティングゲート30が形成されており、さらにその上層に例えばON膜(酸化膜−窒化膜の積層絶縁膜)の第1中間絶縁膜21aと酸化膜の第2中間絶縁膜21bからなるONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)の中間絶縁膜21が形成されている。フローティングゲート30の側面の一部および上面の上層部分の中間絶縁膜21の上層を被覆して、例えばポリシリコンあるいはポリシリコンとタングステンシリサイドの積層体であるポリサイドのコントロールゲート(ワード線)31が形成されている。コントロールゲート31の上層に例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜23が形成されており、その上層に例えばチタン層とアルミニウムシリサイド層を積層させた金属層によりビット線32が形成されている。また、コントロールゲート31の両側部の半導体基板10中には図示しないソース・ドレイン拡散層が形成されている。これによりコントロールゲート31と、半導体基板10中のチャネル形成領域との間に、絶縁膜に被覆されたフローティングゲート30を有する電界効果トランジスタを構成する。各トランジスタはNAND型に接続され、NANDストリングを構成する。ここで、第1中間絶縁膜21aはトレンチ型素子分離絶縁膜22aの下層にも形成されており、一方第2中間絶縁膜21bはトレンチ型素子分離絶縁膜22aの上層にも形成されている。
【0029】
上記の構造を有するフローティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置においては、フローティングゲート30は膜中に電荷を保持する機能を持ち、ゲート絶縁膜20および中間絶縁膜21は電荷をフローティングゲート30中に閉じ込める役割を持つ。コントロールゲート31、半導体基板10あるいはソース・ドレイン拡散層などに適当な電圧を印加すると、ファウラー・ノルドハイム型トンネル電流が生じ、ゲート絶縁膜20を通して半導体基板10からフローティングゲート30へ電荷が注入され、あるいはフローティングゲート30から半導体基板10へ電荷が放出される。
【0030】
上記のようにフローティングゲート30中に電荷が蓄積されると、この蓄積電荷による電界が発生するため、トランジスタの閾値電圧が変化する。この変化によりデータの記憶が可能となる。例えば、フローティングゲート30中に電子を蓄積することでデータの消去を行い、また、フローティングゲート30中に蓄積した電子を放出することでデータを書き込みすることができる。
【0031】
上記のSA−STIセル構造を有するフローティングゲート型の半導体不揮発性記憶装置の製造方法について、図面を参照して以下に説明する。まず、図2((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、シリコン半導体基板10上に例えば熱酸化法により酸化シリコンのゲート絶縁膜20を形成し、その上層に例えばCVD(Chemical Vapor Deposition )法によりポリシリコンを堆積させ、フローティングゲートFG(30)を形成する。フローティングゲートFG(30)の上層にフォトリソグラフィー工程によりレジスト膜Rを形成し、レジスト膜Rをマスクとして例えばRIE(反応性イオンエッチング)によりフローティングゲートFG(30)をエッチングしてパターン加工する。
【0032】
次に、図3((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、レジスト膜Rをマスクとして例えばRIEなどのエッチングを引き続いて施し、半導体基板10の活性領域と自己整合的にトレンチ状の溝Tを形成する。ここでは、後工程でこの溝を絶縁体で埋め込みやすいように、テーパ形状に形成する。
【0033】
次に、図4((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、レジスト膜Rを除去し、例えばCVD法によりトレンチ状の溝Tの表面およびフローティングゲート30の表面を被覆して全面に酸化シリコンおよび窒化シリコンを積層させ、第1中間絶縁膜21aを形成する。
【0034】
次に、図5((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、例えばCVD法により第1中間絶縁膜21aの上層にトレンチ状の溝Tを埋め込んで全面に酸化シリコンを堆積させ、素子分離用層22を形成する。このとき、段差被覆性の優れた材料および成膜条件を用いることが好ましく、例えばBPSGなどを用いた場合にはCVD工程の後の加熱によるリフローで段差被覆性を向上させることができる。
【0035】
次に、図6((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、例えばフッ酸系のウェットエッチング、あるいは第1中間絶縁膜21a中の窒化シリコンに対して選択比を有するRIEなどのエッチングにより、トレンチ状の溝Tに埋め込まれたトレンチ型素子分離絶縁膜TI(22a)を半導体基板10の活性領域と自己整合的に形成する。このとき、第1中間絶縁膜はこのエッチングのエッチングストッパとしての役割を果たす。また、このエッチングはトレンチ型素子分離絶縁膜TI(22a)の表面がゲート絶縁膜よりも低くなる前に停止する。これにより、メモリトランジスタと並列に寄生のトランジスタが形成されるのを避けることができる。
【0036】
次に、図7((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、第1中間絶縁膜21aの上層に全面に例えばCVD法により酸化膜である第2中間絶縁膜21bを形成し、第1中間絶縁膜21aと合わせてONO膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜の積層絶縁膜)の中間絶縁膜21とする。
【0037】
次に、図8((a)は平面図であり、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である)に示すように、中間絶縁膜21の上層に、例えばCVD法によりポリシリコンを堆積させ、あるいはポリシリコンとタングステンシリサイドを積層させてコントロールゲートCG(31)を形成し、コントロールゲートCG(31)の上層にフォトリソグラフィー工程によりコントロールゲートパターンのレジスト膜を形成し、RIEなどのエッチングを施して、コントロールゲートパターンに加工したコントロールゲートCG(31)、中間絶縁膜21、およびフローティングゲートFG(30)を自己整合的に形成する。このとき、図8(a)に示すように、フローティングゲートFG(30)はコントロールゲートCG(31)と半導体基板の活性領域ARの交差する領域に残され、個々のメモリセル毎に分離された形状となる。
【0038】
次に、コントロールゲートCG(31)をマスクとして導電性不純物をイオン注入してコントロールゲートの両側部の半導体基板10中に図示しないソース・ドレイン拡散層を自己整合的に形成する。次に、例えばCVD法によりPSGあるいはBPSGなどの酸化シリコンを堆積させて層間絶縁膜23を形成し、層間絶縁膜23に図示しないソース・ドレイン拡散層に達するビットコンタクトBCを開口し、例えばスパッタリング法によりビットコンタクトBC内を埋め込んでチタン層とアルミニウムシリサイド層などを積層させた金属層によりビット線BL(32)を形成する。次に、フォトリソグラフィー工程によるレジスト膜の形成、RIEなどのエッチングを行ってビット線BL(32)をパターン加工する。以上で、図1に示す半導体不揮発性記憶装置を製造することができる。以降の工程としては、例えば上層配線の形成、パッシベーション工程などにより所望の半導体不揮発性記憶装置を製造する。
【0039】
上記の本実施形態の半導体不揮発性記憶装置の製造方法によれば、フローティングゲートの側面の一部および上面の上層部分の第1中間絶縁膜の上層に第2中間絶縁膜を形成し、第1中間絶縁膜および第2中間絶縁膜を積層させた領域でフローティングゲートとコントロールゲートの容量結合をとることとなり、フローティングゲートの上面だけでなく側面も容量結合に寄与する。従ってコントロールゲートとフローティングゲートの容量結合比を大きくとることができ、これにより動作電圧の低下および昇圧時間の短縮、製造コストの低減が可能となり、半導体不揮発性記憶装置の高集積化、微細化が可能となる。基板に形成した素子分離用溝を絶縁体で埋め込んで形成するトレンチ型素子分離絶縁膜により素子分離するので、セルの縮小化、大容量の搭載、チップコストおよびビットコストの低減をすることが可能である。
【0040】
本発明の半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、コントロールゲート、フローティングゲートは、単層構成でも多層構成でもよい。また、ソース・ドレインは、LDD構造などの種々の構造を採用することができる。半導体記憶装置としてはNOR型、NAND型、どちらでもよく、さらにDINOR型とすることもできる。電荷の電荷蓄積層への注入は、データの書き込み、消去のどちらに相当する場合でも構わない。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明の半導体不揮発性記憶装置の製造方法によれば、コントロールゲートとフローティングゲートの容量結合比を大きくとることが可能であり、これにより動作電圧の低下および昇圧時間の短縮、製造コストの低減、装置の高集積化、微細化をすることができる、半導体不揮発性記憶装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態にかかる半導体不揮発性記憶装置の(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図2】図2は本発明の実施形態にかかる半導体不揮発性記憶装置の製造方法のフローティングゲートをパターン加工する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図3】図3は図2の続きのトレンチ状の溝を形成する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図4】図4は図3の続きの第1中間絶縁膜を形成する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図5】図5は図4の続きの素子分離用層を形成する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図6】図6は図5の続きの素子分離用層のエッチバック工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図7】図7は図6の続きの第2中間絶縁膜を形成する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図8】図8は図7の続きのコントロールゲートを形成する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図9】図9は第1従来例にかかる半導体不揮発性記憶装置の断面図である。
【図10】図10は第2従来例にかかる半導体不揮発性記憶装置の(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図11】図11は第2従来例にかかる半導体不揮発性記憶装置の製造方法のフローティングゲートをパターン加工する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図12】図12図11の続きのトレンチ状の溝を形成する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図13】図13図12の続きの素子分離用層を形成する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図14】図14図13の続きのフローティグゲートを露出させるまで素子分離用層を研磨する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【図15】図15図14の続きのコントロールゲートを形成する工程までの製造工程を示す、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のA−A’およびB−B’における断面図である。
【符号の説明】
10…半導体基板、20…ゲート絶縁膜、21…中間絶縁膜、21a…第1中間絶縁膜、21b…第2中間絶縁膜、22…素子分離絶縁用層、22a…素子分離絶縁膜、23…間絶縁膜、24…LOCO素子分離絶縁膜、30…フローティングゲート、31…コントロールゲート、31a…下側コントロールゲート、31b…上側コントロールゲート、32…ビット線、R…レジスト膜、AR…活性領域、T…トレンチ状の溝、TI…トレンチ型素子分離絶縁膜、FG…フローティングゲート、CG…コントロールゲート、BL…ビット線、BC…ビットコンタクト、I…フローティングゲートと素子分離絶縁膜の重なり領域。

Claims (4)

  1. チャネル形成領域を有する半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の上層にフローティングゲートを形成する工程と、
    前記フローティングゲートで挟まれた領域において前記半導体基板に素子分離用溝を形成する工程と、
    前記素子分離用溝の表面および前記フローティングゲートの表面を被覆する第1中間絶縁膜を形成する工程と、
    前記素子分離用溝を埋め込んで全面に絶縁体を形成する工程と、
    前記第1中間絶縁膜をエッチングストッパとし、前記フローティングゲートの少なくとも側面の一部と上面の上層部分に形成された前記第1中間絶縁膜が露出するまで前記絶縁体をエッチング除去し、前記絶縁体からなり前記素子分離用溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜とする工程と、
    前記フローティングゲートの側面の一部および上面の上層部分の前記第1中間絶縁膜の上層に第2中間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2中間絶縁膜の上層にコントロールゲートを形成する工程と
    を有する半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  2. 前記フローティングゲートの少なくとも側面の一部と上面の上層部分に形成された前記第1中間絶縁膜が露出するまで前記絶縁体を除去する工程においては、前記絶縁体の表面が前記ゲート絶縁膜よりも低くなる前に前記絶縁体の除去を停止する
    請求項1記載の半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  3. 前記素子分離絶縁膜を形成する工程においては、前記素子分離絶縁膜の表面が前記ゲート絶縁膜よりも高くなるように形成する
    請求項1記載の半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
  4. 前記第1中間絶縁膜を酸化膜と窒化膜の積層体により形成し、前記第2中間絶縁膜を酸化膜により形成する
    請求項1記載の半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
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