JP2001040045A - プラスチック光学材料用単量体組成物、その硬化物及びレンズ - Google Patents

プラスチック光学材料用単量体組成物、その硬化物及びレンズ

Info

Publication number
JP2001040045A
JP2001040045A JP11211745A JP21174599A JP2001040045A JP 2001040045 A JP2001040045 A JP 2001040045A JP 11211745 A JP11211745 A JP 11211745A JP 21174599 A JP21174599 A JP 21174599A JP 2001040045 A JP2001040045 A JP 2001040045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
meth
lens
plastic optical
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11211745A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyoshi Koinuma
康美 鯉沼
Katsuyoshi Tanaka
克佳 田中
Takanori Fujita
隆範 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP11211745A priority Critical patent/JP2001040045A/ja
Publication of JP2001040045A publication Critical patent/JP2001040045A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈折率、アッベ数が高く、しかも低比重、染
色性、耐熱性、耐衝撃性等の諸特性に優れるプラスチッ
ク光学材料用単量体組成物、その硬化物及びレンズを提
供する。 【解決手段】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、 R1は水素原子又はメチル基を示し、Phはフ
ェニレン基を示し、x、zは同一又は異なる1〜5の整
数を示し、yは0又は1を表す。)で示されるジ(メ
タ)アクリレート10〜50重量%と、一般式(2) 【化2】 (式中、 R2は−Ph−C(CH32−基又は−CO2
CH2CH2−基を示し、ここでPhはフェニレン基を示
し、nは1〜4の整数を示す。)で示される化合物20
〜70重量%と、ジビニルベンゼン又はジビニルビフェ
ニル5〜30重量%と、スチレン3〜15重量%とを含
有するプラスチック光学材料用単量体組成物、その硬化
物及びレンズ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屈折率、アッベ数
が高く、しかも低比重、染色性、耐熱性、耐衝撃性等の
諸物性にも優れるプラスチック光学材料用単量体組成
物、その硬化物及びレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光学材料の分野においても、軽量
性、安全性、ファッション性等が益々重視されるように
なり、従来の無機ガラスから合成樹脂へと材料が移行し
てきている。その代表的なものとして、ポリジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート(以下、PADCと
略記する。)、ポリメチルメタクリレート(以下、PM
MAと略記する。)、ポリカーボネート(以下、PCと
略記する。)等がよく知られている。しかし、PADC
やPMMAでは低比重、耐衝撃性、染色性等の点では無
機ガラスより優れた性質を有しているが、屈折率の点で
は1.49程度と一般的な無機ガラスの1.52より低
いため、度数が高くなるとレンズのコバを厚くせざるを
えない欠点があった。また、PCでは、屈折率の点では
1.58程度と高いが、アッベ数が29と低く、また成
形法が溶融成形によるため光学異方性や着色等の別の点
で問題があった。
【0003】最近になってかかる欠点を改良するため、
より高屈折、高アッベ数のプラスチックレンズの提案が
なされている。例えば、特開昭55―13747号公報
ではビスフェノールA誘導体のジメタクリレートとスチ
レンとの共重合体、特開昭55−69543号公報では
ハロゲン化ビスフェノールA誘導体のジメタクリレート
の重合体が開示されている。また、特開昭63−239
08号公報ではさらに屈折率を高める目的でジフェン酸
ジアリルの重合体が、特開昭62−267316号公報
ではポリイソシアネートとポリチオールからなるチオウ
レタン樹脂が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
55―13747号公報に開示された共重合体では、屈
折率が1.55程度と充分満足できるものではなく、特
開昭55−69543号公報に開示された重合体では、
屈折率は1.60程度と高いもののハロゲン化により高
比重、耐候性の低下等の欠点があった。また特開昭63
−23908号公報に開示された重合体では、アッベ数
が29程度と低く、耐衝撃性が低い欠点があり、特開昭
62−267316号公報に開示された樹脂では、比重
が高くなり、耐熱性が劣るという問題があった。本発明
の目的は、前述の従来技術の欠点を改善して、屈折率、
アッベ数が高く、しかも低比重、染色性、耐熱性、耐衝
撃性等の諸特性に優れるプラスチック光学材料用単量体
組成物、その硬化物及びレンズを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、下記一般
式(1)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、 R1は水素原子又はメチル基を示
し、Phはフェニレン基を示し、x、zは同一又は異な
る1〜5の整数を示し、yは0又は1を表す。)で示さ
れるジ(メタ)アクリレート10〜50重量%と、一般
式(2)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、 R2は−Ph−C(CH32−基
又は−CO2CH2CH2−基を示し、ここでPhはフェ
ニレン基を示し、nは1〜4の整数を示す。)で示され
る化合物20〜70重量%と、ジビニルベンゼン又はジ
ビニルビフェニル5〜30重量%と、スチレン3〜15
重量%とを含有するプラスチック光学材料用単量体組成
物である。第2の発明は、第1の発明のプラスチック光
学材料用単量体組成物にラジカル重合開始剤を添加した
後、硬化させて得られるプラスチック光学材料である。
第3の発明は、第2の発明のプラスチック光学材料から
なるレンズである。
【0010】
【発明の実施の形態】一般式(1)で示されるジ(メ
タ)アクリレート(以下、ジ(メタ)アクリレートと略
記する。またジ(メタ)アクリレートとは、ジメタクリ
レート又はジアクリレートを意味している。)におい
て、式中R1は水素原子又はメチル基を示し、Phはフ
ェニレン基を示し、x、zは同一又は異なる1〜5の整
数、好ましくは1〜3の整数である。6以上になると樹
脂の屈折率、耐熱性が著しく低下する傾向にある。
【0011】前記ジ(メタ)アクリレートの具体例とし
ては、例えば2,2−ビス(4−メタクリロキシエトキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2−メタ
クリロキシエトキシ)エトキシフェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシエトキシ)ジ
エトキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(2
−メタクリロキシエトキシ)トリエトキシフェニル]プ
ロパン、2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシエト
キシ)テトラエトキシフェニル]プロパン、2,2−ビ
ス[4−(2−メタクリロキシエトキシカルボニルオキ
シ)フェニル]プロパン、2,2−ビス{4−[(2−
メタクリロキシエトキシ)エトキシカルボニルオキシ]
フェニル}プロパン、2,2−ビス(4−アクリロキシ
エトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2
−アクリロキシエトキシ)エトキシフェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエトキシ)
ジエトキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[4−
(2−アクリロキシエトキシ)トリエトキシフェニル]
プロパン、2,2−ビス[4−(2−アクリロキシエト
キシ)テトラエトキシフェニル]プロパン、2,2−ビ
ス[4−(2−アクリロキシエトキシカルボニルオキ
シ)フェニル]プロパン、2,2−ビス{4−[(2−
アクリロキシエトキシ)エトキシカルボニルオキシ]フ
ェニル}プロパン等が挙げられる。これらは1種又は2
種以上の混合物を使用することができる。
【0012】ジ(メタ)アクリレートのプラスチック光
学材料用単量体組成物中に占める割合は、10〜50重
量%、好ましくは15〜45重量%の範囲で用いられ、
10重量%未満では耐衝撃性、染色性を付与する効果が
十分得られず、50重量%を超えると屈折率が低下する
傾向にある。
【0013】一般式(2)で表される化合物において、
2は−Ph−C(CH32−基又は−CO2CH2CH2
−基であり、ここでPhはフェニレン基を示し、式中n
は1〜4の整数であり、好ましくは1〜3の整数であ
る。nが5以上になるとレンズの耐熱性が著しく低下す
る傾向にある。前記の化合物としては、例えば次に示す
構造のものが挙げられる。 CH2=C(CH3)−Ph−C(CH3)2−NHCO−SCH2CH2SH CH2=C(CH3)−Ph−C(CH3)2−NHCO−SCH2CH2SCH2CH2SH CH2=C(CH3)−Ph−C(CH3)2−NHCO−SCH2CH2SCH2CH2SCH2C
H2SH CH2=C(CH3)−CO2−CH2CH2−NHCO−SCH2CH2SH CH2=C(CH3)−CO2−CH2CH2−NHCO−SCH2CH2SCH2CH2SH CH2=C(CH3)−CO2−CH2CH2−NHCO−SCH2CH2SCH2CH2SCH2C
H2SH 一般式(2)で表される化合物は、例えば3−イソプロ
ペニル−α、α−ジメチルベンジルイソシアネ−ト又は
イソシアネートエチルメタクリレート1モルと、エタン
ジチオール、2,2'−チオジエタンチオール又はジメ
ルカプトトリエチレンジスルフィド等のジチオール0.
8〜1.2モルとを、トリエチレンジアミン、1,8−
ジアザビシクロ(5、4、0)ウンデセン−7、ジブチ
ルチンジラウレート等の触媒存在下付加反応させて得る
ことができる。反応は室温〜80℃の温度範囲で、10
分〜3時間反応させることによって行うことができる。
一般式(2)で表される化合物のプラスチック光学材料
用単量体組成物中に占める割合は、20〜70重量%、
好ましくは30〜65重量%の範囲で用いられ、20重
量%未満では屈折率を向上させる効果が低下し、70重
量%を超えると硬化不良を起こす傾向にある。
【0014】本発明で用いるジビニルベンゼン又はジビ
ニルビフェニルのプラスチック光学材料用単量体組成物
中に占める割合は、5〜30重量%、好ましくは7〜2
5重量%の範囲であり、5重量%未満では屈折率を向上
させ、耐熱性を付与する効果が十分得られず、30重量
%を超えると耐衝撃性が低下する傾向にある。これらは
単独又は混合して用いることができる。
【0015】本発明で用いるスチレンとしては、スチレ
ンの他にハロゲン核置換スチレン、メチル核置換スチレ
ンも用いることができ、その配合量は3〜15重量%、
好ましくは5〜12重量%の範囲であり、3重量%未満
では屈折率の向上や低比重化の効果が十分得られず、1
5重量%を超えると耐衝撃性が低下する傾向にある。
【0016】本発明のプラスチック光学材料用単量体組
成物中には、前記4成分を必須成分とするが、共重合可
能な他のビニルモノマーを含ませることができる。他の
ビニルモノマーとしては、例えばビニルナフタレン、ビ
ニルジフェニル、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、フェニル(メタ)アクリレート、2ーヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、各種ウレタンポリ(メタ)アクリレート、各種
ウレタンポリ(メタ)アクリレート、ジアリルフタレー
ト、グリセロイル(メタ)アクリレート、(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリル酸アミド、N,N−ジメチル
アクリルアミド等が挙げられる。それらの一種ないし二
種の混合モノマーが必要な屈折率に応じて適宜選択し使
用することができる。
【0017】本発明のプラスチック光学材料は、プラス
チック光学材料用単量体組成物にラジカル重合開始剤を
硬化剤として添加し、次に加熱硬化法又は活性エネルギ
ー線硬化法により硬化させて得ることができる。前記ラ
ジカル重合開始剤は、ビニルモノマーを硬化させるため
に用いられ、具体的には、例えば過酸化ベンゾイル、過
酸化ラウロイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネ
ート、n−プロピルペルオキシジカーボネート、t−ブ
チルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチ
ルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシネオデ
カノエート、t−ブチルペルオキシイソブチレート、ア
ゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニ
トリル等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を混
合して用いることができる。重合開始剤の添加量は、プ
ラスチック光学材料用単量体組成物に対して、通常0.
01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の範囲
である。0.01重量%未満では硬化が不十分であり、
10重量%を超えると硬化物に歪みが入る傾向にある。
【0018】また、本発明のプラスチック光学材料用単
量体組成物中には、前記各成分以外にも紫外線吸収剤、
酸化防止剤、着色剤、離型剤、界面活性剤、抗菌剤等の
添加剤を通常使用する範囲で用いることができる。
【0019】本発明のレンズは、プラスチック光学材料
用単量体組成物中にラジカル重合開始剤を硬化剤として
添加した後、所望のレンズ形状の金属製、ガラス製、プ
ラスチック製等の金型に注入し、加熱硬化する。その
後、脱型することによって得ることができる。それは、
無色透明で、溶媒に不溶の架橋型の樹脂である。硬化の
条件としては、重合温度が30〜120℃、好ましくは
該温度範囲で昇温を行い、重合時間が5〜72時間、好
ましくは10〜36時間である。脱型後、さらに窒素又
は空気雰囲気下、80〜120℃の温度で1〜5時間ア
ニーリング処理することが望ましい。また他の方法とし
ては、硬化物から直接所望のレンズ形状に切削加工して
得ることもできる。本発明のレンズは、通常、前記方法
により得たものをそのまま用いることができるが、必要
に応じて表面硬度を向上させるためのハードコート処
理、ファッション性を付与するための分散染料やフォト
クロミック染料による着色処理を行うこともできる。
【0020】
【発明の効果】本発明のプラスチック光学材料は、屈折
率が1.55以上で、アッベ数が30以上の高い光学特
性を有し、しかも比重が1.3以下と低比重であり、さ
らにレンズに要求される染色性、耐熱性、耐衝撃性等の
諸物性にも優れている。本発明のレンズは、レンズ厚さ
が薄くて、かつ光学均質性を有している。
【0021】
【実施例】以下、本発明を参考例および実施例により詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0022】また得られた光学材料の性能評価は、下記
の各試験方法により行なった。 (1)光線透過率 朝日分光(株)製視感度透過率測定器を用い、JIS
K 7105に従い光線透過率を測定した。 (2)屈折率及びアッベ数 アタゴ製アッベ屈折計を用い25℃で、硬化樹脂板から
1cm×1.5cmの試験片を切り出して屈折率及びア
ッベ数を測定した。 (3)比重 JIS K 7112に従い、25℃で試験片を水中置換
法により比重(g/cm3)測定した。
【0023】(4)耐衝撃性 重量16gのスチール製ボールを127cmの高さから
樹脂板上に自然落下させて、破損のないものを○とし、
破損のあるものを×とした。 (5)耐熱性 樹脂板から1cm×4cmの板を切り出し、東洋ボール
ドウィン社製レオバイブロンにより動的粘弾性を測定
し、そのtanδの最大を示す温度をガラス転移温度
(Tg)として耐熱性の指標とした。 (6)染色性 試験片をブラウン色の染色浴中に92℃で10分浸漬
し、染色後の光線透過率を朝日分光(株)製視感度透過
率測定器で測定した。
【0024】合成例1〜3 温度計、滴下ロート、撹拌機を付した200mlの四つ
口フラスコにトルエン75ml、エタンジチオール0.
2モル、1、8−ジアザビシクロ(5、4、0)ウンデ
セン−7を100ppm仕込み、撹拌し反応系を20℃
に保ちながら、3−イソプロペニル−α、α−ジメチル
ベンジルイソシアネ−ト0.21モルを滴下ロートより
1時間かけて滴下し反応させた。反応終了後、反応液か
らトルエンを減圧蒸留により除去した。得られた化合物
は、赤外吸収スペクトル分析により2260cm-1付近
のイソシアネート基による吸収は消失しており、331
0cm-1付近に−NH−の吸収、1684cm-1にチオ
ウレタン結合による吸収が確認される。また、1600
cm-1付近にベンゼン環、2950cm-1付近にイソプ
ロぺニルのメチル基、2580cm-1に−SH−基によ
る吸収がそれぞれ見られ、下記の目的化合物STM−2
Sであることを確認した。 CH2=C(CH3)−Ph−C(CH3)2−NHCO−SCH2CH2SH(STM−
2S) 同様に3−イソプロペニル−α、α−ジメチルベンジル
イソシアネ−トと2,2'−チオジエタンチオール、イ
ソシアネートエチルメタクリレートと2,2'−チオジ
エタンチオールを反応させて、下記のSTM−3SとS
KM−3Sを得た。 CH2=C(CH3)−Ph−C(CH3)2−NHCO−SCH2CH2SCH2CH2SH
(STM−3S) CH2=C(CH3)−CO2−CH2CH2−NHCO−SCH2CH2SCH2CH2SH
(SKM−3S)
【0025】実施例1〜7 表1に示される各成分の原料混合物20gに、硬化剤と
してt−ブチルペルオキシネオデカノエートを0.4g
添加し撹拌混合し、その配合物を直径7cmの2枚のガ
ラス製円板と厚さ2mmのエチレン−プロピレンラバー
製ガスケットからなる金型に注入した。その後、プログ
ラム温度コントローラー付熱風恒温槽中で、30℃から
100℃まで18時間かけて昇温し、100℃で2時間
保持した後、40℃まで2時間かけて冷却した。硬化後
脱型した円盤状の樹脂は、さらに2時間、100℃でア
ニーリング処理を行った。得られたプラスチック光学材
料の試験片について、前記に従い物性評価の試験を行
い、その結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】なお、表中の略記号は次の通りである。 BPE−2E;2,2−ビス(4−メタクリロキシエト
キシフェニル)プロパン BPE−4E;2,2−ビス[4−(2−メタクリロキ
シエトキシ)エトキシフェニル]プロパン BPE−6E;2,2−ビス[4−(2−メタクリロキ
シエトキシ)ジエトキシフェニル]プロパン HE−BP;2,2−ビス[4−(2−メタクリロキシ
エトキシカルボニルオキシ)フェニル]プロパン DVB;ジビニルベンゼン DVBP;ジビニルビフェニル STM−2S;CH2=C(CH3)−Ph−C(CH3)2−NHCO−SCH2C
H2SH STM−3S;CH2=C(CH3)−Ph−C(CH3)2−NHCO−SCH2C
H2SCH2CH2SH SKM−3S;CH2=C(CH3)−CO2−CH2CH2−NHCO−SCH2C
H2SCH2CH2SH ST;スチレン
【0028】比較例1〜4 市販のポリジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト(PADC)、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)、ポリカーボネート(PC)製の2mm板から各試
験片を切り出し、実施例1と同様に物性評価の試験を行
った(比較例1〜3)。また、原料としてジフェン酸ジ
アリル14gとジアリルイソフタレート6gの混合物
(表中、DDと略記した。)に硬化剤としてジイソプロ
ピルペルオキシジカーボネート0.6gを添加し、実施
例1と同様の条件で硬化し、物性評価の試験を行った
(比較例4)。これらの結果を表2に示した。
【0029】
【表2】
【0030】以上の結果から、実施例により得られたプ
ラスチック光学材料は、プラスチックレンズに要求され
る基本特性を全て満たしており、比較例の光学材料と比
較しても高屈折率、高アッベ数、低比重の点で総合的に
優れていることがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、 R1は水素原子又はメチル基を示し、Phはフ
    ェニレン基を示し、x、zは同一又は異なる1〜5の整
    数を示し、yは0又は1を表す。)で示されるジ(メ
    タ)アクリレート10〜50重量%と、一般式(2) 【化2】 (式中、 R2は−Ph−C(CH32−基又は−CO2
    CH2CH2−基を示し、ここでPhはフェニレン基を示
    し、nは1〜4の整数を示す。)で示される化合物20
    〜70重量%と、ジビニルベンゼン又はジビニルビフェ
    ニル5〜30重量%と、スチレン3〜15重量%とを含
    有するプラスチック光学材料用単量体組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラスチック光学材料
    用単量体組成物にラジカル重合開始剤を添加し、硬化さ
    せて得られるプラスチック光学材料。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプラスチック光学材料
    からなるレンズ。
JP11211745A 1999-07-27 1999-07-27 プラスチック光学材料用単量体組成物、その硬化物及びレンズ Pending JP2001040045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11211745A JP2001040045A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 プラスチック光学材料用単量体組成物、その硬化物及びレンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11211745A JP2001040045A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 プラスチック光学材料用単量体組成物、その硬化物及びレンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001040045A true JP2001040045A (ja) 2001-02-13

Family

ID=16610891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11211745A Pending JP2001040045A (ja) 1999-07-27 1999-07-27 プラスチック光学材料用単量体組成物、その硬化物及びレンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001040045A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104842A (ja) * 2003-09-26 2005-04-21 Mitsui Chemicals Inc 新規なチオウレタン骨格を有する(メタ)アクリレート
CN112707984A (zh) * 2021-01-11 2021-04-27 西安交通大学 一种基于动态共价键的4d打印光敏树脂及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005104842A (ja) * 2003-09-26 2005-04-21 Mitsui Chemicals Inc 新規なチオウレタン骨格を有する(メタ)アクリレート
CN112707984A (zh) * 2021-01-11 2021-04-27 西安交通大学 一种基于动态共价键的4d打印光敏树脂及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6417273B1 (en) Monomer composition for optical plastic optical material, optical plastic material, and lens
JP2004078052A (ja) フォトクロミック光学材料の製造方法
EP0134861B1 (en) Resin material for plastic lens and lens composed thereof
JP2001040045A (ja) プラスチック光学材料用単量体組成物、その硬化物及びレンズ
JP3556027B2 (ja) 含硫(メタ)アクリレート化合物およびその用途
JP2002020433A (ja) 単量体組成物及びその硬化物
JP2001122926A (ja) 光学材料用単量体組成物、合成樹脂製レンズの製造方法及びレンズ
JPH0931136A (ja) プラスチックレンズ成形用組成物及びそれを用いたプラスチックレンズ
JP2904840B2 (ja) プラスチックレンズ材料
JPH05303003A (ja) 光学材料用組成物及び光学材料
JP2003105227A (ja) プラスチック光学材料用ブルーイング剤
JPH06294901A (ja) プラスチックレンズ材料
JPH1114801A (ja) 合成樹脂製レンズ
JPH01182314A (ja) 高アッベ数レンズ用組成物
JP2002014201A (ja) 合成樹脂製レンズ
JP2804840B2 (ja) 重合体及びそれを用いた光学製品
JP2001302755A (ja) 光学材料用単量体組成物、合成樹脂製レンズの製造法及びレンズ
JPH10330442A (ja) レンズ用樹脂組成物及びその硬化物
JPH10298260A (ja) 合成樹脂製レンズ
JP2002241464A (ja) 光学材料用単量体組成物および硬化物
JP2003048942A (ja) プラスチックレンズ用単量体組成物、レンズの製造方法およびレンズ
JPH0532735A (ja) プラスチツクレンズ用組成物およびプラスチツクレンズの製造方法
JP2609474B2 (ja) 高屈折率樹脂の製造方法
JP2001040044A (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH0782376A (ja) 高屈折率樹脂の製造方法