JP4401482B2 - マトリックス形工具マガジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マシニングセンタの自動工具交換装置へ工具を供給する工具マガジンに係り、特に、工具を収納する工具収納部が斜めに配列されるマトリックス形工具マガジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
マシニングセンタは、生産性の向上を限りなく追求している。部品をより短時間で加工し生産コストを抑制することおよび機械加工時における機械自身の消費動力を押え省エネ化を図ることが生産性向上につながることから、マシニングセンタでは、加工、工具交換などあらゆる場面で時間の短縮化と省エネ化が図られている。自動工具交換装置についても、工具交換時間の短縮化は重要な技術課題である。
【0003】
自動工具交換装置による工具交換は、次のような動作からなっている。
(1)工具マガジンから次に使用する工具を工具交換装置へ搬送する動作(工具選択動作)。
(2)工具交換装置の交換アームが主軸に装着されている使用済みの工具を把持する動作。
(3)使用済みの工具を交換可能な状態とするために、主軸把持装置から工具を開放する動作。
(4)交換アームが使用済みの工具のシャンク部を主軸のテーパ穴から抜き去る動作。
(5)交換アームが使用済みの工具に替えて次に使用する工具を主軸軸線上に置き換える動作。
(6)交換アームが次に使用する工具のシャンク部を主軸に挿入する動作。
(7)主軸に装着された次に使用する工具を把持する動作。
(8)主軸に装着された次に使用する工具を交換アームが開放する動作。
(9)自動工具交換装置から使用済みの工具を工具マガジンに返却搬送する動作(工具返却動作)。
【0004】
このような自動工具交換の動作要素のうち、(2)、(4)、(5)、(6)、(8)の動作は、自動工具交換装置のチェンジャが具備する機能であり、(3)、(7)の動作は、マシニングセンタの主軸が具備する機能である。(1)、(9)は自動工具交換装置の工具マガジンに設けられた搬送装置が行う動作である。
【0005】
従来、工具マガジンの種類には、大きく分けるとチェーン型工具マガジンとマトリックス型工具マガジンとがある。
チェーン型工具マガジンは、多数の工具ポットをチェーンで無端状に繋ぎ、このチェーンをスプロケットに巻き掛け、スプロケットをモータにより駆動し工具ポットを移動させるようにしたものである。
【0006】
この種のチェーン型工具マガジンでは、工具ポットがチェーンで無端状につながっている構造から、NC装置から指令された一本の工具を自動工具交換装置のチェンジャと受け渡す位置まで搬送するにも、工具マガジン内の全ての工具を移動させなければならない。交換する工具は一本にもかかわらず、収納工具全体の移動が必然的に伴うため、動力の浪費につながるばかりでなく、工具選択動作と工具返却動作に必要な時間が長くなる。とりわけ、多品種の部品加工に対応するために数百本もの工具を収納する工具マガジンでは、工具選択、返却動作にだけで数10秒もかかる場合があり、機械稼働率低下につながる。
【0007】
これに対して、マトリックス型工具マガジンは、工具搬送装置が特定の工具ポットに直接アクセスできるため、工具選択動作と返却動作の高速化を実現できる利点がある。このようなマトリックス型工具マガジンの従来例としては、特公平4−6492号公報、特開平10−128637号公報等を挙げることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマトリックス型工具マガジンでは、マガジンに配列される各工具ポットの回りには、工具搬送装置が直接アクセスできるように、ある程度のスペースを確保する必要がある。このため、収納工具本数の多いマガジンでは大型化し、マガジンの大きさを抑えようとすると、収納本数が少なくなるという問題があった。
【0009】
また、マシニングセンタでの多種類の部品加工に対応できるように、特殊形状を有する工具をマガジンに用意しておくことがある。特殊工具によっては、他の工具に較べて相当に大径の特殊工具があり、これをマガジンに収納するためには、他の工具の収容スペースを犠牲にして収容するスペースをつくらなければならず、この点、特殊工具用の専用エリアを確保するのが容易なチェーン型の工具マガジンに較べて不利となっている。
【0010】
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、工具を省スペース高密度収納できるようにしたマトリックス形工具マガジンを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、大型の特殊工具の収納も可能に工具の高密度収納を達成できるようにしたマトリックス型工具マガジンを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、工作機械の主軸に自動工具交換装置を介して供給する工具を収納する工具収納部がマトリックス形に配列されたマトリックス形工具マガジンにおいて、前記工具収納部は工具収納空間を形成するとともに、工具を着脱自在に把持する把持手段を備え、前記工具収納部は、刃先寸法が標準寸法の工具を収納する第1の工具収納部と、刃先寸法が標準寸法工具より大径の工具を収納する第2の工具収納部からなり、前記第1工具収納部と前記第2工具収納部とが混在したマトリックス状に配列し、前記第2工具収納部には、第1工具収納部と同一形状の収納空間の複数組を一単位として形成する収納パネルを着脱可能に取り付けられるようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項2に記載したように、前記第1工具収納部は、工具を収納する菱形空間を有し、前記第2工具収納部に取り付けられる前記収納パネルは、前記菱形空間と同じ寸法の複数の菱形空間を形成することができる。
【0015】
また、請求項3に記載したように、前記把持手段は、自動工具交換装置の交換アームのフック形状に応じて工具収納方向を変えられるように、各工具収納部の下部コーナー部または横コーナー部に着脱可能な半月状のグリップからなることを特徴としている。
【0016】
また、請求項4に記載した本発明のマトリックス形工具マガジンは、前記工具の被把持部を着脱自在に把持する工具ポット形の工具キャリアと、前記工具キャリアを工具の軸方向に移動させる手段と、前記工具キャリアを着脱自在に保持するとともに、工具の軸方向と直角な平面内で任意の経路に沿って移動させる手段と、を具備する工具搬送装置を備えることを特徴している。
【0017】
請求項5に記載したように、前記工具を把持した工具キャリアは前記工具搬送装置と自動工具交換装置との間で工具中継装置により受け渡しされる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるマトリックス形工具マガジンの実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態によるマトリックス形工具マガジン全体を示す正面図、図2は同マトリックス工具マガジンの平面図である。この図1、図2は、横形のマシニングセンタに本発明を適用した実施の形態を示し、1が工作機械、2が自動工具交換装置(ATC)である。ATC2が工作機械1の主軸3に供給する工具を貯蔵している工具マガジン4は、工作機械1の側面側に配置されている。
【0019】
マシニングセンタにおける座標系は、主軸3の軸線方向をZ軸とし、これに直交して直交座標系をなす各方向をX軸、Y軸としている。+X軸方向が工具マガジン4の前方である。図1では、工具マガジン4を後側、すなわち+X軸方向にみている。
【0020】
1.工具マガジンに収納される工具
工具マガジン4に収容される工具は、その工具径が所定寸法以下の標準寸法工具6と、所定寸法以上の大径工具7があり、大別して二種類の工具が取り扱われるようになっている。この区別は、工具径を基準としたものであり、加工の態様、機能の違いによるものではない。
【0021】
マシニングセンタにおいては、通常の工作物は標準寸法工具6だけで加工できるものが多い。したがって、工具マガジン4には主として標準寸法工具6が多数貯蔵されている。しかし、工作物によっては、大径工具7を使用しないと加工できないものがあり、そのような工作物の加工が予定されている場合には、標準寸法工具6に混じって所要数の大径工具7が貯蔵される。標準寸法工具6または大径工具7は、同一形状の工具シャンクを有している。
【0022】
図2において、マシニングセンタの主軸頭10に配置されている主軸3には、その先端部の工具装着部に装着される標準寸法工具6または大径工具7をクランプ、アンクランプするための公知のコレット引っ張り機構方式の工具クランプ・アンクランプ機構が内蔵されている。ATC2は、ツインアームタイプの交換アーム5の両端部で工具を把持し、旋回動作および軸方向への進退移動動作を組み合わせて主軸交換位置P1にある主軸3と、待機位置P2で待機している工具キ ャリア12との間の工具の受け渡しを行う。14は、工具キャリア12を中継位置P3から待機位置P2の間を移動させる旋回装置である。本発明の工具マガジンでは、工具マガジン4に格納されている標準寸法工具6または大径工具7は、工具キャリア12に入れられた状態でそれぞれ格納位置と中継位置P3の間を搬送される。この搬送を行うのが参照符号16で示す装置である。なお、図1で、P5は工具段取り位置、P6は不要になった工具や新しい工具を工具マガジン4に搬出入するために一時的においておく待機位置を示す。
【0023】
2.工具マガジン
工具マガジン4は、図2に示すように、長方形の工具マガジンラック18を備えており、この工具マガジンラック18には、第1の工具収納部20と第2の工具収納部22の2種類の収納部が工具の使用状況に応じた比率でマトリックス状に、全体として一定の間隔であたかも斜めに高密度で配列されているようになっている。
【0024】
第1工具収納部20は、標準寸法工具6を1本づつ収納する専用の収納部である。これに対して、第2工具収納部22は、標準寸法工具6または大径工具7のいずれの収納にも対応できるように、標準寸法工具6についてはこれを4本収納することができ、あるいは大径工具7を一本ずつ収納可能に構成されている。
【0025】
図3に示すように、第1工具収納部20は、標準寸法工具6の外径よりも十分大きな対角線長の菱形空間23を有している。この菱形空間23の対角線は、それぞれY軸、Z軸と平行になっている。標準寸法工具6を着脱自在に保持する半月状のグリップ24は、各菱形空間23の下コーナー部に取り付けられている。図4に示すように、グリップ24は、標準寸法工具6のグリップ溝25にちょうど嵌合し、標準寸法工具6を落下させることなく保持することができる。
【0026】
図3において22aで示す第2工具収納部は、標準寸法工具6を4本収納できるようにするために収納パネル26がボルトによって取り付けられており、この収納パネル26には、第1工具収納部20のものと同じ寸法の4つの菱形空間23が形成され、それぞれグリップ24が固定されて、4本単位に標準寸法工具6を収納することができる。
【0027】
このような第2工具収納部22aから収納パネル26を取り外すと、第2工具収納部22bのように、大径工具7を十分収納可能な大きな対角線長の菱形空間27になっていて、大径工具用のグリップ28を下コーナー部に取り付けることで、大径工具7を着脱可能に保持することができる。
【0028】
したがって、多数の標準寸法工具6を必要とするときには、収納パネル26を取り付ければ、多数の標準寸法工具6を高密度で収納することが可能となり、逆に、収納パネル26を取り外すことで、大径工具7の収納数を増やすことができるので、標準寸法工具と大径工具の収納本数比率を柔軟に加工状況に応じて変えることが可能となる。
【0029】
3.工具搬送装置
工具搬送装置16は、大きく分けると、工具を把持した工具キャリア12をY−Z平面上で任意の方向に任意の直線移動経路(例えば、図1に示すP4−P7、P7−P8、P8−P4)上を移動させることができるY−Z移動部40と、工具キャリア12を任意の位置の工具収納部にある工具の後方から工具の軸方向に前後に移動させるX軸移動部56とから構成されている。
【0030】
3.1 Y−Z移動部
図2および図5に示すように、工具搬送装置16は、Y−Z平面に平行なL字形のZフレーム部43と、Y軸方向に昇降可能にZフレーム部43に取り付けられているYフレーム部44を備え、これらがY−Z移動部を構成するようになっている。工具マガジン4の上枠および下枠には、工具搬送装置16を案内するためにガイドレール45a、45bがZ軸方向に設けられている。また、図2に示すように、天井部ガイドレール51も、これらのガイドレール45a、45bと平行に架設されている。工具搬送装置16をZ軸方向に移動させる駆動モータが工具マガジン4の端部に配設されている第1のサーボモータ46である。工具マガジン4の上下両端部には、タイミングベルト48a、48bが設けられており、第1サーボモータ46の回転を伝動軸47を介してタイミングベルト48a、48bに伝達し、タイミングベルト48a、48bと連結している工具搬送装置16をZ軸方向に往復移動させることができる。
【0031】
Zフレーム部43には、Yフレーム部44の昇降を案内するガイドレール49a、49bがY軸方向に取り付けられており、ボールネジ50が同じく平行に配置されている。Yフレーム部44は、ガイドレール49a、49bに摺動自在に係合しているとともに、このボールネジ50に螺合するボールナット51がYフレーム部44に固定されている。52は、ボールネジ50を回転駆動する第2のサーボモータである。
【0032】
3.2 X軸移動部
次に、X軸方向に工具キャリア12を移動させるためのX軸移動部56について説明する。このX軸移動部56は、工具キャリア12を着脱可能に保持するクランプ部を内蔵し、Yフレーム部44にX軸方向に敷設されたガイドレール57a、57bに摺動自在に係合している。このガイドレール57a、57bと平行にボールネジ60が配設され、このボールネジ60に螺合するボールナット62は、X軸移動部56に固定されている。ボールネジ60を回転駆動する第3のサーボモータ64は、Yフレーム部44に取り付けられており、タイミングベルト66を介してボールネジ60に回転を伝達するようになっている。
【0033】
図6は、X軸移動部56に内蔵するクランプ部を示す断面図である。70、70が工具キャリア12の後端部のテーパ部71に形成されたクランプ溝71aに係合するクランプ部材である。このクランプ部材70は、ピン72を介して揺動自在に支持され、先端部にはフック部70aが形成されている。クランプ部材70の後端部には、クランプ力を発生する圧縮ばね73が当接し、その弾性力によってクランプ部材70のフック部70aを工具キャリア12のクランプ溝71aに係合する方向に付勢している。74はアンクランプするための押圧部材で、この押圧部材74は、アンクランプシリンダ76に連結されており、クランプ部材70の後端部を押し出すことによって、クランプ部材70がピン70を中心に開く方向に回動させ、これによりフック部70aがクランプ溝71aから離脱することができる。
【0034】
3.3 工具キャリア
次に、図7は、工具キャリア12の詳細な構造およびを示す断面図である。
この工具キャリア12には、標準寸法工具6の工具シャンク部8が挿入されたときに、この工具シャンク部8の先端のプルスタッド9を把持する工具クランプ部が内蔵されている。一対のクランプリンク80、80がそれぞれピン81を介して揺動自在に支持されており、このクランプリンク80、80は、工具の軸方向とは直角な方向から圧縮ばね82、82の弾性力により付勢されているので、工具シャンク部8が挿入されるとプルスタッド9を両側から把持することができる。なお、工具シャンク部8については、標準寸法工具6、大径工具7とで共通の仕様となっており、工具キャリア12は、標準寸法工具6、大径工具7の種類を問わず把持することができる。
【0035】
図7において、工具キャリア12に把持されている工具をクランプ状態からアンクランプするために、次のような工具アンクランプ機構がX軸移動部56に併設されている。
86は、工具をアンクランプ動作を行うベルクランクからなるアンクランパである。このアンクランパ86は、ピン87を介して回動可能に取り付けられているとともに、ピン88を介して工具アンクランプ用のシリンダ90のロッドと連結されている。アンクランパ86は、アーム部92の先端部がアンクランプ作動部として構成されていて、シリンダ90のロッドが伸びると、押圧部材94を工具のプルスタッド9に向けて押し出すことができる。このとき、押圧部材94は、それまでプルスタッド9を把持していたクランプリンクを圧縮ばね82の弾性力に抗して開かせるので、標準寸法工具6または大径工具7は工具キャリア12から離脱可能なアンクランプ状態になる。
【0036】
次に、以上のように構成されるマトリックス形工具マガジンにおける工具交換から工具の収納・取出しの一連の動作について説明する。
5.1 ATCによる工具交換
まず、図8は、ATC2の交換アーム5による工具交換動作を示す。図2と対照させると、主軸3は工具交換位置P1に位置決めされており、工具中継装置1 4が保持している工具キャリア12は待機位置P2に待機している。このような 位置において、交換アーム5は、一方のフックで主軸3に装着している旧工具を把持し、他方のフックで工具キャリア12にある新工具を把持し、旋回動作と工具抜き出し挿入のための工具軸方向の直線運動により新旧工具を交換する。
【0037】
5.2 工具搬送装置への工具の受け渡し
次に、図9は、工具中継装置14による工具搬送装置16への工具キャリア12の受け渡し動作を示す。工具中継装置14のアームは90度旋回して、交換アーム5から渡された工具の入った工具キャリア12を図2における待機位置P2 から中継位置P3まで移動させる。
【0038】
図10に示すように、中継位置P3にある工具キャリア12に向かって、それ まで移動原点P4に待機していた工具搬送装置16が接近していく。図11に示 すように、X軸移動部56の受台90に工具キャリア12が載るまで工具搬送装置16はZ軸方向に移動する。しかる後、X軸移動部56が+X方向に僅かに前進し、内蔵される前述したクランプ機構が作動し、工具キャリア12をクランプする。
【0039】
5.3 工具の搬送
こうして工具キャリア12が渡された工具搬送装置16は、図5に示すように、図示しないNC装置から指令された位置に工具を返却するために、工具マガジン4の後側をZ軸方向に走行していく。この間、Y軸、Z軸について同時2軸位置制御がNC装置により実行され、工具キャリア12は指令された位置の工具収納部の後方に位置決めされる。
【0040】
5.4 工具の返却
図12、図13に示すように、指令された工具収納部20の後方に工具キャリア12が到着すると、X軸移動部56は、+X軸方向に前進し、工具6をグリップ溝25がグリップ部24に直上に至るまで工具収納部20の菱形空間に挿入する。そして、X軸移動部56は停止し、次に、Y−Z移動部44が−Y方向に僅かに下降し、工具6のグリップ溝25をグリップ24に嵌合させる。そして、前述したアンクランプ機構が作動して、工具6は工具キャリア12によるクランプが解除される。しかる後、X軸移動部56が−X軸方向に後退することにより、工具6は、他の工具と干渉することなく工具キャリア12から離脱し、工具収納部20に収納される。
【0041】
5.5 工具の取出し
任意の位置の工具収納部20からの工具6の取出しは、前述した工具の返却動作と逆の動作により行うことができるので、その詳細な説明は省略する。
【0042】
以上、ATC2の交換アーム5がフック形の場合について説明したが、本発明はシーザス形の交換アームにも適用することができる。シーザス形の交換アームで工具交換を行う場合、主軸3のドライブキーの取付位相がフック形と90°異なるため、図3において、グリップ24を横コーナー部に取り付ければよい。本実施形態では、工具収容部20、22の形状を菱形としているので、グリップ24の取付位置を変えるだけで、フック形、シーザス形のいずれの形式のATCにも柔軟に対応することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、工具を省スペース高密度収納できるようにすることができるととも、大型の特殊工具の収納も可能にして、工具の利用状況に応じた収納比率での高密度収納を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるマトリックス形工具マガジンを示す正面図。
【図2】本発明の一実施形態によるマトリックス形工具マガジンの平面図。
【図3】同実施形態によるマトリックス工具マガジンの工具収納部の詳細を示す正面図。
【図4】同工具収納部の断面図。
【図5】同実施形態によるマトリックス形工具マガジンの概要を示す概略斜視図。
【図6】本発明によるマトリックス形工具マガジンの工具搬送装置の備えるX軸移動部の断面図。
【図7】工具キャリアの構造を示す断面図。
【図8】ATCによる工具交換動作を示す概略斜視図。
【図9】中継装置による工具キャリアの受け渡し動作を示す概略斜視図。
【図10】工具搬送装置と中継装置との間の工具キャリアの受け渡し動作を示す概略斜視図。
【図11】工具キャリアを保持した工具搬送装置を示す概略斜視図。
【図12】工具マガジンへの工具の返却、取出し動作を示す図。
【図13】工具の返却、取出動作に際しての工具搬送装置の動きを説明する図。
【符号の説明】
1 工作機械
2 自動工具交換装置
3 主軸
4 工具マガジン
5 交換アーム
6 標準寸法工具
7 大径工具
10 主軸頭
12 工具キャリア
14 中継装置
16 工具搬送装置
20 第1工具収納部
22 第2工具収納部
24 グリップ
44 Yフレーム部
56 X軸移動部
Claims (5)
- 工作機械の主軸に自動工具交換装置を介して供給する工具を収納する工具収納部がマトリックス形に配列されたマトリックス形工具マガジンにおいて、
前記工具収納部は工具収納空間を形成するとともに、工具を着脱自在に把持する把持手段を備え、
前記工具収納部は、
刃先寸法が標準寸法の工具を収納する第1の工具収納部と、
刃先寸法が標準寸法工具より大径の工具を収納する第2の工具収納部からなり、
前記第1工具収納部と前記第2工具収納部とが混在したマトリックス状に配列し、
前記第2工具収納部には、第1工具収納部と同一形状の収納空間の複数組を一単位として形成する収納パネルを着脱可能に取り付けられるようにしたことを特徴とするマトリックス形工具マガジン。 - 前記第1工具収納部は、工具を収納する菱形空間を有し、前記第2工具収納部に取り付けられる前記収納パネルは、前記菱形空間と同じ寸法の複数の菱形空間を形成することを特徴とする請求項1に記載のマトリックス形工具マガジン。
- 前記把持手段は、自動工具交換装置の交換アームのフック形状に応じて工具収納方向を変えられるように、各工具収納部の下部コーナー部または横コーナー部に着脱可能な半月状のグリップからなることを特徴とする請求項2に記載のマトリックス形工具マガジン。
- 前記工具の被把持部を着脱自在に把持する工具ポット形の工具キャリアと、
前記工具キャリアを工具の軸方向に移動させる手段と、
前記工具キャリアを着脱自在に保持するとともに、工具の軸方向と直角な平面内で任意の経路に沿って移動させる手段と、
を具備する工具搬送装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のマトリックス形工具マガジン。 - 前記工具を把持した工具キャリアを前記工具搬送装置と自動工具交換装置との間で受け渡しする工具中継装置を具備したことを特徴とする請求項4に記載のマトリックス形工具マガジン。
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