JP2001038561A - マトリックス形工具マガジン - Google Patents

マトリックス形工具マガジン

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JP2001038561A
JP2001038561A JP11212647A JP21264799A JP2001038561A JP 2001038561 A JP2001038561 A JP 2001038561A JP 11212647 A JP11212647 A JP 11212647A JP 21264799 A JP21264799 A JP 21264799A JP 2001038561 A JP2001038561 A JP 2001038561A
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川 裕 細
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具を省スペース高密度収納できるようにし
たマトリックス形工具マガジンを提供する。 【解決手段】 工作機械の主軸に自動工具交換装置を介
して供給する工具を収納する工具収納部がマトリックス
形に配列されたマトリックス形工具マガジンにおいて、
工具収納部20、22は工具収納空間23を形成すると
ともに、工具6、7を着脱自在に把持する把持手段24
を備え、各菱形の収納部が斜めに隣り合うように連続配
列する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マシニングセンタ
の自動工具交換装置へ工具を供給する工具マガジンに係
り、特に、工具を収納する工具収納部が斜めに配列され
るマトリックス形工具マガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタは、生産性の向上を限
りなく追求している。部品をより短時間で加工し生産コ
ストを抑制することおよび機械加工時における機械自身
の消費動力を押え省エネ化を図ることが生産性向上につ
ながることから、マシニングセンタでは、加工、工具交
換などあらゆる場面で時間の短縮化と省エネ化が図られ
ている。自動工具交換装置についても、工具交換時間の
短縮化は重要な技術課題である。
【0003】自動工具交換装置による工具交換は、次の
ような動作からなっている。 (1)工具マガジンから次に使用する工具を工具交換装
置へ搬送する動作(工具選択動作)。 (2)工具交換装置の交換アームが主軸に装着されてい
る使用済みの工具を把持する動作。 (3)使用済みの工具を交換可能な状態とするために、
主軸把持装置から工具を開放する動作。 (4)交換アームが使用済みの工具のシャンク部を主軸
のテーパ穴から抜き去る動作。 (5)交換アームが使用済みの工具に替えて次に使用す
る工具を主軸軸線上に置き換える動作。 (6)交換アームが次に使用する工具のシャンク部を主
軸に挿入する動作。 (7)主軸に装着された次に使用する工具を把持する動
作。 (8)主軸に装着された次に使用する工具を交換アーム
が開放する動作。 (9)自動工具交換装置から使用済みの工具を工具マガ
ジンに返却搬送する動作(工具返却動作)。
【0004】このような自動工具交換の動作要素のう
ち、(2)、(4)、(5)、(6)、(8)の動作
は、自動工具交換装置のチェンジャが具備する機能であ
り、(3)、(7)の動作は、マシニングセンタの主軸
が具備する機能である。(1)、(9)は自動工具交換
装置の工具マガジンに設けられた搬送装置が行う動作で
ある。
【0005】従来、工具マガジンの種類には、大きく分
けるとチェーン型工具マガジンとマトリックス型工具マ
ガジンとがある。チェーン型工具マガジンは、多数の工
具ポットをチェーンで無端状に繋ぎ、このチェーンをス
プロケットに巻き掛け、スプロケットをモータにより駆
動し工具ポットを移動させるようにしたものである。
【0006】この種のチェーン型工具マガジンでは、工
具ポットがチェーンで無端状につながっている構造か
ら、NC装置から指令された一本の工具を自動工具交換
装置のチェンジャと受け渡す位置まで搬送するにも、工
具マガジン内の全ての工具を移動させなければならな
い。交換する工具は一本にもかかわらず、収納工具全体
の移動が必然的に伴うため、動力の浪費につながるばか
りでなく、工具選択動作と工具返却動作に必要な時間が
長くなる。とりわけ、多品種の部品加工に対応するため
に数百本もの工具を収納する工具マガジンでは、工具選
択、返却動作にだけで数10秒もかかる場合があり、機械
稼働率低下につながる。
【0007】これに対して、マトリックス型工具マガジ
ンは、工具搬送装置が特定の工具ポットに直接アクセス
できるため、工具選択動作と返却動作の高速化を実現で
きる利点がある。このようなマトリックス型工具マガジ
ンの従来例としては、特公平4−6492号公報、特開
平10−128637号公報等を挙げることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マトリックス型工具マガジンでは、マガジンに配列され
る各工具ポットの回りには、工具搬送装置が直接アクセ
スできるように、ある程度のスペースを確保する必要が
ある。このため、収納工具本数の多いマガジンでは大型
化し、マガジンの大きさを抑えようとすると、収納本数
が少なくなるという問題があった。
【0009】また、マシニングセンタでの多種類の部品
加工に対応できるように、特殊形状を有する工具をマガ
ジンに用意しておくことがある。特殊工具によっては、
他の工具に較べて相当に大径の特殊工具があり、これを
マガジンに収納するためには、他の工具の収容スペース
を犠牲にして収容するスペースをつくらなければなら
ず、この点、特殊工具用の専用エリアを確保するのが容
易なチェーン型の工具マガジンに較べて不利となってい
る。
【0010】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、工具を省スペース高密度収納で
きるようにしたマトリックス形工具マガジンを提供する
ことにある。
【0011】本発明の他の目的は、大型の特殊工具の収
納も可能に工具の高密度収納を達成できるようにしたマ
トリックス型工具マガジンを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、工作機械の主軸に自動工
具交換装置を介して供給する工具を収納する工具収納部
がマトリックス形に配列されたマトリックス形工具マガ
ジンにおいて、前記工具収納部は工具収納空間を形成す
るとともに、工具を着脱自在に把持する把持手段を備
え、各工具収納部が斜めに隣り合うように連続配列した
ことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項2に記載したように、前記工
具収納部は、刃先寸法が標準寸法の工具を収納する第1
の工具収納部と、刃先寸法が標準寸法工具より大径の工
具を収納する第2の工具収納部からなり、第1工具収納
部の間に第2工具収納部の列を配列したことを特徴とし
ている。
【0014】前記第2工具収納部には、請求項3に記載
したように、第1工具収納部と同一形状の収納空間の複
数組を一単位として形成する収納パネルを着脱可能に取
り付けられるようにすることができる。
【0015】また、請求項4に記載したように、前記把
持手段は、自動工具交換装置の交換アームのフック形状
に応じて工具収納方向を変えられるように、各工具収納
部の下部コーナー部または横コーナー部に着脱可能な半
月状のグリップからなることを特徴としている。
【0016】また、請求項5に記載した本発明のマトリ
ックス形工具マガジンは、前記工具の被把持部を着脱自
在に把持する工具ポット形の工具キャリアと、前記工具
キャリアを工具の軸方向に移動させる手段と、前記工具
キャリアを着脱自在に保持するとともに、工具の軸方向
と直角な平面内で任意の経路に沿って移動させる手段
と、を具備する工具搬送装置を備えることを特徴してい
る。
【0017】請求項6に記載したように、前記工具を把
持した工具キャリアは前記工具搬送装置と自動工具交換
装置との間で工具中継装置により受け渡しされる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるマトリックス
形工具マガジンの実施形態について、添付の図面を参照
しながら説明する。図1は、本実施の形態によるマトリ
ックス形工具マガジン全体を示す正面図、図2は同マト
リックス工具マガジンの平面図である。この図1、図2
は、横形のマシニングセンタに本発明を適用した実施の
形態を示し、1が工作機械、2が自動工具交換装置(A
TC)である。ATC2が工作機械1の主軸3に供給す
る工具を貯蔵している工具マガジン4は、工作機械1の
側面側に配置されている。
【0019】マシニングセンタにおける座標系は、主軸
3の軸線方向をZ軸とし、これに直交して直交座標系を
なす各方向をX軸、Y軸としている。+X軸方向が工具
マガジン4の前方である。図1では、工具マガジン4を
後側、すなわち+X軸方向にみている。
【0020】1.工具マガジンに収納される工具 工具マガジン4に収容される工具は、その工具径が所定
寸法以下の標準寸法工具6と、所定寸法以上の大径工具
7があり、大別して二種類の工具が取り扱われるように
なっている。この区別は、工具径を基準としたものであ
り、加工の態様、機能の違いによるものではない。
【0021】マシニングセンタにおいては、通常の工作
物は標準寸法工具6だけで加工できるものが多い。した
がって、工具マガジン4には主として標準寸法工具6が
多数貯蔵されている。しかし、工作物によっては、大径
工具7を使用しないと加工できないものがあり、そのよ
うな工作物の加工が予定されている場合には、標準寸法
工具6に混じって所要数の大径工具7が貯蔵される。標
準寸法工具6または大径工具7は、同一形状の工具シャ
ンクを有している。
【0022】図2において、マシニングセンタの主軸頭
10に配置されている主軸3には、その先端部の工具装
着部に装着される標準寸法工具6または大径工具7をク
ランプ、アンクランプするための公知のコレット引っ張
り機構方式の工具クランプ・アンクランプ機構が内蔵さ
れている。ATC2は、ツインアームタイプの交換アー
ム5の両端部で工具を把持し、旋回動作および軸方向へ
の進退移動動作を組み合わせて主軸交換位置P1にある
主軸3と、待機位置P2で待機している工具キャリア1
2との間の工具の受け渡しを行う。14は、工具キャリ
ア12を中継位置P3から待機位置P2の間を移動させる
旋回装置である。本発明の工具マガジンでは、工具マガ
ジン4に格納されている標準寸法工具6または大径工具
7は、工具キャリア12に入れられた状態でそれぞれ格
納位置と中継位置P3の間を搬送される。この搬送を行
うのが参照符号16で示す装置である。なお、図1で、
P5は工具段取り位置、P6は不要になった工具や新しい
工具を工具マガジン4に搬出入するために一時的におい
ておく待機位置を示す。
【0023】2.工具マガジン 工具マガジン4は、図2に示すように、長方形の工具マ
ガジンラック18を備えており、この工具マガジンラッ
ク18には、第1の工具収納部20と第2の工具収納部
22の2種類の収納部が工具の使用状況に応じた比率で
マトリックス状に、全体として一定の間隔であたかも斜
めに高密度で配列されているようになっている。
【0024】第1工具収納部20は、標準寸法工具6を
1本づつ収納する専用の収納部である。これに対して、
第2工具収納部22は、標準寸法工具6または大径工具
7のいずれの収納にも対応できるように、標準寸法工具
6についてはこれを4本収納することができ、あるいは
大径工具7を一本づつ収納可能に構成されている。
【0025】図3に示すように、第1工具収納部20
は、標準寸法工具6の外径よりも十分大きな対角線長の
菱形空間23を有している。この菱形空間23の対角線
は、それぞれY軸、Z軸と平行になっている。標準寸法
工具6を着脱自在に保持する半月状のグリップ24は、
各菱形空間23の下コーナー部に取り付けられている。
図4に示すように、グリップ24は、標準寸法工具6の
グリップ溝25にちょうど嵌合し、標準寸法工具6を落
下させることなく保持することができる。
【0026】図3において22aで示す第2工具収納部
は、標準寸法工具6を4本収納できるようにするために
収納パネル26がボルトによって取り付けられており、
この収納パネル26には、第1工具収納部20のものと
同じ寸法の4つの菱形空間23が形成され、それぞれグ
リップ24が固定されて、4本単位に標準寸法工具6を
収納することができる。
【0027】このような第2工具収納部22aから収納
パネル26を取り外すと、第2工具収納部22bのよう
に、大径工具7を十分収納可能な大きな対角線長の菱形
空間27になっていて、大径工具用のグリップ28を下
コーナー部に取り付けることで、大径工具7を着脱可能
に保持することができる。
【0028】したがって、多数の標準寸法工具6を必要
とするときには、収納パネル26を取り付ければ、多数
の標準寸法工具6を高密度で収納することが可能とな
り、逆に、収納パネル26を取り外すことで、大径工具
7の収納数を増やすことができるので、標準寸法工具と
大径工具の収納本数比率を柔軟に加工状況に応じて変え
ることが可能となる。
【0029】3.工具搬送装置 工具搬送装置16は、大きく分けると、工具を把持した
工具キャリア12をY−Z平面上で任意の方向に任意の
直線移動経路(例えば、図1に示すP4−P7、P7−P
8、P8−P4)上を移動させることができるY−Z移動
部40と、工具キャリア12を任意の位置の工具収納部
にある工具の後方から工具の軸方向に前後に移動させる
X軸移動部56とから構成されている。
【0030】3.1 Y−Z移動部 図2および図5に示すように、工具搬送装置16は、Y
−Z平面に平行なL字形のZフレーム部43と、Y軸方
向に昇降可能にZフレーム部43に取り付けられている
Yフレーム部44を備え、これらがY−Z移動部を構成
するようになっている。工具マガジン4の上枠および下
枠には、工具搬送装置16を案内するためにガイドレー
ル45a、45bがZ軸方向に設けられている。また、
図2に示すように、天井部ガイドレール51も、これら
のガイドレール45a、45bと平行に架設されてい
る。工具搬送装置16をZ軸方向に移動させる駆動モー
タが工具マガジン4の端部に配設されている第1のサー
ボモータ46である。工具マガジン4の上下両端部に
は、タイミングベルト48a、48bが設けられてお
り、第1サーボモータ46の回転を伝動軸47を介して
タイミングベルト48a、48bに伝達し、タイミング
ベルト48a、48bと連結している工具搬送装置16
をZ軸方向に往復移動させることができる。
【0031】Zフレーム部43には、Yフレーム部44
の昇降を案内するガイドレール49a、49bがY軸方
向に取り付けられており、ボールネジ50が同じく平行
に配置されている。Yフレーム部44は、ガイドレール
49a、49bに摺動自在に係合しているとともに、こ
のボールネジ50に螺合するボールナット51がYフレ
ーム部44に固定されている。52は、ボールネジ50
を回転駆動する第2のサーボモータである。
【0032】3.2 X軸移動部 次に、X軸方向に工具キャリア12を移動させるための
X軸移動部56について説明する。このX軸移動部56
は、工具キャリア12を着脱可能に保持するクランプ部
を内蔵し、Yフレーム部44にX軸方向に敷設されたガ
イドレール57a、57bに摺動自在に係合している。
このガイドレール57a、57bと平行にボールネジ6
0が配設され、このボールネジ60に螺合するボールナ
ット62は、X軸移動部56に固定されている。ボール
ネジ60を回転駆動する第3のサーボモータ64は、Y
フレーム部44に取り付けられており、タイミングベル
ト66を介してボールネジ60に回転を伝達するように
なっている。
【0033】図6は、X軸移動部56に内蔵するクラン
プ部を示す断面図である。70、70が工具キャリア1
2の後端部のテーパ部71に形成されたクランプ溝71
aに係合するクランプ部材である。このクランプ部材7
0は、ピン72を介して揺動自在に支持され、先端部に
はフック部70aが形成されている。クランプ部材70
の後端部には、クランプ力を発生する圧縮ばね73が当
接し、その弾性力によってクランプ部材70のフック部
70aを工具キャリア12のクランプ溝71aに係合す
る方向に付勢している。74はアンクランプするための
押圧部材で、この押圧部材74は、アンクランプシリン
ダ76に連結されており、クランプ部材70の後端部を
押し出すことによって、クランプ部材70がピン70を
中心に開く方向に回動させ、これによりフック部70a
がクランプ溝71aから離脱することができる。
【0034】3.3 工具キャリア 次に、図7は、工具キャリア12の詳細な構造およびを
示す断面図である。この工具キャリア12には、標準寸
法工具6の工具シャンク部8が挿入されたときに、この
工具シャンク部8の先端のプルスタッド9を把持する工
具クランプ部が内蔵されている。一対のクランプリンク
80、80がそれぞれピン81を介して揺動自在に支持
されており、このクランプリンク80、80は、工具の
軸方向とは直角な方向から圧縮ばね82、82の弾性力
により付勢されているので、工具シャンク部8が挿入さ
れるとプルスタッド9を両側から把持することができ
る。なお、工具シャンク部8については、標準寸法工具
6、大径工具7とで共通の仕様となっており、工具キャ
リア12は、標準寸法工具6、大径工具7の種類を問わ
ず把持することができる。
【0035】図7において、工具キャリア12に把持さ
れている工具をクランプ状態からアンクランプするため
に、次のような工具アンクランプ機構がX軸移動部56
に併設されている。86は、工具をアンクランプ動作を
行うベルクランクからなるアンクランパである。このア
ンクランパ86は、ピン87を介して回動可能に取り付
けられているとともに、ピン88を介して工具アンクラ
ンプ用のシリンダ90のロッドと連結されている。アン
クランパ86は、アーム部92の先端部がアンクランプ
作動部として構成されていて、シリンダ90のロッドが
伸びると、押圧部材94を工具のプルスタッド9に向け
て押し出すことができる。このとき、押圧部材94は、
それまでプルスタッド9を把持していたクランプリンク
を圧縮ばね82の弾性力に抗して開かせるので、標準寸
法工具6または大径工具7は工具キャリア12から離脱
可能なアンクランプ状態になる。
【0036】次に、以上のように構成されるマトリック
ス形工具マガジンにおける工具交換から工具の収納・取
出しの一連の動作について説明する。 5.1 ATCによる工具交換 まず、図8は、ATC2の交換アーム5による工具交換
動作を示す。図2と対照させると、主軸3は工具交換位
置P1に位置決めされており、工具中継装置14が保持
している工具キャリア12は待機位置P2に待機してい
る。このような位置において、交換アーム5は、一方の
フックで主軸3に装着している旧工具を把持し、他方の
フックで工具キャリア12にある新工具を把持し、旋回
動作と工具抜き出し挿入のための工具軸方向の直線運動
により新旧工具を交換する。
【0037】5.2 工具搬送装置への工具の受け渡し 次に、図9は、工具中継装置14による工具搬送装置1
6への工具キャリア12の受け渡し動作を示す。工具中
継装置14のアームは90度旋回して、交換アーム5か
ら渡された工具の入った工具キャリア12を図2におけ
る待機位置P2から中継位置P3まで移動させる。
【0038】図10に示すように、中継位置P3にある
工具キャリア12に向かって、それまで移動原点P4に
待機していた工具搬送装置16が接近していく。図11
に示すように、X軸移動部56の受台90に工具キャリ
ア12が載るまで工具搬送装置16はZ軸方向に移動す
る。しかる後、X軸移動部56が+X方向に僅かに前進
し、内蔵される前述したクランプ機構が作動し、工具キ
ャリア12をクランプする。
【0039】5.3 工具の搬送 こうして工具キャリア12が渡された工具搬送装置16
は、図5に示すように、図示しないNC装置から指令さ
れた位置に工具を返却するために、工具マガジン4の後
側をZ軸方向に走行していく。この間、Y軸、Z軸につ
いて同時2軸位置制御がNC装置により実行され、工具
キャリア12は指令された位置の工具収納部の後方に位
置決めされる。
【0040】5.4 工具の返却 図12、図13に示すように、指令された工具収納部2
0の後方に工具キャリア12が到着すると、X軸移動部
56は、+X軸方向に前進し、工具6をグリップ溝25
がグリップ部24に直上に至るまで工具収納部20の菱
形空間に挿入する。そして、X軸移動部56は停止し、
次に、Y−Z移動部44が−Y方向に僅かに下降し、工
具6のグリップ溝25をグリップ24に嵌合させる。そ
して、前述したアンクランプ機構が作動して、工具6は
工具キャリア12によるクランプが解除される。しかる
後、X軸移動部56が−X軸方向に後退することによ
り、工具6は、他の工具と干渉することなく工具キャリ
ア12から離脱し、工具収納部20に収納される。
【0041】5.5 工具の取出し 任意の位置の工具収納部20からの工具6の取出しは、
前述した工具の返却動作と逆の動作により行うことがで
きるので、その詳細な説明は省略する。
【0042】以上、ATC2の交換アーム5がフック形
の場合について説明したが、本発明はシーザス形の交換
アームにも適用することができる。シーザス形の交換ア
ームで工具交換を行う場合、主軸3のドライブキーの取
付位相がフック形と90°異なるため、図3において、
グリップ24を横コーナー部に取り付ければよい。本実
施形態では、工具収容部20、22の形状を菱形として
いるので、グリップ24の取付位置を変えるだけで、フ
ック形、シーザス形のいずれの形式のATCにも柔軟に
対応することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、工具を省スペース高密度収納できるようにす
ることができるととも、大型の特殊工具の収納も可能に
して、工具の利用状況に応じた収納比率での高密度収納
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるマトリックス形工具
マガジンを示す正面図。
【図2】本発明の一実施形態によるマトリックス形工具
マガジンの平面図。
【図3】同実施形態によるマトリックス工具マガジンの
工具収納部の詳細を示す正面図。
【図4】同工具収納部の断面図。
【図5】同実施形態によるマトリックス形工具マガジン
の概要を示す概略斜視図。
【図6】本発明によるマトリックス形工具マガジンの工
具搬送装置の備えるX軸移動部の断面図。
【図7】工具キャリアの構造を示す断面図。
【図8】ATCによる工具交換動作を示す概略斜視図。
【図9】中継装置による工具キャリアの受け渡し動作を
示す概略斜視図。
【図10】工具搬送装置と中継装置との間の工具キャリ
アの受け渡し動作を示す概略斜視図。
【図11】工具キャリアを保持した工具搬送装置を示す
概略斜視図。
【図12】工具マガジンへの工具の返却、取出し動作を
示す図。
【図13】工具の返却、取出動作に際しての工具搬送装
置の動きを説明する図。
【符号の説明】
1 工作機械 2 自動工具交換装置 3 主軸 4 工具マガジン 5 交換アーム 6 標準寸法工具 7 大径工具 10 主軸頭 12 工具カートリッジ 14 中継装置 16 工具搬送装置 20 第1工具収納部 22 第2工具収納部 24 グリップ 44 Yフレーム部 56 X軸移動部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械の主軸に自動工具交換装置を介し
    て供給する工具を収納する工具収納部がマトリックス形
    に配列されたマトリックス形工具マガジンにおいて、前
    記工具収納部は工具収納空間を形成するとともに、工具
    を着脱自在に把持する把持手段を備え、各工具収納部が
    斜めに隣り合うように連続配列したことを特徴とするマ
    トリックス形工具マガジン。
  2. 【請求項2】前記工具収納部は、刃先寸法が標準寸法の
    工具を収納する第1の工具収納部と、刃先寸法が標準寸
    法工具より大径の工具を収納する第2の工具収納部から
    なり、第1工具収納部の間に第2工具収納部の列を配列
    したことを特徴とする請求項1に記載のマトリックス形
    工具マガジン。
  3. 【請求項3】前記第2工具収納部には、第1工具収納部
    と同一形状の収納空間の複数組を一単位として形成する
    収納パネルを着脱可能に取り付けられるようにしたこと
    を特徴とする請求項2に記載のマトリックス形工具マガ
    ジン。
  4. 【請求項4】前記把持手段は、自動工具交換装置の交換
    アームのフック形状に応じて工具収納方向を変えられる
    ように、各工具収納部の下部コーナー部または横コーナ
    ー部に着脱可能な半月状のグリップからなることを特徴
    とする請求項1に記載のマトリックス形工具マガジン。
  5. 【請求項5】前記工具の被把持部を着脱自在に把持する
    工具ポット形の工具キャリアと、 前記工具キャリアを工具の軸方向に移動させる手段と、 前記工具キャリアを着脱自在に保持するとともに、工具
    の軸方向と直角な平面内で任意の経路に沿って移動させ
    る手段と、を具備する工具搬送装置を備えることを特徴
    とする請求項1に記載のマトリックス形工具マガジン。
  6. 【請求項6】前記工具を把持した工具キャリアを前記工
    具搬送装置と自動工具交換装置との間で受け渡しする工
    具中継装置を具備したことを特徴とする請求項5に記載
    のマトリックス形工具マガジン。
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