JP2001158884A - 脱ろう用助剤 - Google Patents
脱ろう用助剤Info
- Publication number
- JP2001158884A JP2001158884A JP2000282005A JP2000282005A JP2001158884A JP 2001158884 A JP2001158884 A JP 2001158884A JP 2000282005 A JP2000282005 A JP 2000282005A JP 2000282005 A JP2000282005 A JP 2000282005A JP 2001158884 A JP2001158884 A JP 2001158884A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crystallization
- polymer
- dewaxing
- temperature
- acrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
く速くすることができ、脱ろう工程の生産性の向上が図
れる脱ろう用助剤を提供する。 【解決手段】 アルキル(メタ)アクリレート系重合体
からなり、該重合体の示差走査熱量計により測定される
結晶化開始温度(Ta)および結晶化終了温度(Tb)
が、それぞれ下記式(1)および(2)を満たし、か
つ、示差走査熱量計により測定される結晶化開始温度
(ta)が20℃〜70℃であり、結晶化終了温度(t
b)が−10℃〜−70℃であるろう含有鉱物油の溶剤
脱ろう用助剤。 ta+5℃ ≧ Ta ≧ ta−30℃ (1) tb+5℃ ≧ Tb ≧ tb−30℃ (2)
Description
及び脱ろう方法に関する。さらに詳しくはろうを含有す
る鉱物油から、ろうをろ過除去する際の、ろ過性を向上
させる助剤及び方法に関する。
を含有する鉱物油に約50℃で該鉱物油/溶剤(例え
ば:プロパン、MEK−トルエンなど)=1/1〜1/
6の比率で溶解し、その溶液を約−40℃まで冷却し、
析出したろうをフィルターでろ過分離する溶剤脱ろう方
法がある。溶剤脱ろう方法において、通常ろうは約30
℃からろ過分離時の温度(例えば:ブロパン使用時は−
40℃、MEK−トルエン使用時は−20℃など)まで
連続的に析出する。高温から低温まで連続的に析出する
ろうの結晶形状をろ過機のろ布表面を閉塞しにくい立方
状に制御し、ろ過性を向上させるために種々の脱ろう助
剤が用いられている。該脱ろう方法において、脱ろう助
剤は通常該鉱物油の溶剤溶解時に、該鉱物油に対し0.
01〜1重量%添加溶解し使用される。脱ろう助剤とし
ては、例えば塩素化パラフィン、塩素化パラフィンとナ
フタレンの縮合物、エチレン/酢酸ビニル共重合体、フ
マレート/酢酸ビニル共重合体などが知られている。し
かし塩素化パラフィン系の助剤は、塩素を含有するた
め、環境に悪影響を与えるという問題があり、酢酸ビニ
ル系の助剤は、酢酸ビニル部分が徐々に加水分解され、
ろ過性が経日的に悪化、さらに、装置を腐食する等の問
題がある。これらの問題点を改良したものとして、ポリ
(メタ)アクリレートを用いる脱ろう法(特開昭55−
149387号公報、特開昭57−30792号公報、
特開昭61−188491号公報等)が、提案されて
る。しかしながらろ過性は不十分であり、さらなる改良
が望まれている。
しく、高温から低温までろうの結晶とともに連続的に析
出および共結晶し、ろうの結晶形状を効率よく立方状に
制御するために必要な助剤の物性範囲について鋭意検討
した結果、ろ過性の向上に優れた脱ろう助剤を見いだし
本発明に至った。
リレート系重合体からなり、該重合体の示差走査熱量計
により測定される結晶化開始温度(Ta)および結晶化
終了温度(Tb)が、それぞれ下記式(1)および
(2)を満たし、かつ、示差走査熱量計により測定され
る結晶化開始温度(ta)が20℃〜70℃であり、結
晶化終了温度(tb)が−10℃〜−70℃であるろう
含有鉱物油の溶剤脱ろう用助剤; ta+5℃ ≧ Ta ≧ ta−30℃ (1) tb+5℃ ≧ Tb ≧ tb−30℃ (2) 2種以上のアルキル(メタ)アクリレート系重合体の混
合物からなり、該混合物の示差走査熱量計により測定さ
れる結晶化開始温度(Ta)および結晶化終了温度(T
b)が、それぞれ式(1)および(2)を満たし、か
つ、該重合体の少なくとも一部が式(1)および(2)
を満たさず、かつ、示差走査熱量計により測定される結
晶化開始温度(ta)が20℃〜70℃であり、結晶化
終了温度(tb)が−10℃〜−70℃であるろう含有
鉱物油の溶剤脱ろう用助剤;及び、示差走査熱量計によ
り測定される結晶化開始温度(ta)が20℃〜70℃
であり、結晶化終了温度(tb)が−10℃〜−70℃
であるろう含有鉱物油の溶剤溶液に、該助剤を加え、冷
却して濾過することを特徴とする脱ろう方法である。
本発明において、結晶化開始温度および結晶化終了温度
は、PERKIN−ELMER社製UNIXDSC7示
差走査熱量計を使用し、含ろう油溶液、又は(メタ)ア
クリレート系重合体、5mgを試料とし、10℃/分の
等温速度で140℃から−80℃まで冷却したときに観
測される結晶化開始温度と結晶化終了温度である。溶解
度パラメーター(以下SP値と略す)はFedors法
[Polym.Eng.Sci.14(2)152,
(1974)]によって算出される値であり、HLB値
はグリフィンのHLB(「新・界面活性剤入門」三洋化
成工業株式会社発行P128)によって算出される値で
ある。
ート系重合体は、結晶化開始温度(Ta)及び結晶化終
了温度(Tb)が、下記式(1)および(2)を満たす
必要がある。 ta+5℃ ≧ Ta ≧ ta−30℃ (1) tb+5℃ ≧ Tb ≧ tb−30℃ (2) (Ta)および(Tb)の調整は、該重合体の必須構成
成分である、炭素数10〜40のアルキル基を有するア
ルキル(メタ)アクリレート単量体の共重合比の調整に
より行うことができる。上記アルキル(メタ)アクリレ
ート系重合体が、2種以上のアルキル(メタ)アクリレ
ート系重合体の混合物からなる場合は、該重合体の少な
くとも一部が式(1)および(2)を満たさなくても、
混合物全体として式(1)および(2)を満たせばよ
い。ただし、式(1)および(2)を満たさない重合体
であっても下記式(3)及び(4)を満たしていること
が好ましい。 ta+20℃ ≧ Ta ≧ ta−80℃ (3) tb+80℃ ≧ Tb ≧ tb−50℃ (4)
は分岐アルキル基を有する(メタ)アクリレート単量体
(例えば、デシルメタクリレート、イソデシルメタクリ
レート、ドデシルメタクリレート、イソドデシルメタク
リレート、トリデシルメタクリレート、イソトリデシル
メタクリレート、テトラデシルメタクリレート、イソテ
トラデシルメタクリレート、ペンタデシルペタメクリレ
ート、イソペンタデシルペタメクリレート、ヘキサデシ
ルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、デシ
ルアクリレート、イソデシルアクリレート、ドデシルア
クリレート、イソドデシルアクリレート、トリデシルア
クリレート、イソトリデシルアクリレート、テトラデシ
ルアクリレート、イソテトラデシルアクリレート、ペン
タデシルアクリレート、イソペンタデシルアクリレー
ト、ヘキサデシルアクリレート、オクタデシルアクリレ
ート)を、必須構成成分として含有する(メタ)アクリ
レート系共重合体である。該重合体中の該単量体の含量
は、通常20重量%〜100重量%であり、析出するろ
うとの共結晶の点から好ましくは、30重量%〜100
重量%である。20重量%未満の場合は、析出するろう
と共結晶せずろ過性が向上しない。
5であり、析出するろう結晶形状の制御の点から、好ま
しくは8.9〜10.0である。該重合体のHLB値
は、通常0.5〜9.6であり、析出するろう結晶形状
の制御の点から、好ましくは0.8〜6.5である。
常3,000〜600,000であるが、析出するろう
結晶形状の制御の点から、好ましくは5,000〜30
0,000である。尚、本重量平均分子量は、ゲルパー
ミュエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン
に換算した重量平均分子量である。
て、該単量体以外にラジカル重合性の他の単量体を含有
することができる。この例としては、アルキル(メタ)
アクリレート以外の(メタ)アクリレート(アルキル基
の炭素数が1〜30のヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート、アルコキシ基の炭素数が1〜30、アルキレ
ン基の炭素数が2〜30のアルコキシアルキレングリコ
ール(メタ)アクリレートなど);アルキル(メタ)ア
クリレート以外の、アルキル基の炭素数1〜30の不飽
和モノまたは/およびポリカルボン酸エステル類(ブチ
ルクロトネート、オクチルクロトネート、ドデシルクロ
トネート、ジブチルマレエート、ジオクチルフマレー
ト、ジラウリルマレエート、ジステアリルフマレート、
ジオクチルイタコネート、ジラウリルイタコネートな
ど);ビニル芳香族化合物(スチレン、ビニルトルエン
など);ビニルエステル類(酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニルなど);炭素数が10〜30のアルファオレフィ
ン類(デセン、ドデセンなど);カルボン酸化合物類
(無水マレイン酸、メタアクリル酸、クロトン酸、イタ
コン酸など);アクロレイン;炭素数が4〜30の共役
ジエン(ブタジエン、イソプレン、クロロプレンな
ど);アセチレン;置換アセチレン[アルキル基の炭素
数が1〜30のアルキルアセチレン(プロピン、1−ブ
チン、1−ペンチン、1−ヘキシンなど)、アリール基
の炭素数が6〜30のアリールアセチレン(フェニルア
セチレン、p−メチルフェニルアセチレンなど)];ア
ルキルビニルエーテル[通常、炭素数1〜18の直鎖ま
たは分岐アルキル基を有するアルキルビニルエーテル
(メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロ
ピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、アミルビ
ニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、ヘプチルビニ
ルエーテル、オクチルビニルエーテル、ノニルビニルエ
ーテル、デシルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテ
ル、トリデシルビニルエーテル、テトラデシルビニルエ
ーテル、ペンタデシルビニルエーテル、ヘキサデシルビ
ニルエーテル、オクタデシルビニルエーテルなど];ア
ルキルアリルエーテル[通常、炭素数1〜18の直鎖ま
たは分岐アルキル基を有するアルキルアリルエーテル
(メチルアリルエーテル、エチルアリルエーテル、プロ
ピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、アミルア
リルエーテル、ヘキシルアリルエーテル、ヘプチルアリ
ルエーテル、オクチルアリルエーテル、ノニルアリルエ
ーテル、デシルアリルエーテル、ドデシルアリルエーテ
ル、トリデシルアリルエーテル、テトラデシルアリルエ
ーテル、ペンタデシルアリルエーテル、ヘキサデシルア
リルエーテル、オクタデシルアリルエーテルなど]が挙
げられ、これらのうち1種以上の単量体を含有すること
ができる。
任意成分、例えば、本発明以外のポリ(メタ)アクリレ
ート(例えば特開昭52−44261号公報記載のポリ
(メタ)アクリレート)、アルキル化芳香族化合物(例
えば特公昭45−8650号公報記載の塩素化パラフィ
ン炭化水素とナフタレンとのフリーデルクラフト縮合
物)、フマル酸ジアルキル/ラウリン酸ビニル共重合体
(例えば特公平6−13713号公報)、エチレン/酢
酸ビニル共重合体(例えば特公昭45−8650号公
報)、α−オレフィン/酢酸ビニル共重合体(例えば特
公昭59−50199号公報)などを併用しても良い。
該任意成分の併用比率が、脱ろう助剤の総添加量の30
重量%を越えて使用すると、本発明の脱ろう助剤を10
0重量%使用した場合よりろ過性が悪化する。
晶化開始温度(ta)が20℃〜70℃であり、結晶化
終了温度(tb)が−10℃〜−70℃である。該ろう
含有鉱物油は、通常原油を常圧蒸留、減圧蒸留、フルフ
ラール溶剤処理、水素化精製などの工程により前処理さ
れたものである。対象となるろうを含有する鉱物油は、
鉱物油の成分であるパラフィン、ナフテン、芳香族成分
のうち、パラフィン成分を比較的多く含むものであり、
性状としては主に100℃の粘度が2〜30mm2/
s、15℃の密度が0.86〜0.92g/cm3、流
動点が5〜80℃であるがこれに限定するものではな
い。本発明の脱ろう助剤は溶剤を使用する脱ろう方法に
使用されるが、その溶剤としては主にプロパンやブタン
などの低級炭化水素や、MEK、メチルイソブチルケト
ン、アセトンなどのろうに対する溶解度の小さいケトン
類、あるいはこれらとトルエン、ベンゼンなどのろうに
対する溶解度の大きい芳香族炭化水素との混合物が用い
られるがこれに限定するものではない。脱ろう助剤の添
加量は、対象となる鉱物油に対し通常0.1〜1重量%
の範囲で添加される。対象となる鉱物油と溶剤の混合割
合は、通常1/1〜1/6体積比である。プロパンなど
の低級炭化水素を溶剤として使用する場合の脱ろう方法
は通常次のように行われるがこれに限定されない。ろう
を含有する鉱物油、脱ろう助剤、溶剤は約80℃で均一
溶解後、冷却器で約20℃に冷却しチラーに入る。チラ
ーで一部溶剤を蒸発させ、自己冷却によって約−3℃/
分の冷却速度で約−40℃まで冷却する。析出したろう
はこの温度で0.2〜0.7kg/cm2・G程度の圧
力下でろ過され、溶剤を含むろうと油分に分離される。
溶剤を含む各成分は、ストリッパーで脱溶剤されろうと
脱ろう油となる(幸書房初版第1版発行「新石油精製プ
ロセス」P.370参照)。MEK、メチルイソブチル
ケトン、アセトンなどのろうに対する溶解度の小さいケ
トン類、あるいはこれらとトルエン、ベンゼンなどのろ
うに対する溶解度の大きい芳香族炭化水素との混合物を
溶剤として使用する場合の脱ろう方法は通常次のように
行われるがこれに限定されない。ろうを含有する鉱物
油、脱ろう助剤、溶剤は約80℃で均一溶解後、冷却器
で約−3℃/分の冷却速度で約−20℃まで冷却され
る。析出したろうはこの温度で0.2〜0.7kg/c
m2・G程度の差圧で減圧ろ過され、ろうと油分に分離
される。溶剤を含む各成分は、ストリッパーで脱溶剤さ
れろうと脱ろう油となる(幸書房初版第1版発行「新石
油精製プロセス」P.365〜369参照)。これらの
脱ろう方法で得られるろうの代表的性状である融点は通
常5〜80℃、脱ろう油の性状は通常100℃の粘度が
2〜30mm2/s、15℃の密度が0.86〜0.9
2g/cm3、流動点が−10〜−20℃であるがこれ
に限定されない。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
の合成例) 合成例1 撹拌装置、加熱装置、温度計、窒素吹き込み管を備えた
反応器に、トルエンを28g仕込み窒素雰囲気とし85
℃とする。反応器は撹拌しながら(メタ)アクリレート
250g(オクタデシルメタアクリレート:ドデシルメ
タアクリレート=50:50重量比の配合物)と、トル
エン20gに2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバ
レロニトリルを1.5g溶解した溶液を、それぞれ反応
器に2時間かけて等速度で全量を仕込み、仕込み終了か
ら2時間85℃で重合反応を行なった。反応終了後、1
30℃でトルエンをトッピング除去し、示差走査熱量計
による結晶化開始温度(Ta)が8℃、結晶化終了温度
(Tb)が−37℃、SP値が9.0、HLBが1.
7、重量平均分子量が150,000の重合物1を得
た。
ト:ドデシルメタアクリレート=50:50重量比の配
合物から、オクタデシルメタクリレート:ヘキサデシル
メタクリレート=30:70重量比の配合物とする以外
は、実施例1と同様な方法で重合を行ない、示差走査熱
量計による結晶化開始温度(Ta)が18℃、結晶化終
了温度(Tb)が−8℃、SP値が8.9、HLBが
1.5、重量平均分子量が130,000の重合物2を
得た。
ト:ドデシルメタアクリレート=50:50重量比の配
合物から、オクタデシルメタアクリレート:ヘキサデシ
ルメタアクリレート:ペンタデシルメタアクリレート:
テトラデシルメタアクリレート=15:35:20:3
0重量比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方法
で重合を行ない、示差走査熱量計による結晶化開始温度
(Ta)が−5℃、結晶化終了温度(Tb)が−39
℃、SP値が8.9、HLBが1.5、重量平均分子量
が170,000の重合物3を得た。
ト:ドデシルメタアクリレート=50:50重量比の配
合物から、ドデシルメタアクリレート100重量部とす
る以外は、実施例1と同様な方法で重合を行ない、示差
走査熱量計による結晶化開始温度(Ta)が−26℃、
結晶化終了温度(Tb)が−50℃、SP値が9.0、
HLBが2.0、重量平均分子量が90,000の重合
物4を得た。
仕込み、100℃で撹拌混合し、示差走査熱量計による
結晶化開始温度(Ta)が18℃、結晶化終了温度(T
b)が−41℃の脱ろう助剤2を得た。
0:40の重量比で仕込み、100℃で撹拌混合し、示
差走査熱量計による結晶化開始温度(Ta)が18℃、
結晶化終了温度(Tb)が−42℃の脱ろう助剤3を得
た。
剤1〜3について、以下の方法でろ過試験を実施した。
その結果を表1に示した。
[100℃動粘度4.4mm2/s、比重15/4℃、
0.86、(ta)36℃、(tb)−40℃]を25
0g、脱ろう助剤1〜3または比較脱ろう助剤1〜3の
中から選ばれる脱ろう助剤一種を0.15g、並びにn
−ヘキサン1250mlを3Lセパラブルコルベンに仕
込んだ後、その混合物を50℃に加熱し均一混合した。
コルベンに冷却管を取り付け、撹拌しながらコルベン内
を減圧にすることによりヘキサンを還流させ、そのヘキ
サンの蒸発潜熱により−2℃/分の速度で−40℃まで
冷却した。冷却後−40℃で、ろうが析出した混合物を
フィルターに導き、160mmHgの減圧度で減圧ろ過
を行ない、ろ過速度(ml/分)を求めた。
℃、(tb)が−40℃のろうを含有する鉱物油に対
し、ta+5℃≧Ta≧ta−30℃、tb+5℃≧T
b≧tb−30℃である本発明の脱ろう助剤は、比較脱
ろう助剤1〜3と比べ、ろ過速度が著しく速くなってい
る。
明の脱ろう助剤は、従来の脱ろう助剤に比べ、ろ過速度
を著しく速くすることができ、脱ろう工程の生産性の向
上が図れる。
Claims (5)
- 【請求項1】 アルキル(メタ)アクリレート系重合体
からなり、該重合体の示差走査熱量計により測定される
結晶化開始温度(Ta)および結晶化終了温度(Tb)
が、それぞれ下記式(1)および(2)を満たし、か
つ、示差走査熱量計により測定される結晶化開始温度
(ta)が20℃〜70℃であり、結晶化終了温度(t
b)が−10℃〜−70℃であるろう含有鉱物油の溶剤
脱ろう用助剤。 ta+5℃ ≧ Ta ≧ ta−30℃ (1) tb+5℃ ≧ Tb ≧ tb−30℃ (2) - 【請求項2】 2種以上のアルキル(メタ)アクリレー
ト系重合体の混合物からなり、該混合物の示差走査熱量
計により測定される結晶化開始温度(Ta)および結晶
化終了温度(Tb)が、それぞれ下記式(1)および
(2)を満たし、かつ、該重合体の少なくとも一部が下
記式(1)および(2)を満たさず、かつ、示差走査熱
量計により測定される結晶化開始温度(ta)が20℃
〜70℃であり、結晶化終了温度(tb)が−10℃〜
−70℃であるろう含有鉱物油の溶剤脱ろう用助剤。 ta+5℃ ≧ Ta ≧ ta−30℃ (1) tb+5℃ ≧ Tb ≧ tb−30℃ (2) - 【請求項3】 該重合体が、炭素数10〜40のアルキ
ル基を有するアルキル(メタ)アクリレート単量体を必
須構成成分として含有する(メタ)アクリレート系重合
体であり、該単量体の含量が20重量%〜100重量%
である請求項1または2記載の助剤。 - 【請求項4】 該重合体の溶解度パラメータ(SP値)
が8.8〜10.5、HLB値が0.5〜9.6、重量
平均分子量が3,000〜600,000である請求項
1〜3のいずれか記載の助剤。 - 【請求項5】 示差走査熱量計により測定される結晶化
開始温度(ta)が20℃〜70℃であり、結晶化終了
温度(tb)が−10℃〜−70℃であるろう含有鉱物
油の溶剤溶液に、請求項1〜4のいずれか記載の助剤を
加え、冷却して濾過することを特徴とする脱ろう方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000282005A JP4920817B2 (ja) | 1999-09-20 | 2000-09-18 | 脱ろう用助剤 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-264718 | 1999-09-20 | ||
JP26471899 | 1999-09-20 | ||
JP1999264718 | 1999-09-20 | ||
JP2000282005A JP4920817B2 (ja) | 1999-09-20 | 2000-09-18 | 脱ろう用助剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001158884A true JP2001158884A (ja) | 2001-06-12 |
JP4920817B2 JP4920817B2 (ja) | 2012-04-18 |
Family
ID=26546639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000282005A Expired - Fee Related JP4920817B2 (ja) | 1999-09-20 | 2000-09-18 | 脱ろう用助剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4920817B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003070858A1 (fr) * | 2002-02-22 | 2003-08-28 | Toho Chemical Industry Co., Ltd | Nouvel agent de deparaffinage |
JP2005526873A (ja) * | 2002-03-01 | 2005-09-08 | ローマックス アディティヴス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 脱ロウ添加剤としてのコポリマー |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6284186A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-04-17 | エクソン ケミカル パテンツ インコ−ポレ−テツド | 燃料油組成物 |
JPS63199289A (ja) * | 1986-11-21 | 1988-08-17 | エクソン・リサーチ・アンド・エンジニアリング・カンパニー | ポリ(n−C↓2↓4)アルキルメタクリレートとポリC↓8〜C↓2↓0アルキル(メト)アクリレートとの組合せを脱ロウ助剤として使用する溶剤脱ロウ法 |
JPS6436689A (en) * | 1986-05-27 | 1989-02-07 | Exxon Research Engineering Co | Wax crystal modifying method using dewaxing aid under stirring condition |
JPS6454098A (en) * | 1987-05-22 | 1989-03-01 | Exxon Chemical Patents Inc | Composition containing specific c14-carboxylate/vinyl ester polymer for enhancing lubricant flowability |
JP2000336377A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-12-05 | Sanyo Chem Ind Ltd | 脱ろう助剤 |
JP2001040371A (ja) * | 1999-08-04 | 2001-02-13 | Sanyo Chem Ind Ltd | 脱ろう助剤及び鉱物油組成物 |
JP2001040372A (ja) * | 1999-07-28 | 2001-02-13 | Sanyo Chem Ind Ltd | 脱ろう助剤及び鉱物油組成物 |
-
2000
- 2000-09-18 JP JP2000282005A patent/JP4920817B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6284186A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-04-17 | エクソン ケミカル パテンツ インコ−ポレ−テツド | 燃料油組成物 |
JPS6436689A (en) * | 1986-05-27 | 1989-02-07 | Exxon Research Engineering Co | Wax crystal modifying method using dewaxing aid under stirring condition |
JPS63199289A (ja) * | 1986-11-21 | 1988-08-17 | エクソン・リサーチ・アンド・エンジニアリング・カンパニー | ポリ(n−C↓2↓4)アルキルメタクリレートとポリC↓8〜C↓2↓0アルキル(メト)アクリレートとの組合せを脱ロウ助剤として使用する溶剤脱ロウ法 |
JPS6454098A (en) * | 1987-05-22 | 1989-03-01 | Exxon Chemical Patents Inc | Composition containing specific c14-carboxylate/vinyl ester polymer for enhancing lubricant flowability |
JP2000336377A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-12-05 | Sanyo Chem Ind Ltd | 脱ろう助剤 |
JP2001040372A (ja) * | 1999-07-28 | 2001-02-13 | Sanyo Chem Ind Ltd | 脱ろう助剤及び鉱物油組成物 |
JP2001040371A (ja) * | 1999-08-04 | 2001-02-13 | Sanyo Chem Ind Ltd | 脱ろう助剤及び鉱物油組成物 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003070858A1 (fr) * | 2002-02-22 | 2003-08-28 | Toho Chemical Industry Co., Ltd | Nouvel agent de deparaffinage |
US7388122B2 (en) | 2002-02-22 | 2008-06-17 | Toho Chemical Industry Co., Ltd | Dewaxing aid |
JP2005526873A (ja) * | 2002-03-01 | 2005-09-08 | ローマックス アディティヴス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 脱ロウ添加剤としてのコポリマー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4920817B2 (ja) | 2012-04-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6110880A (en) | Polyolefin block copolymer viscosity modifier | |
JP2001521049A (ja) | グラフト共重合体の製造方法 | |
JPS5883016A (ja) | プロピレンブロツク共重合体の製法 | |
EA032565B1 (ru) | Сополимеры, включающие этилен, сложные виниловые эфиры и сложные эфиры (мет)акриловой кислоты, их составы и применение в качестве депрессантов точки текучести, ингибиторов воска и усилителей текучести для сырых нефтей | |
JP5248728B2 (ja) | 潤滑油粘度調整剤および潤滑油組成物 | |
JPH07116454B2 (ja) | ポリアクリレート重合体とポリメタクリレート重合体との混成脱ろう助剤を用いる含ろう炭化水素留分の溶剤脱ろう | |
JP2001158884A (ja) | 脱ろう用助剤 | |
US4728414A (en) | Solvent dewaxing using combination poly (n-C24) alkylmethacrylate-poly (C8 -C20 alkyl (meth-) acrylate dewaxing aid | |
JPH07149838A (ja) | 高分子流動改善添加剤 | |
FR2726828A1 (fr) | Additifs dispersants ameliorant l'indice de viscosite pour huiles lubrifiantes | |
US4762946A (en) | Esters of unsaturated carboxylic acids | |
JPS5981384A (ja) | 主としてc↓2↓2のペンダント炭素側鎖長を有するポリフマル酸ジアルキル/酢酸ビニル共重合体とポリ(メタ)アクリル酸アルキル重合体脱ワツクス助剤との組み合わせを使用した含ワツクス炭化水素油留出物の溶剤脱ワツ | |
WO2003070858A1 (fr) | Nouvel agent de deparaffinage | |
JP2001354980A (ja) | 流動点降下剤および油組成物 | |
JP2000336377A (ja) | 脱ろう助剤 | |
JP4414022B2 (ja) | 脱ろう助剤及び鉱物油組成物 | |
US3639226A (en) | Synergistic dewaxing and composition | |
US4339619A (en) | Solvent dewaxing waxy hydrocarbon oils using dewaxing aid | |
US4015063A (en) | Crude oils and residual fuel oils containing a terpolymer of ethylene, vinyl ester, and dialkylvinyl carbinol | |
US5547562A (en) | Oil dewaxing method | |
US4315813A (en) | Solvent dewaxing waxy hydrocarbon oils using dewaxing aid | |
CN109553782A (zh) | 复合分散剂及其制备方法 | |
JP2002097477A (ja) | 新規脱ロウ方法 | |
WO2021145309A1 (ja) | 脱ろう助剤 | |
US2410381A (en) | Lubricating oil composition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110310 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120131 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120202 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |