JP2001042594A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001042594A
JP2001042594A JP11221204A JP22120499A JP2001042594A JP 2001042594 A JP2001042594 A JP 2001042594A JP 11221204 A JP11221204 A JP 11221204A JP 22120499 A JP22120499 A JP 22120499A JP 2001042594 A JP2001042594 A JP 2001042594A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーナレス方式で像担持体上の転写残りト
ナーを良好に除去して、濃度ムラ等のない高品質のカラ
ー画像を得ることができ、小型および低コスト化が可能
な画像形成装置である。 【解決手段】 マゼンタトナー像の現像後、現像器4M
を感光ベルト1に対し現像位置のままとしておく。感光
ベルト1上のマゼンタトナー像を転写し、その転写で発
生したマゼンタの転写残りトナーTmを表面に担持させ
たまま感光ベルト1を回転し、帯電器2による帯電、露
光手段3による画像露光で、感光ベルト1の表面にシア
ン用の潜像を形成し、シアン現像器4Cを現像位置に移
動する。そして転写残りトナーTmがマゼンタ現像器4
Mに戻ってくるタイミングで、現像器4Mにトナー回収
バイアスを印加して回収し、シアン用の潜像がシアン現
像器4Cに至るタイミングで現像バイアスを印加して、
潜像をシアントナーTcで現像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンターや複写
機、ファクシミリなどに用いられる電子写真法を利用し
た画像形成装置に関し、特に複数の1成分現像装置を使
用して複数色の画像を形成する画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、低価格なフルカラー画像形成装置
においては、感光体に対向させた転写体(転写ドラム、
転写ベルト)の表面に転写材を静電気力やグリッパー等
の機械力で巻き付け、感光体に対する潜像形成、現像お
よび転写材に対する転写の各工程を4回実施することに
より、転写材にフルカラー画像を得る方法(転写ドラム
方式、転写ベルト方式)、あるいは感光体に対する潜像
形成、現像および中間転写体に対する転写の各工程を4
回実施することにより、感光体に対向させた中間転写体
(中間転写ベルト、中間転写ドラム)にフルカラー画像
を形成し、ついで中間転写体から一括転写して転写材に
フルカラー画像を得る方法(中間転写ベルト方式、中間
転写ドラム方式)等が一般的に利用されている。
【0003】中間転写体方式による画像形成装置の例を
図5を用いて説明する。
【0004】本画像形成装置は、第1の像担持体として
ドラム型の電子写真感光体、すなわち感光ドラム20を
備え、この感光ドラム20は矢印の時計方向に所定の周
速度(プロセススピード)で回転駆動される。
【0005】感光ドラム20は、この回転過程で、一次
帯電器(コロナ放電器)2により所定の極性・電位に一
様に帯電処理され、ついで画像露光手段3(カラー原稿
画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービーム
を出力するレーザースキャナによる走査露光系等)で画
像露光を受け、感光ドラム20の表面に目的のカラー画
像の第1の色成分像(たとえばマゼンタ成分像)に対応
した静電潜像が形成される。
【0006】ついで、その静電潜像が回転現像装置とさ
れたマゼンタ現像器4Mにより現像され、感光ドラム2
0上にマゼンタトナー像が形成される。このとき、回転
現像装置の他のシアン、イエロー、ブラック(黒)の現
像器4C、4Y、4Kは作動がオフされていて、感光ド
ラム20に対して作用せず、感光ドラム20上のマゼン
タトナー像は影響を受けない。本例では、現像器4M〜
4Kは1成分現像方式をとり、現像剤として1成分現像
剤のトナー(1成分トナー)を用いている。
【0007】なお、潜像の現像には1成分現像方式の代
わりに、トナーとこれに帯電を与える磁性キャリアとを
混合した2成分現像剤による2成分現像方式を用いるこ
ともできる。
【0008】第2の像担持体の中間転写体として中間転
写ドラム5が感光ドラム20と接触して設置されてお
り、中間転写ドラム5は矢印の反時計方向に感光ドラム
20と同じ周速度で回転駆動される。この中間転写ドラ
ム5は、パイプ状の芯金の外周面に弾性層を形成してな
っている。
【0009】感光ドラム20上に形成されたマゼンタト
ナー像は、感光ドラム20と中間転写ドラム5とのニッ
プ部を通過する過程で、中間転写ドラム5に印加した1
次転写バイアスで形成される電界により、中間転写ドラ
ム5の外周面に転写される(1次転写)。中間転写ドラ
ム5に対するマゼンタトナー像の転写を終えた感光ドラ
ム20は、ドラムクリーナ7により表面を清掃され、つ
ぎの色の画像形成に使用される。
【0010】以下、同様にして、感光ドラム20上に2
色目、3色目、4色目のシアン、イエロー、ブラックの
トナー像が順次形成され、ついで中間転写ドラム5上に
重ね合わせて転写され、中間転写ドラム5上に目的のカ
ラー画像に対応した4色のトナー像を重畳してなる合成
カラー画像が形成される。
【0011】1色目〜4色目のトナー像を中間転写ドラ
ム5に転写する1次転写バイアスは、トナーの帯電極性
とは逆極性のプラス極性とされる。その1次転写バイア
スの電圧は、たとえば+2kV〜+5kVの範囲とされ
る。
【0012】中間転写ドラム5の感光ドラム20とは反
対側の位置に、転写ローラ8が設置されている。この転
写ローラ8は中間転写ドラム5に対し並行に軸受けさせ
て、その下部面に接触配置してあり、転写ローラ8は、
1次転写時、中間転写ドラム5から離間可能になってい
る。なお、中間転写ドラム5の転写ローラ8よりも下流
側に設置した中間転写体クリーナ6も、1次転写時、中
間転写ドラム5から離間可能である。
【0013】中間転写ドラム5上のカラー画像は、中間
転写ドラム5に供給された転写材Pに転写される(2次
転写)。転写材Pは給紙カセット10から中間転写ドラ
ム5に搬送され、転写ローラ8が中間転写ドラム5に当
接されるタイミングで、転写材Pがその当接ニップに供
給され、さらに二次転写バイアスが転写ローラ8に印加
される。この二次転写バイアスの印加により、中間転写
ドラム5から転写材Pへカラー画像が転写される。
【0014】カラー画像の転写を受けた転写材Pは定着
器9に導入され、そこで加熱定着することにより、カラ
ーのプリント画像として画像形成装置の機外に排出され
る。転写材Pへの画像の転写終了後、中間転写ドラム5
上の転写残りトナーは、中間転写ドラム5にクリーナ6
が当接されてクリーニングされる。
【0015】このような中間転写体を用いた画像形成装
置からなるカラー電子写真装置は、転写ドラム方式のカ
ラー電子写真装置、たとえば特開昭63−30960号
公報に述べられた転写方法よりも以下の点で優れてい
る。まず第1に、中間転写体方式は、各色のトナー像の
重ね合わせ時の色ズレが少ない。つぎに、転写材に何ら
加工や制御(たとえばグリッパーに把持する、吸着す
る、曲率を持たせる等)を必要とせずに、中間転写体か
ら転写材に転写することができるので、多種多様な転写
材を選択が可能である。たとえば薄い紙(坪量40g/
2)から厚い紙(坪量100g/m2)までの選択が可
能であり、転写材の幅の広狭あるいは長さの長短によら
ずに転写可能である。また封筒、葉書、ラベル紙等にま
でも対応可能である。第3に、中間転写体の合成が優れ
ているので、繰り返しの使用によってへこみ、ひずみ変
形等の寸法精度の狂いが生じにくいため、中間転写体の
交換頻度を少なくすることができる。
【0016】このように中間転写体を用いることで大き
な利点があるので、中間転写体方式の画像形成装置を利
用したカラー複写機、カラープリンタ等が、市場に投入
され始め、利用されつつある。
【0017】上記の現像器4M〜4Kとして用いる1成
分現像器を図6により説明する。現像器4M〜4Kは基
本的に同一構成を有する。
【0018】本現像器4(4M〜4K)は、非磁性トナ
ー(1成分トナー)を収容した現像容器23の開口部内
に、現像剤担持体として矢印方向に回転駆動される現像
ローラ21を備え、現像ローラ21に対し、現像剤供給
回収部材としてのトナー供給回収ローラ24および現像
剤規制部材としての規制ブレード22が当接設置されて
いる。
【0019】トナー供給回収ローラ24は、SUS等の
芯金24aの外周面にウレタンフォーム等の弾性部材2
4bを被覆してなっており、弾性部材24bで現像ロー
ラ21の表面に弾性当接して回転することにより、現像
容器23内に蓄えられた非磁性トナーを現像ローラ21
の表面に供給するとともに、現像ローラ21の回転にと
もない現像で使用されずに現像容器23に戻ってきた現
像残りのトナーを、現像ローラ21の表面から掻き落と
す作用をなす。
【0020】規制ブレード22は、リン青銅等からなる
支持部材22aにウレタンゴム等の弾性部材22bを接
着してなっており、弾性部材22bにより現像ローラ2
1の表面に弾性当接して、現像ローラ21上に担持され
たトナーを規制することにより、トナーの薄層に形成す
るとともにトナーに電荷を付与させる作用をなす。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記のフルカラー画像
形成装置は、近年、さらなる小型化および低コスト化が
求められており、画像形成工程の短縮(工程の一部省略
を含む)が種々検討されている。
【0022】従来、上記の画像形成工程のうち感光ドラ
ム1のクリーナ7によるクリーニング工程を省いた、ク
リーナレスの画像形成装置が提案されているが、単にド
ラムクリーナ7を省くと、下記に示す問題があった。
【0023】感光ドラム20の表面を清掃するクリーニ
ング部材がないと、感光ドラム上に転写残りのトナーや
紙粉等が蓄積して、静電潜像を形成するための均一帯電
や画像露光を遮るので、静電潜像に電位ムラが発生し
て、出力画像の濃度ムラを生じる。
【0024】また感光ドラム20上の転写残りトナーは
つぎの色の画像形成時、それに使用する現像器に混入す
ることがある。上記の画像形成装置では、感光ドラム2
0上の転写残りトナー、たとえば1色目のマゼンタトナ
ーは、ドラムクリーナ7がないと、そのままつぎの現像
器4Cのシアンの現像工程に曝され、シアントナーと混
在して、現像器4Cに混入することが起こり得、現像器
4Cで現像されたシアントナー像の色合いの変化を引き
起こす。このトナーの混入によるトナー像の色合いの変
化は、特にイエロートナー像で大きく、イエロー現像器
4Yに前色のシアントナー等(色を問わない)が少し混
入するだけで顕著に発生する。
【0025】このため、従来のカラー画像形成装置で
は、感光ドラムのクリーニング不良による画像の濃度ム
ラや、これによるトナー混色に起因した画像の色合いの
変化を確実に防止するためには、感光ドラムに専用のク
リーナを設けることが必須の条件であった。
【0026】従って、本発明の目的は、専用のクリーナ
を設けず、クリーナレス方式で像担持体上の転写残りト
ナーを良好に除去して、画像の濃度ムラや色合いの変化
を確実に防止し、高品質のカラー画像を得ることを可能
とした、小型および低コストを実現できる画像形成装置
を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
回動する像担持体に沿って複数の現像器を配置し、前記
像担持体上に静電潜像を1つずつ複数色分形成し、前記
像担持体上に前記潜像が1つ形成されるたびにその潜像
を、前記複数の現像器を配置方向上流側から1つ使用し
て、前記像担持体に対する現像位置で現像バイアスの印
加下に現像し、得られたトナー像を転写材に中間転写体
を介してまたは介さずに転写する態様で、前記複数色分
の潜像の現像およびトナー像の転写により、前記転写材
に複数色のトナー像を重畳した多色画像を得る画像形成
装置において、前記複数の現像器の配置順が相前後する
2つの現像器うちの前の現像器による潜像の現像終了
後、前記前の現像器を前記像担持体に対する現像位置に
止めたままとし、前記後の現像器により現像される潜像
を前記像担持体に形成後、前記後の現像器を前記像担持
体に対する現像位置に位置させ、前記前の現像器の現像
で得られたトナー像を転写後の前記像担持体に残留した
転写残りトナーが前記前の現像器に至った時点で、前記
前の現像器に回収バイアスを印加して前記前の現像器に
回収しつつ、前記後の現像器に現像バイアスを印加し
て、前記像担持体に形成した潜像の現像を行わせること
を特徴とする画像形成装置である。
【0028】本発明によれば、前記前の現像器による前
記転写残りトナーを回収後、前記前の現像器への回収バ
イアスの印加を停止し、前記像担持体から離間される。
また、前記複数の現像器の配置順が最後の現像器の現像
で得られたトナー像を転写後の前記像担持体に残留した
転写残りトナーは、前記最後の現像器による現像終了
後、前記最後の現像器を前記像担持体に対する現像位置
に止めたままとし、前記転写残りトナーが前記最後の現
像器に至っ時点で、前記最後の現像器に回収バイアスを
印加して前記最後の現像器に回収される。前記各現像器
が現像剤として1成分現像剤の非磁性トナーが使用され
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0030】図1は、本発明の画像形成装置の一実施例
を示す概略構成図である。
【0031】本画像形成装置は、図1に示すように、第
1の像担持体としてベルト状の電子写真感光体、すなわ
ち感光ベルトを備え、この感光ベルト1は、図示しない
ローラに掛け回されて竪型の軌道をとるように配置さ
れ、矢印の時計方向に所定の周速度(プロセススピー
ド)で回転駆動される。
【0032】本発明では、クリーナレス方式で感光ベル
ト1上の転写残りトナーを除去するようにしており、感
光ベルト1に対して専用のクリーニング手段は設けてい
ない。
【0033】感光ベルト1の周囲には、一次帯電器(コ
ロナ放電器)2、画像露光手段3(カラー原稿画像の色
分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル
画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力す
るレーザースキャナによる走査露光系等)、現像器4
M、4C、4Y、現像器4Kが配置されている。
【0034】現像器4M〜4Kは、画像形成を行わない
とき、感光ベルト1から多少離れたホームポジションに
位置しており、画像形成を行うときは、それぞれの移動
手段、たとえば加圧手段により、感光ベルト1に近接し
た現像ポジションに位置するように構成されている。
【0035】現像器4M〜4Kは一成分現像方式を採
り、先の図6に示したように、現像ローラ21等を備
え、内に一成分現像剤の非磁性トナー(1成分トナー)
を収容してなっている。現像器4M、4C、4Yには、
それぞれ有彩色トナーのマゼンタトナー、シアントナ
ー、イエロートナーが収容され、現像器4Kには無彩色
トナーのブラックトナーが収容されており、いずれも負
極性の非磁性1成分トナーである。
【0036】現像方式は感光ベルト1上の静電潜像の露
光部に負帯電トナーを付着させる反転現像法を採ってい
る。現像時、現像器4Mの現像ローラ21には、これに
接続された電源(現像・回収電源)14から現像バイア
スが印加される。同様に、現像器4C、4Y、4Kにも
現像時、これらの現像ローラ21に図示しないそれぞれ
の電源から現像バイアスが印加される。
【0037】現像は、感光ベルト1が1回転する間に1
つの現像器を使用して1回行う態様で、感光ベルト1の
4回転の間に現像器4M〜4Kで4回の現像を行う。現
像の色順は、この現像器4M〜4Kの配置順である。現
像で感光ベルト1上に形成されたトナー像は、その都
度、中間転写ドラム5上に転写され、したがって、中間
転写ドラム5上には、感光ベルト1の4回の回転で4色
のトナー像を重畳したカラー画像が形成されることにな
る。
【0038】以下、本発明よる感光ベルト1のクリーニ
ングにクリーナレス方式を適用した画像形成について説
明する。
【0039】感光ベルト1を矢印方向に回転し、この回
転過程で、感光ベルト1の表面を一次帯電器2により所
定の極性・電位に一様に帯電処理し、ついで露光手段3
からの目的のカラー画像の1色目のマゼンタ画像情報に
応じた画像露光を施して、感光ベルト1の表面にマゼン
タ用の静電潜像を形成する。本実施例では、感光ベルト
1の一次帯電電位を約−700Vとし、これに露光部電
位VLを−100V、未露光部電位VDを−700Vで
マゼンタ用の静電潜像を形成した。
【0040】つぎに、1色目のマゼンタ現像器4Mを現
像ポジションに移動して、マゼンタ用静電潜像を現像
し、潜像をマゼンタトナー像として可視化する。本実施
例では、現像時、電源14から現像器4Mの現像ローラ
21に印加する現像バイアスは、図2に示すように、V
dc=−350V、f=2kHz、Vpp=1.8kV
のDC+ACバイアス(図にはAC分を省略)とした。
現像ローラ21上の負極性のトナーは、現像バイアスと
感光ベルト上のマゼンタ用潜像電位Vmとで形成される
電界により感光ベルト1に転移し、潜像の露光部(電位
VL)に付着して現像する。
【0041】なお、現像ローラ21に印加する現像バイ
アスは上記にしたものに限定されない。本実施例では、
電源14の出力を変更可能として、所望の現像バイアス
を任意に印加可能としている。
【0042】このとき、他の2色目、3色目、4色目の
シアン、イエロー、ブラック(黒)の現像器4C、4
Y、4Kはホームポジションに位置しており、感光ベル
ト1に対して作用しない。一方、本発明では、マゼンタ
現像器4Mは上記の潜像の現像が終了しても、感光ベル
ト1に対する加圧を解くことはなく、マゼンタトナー像
の転写後に、マゼンタの転写残りトナーをクリーニング
するために、現像ポジションに位置したままにしてお
く。
【0043】第2の像担持体としての中間転写ドラム5
は、感光ベルト1と接触して設置されており、中間転写
ドラム5は矢印の反時計方向に感光ベルト1と同じ周速
度で回転駆動される。この中間転写ドラム5は、パイプ
状の芯金の外周面に弾性層を形成してなっている。中間
転写ドラム5の芯金には1次転写電源13が接続されて
いる。
【0044】感光ベルト1上に形成されたマゼンタトナ
ー像は、感光ベルト1と中間転写ドラム5とのニップ部
を通過する過程で、電源13から中間転写ドラム5に印
加した1次転写バイアスで形成される電界により、中間
転写ドラム5の外周面に転写される(1次転写)。
【0045】さて、1色目のマゼンタトナー像の転写を
終えた感光ベルト1の表面には、図3に示すように、中
間転写ドラム5に転写されずに残った転写残りのマゼン
タトナーTmが発生する。本発明では、感光ベルト1に
対し従来のクリーニング機構を持たないので、感光ベル
ト1はこのマゼンタトナーTmを表面に担持したまま回
転して、帯電器2による帯電、露光手段3からの2色目
のシアン画像情報に応じた画像露光を受け、感光ベルト
1の表面にシアン用の静電潜像が形成される。
【0046】このシアン用の静電潜像を現像するため
に、図3に示すように、シアン現像器4Cを現像ポジシ
ョンに移動するが、このとき、感光ベルト1上の転写残
りのマゼンタトナーTmが、現像ポジションに位置させ
たままのマゼンタ現像器4Mとの現像ニップに戻ってく
るタイミングで、現像器4Mの現像ローラ21に電源1
4から所望のトナー回収バイアスを印加する。すなわ
ち、図4に示すように、現像ローラ21にVpp=1.
8kV、f=2kHz、Vdc=+200V(図ではA
C分を省略)のバイアスを印加すれば、シアン用の潜像
電位V(C)に対し、マゼンタの転写残りトナーTmが
現像器4Mの現像ローラ21に回収されるような電界が
形成される。
【0047】このようにして、マゼンタの転写残りトナ
ーTmが現像器4Mに回収され、これに引き続きシアン
用の静電潜像がシアン現像器4Cとの対向部に至ると、
現像器4Cに現像バイアスを印加して、図3に示すよう
に、潜像をシアントナーTcで現像し、シアントナー像
として可視化する。
【0048】マゼンタ現像器4Mは、マゼンタの転写残
りトナーの回収が終了すると、電源14の回収バイアス
をオフにし、感光ベルト1への加圧も解かれてホームポ
ジションに戻り、次回のマゼンタの画像形成まで感光ベ
ルト1に対し何も作用しない。
【0049】一方、シアン現像器4Cは、シアントナー
像の現像が終了しても、シアントナー像の転写後に、シ
アンの転写残りトナーを除去するために、感光ベルト1
に対する加圧を解かず、現像ポジションに位置したまま
にしておく。
【0050】上記の感光ベルト1上に形成されたシアン
トナー像は、感光ベルト1と中間転写ドラム5とのニッ
プ部を通過する過程で、電源13から中間転写ドラム5
に印加した1次転写バイアスで形成される電界により、
中間転写ドラム5の外周面にマゼンタトナー像上から重
ね合わせて転写される。
【0051】シアントナー像の転写を終えた感光ベルト
1の表面には、マゼンタのときと同様、中間転写ドラム
5に転写されずに残った転写残りのシアントナーが発生
し、感光ベルト1はこのシアントナーを表面に担持した
まま回転して、帯電器2による帯電、露光手段3からの
3色目のイエロー画像情報に応じた画像露光を受け、感
光ベルト1の表面にイエロー用の静電潜像が形成され
る。
【0052】ついで、イエロー用の静電潜像を現像する
ために、イエロー現像器4Yを現像ポジションに移動す
るとともに、感光ベルト1上の転写残りのシアントナー
が、現像ポジションに位置させたままのシアン現像器4
Cとの現像ニップに戻ってくるタイミングで、現像器4
Cの現像ローラ21に所望のトナー回収バイアスを印加
して、シアンの転写残りトナーを現像器4Cに回収す
る。現像器4Cは、シアンの転写残りトナーを回収後、
回収バイアスがオフされ、感光ベルト1への加圧も解か
れてホームポジションに戻る。
【0053】同様に、イエロー現像器4Yでイエロー用
の静電潜像を現像し、現像が終了後、現像器4Yを現像
ポジションに位置したままにしておき、感光ベルト1上
に形成されたイエロートナー像を中間転写ドラム5の外
周面に、マゼンタおよびシアンのトナー像上から重ね合
わせて転写し、感光ベルト1の表面に残留したイエロー
の転写残りトナーを担持させたまま、感光ベルト1を回
転して、その表面に帯電器2による帯電、露光手段3か
らの4色目のブラック画像情報に応じた画像露光により
ブラック用の静電潜像を形成する。
【0054】そして、感光ベルト1上のイエローの転写
残りをイエロー現像器4Yで回収し、イエローの転写残
りトナーを回収後、現像器4Yの回収バイアスをオフ
し、感光ベルト1への加圧を解いてホームポジションに
戻す一方、現像ポジションに位置させた現像器4Kでブ
ラック用の静電潜像を現像し、得られたブラックトナー
像を中間転写ドラム5の外周面に、マゼンタ、シアンお
よびイエローのトナー像上から重ね合わせて転写する。
【0055】以上のようにして、中間転写ベルト5上に
4色のトナー像を重畳転写して形成されたカラー画像
は、給紙部10から中間転写ドラム5に供給された転写
材P上に2次転写ローラ8の作用により転写され(2次
転写)、ついで定着器9に送られてそこで加熱定着する
ことにより、カラーのプリント画像として画像形成装置
の機外に排出される。
【0056】感光ベルト1上に残留したブラックの転写
残りトナーは、ブラックの現像器4Kを現像ポジション
に位置したままにしておいて、感光ベルト1が回転して
ブラックの転写残りトナーが現像器4Kに至ったとき
に、回収バイアスを印加して現像器4Kに回収する。
【0057】以上のように、本実施例では、感光ベルト
1に沿って複数の現像器4M〜4Kを配置し、複数色の
画像形成をするに際し、感光ベルト1に対する1つの現
像器による潜像の現像終了後、その現像器を感光ベルト
1に対して現像位置に止めたままとし、感光ベルトにつ
ぎの画像の潜像を形成後、つぎの後の現像器を感光ベル
トに対して現像位置に位置させ、前の現像器の現像で得
られたトナー像を転写後の感光ベルトに残留した転写残
りトナーが前の現像器に至った時点で、前の現像器に現
像器に回収しつつ、後の現像器によるつぎの画像の潜像
の現像を行わせるので、専用のクリーナを設けず、また
プロセススピードを変えることなく、クリーナレス方式
で感光ベルト上の転写残りトナーを良好に除去すること
ができる。
【0058】したがって、感光ベルト1上に形成したト
ナー像を中間転写ドラム5に重ね合わせて転写し、その
トナー像を転写材Pに転写して得られたカラー画像は、
画像の濃度ムラや色合いの変化を確実に防止して、高品
質のカラー画像を得ることができ、また画像形成装置の
小型および低コストを実現することができる。
【0059】以上の実施例では、第1の像担持体として
感光ベルト1を用いたが、ドラム状の電子写真感光体
(感光ドラム)を用いることもできる。また第1の像担
持体の感光ベルト1の他に、第2の像担持体として中間
転写ドラム5を用いたが、本発明は、第2の像担持体を
用いず、感光ベルト1上に形成したトナー像を転写ドラ
ム等の転写材担持体に担持した転写材に直接転写して、
転写材上でトナー像を重ね合わせることにより、複数色
画像を得る場合にも適用することができる。また、潜像
を1成分現像方式で現像したが、潜像の現像に、トナー
とこれに帯電を与える磁性キャリアとを混合した2成分
現像剤による2成分現像方式を採用することもできる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像形成時、相前後する前の現像器による潜像の現像終
了後、前の現像器を像担持体に対して現像位置に止めた
ままとし、後の現像器により現像されるつぎの潜像を像
担持体に形成後、その後の現像器を像担持体に対する現
像位置に位置させて、前の現像器によるトナー像の転写
後の転写残りトナーを前の現像器で回収しつつ、後の現
像器による潜像の現像を行わせるので、専用のクリーナ
を設けず、クリーナレス方式で像担持体上の転写残りト
ナーを良好に除去して、画像の濃度ムラや色合いの変化
を確実に防止し、高品質のカラー画像を得ることがで
き、また画像形成装置の小型化、低コスト化を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】図1の画像形成装置の現像器に印加する現像バ
イアスを示す図である。
【図3】図1の画像形成装置の相前後する前の現像器に
よる転写残りトナーの回収と後の現像による潜像の現像
を示す説明図である。
【図4】図3の前の現像器に印加するトナー回収バイア
スを示す図である。
【図5】従来の画像形成装置を示す概略図である。
【図6】図5の画像形成装置に設置された現像器を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 感光ベルト 2 一次帯電器 3 露光手段 4M〜4K 現像器 5 中間転写ドラム 8 転写ローラ 13 1次転写電源 14 現像・回収バイアス電源 21 現像ローラ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA38 EA04 EA05 EB04 EC20 ED08 ED09 ED27 EE02 EE07 EF09 2H030 AD01 AD03 BB23 BB24 BB33 BB34 BB42 BB44 2H077 AD02 AD06 AD35 BA10 DB08 DB14 DB25 EA14 EA24 GA04 GA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動する像担持体に沿って複数の現像器
    を配置し、前記像担持体上に静電潜像を1つずつ複数色
    分形成し、前記像担持体上に前記潜像が1つ形成される
    たびにその潜像を、前記複数の現像器を配置方向上流側
    から1つ使用して、前記像担持体に対する現像位置で現
    像バイアスの印加下に現像し、得られたトナー像を転写
    材に中間転写体を介してまたは介さずに転写する態様
    で、前記複数色分の潜像の現像およびトナー像の転写に
    より、前記転写材に複数色のトナー像を重畳した多色画
    像を得る画像形成装置において、 前記複数の現像器の配置順が相前後する2つの現像器う
    ちの前の現像器による潜像の現像終了後、前記前の現像
    器を前記像担持体に対する現像位置に止めたままとし、
    前記後の現像器により現像される潜像を前記像担持体に
    形成後、前記後の現像器を前記像担持体に対する現像位
    置に位置させ、前記前の現像器の現像で得られたトナー
    像を転写後の前記像担持体に残留した転写残りトナーが
    前記前の現像器に至った時点で、前記前の現像器に回収
    バイアスを印加して前記前の現像器に回収しつつ、前記
    後の現像器に現像バイアスを印加して、前記像担持体に
    形成した潜像の現像を行わせることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記前の現像器による前記転写残りトナ
    ーを回収後、前記前の現像器への回収バイアスの印加を
    停止し、前記像担持体から離間する請求項1の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の現像器の配置順が最後の現像
    器の現像で得られたトナー像を転写後の前記像担持体に
    残留した転写残りトナーは、前記最後の現像器による現
    像終了後、前記最後の現像器を前記像担持体に対する現
    像位置に止めたままとし、前記転写残りトナーが前記最
    後の現像器に至っ時点で、前記最後の現像器に回収バイ
    アスを印加して前記最後の現像器に回収する請求項1ま
    たは2の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記各現像器が現像剤として1成分現像
    剤の非磁性トナーを使用する請求項1〜3のいずれかの
    項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7190924B2 (en) 2003-09-30 2007-03-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus that eliminates the inadvertence of mixed color toners and image forming method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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