JP3332629B2 - エレベータの巻上機 - Google Patents

エレベータの巻上機

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JP3332629B2 JP31473994A JP31473994A JP3332629B2 JP 3332629 B2 JP3332629 B2 JP 3332629B2 JP 31473994 A JP31473994 A JP 31473994A JP 31473994 A JP31473994 A JP 31473994A JP 3332629 B2 JP3332629 B2 JP 3332629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、上端が傾斜屋根
となるエレベータの昇降路の上部に設置されるエレベー
タの巻上機に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルの高層化に伴い、南北に隣接して建
設されるビルにおいては、日照権の問題が生じるので、
ビルの屋根の北側を下方に傾斜させたビルが多くなって
いる。また、エレベータは、居室が南側に設けられる関
係で、北側に設置されるときが多い。
【0003】図5は、このような屋根の北側を下方に傾
斜させたビルの北側に設置されたエレベータの昇降路の
上端の巻上機とこの巻上機が設置された機械室などを東
側から見た図で、図6は、図5のD−D断面拡大詳細図
である。
【0004】図5において、ビルの北側に突設された斜
行壁7の下部には、南側が凹部となる略L字形の機械室
20が形成され、この機械室20の北側の下方に対して、昇
降路21が形成されている。この昇降路21には、乗りかご
22が主索24で北側に懸架され、南側につり合いおもり23
が懸架されている。
【0005】機械室20の南側の低い床面の南側と北側に
は、H形鋼で製作されたビーム1Aが紙面と直交方向に
平行に且つ水平に設置されている。これらのビーム1A
の両端の下面には、図示しない平面図では、長方形に切
断された固定板4があらかじめ溶接されている。これら
の固定板4は、機械室20の床面に打ち込まれたアンカボ
ルト14で固定されている。
【0006】これらのビーム1Aの上面には、同じくH
形鋼で製作された一対のビーム1Bが、図5においては
左右方向に平行に載置されている。これらのビーム1A
の両端は、4本のボルトでビーム1Aの上部に固定され
ている。
【0007】これらのビーム1Bの南北の端部には、同
じくH形鋼で製作された一対のビーム1C2が、このビ
ーム1C2の下端に形成された端板を介して立設され固
定されている。各ビーム1C2の下端の対向面には、三
角形の補強板1cの片側がそれぞれ溶接され、この補強
板1cの他側は、ビーム1Bの上端面にそれぞれ溶接さ
れている。
【0008】ビーム1Bの中央部には、巻上機19が載置
され、この巻上機19は、ビーム1Bにマシンベッドを介
して固定されている。巻上機19には、図5において左側
に対して、メインシーブ13がシーブ支えを介して設けら
れ、このメインシーブ13には、複数本の主索6が巻き付
けられている。
【0009】ビーム1C2の上端面には、ビーム1Dが
紙面と直交方向に載置され、このビーム1Dの両端は、
ビーム1C2の上端に形成された端板を介してビーム1
C2にボルトで固定されている。
【0010】これらのビーム1Dの上端には、ビーム1
Bと比べて僅かに短い一対のビーム1E1が図5におい
て紙面に平行に載置され、これらのビーム1E1は、両
端がビーム1Dにボルトで固定されている。
【0011】ビーム1Dの上端と機械室20の上部右端と
の間にも、一対のビーム1F1が水平に且つ平行に設け
られている。このビーム1F1の左端は、ビーム1Dの
上面に固定され、ビーム1F1の右端は、このビーム1
F1の右端下面に溶接された固定板4を介して、アンカ
ボルト14で床面に固定されている。
【0012】一対のビーム1E1の上面には、左側と右
端に防振ゴム9が載置・固定され、ビーム1E1の右端
上面にも同様に載置されている。同じく、一対のビーム
1F1の上面にも、防振ゴム9が左右に載置・固定され
ている。
【0013】ビーム1E1の上面に固定された防振ゴム
9の上面には、溝形鋼で製作された一対のそらせシーブ
ビーム2A1が平行に載置・固定されている。ビーム1
F1の上面に固定された防振ゴム9の上面にも、そらせ
シーブビーム2A1と比べて僅かに長いそらせシーブビ
ーム2B1が載置・固定されている。これらのそらせシ
ーブビーム2A1,2B1の対向部は、帯板状の添板27
で両側から連結されている。
【0014】一対のそらせシーブビーム2A1の中間部
の間には、一対の軸18が図5のD−D断面図を示す図6
に示すように貫設され、これらの軸18は、押え板18aと
ボルト18bでそらせシーブビーム2Aに固定されてい
る。軸18の中央部には、一対の円筒ころ軸受15が圧入さ
れ、これらの円筒ころ軸受15は、そらせシーブ3の中心
に形成された軸穴にあらかじめ挿入されている。
【0015】これらの円筒ころ軸受15は、そらせシーブ
3の両側に固定された図示しない環状のカバーによって
両側が密封されるとともに、右側のカバーの外側に螺合
された軸受ナット25によって、軸18に固定されている。
また、そらせシーブ3には、図6に示すようにグリース
ニップル17が取り付けられている。
【0016】同様に、一対のそらせシーブビーム2B1
の間にも、一対の軸18が図5において紙面と直交方向に
貫設されている。これらの軸18には、そらせシーブ3が
円筒ころ軸受15を介して挿入され、グリースニップル17
が図6に示すように取り付けられている。
【0017】このように構成されたエレベータの巻上機
においては、ビーム1Bに載置された巻上機19が駆動さ
れると、この巻上機19に突設されたメインシーブ13が駆
動され、このメインシーブ13に巻装された主索6が駆動
される。
【0018】すると、図5においてそらせシーブビーム
2B1に支えられたそらせシーブ3から垂下した主索6
が上下に駆動され、この主索6の下端に懸架されたかご
22と吊り合いおもり23が昇降路21を交互に昇降する。
【0019】また、法令で決められた定期点検作業にお
いては、巻上機19や主索6の他に、各そらせシーブ3に
取り付けられたグリースニップル17からグリースが注入
され、円筒ころ軸受15に給油される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成されたエレベータの巻上機おいては、図5におい
て、ビーム1F1の右端を防振ゴム9を介してビーム1
F1の右端上面に固定する作業が、斜行壁7が障害とな
って困難であった。
【0021】また、そらせシーブ2Bの後端に軸18を固
定する作業や、この軸18に挿入されたそらせシーブ3に
巻装された主索6の点検作業も、斜行壁7のために困難
であるだけでなく、この点検作業において、そらせシー
ブ3の後方に取り付けられたグリースニップル17からグ
リースを注入する作業も、斜行壁が低い作業空間の制約
から困難となる。
【0022】そのため、斜行壁7の高さを増やす方法も
考えられるが、この方法は、先に述べた日照権の制約で
採用できない。また、ビーム1F1を固定する床面の位
置を下げてビーム1E1,1F1の位置を下げる方法
は、メインシーブ13の位置も低くなり、すると、ビルの
最上階の天井を低くしなければならないので、これまた
採用できない。
【0023】そこで、本発明の目的は、ビルの高さを増
やすことなく、据付と機器の保守点検を容易に行うこと
のできるエレベータの巻上機を得ることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、斜行天井壁の下部に形成された前方が凹部となる機
械室に設置されるエレベータの巻上機において、機械室
の凹部の前後端に縦ビームを立設し、この縦ビームの上
端と機械室の後端の床面との間に斜行天井壁と平行に傾
斜ビームを設け、この傾斜ビームの上面に防振ゴムを介
して傾斜ビームと平行にそらせシーブビームを設けたこ
とを特徴とする。
【0025】また、請求項2に記載の発明は、斜行天井
壁の下部に形成された前方が凹部となる機械室に設置さ
れるエレベータの巻上機において、巻上機が載置される
ベースビームを機械室の凹部の下部に設け、ベースビー
ムの前後端に縦ビームを立設し、この縦ビームの上端と
機械室の後端の床面との間に第1の傾斜座金を介して斜
行天井壁と平行に傾斜ビームを設け、この傾斜ビームの
上面に第2の傾斜座金と防振ゴムを介して傾斜ビームと
平行にそらせシーブビームを設けたことを特徴とする。
【0026】また、請求項3に記載の発明は、斜行天井
壁の下部に形成された前方が凹部となる機械室に設置さ
れるエレベータの巻上機において、巻上機が載置される
ベースビームを凹部の下部に設け、ベースビームの前後
端に縦ビームを立設し、この縦ビームの上端と機械室の
後端の床面との間に第1の傾斜座金を介して斜行天井壁
と平行に傾斜ビームを設け、この傾斜ビームの上面に第
2の傾斜座金と防振ゴムを介して傾斜ビームと平行にそ
らせシーブビームを設け、このそらせシーブビームに貫
設され外周にそらせシーブが挿着され軸心端に給油具が
設けられたそらせシーブ軸を備えたことを特徴とする。
【0027】さらに、請求項4に記載の発明は、傾斜ビ
ームに対し、この傾斜ビームの傾斜角を調整する調整部
を設けたことを特徴とする。
【0028】
【作用】保守・点検が特に困難であった機械室の後方に
取り付けられたそらせシーブや防振ゴムは、そらせシー
ブビームの側面に形成された広い作業空間から点検され
ることになる。
【0029】
【実施例】以下、本発明のエレベータの巻上機の一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、本発明のエレベ
ータの巻上機の一例を示す図で、従来の技術で示した図
5に対応する図である。また、図2は、図1のA部を示
す拡大詳細図、図3は、図1のB部を示す拡大詳細図、
図4は、図1のC−C断面拡大詳細図で、従来の技術で
示した図6に対応する図である。
【0030】図1,図2,図3及び図4において、従来
の技術で示した図5及び図6と大きく異なるところは、
そらせシーブ3を支えるそらせシーブビーム及びこのそ
らせシーブビームを支えるビームが斜行壁7と平行に設
けられていることと、機械室の後部の床面が僅かに低く
なっていることである。
【0031】図1及び図2において、機械室20の南側の
床面の南北端には、H形鋼で製作されたビーム1Aが紙
面と直交方向に図5と同様に設置されている。これらの
ビーム1Aの両端の下面には、図示しない平面図では長
方形に切断された固定板4があらかじめ溶接されてい
る。これらの固定板4は、機械室20の左右の床面に打ち
込まれたアンカボルト14で固定されている。
【0032】これらのビーム1Aの上面には、同じくH
形鋼で製作された一対のビーム1Bが紙面と平行方向に
載置され、これらのビーム1Bの両端は、4本のボルト
でビーム1Aに固定されている。
【0033】これらのビーム1Bの左端の上面には、図
5で示したビーム1C2と比べて長い一対のビーム1C
がそれぞれ立設されている。このビーム1Cは、このビ
ーム1Cの下端に溶接された端板を介してビーム1Bに
ボルトで固定されている。
【0034】同じく、ビーム1Bの右端の上面には、図
5で示したビーム1C2とほぼ長さが同一の一対のビー
ム1C1がそれぞれ立設され、これらのビーム1C,1
C1は、下端に溶接された端板を介してビーム1Bにボ
ルトで固定されている。ビーム1Bの上面には、マシン
ベッドを介して巻上機19が据え付けられている。
【0035】左右のビーム1C,1C1の上端には、短
いH形鋼で製作されたビーム1Dが紙面と直交方向に載
置され、ボルトで各ビーム1C,1C1の上端に固定さ
れている。これらの各ビーム1C,1C1の上端には、
A部拡大詳細図を示す図2に示すように傾斜座金5がそ
れぞれ載置されている。
【0036】機械室20の北側の床面には、アンカボルト
14があらかじめ埋設されている。このアンカボルト14に
は、固定板4が上方から挿入され、この固定板4の上面
には、傾斜座金5が重ねられている。
【0037】この傾斜座金5と前述したビーム1Dの上
面に載置された傾斜座金5の上面には、ビーム1Eとビ
ーム1Fがそれぞれ載置され、これらのビーム1Eとビ
ーム1Fの両端は、傾斜座金5を介して、この傾斜座金
5が載置された各ビーム1D1にボルト12で締め付けら
れ、ビーム1Fの右端は、ナットを介してアンカボルト
14に締め付けられている。この結果、ビーム1E,1F
は、斜行壁7に対してほぼ平行となっている。
【0038】これらのビーム1E,1Fの両端の上面に
は、図1のB部詳細拡大図を示す図3に示すように、防
振用傾斜座金10が傾斜面を下側にして載置され、それぞ
れ点付で溶接されている。この防振用傾斜座金10の上面
には、防振ゴム9が載置され、この防振ゴム9の上面に
は、防振用傾斜座金10が下側の防振用傾斜座金10と逆向
きに載置されている。
【0039】これらの防振用傾斜座金10の上面には、溝
形鋼で製作されたそらせシーブビーム2A,2Bが載置
されている。これらのシーブビーム2A,2Bの上面に
は、防振用傾斜座金10の上方の位置に対して、小形の傾
斜座金8がB部拡大図を示す図3に示すように点付で固
定されている。この傾斜座金8とそらせシーブビーム2
A,2B及び前述した防振用傾斜座金10,防振ゴム9並
びにこの下側のビーム1E,1Fは、ボルト12で締め付
けられている。
【0040】そらせシーブビーム2A,2Bの上面に
は、軸18がC−C断面拡大図を示す図4に示すように貫
設されている。この軸18には、シーブ3が円筒ころ軸受
15を介して圧入されている。この軸18には、片側の軸心
から中央部までの間に貫通穴が図4に示すように形成さ
れ、この貫通穴は、中央部の軸心から外周にL字形に貫
通している。
【0041】この貫通穴には、銅管16が挿入され、この
銅管16の図4において左端には、グリースニップル17が
螺合されている。なお、軸18には、一対の円筒ころ軸受
15の間に間隔管が挿入され、図4において右側の円筒こ
ろ軸受15の更に右側にも、短い間隔管が挿入されてい
る。
【0042】そらせシーブ3の両側には、環状の防塵板
24がボルトで固定されている。右側の防塵板24の更に右
側には、軸18に対して軸受座金が挿入され、この軸受座
金の外側に軸受ナット25が軸18の右側から螺合されてい
る。
【0043】このように構成されたエレベータの巻上機
においては、定期点検のために、そらせシーブ3に組み
込まれた円筒ころ軸受15に対して給油する場合には、機
械室20のビーム1E,1Fの側面(図1の図示しない左
側面から見て右側)からグリースガンで、図4に示した
グリースニップル17に対して行うことで、比較的作業空
間の広い場所から行うことができるので、保守が容易と
なる。
【0044】また、図1において右端に位置するそらせ
シーブ3に巻き付けられた主索24の素線の損傷状態を点
検する場合も、このそらせシーブ3と斜行壁7との間に
は、僅かではあるが空間が形成されているので、従来の
技術で示した図5の位置のそらせシーブ3と比べて作業
が容易となる。
【0045】さらに、図1において右端に取り付けられ
た防振ゴム9の点検作業も、斜行壁7との間の空間が広
くなることで容易となり、据付作業時における防振ゴム
9や傾斜座金10の組み込みも容易となる。
【0046】一方、ビーム1Eとそらせシーブビーム2
Aの位置が高くなるので、巻上機19に組み込まれた図示
しない減速機や電磁ブレーキなどの保守・点検作業も容
易となる。
【0047】なお、上記実施例においては、図4におい
てグリースニップル17を軸18の端面で銅管16に対して螺
合させた例で説明したが、銅管16の左端を軸18の端面か
ら僅かに突き出し、この突き出た部分を図1において左
方向(すなわち、図1において南側)に、例えば、約45
°に折り曲げてもよい。この場合には、保守作業のため
に機械室20の南側から入った作業者が僅かに手を伸ばす
ことで、給油作業を行うことができるので、保守が更に
容易となる利点がある。
【0048】なお、図2において、上端の4枚の傾斜座
金8のうち例えば左側の2枚の傾斜座金8は、めねじ穴
を形成した後ビーム1E,1Fの下部に溶接し、このめ
ねじ穴に対応する部分の傾斜座金5の左側にはボルト穴
を省き、傾斜座金8のめねじ穴に上方から螺合させたボ
ルトを回転し螺合深さを変えて、ビーム1E,1Fの位
置を上下に調整できるようにしてもよい。
【0049】この場合には、機械室20の床面のコンクリ
ートの凹凸によるビーム1A,1Bなどの水平度を、ス
ペーサを用いることなく修正することができるので、据
付作業が容易となる利点がある。
【0050】また、このビーム1A,1Bなどの水平度
の修正は、ビーム1A,1Bに形成された4箇所の締付
穴のうち、2箇所の締付穴に対して座を溶接した後、め
ねじ穴を形成し、このめねじ穴に上方から螺合させたボ
ルトによって行うようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
斜行天井壁の下部に形成された前方が凹部となる機械室
に設置されるエレベータの巻上機において、凹部の前後
端に縦ビームを立設し、この縦ビームの上端と機械室の
後端の床面との間に斜行天井壁と平行に傾斜ビームを設
け、この傾斜ビームの上面に防振ゴムを介して傾斜ビー
ムと平行にそらせシーブビームを設けることで、保守・
点検が特に困難であったそらせシーブビームに取り付け
られたそらせシーブや防振ゴムは、そらせシーブビーム
の側面に形成された広い作業空間から行うようにしたの
で、ビルの高さを増やすことなく、据付と機器の保守点
検を容易に行うことのできるエレベータの巻上機を得る
ことができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、斜
行天井壁の下部に形成された前方が凹部となる機械室に
設置されるエレベータの巻上機において、この巻上機が
載置されるベースビームを凹部の下部に設け、このベー
スビームの前後端に縦ビームを立設し、この縦ビームの
上端と機械室の後端の床面との間に第1の傾斜座金を介
して斜行天井壁と平行に傾斜ビームを設け、この傾斜ビ
ームの上面に第2の傾斜座金と防振ゴムを介して傾斜ビ
ームと平行にそらせシーブビームを設けることで、保守
・点検が特に困難であったそらせシーブビームに取り付
けられたそらせシーブや防振ゴムは、そらせシーブビー
ムの側面に形成された広い作業空間から行うようにした
ので、ビルの高さを増やすことなく、据付と機器の保守
点検を容易に行うことのできるエレベータの巻上機を得
ることができる。
【0053】また、請求項3に記載の発明によれば、斜
行天井壁の下部に形成された前方が凹部となる機械室に
設置されるエレベータの巻上機において、この巻上機が
載置されるベースビームを凹部の下部に設け、このベー
スビームの前後端に縦ビームを立設し、この縦ビームの
上端と機械室の後端の床面との間に第1の傾斜座金を介
して斜行天井壁と平行に傾斜ビームを設け、この傾斜ビ
ームの上面に第2の傾斜座金と防振ゴムを介して傾斜ビ
ームと平行にそらせシーブビームを設け、このそらせシ
ーブビームに貫設され外周にそらせシーブが挿着され軸
心端に給油具が設けられたそらせシーブ軸を備えること
で、保守・点検が特に困難であったそらせシーブビーム
に取り付けられたそらせシーブや防振ゴムは、そらせシ
ーブビームの側面に形成された広い作業空間から行うよ
うにしたので、ビルの高さを増やすことなく、据付と機
器の保守点検を容易に行うことのできるエレベータの巻
上機を得ることができる。
【0054】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
そらせシーブビームに対し、外周にそらせシーブが挿着
され軸端に給油具が設けられたそらせ軸を貫設すること
で、保守・点検が特に困難であったそらせシーブビーム
に取り付けられたそらせシーブや防振ゴムは、そらせシ
ーブビームの側面に形成された広い作業空間から行うよ
うにしたので、ビルの高さを増やすことなく、据付と機
器の保守点検を容易に行うことのできるエレベータの巻
上機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの巻上機の一実施例を示す
図。
【図2】図1のA部拡大詳細図。
【図3】図1のB部拡大詳細図。
【図4】図1のC−C断面拡大詳細図。
【図5】従来のエレベータの巻上機の一例を示す図。
【図6】図5のD−D断面拡大詳細図。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1C1,1D,1E,1F…ビー
ム、2A,2B…そらせシーブビーム、3…そらせシー
ブ、4…固定板、5,8,10…傾斜座金、6…主索、7
…斜行壁、9…防振ゴム、11…ナット、12…六角ボル
ト、13…メインシーブ、14…アンカボルト、15…円筒こ
ろ軸受、16…銅管、17…グリースニップル、18…軸、19
…巻上機、20…機械室、21…昇降路、22…かご、23…つ
り合いおもり。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−223369(JP,A) 実開 昭59−68782(JP,U) 実開 昭57−151369(JP,U) 実開 昭63−18459(JP,U) 実開 昭54−11467(JP,U) 特公 昭36−8211(JP,B1) 特許3263226(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 7/00 - 11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜行天井壁の下部に形成された前方が凹
    部となる機械室に設置されるエレベータの巻上機におい
    て、前記凹部の前後端に立設された縦ビームと、この縦
    ビームの上端と前記機械室の後端の床面との間に前記斜
    行天井壁と平行に設けられた傾斜ビームと、この傾斜ビ
    ームの上面に防振ゴムを介して前記傾斜ビームと平行に
    設けられたそらせシーブビームを備えたことを特徴とす
    るエレベータの巻上機。
  2. 【請求項2】 斜行天井壁の下部に形成された前方が凹
    部となる機械室に設置されるエレベータの巻上機におい
    て、前記凹部の下部に設けられ巻上機が載置されるベー
    スビームと、このベースビームの前後端に立設された縦
    ビームと、この縦ビームの上端と前記機械室の後端の床
    面との間に第1の傾斜座金を介して前記斜行天井壁と平
    行に設けられた傾斜ビームと、この傾斜ビームの上面に
    第2の傾斜座金と防振ゴムを介して前記傾斜ビームと平
    行に設けられたそらせシーブビームを備えたことを特徴
    とするエレベータの巻上機。
  3. 【請求項3】 斜行天井壁の下部に形成された前方が凹
    部となる機械室に設置されるエレベータの巻上機におい
    て、前記凹部の下部に設けられ巻上機が載置されるベー
    スビームと、このベースビームの前後端に立設された縦
    ビームと、この縦ビームの上端と前記機械室の後端の床
    面との間に第1の傾斜座金を介して前記斜行天井壁と平
    行に設けられた傾斜ビームと、この傾斜ビームの上面に
    第2の傾斜座金と防振ゴムを介して前記傾斜ビームと平
    行に設けられたそらせシーブビームと、このそらせシー
    ブビームに貫設され外周にそらせシーブが挿着され軸心
    端に給油具が設けられたそらせシーブ軸を備えたことを
    特徴とするエレベータの巻上機。
  4. 【請求項4】 傾斜ビームの端部に対し、この傾斜ビー
    ムの傾斜角を調整する調整部を設けたことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータの巻上
    機。
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