JP2001040372A - 脱ろう助剤及び鉱物油組成物 - Google Patents

脱ろう助剤及び鉱物油組成物

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JP2001040372A
JP2001040372A JP11213325A JP21332599A JP2001040372A JP 2001040372 A JP2001040372 A JP 2001040372A JP 11213325 A JP11213325 A JP 11213325A JP 21332599 A JP21332599 A JP 21332599A JP 2001040372 A JP2001040372 A JP 2001040372A
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polymer
methacrylate
alkyl
acrylate
meth
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JP11213325A
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Yoshihisa Ota
義久 太田
Kenichi Hasegawa
兼一 長谷川
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の脱ろう助剤に比べ、ろ過速度を著しく
速くすることができ、脱ろう工程の生産性の向上が図れ
る脱ろう助剤を提供する。 【解決手段】 奇数のアルキル基を有するアルキル(メ
タ)アクリレート(a1)を構成単位とし、(a1)を
50重量%以上含有し、溶解性パラメータが8.7〜
9.7である重合体(A)を必須成分とする脱ろう助
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶剤脱ろうにおける
脱ろう助剤に関する。さらに詳しくはワックスを含有す
る油からワックスをろ過除去する際の、ろ過性の良好な
脱ろう助剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ワックスを含有する油からワックスをろ
過除去する際、ろ過性を改良するために、種々の助剤が
用いられている。例えば、塩素化パラフィン、塩素化パ
ラフィンとナフタレンの縮合物、エチレン/酢酸ビニル
重合体、フマレート/酢酸ビニル重合体などが知られて
いる。しかし塩素化パラフィン系の助剤は、塩素を含有
するため、環境に悪影響を与えるという問題があり、酢
酸ビニル系の助剤は、酢酸ビニル部分が徐々に加水分解
され、ろ過性が経日的に悪化、さらに、装置を腐食する
等の問題がある。これらの問題点を改良したものとし
て、(メタ)アクリレートを用いる脱ろう法(特開昭5
2−44261公報、特開昭55−149387公報、
特開昭57−30791公報、特開昭61−18849
1公報、特開昭62−292250公報等)が、提案さ
れてる。しかしながら、ろ過性は不十分であり、さらな
る改良が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、環境に優しく、ろ過性に優れた脱ろう助剤を
見いだし本発明に至った。
【0004】すなわち本発明は、奇数のアルキル基を有
するアルキル(メタ)アクリレート(a1)を構成単位
とし、(a1)を50重量%以上含有し、溶解性パラメ
ータが8.7〜9.7である重合体(A)を必須成分と
する脱ろう助剤、及び、少なくとも炭素数18〜60の
ワックスを含有する鉱物油と該脱ろう助剤0.05〜2
0重量%含有してなる鉱物油組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に於て用いられるアルキル
(メタ)アクリレートのアルキル基は、析出するワック
スに不純物成分として作用し、ワックス形状を制御する
ため必要であり、同一構造ではなく類似構造が望まし
い。一般に、石油流分含有ワックスの炭素数は偶数であ
り、(a1)のアルキル基は奇数アルキル基であること
が必要である。 (a1)としては、炭素数が奇数のアルキル基を有する
アルキル(メタ)アルキレートであれば特に限定はな
く、例えば、炭素数1〜31の直鎖または分枝アルキル
基を有する(メタ)アクリレート(メチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘ
プチルアクリレート、ノニルアクリレート、ウンデシル
アクリレート、トリデシルアクリレート、ペンタデシル
アクリレート、ヘプタデシルアクリレート、メチルメタ
クリレート、プロピルメタクリレート、ペンチルメタク
リレート、ヘプチルメタクリレート、ノニルメタクリレ
ート、ウンデシルメタクリレート、トリデシルメタクリ
レート、ペンタデシルメタクリレート、ヘプタデシルメ
タクリレート等)が挙げられる。好ましくは、炭素数9
〜25の奇数のアルキル基である。
【0006】本発明における重合体(A)中の、単量体
(a1)の含量は、通常、重量体(A)に基づいて50
重量%以上であり、ろ過性の点から好ましくは、重量体
(A)に基づいて60重量%以上である。
【0007】本発明に於て、重合体(A)は構成単位と
して、(A)に基づいて50重量%未満の割合で(a
1)以外にラジカル重合性の他の単量体(a2)を含有
することができる。この例としては、偶数のアルキル基
を有するアルキル(メタ)アクリレート、アルコキシア
ルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリレート以外の、アルキル基の炭素数1〜
50の不飽和モノ又はポリカルボン酸エステル類(ブチ
ルクロトネート、オクチルクロトネート、ドデシルクロ
トネート、ジブチルマレエート、ジオクチルフマレー
ト、ジラウリルマレエート、ジステアリルフマレート、
ジオクチルイタコネート、ジラウリルイタコネートな
ど);ビニル芳香族化合物(スチレン、ビニルトルエン
など);ビニルエステル類(酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニルなど);アルファオレフィン類(デセン、ドデセ
ンなど);カルボン酸化合物類(無水マレイン酸、メタ
アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸など);アクロレ
イン;共役ジエン(ブタジエン、イソプレン、クロロプ
レンなど);アセチレン;置換アセチレン[アルキルア
セチレン(プロピン、1−ブチン、1−ペンチン、1−
ヘキシンなど)、アリールアセチレン(フェニルアセチ
レン、p−メチルフェニルアセチレンなど)];アルキ
ルビニルエーテル[通常、炭素数1〜18の直鎖または
分岐アルキル基を有するアルキルビニルエーテル(メチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビ
ニルエーテル、ブチルビニルエーテル、アミルビニルエ
ーテル、ヘキシルビニルエーテル、ヘプチルビニルエー
テル、オクチルビニルエーテル、ノニルビニルエーテ
ル、デシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、
トリデシルビニルエーテル、テトラデシルビニルエーテ
ル、ペンタデシルビニルエーテル、ヘキサデシルビニル
エーテル、オクタデシルビニルエーテルなど];アルキ
ルアリルエーテル[通常、炭素数1〜18の直鎖または
分岐アルキル基を有するアルキルアリルエーテル(メチ
ルアリルエーテル、エチルアリルエーテル、プロピルア
リルエーテル、ブチルアリルエーテル、アミルアリルエ
ーテル、ヘキシルアリルエーテル、ヘプチルアリルエー
テル、オクチルアリルエーテル、ノニルアリルエーテ
ル、デシルアリルエーテル、ドデシルアリルエーテル、
トリデシルアリルエーテル、テトラデシルアリルエーテ
ル、ペンタデシルアリルエーテル、ヘキサデシルアリル
エーテル、オクタデシルアリルエーテルなど]が挙げら
れ、これらのうち1種以上の単量体を含有することがで
きる。これらのうち好ましいものは、ビニル芳香族化合
物、およびアルキルビニルエーテルであり、特に好まし
いものは、スチレン、および炭素数2〜6のアルキルを
有するアルキルビニルエーテルである。
【0008】さらに本発明に於て、重合体(A)は、構
成単位として、単量体(a1)、及び、(a2)以外に
も、必要に応じて窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選
ばれる1種以上の原子を有する単量体(b)を1種以上
含有してもよい。この場合には、析出ワックスを基油中
に分散できるため、好ましい。この例としては、N−ビ
ニルピロリドン、N−ビニルチオピロリドン、ビニルピ
リジン、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)ア
クリレート(アルキル基の炭素数は通常1〜4)、N,
N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド
(アルキル基の炭素数は、通常1〜4)、ビニルイミダ
ゾール、モルフォリノアルキレン(メタ)アクリレート
等や、アミノフェノチアジン、N−アリールフェニレン
ジアミン、アミノカルバゾール、アミノチアゾール、ア
ミノインドール、アミノピロール、アミノイミダゾリ
ン、アミノメルカプトチアゾール、アミノピペリジン残
基を有する(メタ)アクリレート誘導体などが挙げられ
る。これらのうち好ましいものは、N−ビニルピロリド
ン、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリ
レート(アルキル基の炭素数は通常1〜4)、N,N−
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド(ア
ルキル基の炭素数は、通常1〜4)およびN−アリール
フェニレンジアミン残基を有する(メタ)アクリレート
誘導体である。
【0009】本発明における重合体(A)の溶解度パラ
メーターは、通常8.7〜9.7であり、好ましくは
8.7〜9.5である。溶解度パラメーターが8.7未
満では、ろ過性が改善されず、9.7を超えると溶解性
が劣る。尚、本発明の溶解度パラメーターは、Fedo
rs法[Poym.Eng.Sci.14(2)15
2,(1974)]によって算出される値である。
【0010】本発明における重合体(A)の数平均分子
量は、ろ過性、通油性、作業性の点から、通常、3,0
00〜500,000であり、好ましくは5,000〜
200,000である。尚、本発明の数平均分子量は、
ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーによるポリ
スチレンに換算した分子量である。
【0011】本発明における重合体(A)の示差走査熱
量計による結晶化ピーク温度は、ろ過性の点から、通
常、−30〜50℃であり、好ましくは−25〜30℃
である。尚、本発明の示差走査熱量計による結晶化ピー
ク温度は、PERKIN−ELMER社製UNIXDS
C7を使用し、(メタ)アクリレート系重合体単体5m
gを試料とし、10℃/分の等温速度で140℃から−
60℃まで冷却したときに観測される結晶化ピークトッ
プ温度である。
【0012】本発明における重合体(A)のHLB値
は、通常0.5〜9.6であり、抗乳化性、水抱き込み
性の促進の点から、好ましくは0.5〜6.0である。
尚、本HLB値はグリフィンのHLB(「新・界面活性
剤入門」三洋化成工業株式会社発行P128)によって
算出される値である。
【0013】本発明における重合体(A)は、通常の方
法によって容易に得ることができる。例えば前記した単
量体類を鉱物油や溶剤中でラジカル重合することにより
得られる。この場合、重合触媒としてアゾ系(例えば、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリル
など)や過酸化物系(例えば、ベンゾイルパーオキシ
ド、クミルパーオキシド、ラウリルパーオキシドなど)
を用いることができる。
【0014】また、重合体(A)は、単量体(a1)に
必要により、単量体(a2)及び単量体(b)を重合す
ることにより得られ、また該重合体にさらに単量体
(b)を過酸化物系重合触媒でグラフト重合を行いこと
により得ることができる。
【0015】本発明の脱ろう助剤は、必要に応じて他の
任意成分、例えば、本発明以外のポリ(メタ)アクリレ
ート、アルキル化芳香族化合物、フマレート/ビニルア
ルキレート重合体、エチレン/ビニルアルキレート重合
体、塩素化パラフィン、α−オレフィン/マレート重合
体、スチレン/マレート重合体、スチレン/エチレン共
重合を含んでいても良い。
【0016】重合体(A)を必須構成成分とする本発明
の脱ろう助剤は、石油中間流出油等の鉱物油、特に潤滑
用基油に有用である。
【0017】本発明の鉱物油組成物における鉱物油用基
油としては、少なくとも炭素数18〜60のワックスを
含有する鉱物油であれば、特に限定はない。
【0018】本発明の鉱物油組成物中に含まれる脱ろう
助剤は、通常0.05〜20重量%であり、好ましくは
0.1〜5重量%である。0.05重量%未満では、ろ
過性が改善されない場合があり、20重量%を越えると
添加効果が悪くなり経済性が損なわれる。
【0019】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0020】(重合体の合成例) 合成例1 撹拌装置、加熱装置、温度計、窒素吹き込み管を備えた
反応器に、トルエンを28g仕込み窒素雰囲気とし85
℃とする。反応器は撹拌しながら(メタ)アクリレート
250g(C1メタクリレート、C13メタクリレー
ト:C15メタリレート:C17メタクリレート=1
0:30:30:30モル比の配合物)と、トルエン2
0gに2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニ
トリルを1.5g溶解した溶液を、それぞれ反応器に2
時間かけて等速度で全量を仕込み、仕込み終了から2時
間85℃で重合反応を行なった。反応終了後、130℃
でトルエンをトッピング除去し、溶解性パラメータが
9.0、示差走査熱量計による結晶化ピーク温度が8
℃、数平均分子量68,300の重合物1を得た。
【0021】合成例2 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C13メタクリレート:C15メタ
リレート:C17メタクリレート=10:40:30:
20モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が−8℃、数平均分子
量71,500の重合物2を得た。
【0022】合成例3 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C13メタクリレート:C15メタ
リレート:C17メタクリレート=10:40:40:
10モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が−16℃、数平均分
子量71,000の重合物3を得た。
【0023】合成例4 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C12メタクリレート:C14メタ
リレート:C16メタクリレート=10:30:30:
30モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が4℃、数平均分子量
70,500の重合物4を得た。
【0024】合成例5 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C12メタクリレート:C14メタ
リレート:C16メタクリレート=10:40:30:
20モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が−12℃、数平均分
子量68,500の重合物5を得た。
【0025】合成例6 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C12メタクリレート:C14メタ
リレート:C16メタクリレート=10:40:40:
10モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が−24℃、数平均分
子量69,800の重合物6を得た。
【0026】実施例1 重合物1を脱ろう助剤1とした。
【0027】実施例2 重合物2を脱ろう助剤2とした。
【0028】実施例3 重合物3を脱ろう助剤3とした。
【0029】実施例4 配合容器に重合物1、重合物2および重合物3を等量仕
込み、100℃で撹拌混合し、脱ろう助剤4を得た。
【0030】実施例5 配合容器に重合物1、および重合物3を等量仕込み、1
00℃で撹拌混合し、脱ろう助剤5を得た。
【0031】実施例6 配合容器に重合物1、および重合物2を等量仕込み、1
00℃で撹拌混合し、脱ろう助剤6を得た。
【0032】実施例7 配合容器に重合物2、および重合物3を等量仕込み、1
00℃で撹拌混合し、脱ろう助剤7を得た。
【0033】比較例1 重合物4を脱ろう助剤比1とした。
【0034】比較例2 重合物5を脱ろう助剤比2とした。
【0035】比較例3 重合物6を脱ろう助剤比3とした。
【0036】比較例4 配合容器に重合物4、重合物5、および重合物6を等量
仕込み、100℃で撹拌混合し、脱ろう助剤比4を得
た。
【0037】実施例1〜7の本発明の脱ろう助剤1〜
7、比較例1〜4の脱ろう助剤比1〜4について、以下
の方法でろ過試験を実施した。その結果を表2に示し
た。
【0038】(ろ過試験方法)炭素数18〜60のワッ
クスを含有する油(示差走査熱量計による結晶化ピーク
温度23℃、100℃動粘度10.04mm2/s、比
重15/4℃0.875)を250g、実施例1〜7ま
たは比較例1〜4の中から選ばれる脱ろう助剤一種を
0.31g、並びにn−ヘキサン875mlを3Lセパ
ラブルコルベンに仕込んだ後、その混合物を60℃に加
熱し、均一混合させた。混合後、コルベンに冷却管を取
り付け、撹拌しながらコルベン内を減圧することにより
ヘキサンを還流させ、そのヘキサンの蒸発潜熱により1
℃/分の速度で−40℃まで冷却した。冷却後−40℃
で、ワックスが析出した混合物をフィルターに導き、2
00mmHgの減圧度で減圧ろ過を行ない、ろ過速度
(ml/分)を求めた。 [評価基準] ◎;ろ過速度 50ml/分未満 ○;ろ過速度 50ml/分以上 150ml/分 未
満 △;ろ過速度 150ml/分以上 250ml/分
未満 ×;ろ過速度 50ml/分以上
【0039】
【表1】
【0040】表1からわかるように、本発明の脱ろう助
剤は、比較例1〜4と比べ、ろ過速度が著しく速くなっ
ている。
【0041】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の脱ろう助剤は、従来の脱ろう助剤に比べ、ろ過速度
を著しく速くすることができ、脱ろう工程の生産性の向
上が図れる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 奇数のアルキル基を有するアルキル(メ
    タ)アクリレート(a1)を構成単位とし、(a1)を
    50重量%以上含有し、溶解度パラメータが8.7〜
    9.7である重合体(A)を必須成分とする脱ろう助
    剤。
  2. 【請求項2】 該(a1)が、炭素数9〜25の奇数の
    アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートであ
    る請求項1記載の脱ろう助剤。
  3. 【請求項3】 該重合体(A)の数平均分子量が3,0
    00〜500,000である請求項1又は2記載の脱ろ
    う助剤。
  4. 【請求項4】 該重合体(A)の示差走査熱量計により
    測定した結晶化ピーク温度が、−30〜50℃である請
    求項1〜3のいずれか記載の脱ろう助剤。
  5. 【請求項5】 該重合体(A)のHLB値が0.5〜
    9.6である請求項1〜4のいずれか記載の脱ろう助
    剤。
  6. 【請求項6】 少なくとも炭素数18〜60のワックス
    を含有する鉱物油と請求項1〜5のいずれか記載の脱ろ
    う助剤0.05〜20重量%含有してなる鉱物油組成
    物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001158884A (ja) * 1999-09-20 2001-06-12 Sanyo Chem Ind Ltd 脱ろう用助剤
WO2002100986A1 (fr) * 2001-06-11 2002-12-19 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Additif de deparaffinage et procede de deparaffinage

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JP2001158884A (ja) * 1999-09-20 2001-06-12 Sanyo Chem Ind Ltd 脱ろう用助剤
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