JP2001039643A - エレベータ装置 - Google Patents
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B11/00—Main component parts of lifts in, or associated with, buildings or other structures
- B66B11/0035—Arrangement of driving gear, e.g. location or support
- B66B11/004—Arrangement of driving gear, e.g. location or support in the machine room
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
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- B66B11/001—Arrangement of controller, e.g. location
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- B66B11/00—Main component parts of lifts in, or associated with, buildings or other structures
- B66B11/0065—Roping
- B66B11/0075—Roping with hoisting rope or cable positively attached to a winding drum
-
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- B66B11/04—Driving gear ; Details thereof, e.g. seals
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- B66B5/00—Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
- B66B5/02—Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
- B66B5/16—Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well
- B66B5/18—Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well and applying frictional retarding forces
Abstract
(57)【要約】
【課題】エレベータ設置に関してコストを低く維持する
と共に、建物内の有効スペースを確保することのできる
エレベータ装置を提供する。 【解決手段】駆動装置１が、昇降かご５２が配置された
建物５０の最上階５７であって、かつ昇降かご５２の昇
降路５９に面した機械室５８に設置されているので、従
来技術のようにつな車あるいはソラセシーブを用いるこ
となく、少ないスペース、少ない部品でエレベータ装置
を構成できるため、コストを低く抑えることができる。
それにより最上階５７の天井５７ｄを不用意に高くする
必要はなくなる。更に、機械室５８の高さは低いため、
最上階５７の有効スペースを確保することができる。
と共に、建物内の有効スペースを確保することのできる
エレベータ装置を提供する。 【解決手段】駆動装置１が、昇降かご５２が配置された
建物５０の最上階５７であって、かつ昇降かご５２の昇
降路５９に面した機械室５８に設置されているので、従
来技術のようにつな車あるいはソラセシーブを用いるこ
となく、少ないスペース、少ない部品でエレベータ装置
を構成できるため、コストを低く抑えることができる。
それにより最上階５７の天井５７ｄを不用意に高くする
必要はなくなる。更に、機械室５８の高さは低いため、
最上階５７の有効スペースを確保することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの昇降
かごを昇降するエレベータ装置に関するものである。
かごを昇降するエレベータ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】街中などにおいては、敷地面積が限られ
ることが多いため、敷地面積に対して比較的背の高いビ
ルが建築されることがある。このように細長いビルにお
いては、高層階に上がるためにエレベータが特に必要で
あるが、かかるエレベータをどのように設置するかが問
題となる。ここで、エレベータの昇降かごが通過する昇
降路は、各階を貫くようにして設けなくてはならない
が、エレベータの昇降かごを上げ下げするための駆動装
置は、ある程度任意の位置に設置できる。
ることが多いため、敷地面積に対して比較的背の高いビ
ルが建築されることがある。このように細長いビルにお
いては、高層階に上がるためにエレベータが特に必要で
あるが、かかるエレベータをどのように設置するかが問
題となる。ここで、エレベータの昇降かごが通過する昇
降路は、各階を貫くようにして設けなくてはならない
が、エレベータの昇降かごを上げ下げするための駆動装
置は、ある程度任意の位置に設置できる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば実開
昭５９−４０２７６号には、昇降路の下方または昇降路
の中間部の側方に、エレベータの駆動装置を設置するこ
とが開示されている。ところが、このような構成では、
駆動装置からの動力をロープを介して昇降かごに伝達す
るために、昇降路の上部に第１及び第２のつり車を設け
る必要が生じ、それにより構成が複雑になると共に、そ
のコストが増大するという問題がある。
昭５９−４０２７６号には、昇降路の下方または昇降路
の中間部の側方に、エレベータの駆動装置を設置するこ
とが開示されている。ところが、このような構成では、
駆動装置からの動力をロープを介して昇降かごに伝達す
るために、昇降路の上部に第１及び第２のつり車を設け
る必要が生じ、それにより構成が複雑になると共に、そ
のコストが増大するという問題がある。
【０００４】又、かかる従来技術において、昇降路の下
方に駆動装置を設ける構成では、駆動装置を設置できる
大きさの地下室を、地下に設ける必要があり、それによ
りコストが更に増大するという問題がある。更に、昇降
路の上方に、昇降かごのオーバーランを見越して一定の
スペースを設け、その昇降路の上部につな車を設ける
と、建物の最上階の天井がより高くなってしまうという
問題もある。
方に駆動装置を設ける構成では、駆動装置を設置できる
大きさの地下室を、地下に設ける必要があり、それによ
りコストが更に増大するという問題がある。更に、昇降
路の上方に、昇降かごのオーバーランを見越して一定の
スペースを設け、その昇降路の上部につな車を設ける
と、建物の最上階の天井がより高くなってしまうという
問題もある。
【０００５】一方、特開昭５８−１６７３７５号には、
機械室を建物の最上階における昇降路の側方に設け、か
かる機械室内にエレベータの駆動装置を設置することが
開示されている。しかしながら、かかる構成では、昇降
かごの上方に４つのソラセシーブが必要となって、上述
した従来技術と同様に、構成が複雑になると共に、その
コストが増大するという問題がある。又、床面積の大き
な駆動装置用の機械室が必要である。
機械室を建物の最上階における昇降路の側方に設け、か
かる機械室内にエレベータの駆動装置を設置することが
開示されている。しかしながら、かかる構成では、昇降
かごの上方に４つのソラセシーブが必要となって、上述
した従来技術と同様に、構成が複雑になると共に、その
コストが増大するという問題がある。又、床面積の大き
な駆動装置用の機械室が必要である。
【０００６】かかる問題に鑑み、本発明は、エレベータ
設置に関してコストを低く維持すると共に、建物内の有
効スペースを確保することのできるエレベータ装置を提
供することを目的とする。
設置に関してコストを低く維持すると共に、建物内の有
効スペースを確保することのできるエレベータ装置を提
供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため、
本発明のエレベータ装置は、昇降かごに係合したロープ
が巻き付けられ、回転することによって前記ロープを移
動させるシーブと、前記シーブを回転させる駆動部と具
備する駆動装置を有し、前記駆動装置は、前記昇降かご
が配置された建物の最上階であって、かつ昇降かごの昇
降路に面した機械室に設置されていることを特徴とす
る。
本発明のエレベータ装置は、昇降かごに係合したロープ
が巻き付けられ、回転することによって前記ロープを移
動させるシーブと、前記シーブを回転させる駆動部と具
備する駆動装置を有し、前記駆動装置は、前記昇降かご
が配置された建物の最上階であって、かつ昇降かごの昇
降路に面した機械室に設置されていることを特徴とす
る。
【０００８】
【作用】本発明のエレベータ装置によれば、前記駆動装
置が、前記昇降かごが配置された建物の最上階であっ
て、かつ昇降かごの昇降路に面した機械室に設置されて
いるので、従来技術のようにつな車あるいはソラセシー
ブを用いることなく、少ないスペース、少ない部品でエ
レベータ装置を構成できるため、コストを低く抑えるこ
とができる。それにより最上階の天井を不用意に高くす
る必要はなくなる。更に、前記機械室の高さは低いた
め、最上階の有効スペースを確保することができる。
置が、前記昇降かごが配置された建物の最上階であっ
て、かつ昇降かごの昇降路に面した機械室に設置されて
いるので、従来技術のようにつな車あるいはソラセシー
ブを用いることなく、少ないスペース、少ない部品でエ
レベータ装置を構成できるため、コストを低く抑えるこ
とができる。それにより最上階の天井を不用意に高くす
る必要はなくなる。更に、前記機械室の高さは低いた
め、最上階の有効スペースを確保することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図１は本発明の実施の形
態を示すエレベータ用駆動装置１の側断面図である。
ついて図面を用いて説明する。図１は本発明の実施の形
態を示すエレベータ用駆動装置１の側断面図である。
【００１０】図１に示すように、本エレベータ用駆動装
置１は、電動装置１０と、電動装置１０により回転駆動
される入力軸２１の回転を減速して伝達する減速機２０
と、ブレーキ装置３０とを備える。
置１は、電動装置１０と、電動装置１０により回転駆動
される入力軸２１の回転を減速して伝達する減速機２０
と、ブレーキ装置３０とを備える。
【００１１】電動装置１０は、電動装置１０のハウジン
グ１１内に、コイル１２と、コイル１２に隣接して配置
されたステータ１３と、ロータ１４と、ロータ１４に固
定されるとともにその中心部が入力軸２１にスプライン
結合されて回転する回転板１５と、入力軸２１の回転数
を検出するエンコーダ１６とを備えている。ハウジング
１１は、減速機２０の支持部材２２に取り付けられ固定
されている。支持部材２２は、後述する建物５０の機械
室５８の床面に取り付けられている。電動装置１０は、
不図示の制御部により、コイル１２への通電が制御さ
れ、それにより所定のトルクを出力するようになってい
る。
グ１１内に、コイル１２と、コイル１２に隣接して配置
されたステータ１３と、ロータ１４と、ロータ１４に固
定されるとともにその中心部が入力軸２１にスプライン
結合されて回転する回転板１５と、入力軸２１の回転数
を検出するエンコーダ１６とを備えている。ハウジング
１１は、減速機２０の支持部材２２に取り付けられ固定
されている。支持部材２２は、後述する建物５０の機械
室５８の床面に取り付けられている。電動装置１０は、
不図示の制御部により、コイル１２への通電が制御さ
れ、それにより所定のトルクを出力するようになってい
る。
【００１２】また、減速機２０は、図１に示すように、
支持部材２２の中央部（減速機の回転中心部）に軸受け
２０ａを介して回転自在に支持された入力軸２１と、支
持部材２２の外周部に一対の軸受け２７ａを介して回転
自在に支持され、その外周面にロープ２９（図２）を巻
き掛ける溝２８が形成され、その内周に所定数の内歯が
設けられた出力回転輪としてのシーブ２７と、入力軸２
１のクランク部２１ａに軸受け２０ｂを介してその内周
が係合し、その外周に所定数の外歯が形成された複数の
外歯歯車６０と、支持部材２２にその両端２４ｂ、２４
ｃで軸受け２４ａを介して支持され、そのクランク部２
４ｄで複数の外歯歯車６０を軸受け２４ｅを介して支持
した複数の支持軸２４と、を備えている。
支持部材２２の中央部（減速機の回転中心部）に軸受け
２０ａを介して回転自在に支持された入力軸２１と、支
持部材２２の外周部に一対の軸受け２７ａを介して回転
自在に支持され、その外周面にロープ２９（図２）を巻
き掛ける溝２８が形成され、その内周に所定数の内歯が
設けられた出力回転輪としてのシーブ２７と、入力軸２
１のクランク部２１ａに軸受け２０ｂを介してその内周
が係合し、その外周に所定数の外歯が形成された複数の
外歯歯車６０と、支持部材２２にその両端２４ｂ、２４
ｃで軸受け２４ａを介して支持され、そのクランク部２
４ｄで複数の外歯歯車６０を軸受け２４ｅを介して支持
した複数の支持軸２４と、を備えている。
【００１３】シーブ２７の内歯は、シーブ２７に固定さ
れた複数のピン２６と該複数のピン２６に挿入された複
数の円筒体２５から構成されている。支持部材２２は、
外歯歯車６０に遊挿された複数の柱部２２ａを有する一
方の円盤体と、他方の円盤体からなり、その両円盤体は
ボルト２２ｃで結合されている。
れた複数のピン２６と該複数のピン２６に挿入された複
数の円筒体２５から構成されている。支持部材２２は、
外歯歯車６０に遊挿された複数の柱部２２ａを有する一
方の円盤体と、他方の円盤体からなり、その両円盤体は
ボルト２２ｃで結合されている。
【００１４】シーブ２７は、入力軸２１の回転が減速さ
れて伝達されることにより、入力軸２１に対し同心円的
に回転する。後述する態様で、ロープ２９は、エレベー
タの昇降かご５２（図２）と釣り合いおもり５６（図
２）とにそれぞれ連結され、昇降かご５２を上下動させ
るようになっている。
れて伝達されることにより、入力軸２１に対し同心円的
に回転する。後述する態様で、ロープ２９は、エレベー
タの昇降かご５２（図２）と釣り合いおもり５６（図
２）とにそれぞれ連結され、昇降かご５２を上下動させ
るようになっている。
【００１５】ブレーキ装置３０は、外周に軸線方向溝３
１ａを設け、入力軸２１の外周にスプライン結合する円
筒状の中間部材３１と、軸線方向溝３１ａに係合するこ
とにより、中間部材３１に対して軸線方向には相対移動
可能だが一体的に回転する一対の制動プレート３２、３
３と、制動プレート３２，３３の軸線方向両側に配置さ
れ、ハウジング１１に対して固定状態に維持された固定
壁３４，３５と、制動プレート３２，３３間に配置さ
れ、固定壁３４，３５に対して近接又は離隔可能になっ
ているアーマチュア３６，３７と、制動プレート３２，
３３を隣接する固定壁３４，３５に対してそれぞれ付勢
するためのスプリング３８，３９と、アーマチュア３
６，３７間に固定配置された電磁石４０とを備えてい
る。中間部材３１にはエンコーダ１６の回転部が結合さ
れ、ハウジング１１の内壁には、エンコーダ１６の固定
部が固定されている。
１ａを設け、入力軸２１の外周にスプライン結合する円
筒状の中間部材３１と、軸線方向溝３１ａに係合するこ
とにより、中間部材３１に対して軸線方向には相対移動
可能だが一体的に回転する一対の制動プレート３２、３
３と、制動プレート３２，３３の軸線方向両側に配置さ
れ、ハウジング１１に対して固定状態に維持された固定
壁３４，３５と、制動プレート３２，３３間に配置さ
れ、固定壁３４，３５に対して近接又は離隔可能になっ
ているアーマチュア３６，３７と、制動プレート３２，
３３を隣接する固定壁３４，３５に対してそれぞれ付勢
するためのスプリング３８，３９と、アーマチュア３
６，３７間に固定配置された電磁石４０とを備えてい
る。中間部材３１にはエンコーダ１６の回転部が結合さ
れ、ハウジング１１の内壁には、エンコーダ１６の固定
部が固定されている。
【００１６】図２（ａ）は、図１の駆動装置１を、建物
５０内に配置した状態を示す図である。図２（ｂ）は、
図２（ａ）の建物５０を、IIB-IIB線で切断して矢印方
向に見た図である。尚、かかる建物５０は、屋上５０ａ
及び最上階５７のみを示している。建物５０の屋上５０
ａの下方には、ロープ２９によりつり下げられた昇降か
ご５２が、昇降路５９に沿って不図示のガイドに案内さ
れて上下に移動自在になっている。
５０内に配置した状態を示す図である。図２（ｂ）は、
図２（ａ）の建物５０を、IIB-IIB線で切断して矢印方
向に見た図である。尚、かかる建物５０は、屋上５０ａ
及び最上階５７のみを示している。建物５０の屋上５０
ａの下方には、ロープ２９によりつり下げられた昇降か
ご５２が、昇降路５９に沿って不図示のガイドに案内さ
れて上下に移動自在になっている。
【００１７】建物５０の屋上５０ａの下面に設けられた
取り付け部５１には、ロープ２９の一端が取り付けられ
ている。かかるロープ２９は、昇降かご５２の下面に設
けられたプーリ５２ａ、５２ｂに巻掛けられて上方に向
かい、駆動装置１のシーブ２７に巻掛けられて下方に向
かい、釣り合いおもり５６を支持するプーリ５５に巻掛
けられて上方に向かい、取り付け部５１に、その末端を
取り付けている。
取り付け部５１には、ロープ２９の一端が取り付けられ
ている。かかるロープ２９は、昇降かご５２の下面に設
けられたプーリ５２ａ、５２ｂに巻掛けられて上方に向
かい、駆動装置１のシーブ２７に巻掛けられて下方に向
かい、釣り合いおもり５６を支持するプーリ５５に巻掛
けられて上方に向かい、取り付け部５１に、その末端を
取り付けている。
【００１８】図２（ｂ）に示すように、建物５０の内部
には、垂直方向に延在するようにして昇降路５９が設け
られ、昇降路５９に沿って昇降かご５２が移動自在とな
っている。建物５０の最上階５７には、昇降路５９に面
して機械室５８が設けられている。機械室５８内おい
て、シーブ２７の外周がロープ２９の垂直方向上方に位
置するように駆動装置１が配置され、また駆動装置１に
隣接して、その制御装置を含む制御盤２が設置されてい
る。機械室５８は、作業者の背丈より少し高く、すなわ
ち、作業者が腰をかがめることなく室内で作業ができる
程度の高さを有しており、最上階５７の床５７ｃから天
井５７ｄまでの高さより低くなっている。駆動装置１の
設置作業やメンテナンス作業を行うような場合には、作
業者は、最上階５７から階段５７ａを昇って、機械室５
８の前に行き、不図示のドアを開けて機械室５８内に入
ることができるため、駆動装置１へのアクセス及びその
作業性に優れる。尚、最上階５７に到着した昇降かご５
２の扉（不図示）は、図２（ａ）の左方又は右方側で開
放するようになっているため、エレベータの乗降に際し
駆動装置１が邪魔になることはない。又、昇降かご５２
から、又は昇降かご５２の天井から機械室５８に移るこ
ともできる。
には、垂直方向に延在するようにして昇降路５９が設け
られ、昇降路５９に沿って昇降かご５２が移動自在とな
っている。建物５０の最上階５７には、昇降路５９に面
して機械室５８が設けられている。機械室５８内おい
て、シーブ２７の外周がロープ２９の垂直方向上方に位
置するように駆動装置１が配置され、また駆動装置１に
隣接して、その制御装置を含む制御盤２が設置されてい
る。機械室５８は、作業者の背丈より少し高く、すなわ
ち、作業者が腰をかがめることなく室内で作業ができる
程度の高さを有しており、最上階５７の床５７ｃから天
井５７ｄまでの高さより低くなっている。駆動装置１の
設置作業やメンテナンス作業を行うような場合には、作
業者は、最上階５７から階段５７ａを昇って、機械室５
８の前に行き、不図示のドアを開けて機械室５８内に入
ることができるため、駆動装置１へのアクセス及びその
作業性に優れる。尚、最上階５７に到着した昇降かご５
２の扉（不図示）は、図２（ａ）の左方又は右方側で開
放するようになっているため、エレベータの乗降に際し
駆動装置１が邪魔になることはない。又、昇降かご５２
から、又は昇降かご５２の天井から機械室５８に移るこ
ともできる。
【００１９】次に、本実施の形態による駆動装置１によ
るエレベータ用昇降かご５２の駆動制御について説明す
る。まず、不図示の制御部からの信号により、図１の電
動装置１０が作動し、ロータ１４と共に入力軸２１が回
転すると、入力軸２１のクランク部２１ａによって外歯
歯車６０が偏心揺動運動をし、その外歯と噛み合う内歯
を有するシーブ２７が減速回転する。かかる減速作用は
公知である。このシーブ２７の回転により、その外周面
の溝２８内に巻き掛けられたロープ２９が駆動されるこ
とによって、エレベータの昇降かご５２が上下動する。
なお、入力軸２１の回転は減速機２０により所定比で減
速されて伝達され、シーブ２７が一定の回転速度で回転
する。
るエレベータ用昇降かご５２の駆動制御について説明す
る。まず、不図示の制御部からの信号により、図１の電
動装置１０が作動し、ロータ１４と共に入力軸２１が回
転すると、入力軸２１のクランク部２１ａによって外歯
歯車６０が偏心揺動運動をし、その外歯と噛み合う内歯
を有するシーブ２７が減速回転する。かかる減速作用は
公知である。このシーブ２７の回転により、その外周面
の溝２８内に巻き掛けられたロープ２９が駆動されるこ
とによって、エレベータの昇降かご５２が上下動する。
なお、入力軸２１の回転は減速機２０により所定比で減
速されて伝達され、シーブ２７が一定の回転速度で回転
する。
【００２０】電動装置１０が駆動されている間、ブレー
キ装置３０の電磁石４０に電力が供給されるため、かか
る電磁石４０がアーマチュア３６，３７を吸引する。ア
ーマチュア３６，３７が吸引され、互いに近接する方向
に移動すると、それによりスプリング３８，３９が押さ
れて収縮し、制動プレート３２，３３がスプリング３
８，３９の付勢力から解放され、固定壁３４，３５から
離脱するため、中間部材３１は回転自在となって、入力
軸２１に制動力の付与されない状態が維持される。
キ装置３０の電磁石４０に電力が供給されるため、かか
る電磁石４０がアーマチュア３６，３７を吸引する。ア
ーマチュア３６，３７が吸引され、互いに近接する方向
に移動すると、それによりスプリング３８，３９が押さ
れて収縮し、制動プレート３２，３３がスプリング３
８，３９の付勢力から解放され、固定壁３４，３５から
離脱するため、中間部材３１は回転自在となって、入力
軸２１に制動力の付与されない状態が維持される。
【００２１】一方、不図示の制御装置からの電力供給が
停止した場合（停電時を含む）、電磁石４０がアーマチ
ュア３６，３７を吸引できなくなるので、制動プレート
３２，３３は、スプリング３８，３９の強い付勢力でア
ーマチュア３６，３７を介して固定壁３４，３５に押し
つけられることとなる。かかる場合、固定壁３４，３５
と制動プレート３２，３３との間には、大きな摩擦力が
作用するため、かかる摩擦力に基づいて、中間部材３１
を介して入力軸２１に制動力を付与することができる。
それによりシーブ２７の回転が停止することとなる。
停止した場合（停電時を含む）、電磁石４０がアーマチ
ュア３６，３７を吸引できなくなるので、制動プレート
３２，３３は、スプリング３８，３９の強い付勢力でア
ーマチュア３６，３７を介して固定壁３４，３５に押し
つけられることとなる。かかる場合、固定壁３４，３５
と制動プレート３２，３３との間には、大きな摩擦力が
作用するため、かかる摩擦力に基づいて、中間部材３１
を介して入力軸２１に制動力を付与することができる。
それによりシーブ２７の回転が停止することとなる。
【００２２】本実施の形態によれば、図２（ｂ）に示す
ように、最上階５７に到着した昇降かご５２（一点鎖線
で示す）と、シーブ２７とは、左右方向に離隔している
ため、天井５７ｄまでのオーバーラン許容空間ぎりぎり
まで、昇降かご５２の接近を許容する。従って、従来技
術のように、昇降路５９の上部につな車やソラセシーブ
などを設ける必要がなくなって、構成が簡素化されると
共に、建物５０の全高を不必要に増大させることがな
い。尚、オーバーラン許容空間とは、昇降かご５２が上
方にオーバーランして天井５７ｄに衝突することを避け
るために、昇降かご５２の上方での通常の停止位置と天
井５７ｄまでの間に設けた空間である。
ように、最上階５７に到着した昇降かご５２（一点鎖線
で示す）と、シーブ２７とは、左右方向に離隔している
ため、天井５７ｄまでのオーバーラン許容空間ぎりぎり
まで、昇降かご５２の接近を許容する。従って、従来技
術のように、昇降路５９の上部につな車やソラセシーブ
などを設ける必要がなくなって、構成が簡素化されると
共に、建物５０の全高を不必要に増大させることがな
い。尚、オーバーラン許容空間とは、昇降かご５２が上
方にオーバーランして天井５７ｄに衝突することを避け
るために、昇降かご５２の上方での通常の停止位置と天
井５７ｄまでの間に設けた空間である。
【００２３】減速機２０の出力回転輪そのものを、ロー
プ２９を巻き掛けるシーブ２７とすると共に、電動装置
１０及びブレーキ装置３０を入力軸２１と直角な同一平
面上に設けているので、従来の駆動装置に比べて入力軸
２１の軸方向に薄く構成できる。このように、駆動装置
１を薄くコンパクトにできるため、建物５０の最上階５
７には、従来のように大型の機械室を設ける必要はな
く、小さな機械室５８を設ければ足りる。従って、図２
（ｂ）に示すように、機械室５８の下方には、比較的大
きな物置などのスペースＳを設けることができ、最上階
５７におけるスペースの有効利用を図ることができる。
プ２９を巻き掛けるシーブ２７とすると共に、電動装置
１０及びブレーキ装置３０を入力軸２１と直角な同一平
面上に設けているので、従来の駆動装置に比べて入力軸
２１の軸方向に薄く構成できる。このように、駆動装置
１を薄くコンパクトにできるため、建物５０の最上階５
７には、従来のように大型の機械室を設ける必要はな
く、小さな機械室５８を設ければ足りる。従って、図２
（ｂ）に示すように、機械室５８の下方には、比較的大
きな物置などのスペースＳを設けることができ、最上階
５７におけるスペースの有効利用を図ることができる。
【００２４】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、上述した実施の形態では、スペースＳ及び
階段５７ａを設け、スペースＳ上の床と天井５７ｄとの
間を機械室５８としているが、そのスペースＳ及び階段
５７ａを設けずに、駆動装置１を最上階５７の床５７ｃ
に設置し、最上階５７の床５７ｃと天井５７ｄとの間を
機械室としても良い。又、本実施の形態に示す構成は、
駆動装置の一例であり、実施の形態に示す構成に限られ
ない。
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、上述した実施の形態では、スペースＳ及び
階段５７ａを設け、スペースＳ上の床と天井５７ｄとの
間を機械室５８としているが、そのスペースＳ及び階段
５７ａを設けずに、駆動装置１を最上階５７の床５７ｃ
に設置し、最上階５７の床５７ｃと天井５７ｄとの間を
機械室としても良い。又、本実施の形態に示す構成は、
駆動装置の一例であり、実施の形態に示す構成に限られ
ない。
【００２５】
【発明の効果】本発明のエレベータ装置によれば、前記
駆動装置が、前記昇降かごが配置された建物の最上階で
あって、かつ昇降かごの昇降路に面した機械室に設置さ
れているので、従来技術のようにつな車あるいはソラセ
シーブを用いることなく、少ないスペース、少ない部品
でエレベータ装置を構成できるため、コストを低く抑え
ることができる。それにより最上階の天井を不用意に高
くする必要はなくなる。更に、前記機械室の高さは低い
ため、最上階の有効スペースを確保することができる。
駆動装置が、前記昇降かごが配置された建物の最上階で
あって、かつ昇降かごの昇降路に面した機械室に設置さ
れているので、従来技術のようにつな車あるいはソラセ
シーブを用いることなく、少ないスペース、少ない部品
でエレベータ装置を構成できるため、コストを低く抑え
ることができる。それにより最上階の天井を不用意に高
くする必要はなくなる。更に、前記機械室の高さは低い
ため、最上階の有効スペースを確保することができる。
【図１】本発明の実施の形態を示すエレベータ用駆動装
置の側断面図である。
置の側断面図である。
【図２】図２（ａ）は、図１の駆動装置１を、建物５０
内に配置した状態を示す図であり、図２（ｂ）は、図２
（ａ）の建物５０を、IIB-IIB線で切断して矢印方向に
見た図である。
内に配置した状態を示す図であり、図２（ｂ）は、図２
（ａ）の建物５０を、IIB-IIB線で切断して矢印方向に
見た図である。
１０ 電動装置 ２０ 減速機 ２１ 入力軸 ２２ 支持部材 ２５ 円筒体 ２７ シーブ ２９ ロープ ３０ ブレーキ装置 ５０ 建物 ５２ 昇降かご ５６ 釣り合いおもり ５７ 最上階 ５８ 機械室
Claims (1)
- 【請求項１】 昇降かごに係合したロープが巻き付けら
れ、回転することによって前記ロープを移動させるシー
ブと、前記シーブを回転させる駆動部と具備する駆動装
置を有し、 前記駆動装置は、前記昇降かごが配置された建物の最上
階であって、かつ昇降かごの昇降路に面した機械室に設
置されていることを特徴とするエレベータ装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11219490A JP2001039643A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | エレベータ装置 |
| US09/629,277 US6968925B1 (en) | 1999-08-03 | 2000-07-31 | Elevator apparatus |
| KR1020000044518A KR20010021169A (ko) | 1999-08-03 | 2000-08-01 | 엘리베이터 장치 |
| EP00116629A EP1074504A3 (en) | 1999-08-03 | 2000-08-01 | Actuating device for elevator |
| CN00120853A CN1282705A (zh) | 1999-08-03 | 2000-08-02 | 升降设备 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11219490A JP2001039643A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | エレベータ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001039643A true JP2001039643A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16736273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11219490A Pending JP2001039643A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | エレベータ装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6968925B1 (ja) |
| EP (1) | EP1074504A3 (ja) |
| JP (1) | JP2001039643A (ja) |
| KR (1) | KR20010021169A (ja) |
| CN (1) | CN1282705A (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| EP2856083A4 (en) * | 2012-06-04 | 2015-07-15 | Otis Elevator Co | CORRECTION OF THE EXCENTRICITY OF AN ENCODER FOR ELEVATOR SYSTEMS |
| CN112693994B (zh) * | 2020-12-22 | 2021-09-17 | 亚洲富士电梯股份有限公司 | 模块化结构的加装电梯及其制造设备与制造工艺 |
Family Cites Families (27)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS595515B2 (ja) * | 1976-12-07 | 1984-02-04 | 三菱電機株式会社 | エレベ−タの巻上装置 |
| JPS5816375A (ja) | 1981-07-22 | 1983-01-31 | Fujitsu Ltd | 光学的読取装置 |
| JPS5940276A (ja) | 1982-08-31 | 1984-03-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電力増幅器 |
| KR890002051B1 (ko) * | 1984-03-16 | 1989-06-15 | 미쓰비시전기주식회사 | 엘리베이터의 권상장치 |
| JPS6288792A (ja) * | 1985-10-15 | 1987-04-23 | 三菱電機株式会社 | エレベ−タの荷重検出装置 |
| FR2609974A1 (fr) * | 1987-01-27 | 1988-07-29 | Otis Elevator Co | Ascenseur a traction |
| JPH01220690A (ja) * | 1988-02-26 | 1989-09-04 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータ |
| FI86289C (fi) * | 1988-07-07 | 1992-08-10 | Kone Oy | Hissmaskineri. |
| JPH0745315B2 (ja) * | 1988-08-26 | 1995-05-17 | 三菱電機株式会社 | 巻上機 |
| FI93632C (fi) * | 1993-06-28 | 1995-05-10 | Kone Oy | Alakoneistoinen vetopyörähissi |
| FI94123C (fi) * | 1993-06-28 | 1995-07-25 | Kone Oy | Vetopyörähissi |
| FI98210C (fi) * | 1993-06-28 | 1997-05-12 | Kone Oy | Järjestely hissikoneiston liittämiseksi rakennukseen |
| FI98209C (fi) * | 1994-05-04 | 1997-05-12 | Kone Oy | Vetopyörähissi, nostoyksikkö ja koneistotila |
| EP0673874B1 (de) * | 1994-03-25 | 1999-09-15 | Inventio Ag | Antriebsmaschine für Aufzüge |
| JP3332629B2 (ja) * | 1994-12-19 | 2002-10-07 | 株式会社東芝 | エレベータの巻上機 |
| FI98296C (fi) * | 1994-12-28 | 1997-05-26 | Kone Oy | Vetopyörähissi ja vetopyörähissin koneistotila |
| EP0834463A1 (de) | 1996-10-07 | 1998-04-08 | Inventio Ag | Kompakt-Antrieb für Aufzüge |
| ES2227012T3 (es) * | 1996-11-11 | 2005-04-01 | Inventio Ag | Instalacion de ascensor con unidad motriz dispuesta en la caja de ascensor. |
| JPH1160117A (ja) * | 1997-08-25 | 1999-03-02 | Hitachi Ltd | エレベーター |
| JP3924858B2 (ja) * | 1997-09-02 | 2007-06-06 | 株式会社明電舎 | ホームエレベータ昇降用駆動装置 |
| JP4255525B2 (ja) * | 1997-11-05 | 2009-04-15 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベーター |
| SG144690A1 (en) * | 1998-07-13 | 2008-08-28 | Inventio Ag | Rope traction elevator |
| US6202793B1 (en) * | 1998-12-22 | 2001-03-20 | Richard N. Fargo | Elevator machine with counter-rotating rotors |
| JP4191331B2 (ja) * | 1999-01-08 | 2008-12-03 | 三菱電機株式会社 | エレベーター装置 |
| JP2000344449A (ja) * | 1999-06-02 | 2000-12-12 | Teijin Seiki Co Ltd | エレベータ用駆動装置 |
| JP2001072358A (ja) * | 1999-07-02 | 2001-03-21 | Teijin Seiki Co Ltd | エレベータ用巻上げ装置 |
| KR200199478Y1 (ko) * | 2000-04-15 | 2000-10-02 | 현대엘리베이터주식회사 | 기계실 없는 하부구동형 엘리베이터의 권상기 설치구조 |
-
1999
- 1999-08-03 JP JP11219490A patent/JP2001039643A/ja active Pending
-
2000
- 2000-07-31 US US09/629,277 patent/US6968925B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-08-01 EP EP00116629A patent/EP1074504A3/en not_active Withdrawn
- 2000-08-01 KR KR1020000044518A patent/KR20010021169A/ko not_active Application Discontinuation
- 2000-08-02 CN CN00120853A patent/CN1282705A/zh active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP1074504A3 (en) | 2002-02-13 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070117 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070629 |