JP2001038566A - ワークの搬入方法および搬出方法 - Google Patents

ワークの搬入方法および搬出方法

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JP2001038566A
JP2001038566A JP11217879A JP21787999A JP2001038566A JP 2001038566 A JP2001038566 A JP 2001038566A JP 11217879 A JP11217879 A JP 11217879A JP 21787999 A JP21787999 A JP 21787999A JP 2001038566 A JP2001038566 A JP 2001038566A
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work
jig pallet
moved
mounting table
machining center
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JP11217879A
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Isao Kureishi
功 暮石
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークに対する全面の加工が行えるマシニン
グセンタを用いて所要箇所の全加工を行うに際して、そ
のワークをより有効な状態で搬入・搬出できるようにし
て作業効率の向上を図る。 【解決手段】 主軸2と直交する向きで、ワーク受入れ
側へ移動自在なワーク取付テーブル3を備えるマシニン
グセンタ1において、ワークは治具パレット10に装着
後起立させて搬送装置に保持させ、その搬送装置により
前記ワーク取付テーブル3のワーク受渡し位置Aに移動
させ、受渡し位置Aに移動したワーク取付テーブル3上
に前記搬送装置からワーク50を装着された治具パレッ
ト10を起立状態で移載定置させ、ワーク取付テーブル
3を加工位置に移動させてワーク50の加工を行わせ
る。また、加工後はワークを装着された治具パレット1
0を、ワーク取付テーブル3をワーク受渡し位置Aに移
動して待機していた搬送装置によって受取り、ワーク搬
入出ステーション8に戻して倒伏させて、治具パレット
10から加工済みワークを取出して次工程に搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的大型のワー
クを加工する工作機へのワークの搬入および搬出を合理
的に行わせるワークの搬入方法および搬出方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばパワーショベルやクローラ
クレーンなどの建設機械における旋回フレームなど機械
加工を必要とする比較的大型の部材では、その全面にわ
たる要所を加工する場合、その被加工部材(ワーク)の
各加工面に対してそれぞれの加工条件に応じた工作機を
用いて個々に加工を行っている。
【0003】通常、このような大型のワークに対する加
工は、その各部位における加工を施す面に対して、最も
確実な加工精度を上げ得る加工手段が採用される。その
ためには、例えば図7に示されるような建設機械におけ
る旋回フレーム(ワーク50)の場合、その図上底面に
位置する旋回輪取付座面51と、その使用時における上
面への機器取付孔部(図示されていない)と、その反対
面(図上上面)に位置する面での加工部および左右両側
面におけるブーム支持軸孔52や、起伏シリンダ取付ピ
ン孔53や取付座など四面の加工を行うことになる。
【0004】このようなワークの加工手順としては、複
数台の加工機を使用して、搬送マニュピレータまたはク
レーンによってワークを順次搬送して各部位の加工を行
っている。例えば、まず、マシニングセンタにおけるワ
ーク取付台上にワークを搬入して取付け、ワーク50の
旋回輪取付座51の切削と取付孔の穴あけ加工などを行
う。次いで加工を終えたワークをマシニングセンタから
運び出して反転装置においてワークを次の加工に適した
向きに反転させる。反転されたワークを次の別途マシニ
ングセンタに搬入してワーク取付台に装着し、前工程の
加工面と反対側の面の加工を行う。その後において、当
該マシニングセンタでの加工を終えたワークを取出して
ボーリングマシン等によりワーク側面部のボス側面5
2′および支持軸孔52などの加工を行う。このように
して順次各部位の加工を行ったワークは、最後に付着す
る切屑を洗浄装置によって洗浄して次の作業工程に移行
させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の大
型ワーク(この例では旋回フレーム)の機械加工にあっ
ては、複数工程においてワークを順次移動させてそれぞ
れの部位を加工しており、多くの設備とワークの移し替
え移動に伴うワーク取付台での脱着や搬送のための玉掛
けなど労力を必要とするという問題点がある。
【0006】多量生産を行う場合は、ワークの各部位を
それぞれ専用の工作機を用いて加工することは生産性を
高めて効果的であるが、最近のように、多種少量生産で
ある場合、ワークを加工部位ごとに専用の工作機に移し
替えて加工するようでは、そのワークの工作機(加工
機)での着脱と搬送に多くの費用が費やされ、しかも作
業能率が低下して加工費が高まるという問題がある。ま
た、多くの機械設備を設置しているために作業スペース
に無駄が生じるという問題点もある。
【0007】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、ワークに対する全面の加工が行え
るマシニングセンタを用いて所要箇所の全加工を行うに
際して、そのワークをより有効な状態で搬入・搬出でき
るようにして作業効率の向上を図るワークの搬入方法お
よび搬出方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、第1発明によるワークの搬
入方法は、主軸と直交する向きで、ワーク受入れ側へ移
動自在なワーク取付テーブルを備えるマシニングセンタ
において、ワークは治具パレットに装着後起立させて搬
送装置に保持させ、その搬送装置により前記ワーク取付
テーブルのワーク受渡し位置に移動させ、受渡し位置に
移動したワーク取付テーブル上に前記搬送装置からワー
クを装着された治具パレットを起立状態で移載定置さ
せ、その後に前記ワーク取付テーブルを加工位置に移動
させ、ワークの加工を行わせるようにすることを特徴と
するものである。
【0009】このように本発明によれば、大型のワーク
を取扱うに際して、予め取付条件を設定された治具パレ
ットにワークを所定の姿勢で装着し、このワークを装着
された治具パレットを起立させた状態で搬送装置によっ
て移動させて、待機するワーク取付テーブル上に移載定
着させるようにすることで、治具パレットを持上げるこ
となくマシニングセンタの加工位置に搬入することがで
きるのである。しかも、ワークは起立状態で取扱われる
ので、寸法の長いものであってもその取扱スペースを小
さくできることになり、とりわけ、準備位置から加工機
(マシニングセンタ)内に送り込む際には、扛重機によ
る吊下げ式の移動と異なり、規則的に移動させることが
できるので、安全確実に搬入できて、搬入と同時に直ち
に加工工程に移行できるという効果を奏するのである。
したがって、作業能率を一層向上させることができる。
【0010】前記ワークを装着された治具パレットは、
そのワーク装着準備位置から起立されて搬送装置により
マシニングセンタのワーク取付テーブルに移載するに際
して、そのワーク取付テーブル上にはイケールが設置さ
れ、前記ワーク取付テーブルへのワーク受渡し位置にお
いて、前記イケールの前面と搬送装置により搬送される
ワークを装着された治具パレットの背面とが同一面に位
置するようにして、搬送装置により前記ワークを装着さ
れた治具パレットを前記イケールの前面に横移動させて
移載定着させるのがよい。
【0011】こうすると、重量物であるワークを装着さ
れた治具パレットは、安定した姿勢で受渡しできること
になり、安全性が確保できるという効果を奏する。ま
た、この移載操作を自動化することが容易になるという
利点がある。
【0012】また、前記マシニングセンタは、主軸が所
要の間隔で二頭相対向させて配置され、これら主軸と直
交する向きで両主軸の支持フレーム間にワーク受入れ側
へ移動自在なワーク取付テーブルを備えているものであ
るのがよい。この場合は、主軸が1頭のものよりもスペ
ースに制約を受けるので、ワークを装着された治具パレ
ットを起立させて加工位置に受け入れることにより合理
的に取扱うことができるという効果を奏する。もちろ
ん、主軸が1頭であってもワークの受入れスペースを小
さくすることができるという利点がある。
【0013】次に、第2発明であるワークの搬出方法
は、主軸と直交する向きで、ワーク受渡し側へ移動自在
なワーク取付テーブルを備えるマシニングセンタにおい
て、ワークは治具パレットに装着されて起立状態で取り
扱われ、加工終了後前記ワーク取付テーブルをマシニン
グセンタの加工位置からワーク受渡し位置に移動させた
後、加工済みのワークを装着された治具パレットを搬送
装置により保持させてワーク取出し位置に移動させ、そ
のワーク取出し位置で前記ワークを装着された治具パレ
ットを倒伏させ、その後にその治具パレットから加工済
みワークを取外して系外に搬出することを特徴とするも
のである。
【0014】このようにすることによって、大型のワー
クを取扱うに際し、予め取付条件を設定された治具パレ
ットにワークを所定の姿勢で装着して起立状態でマシニ
ングセンタの加工位置に搬入して加工したものを、加工
後もこのワークを装着された治具パレットを起立させた
状態でワーク取付テーブル上から待機する搬送装置によ
ってワーク取出し位置へ移し替えるようにすることで、
治具パレットを持上げることなく搬出することができる
のである。しかも、ワークは起立状態で取扱われるの
で、寸法の長いものであってもその取扱スペースを小さ
くできることになる。とりわけ、扛重機による吊下げ式
の移動と異なり、規則的に移動させることができるの
で、安全確実に搬出できて、搬出後は治具パレットを倒
伏させてワークを取外し運び出すことができるので安全
に取扱えるという効果を奏するのである。したがって、
作業能率を一層向上させることができる。
【0015】前記加工済みワークを装着された治具パレ
ットは、マシニングセンタのワーク取付テーブルに設置
のイケールに固着された状態でワーク受渡し位置まで移
動されて、その治具パレット取付面が前記搬送装置によ
る治具パレット搬送保持面とほぼ一致する向きにして待
機させ、その後に搬送装置における作動部をワーク受渡
し位置に移動させて、前記ワーク取付テーブル上のイケ
ールにおける固定を解かれたワークを装着された治具パ
レットを搬送装置によりワーク取出し位置の受け盤前面
に移動保持させ、その後にその受け盤とともにワークを
装着された治具パレットを倒伏させてからワークを取外
して搬出させるようにするのがよい。こうすると、重量
物であるワーク装着の治具パレットを安定した姿勢で受
渡しできることになり、加工済みのワークを系外に搬出
する際にはワークを倒伏させた状態で取扱えるので、安
全性が確保できるという効果を奏する。また、このワー
ク搬出操作を自動化することが容易になる。
【0016】前記マシニングセンタは、主軸が所要の間
隔で二頭相対向させて配置され、これら主軸と直交する
向きで両主軸の支持フレーム間にワーク受入れ側へ移動
自在なワーク取付テーブルを備えているものであるのが
よい。この場合は、主軸が1頭のものよりもスペースに
制約を受けるので、ワークを装着された治具パレットを
起立させて加工操作された後そのまま搬出させることに
より合理的に取扱うことができるという効果を奏する。
もちろん、主軸が1頭であってもワークの受入れスペー
スを小さくすることができるという利点がある。
【0017】また、前記第1発明並びに第2発明にあっ
ては、ワークの治具パレットに対する装着・離脱操作位
置を、マシニングセンタのワーク取付テーブルへの受渡
し位置を基準にしてその両側に配置するようにして、ワ
ークの出入りを交互に行えるようにワークの加工中に他
方のワーク装着・離脱操作位置で次のワークの装着準備
を行わせて待機させるようにするのがよい。こうする
と、マシニングセンタでの加工作業時間を短縮して能率
を高めることが可能になるという効果を奏するのであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、第1発明によるワークの搬
入方法および第2発明のワークの搬出方法を交えてその
具体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明す
る。
【0019】図1に本実施例のマシニングセンタにおけ
るワークの搬入出の方法を説明するブロック概要図が、
図2にワーク搬入出ステーションの受け盤を倒立する態
様を併記して表す側面図が、図3にワークを装着する治
具パレットの一例を表わす正面図が、それぞれ示されて
いる。
【0020】図に示されるマシニングセンタ1は、横型
で主軸が二頭相対向して配置される形式のものである。
このマシニングセンタ1における左右の主軸2,2′
は、いずれも周知の手段で駆動され、その支持フレーム
4,4′によってY軸方向に移動可能で、かつその軸線
方向に前進・後退してワークを加工できるようにされて
いる。そして、ワーク取付テーブル3は、左右両主軸
2,2′の支持フレーム4,4′間にあって、これら主
軸2,2′に直交する方向に移動自在にされてその一方
向の側部に設けられるワークの受渡し位置Aまで移動で
きるようにされ、かつ旋回自在に設けられている。ま
た、各種工具は設定されたプログラムによって工具交換
装置5,5′で自動交換されて、所定の順序でワークを
加工できるようにされている。
【0021】このようなマシニングセンタ1におけるワ
ーク取付テーブル3上には、T型のイケール6が設置さ
れている。このイケール6には、ワーク50の取付面側
における加工部分を装着したままで加工できるように、
その起立部に所要の透かし孔6bが開口されている。
【0022】このようになされたマシニングセンタ1で
ワーク50の加工を行うには、そのワーク50は治具パ
レット10に保持されて搬入・搬出される。そして、ワ
ーク50は治具パレット10に保持された(装着され
た)状態でイケール6に取付けられて加工される。な
お、この実施例ではマシニングセンタ1で加工されるワ
ーク50として、建設機械における上部旋回フレームの
場合について述べる。
【0023】加工されるワーク50は、図7に例示され
るような構造のものであって、下面の旋回輪の取付座と
その関連部、上面の旋回輪取付部およびその他と、左右
側面のジブ取付ボス部側面並びにジブ支持軸孔および起
伏シリンダ取付孔など、四面の加工が施される。
【0024】また、ワーク50を搬入出するとともにイ
ケール6への取付けを容易にして加工時に安定保持でき
るように、予めワークの保持位置を設定された治具パレ
ット10が準備される。この治具パレット10は、マシ
ニングセンタ1の両側部位置に配置される治具パレット
ストッカ7,7′に、加工される各種型式(製品となっ
た場合の型式)のワークに応じたものを所要数起立状態
で出し入れ容易にストックされ、そのなかから必要なも
のを1個選択してワーク50の装着・取外し操作を行う
左右いずれかのワーク搬入出ステーション8,8′に持
ち込まれるようにされる。なお、治具パレット10の選
択は、図示されない制御装置によって指示され、その指
示により前記治具パレットストッカ7,7′が矢印aの
方向に前後移動して、予め設定されているアドレスによ
り選択された位置に収容されている所要の治具パレット
10が、後述する搬送装置によってワーク搬入出ステー
ション8,8′に導入される。
【0025】それらのワーク搬入出ステーション8,
8′は、図2に示されるようにほぼ90°の範囲で支持
軸21を支点として起伏油圧シリンダ22によって倒立
するようにされた受け盤20を備え、この受け盤20に
前記治具パレット10が保持されて倒立されるようにな
っている。この受け盤20上では倒伏された状態で治具
パレット10上にワーク50を装着したり、取外したり
する操作が行われる。これらワーク50の着脱操作は、
作業員の手動操作によってクランプなどの機器を作動さ
せて行われる。
【0026】治具パレット10は、図3に例示されるよ
うに、所定のワーク50を前面に位置決めされて保持さ
れる比較的厚い寸法の鋼製平板であって、加工されるワ
ーク位置決め基準点となる複数の個所をクランプによっ
て固定できるように複数のクランプ11および油圧シリ
ンダ付き当て金12が装着面(前面)に配設されてい
る。それらクランプ11・当て金12には、治具パレッ
ト10上に設けられた油圧配管接続部(図示せず)を介
して前記ワーク搬入出ステーション8,8′の側方位置
に別途設置された図示されない油圧制御器からそれぞれ
に油圧配管が接続(オートカプラによる接続)されるよ
うになっている。ワーク50のクランプ・アンクランプ
時のみ前記油圧制御器から各クランプ11や当て金12
の油圧シリンダへの油圧配管が接続されて、作業者によ
る油圧制御器の操作によってワーク50の位置決めとク
ランプ11によりワーク50の取り付け・取外しが行わ
れるようにされている。なお、前記クランプ11および
当て金12に付属される油圧シリンダは、いずれもクラ
ンプ作動時、前記オートカプラによる油圧制御器との接
続が断たれた後もクランプ状態を維持されるようになさ
れている。
【0027】また、前記治具パレット10は、その起立
時における上端部にスライドレール14が付設され、か
つその両端部には搬送装置によりスライド移送される際
の動力伝達手段として切欠き部13,13′が形成され
ている。そして、その治具パレット10の下端部はスラ
イド移送時における案内部15となるように前記スライ
ドレール14と平行に形成されている。また、盤面の要
所にはワーク50の取付状態での背面側が加工できるよ
うに透かし孔17が設けられている。その他に、下部両
側面には切欠き部18,18′が設けられて治具パレッ
トストッカ7においてのワークに対するインデックスと
なるようにされている。
【0028】前記ワーク搬入出ステーション8(または
8′)における受け盤20の治具パレット保持面(上
面)には、図6に示されるように、治具パレット10の
搬送装置30が付設されている。また起立時における下
側には治具パレット10の下側案内部15を支持すると
ともに、横方向にその治具パレット10をスライドでき
るように図示省略するがガイドローラが配設されてい
る。
【0029】前記搬送装置30は、受け盤20の起立時
における上側に治具パレット10のスライドレール14
と係合して案内するレール受け部31と、モータ32に
よって正逆転駆動されるボールスクリュー軸33と、こ
のボールスクリュー軸33に螺合して移動される牽引片
34、およびこれらボールスクリュー軸33を支持する
とともに所要区間横行移動できるようにされた横行手段
35を有している。なお、前記横行手段35は、例えば
下面にラック35bを備える桿体35aで、横行駆動モ
ータ36によって駆動されるピニオン36aが前記ラッ
ク35bと噛み合って所要区間左右に桿体35aを移動
させて前記牽引片34の移動距離を長めるようにされて
いる。
【0030】また、前記ワーク取付テーブル3は、ワー
ク受渡し位置Aで待機する場合、その上部に設置されて
いるイケール6の前面が、前記ワーク搬入出ステーショ
ン8(または8′)における受け盤20の起立状態にお
ける治具パレット保持面とほぼ合致する立面上に揃うよ
うに位置付けられている。そして、図4および図5に示
されるように、前記イケール6の前面(治具パレット保
持面)上部には、前記治具パレット10のスライドレー
ル14を受ける案内部6a(芯出しのための持上げ機能
を備えたローラが複数配設されている)が設けられ、か
つ、前記治具パレット10の背面側適所に設けられた位
置決め孔16と対応する箇所に油圧シリンダによって操
作される位置決めピン6cや側端部を固定のためのクラ
ンプ機構6d(油圧シリンダにより作動)が付設されて
いる。
【0031】次に、マシニングセンタ1にワーク50を
搬入する手順を説明する。まず、加工されるワーク50
の種類(機種・型式)が判明すると、別途設置される図
示されない操作盤上で治具パレット10のワーク50に
対応するものを選択するパレット呼び出し操作が行われ
る。すると、治具パレットストッカ7が矢印aの方向に
前後移動して所要の治具パレット10が選択され、選択
された治具パレット10の収容位置が起立する受け盤2
0の側方位置に停止する。そして、その治具パレットス
トッカ7に付設された押出し装置(図示せず)の作動で
選択された治具パレット10が治具パレットストッカ7
の仕切り内から受け盤20の前面に押出される。同時
に、その受け盤20の上部に付設される搬送装置30の
ボールスクリュー軸33を駆動して、牽引片34を横行
させるとともに、横行手段35を作動させて、横行され
る牽引片34を選択された治具パレット10の一方の切
欠き部13に係合させることにより、そのボールスクリ
ュー軸33を逆転させるとともに横行手段35を逆作動
させて牽引片34を引戻すと、その治具パレット10が
受け盤20前面の所定の位置まで移動されて受入れられ
る。
【0032】受け盤20に選択された治具パレットが定
置されると、起伏用油圧シリンダ22を操作してその受
け盤20を倒伏させる。この状態でワーク搬入出ステー
ション8(または8′)では、受け盤20の上に治具パ
レット10が載置されて水平姿勢状態に保たれる。そこ
で、前工程で処理された所要のワーク50を、図示され
ないクレーンで吊って搬入する。
【0033】次いで、作業者が治具パレット10上のク
ランプ11や当て金12の油圧シリンダにオートカプラ
を接続し、操作盤上で油圧制御器を作動操作して位置決
め・クランプ操作を行わせる。ワーク50の取付状態が
確認されると、オートカプラを治具パレット10から切
離す。なお、オートカプラが治具パレットと接続中は次
の動作に進めないようにするインターロックが付されて
いる。
【0034】こうしてワーク50の治具パレット10へ
の装着が整うと、作業者が操作盤にて加工開始の指令を
発することにより、まず起伏用油圧シリンダ22を作動
させて支持軸21を支点にして受け盤20を起立させ
る。これらワーク搬入出ステーション8における準備が
行われている間に、ワーク取付テーブル3をワーク受渡
し位置Aに移動させて待機させる。なお、ワーク取付テ
ーブル3がワーク受渡し位置Aにある場合にのみワーク
50が受取り可能な状態となる。
【0035】ワーク50が受取り可能な状態になってい
ると、受け盤20上部に付設の搬送装置30のボールス
クリュー軸33と横行手段35とを駆動して牽引片34
を作動させ、係合支持しているガイドレール受け部31
に案内させて治具パレット10をワーク取付テーブル3
上のイケール6前面位置に横移動させる。この際、治具
パレット10は、搬送装置30の牽引片34と上部端の
切込み部13との係合でボールスクリュー軸33の作動
および横行手段35の移動によって上部のスライドレー
ル14が受け盤20上部のガイドレール受け部31に吊
り掛けられた状態で、かつ下端の案内部15を下部のロ
ーラで補助的に受け止められる状態で、図6に矢印bで
示されるように、無理なくスライドして受け盤20から
イケール6の保持面へ移される。
【0036】イケール6と治具パレット10は、そのイ
ケール6に付属する位置決めピン6c(油圧シリンダで
作動する)と治具パレット側の位置決め孔16との係合
で芯出しされ(この際イケール上部に設けられる案内部
6a配設の持上げ機能を備えるローラ6a′によって芯
出しされる)、同じく付属するクランプ機構6dによっ
て固定される。こうして、イケール6に治具パレット1
0を介してワーク50が取付けられてすべてのワーク搬
入動作を終わったことが確認されると、加工可能状態に
なり、マシン側に信号が送られる。図中符号6fは治具
パレット10の下端部を前側に押してバランスさせる操
作機構である。
【0037】マシンにおける左右の主軸2,2′が原点
位置に戻っている場合、ワーク取付テーブル3は加工可
能位置まで横移動(X軸方向)して主軸2,2′が左右
同時に加工を開始する。この加工に際しては、予め設定
されているプログラムに従って所要の順序で工具を交換
しながら行われる。左右二面の加工が終わると、主軸
2,2′は原点位置に戻り、ワーク取付テーブル3は9
0°旋回して残り二面の加工を開始する。この二面の加
工に当たり、治具パレット10の取付面には、その治具
パレット10ならびにイケール6に大きな孔が設けられ
て主軸が入るようにされているので、加工に問題はな
い。
【0038】かくして、ワーク50の加工がすべて終了
すると、ワークの搬出操作に移行する。このワーク50
の搬出手段としては、加工終了後、ワーク取付テーブル
3は90°旋回されて搬入時と同じ向きに戻される。そ
して、ワーク取付テーブル3をワーク受渡し位置Aまで
移動させる。
【0039】ワーク取付テーブル3がワーク受渡し位置
Aに到達すると、それまで、起立状態で待機していた受
け盤20に付属の搬送装置30の牽引片34が到達した
ワーク取付テーブル3上のイケール6に装着保持されて
いる治具パレット10の切欠き部13にそのまま受入れ
られる。したがって、予め設定されているプログラムに
従いイケール6付属のクランプ機構および位置決めピン
6aによる治具パレット10の固定・位置決めを解除さ
せる。次いで、搬送装置30のモータ32および横行手
段35の横行駆動モータ36を逆転駆動すると、ボール
スクリュー軸33が逆回転されるとともに桿体35aを
も逆作動されて、牽引片34がワーク取付テーブル3上
の治具パレット10を前回とは逆の方向に牽引させる。
【0040】治具パレット10は、搬送装置30の作動
によって、イケール6前面から受け盤20の保持面に、
スライドレール14部が受け盤20上部のレール受け部
31に吊り掛けられた状態で、かつ下部の案内部15を
ローラに案内されて搬送され、受入れられる。
【0041】受け盤20の保持面に治具パレット10が
確実に受入れられると、起伏用油圧シリンダ22が作動
操作されて、受け盤20が水平状態に倒される。水平状
態に戻された後、油圧制御器と治具パレット側の油圧配
管接続部にオートカプラを接続して各油圧機器を作動さ
せ、ワーク50のクランプを解除し、ワークに玉掛けし
て図示されないクレーンにより次の工程に搬出する。
【0042】以上は一方のワーク搬入出ステーション8
のみを使用してワークの搬入出を行う手順について説明
したが、図1に示されるようにワ−ク受渡し位置Aの両
側にワーク搬入出ステーション8,8′が設けられてい
る場合、一方のワーク搬入出ステーション8でワークの
治具パレット10に対する取付け準備を行っている間
に、他方のワーク搬入出ステーション8′からマシンの
加工部に送り込んだワークを加工し、このワークの加工
が終了して他方のワーク搬入出ステーション8′に搬出
されると、代わって一方のワーク搬入出ステーション8
で待機していたワークを加工部に搬入するというよう
に、両ワーク搬入出ステーション8,8′から交互にワ
ークを搬入出させて加工することができる。
【0043】このように二箇所のワーク搬入出ステーシ
ョン8,8′を使用してワークの加工を行う場合は、相
互に一方のワーク搬入出ステーション8からマシンの加
工部にワークが送り込まれるときに、他方のワーク搬入
出ステーション8′では待機状態までの動作に留めら
れ、ワークの受渡し位置Aには移動できないようにイン
ターロックされる。また、ワークの受渡し位置Aにワー
ク取付テーブル3が移動して治具パレット10を移動さ
せるときは、必ず一方のワーク搬入出ステーションから
のみワーク(治具パレット)を受入れあるいは送り出す
操作が行われ、この間他方のワーク搬入出ステーション
側では待機状態にされる。こうすることによって、取扱
われるワークが規則正しく処理される。
【0044】上記説明では建設機械における旋回フレー
ムの加工に関して説明したが、これ以外のワークにあっ
ても治具パレットを加工するワークの形状に対応するも
のを準備することにより、同様にしてマシニングセンタ
の加工位置に搬入出して加工を行わせることができる。
【0045】本実施例におけるワーク搬入出ステーショ
ン8,8′は、本発明のワーク装着準備位置あるいはワ
ークの脱着操作位置に対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施例のマシニングセンタにおける
ワークの搬入出の方法を説明するブロック概要図であ
る。
【図2】図2は、ワーク搬入出ステーションの受け盤を
倒立する態様を併記して表す側面図である。
【図3】図3は、ワークを装着する治具パレットの一例
を表わす正面図である。
【図4】図4は、イケールにワークを装着された治具パ
レットが取付けられている一部を断面にして表す側面図
である。
【図5】図5は、イケールの要部を表わす部分拡大側断
面図である。
【図6】図6は、ワーク搬入出ステーションの受け盤に
付設された搬送装置とその作動態様を併記した図であ
る。
【図7】図7は、本実施例で対象となったワークの斜視
図である。
【符号の説明】
1 マシニングセンタ 2,2′ 主軸 3 ワーク取付けテーブル 4,4′ 主軸の支持フレーム 6 イケール 6a イケールの案内部 6c イケールの位置決めピン 6d クランプ機構 7,7′ 治具パレットストッカ 8,8′ ワーク搬入出ステーション 10 治具パレット 11 クランプ 12 当て金 14 スライドレール 15 案内部 17 透かし孔 20 受け盤 30 搬送装置 31 レール受け部 33 ボールスクリュー軸 34 牽引片 35 横行手段 50 ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸と直交する向きで、ワーク受入れ側
    へ移動自在なワーク取付テーブルを備えるマシニングセ
    ンタにおいて、ワークは治具パレットに装着後起立させ
    て搬送装置に保持させ、その搬送装置により前記ワーク
    取付テーブルのワーク受渡し位置に移動させ、ワーク受
    渡し位置に移動したワーク取付テーブル上に前記搬送装
    置からワークを装着された治具パレットを起立状態で移
    載定置させ、その後に前記ワーク取付テーブルを加工位
    置に移動させ、ワークの加工を行わせるようにすること
    を特徴とするワークの搬入方法。
  2. 【請求項2】 前記ワークを装着された治具パレット
    は、そのワーク装着準備位置から起立されて搬送装置に
    よりマシニングセンタのワーク取付テーブルに移載する
    に際して、そのワーク取付テーブル上にはイケールが設
    置され、前記ワーク取付テーブルへのワーク受渡し位置
    において、前記イケールの前面と搬送装置により搬送さ
    れるワークを装着された治具パレットの背面とが同一面
    に位置するようにして、搬送装置により前記ワークを装
    着された治具パレットを前記イケールの前面に移動させ
    て移載定着させる請求項1に記載のワークの搬入方法。
  3. 【請求項3】 前記マシニングセンタは、主軸が所要の
    間隔で二頭相対向させて配置され、これら主軸と直交す
    る向きで両主軸の支持フレーム間にワーク受入れ側へ移
    動自在なワーク取付テーブルを備えている請求項1また
    は2に記載のワークの搬入方法。
  4. 【請求項4】 主軸と直交する向きで、ワーク受渡し側
    へ移動自在なワーク取付テーブルを備えるマシニングセ
    ンタにおいて、ワークは治具パレットに装着されて起立
    状態で取り扱われ、加工終了後前記ワーク取付テーブル
    をマシニングセンタの加工位置からワーク受渡し位置に
    移動させた後、加工済みのワークを装着された治具パレ
    ットを搬送装置により保持させてワーク取出し位置に移
    動させ、そのワーク取出し位置で前記ワークを装着され
    た治具パレットを倒伏させ、その後にその治具パレット
    から加工済みワークを取外して系外に搬出することを特
    徴とするワークの搬出方法。
  5. 【請求項5】 前記加工済みワークを装着された治具パ
    レットは、マシニングセンタのワーク取付テーブルに設
    置のイケールに固着された状態でワーク受渡し位置まで
    移動されて、その治具パレット取付面が前記搬送装置に
    よる治具パレット搬送保持面とほぼ一致する向きにして
    待機させ、その後に搬送装置における作動部をワーク受
    渡し位置に移動させて、前記ワーク取付テーブル上のイ
    ケールにおける固定を解かれたワークを装着された治具
    パレットを搬送装置によりワーク取出し位置の受け盤前
    面に移動保持させ、その後にその受け盤とともにワーク
    を装着された治具パレットを倒伏させてからワークを取
    外して搬出させる請求項4に記載のワークの搬出方法。
  6. 【請求項6】 前記マシニングセンタは、主軸が所要の
    間隔で二頭相対向させて配置され、これら主軸と直交す
    る向きで両主軸の支持フレーム間にワーク受入れ側へ移
    動自在なワーク取付テーブルを備えている請求項4また
    は5に記載のワークの搬出方法。
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